JP2006311969A - ミストサウナ装置 - Google Patents

ミストサウナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006311969A
JP2006311969A JP2005136702A JP2005136702A JP2006311969A JP 2006311969 A JP2006311969 A JP 2006311969A JP 2005136702 A JP2005136702 A JP 2005136702A JP 2005136702 A JP2005136702 A JP 2005136702A JP 2006311969 A JP2006311969 A JP 2006311969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mist
hot water
heat exchanger
sauna
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005136702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4477542B2 (ja
Inventor
Masahiko Kimura
雅彦 木村
Seishi Imai
誠士 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2005136702A priority Critical patent/JP4477542B2/ja
Publication of JP2006311969A publication Critical patent/JP2006311969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4477542B2 publication Critical patent/JP4477542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 ミスト用熱交換器(10)で加熱されるミスト用給水回路(11)からの温水を浴室(4)へ噴霧するミストサウナ装置に於いて、サウナ準備時間の短縮化を図る。
【解決手段】 ミスト用給水回路(11)に於けるミスト用熱交換器(10)の上・下流路部に各別に配設された第1,2流路切替装置を繋ぎ、貯湯タンク(5)を備えたバイパス回路(50)と、ミスト用給水回路(11)に於ける前記第1,第2流路切替装置の相互間の回路部とバイパス回路(50)で形成される閉ループ状の待機加熱回路(56)に挿入された循環ポンプ(55)とを具備し、ミスト運転開始前の待機運転時に、前記待機加熱回路(56)が成立するように第1,第2流路切替装置を切替えて循環ポンプ(55)を作動させると共に熱源機(2)からミスト用熱交換器(10)に給湯し、ミスト運転開始後のサウナ準備作業時に、前記熱源機(2)から給湯されるミスト用熱交換器(10)と温水が溜められた貯湯タンク(5)を温水ミストの加熱源として併用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミストサウナ装置に関するもので、ミストサウナ装置を構成する熱源機の能力を大きくすることなく、サウナ入浴ができる環境が整うまでのサウナ準備作業の時間短縮が図れるようにしたものである。
近年、家庭で利用できるミストサウナ装置が普及しつつあり、この種のミストサウナ装置としては、約70℃に加熱された1L/分程度の温水ミストを浴室に噴霧することにより浴室内を約40℃程度に維持するものが知られている。
浴室へのミスト噴霧部(1)に、台所や洗面所等に給湯する熱源機からの温水を分岐させてそのまま使用した場合、それがバーナを燃焼させるために熱交換器に通水させなければならない必要最小限の水量(以下、「最低作動流量」という。)であったとしても、ミスト噴霧の温水量としては多過ぎてミスト粒径が大きくなってしまうことから、入浴者に不快感を与える不都合がある。
このような不都合を防止するため、図4に示すように、熱源機(2)と浴室暖房装置(20)に温水を循環させる暖房循環回路(24)から分岐したミスト加熱回路(22)にミスト用熱交換器(10)を設け、このミスト用熱交換器(10)によってミスト用給水回路(11)への給水を加熱するミストサウナ装置が知られている(特許文献1)。
このようにすると、熱源機(2)の熱交換器に最低作動流量以上の通水を行いつつミスト用給水回路(11)の流量を噴霧弁(32)で絞ることにより、微細な適量ミストをミスト噴霧部(1)から浴室(4)に噴霧することができる。
特開2003−334230号公報(図3) 特開2002−000692号公報
しかしながら、ミストサウナの運転開始初期に、温水ミストの噴霧により浴室(4)を設定温度に昇温させてサウナ入浴ができる環境を整えるまで(以下、「サウナ準備作業」という。)は、噴霧した温水ミストが気化熱を奪って温水温度自体が低下してしまうから、サウナ準備作業を円滑に行なうためには多量の温水ミストを生成すべく大きな加熱能力が必要となる。
ところが、上記従来のものでは、浴室(4)に噴霧させる温水ミストの加熱能力は熱源機(2)の能力にのみ依存するから、サウナ準備作業時に加熱能力不足を招来して該準備作業に長時間が必要となり、これにより、入浴までの待ち時間が長くなるという問題があった。そして、冬の寒い時期に於いては、前記入浴までの待ち時間が特に長くなって極めて不便なものとなる。
尚、上記サウナ準備作業の時間短縮化を図るために、熱源機(2)の能力を大きくすることも考えられるが、頻繁に行なわれないサウナ準備作業のためにのみ熱源機(2)の能力を大きくするのはコスト高を将来し合理的でないことから、他の解決手段を講じるのが望ましい。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『熱源機(2)からの温水が流れるミスト用熱交換器(10)で加熱されるミスト用給水回路(11)と、
前記ミスト用熱交換器(10)で加熱された前記ミスト用給水回路(11)からの温水を浴室(4)へ噴霧するミスト噴霧部(1)を具備するミストサウナ装置』に於いて、熱源機(2)の能力を増大させることなく、サウナ準備作業の時間短縮が図れるようにすることを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記ミスト用給水回路(11)に於ける前記ミスト用熱交換器(10)の上流側と下流側に各別に配設された第1流路切替装置及び第2流路切替措置と、
前記第1,第2流路切替え装置を繋ぎ、且つ、貯湯タンク(5)を備えたバイパス回路(50)と、
前記ミスト用給水回路(11)に於ける前記第1,第2流路切替装置の相互間の回路部と前記バイパス回路(50)で形成される閉ループ状の待機加熱回路(56)に挿入された循環ポンプ(55)と、
ミスト運転を開始させるときに操作するミスト運転スイッチとを具備し、
前記ミスト運転スイッチの操作前である待機運転時には、前記閉ループ状の待機加熱回路(56)が成立するように前記第1,第2流路切替装置を切替えて前記循環ポンプ(55)を作動させると共に前記熱源機(2)からの温水を前記ミスト用熱交換器(10)に供給し、
前記ミスト運転スイッチが操作された後にミストサウナへ入浴できる環境が整うまでのサウナ準備作業時には、前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)と前記待機運転時に温水が溜められた貯湯タンク(5)を、前記ミスト噴霧部(1)から噴霧させる温水ミストの加熱源として併用する』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
ミスト運転スイッチを操作する前の待機運転時には、ミスト用給水回路(11)に於けるミスト用熱交換器(10)の上流側と下流側に配設された第1,第2流路切替装置が、閉ループ状の待機加熱回路(56)を成立させるように切替わる。即ち、貯湯タンク(5)を備えたバイパス回路(50)と、該バイパス回路(50)の両端が接続された第1,第2流路切替装置の相互間の回路(ミスト用給水回路(11)の一部)とで形成された閉ループ状の待機加熱回路(56)を成立させるように、第1,第2流路切替装置が切替わる。そして、この状態で、待機加熱回路(56)に挿入された循環ポンプ(55)を作動させると共に、熱源機(2)からの温水をミスト用熱交換器(10)に供給する。すると、前記貯湯タンク(5)内の貯留水が循環ポンプ(55)によって待機加熱回路(56)で循環されると共に、この循環時にはミスト用熱交換器(10)部分で前記循環水が加熱昇温され、これにより生成された温水が貯湯タンク(5)内に貯留される。
次に、ミスト運転スイッチが操作された後のサウナ準備作業時(ミストサウナへ入浴できる環境が整うまでの間)には、熱源機(2)から温水供給されるミスト用熱交換器(10)と待機運転時に温水が溜められた貯湯タンク(5)を、ミスト噴霧部(1)から噴霧させる温水ミストの加熱源として併用する。
従って、貯湯タンク(5)が設けられてない為に温水ミストの加熱能力が熱源機(2)の能力にのみ依存する既述図4のものに比べ、熱源機(2)の能力を増大させることなく、浴室に多量の熱量を供給して速やかな温度上昇を図ることができ、これにより、サウナ準備作業の時間を短縮することができる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記サウナ準備作業時には、前記貯湯タンク(5)の貯留温水が第1流路切替装置からミスト用熱交換器(10)を通過して第2流路切替装置から前記温水噴霧部へ流れるように前記第1,第2流路切替装置を切替えることにより、
前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)で前記貯留温水を再加熱して前記ミスト噴霧部(1)に供給する』ものでは、貯湯タンク(5)の貯留温水がミスト用熱交換器(10)(熱源機(2)から温水が供給されている)で更に加熱昇温され、これにより、熱源機(2)から温水供給されるミスト用熱交換器(10)と貯湯タンク(5)が温水ミストの加熱源として併用される。
[請求項3に係る発明]
請求項2に係る発明に於いて、
『前記サウナ準備作業時には、前記ミスト用熱交換器(10)に対して貯湯タンク(5)の貯留温水に加えて前記ミスト用給水回路(11)の上流からの給水も流入するように前記第1流路切替装置を切替える』ものとすれば、貯湯タンク(5)の貯留温水が、これに混合されるミスト用給水回路(11)の上流からの給水でぬるめられ、これがミスト用熱交換器(10)を通過するときに再加熱されて噴霧部に供給される。従って、貯湯タンク(5)の貯留温水をミスト用給水回路(11)からの給水と混合することなくミスト用熱交換器(10)に供給する場合に比べ、ミスト用熱交換器(10)への流入水の温度が低くなる。これにより、ミスト用熱交換器(10)の一次側回路(熱源機(2)からの給湯回路)と二次側回路(ミスト用給水回路(11)側の回路)の温度差が大きくなり、両回路間での熱交換量が増大して熱交換効率の向上が図れる。
[請求項4に係る発明]
請求項1に係る発明において、
『前記サウナ準備作業時には、ミスト用熱交換器(10)に対してミスト用給水回路(11)の上流側からの給水が流入するように第1流路切替装置を切替える一方、ミスト噴霧部(1)には前記貯湯タンク(5)の貯留温水に加えて前記ミスト用熱交換器(10)から流出する温水も供給されるように前記第2流路切替装置を切り替えることにより、
前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)で加熱される前記ミスト用給水回路(11)の温水と、前記貯湯タンク(5)の貯留温水とを前記第2流路切替装置部分で混合して前記ミスト噴霧部(1)に供給する』ものでは、貯湯タンク(5)の貯留温水とミスト用熱交換器(10)で加熱されるミスト用給水回路(11)の温水が第2流路切替装置で混合され、この混合された温水がミスト噴霧部(1)から浴室に噴霧される。従って、請求項4に係る発明でも、熱源機(2)から温水供給されるミスト用熱交換器(10)と貯湯タンク(5)が温水ミストの加熱源として併用される。
又、請求項4に係る発明では、ミスト用給水回路(11)の上流からの給水をそのままミスト用熱交換器(10)に供給するから、前記給水に貯湯タンク(5)の貯留温水を混合する請求項3に係る発明に比べ、ミスト用熱交換器(10)への流入水の温度が一層低くなる。従って、ミスト用熱交換器(10)の一次側回路と二次側回路の温度差が更に大きくなり、両回路間での熱交換量が増大して一層熱交換効率が向上する。
本発明は次の特有の効果を有する。
熱源機(2)から温水供給されるミスト用熱交換器(10)と温水が貯留された貯湯タンク(5)を、温水ミストの加熱源として併用する。従って、貯湯タンク(5)を有しない既述図4のものに比べ、熱源機(2)の能力を増大させることなく、浴室に多量の熱量を供給して速やかな温度上昇を図ることができ、これにより、サウナ準備作業の時間を短縮することができる。
請求項3,4に係る発明では、既述したように、ミスト用熱交換器(10)の一次側回路(熱源機(2)からの給湯回路)と二次側回路(ミスト用給水回路(11)側の回路)の温度差が大きくなり、両回路間での熱交換量が増大して熱交換効率の向上が図れる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るミストサウナ装置は、浴室暖房装置(20)やミスト用給水回路(11)等に暖房循環回路(24)を介して温水供給する熱源機(2)と、待機運転時に加熱生成された温水を貯留する貯湯タンク(5)と、浴室(4)に配設された浴室暖房装置(20)及びミスト噴霧部(1)を備えている。尚、暖房循環回路(24)には、浴室以外の部屋に設置された暖房器(23)も配管接続されている。
[熱源機(2)]
熱源機(2)に設けられた給湯用熱交換器(26)の入口部及び出口部には、暖房循環回路(24)の戻り管(241)と往き管(240)とが接続されている。往き管(240)の上流端近傍には給湯用熱交換器(26)から流出する温水の温度を検知する給湯温センサ(28)が設けられていると共に、戻り管(241)の下流端近傍には暖房循環回路(24)内で温水を循環させる為の暖房用循環ポンプ(27)が設けられている。
給湯用熱交換器(26)の下方には、これを加熱するガスバーナ(25)とこれに給気する給気ファン(29)が配設されている。
[ミスト用給水回路(11)]
暖房循環回路(24)の往き管(240)と戻り管(241)を繋ぐミスト加熱回路(22)を一次側回路とするミスト用熱交換器(10)には、二次側回路としてのミスト用給水回路(11)が接続されている。又、ミスト加熱回路(22)には全閉機能を有し、流量を調整するミスト加熱弁(17)が配設されている。
又、ミスト用給水回路(11)に於けるミスト用熱交換器(10)の上流側と下流側には入水温センサ(111)と出湯温センサ(112)が設けられている。
[貯湯タンク(5)]
ミスト用給水回路(11)に於けるミスト用熱交換器(10)の上流側には、既述第1流路切替装置としての第1三方弁(51)が配設されており、第1三方弁(51)の第1,第3ポート(a)(c)は、ミスト用給水回路(11)の上流側とミスト用熱交換器(10)の入口側に接続されている。一方、第1三方弁(51)の第2ポート(b)には貯湯タンク(5)を具備するバイパス回路(50)の下流端が接続されていると共に、第1三方弁(51)の第1,第2ポート(a)(b)への流入部近傍には、第1,第2絞り弁(61)(62)から成る湯水混合器(6)が設けられている。又、第1絞り弁(61)と貯湯タンク(5)の間の回路には循環ポンプ(55)が配設されており、該循環ポンプ(55)により、第1三方弁(51)と第2流路切替装置たる第2三方弁(52)の中間回路(113)(ミスト用熱交換器(10)を具備する回路)とバイパス回路(50)とから成る待機加熱回路(56)で温水を強制循環させ得るようになっている。
貯湯タンク(5)には、これの内部温度を検知する貯湯温センサ(53)が添設されていると共に、貯湯タンク(5)には、ミスト用給水回路(11)から分岐し且つ補水弁(54)を具備する注水回路(57)が接続されている。
[ミスト噴霧部(1)]
ミスト用熱交換器(10)で加熱されたミスト用給水回路(11)からの温水を浴室(4)へ噴霧するミスト噴霧部(1)は、主噴霧ノズル(15)と補助噴霧ノズル(16)を具備しており、ミスト用給水回路(11)の下流端近傍から主噴霧ノズル(15)へ分岐した分岐回路の分岐点と補助噴霧ノズル(16)との間にはミスト量切替弁(14)が設けられている。
[浴室暖房装置(20)等]
浴室(4)の天井に配設された浴室暖房装置(20)には、暖房循環回路(24)の温水が流れる暖房用熱交換器(201)と、送風ファン(202)が設けられている。
又、浴室(4)の壁面にはミスト運転スイッチ(71)等を備えたリモコン装置(7)が配設されていると共に、浴室の天井には浴室温センサ(12)が設置されている。
[動作]
次に、本実施の形態に係るミストサウナ装置の制御動作を図2に基づいて説明する。
先ず、ステップ(ST1)でミスト運転スイッチ(71)が操作されない場合は、ステップ(ST2)〜(ST6)に記載した待機運転が実行される。即ち、ステップ(ST2)で貯湯温センサ(53)の検知する貯湯タンク(5)内温度が50℃以下と判断された場合は、ステップ(ST3)で補水弁(54)を閉じると共に、閉ループ状の待機加熱回路(56)が成立するように第1三方弁(51)と第2三方弁(52)を切替える。具体的には、図3に示すように、第1三方弁(51)の第2ポート(b)と第3ポート(c)のみが連通するように該第1三方弁(51)の弁体(510)を回動させると共に、第2三方弁(52)の第1ポート(a)と第2ポート(b)のみが連通するように該第2三方弁(52)の弁体(520)を回動させる。そして、これにより待機加熱回路(56)を成立させた状態で循環ポンプ(55)を作動させる。すると、循環ポンプ(55)→第1絞り弁(61)の配設部→第1三方弁(51)→ミスト用熱交換器(10)→第2三方弁(52)→貯湯タンク(5)→循環ポンプ(55)と繋がる待機加熱回路(56)内の水が循環し始める。次に、ステップ(ST4)で、暖房循環回路(24)の暖房用循環ポンプ(27)を作動させると共に熱源機(2)のガスバーナ(25)を燃焼させ、更に、ミスト加熱弁(17)を開弁させる。すると、ガスバーナ(25)で加熱される給湯用熱交換器(26)から流出した温水は暖房循環回路(24)を循環すると共に、その循環温水の一部がミスト加熱回路(22)に分岐し、該分岐温水で加熱されるミスト用熱交換器(10)によって閉ループ状の前記待機加熱回路(56)内の循環水が加熱昇温される。これにより、貯湯タンク(5)に貯留される温水の温度が上昇し、貯湯温センサ(53)の検知温度が60℃を超えると、ステップ(ST5)からステップ(ST6)に制御動作が分岐し、バイパス回路(50)の循環ポンプ(55)と暖房循環回路(24)の暖房用循環ポンプ(27)を停止させると共に、ガスバーナ(25)を消火させる。そして、上記ステップ(ST2)〜(ST6)の待機運転動作を繰り返すことにより、貯湯タンク(5)内の温度を50℃〜60℃に維持する。
次に、ステップ(ST1)でミスト運転スイッチ(71)のON操作が確認されると、ステップ(ST7)を実行し、図3の想像線で示すように、第2三方弁(52)の第1ポート(a)と第3ポート(c)のみが連通するように弁体(520)を回動させる。又、暖房循環回路(24)の暖房用循環ポンプ(27)の作動とガスバーナ(25)の燃焼を開始させると共に、浴室暖房装置(20)の送風ファン(202)を作動させる。又、ミスト加熱回路(22)に設けられたミスト加熱弁(17)を開弁させる。
次に、ステップ(ST8)で、貯湯温センサ(53)が検知する貯湯タンク(5)内温度が50℃以上か否かを判断することにより、貯湯タンク(5)内に温水が貯留されているか否かを確認する。尚、入水温センサ(111)が検知する給水温度に所定温度(例えば、15℃)を加えた温度よりも貯湯温センサ(53)の検知温度が高いか否かによって、貯湯タンク(5)内の温水の有無を判断してもよい。そして、貯湯タンク(5)内に温水が貯留されていると判断される場合は、ステップ(ST9)を実行し、浴室温センサ(12)の検知温度が40℃を超えていないと判断されると、ミストサウナに入浴できる環境を整える準備作業を開始すべく、ステップ(ST10)で貯湯タンク(5)用の補水弁(54)を開弁すると共に、ミスト量切替弁(14)を開弁して主噴霧ノズル(15)と補助噴霧ノズル(16)の両者から噴霧できる状態にする。これにより、貯湯タンク(5)内の温水は、補水弁(54)からの補水によって押し出され、貯湯タンク(5)→第1三方弁(51)→ミスト用熱交換器(10)部分→第2三方弁(52)→主噴霧ノズル(15)及び補助噴霧ノズル(16)の経路で流れる。又、ステップ(ST11)で、ミスト加熱回路(22)に挿入されたミスト加熱弁(17)を設定開度に維持すると共に、給湯温センサ(28)が検知する出湯温度が80℃に維持できるように熱源機(2)のガスバーナ(25)の燃焼量を調整する。これにより、熱源機(2)からの温水でミスト用熱交換器(10)が加熱される。
次に、ステップ(ST12)で、ミスト用給水回路(11)に於いてミスト用熱交換器(10)の下流側に位置する出湯温センサ(112)の検知温度が70℃になるように、ミスト用熱交換器(10)への入水温度を調整する。具体的には、湯水混合器(6)を構成する第1絞り弁(61)と第2絞り弁(62)の開度比率を調整することにより、貯湯タンク(5)からの温水とミスト用給水回路(11)の上流側からの給水(水道水)とを混合させて温度調整し、これにより、出湯温センサ(112)の検知温度(浴室への噴霧温度)を70℃に設定できるようにする。本実施の形態では、このようにして、貯湯タンク(5)からの温水に前記給水を混合して温度低下させるから、ミスト用熱交換器(10)の一次側回路(熱源機(2)側のミスト加熱回路(22))と二次側回路(ミスト用給水回路(11))の温度差が大きくなる。従って、両回路間での熱交換量が増大して熱交換効率の向上が図れる。
次に、ステップ(ST13)で、ミスト運転スイッチ(71)がOFF操作されたか否かを判断し、OFF操作されていない場合は、貯湯タンク(5)内の温水が無くなって貯湯温センサ(53)の検知温度が50℃未満になるか又は浴室温センサ(12)の検知温度が40℃を超えたことがステップ(ST8)(ST9)で確認できるまで、上記ステップ(ST8)〜(ST13)を繰り返し、浴室(4)内をサウナ入浴できる環境まで立ち上げるサウナ準備作業を行なう。そして、このサウナ準備作業時には、上記のように、ミスト量切替弁(14)を開弁することにより主噴霧ノズル(15)及び補助噴霧ノズル(16)を利用して多量の温水ミストを浴室(4)に噴霧する。又、熱源機(2)から温水供給されるミスト用熱交換器(10)と温水貯留された貯湯タンク(5)を、温水ミストの加熱源として併用する。従って、貯湯タンク(5)を有しない既述図4のものに比べ、熱源機(2)の能力を増大させることなく、浴室に多量の熱量を供給して速やかな温度上昇を図ることができ、これにより、サウナ準備作業の時間を短縮することができる。
一方、浴室温センサ(12)の検知温度が40℃に達した場合(サウナ準備作業が終了した場合)、又は、貯湯温センサ(53)の検知温度が50℃未満に低下した場合は、ステップ(ST14)でミスト量切替弁(14)を閉じて主噴霧ノズル(15)のみを使用してミストサウナの入浴に適した量のミスト噴霧を行えるようにする。又、第1,第2三方弁(51)(52)の夫々を、第1ポート(a)と第3ポート(c)のみが連通した状態にし、更に、補水弁(54)を閉弁させる。これにより、ミスト用給水回路(11)の上流側からの給水がミスト用熱交換器(10)部分で加熱昇温されて主噴霧ノズル(15)に供給される。又、ステップ(ST15)で、給湯温センサ(28)が検知する熱源機(2)の出湯温度が80℃に維持できるようにガスバーナ(25)の燃焼量を制御する。又、ステップ(ST16)でミスト加熱弁(17)の開度調整をし、これにより、浴室(4)に噴霧する温水ミストの温度たる出湯温センサ(112)の検知温度が70℃になるように、ミスト用熱交換器(10)の一次側回路(ミスト加熱回路(22))の温水流量を設定する。これにより、浴室(4)内がミストサウナに適した環境に維持される。
そして、ステップ(ST13)でミスト運転スイッチ(71)のOFF操作が確認されると、ステップ(ST17)で暖房循環回路(24)の暖房用循環ポンプ(27)と熱源機(2)の送風ファン(202)を停止させると共に、ガスバーナ(25)を消火させ、更にミスト加熱弁(17)を閉弁させる。
[その他]
1.上記実施の形態では、ミスト用給水回路(11)の上流側から供給される水道水と貯湯タンク(5)の温水を混合し、この混合水をミスト用熱交換器(10)で加熱昇温したが、前記水道水を混合することなく、貯湯タンク(5)の温水のみをミスト用熱交換器(10)で加熱昇温させてもよい。
2.上記実施の形態では、ミスト運転スイッチ(71)をON操作する前の待機運転には50℃〜60℃の温水を貯湯タンク(5)に貯留したが、当該温度より低温又は高温の温水を貯湯タンク(5)に貯留してもよい。
3.ミスト運転スイッチ(71)を操作したミスト運転の開始時には、第1三方弁(51)の第1ポート(a)と第3ポート(c)を連通させる一方、第2三方弁(52)の第1,第2ポート(a)(b)を共に第3ポート(c)に連通させてもよい。即ち、ミスト用熱交換器(10)の入口をミスト用給水回路(11)の上流側に繋げると共に、貯湯タンク(5)とミスト用熱交換器(10)の出口を共にミスト噴霧部(1)側に繋げるのである。このようにすると、ミスト用給水回路(11)に供給される水道水がミスト用熱交換器(10)で加熱されると共に、この加熱された温水と貯湯タンク(5)の温水が第2三方弁(52)部分で混合されてミスト噴霧部(1)から温水ミストとして噴霧される。
本発明の実施の形態に係るミストサウナ装置の回路図 本発明の実施の形態に係るミストサウナ装置の制御動作を説明するフローチャート 第1三方弁(51)第2三方弁(52)の動作説明図 従来例の説明図
符号の説明
(2)・・・熱源機
(4)・・・浴室
(5)・・・貯湯タンク
(10)・・・ミスト用熱交換器
(11)・・・ミスト用給水回路
(50)・・・バイパス回路
(55)・・・循環ポンプ
(56)・・・待機加熱回路

Claims (4)

  1. 熱源機(2)からの温水が流れるミスト用熱交換器(10)で加熱されるミスト用給水回路(11)と、
    前記ミスト用熱交換器(10)で加熱された前記ミスト用給水回路(11)からの温水を浴室(4)へ噴霧するミスト噴霧部(1)を具備するミストサウナ装置に於いて、
    前記ミスト用給水回路(11)に於ける前記ミスト用熱交換器(10)の上流側と下流側に各別に配設された第1流路切替装置及び第2流路切替措置と、
    前記第1,第2流路切替え装置を繋ぎ、且つ、貯湯タンク(5)を備えたバイパス回路(50)と、
    前記ミスト用給水回路(11)に於ける前記第1,第2流路切替装置の相互間の回路部と前記バイパス回路(50)で形成される閉ループ状の待機加熱回路(56)に挿入された循環ポンプ(55)と、
    ミスト運転を開始させるときに操作するミスト運転スイッチとを具備し、
    前記ミスト運転スイッチの操作前である待機運転時には、前記閉ループ状の待機加熱回路(56)が成立するように前記第1,第2流路切替装置を切替えて前記循環ポンプ(55)を作動させると共に前記熱源機(2)からの温水を前記ミスト用熱交換器(10)に供給し、
    前記ミスト運転スイッチが操作された後にミストサウナへ入浴できる環境が整うまでのサウナ準備作業時には、前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)と前記待機運転時に温水が溜められた貯湯タンク(5)を、前記ミスト噴霧部(1)から噴霧させる温水ミストの加熱源として併用する、ミストサウナ装置。
  2. 請求項1に記載のミストサウナ装置に於いて、
    前記サウナ準備作業時には、前記貯湯タンク(5)の貯留温水が第1流路切替装置からミスト用熱交換器(10)を通過して第2流路切替装置から前記温水噴霧部へ流れるように前記第1,第2流路切替装置を切替えることにより、
    前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)で前記貯留温水を再加熱して前記ミスト噴霧部(1)に供給する、ミストサウナ装置。
  3. 請求項2に記載のミストサウナ装置に於いて、
    前記サウナ準備作業時には、前記ミスト用熱交換器(10)に対して貯湯タンク(5)の貯留温水に加えて前記ミスト用給水回路(11)の上流からの給水も流入するように前記第1流路切替装置を切替える、ミストサウナ装置。
  4. 請求項1に記載のミストサウナ装置に於いて、
    前記サウナ準備作業時には、ミスト用熱交換器(10)に対してミスト用給水回路(11)の上流側からの給水が流入するように第1流路切替装置を切替える一方、ミスト噴霧部(1)には前記貯湯タンク(5)の貯留温水に加えて前記ミスト用熱交換器(10)から流出する温水も供給されるように前記第2流路切替装置を切り替えることにより、
    前記熱源機(2)から温水供給される前記ミスト用熱交換器(10)で加熱される前記ミスト用給水回路(11)の温水と、前記貯湯タンク(5)の貯留温水とを前記第2流路切替装置部分で混合して前記ミスト噴霧部(1)に供給する、ミストサウナ装置。
JP2005136702A 2005-05-09 2005-05-09 ミストサウナ装置 Expired - Fee Related JP4477542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005136702A JP4477542B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 ミストサウナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005136702A JP4477542B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 ミストサウナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006311969A true JP2006311969A (ja) 2006-11-16
JP4477542B2 JP4477542B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=37533715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005136702A Expired - Fee Related JP4477542B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 ミストサウナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4477542B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011182945A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Corona Corp サウナ装置
JP2012170782A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Osaka Gas Co Ltd 浴用ミスト噴出装置
JP2016138697A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 三菱電機株式会社 浴室暖房機能付き給湯システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011182945A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Corona Corp サウナ装置
JP2012170782A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Osaka Gas Co Ltd 浴用ミスト噴出装置
JP2016138697A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 三菱電機株式会社 浴室暖房機能付き給湯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4477542B2 (ja) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011074596A1 (ja) 給湯機
JP5838914B2 (ja) 貯湯式給湯機
KR102057367B1 (ko) 히트펌프 열원 시스템
JP5793450B2 (ja) ヒートポンプ熱源システム
JP4477542B2 (ja) ミストサウナ装置
JP4472539B2 (ja) ミストサウナ装置
JP2006153442A (ja) ガス給湯暖房機
JP4880312B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2008096036A (ja) 給湯システム
JP3726761B2 (ja) 給湯システム
JP2010223490A (ja) ふろ暖房設備
JP4519033B2 (ja) 給湯装置
JP2005049065A (ja) 貯湯式給湯システム
JP4157876B2 (ja) ミストサウナ兼用給湯装置
JP2004347196A (ja) 給湯システム
JP2008170101A (ja) 貯湯式給湯システム
CA3067315A1 (en) Boiler system for both heating and hot water
JP2005147579A (ja) ガス給湯暖房機
JP4229930B2 (ja) 温水暖房システムの制御方法
JP2008018159A (ja) ミストサウナ装置
JP7151205B2 (ja) 暖房熱源機
JP2005241024A (ja) 給湯器及びその運転方法
JP2006118752A (ja) 貯湯式給湯装置
JP3801178B2 (ja) ガス給湯暖房機
JPH1137488A (ja) 水道直圧式給湯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4477542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees