JP2006311479A - Catvシステム、ケーブルモデム、管理装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 管理装置側からセットトップボックスの関連情報の取得を確実かつ容易にできるようにする。
【解決手段】 ケーブルモデムは、自身を経由するデータに基づいてセットトップボックスの最新のIPアドレスを保持しておく。そして管理装置は、セットトップボックスの関連情報を取得するにあたり、まずケーブルモデムに対してセットトップボックスのIPアドレスを要求し(s110)、ケーブルモデムが保持しているセットトップボックスのIPアドレスを取得する(s130)。管理装置は、取得したIPアドレス宛に関連情報の要求を行う(s140)。そして、この要求を受けたセットトップボックスが関連情報を返信することで(s330)、管理装置はセットトップボックスの関連情報を取得することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 ケーブルモデムは、自身を経由するデータに基づいてセットトップボックスの最新のIPアドレスを保持しておく。そして管理装置は、セットトップボックスの関連情報を取得するにあたり、まずケーブルモデムに対してセットトップボックスのIPアドレスを要求し(s110)、ケーブルモデムが保持しているセットトップボックスのIPアドレスを取得する(s130)。管理装置は、取得したIPアドレス宛に関連情報の要求を行う(s140)。そして、この要求を受けたセットトップボックスが関連情報を返信することで(s330)、管理装置はセットトップボックスの関連情報を取得することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、CATV網におけるCATVセンタ側に接続された管理装置が、CATV網およびケーブルモデムを介して双方向通信可能に接続されたセットトップボックスからそのセットトップボックスに関する関連情報を収集可能に構成されたCATVシステムに関し、さらに、このシステムにおいて利用可能なケーブルモデム、管理装置、およびプログラムに関する。
従来より、CATVシステムとして、CATV網と接続されたセットトップボックス(ケーブルテレビ送受信機)から、このセットトップボックスに関する関連情報(ステータス情報を含む)を収集する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年では、ケーブルモデムを介してCATV網と接続されたセットトップボックスから、そのセットトップボックスに関する関連情報を、CATV網におけるCATVセンタ側に接続された管理装置により収集可能に構成されたシステムが提案されている。
特開2004−282210号公報
ところが、上述したシステムにおいては、種々の要因により、セットトップボックスのアドレスが変化することがある。例えば、CATVシステムでは通常、ケーブルモデムやセットトップボックスのIPアドレスはCATVセンタ側に備えられたDHCPサーバが割り当てるようにされている。このDHCPサーバによるアドレスの割り当ては、周知のように、割り当て期間(リース期間)が決められており、その期間が過ぎると、それまで割り当てられていたアドレスが開放されてアドレスが変化してしまう。
そのため、管理装置側では、所望のタイミングでセットトップボックスの関連情報を確実に取得できるよう、セットトップボックスのアドレスに変化が生じたか否かを監視する必要があった。
セットトップボックスのアドレス監視の方法として、例えば、DHCPサーバの貸し出しログをチェックするという方法が考えられる。しかし、定期的にチェックするのはもちろん、関連情報を取得する際にチェックするようにしたとしても、DHCPサーバの貸し出しログをサーチしてその中からセットトップボックスのアドレスを見つける処理は、処理負担が非常に大きくなり、現実的な方法ではない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、管理装置側からセットトップボックスの関連情報の取得を確実かつ容易にできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、
CATV網におけるCATVセンタ側に接続された管理装置が、該CATV網およびケーブルモデムを介して双方向通信可能に接続されたセットトップボックスからそのセットトップボックスに関する関連情報を収集可能に構成されたCATVシステムであって、
前記ケーブルモデムは、
前記セットトップボックスのアドレスが記憶されるアドレス記憶手段と、
当該ケーブルモデムを経由して伝送される、前記セットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを更新するアドレス更新手段と、
前記管理装置から前記セットトップボックスのアドレスの要求を受けた際に、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを前記管理装置へ返信するアドレス返信手段と、を備えており、
前記管理装置は、
前記関連情報を取得するにあたり、前記ケーブルモデムへ前記セットトップボックスのアドレスを要求して該アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記アドレス取得手段により取得された前記セットトップボックスのアドレス宛に前記関連情報を要求する関連情報要求手段と、
を備え、該関連情報要求手段による要求を受けたセットトップボックスから返信されてくる関連情報を収集するように構成されており、
前記セットトップボックスは、
前記管理装置からの関連情報の要求を受けた際に、当該セットトップボックスの前記関連情報を前記管理装置に返信する関連情報返信手段を備えている
ことを特徴とする。
CATV網におけるCATVセンタ側に接続された管理装置が、該CATV網およびケーブルモデムを介して双方向通信可能に接続されたセットトップボックスからそのセットトップボックスに関する関連情報を収集可能に構成されたCATVシステムであって、
前記ケーブルモデムは、
前記セットトップボックスのアドレスが記憶されるアドレス記憶手段と、
当該ケーブルモデムを経由して伝送される、前記セットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを更新するアドレス更新手段と、
前記管理装置から前記セットトップボックスのアドレスの要求を受けた際に、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを前記管理装置へ返信するアドレス返信手段と、を備えており、
前記管理装置は、
前記関連情報を取得するにあたり、前記ケーブルモデムへ前記セットトップボックスのアドレスを要求して該アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記アドレス取得手段により取得された前記セットトップボックスのアドレス宛に前記関連情報を要求する関連情報要求手段と、
を備え、該関連情報要求手段による要求を受けたセットトップボックスから返信されてくる関連情報を収集するように構成されており、
前記セットトップボックスは、
前記管理装置からの関連情報の要求を受けた際に、当該セットトップボックスの前記関連情報を前記管理装置に返信する関連情報返信手段を備えている
ことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のCATVシステムであって、
前記ケーブルモデムには、複数の前記セットトップボックスが接続されており、
前記アドレス記憶手段には、前記複数のセットトップボックス毎にそのアドレスが対応付けられて記憶されており、
前記アドレス更新手段は、前記ケーブルモデムを経由して伝送される、前記いずれかのセットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、そのデータの送信元又は送信先のセットトップボックスを特定すると共に、その特定したセットトップボックスに対応付けられて前記アドレス記憶手段に記憶されているアドレスの更新を行い、
前記アドレス返信手段は、前記アドレスの要求を受けた際に、要求対象の前記いずれかのセットトップボックスに対応したアドレスを前記管理装置へ返送する
ことを特徴とする。
前記ケーブルモデムには、複数の前記セットトップボックスが接続されており、
前記アドレス記憶手段には、前記複数のセットトップボックス毎にそのアドレスが対応付けられて記憶されており、
前記アドレス更新手段は、前記ケーブルモデムを経由して伝送される、前記いずれかのセットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、そのデータの送信元又は送信先のセットトップボックスを特定すると共に、その特定したセットトップボックスに対応付けられて前記アドレス記憶手段に記憶されているアドレスの更新を行い、
前記アドレス返信手段は、前記アドレスの要求を受けた際に、要求対象の前記いずれかのセットトップボックスに対応したアドレスを前記管理装置へ返送する
ことを特徴とする。
一方、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス記憶手段、アドレス更新手段およびアドレス返信手段を備えていることを特徴とするケーブルモデムである。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス取得手段および関連情報要求手段を備えていることを特徴とする管理装置である。
そして、請求項5記載の発明は、請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス更新手段およびアドレス返信手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
そして、請求項5記載の発明は、請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス更新手段およびアドレス返信手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
更に、請求項6記載の発明は、請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス取得手段および関連情報要求手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
請求項1に記載のCATVシステムでは、ケーブルモデムが、セットトップボックスを経由するデータに基づいてセットトップボックスのIPアドレスを記憶・更新することにより、セットトップボックスの最新のIPアドレスを保持している。そして、管理装置は、セットトップボックスの関連情報を取得するにあたり、まずケーブルモデムからセットトップボックスのアドレスを取得し、その取得したアドレス(取得した時点での最新のアドレス)を宛先アドレスとしてセットトップボックスに対する関連情報の要求を行う。
従って、外部から付与されるセットトップボックスのアドレスが動的に変化したとしても、管理装置がセットトップボックスの関連情報を取得する際には最新のアドレスに基づいてセットトップボックスへ関連情報の要求を行うことができる。これにより、管理装置は所望の関連情報をセットトップボックスから確実に取得することができる。しかも、管理装置自身はセットトップボックスのアドレスの変化を常に注視しておく必要はないため、管理装置によるセットトップボックスの管理が容易にできるようになる。
また、請求項2に記載のCATVシステムでは、ケーブルモデムに複数のセットトップボックスが接続されている。そして、ケーブルモデムのアドレス記憶手段には、これらのセットトップボックス毎にそのアドレスが記憶されており、セットトップボックスのアドレスが付加されたデータ(つまり、送信元或いは送信先がそのセットトップボックスであるデータ)がケーブルモデムを経由して伝送されたときは、そのセットトップボックスに対応してアドレス記憶手段に記憶されているアドレス(そのセットトップボックスのアドレス)を、伝送されたデータに付加されているアドレスにて更新する。
そのため、複数のセットトップボックスの各々において、外部から付与されるアドレスが動的に変化したとしても、管理装置がセットトップボックスの関連情報を取得する際には、取得対象のセットトップボックスの最新のアドレスを取得してそのセットトップボックスへ関連情報の要求を行うことができる。
また、請求項3に記載のケーブルモデムによれば、請求項1又は2に記載のアドレス記憶手段、アドレス更新手段およびアドレス返信手段を備えているため、請求項1又は2に記載のCATVシステムの一部を構成することができる。
また、請求項4に記載の管理装置によれば、請求項1又は2に記載のアドレス取得手段および関連情報要求手段を備えているため、請求項1又は2に記載のCATVシステムの一部を構成することができる。
また、請求項5に記載のプログラムによれば、請求項1又は2に記載のアドレス更新手段およびアドレス返信手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させることができるため、このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1又は2に記載のCATVシステムの一部を構成することができる。
また、請求項6に記載のプログラムは、請求項1又は2に記載のアドレス取得手段および関連情報要求手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させることができるため、このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1又は2に記載のCATVシステムの一部を構成することができる。
なお、上述したプログラムは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、内蔵メモリを含む記録媒体や通信回線などを介して管理装置,ケーブルモデム,セットトップボックス,または,これらのユーザに提供されるものである。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)全体構成
図1に示す如く、CATVシステム1は、管理装置10,DHCPサーバ20,ケーブルモデム終端装置(CMTS;Cable Modem Termination System)30,ルータ42などがハブ40にて接続されると共に、アンテナ46にて受信されたテレビ放送用の電波を端末側へ伝送するための各種処理を行う放送用設備としてのヘッドエンド44などを備えてなるCATVセンタ100と、CATV網200を介してCATVセンタ100と接続されたケーブルモデム(CM;Cable Modem )50と、ケーブルモデム50を介してCATV網200に接続されるセットトップボックス(STB;Set Top Box )60と、このセットトップボックス60に接続されるテレビ受像機(以下単に「TV」と略す)62などにより構成される。
(1)全体構成
図1に示す如く、CATVシステム1は、管理装置10,DHCPサーバ20,ケーブルモデム終端装置(CMTS;Cable Modem Termination System)30,ルータ42などがハブ40にて接続されると共に、アンテナ46にて受信されたテレビ放送用の電波を端末側へ伝送するための各種処理を行う放送用設備としてのヘッドエンド44などを備えてなるCATVセンタ100と、CATV網200を介してCATVセンタ100と接続されたケーブルモデム(CM;Cable Modem )50と、ケーブルモデム50を介してCATV網200に接続されるセットトップボックス(STB;Set Top Box )60と、このセットトップボックス60に接続されるテレビ受像機(以下単に「TV」と略す)62などにより構成される。
CATVセンタ100の管理装置10は、周知のコンピュータシステムにより構成されたものであり、CATVセンタ100とケーブルモデム50を介して接続されるセットトップボックス60に関する関連情報(ステータス情報を含む)を収集するためのSNMPマネージャ15を備えている。
SNMPマネージャ15は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP;Simple Network Management Protocol)を利用してケーブルモデム50やセットトップボックス60の情報取得・設定等を行うことにより、これらの機器を管理するものである。なお、SNMPマネージャ15の実体は、周知の如くプログラム(ソフトウェア)であり、管理装置10が備えるコンピュータシステムがこのプログラムを実行することにより、上述したSNMPマネージャ15としての各種管理機能が実現される。
ルータ42は、外部のインターネット150と当該CATVシステム1との間で伝送されるデータのルーティングを行う周知の装置である。
CATVセンタ100のDHCPサーバ20は、周知のコンピュータシステムにより構成されたものであり、ケーブルモデム50およびセットトップボックス60に対し、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol )に従ってIPアドレスやサブネットマスク、IPアドレスのリース取得日、リース期限などの各種情報を付与するためのプログラムなどがインストールされている。
CATVセンタ100のDHCPサーバ20は、周知のコンピュータシステムにより構成されたものであり、ケーブルモデム50およびセットトップボックス60に対し、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol )に従ってIPアドレスやサブネットマスク、IPアドレスのリース取得日、リース期限などの各種情報を付与するためのプログラムなどがインストールされている。
ケーブルモデム終端装置30とヘッドエンド44は混合器48に接続されており、この混合器48を介して、CATV網200側と接続される。
ケーブルモデム50は、制御部,メモリなどを有する周知のケーブルモデムであり、SNMPエージェント52およびMIB(MIB;Management Information Base )54を備えている。
ケーブルモデム50は、制御部,メモリなどを有する周知のケーブルモデムであり、SNMPエージェント52およびMIB(MIB;Management Information Base )54を備えている。
MIB54は、SNMPによって管理される各種設定情報が登録されてなるデータベースであり、IETF(Internet Engineering Task Force )で標準MIBとして標準化されている各種情報のほか、本実施形態では、セットトップボックス60のIPアドレスも登録されている。そのため、後述するように、管理装置10のSNMPマネージャ15は、ケーブルモデム50のSNMPエージェント52に対してセットトップボックス60のIPアドレスを要求し、これを取得することができる。このセットトップボックス60のIPアドレスが、本発明の「セットトップボックスのアドレス」に相当するものである。
SNMPエージェント52は、SNMPマネージャ15からの要求に従ってMIB54に登録された情報の通知や設定変更などを行うものである。なお、SNMPエージェント52の実体も周知の如くプログラム(ソフトウェア)であり、ケーブルモデム50が備えるSNMP制御部(図示略)がこのプログラムを実行することにより、上述したSNMPエージェント50としての各種機能が実現される。
MIB54は、図示しないメモリに記憶されている。また、このメモリには、SNMPエージェント50としての各種機能を実現させるためのプログラムや、DHCPに従ってDHCPサーバ20から付与されたIPアドレスを自己のIPアドレスとして設定するためのプログラムなども記憶されている。
また、このケーブルモデム50は、ケーブルモデム50自身に接続されたセットトップボックス60とCATVセンタ100との通信を、OSI(Open System Interconnection reference model )参照モデルにおけるデータリンク層のレベルで中継する中継機能(いわゆるブリッジとしての機能)を有しており、ケーブルモデム50自身の物理アドレス(MACアドレス;Media Access Control)およびこのケーブルモデム50に接続されるセットトップボックス60の物理アドレス(MACアドレス)に基づいて行われる通信以外は中継しないように設定されている。
セットトップボックス60は、制御部,メモリなどを有する周知のセットトップボックスであり、このメモリには、ケーブルモデム50と同様、SNMPエージェントとして機能させるためのプログラムや、セットトップボックス60に関する各種設定情報(関連情報)が登録されたデータベース(MIB)などが記憶されている。
なお、管理装置10が収集する、セットトップボックス60に関する関連情報としては、例えば、TV62で現在視聴している番組のチャンネルや、そのチャンネルのRF信号のレベル、或いは、SN比やビットエラーレートなどのデジタル信号の品質、さらにはセットトップボックス60内で動作するソフトウェアのバージョン情報やベンダー情報などが挙げられる。もちろん、これらはあくまでも一例である。
(2)ケーブルモデム50によるアドレス監視処理
ここで、ケーブルモデム50が起動した以降、このケーブルモデム50(の制御部)により繰り返し実行されるアドレス監視処理の処理手順を図2に基づいて説明する。
(2)ケーブルモデム50によるアドレス監視処理
ここで、ケーブルモデム50が起動した以降、このケーブルモデム50(の制御部)により繰り返し実行されるアドレス監視処理の処理手順を図2に基づいて説明する。
まず、ケーブルモデム50を介してCATVセンタ100側に送信されるデータ又はセットトップボックス60側に送信されるデータが受信されるまで待機する(s10:NO)。
このs10でデータが受信された場合(s10:YES)、そのデータがセットトップボックス60宛のデータであるか又はセットトップボックス60からのデータであるかを判断する(s20)。この判断は、具体的には、受信したデータのヘッダ情報(MACヘッダ)に含まれているMACアドレスに基づいて行われる。セットトップボックス60宛のデータならばそのデータには送信先MACアドレスとしてセットトップボックス60のMACアドレスが付加されているはずであり、セットトップボックス60からのデータならばそのデータには送信元MACアドレスとしてセットトップボックス60のMACアドレスが付加されているはずである。そのため、受信データに含まれているMACアドレスをみることによって、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータであるか否かが判断できるのである。
s20にてセットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータのいずれでもないと判断された場合はs10に戻るが、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータのいずれかであると判断された場合は、そのデータにヘッダ情報(IPヘッダ)として付加されているセットトップボックス60のIPアドレスを特定し(s30)、そのIPアドレスをMIB54に記憶(更新)する(s40)。
こうして、s40を終えた後、s10へ戻り、新たにデータを受信するまで待機する。このアドレス監視処理によって、ケーブルモデム50のMIB54には、セットトップボックス60の最新のIPアドレスが常に登録されている(メモリに記憶されている)ことになる。
(3)関連情報の収集について
次に、CATVセンタ100の管理装置10が備えるSNMPマネージャ15が、セットトップボックス60に関する各種設定情報(関連情報)を収集するにあたって、各装置により実行される処理を図3に基づいて説明する。
(3)関連情報の収集について
次に、CATVセンタ100の管理装置10が備えるSNMPマネージャ15が、セットトップボックス60に関する各種設定情報(関連情報)を収集するにあたって、各装置により実行される処理を図3に基づいて説明する。
まず、管理装置10のSNMPマネージャ15は、関連情報を収集するタイミング(例えば、一定の時刻やオペレータの操作時)となった際、セットトップボックス60に関連情報を要求するのに先立って、まずケーブルモデム50のSNMPエージェント52に対し、このケーブルモデム50のMIB54に登録されているセットトップボックス60のIPアドレスを要求する旨の指令を送信する(s110)。この指令の送信後、SNMPマネージャ15は、ケーブルモデム50からの返信を受けるまで待機する(s120:NO)。
本実施形態においては、上記指令として、CATVセンタ100側で管理されているケーブルモデム50のIPアドレス宛に、MIB54におけるセットトップボックス60のIPアドレスに対応したID(オブジェクトID)を指定したSNMP要求(Get−Request)が、ケーブルモデム50に送信される。
一方、ケーブルモデム50のSNMPエージェント52は、s110による管理装置10(のSNMPマネージャ15)からの指令を受信し(s210)、この指令に基づいて、ケーブルモデム50のMIB54に登録されているセットトップボックス60のIPアドレスを読み出す(s220)。そして、読み出したIPアドレスを管理装置10のSNMPマネージャ15へ返信する(s230)。
ケーブルモデム50のSNMPエージェント52からの上記返信を管理装置10のSNMPマネージャ15が受信すると(s120:YES)、受信したデータからセットトップボックス60のIPアドレスを取得する(s130)。そして、取得したIPアドレスに基づき、セットトップボックス60に対して、セットトップボックス60のMIB(図示略)に登録されている関連情報を要求する(s140)。
本実施形態においては、上記要求として、ケーブルモデム50から取得したセットトップボックス60のIPアドレス宛に、要求対象の関連情報に対応したオブジェクトIDを指定したSNMP要求(Get−Request)が、セットトップボックス60に送信される。
s140による管理装置10からのSNMP要求を、ケーブルモデム50を介してセットトップボックス60が受信すると(s310)、要求内容に従って自身のMIBから関連情報を読み出し(s320)、管理装置10のSNMPマネージャ15へ返信する(s330)。
SNMPマネージャ15は、s330によるセットトップボックス60からの返信を受け(s150:YES)、この返信から関連情報を抽出した後(s160)、その抽出した関連情報を管理するための処理を行う(s170)。本実施形態においては、s160にて抽出した関連情報が、内蔵する記憶部における所定の記憶領域に記憶された後、この関連情報に基づく処理(データ集計、解析など)が行われる。
(4)本実施形態の効果
このように構成されたCATVシステム1では、ケーブルモデム50が、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータ(いずれもセットトップボックス60のIPアドレスが付加)を監視することによってセットトップボックス60の最新のIPアドレスを把握している(図2:s40)。そして、管理装置10のSNMPマネージャ15は、セットトップボックス60の関連情報を取得するにあたり、まずケーブルモデム50に対してセットトップボックス60のIPアドレスを問い合わせ(図3:s110)、その結果得られたセットトップボックス60のIPアドレス(最新のアドレス)に基づいて、セットトップボックス60に対する関連情報の要求を行う(図3:s140)。
(4)本実施形態の効果
このように構成されたCATVシステム1では、ケーブルモデム50が、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータ(いずれもセットトップボックス60のIPアドレスが付加)を監視することによってセットトップボックス60の最新のIPアドレスを把握している(図2:s40)。そして、管理装置10のSNMPマネージャ15は、セットトップボックス60の関連情報を取得するにあたり、まずケーブルモデム50に対してセットトップボックス60のIPアドレスを問い合わせ(図3:s110)、その結果得られたセットトップボックス60のIPアドレス(最新のアドレス)に基づいて、セットトップボックス60に対する関連情報の要求を行う(図3:s140)。
そのため、セットトップボックス60がDHCPサーバ20から付与されるIPアドレスが動的に変化したとしても、セットトップボックス60の関連情報を取得する度に常に最新のIPアドレスを取得してセットトップボックス60へ関連情報の要求を行うことができる。これにより、管理装置10は所望の関連情報をセットトップボックス60から確実に取得することができる。しかも、管理装置10自身はセットトップボックス60のアドレスの変化を常に注視しておく必要はないため、管理装置10によるセットトップボックス60の管理が容易にできるようになる。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ケーブルモデム終端装置30に接続されたケーブルモデム50が1台だけとなっている構成を例示したが、ケーブルモデム終端装置30に複数のケーブルモデム50が接続された構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、ケーブルモデム50とセットトップボックス60とが別体の装置とされている構成を例示したが、これら装置は、一体の装置としてもよい。
更に、上記実施形態のアドレス監視処理(図2)では、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータを受信する度に、MIB54におけるセットトップボックス60のIPアドレスの更新を行うようにしたが、更新対象のIPアドレスの比較を行った上で、現在記憶されているIPアドレスと異なるIPアドレスが受信された場合にのみ、そのIPアドレスに更新するようにしてもよい。
更に、上記実施形態のアドレス監視処理(図2)では、セットトップボックス60宛のデータ又はセットトップボックス60からのデータを受信する度に、MIB54におけるセットトップボックス60のIPアドレスの更新を行うようにしたが、更新対象のIPアドレスの比較を行った上で、現在記憶されているIPアドレスと異なるIPアドレスが受信された場合にのみ、そのIPアドレスに更新するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ケーブルモデム50に接続される機器がセットトップボックス60のみとなっている構成を例示したが、セットトップボックス60に加えて他の機器(例えばパーソナルコンピュータ)が接続された構成であってもよいし、複数のセットトップボックスが接続された構成であってもよい。その具体的な例を、図4に示す。
図4に示すCATVシステム300では、ケーブルモデム50に、ハブやルータなどの中継装置320を介して2つのセットトップボックス(STB_A60およびSTB_B70)が接続され、これら各セットトップボックス60,70にそれぞれTV62,TV72が接続されている。中継装置320にはさらに、パーソナルコンピュータ(PC)80も接続されている。
このように、ケーブルモデム50には中継装置320を介して2つのセットトップボックス60,70が接続されているため、ケーブルモデム50が備えるMIB310には、これら各セットトップボックス60,70のIPアドレスが、個々のセットトップボックスと対応付けられて記憶されている。
このように構成されたCATVシステム300において、ケーブルモデム50にて実行されるアドレス監視処理は、図5に示す通りである。図5のアドレス監視処理が図2のアドレス監視処理と異なる主たる部分は、セットトップボックス宛てのデータ又はセットトップボックスからのデータを受信した場合に(s20:YES)、その受信データに対応したセットトップボックスの種類(STB_AまたはSTB_Bのどちらであるか)を特定する点である(s25)。つまり、2つのセットトップボックス60,70のうちどちら宛て(又はどちらからの)データであるかを特定するのである。
そして、s40におけるIPアドレスの更新処理では、MIB310に記憶された各セットトップボックス60,70のIPアドレスのうち、s25で特定されたセットトップボックスに対応したIPアドレスを更新する。
この場合、図3に示した各装置の処理において、管理装置10がケーブルモデム50に対してセットトップボックスのIPアドレスを要求する際は(s110)、要求対象のいずれかのセットトップボックスに対応したIPアドレスを要求することになり、ケーブルモデム50は、その要求されたいずれか一方のセットトップボックスに対応付けられてMIB310に記憶されているIPアドレスを返信することになる(s210〜s230)。
そして、管理装置10は、ケーブルモデム50から返信されたセットトップボックスのIPアドレスに基づき、そのセットトップボックス宛てに関連情報の要求を行う。この要求は、ケーブルモデム50及び中継装置320を介して要求対象のセットトップボックスへ送信されることになる。
従って、図4のように構成されたCATVシステム300においても、各セットトップボックス60,70のそれぞれにつき、上記実施形態と同様の効果が得られる。つまり、管理装置10は、各セットトップボックス60,70の最新のIPアドレスをケーブルモデム50から取得し、それをもとに所望の関連情報を確実かつ容易に得ることができる。
また、上記実施形態においては、管理装置10がケーブルモデム50からセットトップボックス60のIPアドレスを取得したり、管理装置10がセットトップボックス60の関連情報を取得したりするためのプロトコルとして、SNMPを例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、上述した各種情報の取得ができれば他のプロトコルを用いてもよい。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のアドレス監視処理は本発明のアドレス更新手段が実行する処理に相当し、図3のs210〜s230の処理は本発明のアドレス返信手段が実行する処理に相当し、図3のs110〜s130の処理は本発明のアドレス取得手段が実行する処理に相当し、図3のs140の処理は本発明の関連情報要求手段が実行する処理に相当し、図3のs310〜s330の処理は本発明の関連情報返信手段が実行する処理に相当する。また、MIB54(及びMIB310)は本発明のアドレス記憶手段に相当する。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のアドレス監視処理は本発明のアドレス更新手段が実行する処理に相当し、図3のs210〜s230の処理は本発明のアドレス返信手段が実行する処理に相当し、図3のs110〜s130の処理は本発明のアドレス取得手段が実行する処理に相当し、図3のs140の処理は本発明の関連情報要求手段が実行する処理に相当し、図3のs310〜s330の処理は本発明の関連情報返信手段が実行する処理に相当する。また、MIB54(及びMIB310)は本発明のアドレス記憶手段に相当する。
1,300…CATVシステム、10…管理装置、15…SNMPマネージャ、20…DHCPサーバ、30…ケーブルモデム終端装置、40…ハブ、42…ルータ、44…ヘッドエンド、46…アンテナ、48…混合器、50…ケーブルモデム、52…SNMPエージェント、54,310…MIB、60,70…セットトップボックス、62,72…TV、80…PC、100…CATVセンタ、200…CATV網、320…中継装置。
Claims (6)
- CATV網におけるCATVセンタ側に接続された管理装置が、該CATV網およびケーブルモデムを介して双方向通信可能に接続されたセットトップボックスからそのセットトップボックスに関する関連情報を収集可能に構成されたCATVシステムであって、
前記ケーブルモデムは、
前記セットトップボックスのアドレスが記憶されるアドレス記憶手段と、
当該ケーブルモデムを経由して伝送される、前記セットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを更新するアドレス更新手段と、
前記管理装置から前記セットトップボックスのアドレスの要求を受けた際に、前記アドレス記憶手段に記憶されている前記セットトップボックスのアドレスを前記管理装置へ返信するアドレス返信手段と、
を備えており、
前記管理装置は、
前記関連情報を取得するにあたり、前記ケーブルモデムへ前記セットトップボックスのアドレスを要求して該アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記アドレス取得手段により取得された前記セットトップボックスのアドレス宛に前記関連情報を要求する関連情報要求手段と、
を備え、該関連情報要求手段による要求を受けたセットトップボックスから返信されてくる関連情報を収集するように構成されており、
前記セットトップボックスは、
前記管理装置からの関連情報の要求を受けた際に、当該セットトップボックスの前記関連情報を前記管理装置に返信する関連情報返信手段を備えている
ことを特徴とするCATVシステム。 - 前記ケーブルモデムには、複数の前記セットトップボックスが接続されており、
前記アドレス記憶手段には、前記複数のセットトップボックス毎にそのアドレスが対応付けられて記憶されており、
前記アドレス更新手段は、前記ケーブルモデムを経由して伝送される、前記いずれかのセットトップボックスのアドレスが付加されたデータに基づいて、そのデータの送信元又は送信先のセットトップボックスを特定すると共に、その特定したセットトップボックスに対応付けられて前記アドレス記憶手段に記憶されているアドレスの更新を行い、
前記アドレス返信手段は、前記アドレスの要求を受けた際に、要求対象の前記いずれかのセットトップボックスに対応したアドレスを前記管理装置へ返送する
ことを特徴とする請求項1記載のCATVシステム。 - 請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス記憶手段、アドレス更新手段およびアドレス返信手段を備えていることを特徴とするケーブルモデム。
- 請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス取得手段および関連情報要求手段を備えていることを特徴とする管理装置。
- 請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス更新手段およびアドレス返信手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
- 請求項1又は2に記載のCATVシステムにおけるアドレス取得手段および関連情報要求手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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