JP2006310240A - 調光用放電灯点灯装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 画像処理装置などに使用される蛍光灯は、ランプ点灯中に移動縞が発生せず、ランプの片側の電極付近が暗くならず、スムーズな調光ができるようにする必要がある。しかし、低温時や、調光時にはランプ点灯中に移動縞が発生したり、ランプの片側の電極付近が暗くなったりするので、この欠点を防止する点灯装置を提供する。
【解決手段】 直列に接続され、かつ交互にオン・オフされる２個のメインスイッチング素子で構成されるハーフブリッジ型インバータからなる放電灯点灯装置において、前記２個のメインスイッチング素子を駆動するそれぞれの駆動信号のパルス幅がわずかに異なる調光用放電灯点灯装置。
【選択図】 図１

Description

本発明は、画像処理装置などに用いられる調光用放電灯点灯装置に関するものである。

画像処理装置の光源として蛍光灯などが用いられているが、これら光源は適当な明るさが要求されるため、調光可能なインバータ式点灯装置が採用されている。また、蛍光灯点灯中は移動縞が発生したり、ランプの片側の電極付近が暗くなったりしては画像処理の機能に支障をきたす。

一般に、低温時や調光時に移動縞が発生すると、その対策としてランプ電流波形を非対称にすることが知られている。しかし、ランプ電流波形を非対称にすると、ランプの片側の電極付近が暗くなる欠点がある。

図２は、従来から一般に使用されている画像処理用のハーフブリッジ型蛍光灯点灯装置の回路図である。Ｑ１、Ｑ２は、パワーＭＯＳＦＥＴで構成されるメインスイッチング素子であり、このメインスイッチング素子Ｑ１、Ｑ２は、ドライブ回路１のドライブ信号で駆動される。

図３は、ドライブ回路１から出力される信号波形である。この信号は、ハイサイド、ローサイドともデューティ５０％であるため、蛍光灯２には正負対称のランプ電流が流れる。この結果、ランプ電流波形が正負対象であるため、低温時や調光時にランプに移動縞が発生する。

ブロッキング発振回路などを採用すると、ランプ電流波形は非対称になるが、この回路では点灯時ランプの片側の電極付近が暗くなったり、調光がスムーズにできない欠点がある。

上記問題点を解決するためには、ランプ点灯中に移動縞が発生せず、ランプの片側の電極付近が暗くならず、スムーズな調光ができるようにする必要がある。

前記問題点を達成するため、本発明は、図２の回路構成で、ドライブ回路からの出力信号をランプ片側の電極付近が暗くならない程度にハイサイド側とローサイド側のパルス幅を少し変えることでランプ電流波形を非対称にし、調光時にも同じような比率でハイサイド側とローサイド側のパルス幅が変化するようにする。

以上のように、本発明によれば少しだけランプ電流波形を非対称にすることにより、低温時や調光時に移動縞が発生せず、ランプ片側の電極付近が暗くなることなく、調光もスムーズにできる。

以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の実施例を示すドライブ回路信号出力波形である。

ドライブ回路信号は、図２のメインスイッチング素子Ｑ１には図１のハイサイド信号が、Ｑ２にはローサイド信号が印加され、Ｑ１とＱ２は交互にオン・オフする。ハイサイド信号のパルス幅ｔ１とローサイド信号のパルス幅ｔ２が少し違うため，蛍光灯３に流れるランプ電流は非対称波形になる。調光時には、ハイサイド信号のパルス幅ｔ１とローサイド信号のパルス幅ｔ２が変化するが、この時も少しだけパルス幅が違うためランプ電流波形は非対称になる。

この結果、少ししかランプ電流波形は非対称にならないため、点灯中の移動縞は発生せず、片側の電極付近は暗くなることなく、スムーズな調光が可能となる。

本発明の実施例を示すドライブ回路の信号波形。 従来及び本発明のの実施例を示す蛍光灯ハーフブリッジ点灯装置の回路図。 従来の実施例を示すドライブ回路の信号波形。

符号の説明

Ｑ１，Ｑ１ メインスイッチング素子

Claims (1)

1. 直列に接続され、かつ交互にオン・オフされる２個のメインスイッチング素子で構成されるハーフブリッジ型インバータからなる放電灯点灯装置において、前記２個のメインスイッチング素子を駆動するそれぞれの駆動信号のパルス幅がわずかに異なる調光用放電灯点灯装置。

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