JP2006309306A - 柱のせん断力と変形を解析する方法及び柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法 - Google Patents

柱のせん断力と変形を解析する方法及び柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 柱のせん断力と変形を解析する方法及び柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法を提供する。
【解決手段】 柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データなどに基づき、柱のせん断力作用位置のせん断力と変形、又は柱の危険断面位置の全塑性曲げモーメントを算出する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、柱のせん断力と変形を解析する方法(以下、単にCDC法と云う場合がある。)及び柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法の技術分野に属する。
i)従来からCDC法は柱の耐力・変形性能を評価する際に実施されている。
前記CDC法はコンピュータシステムを利用して実施されるが、その工程は、柱1の柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3(図3を参照)の曲げモーメントと曲率を算出(解析)する第1の工程と、せん断力作用位置4(図3を参照)のせん断力と変形を算出する第2の工程とから成る。
具体的には、第1の工程は、図17に示すように、先ず柱1の断面を適当に分割して要素a、a、…を作成し、各要素a、a、…ごとのデータに基づき、解析したい材料条件(以下、単にイベントと云う場合がある。)ごとの柱1の柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を算出する。ここで、従来のCDC法は柱梁仕口フェイス位置2から危険断面位置3までを剛体とみなすので、危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を算出し、そのままに柱梁仕口フェイス位置2の曲げモーメントと曲率とみなす。
ちなみに、上記イベントとは、例えばコンクリートに短期応力が作用した際のせん断力作用位置4におけるせん断力と変形を算出したい場合は、当該コンクリートの短期応力のことを云う。通例は、その他のイベントとして、鋼管の長期応力、鉄筋の長期応力、コンクリートの圧縮強度、及びコンクリートの圧縮歪み等が採用される。
第2の工程は、上述したように柱梁仕口フェイス位置2から危険断面位置3までを剛体とみなすので、柱梁仕口フェイス位置2から危険断面位置3までを高さ方向に分割することは省略し、図18(a)、(b)に示すように、危険断面位置3からせん断力作用位置4までを高さ方向に分割して作成したセグメントb、b、…及び節点c、c、…の各データ、及び材料のせん断剛性データ、更には上記イベントごとに算出した(柱梁仕口フェイス位置2及び)危険断面位置3の曲げモーメントと曲率に基づき、イベントごとにせん断力作用位置4のせん断力と変形を算出する。
ii)柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、解析し易い要素を作成するための柱断面の分割方法が提案されておらず、未だに確立されていない。
上記CDC法は柱1の断面を適当に分割して要素a、a、…を作成し、その各要素a、a、…ごとのデータに基づいて柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を算出しているので、分割方法によって算出結果にバラツキが生じ、ひいてはせん断力作用位置4のせん断力と変形にバラツキが生じる問題点が生じていた。特に、円形柱や鉄筋内蔵の柱の場合は当該バラツキが顕著であった。
また、柱1の柱梁仕口フェイス位置2から危険断面位置3までを剛体とみなしているので、算出結果が実際の物理現象とかけ離れている。
上記柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、上述したように解析し易い要素を作成するための柱断面の分割方法が提案されておらず、未だに確立されていない。
本発明の目的は、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データに基づき、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出することで、分割方法による算出結果のバラツキが全くなく、正確に柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出することができ、ひいては正確にせん断力作用位置のせん断力と変形を算出することができる、柱のせん断力と変形を解析する方法を提供することである。
本発明の目的は、柱の柱梁仕口フェイス位置から危険断面位置までを剛体とみなさずに、せん断力作用位置のせん断力と変形を算出することで、算出結果を実際の物理現象に近づけることができる、柱のせん断力と変形を解析する方法を提供することである。
本発明の目的は、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割することで、解析し易い要素を作成でき、それにより危険断面位置の全塑性曲げモーメントを算出することができる、柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法を提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る柱のせん断力と変形を解析する方法は、
柱のせん断力と変形を解析する方法であって、
コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の諸元の入力を促すステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記柱の諸元を基に、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出するステップと、
コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データを読み出し、表計算ソフト内の応力と歪みを算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪みを算出するステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフトへ解析したい材料条件の入力を促すステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の曲げモーメントと曲率を算出するプログラムにより、上記各要素の座標データ、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪み、解析したい材料条件を基に、解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出するステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の柱を高さ方向に分割してセグメントと節点を作成し、各データを算出するプログラムにより、柱の諸元を基に、柱梁仕口フェイス位置からせん断力作用位置までを高さ方向に分割して、セグメント及び節点を作成し、危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データを算出するステップと、
コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料のせん断剛性データを読み出し、表計算ソフト内のせん断力と変形を算出するプログラムにより、前記材料のせん断剛性データ、及び上記危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データ、更には上記解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を基に、解析したい材料条件ごとのせん断力作用位置のせん断力と変形を算出し、出力装置にマルチリニアモデルで表示するステップと、
から成ることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、
柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法であって、
コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の諸元の入力を促すステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記柱の諸元を基に、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出するステップと、
コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データを読み出し、表計算ソフト内の降伏応力を算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、危険断面位置の各材料の降伏応力を算出するステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の中立軸座標の入力を促すステップと、
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の全塑性曲げモーメントを算出するプログラムにより、上記危険断面位置の各材料の降伏応力、柱の中立軸座標を基に、危険断面位置の全塑性曲げモーメントを算出するステップと、
から成ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は請求項2に記載した柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が円形柱の場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、柱の各材料の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は請求項2に記載した柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が角形柱の場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、柱の断面の0rad〜π/2radの範囲において、各材料の断面をR部分の部分円盤要素と多角形要素とに分割することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が円形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、コンクリートの断面を0rad〜πradの範囲において鉄筋の断面を差し引いた部分円盤要素に分割し、更に全ての鉄筋の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、4のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が角形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、コンクリートの断面を0rad〜π/2radの範囲において鉄筋の断面を差し引いた部分円盤要素と多角形要素とに分割し、更に全ての鉄筋の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が円形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、同柱の断面と中心を共有する円周上に鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、鉄筋を円形鋼管と見立て、コンクリートの断面を0rad〜πradの範囲において前記円形鋼管の断面を差し引いた部分円盤要素に分割し、更に前記円形鋼管の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1、2、4のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法において、
柱が角形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、同柱の断面と対角線を共有する矩形線上に鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、鉄筋を角形鋼管と見立て、コンクリートの断面を0rad〜π/2radの範囲において前記角形鋼管の断面を差し引いた部分円盤要素と多角形要素とに分割し、更に前記角形鋼管の断面を0rad〜π/2radの範囲において、R部分の部分断面要素と四角形要素とに分割することを特徴とする。
本発明に係る柱のせん断力と変形を解析する方法は、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データに基づき、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出することで、分割方法による算出結果のバラツキが全くなく、正確に柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出することができ、ひいては正確にせん断力作用位置のせん断力と変形を算出することができる。
また、柱の柱梁仕口フェイス位置から危険断面位置までを剛体とみなさずに、せん断力作用位置のせん断力と変形を算出することで、算出結果を実際の物理現象に近づけることができる。
本発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割することで、解析し易い要素を作成でき、それにより危険断面位置の全塑性曲げモーメントを算出することができる。
コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の諸元の入力を促す。コンピュータシステムが、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記柱の諸元を基に、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出する。コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データを読み出し、表計算ソフト内の応力と歪みを算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪みを算出する。コンピュータシステムが、表計算ソフトへ解析したい材料条件の入力を促す。
コンピュータシステムが、表計算ソフト内の曲げモーメントと曲率を算出するプログラムにより、上記各要素の座標データ、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪み、解析したい材料条件を基に、解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出する。コンピュータシステムが、表計算ソフト内の柱を高さ方向に分割してセグメントと節点を作成し、各データを算出するプログラムにより、柱の諸元を基に、柱梁仕口フェイス位置からせん断力作用位置までを高さ方向に分割して、セグメント及び節点を作成し、危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データを算出する。コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料のせん断剛性データを読み出し、表計算ソフト内のせん断力と変形を算出するプログラムにより、前記材料のせん断剛性データ、及び上記危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データ、更には上記解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を基に、解析したい材料条件ごとのせん断力作用位置のせん断力と変形を算出し、出力装置にマルチリニアモデルで表示する。
請求項1及び請求項3に記載した発明に係る柱のせん断力と変形を解析する方法の実施例を、図面に基づいて説明する。本実施例のCDC法は、コンクリート充填鋼管柱1の耐力・変形性能を評価する。
図1は、本発明に係るCDC法が実施されるコンピュータシステム(以下、単にコンピュータと云う。)11の構成例を示している。
このコンピュータ11は、演算装置及び制御装置から成る中央処理装置(CPU)12と、記憶装置13と、モニタ14aなどの出力装置14と、キーボード15aなどの入力装置15とから構成されている。つまり、前記コンピュータ11は、現在、一般的に広く普及しているノイマン型コンピュータであり、パーソナルコンピュータや汎用コンピュータなどが好適に用いられる。
なお、前記記憶装置13には、オペレーティングシステム(OS)及び本発明に係るCDC法を実施するためのプログラムが内蔵されたマイクロソフト社製のExcel(登録商標)などの表計算ソフト、更には本発明に係るCDC法を実施するための各種データが記憶格納されている。
図2は、図1に示したコンピュータ11を用いて実施される、本発明に係るCDC法の流れ図である。以下、図2の流れ図に沿って処理内容を説明するが、基本的な流れは従来のCDC法と略同様であり、柱1の柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3(図3を参照)の曲げモーメントと曲率を算出する第1の工程と、せん断力作用位置4(図3を参照)のせん断力と変形を算出する第2の工程とから成る。
<第1の工程>
上記したコンピュータ11を起動させて記憶装置13から表計算ソフトを読み出し、利用者が入力装置15を操作して前記表計算ソフトへ柱1の諸元(設計軸力、鋼管5(図4を参照)のせい、鋼管5の板厚等)を入力する(ステップ1A)。
上記ステップ1Aの入力が完了すると、柱1の各材料の断面のR(円弧)部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出する(ステップ2A)。具体的には、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記入力した柱1の諸元を基に、柱1の断面を部分円盤要素に、又は部分円盤要素と多角形要素に分割し、各要素の座標データを中央処理装置12で算出する。例えば図4に示すように、柱1が円形の場合は、断面の0rad〜πradの範囲において、円形鋼管5の断面の0rad〜πradの部分円盤要素101と、コンクリート6の断面の0rad〜πradの部分円盤要素102とに分割し、その要素101、102の座標データ(中心の座標、半径、左側の座標、右側の座標等)を算出する(請求項3記載の発明)。
上記ステップ2Aの算出が完了すると、予め記憶装置13内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データが読み出され、表計算ソフト内の応力と歪みを算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の各材料の応力と歪みを中央処理装置12で算出する(ステップ3A)。
上記ステップ1A〜ステップ3Aとは別に、利用者が入力装置15を操作して、鋼管5の長期応力、コンクリート6の短期応力、コンクリート6の圧縮強度、コンクリート6の圧縮歪み等のイベントを表計算ソフトへ入力しておき(ステップ4A)、表計算ソフト内の曲げモーメントと曲率を算出するプログラムにより、上記イベント、各要素101、102の座標データ、柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の各材料の応力と歪みを基に、イベントごとの柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を中央処理装置12で算出する(ステップ5A)。
<第2の工程>
第1の工程が完了すると、表計算ソフト内の柱1を高さ方向に分割してセグメントと節点を作成し、各データを算出するプログラムにより、柱1の諸元を基に、柱梁仕口フェイス位置2からせん断力作用位置4までを高さ方向に分割(本実施例では16分割するが、この限りでない。)して、セグメント201、202、…、216(図5(a)を参照)及び節点300、301、…316(図5(b)を参照)を作成し、危険断面位置3の高さデータ(H)、上塑性ヒンジ長さデータ(H)、下塑性ヒンジ長さデータ(H)、せん断力作用位置4の高さデータ(H)及び節点300、301、…、316の座標データを中央処理装置12で算出する(ステップ6A)。ちなみに、危険断面位置3直上のセグメント203が上塑性ヒンジ、直下のセグメント202が下塑性ヒンジと設定している。
ステップ6Aの算出が完了すると、予め記憶装置13内に格納されている材料のせん断剛性データが読み出され、表計算ソフト内のせん断力と変形を算出するプログラムにより、前記材料のせん断剛性データ、上記危険断面位置3の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置4の高さデータ及び節点300、301、…、316の座標データ、更には上記イベントごとの柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を基に、イベントごとのせん断力作用位置4のせん断力と変形を中央処理装置12で算出し、図6に例示するように、マルチリニアモデルで出力装置14のモニタ14aに表示する(ステップ7A)。ちなみに、図6に示すマルチリニアモデルは、危険断面位置3におけるコンクリート6の強度の低減係数が1.0、0.95、0.9の場合を表示しているが、これに限らない。
斯くして、せん断力と変形の関係をマルチリニアモデルで出力装置14のモニタ14aに表示すると、一連の工程が終了する。
以上に説明した本発明の柱のせん断力と変形を解析する方法は、柱1の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データに基づき、柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を算出することで、分割方法による算出結果のバラツキが全くなく、正確に柱梁仕口フェイス位置2及び危険断面位置3の曲げモーメントと曲率を算出することができ、ひいては正確にせん断力作用位置4のせん断力と変形を算出することができる。
また、イベントごとのせん断力作用位置4のせん断力と変形の関係をマルチリニアモデルで表示し、隣接するプロットの間を直線で結ぶことで、プロット位置以外の数値を算出する場合は、前記直線の傾きから容易に内挿解を得ることができる。
更には、柱1の柱梁仕口フェイス位置2から危険断面位置3までを剛体とみなさずに、せん断力作用位置4のせん断力と変形を算出することで、算出結果を実際の物理現象に近づけることができる。
次に、請求項2及び請求項3に記載した発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法の実施例を、図面に基づいて説明する。ちなみに、実施例1と共通に用いることができる図面は援用する。
本発明の柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法も、図1に示すコンピュータ11を用いて実施され、同コンピュータ11の記憶装置13には、オペレーティングシステム(OS)及び本発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法を実施するためのプログラムが内蔵されたマイクロソフト社製のExcel(登録商標)などの表計算ソフト、更には本発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法を実施するための各種データが記憶格納されている。
本実施例の柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、コンクリート鋼管充填柱1の全塑性曲げモーメントを解析するが、その流れは、図7に示すように、先ず、コンピュータ11を起動させて記憶装置13から表計算ソフトを読み出し、利用者が入力装置15を操作して前記表計算ソフトへ柱1の諸元(設計軸力、鋼管5のせい、鋼管5の板厚等)を入力する(ステップ1B)。
上記ステップ1Bの入力が完了すると、柱1の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出する(ステップ2B)。具体的には、上記実施例1と同様に表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記入力した柱1の諸元を基に、柱1の断面を部分円盤要素に、又は部分円盤要素と多角形要素に分割し、各要素の座標データを中央処理装置12で算出する。例えば図4に示すように、柱1が円形の場合は、断面の0rad〜πradの範囲において、円形鋼管5の断面の0rad〜πradの部分円盤要素101と、コンクリート6の断面の0rad〜πradの部分円盤要素102とに分割し、その要素101、102の座標データ(中心の座標、半径、左側の座標、右側の座標等)を算出する(請求項3記載の発明)。
上記ステップ2Bの算出が完了すると、予め記憶装置13内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データが読み出され、表計算ソフト内の降伏応力を算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、柱1の危険断面位置3の各材料の降伏応力を中央処理装置12で算出する(ステップ3B)。
上記ステップ1B〜3Bとは別に、利用者が入力装置15を操作して、柱1の断面の中立軸座標を表計算ソフトへ入力しておき(ステップ4B)、表計算ソフト内の全塑性曲げモーメントを算出するプログラムにより、上記危険断面位置3の各材料の降伏応力、柱1の中立軸座標を基に、危険断面位置3の全塑性曲げモーメントを中央処理装置12で算出する(ステップ5B)。
斯くして、柱1の危険断面位置3の全塑性曲げモーメントを算出すると、一連の工程が終了する。
以上に説明した本発明の柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法は、柱1の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割することで、解析し易い要素を作成でき、それにより危険断面位置3の全塑性曲げモーメントを算出することができる。
ちなみに、図8に示すように、算出した危険断面位置3の全塑性曲げモーメントを、せん断力と部材角との関係として出力装置14のモニタ14aに表示すると、算出した全塑性曲げモーメントが所定の値に達しているか否かを容易に判断できる。
上記実施例1、2ではコンクリート充填鋼管柱1を試験体としたが、柱1が円形鋼管柱の場合は、柱1の断面を0rad〜πradの部分断面要素101に分割する。柱1が円形コンクリート柱の場合は、柱1の断面を0rad〜πradの部分円盤要素102に分割する(図示を省略、請求項3記載の発明)。
上記実施例1〜3では円形の柱1を試験体としたが、柱1が0rad方向からせん断力を受ける角形コンクリート充填鋼管柱の場合は、図9に示すように柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、角形鋼管7の断面を部分円盤要素103と四角形要素104、105とに分割し、更にコンクリート6の断面を部分円盤要素106と四角形要素107、108とに分割する(請求項4記載の発明)。
柱1が角形鋼管柱の場合は、柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、角形鋼管7の断面を部分円盤要素103と四角形要素104、105とに分割する。柱1が角形コンクリート柱の場合は、柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、コンクリート6の断面を部分円盤要素106と四角形要素107、108とに分割する(図示は省略)。
上記実施例4は、0rad方向からせん断力を受ける角形の柱1を試験体としたが、柱1がπ/4rad方向からせん断力を受けるコンクリート充填鋼管柱の場合は、図10に示すように、角形鋼管7の断面を部分円盤要素109、110と四角形要素111とに分割し、更にコンクリート6の断面を部分円盤要素112、113と五角形要素114とに分割する。
このとき、角形鋼管7の部分円盤要素109、110と四角形要素111、及びコンクリート6の部分円盤要素112、113と五角形要素114は、図11(a)〜(f)に示すように、部分円盤要素と台形要素を用いて作成する。
具体的には、部分円盤要素109は、Y軸と、角形鋼管7のR部分の外形線7aと、同外形線7aの端部から引いた垂直線Aと、外形線7aの端部に引いた半径線rとY軸との交点Oから前記垂直線Aに引いた水平線Bとで囲まれた部分円盤要素115から、Y軸と、コンクリート6のR部分の外形線6aと、同外形線6aの端部から引いた垂直線Aと、交点Oから前記垂直線Aに引いた水平線Bとで囲まれた部分円盤要素116、及び上記垂直線A、Aを二辺に有する台形要素117を差し引いて形成している(図11(a)を参照)。
部分円盤要素110は、角形鋼管7のR部分の外形線7bと、同外形線7bの端部からX軸に引いた垂直線Aと、X軸とで囲まれた部分円盤要素118、及び前記垂直線Aと、コンクリート6のR部分の外形線6bの端部からX軸に引いた垂直線Aとを二辺に有する台形要素119とを足し合わせ、そこから前記垂直線Aと、外形線6bと、X軸とで囲まれた部分円盤要素120を差し引いて形成している(図11(b)を参照)。
四角形要素111は、コンクリート6の直線部分の外形線6cと、同外形線6cの一方の端部から角形鋼管7の直線部分の外形線7cに引いた垂直線Aと、他方の端部から前記外形線7cの延長線上に引いた垂直線Aと、垂直線Aの端部から垂直線Aの端部に引いた斜線Cとで囲まれた台形要素121から、垂直線Aと、同垂直線Aの一方の端部から角形鋼管7の外形線7aの端部に引いた斜線Cと、垂直線Aの他方の端部から斜線Cの端部に引いた斜線Cとで囲まれた台形要素(一辺の長さを0とみなしている。)122を差し引き、そこに垂直線Aと、同垂直線Aの一方の端部から角形鋼管7の外形線7bの端部に引いた斜線Cと、垂直線Aの他方の端部から斜線Cの端部に引いた斜線Cとで囲まれた台形要素(一辺の長さを0とみなしている。)123を足し合わせて作成している(図11(c)を参照)。
部分円盤要素112は、上記部分円盤要素116から、コンクリート6の外形線6aの端部に引いた半径線rと、垂直線Aと、水平線Bとで囲まれた台形要素(一辺の長さを0とみなしている。)124を差し引いて形成している(図11(d)を参照)。
部分円盤要素113は、上記部分円盤要素120、及びX軸と、コンクリート6の外形線6bの端部に引いた半径線rと、垂直線Aとで囲まれた台形要素(一辺の長さを0とみなしている。)125を足し合わせて作成している(図11(e)を参照)。
五角形要素114は、Y軸と、半径線rと、コンクリート6の外形線6aの端部からX軸に引いた垂直線Aと、X軸とで囲まれた台形要素126、及び前記垂直線Aと、コンクリート6の外形線6cと、垂直線Aと、X軸とで囲まれた台形要素127を足し合わせ、そこから台形要素(一辺の長さを0とみなしている。)125を差し引いて形成している(図11(f)を参照)。
なお、柱1が角形鋼管柱の場合は、角形鋼管7の断面を部分円盤要素109、110と四角形要素111とに分割する。柱1が角形コンクリート柱の場合は、コンクリート6の断面を部分円盤要素112、113と五角形要素114に分割する(図示は省略)。
上記実施例1〜5では、鉄筋が内蔵されていない柱1を試験体としたが、鉄筋8が内蔵されている円形柱の場合は、図12に示すように、柱1の断面の0rad〜πradの範囲において、円形鋼管5の部分円盤要素101と、コンクリート6の部分円盤要素102から鉄筋8の断面を差し引いた部分円盤要素102aとに分割し、更に全ての鉄筋8…の断面を0rad〜πradの部分円盤要素128…に分割する(請求項5記載の発明)。
柱1が0rad方向からのせん断力を受ける角形柱の場合は、図13に示すように、柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、角形鋼管7の部分円盤要素103と四角形要素104、105、及びコンクリート6の部分円盤要素106と四角形要素107、108とから鉄筋8の断面を差し引いた部分円盤要素106aと四角形要素107a、108aとに分割し、更に、全ての鉄筋8…の断面を0rad〜πradの部分円盤要素128…に分割する(請求項6記載の発明)。
柱1がπ/4rad方向からのせん断力を受ける角形柱の場合は、図14に示すように、柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、角形鋼管7の部分円盤要素109、110と四角形要素111、及びコンクリート6の部分円盤要素112、113と五角形要素114とから鉄筋8の断面を差し引いた部分円盤要素112a、113aと五角形要素114aとに分割し、更に、全ての鉄筋8…の断面を0rad〜πradの部分円盤要素128…に分割する。
なお、鉄筋8が内蔵されている柱1を試験体とする場合は、上記実施例1のステップ1A、実施例2のステップ1Bで鉄筋8の径、本数、配置を入力する。
上記実施例6は鉄筋8の断面を0rad〜πradの部分円盤要素128に分割したが、全ての鉄筋8…が、円形柱1の断面と中心を共有する円周上に配置されている場合は、図15に示すように、全ての鉄筋8…を円形鋼管9と見立て、柱1の断面の0rad〜πradの範囲において、円形鋼管5の部分円盤要素101と、コンクリート6の部分円盤要素102から前記円形鋼管9の断面を差し引いた部分円盤要素102bとに分割し、更に、前記円形鋼管9の断面を0rad〜πradの部分円盤要素129に分割しても良い(請求項7記載の発明)。
また、全ての鉄筋8…が、角形柱1の断面と対角線を共有する矩形線上に配置されている場合は、図16に示すように、全ての鉄筋8…を角形鋼管10と見立て、柱1の断面の0rad〜π/2radの範囲において、角形鋼管7の部分円盤要素103と四角形要素104、105、及びコンクリート6の部分円盤要素106と四角形要素107、108とから前記角形鋼管10の断面を差し引いた部分円盤要素106aと四角形要素107a、108aとに分割し、更に、前記角形鋼管10を部分円盤要素130と四角形要素131、132とに分割する(請求項8記載の発明)。
上記実施例1〜7に柱1の断面の分割方法を例示したが、これらに限らない。要するに、柱のせん断力と変形、又は柱の全塑性曲げモーメントを算出し易い要素を作成するべく、R部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割すれば良い。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施し得る。
本発明に係る柱のせん断力と変形を解析する方法を実施するコンピュータシステムの構成例を示すブロック図である。 本発明に係る柱のせん断力と変形を解析する方法の概略を示した流れ図である。 柱の一例を示した概略図である。 円形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 (a)は柱を高さ方向に分割して作成したセグメントを示した図である。(b)は節点を示した図である。 せん断力作用位置のせん断力と変形の関係を示したマルチリニアモデルである。 本発明に係る柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法の概略を示した流れ図である。 算出した危険断面位置の全塑性曲げモーメントを、せん断力と部材角との関係として示した図である。 0rad方向からせん断力を受ける角形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 π/4rad方向からせん断力を受ける角形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 部分円盤要素の作成手順を示した図である。 部分円盤要素の作成手順を示した図である。 四角形要素の作成手順を示した図である。 部分円盤要素の作成手順を示した図である。 部分円盤要素の作成手順を示した図である。 五角形要素の作成手順を示した図である。 鉄筋が内蔵された円形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 0rad方向からせん断力を受ける、鉄筋が内蔵された角形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 π/4rad方向からせん断力を受ける、鉄筋が内蔵された角形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 内蔵された鉄筋を円形鋼管と見立て、円形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 内蔵された鉄筋を角形鋼管と見立て、角形のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 従来のコンクリート充填鋼管柱の断面を各要素に分割する方法を例示した図である。 (a)は従来のコンクリート充填鋼管柱のせん断力と変形を解析する方法において、コンクリート充填鋼管柱を高さ方向に分割して作成したセグメントを示した図である。(b)は節点を示した図である。
符号の説明
1 コンクリート充填鋼管柱
2 柱梁仕口フェイス位置
3 危険断面位置
4 せん断力作用位置
5 鋼管
6 コンクリート
7 角形鋼管
8 鉄筋
9 円形鋼管
10 角形鋼管
11 コンピュータシステム
101、102 部分円盤要素
201、202、216 セグメント
300、301、316 節点
103 部分円盤要素
104、105 四角形要素
106 部分円盤要素
107、108 四角形要素
109、110 部分円盤要素
111 四角形要素
112、113 部分円盤要素
114 五角形要素
128 部分円盤要素
129 部分円盤要素
130 部分円盤要素
131、132 四角形要素

Claims (8)

  1. 柱のせん断力と変形を解析する方法であって、
    コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の諸元の入力を促すステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記柱の諸元を基に、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出するステップと、
    コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データを読み出し、表計算ソフト内の応力と歪みを算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪みを算出するステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフトへ解析したい材料条件の入力を促すステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフト内の曲げモーメントと曲率を算出するプログラムにより、上記各要素の座標データ、柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の各材料の応力と歪み、解析したい材料条件を基に、解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を算出するステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフト内の柱を高さ方向に分割してセグメントと節点を作成し、各データを算出するプログラムにより、柱の諸元を基に、柱梁仕口フェイス位置からせん断力作用位置までを高さ方向に分割して、セグメント及び節点を作成し、危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データを算出するステップと、
    コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料のせん断剛性データを読み出し、表計算ソフト内のせん断力と変形を算出するプログラムにより、前記材料のせん断剛性データ、及び上記危険断面位置の高さデータ、上塑性ヒンジ長さデータ、下塑性ヒンジ長さデータ、せん断力作用位置の高さデータ及び各節点の座標データ、更には上記解析したい材料条件ごとの柱梁仕口フェイス位置及び危険断面位置の曲げモーメントと曲率を基に、解析したい材料条件ごとのせん断力作用位置のせん断力と変形を算出し、出力装置にマルチリニアモデルで表示するステップと、
    から成ることを特徴とする、柱のせん断力と変形を解析する方法。
  2. 柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法であって、
    コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の諸元の入力を促すステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムにより、上記柱の諸元を基に、柱の各材料の断面のR部分を部分円盤要素に、その他の部分を多角形要素に分割し、各要素の座標データを算出するステップと、
    コンピュータシステムが、予め記憶装置内に格納されている材料試験結果の応力と歪みの関係データを読み出し、表計算ソフト内の降伏応力を算出するプログラムにより、前記材料試験結果の応力と歪みの関係データを基に、危険断面位置の各材料の降伏応力を算出するステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフトへ柱の中立軸座標の入力を促すステップと、
    コンピュータシステムが、表計算ソフト内の全塑性曲げモーメントを算出するプログラムにより、上記危険断面位置の各材料の降伏応力、柱の中立軸座標を基に、危険断面位置の全塑性曲げモーメントを算出するステップと、
    から成ることを特徴とする、柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  3. 柱が円形柱の場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、柱の各材料の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする、請求項1に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は請求項2に記載した柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  4. 柱が角形柱の場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、柱の断面の0rad〜π/2radの範囲において、各材料の断面を部分円盤要素と多角形要素とに分割することを特徴とする、請求項1に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は請求項2に記載した柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  5. 柱が円形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、コンクリートの断面を0rad〜πradの範囲において鉄筋の断面を差し引いた部分円盤要素に分割し、更に全ての鉄筋の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  6. 柱が角形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、コンクリートの断面を0rad〜π/2radの範囲において鉄筋の断面を差し引いた部分円盤要素と多角形要素とに分割し、更に全ての鉄筋の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする、請求項1、2、4のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  7. 柱が円形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、同柱の断面と中心を共有する円周上に鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、鉄筋を円形鋼管と見立て、コンクリートの断面を0rad〜πradの範囲において前記円形鋼管の断面を差し引いた部分円盤要素に分割し、更に前記円形鋼管の断面を0rad〜πradの部分円盤要素に分割することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
  8. 柱が角形のコンクリート充填鋼管柱又はコンクリート柱であって、同柱の断面と対角線を共有する矩形線上に鉄筋が内蔵されている場合は、表計算ソフト内の要素を作成し各要素の座標データを算出するプログラムが、柱の諸元を基に、鉄筋を角形鋼管と見立て、コンクリートの断面を0rad〜π/2radの範囲において前記角形鋼管の断面を差し引いた部分円盤要素と多角形要素とに分割し、更に前記角形鋼管の断面を0rad〜π/2radの範囲において、部分断面要素と四角形要素とに分割することを特徴とする、請求項1、2、4のいずれか一に記載した柱のせん断力と変形を解析する方法又は柱の全塑性曲げモーメントを解析する方法。
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