JP2006308388A - 検電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆されたケーブル等の通電検査等を安全かつ確実に行うことが可能な検電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】先端に被検電体取扱部1aが突設され、これに続いて被検電体を係止可能なフック部1bが設けられ、後部に貫通孔1cが穿設された絶縁性を有する本体1と、内周面に雌ネジ2aが螺刻され、貫通孔1cに挿設された導電性を有する筒状体2と、先端3aが鋭突に形成され、雌ネジ2aに螺合する雄ネジ3bが周面に螺刻された導体棒3と、この導体棒3の後端に止着される把持部4と、筒状体2から延設される導体リード部5とを備え、導体棒3は筒状体2に螺挿されるとともに回転操作によって先端3aが進退自在にフック部1b内側へ突出されるように貫通孔1cに挿設され、外部機器に接続可能な端子接続部6は導線7を介して導体リード部5に電気的に接続され、導体リード部5と導線7の接続部分は接続具8によって補強されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被覆された配線コードやケーブル等の被検電体の導通状態を検査する検電装置に係り、特に、被覆を剥離することなく、安全かつ確実に導通検査や電圧・電流測定を行うための検電装置に関する。
被覆された配線コードやケーブル等の導通状態を検査するには、被覆の一部を剥離して露出させた芯線に検査機器のプローブを接触させる必要がある。しかし、この方法では被覆が厚い場合や検査をしようとするケーブルの数が多い場合には、作業に手間がかかるという問題があった。そこで、先端が細い針状になったプローブを被覆に突き刺して、被覆を剥離することなく、プローブと芯線を接触させて検査を行う方法が知られている。
例えば、特許文献1には、「VVFケーブル用検電アダプタ」という名称で、平行に配置された2本又は3本の通電線の外周部上を外皮で被覆したVVFケーブルについて、内部通電線の通電状態を検診するテスターのアダプタに関する発明が開示されている。
以下、図6を参照しながら、特許文献1に開示された発明について説明する。図6は従来技術に係るVVFケーブル用検電アダプタの断面図である。
図6に示すように、従来技術に係る発明は、絶縁性のケーシング101にVVFケーブルを挿入する溝102と、先端が鋭突な針部材103と、針部材の先端103aをスプリング108によって溝102内に押し出す機構104と、針部材103を操作する操作つまみ105と、テスターの検診針の挿入穴106とが設けられ、溝102に向かって鋭突な先端103aが出没できるように針部材103が配置され、挿入穴106と針部材103とが導体107によって電気的に接続された構造となっている。
このような構成の「VVFケーブル用検電アダプタ」においては、操作つまみ105によって針部材103をスプリング108に抗して後退させ、VVFケーブルを溝102に嵌め込み、操作つまみ105への力を解除することにより、スプリング108によって前進させられた針部材の先端103aがVVFケーブルの被覆に食い込み、通電線に接触するため、被覆を剥離させる必要がない。
また、特許文献2には「検電計」という名称で、導体が絶縁体で被覆された電線等の被検電体のどの部位についても確実に導通検査を行うことが可能な検電計に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、先端部に電線等の被検電体が係止する被検電体係止部を有するプラスチック製の絶縁体からなる検電計本体と、この検電計本体の内部に前後方向往復可動に収納される第1接触体と、検電計本体内に固定される第2接触体と、発光ダイオードとを備え、第1接触体は被検電体係止部に係止されている被検電体の被覆を突き通して内部の導線に接触させることができ、第2接触体は露出した導線の導電検査に用いられ、導線の導通状態は発光ダイオードによって知らせることを特徴としている。
このような構成によれば、被覆の有無によらず電線等の被検電体の導通検査を安全に行うことが可能である。
さらに、特許文献3には「導通検査器」という名称で、電線の両端の被覆を剥離せずに、回路の導通を検査することができる導通検査器に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された「導通検査器」は、本体に設けられた電線挿し込み用孔に挿し込まれた電線に対し、バネ手段によって付勢された針や刃状の先端部が被覆の上から挿し通す構造となっている。
このような構成によれば、導通検査にあたって電線の被覆を剥離させる必要がなく、その操作も片手で行うことが可能である。
特開平11−118830号公報 登録実用新案第3032366号公報 実開平4−7373号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、針部材103はスプリング108により付勢されているため、被覆が硬く、又は厚い場合には針部材103の被覆に対する突き通しが不十分となり、針部材103と通電線との接触が安定しないおそれがあるという課題があった。また、スプリング108による付勢であるため、針部材103を突き通した後に検電アダプタを手から離して作業を実施するような場合には、針部材103がケーブルの被覆から外れてしまう可能性があるという課題があった。
また、特許文献2に開示された考案においては、第1接触体によって被検電体の被覆を突き通す際に、操作つまみを手で移動させた後、その状態で保持する必要があり、検査中は常に片手がふさがってしまうという課題があった。また、第1接触体が被覆を突き通す力は、操作つまみを手で押す力で決まるため、内部の導線と第1接触体との接触状態が安定せず、検査中に抜けてしまう可能性があるという課題があった。
さらに、特許文献3に開示された考案は、針を被覆電線に突き刺す力がバネによって与えられているため、特許文献1あるいは特許文献2に開示される技術と同様に被覆の種類によっては針と芯線との接触状態が安定しないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、被覆されたケーブル等の通電検査等を安全かつ確実に行うことが可能な検電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である検電装置は、前端が鋭突に形成され周面に雄ネジが螺刻された導体棒と、この導体棒の後端に止着される把持部と、導体棒の雄ネジに螺合する雌ネジが内周面に螺刻された導電性の筒状体と、この筒状体から延設される導体リード部と、被検電体を係止可能なフック部が前部に設けられ後部に導体棒及び筒状体を挿設可能な貫通孔が形成された絶縁性の本体とを備え、導体棒は回転操作によって筒状体を介して進退自在に本体のフック部内側へ突出されることを特徴とするものである。
このような構成の検電装置においては、把持部を回転させることにより導体棒が前進あるいは後退するという作用を有する。そして、フック部に被覆された被検電体を係止した状態で導体棒を前進させると、導体棒の先端が被覆を突き通すことにより、導体棒と被検電体の芯線が導通されるという作用を有する。さらに、被検電体の芯線は、導体棒から筒状体及び導体リード部を介してオシロスコープやテスター等の外部機器に対して導通されるという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の検電装置において、導体リード部に代えて、把持部は外部機器の端子を接続可能に構成され、導体棒は把持部を介して外部機器と導通可能であることを特徴とするものである。
このような構成の検電装置によれば、被検電体の芯線は、導体棒から筒状体及び把持部を介してオシロスコープやテスター等の外部機器に対して導通されるという作用を有する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の検電装置において、筒状体に代えて、貫通孔の内周面に導体棒の雄ネジに螺合する雌ネジが螺刻され、導体棒は、回転操作により本体を介して進退自在にフック部内側へ突出されるとともに、把持部を介して外部機器と導通可能であることを特徴とするものである。
このような構成の検電装置によれば、被検電体の芯線は、導体棒から把持部を介してオシロスコープやテスター等の外部機器に対して導通されるという作用を有する。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検電装置において、本体の前部には、フック部から導体棒と略同軸方向に先細の被検電体取扱部が突設されることを特徴とするものである。
このような構成の検電装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、被検電体取扱部を被検電体の束の隙間に差し込むことにより被検電体の束は検電装置本体の両側に振り分けられ、その状態で検電装置を前方に移動させると各被検電体は検電装置の外形に沿いながら後方に移動するという作用を有する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の検電装置において、フック部がくびれた形状であることを特徴とするものである。
このような構成の検電装置によれば、請求項4記載の発明の作用に加えて、被検電体がフック部で係止されるのに適した位置に保持されるという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の検電装置によれば、導体棒の先端が回転しながら前進するため、被検電体の被覆に突き通す際に中心軸がぶれ難く、また、変形も生じ難い。さらに、導体棒の雄ネジと筒状体の雌ネジが螺合する構造となっているため、被検電体の被覆に突き通した後には、手で押さえなくとも導体棒の位置が保持される。従って、通電検査をする際には両手を自由に使うことができる。
また、バネ等により付勢する構造ではないため、導体棒の先端は被検電体の芯線に対して略一定の力で押し付けられる。これにより、導体棒と被検電体の芯線との接触状態が安定し、通電検査の信頼性が高まる。特に、単なる導通ではなく、被検電体の電圧・電流変化をテスターやオシロスコープで測定するような検査の場合には、著しく信頼性を高めることが可能である。
さらに、導体棒の先端が磨耗した場合には導体棒を貫通孔から簡単に抜き取ることができるので、先端の研磨あるいは導体棒自体の交換が容易である。
本発明の請求項2に記載の検電装置によれば、被検電体をフック部に係止する際に導体リード部が被検電体と干渉することがないので、被検電体をフック部に係止する際の作業性を向上させることができる。
本発明の請求項3に記載の検電装置によれば、検電装置本体の組み立て作業及び分解作業が容易になることに加えて、筒状体を設けないので製造コストを低減させることが可能である。
本発明の請求項4に記載の検電装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、束ねられた被検電体の中から検査対象の被検電体を容易に選り分けてフック部に係止させることが可能である。
本発明の請求項5に記載の検電装置によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、束ねられた被検電体の中から検査対象の被検電体を選り分けてフック部に係止させる作業を請求項4に記載された発明よりもさらに容易に行うことができる。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る検電装置の実施例について説明する。
実施例1について図1を用いて説明する(特に請求項1及び請求項4に対応)。
図1(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例1の外観図及び断面図である。
図1(a)又は(b)に示すように、本実施例の検電装置は、先端に被検電体取扱部1aが突設され、これに続いて被検電体を係止可能なフック部1bが設けられ、後部に貫通孔1cが穿設された絶縁性を有する本体1と、内周面に雌ネジ2aが螺刻され、貫通孔1cに挿設された導電性を有する筒状体2と、先端3aが鋭突に形成され、雌ネジ2aに螺合する雄ネジ3bが周面に螺刻された導体棒3と、この導体棒3の後端に止着される把持部4と、筒状体2から延設される導体リード部5とを備えた構造となっている。そして、導体棒3は筒状体2に螺挿されるとともに回転操作によって先端3aが進退自在にフック部1b内側へ突出されるように貫通孔1cに挿設され、外部機器に接続可能な端子接続部6は導線7を介して導体リード部5に電気的に接続され、導体リード部5と導線7の接続部分は接続具8によって補強されている。
なお、貫通孔1cが形成された本体1後部及びガイド孔1eの横断面(導体棒3の進行方向に対して垂直な方向の断面)は円形状とする。
把持部4は段付部4bが設けられた略円柱形状をしており、通常使用時は段付部4bがガイド孔1eに嵌合された状態となっている。従って、把持部4に外力が加わった場合でもガイド孔1e内に突出した導体棒3には過大な曲げ応力が発生し難い。また、導体棒3を前進させた場合、先端3aがフック部1bに接触する前に把持部4の端面4aが本体1の端面1dに当接する構造となっている。すなわち、把持部4は導体棒3を前進限界3cを超えて前進させ過ぎないようにするストッパとしての機能を有している。
このような構成の検電装置においては、把持部4を回転させることにより導体棒3を自由に往復動させることが可能である。従って、次のようにして被覆付ケーブル9の通電検査を容易に行うことができる。まず、導体棒3を後退させ、フック部1bと先端部3aとの間にケーブル9を係止させる。次に、先端3aを前進限界3cの位置に達するまで導体棒3を前進させる。これにより、先端3aは被覆を突き通してケーブル9の芯線10に達し、先端3aに接触したケーブル9の芯線10は導電性を有する筒状体2、導体リード部5及び導線7を介して端子接続部6に接続された外部機器と導通状態になる。
次に、被検電体取扱部1aの使用方法について図2を用いて説明する。
図2(a)及び(b)はそれぞれ実施例1の検電装置の使用方法を説明するための正面図及び平面図であり、(c)は(b)の状態の検電装置を図中符号Aで示す方向を回転軸として紙面奥側に90度回転させた状態を示す図である。なお、図1の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、図2(a)に示すように、フック部1bから導体棒3と略同軸方向に先細に突設された被検電体取扱部1aをケーブル9の束の隙間に差し込むと、ケーブル9は本体1の両側にそれぞれ振り分けられる。
本体1はケーブルの束に差し込まれているため、常にケーブルの束によって両側から挟み込まれるような力を受けている。従って、図2(b)に示すように、本体1を符号Aの矢印で示す方向に移動させると実線の丸で示したケーブル9はそれぞれBの矢印で示す方向に本体1の外形に沿いながら破線の丸で示した位置まで移動する。なお、実線及び破線で示した丸はそれぞれ移動前及び移動後の位置におけるケーブル9の断面を表している。
さらに、本体1を符号Aで示す進行方向を回転軸として紙面奥側に90度回転させると、図2(c)に示すように、フック部1bにケーブル9が係止される。次いで、先端3aが前進限界3cに達するまで導体棒3を移動させ、先端3aによりケーブル9の被覆を突き通して芯線10を導体棒3と導通させる。
以上説明したように、本実施例の検電装置においては、導体棒3をケーブル9の被覆に突き通す際、先端3aが回転しながら前進するため、中心軸のぶれが少なく、変形が生じ難い。また、雄ネジ3bが筒状体2の雌ネジ2aと螺合しているため、導体棒3の軸位置が振れることがなく、また、導体棒3を抜くには螺合するネジを逆回転させなければならないため保持が容易である。従って、通電検査時に導体棒3を手で押さえておく必要がなく、両手を自由に使うことができる。さらに、先端3aの芯線10に対する接触圧が略一定となるため、通電検査の信頼性が高まる。加えて、先端3aが磨耗した場合には導体棒3を貫通孔1cから抜き取って、先端3aの研磨あるいは導体棒3の交換を容易に行うことが可能である。
また、被検電体取扱部1aを用いることにより、束ねられたケーブル群の中から検査対象のケーブルを容易に選り分けてフック部1bに係止させることができる。
本実施例では、先端3aを前進限界3cに達するまで導体棒3を移動させているが、導体棒3の移動量は、これに限定されるものではない。すなわち、導体棒3の移動量は被検電体の被覆の厚さや硬さに応じて適宜調節することが望ましい。例えば、段付部4bの周面に目盛りを付して被検電体であるケーブルの径に対応させて、前進限界3cを適宜調節できるようにしておくとよい。
なお、本実施例の検電装置は導体棒3をバネ等によって付勢する構造ではないため、上記のような場合でも先端3aの芯線10への接触圧は導体棒3の移動量に影響されることがない。また、貫通孔1cが形成された本体1後部の横断面(導体棒3の進行方向に対して垂直な方向の断面)は円形状に限定されるものではなく、楕円形状あるいは矩形状であってもよい。
また、把持部4に対して軸方向以外の外力が作用する可能性が低い場合には、ガイド孔1e及び段付部4bを設けない構造としてもよい。
さらに、導体棒3は先端3aを含む前部に螺旋状の突起が形成された構造であってもよい。この場合、断面積が同じ丸棒よりも曲げ剛性を高くすることができる。なお、先端3aの螺旋状の突起が雄ネジを形成している場合には、ケーブル9の被覆を突き通す際に先端3aが一種のドリルとして作用するため、導体棒3を前進させるために要する力が低減される。
実施例2について図3を用いて説明する(特に請求項4及び請求項5に対応)。
図3(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例2のフック部周辺の平面図及び正面図である。
図3(a)に示すように、本実施例の検電装置は、実施例1においてフック部1bをくびれた形状とすることを特徴とするものである。なお、図1及び図2の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)と同様に、本実施例の検電装置において被検電体取扱部1aをケーブル9の束の隙間に差し込むと、ケーブル9は本体1の両側にそれぞれ振り分けられる。ただし、図3(a)では、代表的な1本のケーブルのみを示し、他のケーブルは図示しない。
実施例1の場合と同様にケーブル9は本体1の側面に押し付けられた状態となるため、図3(a)に示すように、本体1を符号Aの矢印で示す方向に移動させると、実線の丸で示したケーブル9は符号Bの矢印で示す方向に本体1の外形に沿いながら破線の丸で示した位置まで移動する。このとき、図3(b)に示すように、ケーブル9はフック部1bで係止するのに適した位置に保持される。
このように、本実施例の検電装置においては、フック部1bがくびれているため、束ねられたケーブル群の中から検査対象のケーブル9を選り分ける際に、フック部1bで係止するのに適した位置にケーブル9を容易に移動させて保持することが可能である。
実施例3について図4を用いて説明する(特に請求項2及び請求項3に対応)。
図4(a)は本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例3の断面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)の把持部周辺及びフック部周辺の拡大図である。なお、図1の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(a)又は(b)に示すように、本実施例の検電装置は、図1に示した筒状体2及び導体リード部5に代えて、内周面に導体棒3の雄ネジ3bに螺合する雌ネジ1fが螺刻された貫通孔1cと、把持部4に挿設され、導体棒3の後端に接触して導通するとともに把持部4の後端から突出する芯棒13とを備え、把持部4の後端と固定具11の隙間12に芯棒13が露出され、外部機器の端子を接続可能な構造となっている。そして、芯棒13と固定具11は螺合しており、隙間12において芯棒13に電気的に接続された上記の外部機器の端子は固定具11によって締め付けられて確実に固定される。さらに、検査対象以外の導体の接触による短絡事故の発生を防止するため、先端3aを除く導体棒3の前部は絶縁体14で被覆されている。
また、ケーブル9がフック部1bに係止された状態において、被検電体係止部1gとケーブル9との距離Sが長いと、先端3aを芯線10に接触させるためにケーブル9に突き通した導体棒3がケーブル9を突き破ってしまい、先端3aが反対側に突き抜ける可能性がある。そこで、図4(c)に示すように、被検電体係止部1gがケーブル9と接触する部分の近傍の形状は、紙面に垂直に投影した場合に、その外郭線が円弧とその両端からそれぞれ延設された2本の直線とからなり、円弧の半径は0.5〜2.0mm、2本の直線のなす角度は45〜90度となるように構成されることが望ましい。
なお、芯棒13に接続する外部機器端子はO型端子あるいはU型端子が望ましいが、露出された芯線10を芯棒13に巻き付けて、固定具11で締め付けるようにしてもよい。
さらに、芯棒13の後端に、図1(a)に示されるような端子接続部6や外部機器の端子やプローブを挟むことが可能なクリップを、導線で接続したりあるいは直接設けて、テスター等の外部機器と接続できるようにしてもよい。
このような構造の検電装置においては、芯棒13を介して導体棒3を外部機器と導通させることができる。
以上説明したように、本実施例の検電装置においては、筒状体2を使用しないため、実施例1よりも構造が簡単になる。また、本体1に導体リード部5が接続されていないため、被検電体をフック部1bに係止する作業時に導体リード部5が邪魔になることがない。
本実施例では、芯棒13が導体棒3の後端に接触する別部品としているが、これに限定されるものではなく、例えば、導体棒3の後端を延設して把持部4の後端から突出させる構造とすることもできる。また、隙間12から露出している芯棒13に外部機器のO型端子やU型端子を接続する代わりに、把持部4をバナナ型端子と接続可能な周知の構造としても良い。あるいは、鰐口状のクリップを備えたものとしても良い。
実施例4について図5を用いて説明する。
図5(a)は本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例4のフック部周辺の正面図であり、(b)は(a)のX−X線矢視断面図であり、(c)及び(d)は(b)以外の変形例を示す図である。なお、図1の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の検電装置は、図5(b)に示すように、被検電体係止部1gの切断面の外郭線のうち、ケーブル9と接触する部分の近傍の形状が円弧で構成されるものである。
例えば、ケーブル9に破線で示したような曲がり癖がついていると、導体棒3の先端3aによってケーブル9の芯線10を正確に突き通すことが困難となるが、本実施例の検電装置においては、ケーブル9を固定して本体1を符号Aの矢印で示す方向に移動させ、ケーブル9が相対的に符号Cの矢印で示す方向に引っ張られるようにすることにより、被検電体係止部1gの側面の形状にケーブル9を沿わせて、曲がり癖を矯正することができる。
なお、被検電体係止部1gの切断面の外郭線のうち、ケーブル9と接触する部分の近傍の形状は図5(b)に示したものに限定されるものではない。例えば、図5(c)に示すように、この形状が円弧と直線で構成されるようにしても良いし、さらに、この円弧の部分を図5(d)に示すように、直線としても良い。どちらの場合も、図5(b)の場合と同様の作用及び効果を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項5に記載された発明は、被覆された配線コードやケーブル等の被検電体の導通状態を検査する場合に適用可能である。
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例1の外観図及び断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例1の検電装置の使用方法を説明するための正面図及び平面図であり、(c)は(b)の状態の検電装置を図中符号Aで示す方向を回転軸として紙面奥側に90度回転させた状態を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例2のフック部周辺の平面図及び正面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例3の断面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)の把持部周辺及びフック部周辺の拡大図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る検電装置の実施例4のフック部周辺の正面図であり、(b)は(a)のX−X線矢視断面図であり、(c)及び(d)は(b)以外の変形例を示す図である。 従来技術に係るVVFケーブル用検電アダプタの断面図である。
符号の説明
1…本体 1a…被検電体取扱部 1b…フック部 1c…貫通孔 1d…端面 1e…ガイド孔 1f…雌ネジ 1g…被検電体係止部 2…筒状体 2a…雌ネジ 3…導体棒 3a…先端 3b…雄ネジ 3c…前進限界 4…把持部 4a…端面 4b…段付部 5…導体リード部 6…端子接続部 7…導線 8…接続具 9…ケーブル 10…芯線 11…固定具 12…隙間 13…芯棒 14…絶縁体 101…ケーシング 102…溝 103…針部材 103a…針部材の先端 104…針部材を押し出す機構 105…操作つまみ 106…挿入穴 107…導体 108…スプリング A…検電装置の進行方向 B…ケーブルの移動方向 C…ケーブルが引っ張られる方向

Claims (5)

  1. 前端が鋭突に形成され周面に雄ネジが螺刻された導体棒と、この導体棒の後端に止着される把持部と、前記導体棒の雄ネジに螺合する雌ネジが内周面に螺刻された導電性の筒状体と、この筒状体から延設される導体リード部と、被検電体を係止可能なフック部が前部に設けられ後部に前記導体棒及び前記筒状体を挿設可能な貫通孔が形成された絶縁性の本体とを備え、前記導体棒は回転操作によって前記筒状体を介して進退自在に前記本体のフック部内側へ突出されることを特徴とする検電装置。
  2. 前記導体リード部に代えて、前記把持部は外部機器の端子を接続可能に構成され、前記導体棒は前記把持部を介して外部機器と導通可能であることを特徴とする請求項1記載の検電装置。
  3. 前記筒状体に代えて、前記貫通孔の内周面に前記導体棒の雄ネジに螺合する雌ネジが螺刻され、前記導体棒は、回転操作により前記本体を介して進退自在に前記フック部内側へ突出されるとともに、前記把持部を介して外部機器と導通可能であることを特徴とする請求項2記載の検電装置。
  4. 前記本体の前部には、前記フック部から前記導体棒と略同軸方向に先細の被検電体取扱部が突設されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検電装置。
  5. 前記本体部は、前記フック部がくびれた形状であることを特徴とする請求項4に記載の検電装置。
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