JP2006308030A - ガス漏れ検出装置とそれを用いたガス充填装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス充填装置1は、ガス容器4の充填口にノズル8を嵌挿させて液化ガスを供給するガス供給手段9と、ガス漏れ検出装置10と、エア吹付け手段11と、バルブ開閉手段12とが一体的に装備されるとともにレール部材13に昇降自在に係合される支持プレート14と、ガス容器4の正立状に保持する芯出し機構6と、支柱15の上部に設置され、耐圧防爆構造に形成された制御ボックス16と、報知部17と、制御部25と、制御部25の電源部と、フレキシブルチューブ7aと、ガス供給口48に接続されるとともに電磁バルブ49が介装されたフレキシブルチューブ7bとを備え、芯出し機構6及び支持プレート14は第1及び第2の昇降駆動手段によってそれぞれ昇降自在に構成されている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、従来のガス充填装置においては、ガス充填完了後にガス容器に対して手作業で石鹸水などを塗布してガス漏れを目視で検査する必要があり、作業能率が低下するという課題があった。
図6は従来技術に係るガス充填器の使用状態を示す側面図である。
図6に示すように、従来技術に係る「ガス充填器」は、充填口B1、充填ノズル101、ノズル本体102先端部分の近傍に配置された第1ガス漏れ検出器103を用いて、パッキン104等の摩耗によって充填ノズル101と充填口B1あるいは充填ノズル101とノズル本体102先端との間に生じた隙間からガス充填中に漏洩した微量のガスを検出し、定量充填後はガス容器Bの開閉バルブB2をカバー体(図示せず)で囲繞するとともにカバー体の内部に設けた第2ガス漏れ検出手段(図示せず)によって、ガス漏れ検査を行って適宜な報知手段により報知することを特徴とするものである。
このような構造においては、ガス充填中の充填ノズル101からのガス漏れ検査及びガス充填終了後の充填口B1からのガス漏れ検査を連続して自動的に行うことができる。
特許文献2に開示された「液化高圧ガス容器のガス漏れ検出装置」は、ガス容器を保持するクランプ機構と、ガス容器の開閉バルブを気密状に覆うテストカップと、テストカップ内の異常圧を検出する異常検出部と、両端開口が上端となるよう設置され内部に所定量の液体を収容した正面視略U字状の管と、略U字状管内の液体が同管の他端開放部方向に移動したことを検出する水位検出手段と、テストカップの内部と略U字状管の一端開口とを連通するホースと、異常検出部と略U字状管との間に介設されるとともに異常検出部による異常検出がなかった時にテストカップと略U字状管を連通させる第1制御弁とを備え、異常検出部及び水位検出手段は開閉バルブをテストカップで覆った状態でガス漏れを検出することを特徴とするものである。
このような構造においては、開閉バルブの異常などに起因する大量のガス漏れを異常検出部によって検出し、それ以外の微量のガス漏れを略U字状管の水位検出手段によって検出することができる。
特許文献3に開示された「防爆式ガスリークモニタ」は、吸収されたレーザ光の波長を分析して漏洩したガスを検出するガスリークモニタにおいて、爆発性ガスを監視する防爆領域の外側にレーザ光の光源及び受光器を配置し、この光源から出力されたレーザ光を上記受光器へ向けて反射する反射部品を防爆領域の反対側壁面に配置したことを特徴とするものである。
このような構造においては、レーザ光の光源及び受光器が防爆領域の外側に配置されているので、爆発性ガスに影響を与えることなく、安全にガス漏れを検出することができる。
上記構成のガス漏れ検出装置においては、制御部を耐圧防爆構造を形成する容器に収納しているため、漏洩したガスに容器内部で電気火花等が引火した場合でも、周囲のガスに引火波及しないという作用を有する。
上記構成のガス漏れ検出装置においては、投受光部に光ファイバを用いるため、ガス漏れを検出する際に温度、湿度、振動、衝撃、水、電気ノイズなどの影響を受け難いという作用を有する。また、検出対象の近傍まで光ファイバで誘導できるため、投受光部及び信号処理部の取付場所に対する制限が少ない。さらに、信号処理回路と投光素子及び受光素子とを耐圧防爆構造に形成される容器に収納しているため、請求項1記載の発明と同様の作用を有する。
上記構成のガス充填装置においては、狭い場所への設置が可能な小型の検知部を有する光電センサを用いるため、検知部の取付け箇所の構造が単純になるという作用を有する。また、ガス充填作業中にガス漏れが検知されると、異常事態の発生が報知されるという作用を有する。
上記構成のガス充填装置においては、請求項3に記載の発明の作用に加えて、ガス充填作業中にガス漏れが検知されると、ガス容器へのガス充填作業が中止されるという作用を有する。
上記構成のガス充填装置においては、請求項3又は請求項4に記載された発明の作用に加えて、空気中の浮遊物や既に検知済みのガスを飛散させるという作用を有する。
上記構成のガス充填装置においては、請求項3乃至請求項5に記載の発明の作用に加えて、ガス容器の充填口以外の箇所からのガス漏れを検知するという作用を有する。
図1は本発明の実施の形態に係るガス充填装置の正面図である。
図1に示すように、ガス充填装置1は、ベース2上面の搬送ローラ3に載置されたガス容器4の軸芯をガス充填装置1に設定された基準芯Lに一致させるとともにガス容器4をアーム5によって正立状に保持する芯出し機構6と、ベース2に下端が支持されたレール部材13と、ベース2に立設された支柱15とを備えている。
図2は本発明の実施の形態に係るガス充填装置における検知部の構成図である。
図2に示すように、投光部及び受光部はそれぞれ光ファイバユニット23a,23b、投光素子27、受光素子28であり、信号処理部は信号処理回路29であり、投光素子27、受光素子28及び信号処理回路29を内蔵するアンプユニット24は耐圧防爆構造に形成される防爆容器30に収納されており、投光素子27及び受光素子28には光ファイバユニット23a,23bがそれぞれ接続されている。
このような構造の検知部26においては、光ファイバユニット23aの発光端部50から光ファイバユニット23bの受光端部51に向かって形成される光路52が漏洩したガスにより遮断されると、受光素子28が受ける光量に従って発生する電気信号が変化する。そして、この電気信号を信号処理回路29が処理してガス漏れを検知したことを示す検知信号を発する。
図3(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係るガス充填装置における検知部とエア吹付け手段の配置を示す正面図及び側面図である。なお、図3(a)及び(b)は前述したガス容器4のサイズに合わせて行われる支持プレート14の高さ方向の位置調節が完了した状態を示している。
図3(a)及び(b)において、ガス容器4は、容器本体31の頂部にバルブコック32を備えたガスボンベであり、バルブコック32は略円筒状のバルブ本体33の周面に充填口34及び安全弁35が各々背向状に突設され、バルブ本体33の上端には充填口34を開閉するハンドル36が進退可能に螺着されている。なお、バルブ本体33とハンドル36はガス容器4の軸芯に対して同心状に配設されている。
ここで、検知部26を回転駆動手段により基準芯Lを中心として回動自在に配設することによれば、ガス漏れ検出装置10の数を増やすことなく、バルブコック32の周囲におけるガス漏れの有無を検知することが可能である。この回転駆動手段はバルブ開閉手段12の回転駆動手段19を利用することができる。
なお、エア吹付け手段11は上記検知部26の配置方法と同じ方法により、充填口34若しくは光路52に近接させて配置する。
図4は本発明の実施の形態に係るガス充填装置を複数備えたガスステーションの全体平面図である。
図4に示すように、ガスステーション37は搬入ライン38と、この搬入ライン38から未充填のガス容器4aを受け取るターンテーブル39と、充填後のガス容器4bを送り出す搬出ライン40とから構成され、搬入ライン38及び搬出ライン40の方向はターンテーブル39の半径方向と一致し、搬入ライン38に沿って上流側から下流側(ターンテーブル39)に向かって、キャップ外しステーション41、バーコード読み取りステーション42、不合格ガス容器4aの払い出しステーション43、コック位置合せステーション44及び待機ステーション45が設けられ、同様に、搬出ライン40に沿って各種ステーションが設けられている。
図5は本発明の実施の形態に係るガス充填装置の動作手順を示すフローチャートである。なお、図1乃至図4で説明した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、ガス充填装置1に空のガス容器4aが搬入されると、制御部25はステップS1でエア吹付け手段11に指令信号を送って充填口34の周囲にエアを吹付けさせ、ステップS2でガス供給手段9に指令信号を送って進退駆動手段22の駆動によりノズル8を前進させて充填口34に嵌挿させるとともにステップS3で指令信号を送って電磁バルブ49を開かせ、ステップS4でバルブ開閉手段12に指令信号を送ってバルブ充填口34を開栓させてガスの充填を開始させる。
次に、ステップS5で検知部26はガス漏れを検知すると検知信号を発し、この検知信号を受けた制御部25は報知部17に指令信号を送り、ステップS6で報知部17は警報を発する。さらに、制御部25はステップS7でバルブ開閉手段12に指令信号を送ってバルブ充填口34を閉栓させ、ステップS8でガス供給手段9に指令信号を送って電磁バルブ49を閉じさせてガスの供給を遮断する。次いで、ステップS9において制御部25はガス供給手段9に指令信号を送って進退駆動手段22の駆動によりノズル8を後退させて充填口34から離脱させる。その後、制御部25はガス漏れが検知されたガス充填装置1のみの動作を停止させるが、他のガス充填装置1や搬入ライン38あるいは搬出ライン40の動作は継続させる。
これに対し、ステップS5において検知部26がガス漏れを検知しない場合はステップS10に進み、ガス充填作業が完了していない場合はステップS5に戻り、ガス充填作業が完了している場合はステップS11において制御部25はバルブ開閉手段12に指令信号を送ってバルブ充填口34を閉栓させ、ガス供給手段9に指令信号を送ってステップS12で電磁バルブ49を閉じてガスの供給を遮断するとともにステップS13で進退駆動手段22の駆動によりノズル8を後退させて充填口34から離脱させる。そして、ステップS14において検知部26がガス漏れを検知すると検知信号を発し、この検知信号を受けた制御部25は報知部17に指令信号を送り、ステップS16で報知部17は警報を発する。その後、制御部25はガス漏れが検知されたガス充填装置1のみの動作を停止させるが、他のガス充填装置1や搬入ライン38あるいは搬出ライン40の動作は継続させる。一方、ステップS14で検知部26がガス漏れを検知しない場合、制御部25はステップS15においてガス充填済みのガス容器4bを搬出ライン40へ送り出す。
また、本実施例では、ガス漏れが検知された場合にガス漏れが検知されたガス充填装置1のみの動作を停止させるが、これに限定されるものではなく、例えば、ガス漏れが検知されたガス充填装置1以外のガス充填装置1や搬入ライン38あるいは搬出ライン40など、ガスステーション37の全ラインを停止させるようにしても良い
Claims (6)
- ガス漏れを検知して検知信号を発する検知部と、この検知信号を受けて所望の装置に対して指令信号を出す制御部とを備え、前記検知部は、ガス漏れを検出しようとする領域に光路を形成し、この光路の遮断に伴う光量変化を検知して電気信号を発生させる投受光部と、この電気信号を処理して前記検知信号を発する信号処理部とから構成され、前記制御部を耐圧防爆構造に形成される容器に収納したことを特徴とするガス漏れ検出装置。
- 前記検知部は光ファイバを利用した光電センサであって、前記投受光部は光ファイバユニットと、投光素子と、受光素子とを備え、前記信号処理部を構成する信号処理回路と、前記投光素子及び前記受光素子とを耐圧防爆構造に形成される容器に収納したことを特徴とする請求項1記載のガス漏れ検出装置。
- バルブコックの充填口に嵌挿させたノズルを介して液化ガスをガス容器に充填するガス充填装置において、前記充填口近傍に配設される請求項1又は請求項2に記載のガス漏れ検出装置と、前記制御部の指令信号に従ってガス漏れを報知する報知手段とを備えたことを特徴とするガス充填装置。
- 前記充填口を開閉するバルブ開閉手段と、前記ガス容器に液化ガスを供給するガス供給手段と、このガス供給手段にガスを充填するガス供給路と、このガス供給路の途中に介装された電磁バルブとを備え、ガス充填作業中に前記ガス漏れ検出装置がガス漏れを検知すると、前記制御部の指令信号に従って、前記バルブ開閉手段は前記充填口を閉栓し、及び/又は前記電磁バルブは前記ガス供給路を遮断することを特徴とする請求項3記載のガス充填装置。
- エアを吹き付けて前記充填口の周囲に滞留している雰囲気を飛散させるエア吹付手段を前記バルブコック近傍に配設したことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のガス充填装置。
- 前記検知部は、前記ガス容器の高さ方向に対して昇降自在に配設されるとともに前記バルブコックの軸を中心として回動自在に配設されたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のガス充填装置。
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