JP2006306792A - 肝機能保護剤又は改善剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、日本酒から調製される濃縮物からなる肝機能保護剤又は改善剤、特にエタノールを含まないことを特徴とする日本酒濃縮物からなる肝機能保護剤又は改善剤であり、本発明の肝機能保護剤又は改善剤は、各種剤型の飲食品組成物に配合することができる。
【選択図】 なし
Description
いて用いられる成分、例えば乳化剤、分散剤、滑沢剤、崩壊剤、緩衝剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、安定剤、保存剤、酸化防止剤、溶剤、香料、賦形剤等や、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンP、葉酸、イノシトール、パントテン酸、ナイアシン等のビタミン類、核酸、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、アミノ酸、グルテンペプチド、カゼイン、ラミニン等の栄養成分、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラル成分、オリゴ糖、果糖、乳糖、新甘味料等の糖質、不溶性食物繊維、水溶性食物繊維、キチン・キトサン等の食物繊維類、飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、αリノレン酸、γリノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、コレステロール等の脂肪酸類、乳酸菌、ビフィズス菌、クエン酸、ポリフェノール類等の各種機能性原料の各種栄養成分を組み合わせて配合することができる。
純米酒(大関株式会社製)930Lを減圧下に過熱濃縮し、過熱殺菌及び濾過を行い、約45.6kgの粗濃縮物を得た(ブリックス68°)。ここで得た濃縮物3.09kgにイオン交換水0.41kgを加えて加熱処理を行い、本発明の日本酒濃縮物3.50kg(ブリックス60°)を得た。
実施例1の日本酒濃縮物の肝機能への効果を明らかにする為、以下の試験を行った。
試験動物:8週齢のウィスター系雄性ラットを1群6匹として用いた。
肝障害の惹起:D−ガラクトサミン塩酸塩(以下、GalNと略、Sigma社製)を生理食塩水にて150mg/mLに調製し、ラットに2mL/kgの用量で腹腔内投与した(GalNとしての投与量:300mg/kg)。
評価試料の投与:実施例1の日本酒濃縮物は、GalN投与の24時間前及び1時間前に、3mL/kgの用量でラットに経口投与した。尚、対照群のラットには、日本酒濃縮物の代わりに、同容量の精製水を経口投与した。
肝障害の評価:GalN投与の24時間後に採血を行い、血清中のGPT活性を、トランスアミナーゼCII−テストワコー(和光純薬社製)を用いて測定した。尚、対照群と試験群との比較は、スチューデントのt検定(Student’s t−test)により行った。
結果を表1に示す。表1から明らかなように、実施例1で得られた日本酒濃縮物は、3mL/kgの投与量で、GalN投与により誘発される血清GPT活性の上昇を有意に抑制した。
――――――――――――――――――――――――
ラット群 GalN 日本酒濃縮物 血清GPT活性a)
(実施例1) (Karmen Units)
――――――――――――――――――――――――
正常群 − − 46±4
----------------------------------------------
対照群 + − 900±129
試験群1 + +(3mL/kg) 511±70*
――――――――――――――――――――――――
a)数値は平均値±標準誤差
*p<0.05(対照群との有意差)
[試験方法]
試験動物:BALB/c系雄性マウスを1群5匹として用いた。
肝障害の惹起:コンカナバリンA(以下、ConAと略、Sigma社製TypeIV)を滅菌リン酸緩衝生理食塩水にて3mg/mLに調製し、マウスに10mL/kgの用量で尾静脈内投与した(ConAとしての投与量:300mg/kg)。
評価試料の投与:実施例1の日本酒濃縮物は、ConA投与の24時間前及び1時間前に、3又は10mL/kgの用量でマウスに経口投与した。尚、対照群のマウスには、日本酒濃縮物の代わりに、同容量の精製水を経口投与した。
肝障害の評価:実施例2と同様に行った。
結果を表2に示す。表2から明らかなように、実施例1で得られた日本酒濃縮物は、3及び10mL/kgで、ConA投与により誘発される血清GPT活性の上昇を抑制し、10mL/kgでは、対照群に比べて有意に上昇を抑制した。
――――――――――――――――――――――――
ラット群 ConA 日本酒濃縮物 血清GPT活性a)
(実施例1) (Karmen Units)
――――――――――――――――――――――――
正常群 − − 6±1
----------------------------------------------
対象群 + − 416±157
試験群1 + +(3mL/kg) 204±51
試験群2 + +(10mL/kg) 41±20*
――――――――――――――――――――――――
a)数値は平均値±標準誤差
*p<0.05(対照群との有意差)
結晶セルロース1600g及びデキストリン400gをとり均一にし、30Mesh篩で篩過後、流動層乾燥機に投入して混合し、この粉末に、実施例1の日本酒濃縮物540gに精製水1000gを加えた溶液を噴霧し、流動層造粒を行った。造粒物は乾燥後、コーミルにて整粒して実施例2の日本酒濃縮物粉末を得た。
結晶セルロース400g及びデキストリン100gをとり均一にし、30Mesh篩で篩過後、品川式混合機にて予備混合し、次に実施例1の日本酒濃縮物135gを投入し、
練合を行った。練合物は、流動層乾燥機にて乾燥後、コーミルを用いて整粒し、実施例3の日本酒濃縮物粉末を得た。
結晶セルロース1600g及びデキストリン400gをとり均一にし、30Mesh篩で篩過後、高速攪拌造粒機に投入して混合し、実施例1の日本酒濃縮物540gを投入し、攪拌造粒を行った。造粒物は、流動層乾燥機にて乾燥後、コーミルを用いて整粒し、実施例4の日本酒濃縮物粉末を得た。
実施例2の日本酒濃縮物粉末1200gに、ヘスペリジン50g、酵母エキス100g、セイヨウタンポポ乾燥エキス20g、ショ糖脂肪酸エステル160g、結晶セルロース200g、ソルビトール2014g及び微粒二酸化ケイ素72gを加えて均一に混合した後、混合物を直径12mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠あたり600mgに打錠して錠剤を得た。
実施例3の日本酒濃縮物粉末1200gに、ヘスペリジン50g、ベニバナエキス粉末50g、酵母エキス100g、2%アスタキサンチン粉末100g、セイヨウタンポポ乾燥エキス20g、クエン酸100g、スクラロース5g、ショ糖脂肪酸エステル180g、結晶セルロース180g、ソルビトール1525g、香料18g及び微粒二酸化ケイ素72gを加えて均一に混合した後、混合物を直径12mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠あたり600mgに打錠して錠剤を得た。
実施例4の日本酒濃縮物粉末300gに、酵母エキス300g、ヒドロキシプロピルセルロース200g、結晶セルロース2000g及びソルビトール3200gを混合し、その混合物を常法により顆粒とし、2gずつに分包して顆粒剤を得た。
精製水5kgに、実施例1の日本酒濃縮物10g、アスコルビン酸50g、クエン酸10g、アスパラギン酸5g、白糖50g、スクラロース1.5gを加えて加熱溶解し、さらに精製水を適量加えて溶解し、冷後、香料10gを加え、精製水を加えて10kgとした。この液を100mLずつ容器に分注し、液剤を得た。
精製水1kgに、実施例1の日本酒濃縮物10g、5%水溶性CoQ1075g、アスコルビン酸5g、アセスルファムK0.5g、リン酸リボフラビンナトリウム1.2g、塩酸ピリドキシン5g、ゲル化剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、寒天のプレミックス)9mLを加えて加熱溶解し、精製水を加えて1.5kgとした。液は60℃で保温しながら、15gずつアルミラミネートフィルムに分注して成形し、ゼリー剤を得た。
Claims (2)
- 日本酒から調製される濃縮物からなる肝機能保護剤又は改善剤。
- エタノールを含まないことを特徴とする請求項1に記載の肝機能保護剤又は改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005132046A JP2006306792A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 肝機能保護剤又は改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005132046A JP2006306792A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 肝機能保護剤又は改善剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006306792A true JP2006306792A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37474091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005132046A Pending JP2006306792A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 肝機能保護剤又は改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006306792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009090970A1 (ja) | 2008-01-15 | 2009-07-23 | Snow Brand Milk Products Co., Ltd. | 肝機能保護剤 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001220314A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Noriko Yamamoto | 酒粕と日本酒を主原料とする健康・美容剤の製造方法とその製造法により得た健康・美容剤 |
-
2005
- 2005-04-28 JP JP2005132046A patent/JP2006306792A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001220314A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Noriko Yamamoto | 酒粕と日本酒を主原料とする健康・美容剤の製造方法とその製造法により得た健康・美容剤 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009090970A1 (ja) | 2008-01-15 | 2009-07-23 | Snow Brand Milk Products Co., Ltd. | 肝機能保護剤 |
US8921342B2 (en) | 2008-01-15 | 2014-12-30 | Megmilk Snow Brand Co., Ltd. | Liver function-protecting agent |
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