JP2006305447A - 電気式集塵ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース本体10の通風路内に対向して配置されるイオン化線2と対向電極4からなる荷電部11と、この荷電部の通風路下流に対向して配置される集塵電極5と非集塵電極7からなる集塵部12とを具備し、ケース本体は通風路の流入口13を形成するワイヤーガード1と、イオン化線を支持するアッパーフレーム3と、対向電極および集塵部を収容し通風路の流出口14を形成するロアーフレーム9とを組合せてなり、ワイヤーガードは長手方向に沿って複数の固定爪16が突設され、これら固定爪がアッパーフレームに掛止してワイヤーガードがアッパーフレームに取付け固定され、かつロアーフレームと対向してアッパーフレームから外れる方向への動きが規制される。
【選択図】 図4
Description
上記電気式集塵ユニットの概略構成は、ケース本体に気流を案内する通風路を備え、このケース本体の通風路内に互いに対向して配置されるイオン化線および対向電極からなる荷電部を備え、この荷電部の通風路下流に互いに対向して配置される集塵電極および非集塵電極からなる集塵部が設けられる。
上述の[特許文献1]には、ロアーフレームに非集塵電極を取付けるための説明はあるが、各構成部品からケース本体を組立てることについての詳細な説明はない。そこで、本出願人においては、従来、図5に示すような電気式集塵ユニットのケース本体組立て構造を採用している。
予め、ロアーフレームfとアッパーフレームdに荷電部と集塵部を構成する部品をセットし、それぞれの突部を凹部に嵌め込んで一体化する。そして、ワイヤーガードbをアッパーフレームdに対向させ、ワイヤーガードbの固定爪cをアッパーフレームdの掛止部eに掛合して、ワイヤーガードbをアッパーフレームdに取付け固定をなす。
しかしながら、上記ワイヤーガードbは、通風抵抗を低減させるために細かい格子状の枠体からなっている。そのために、誤ってケース本体aを落下させるようなことがあると、ワイヤーガードb全体が歪み変形をなす。この影響がある一方で、上記ロアーフレームfには上記固定爪cがアッパーフレームから外れる方向への動きを規制するための何らの部位もないので、爪部cはアッパーフレームdから容易に外れる虞れが大である。
ケース本体aを落下させても、ワイヤーガードbがアッパーフレームdから分解しないような構造をなすには、固定爪cを厚く頑丈化して剛性を大とするか、固定爪cの掛止部eに対する引掛け代を大とする必要がある。その反面、部品費がかさんでコストに悪影響があり、組立てし難くなって生産性が低下するという不具合が生じてしまう。
上記ケース本体は、通風路の流入口を形成するワイヤーガードと、イオン化線を支持するアッパーフレームと、対向電極および集塵部を収容し通風路の流出口を形成するロアーフレームとを組合せてなり、上記ワイヤーガードは長手方向に沿って複数の固定爪が突設され、これら固定爪がアッパーフレームに掛止することによりワイヤーガードはアッパーフレームに取付け固定され、固定爪がロアーフレームと対向してアッパーフレームから外れる方向への動きが規制される。
図1は、電気式集塵ユニットを分解して示す斜視図である。
図の上部から下部側に亘って、ワイヤーガード1、イオン化線2、アッパーフレーム3、対向電極4と集塵電極5の連結体(「マイナス電極部」とも呼ばれる)6、非集塵電極(「高圧電極」とも呼ばれる)7、給電部材8、ロアーフレーム9を示している。
上記ワイヤーガード1と、アッパーフレーム3およびロアーフレーム9を後述するように組立てることで、ケース本体10が構成される。上記イオン化線2と対向電極4とで荷電部11が構成され、集塵電極5と給電部材8を取付けた非集塵電極7とで集塵部12が構成され、これら荷電部11と集塵部12は上記ケース本体10内に収容される。
上記イオン化線2は、極く細径の、たとえばタングステンなどの金属線を蛇行形状にして、所定間隔で平行に屈曲加工される。上記対向電極4は、電極面が互いに対向するように所定間隔で並べられる複数の電極板からなる。上記集塵電極5は、同一の間隔で並べられる複数の電極板からなり、対向電極4と互いに一体化される。上記非集塵電極7は、同一の間隔で並べられる複数の電極板からなる。
上記ケース本体10は、気流を案内する通風路を備えていて、この通風路の流入口13はワイヤーガード1に形成され、流出口14はロアーフレーム9に形成されている。したがって、ワイヤーガード1の流入口13から導入された気流は、荷電部11を構成するイオン化線2と対向電極4との間隙を通過し、さらに集塵部12を構成する集塵電極5と非集塵電極7との間隙を通過して、ロアーフレーム9の流出口14から流出案内されるようになっている。
室内空気の気流は、ワイヤーガード1の流入口13から荷電部11へ導かれる。荷電部11を構成するイオン化線2には正の電位が与えられ、対向電極4にはアース電位が与えられていて、これらの間にコロナ放電空間が形成されている。室内空気は上記コロナ放電空間を通過し、このとき浮遊塵埃の粒子はプラスに荷電されて、集塵部12に導かれる。
ロアーフレーム9の流出口14からは、浮遊塵埃が除去されたクリーンな室内空気が流出され、その直後に熱交換器に導かれて、ここに流通する冷媒と熱交換をなし、所望の熱交換作用が行われる。
図2は組立てられたケース本体10の斜視図、図3はケース本体10の分解斜視図、図4(A)は組立てられたケース本体10のほぼ中央部を切断した斜視図であり、図4(B)は切断部位を拡大した斜視図である。説明の都合上、各図ともケース本体10内部に収容される上記荷電部11および上記集塵部12の構成部品については図示していない。
上記ワイヤーガード1は、幅方向に対して長手方向に極端に長い矩形状をなし、幅方向に亘って緩い円弧状をなす面に形成される。この周端と中央に枠部1aを備え、これら枠部1aの間に格子状のガード部1bが一体に設けられる。上記流入口13は、ガード部1bにおける格子間の空間から形成されている。
ワイヤーガード1の長手方向に沿う枠部1aには、所定間隔を存して複数の固定爪16が一体に突設される。図3においては、図の手前側の枠部1aに設けられる固定爪16のみを示しているが、実際には背面側の枠部にも略同様形状の固定爪16が設けられている。
上記アッパーフレーム3は、ワイヤーガード1の周端枠部1aと同一寸法に形成される幅寸法と長手方向寸法を備えた枠体構造をなし、中央に幅方向に亘って橋部17が架設される。上記橋部17の両端とアッパーフレーム3の内周部に沿って、上記イオン化線2を支持できるようになっている。また、上記橋部17には複数の切込みが所定間隔を存して設けられていて、この切込みでイオン化線2の中間部を支持する。
そして、アッパーフレーム3の長手方向に沿う内面で、かつ上記ワイヤーガード1の固定爪16と対向する部位には、複数の掛合部22が設けられる。これら掛合部22は、上記固定爪16が挿入可能な幅寸法と高さ寸法に形成される。
ロアーフレーム9の中央には、幅方向に亘って支持部23が架設されていて、この支持部23とロアーフレーム9の内周に沿って、上記対向電極4と集塵電極5の連結体6および上記非集塵電極7を互いに重ね合わせた状態で支持できるようになっている。
上記突部25は外面側へ矩形状に突出していて、上記アッパーフレーム3の爪部18と対向する部位に設けられ、切欠き20と同一の縦横寸法をなす。なお、図3においては、図の手前側の爪部24と突部25を示しているが、背面側にも爪部24と突部25に相当する部位が設けられる。
このようなワイヤーガード1とアッパーフレーム3およびロアーフレーム9とから構成されるケース本体10であって、以下に述べるようにして組立てられる。
はじめに、ロアーフレーム9の上方にアッパーフレーム3を対向し、かつ近接させたうえにアッパーフレーム3をロアーフレーム9に組合せる。具体的には、アッパーフレーム3の爪部18と切欠き20がロアーフレーム9の突部25に掛合し、アッパーフレーム3の掛合孔部19がロアーフレーム9の爪部24に掛合して、アッパーフレーム3とロアーフレーム9が組立てられる。
つぎに、アッパーフレーム3とロアーフレーム9との組立て体に対してワイヤーガード1を取付ける。はじめに、ワイヤーガード1を図4(B)に矢印で示す方向に挿入する。すなわち、アッパーフレーム3とロアーフレーム9とを組立てた状態で、アッパーフレーム3に設けられる掛合部22と、ロアーフレーム9に設けられる押え部26とは互いに対向するとともに、掛合部22と押え部26がともに凹陥部であるところから、互いに間隙が形成される。
すでに、アッパーフレーム3とロアーフレーム9とが組立てられているので、固定爪16をアッパーフレーム3の掛合部22とロアーフレーム9の押え部26との間で湾曲変形しても、アッパーフレーム3およびロアーフレーム9ともに位置ずれがない。
このようにしてケース本体1が組立てられ、内部には荷電部11と集塵部12を構成する部品が収容されて電気式集塵ユニットとなる。
メンテナンスの際など電気式集塵ユニットを取外した際に、誤って落下させてしまうことがある。このとき、上記ワイヤーガード1の流入口13を構成する格子部は細い枠部からなるので変形し易く、その影響が固定爪16に及ぶ。
すなわち、電気式集塵ユニットを落下させてしまい、ワイヤーガード1が変形するようなことがあっても、ワイヤーガード1がアッパーフレーム3とロアーフレーム9との組立て体から分離することがなく、そのまま組み付け状態が保持される。ワイヤーガード1がアッパーフレーム3とロアーフレーム9との組立て体から分離しない以上、アッパーフレーム3とロアーフレーム9との組立て構造に変化がなく、したがって電気式集塵ユニットとしての原形が保持される。
ワイヤーガード1に複数の固定爪16を設けたから、より衝撃に強い電気式集塵ユニットを提供できる。そして、固定爪16がアッパーフレーム3の掛合部22とロアーフレーム9の押え部26との間に挿入されることで、方向を問わずにワイヤーガード1の移動を規制でき、アッパーフレーム3からの分離を確実に防止する。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
Claims (1)
- 気流を案内する通風路を備えたケース本体と、
このケース本体の通風路内に配置され、互いに対向するイオン化線および対向電極からなる荷電部と、
この荷電部の通風路下流に配置され、互いに対向する集塵電極および非集塵電極からなる集塵部とを具備する電気式集塵ユニットにおいて、
上記ケース本体は、上記通風路の流入口を形成するワイヤーガードと、上記イオン化線を支持するアッパーフレームと、上記対向電極および集塵部を収容し通風路の流出口を形成するロアーフレームとを組合せてなり、
上記ワイヤーガードは、長手方向に沿って複数の固定爪が突設され、
これら固定爪が上記アッパーフレームに掛止することにより、ワイヤーガードはアッパーフレームに取付け固定され、かつ固定爪が上記ロアーフレームと対向して、上記アッパーフレームから外れる方向への動きが規制されることを特徴とする電気式集塵ユニット。
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2005
- 2005-04-27 JP JP2005130061A patent/JP2006305447A/ja active Pending
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2006
- 2006-04-27 CN CNB2006100799081A patent/CN100540143C/zh not_active Expired - Fee Related
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