JP2006305372A - 生体光計測装置及び生体光計測用固定具 - Google Patents

生体光計測装置及び生体光計測用固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】生体光計測において、被検者頭部の全域を計測可能な光導波路配置方法による光導波路固定具及び生体光計測装置を提供する。
【解決手段】被検者の頭部を複数の領域の重ねあわせとみなし、各領域を正方格子で埋め、それら正方格子頂点上に光導波路を配置する方法において、頭部を四角形及び三角形の組み合わせで埋め尽くし、それら多角形頂点上に光導波路を配置する方法あるいは頭部を五角形及び六角形の図形で埋め尽くすことを想定し、その頂点上及び多角形内部に光導波路を配置する方法により前記課題を解決する。また、設定時間に影響する髪の毛の掻き分けに空気流を使用する。これにより、頭部に対してほぼ隙間なく光導波路を配置できる。また、光導波路の設定時間を大幅に短縮できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光を用い、生体内部の代謝物質を計測する装置に関する。
光を用いた生体計測では、可視から近赤外の光を用いた生体機能を計測する装置が、例えば、特開昭57−115232号公報あるいは特開昭63−275323号公報で開示されている。さらに、本計測原理を応用し、脳機能の画像計測技術に関する提案(光トポグラフィ)が特開平9−98972号公報に開示されている。
これらは、光ファイバー等で代表されるような光導波手段を用い、生体に光を照射し数mmから数cm離れた位置において生体内部で散乱された光(以降、生体散乱光と略す。)を集光計測する。計測された生体散乱光の強度より、酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビン等で代表されるような生体内部の光吸収物質濃度あるいは濃度に相当する値を求める。光吸収物質濃度あるいは濃度に相当する値を求める際には、照射した光の波長に対応した、目的とする光吸収物質の光吸収特性を用いる。一般的に、生体深部を計測する場合には、生体透過性の高い650nmから1300nmの範囲内にある波長の光を用いる。
特開昭57−115232号公報 特開昭63−275323号公報 特開平9−98972号公報
生体光計測においては、光を照射する手段(以降、光照射手段と略す。)と生体通過光を集光し検出する手段(以降、光集光検出手段と略す。)を有している。これら光照射手段と光集光検出手段としては、光ファイバーあるいは光ファイバー束で代表されるような光導波路を用いることが多い。また、1組の光照射用および光集光検出用の光導波路が、1計測位置を表す最小単位(以降、光照射集光ペアと略す。)である。この最小単位を複数設定し、生体の画像計測を行う装置が特開平9−98972号公報に開示されている。ここで、光照射集光ペアの照射位置と集光位置間の距離(以降、光照射集光ペア間距離と略す。)は、計測対象となる領域の広さあるいは深さによって変わる。
そのため、特開平9−98972号公報では、各光照射集光ペア間距離が等間隔になるように、光照射用の光導波路と集光用の光導波路を、正方格子の頂点上に交互に配置する配置形態を開示している。この配置形態を用いれば、1つの光導波路が複数の光照射集光ペアに共有される形となるため、少ない光導波路で画像計測が可能となる。従って、短時間で光導波路を生体に装着することができる。
しかし、この配置形態は、生体の平面で近似できる程度の生体の狭い領域(例えば、頭の場合では15cm四方程度)への適用は可能であるが、球面でしか近似できないような広い領域への適用は困難である。しかしながら、実際には特開平9−98972号公報で開示されている技術を用いて、さらに大きな領域の計測(例えば、脳全体)が要求されている。何故なら、脳は場所毎にいろいろな機能を分担しており、局所的な計測では、それら場所毎の相関を観測することはできないからである。従って、計測領域を拡大する、例えば、脳全体を計測できるようにするという要求は、実用上満足しなければならない。
この要求を満足するためには、即ち、頭部全体に光導波路を配置しなければならず、下記のような現実的な課題が生じる。
(1)光導波路の配置形態:
上述したように、正方格子の配置形態では、半球に近い形状の頭部をむらなく埋めることは困難である。
(2)光導波路の配置数:
光導波路の配置数が増加するため、設定時間がかかり、操作者および被検者の負担が多くなる。
そこで、本発明は、上記の点に着目してなされたものであり、被検者頭部に対してほぼ隙間なく光導波路を配置でき、かつ、光導波路の設定時間を大幅に短縮できる生体光計測装置及び生体光計測用固定具を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決することが、生体光計測の計測領域を拡大するために不可欠である。
本発明では、上記課題(1)を解決するために、以下に示す3通りの手段を提供するものである。
1)被検者の頭部全体を複数領域の集合とみなす。各領域は、同一正方格子で構成できる形状とする。光導波路は、各正方格子頂点上に配置する。この手段での問題点は、各領域に隙間が発生するので、この隙間が無視できない場合には、隙間を正方格子で埋めていき全領域を計測する。
2)頭部上に、ほぼ1辺が等しい4角形格子をできるだけ隙間なく埋めていき、その格子頂点上に光導波路を配置する。この場合にも、頭部全体を完全に4角形格子で埋めるのは困難で、隙間が生じるため、この隙間を埋めるように光照射集光ペアを配置して全領域を計測する。また、例えば4角形格子の1辺長を同一にすることは困難であるため、入射および集光用の光導波路の間の距離が変わってくる。従って、信号を同一に評価できないため、あらかじめ与えられた、距離に応じた補正係数を用いて補正する。但し、1辺長の差があまり大きい場合には、補正が困難であるため、1辺長の長さの差には許容範囲を設ける必要がある。また、1)及び2)に共通して、個人毎の頭部形状への適応は困難であるから、それぞれ複数の配置形態を用意しておき、最も適合するものを計測に用いる。
3)頭部全体を半球と近似すると、この課題は半球面を幾何学的図形で埋め尽くす問題に帰着する。その解の一例として、正6角形と正5角形の組み合わせがある。例えば、フローレンと呼ばれるC60の分子構造やサッカーボールがその代表としてあげられる。1)及び2)と同様に、正6角形と正5角形の頂点上に集光用の光導波路を配置していけば、頭部上を隙間なく同一のパターン(ここでは、2種類のパターン)で光導波路を配置できる。さらに、各正6角形及び正5角形の中心に光照射用の光導波路を複数配置する。この配置形態により上記課題(1)を解決できる。また、中心に配置した複数の光照射用の光導波路の位置を可変とすることにより、光照射及び集光用の光導波路間の距離を一定に保つことが可能となる。さらに、光導波路の挿入量により多様な頭部サイズに対応が可能となる。
上記課題(2)は、頭部を計測対象とする場合には、特に髪の毛が障害となるため、解決しなければならない重要な課題である。従って、この課題を解決する2つの手段を提供する。
1)光導波路を振動させながら皮膚上に接触させる。
2)光導波路の周りあるいは内部から空気を吹き付けることにより髪の毛をよけ、光導波路を接触する。
以上より、本発明は、被検査体へ光を照射する光照射手段と、光照射手段から照射され被検査体内を伝播した光を集光し検出する光集光検出手段とを被検査体上に装着し、光集光検出手段によって検出された信号に基き、被検査体内の代謝物質を計測するよう構成した生体光計測装置において、被検査体を複数の領域に分割し、該領域の各々を複数の正方格子状に区画して、光照射手段と光集光検出手段とが交互に該正方格子の頂点上に在るように配置構成してなることを特徴とする生体光計測装置を提供する。
また、本発明は、被検査体へ光を照射する光照射手段と、光照射手段から照射され被検査体内を伝播した光を集光し検出する光集光検出手段とを被検査体上に装着し、光集光検出手段によって検出された信号に基き、被検査体内の代謝物質を計測するよう構成した生体光計測装置において、被検査体を3角形及び4角形の格子を組合せた領域に区画し、光照射手段と光集光検出手段とが該3角形及び4角形の格子頂点上に在るように配置構成してなることを特徴とする生体光計測装置を提供する。
また,本発明は、被検査体へ光を照射する光照射手段と、光照射手段から照射され被検査体内を伝播した光を集光し検出する光集光検出手段とを被検査体上に装着し、光集光検出手段によって検出された信号に基き、被検査体内の代謝物質を計測するよう構成した生体光計測装置において、被検査体を5角形と6角形の格子で構成された領域に区画し、5角形及び6角形の格子頂点上と格子内部とに、光照射手段と光集光検出手段とが対をなすごとくそれぞれ配置構成してなることを特徴とする生体光計測装置を提供する。
また、本発明は、被検査体へ光を照射する光照射手段と、光照射手段から照射され被検査体内を伝播した光を集光し検出する光集光検出手段とを被検査体上に装着し、光集光検出手段によって検出された信号に基き、被検査体内の代謝物質を計測するよう構成した生体光計測装置において、被検査体を5角形と6角形の格子で構成された領域に区画し、5角形及び6角形の格子頂点上と格子内部とに、光照射手段と光集光検出手段とが対をなすごとくそれぞれ配置構成してなることを特徴とする生体光計測装置を提供する。
また、本発明は、上記構成において、被検査体上の光照射手段及び光集光検出手段含む領域内に空気吸排手段により空気流を生起せしめて、該光照射手段及び該光集光検出手段を被検査体に接触ならしめるよう構成してなることを特徴とする生体光計測装置を提供する。
さらに、本発明は、内部の代謝物を計測すべき被検査体に光を照射する照射用光導波路と、被検査体内を伝播した光を集光する集光用光導波路とを保持して、被検査体に装着するための生体光計測用固定具であって、被検査体を複数の領域に分割し、該領域の各々を複数の正方格子状に区画して、照射用光導波路と集光用光導波路とが交互に該正方格子の頂点上に在るように配置構成してなることを特徴とする生体光計測用固定具を提供する。
さらにまた、本発明は、内部の代謝物質を計測すべき被検査体へ光を照射する照射用光導波路と、被検査体内を伝播した光を集光する集光用光導波路とを保持して、被検査体に装着するための光計測用固定具であって、被検査体を3角形及び4角形の格子を組合せた領域に区画し、照射用光導波路と集光用光導波路とが3角形及び4角形の格子頂点上に在るように配置構成してなることを特徴とする生体光計測用固定具を提供する。
さらにまた、本発明は、内部の代謝物質を計測すべき被検査体へ光を照射する照射用光導波路と、被検査体内を伝播した光を集光する集光用光導波路とを保持して、被検査体に装着するための光計測用固定具であって、被検査体を5角形と6角形の格子で構成された領域に区画し、5角形及び6角形の格子頂点上と格子内部とに、照射用光導波路と集光用光導波路とが対をなすごとくそれぞれ配置構成してなることを特徴とする生体光計測用固定具を提供する。
以上のように、本発明によれば、被検者頭部全域に対してほぼ隙間なく生体光計測用光導波路を配置でき、また、光導波路の設定時間を大幅に短縮できる生体光計測用固定具及び生体光計測装置を実現できる。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて詳述する。
(実施例1)
図1は、本発明に基づく第1の実施例の光導波路配置形態を示す。本実施例では、正方格子の頂点に、光ファイバー等で代表されるような光導波路を配置する配置例を示す。本実施例の特徴は、頭部表面を複数の領域の集合とみなし、同一1辺長を有する正方格子で各領域毎に埋め尽くす配置形態を有しているところにある。
1−1は被検者であり、1−2は光導波路を固定する光導波路固定具を模式的に示したものである。本実施例では、図に示すように頭部を領域1から領域5まで分割している。各領域は、1辺長の同じ正方格子で構成できるよう、平面とみなせる領域に分割した。もちろん、この分割は被検者毎に変わるため、いくつかの種類の分割方法が存在する。例えば、前頭部、頭頂部、側頭部×2、後頭部といった解剖学的な分割方法や、脳の機能領野(運動感覚野、連合野、視覚野、聴覚言語野等)毎に分割していく方法もある。本実施例は図に示した5つの分割領域で説明する。
図1に示すように、各領域を覆うように、複数の正方格子頂点上に照射用および集光用光導波路を交互に配置する。ここでは、領域1のみに1−3光照射用光導波路(図中、白丸印で表示)と1−4集光用光導波路(図中、黒丸印で表示)を記載してあるが、同様に他の領域内の正方格子頂点上に光照射用光導波路および集光用光導波路を交互に配置する。それぞれの正方格子は、同一の1辺長を持っており、大脳皮質を計測対象とする場合には、正方格子の1辺長は10mmから50mmの間の値に設定する。典型的な長さは、30mmである。
図1に示すように、本実施例に基づく光導波路配置では、曲率の高い部分で各領域間に隙間が生じる。この、隙間を埋めるために、1−5で示したように、単数または複数の正方格子頂点上に光照射用および集光用光導波路を設定してもかまわない。
また、本実施例では、頭部形状または頭部サイズによって、配置形態が変わるので、配置形態の異なる複数種類の光導波路固定具を用意しておき、被検者に最も適合する光導波路固定具を選択して計測に用いる。
(実施例2)
図2は本発明に基づく第2の実施例の光導波路配置形態を示す。本実施例では、4角形の頂点に、光ファイバー等で代表されるような光導波路を配置する配置例を示す。この実施例の特徴は、頭部表面を可能な限り隙間の無いように4角形で埋め尽くし、各4角形の頂点上に光照射用光導波路および集光用光導波路を交互に配置する配置形態を有しているところにある。
2−1は被検者であり、2−2は光導波路を固定する光導波路固定具を模式的に示したものである。本実施例では、図2に示すように頭部全域を、4角形で埋め尽くせるように分割し、各4角形の頂点上に光導波路を配置する。もちろん、この分割は被検者毎に変わるため、複数種類の分割方法が存在する。
図2に示すように、各領域を覆うように、複数の4角形頂点上に入射用および集光用光導波路を交互に配置する。光照射用光導波路は、図中2−3で示すように白丸印で表示してあり、集光用光導波路は、図中2−4で示すように黒丸印で表示している。それぞれの4角形の1辺長は、光伝達深さが同一とみなせる誤差±5mm以内とする。
本実施例を用いても、曲率の高い部分で各領域間に隙間が生じる。この、隙間を埋めるために、2−5−1と2−5−2の光照射集光ペアや2−6−1と2−6−2の光照射集光ペアを設け、補間する。
また、本実施例では、頭部形状または頭部サイズによって、配置形態が変わるので、配置形態の異なる複数種類の光導波路固定具を用意しておき、被検者に最も適合する光導波路固定具を選択して計測に用いる。
(実施例3)
図3は、本発明に基づく第3の実施例の光導波路配置形態を示す。本実施例では、5角形と6角形を組み合わせ、各頂点に、光ファイバーで代表されるような光導波路を配置する配置例を示す。この実施例の特徴は、頭部を球面と仮定し、C60やC70で代表されるようなフローレンと同様に、5角形と6角形で前記球面と仮定された頭部を埋め尽くす。この配置形態の特徴は、各5角形と6角形の頂点上に光照射用光導波路、または集光用光導波路を配置する配置形態を有しているところにある。
3−1は被検者であり、3−2は光導波路を固定する光導波路固定具を模式的に書いたものである。本実施例では、図3に示すように頭部全域を、5角形及び6角形で埋め尽くせるように分割し、各5角形の頂点上に光導波路を配置する。本実施例で示す、5角形および6角形の組み合わせは、フローレンC60やサッカーボールと同じである。この組み合わせを、例えばフローレンC70とすると、若干楕円球に近くなるため、欧米人頭部の計測には適している。
図3に示すように、5角形および6角形の内部に、各多角形の頂点数に2個加えた数の光導波路を配置する。本実施例では、各多角形の頂点上には、3−3−1と3−4−1で示すように集光用光導波路を設定する。また、各多角形内部には、3−3−2と3−4−2で示すように、頂点数と同数の光照射用光導波路を設定する。更に、各多角形の中心位置を計測するために、光照射用光導波路3−3−3と集光用光導波路3−3−4で示す1組の光導波路ペア(光照射集光ペア)を設定する。図中には明示していないが、他の5角形及び6角形の頂点及び多角形内部にも同様に配置される。
ここで、上記の設定形態とは逆に、頂点上に光照射用光導波路を設定し、多角形内部に集光用光導波路を設定してもかまわない。ただし、多角形中心を計測するための光照射用光導波路3−3−3が、内部に設定されている光導波路に近接しているため、多角形内部に設定される光導波路は光照射用とするのが望ましい。その理由として、もし、集光用光導波路を多角形内部に配置すると、多角形中心を計測するための光照射用光導波路3−3−3から照射される光が、多角形内部に配置した集光用光導波路に強く入ることとなる。従って、仮に周波数符号化方式による光照射位置分離計測手段を用いたとしても、多角形内部に集光用光導波路を配置した場合、ノイズが大幅に増加する。ただし、多チャンネルの同時計測を行わないような時分割計測方式である場合にはこの限りではない。
本実施例を用いると、5角形または6角形の1辺長は頭部直径で決定されるため、光導波路固定具3−2から頭皮までの距離を変化させることにより、同じ配置を保ったまま対応可能となる。この時、多角形内部の光照射用光導波路3−3−2が配置される円の半径を変えることで、光照射用光導波路および集光用光導波路の距離を一定(例えば、どの被検者に対しても30mm)に保つことができる。 従って、実施例1および実施例2の方法とは異なり、1種類の配置形態で複数の被検者に対応可能である。但し、設定する光導波路の数が、実施例1および実施例2と比較して増大する。その場合、被検者にかかる光導波路の重量を見積もる必要がある。設定する光導波路として、例えば、近赤外領域で透過性の高いフッ素添加プラスティック・ファイバーを用いた場合には、200本で約300gであり、大きな問題とはならない。
(実施例4)
図4に、本発明に基づく光導波路固定具の詳細を示す。本図は、被検者4−1が、光導波路固定具4−2を装着している様子をあらわす。この光導波路固定具4−2は、多チャンネル光導波路コネクタ4−6と、圧縮機で代表されるような送気機4−10と送気管4−11と排気管(孔)4−12を有している。
図4において、光導波路固定具4−2内部に複数示されている折れ線は、光照射用光導波路4−13または集光用光導波路4−5を表す。
また、図中、光導波路固定具4−2内部に複数示されている白丸印は、光照射用光導波路挿入用穴4−3であり、光導波路固定具4−2内部に複数示されている黒丸印は、集光用光導波路挿入用穴4−4である。
また、光導波路固定具4−2は2重構造になっており、上記光導波路挿入用穴は、被検者4−1頭部(内)側に空いており、光導波路は、外側及び内側の間に配線されている。
上記、光照射用光導波路と集光用光導波路及び光照射用光導波路挿入用穴と集光用光導波路挿入用穴は、7本(個)示されているが、例えば、実施例4の様な光導波路配置の場合、実際には、光導波路及び光導波路挿入用穴は、それぞれ合計で200程度ある。ここでは、説明が煩雑になるため、一部のみ示しており、他は省略する。
被検者4−1頭部に照射する光は、生体光計測装置4−8から発せられ、多チャンネル光導波路4−7と多チャンネル光導波路コネクタ4−6と光照射用光導波路4−13を介して被検者頭部に到達する。被検者4−1頭部から集光された光は、集光用光導波路4−5と多チャンネル光導波路コネクタ4−6と多チャンネル光導波路4−7を介して生体光計測装置4−8に到達して検出される。
光導波路固定具4−2からは、合計で約200本の光照射用光導波路4−13及び集光用光導波路4−5が出てきている。これらが、生体光計測装置4−8に直接配線されていると、計測中被検者4−1と生体光計測装置4−8を切り離すことはできない。このような状況では、計測中不都合な事態が発生した場合に被検者が緊急に移動することができず、安全性の面から問題である。従って、光導波路固定具4−2と生体光計測装置4−8との間に、多チャンネル光導波路コネクタ4−6を設け、自由な脱着を可能とした。
また、光導波路固定具に接続された送気機4−10によって光導波路固定具の2重構造内部に空気が流れ、被検者頭部の髪の毛を掻き分ける。被検者頭部の髪の毛は、光導波路固定具の設定時間に影響を与えるため、この空気流による髪の毛の掻き分けは、さらに設定時間の短縮を可能にする。ここで、送気機4−10は、真空ポンプで代表されるような吸気機を用いてもかまわない。この場合には、送気管4−11と排気管(孔)の役割が逆になる。
図5には、多チャンネル光導波路コネクタ4−6の接合部を示す。光導波路側多チャンネル光導波路コネクタケース5−1内部に、図4に示した光照射用光導波路4−13及び集光用光導波路4−5が、光導波路5−2で代表的に示したように、全て配置されている。また、生体光計測側多チャンネル光導波路コネクタケース5−3内部には、図4に示した生体光計測装置4−8からの光導波路が、光導波路5−4で代表的に示したように配置されている。
光導波路固定具4−2からの光導波路と生体光計測装置4−8からの光導波路を接合するために、留め穴5−5及留め穴5−6をネジとナットでしめる。接合方法は、その他磁石を用いたり、また、ピンを用いたりする方法があるが、例えば、電線用の多芯コネクタを用いればよい。また、光導波路固定具4−2からの各光導波路と、生体光計測装置4−8からの各光導波路は、互いに接合する組み合わせが変わってはいけないので、これも、例えば、従来ある電線用多芯コネクタのように、コネクタケースがそれぞれ凹凸を有しているようにすれば問題は発生しない。
さらに、生体光計測装置の場合、生体光計測装置からの照射光の強度は、被検者からの集光された光の強度の約100万倍程度強いことが多い。したがって、光導波路固定具4−2に光照射用光導波路だけを接続する多チャンネル光導波路コネクタと、集光用光導波路だけを接続する多チャンネル光導波路コネクタとの2つが分離して配置されるほうが望ましい。このことにより、照射光が集光検出される光にもれこみ、ノイズとして重畳することを防ぐことが可能となる。
以上の実施例において説明した本発明による固定具を用いて計測される各位置の計測信号を、スプライン関数で代表されるような空間的内挿処理を施すことで、脳機能活動に伴うヘモグロビン濃度変化の脳表全域にわたる(前頭部・頭頂部・後頭部・側頭部)分布画像及びその時間変化画像(動画像)を表示装置に表示する。表示する際には、各部分毎に分割して表示しても構わないし、各部分の画像を内挿することにより連結して1つの2次元あるいは3次元画像として表示しても構わない。MRIで代表されるような解剖学的画像の表面に張りつけたような3次元画像として表示する場合には、反対側の面が死角となり見えないため、頭部を複数の視点から捉えた複数の画像を同時に提示するか、カーソルなどに代表される位置指示図形を表示画面上に同時に提示し、この位置指示図形の動きに追従するように、ヘモグロビン濃度変化の3次元画像を回転してみることが必要となる。もちろん、キーボードに具備される矢印キーやジョイステイック等のような操作棒などで代用しても構わない。局所的なヘモグロビン濃度変化の画像の例としては、「A. Maki et al, “Spatial and temporalanalysis of human motor activity using noninvasive NIR topography”, Medical Physics, volume 22 no.12, December 1995」に開示されているが、脳全域にわたるヘモグロビン濃度変化の画像は、本発明により実現可能となる。この表示により、初めて脳の複数部位の関連を可視化することが可能となる。
本発明による第1の実施例を示す図。 本発明による第2の実施例を示す図。 本発明による第3の実施例を示す図。 本発明による第4の実施例を示す図。 図4における多チャンネル光導波路コネクタの接合部を示す図。
符号の説明
1−1:被検者、1−2:光導波路固定具、1−3:光照射用光導波路、1−4:集光用光導波路、1−5:正方格子、2−1:被検者、2−2:光導波路固定具、2−3:光照射用光導波路、2−4:集光用光導波路、2−5−1:光照射用光導波路、2−5−2:集光用光導波路、2−6−1:光照射用光導波路、2−6−2集光用光導波路、3−1:被検者、3−2:光導波路固定具、3−3−1:集光用光導波路、3−3−2:光照射用光導波路、3−3−3:光照射用光導波路、3−3−4:集光用光導波路、3−4−1:集光用光導波路、3−4−2:光照射用光導波路、4−1:被検者、4−2:光導波路固定具、4−3:光照射用光導波路挿入用穴、4−4:集光用光導波路挿入用穴、4−5:集光用光導波路、4−6:多チャンネル光導波路コネクタ、4−7:多チャンネル光導波路、4−8:生体光計測装置、4−10:送気機または吸気機、4−11:送気管、4−12:排気管(孔)、4−13:光照射用光導波路、5−1:光導波路側多チャンネル光導波路コネクタケース、5−2:光導波路、5−3:生体光計測側多チャンネル光導波路コネクタケース、5−4:光導波路、5−5:留め穴、5−6:留め穴。

Claims (3)

  1. 内部の代謝物質の濃度または濃度変化を計測すべき被検査体の頭部へ光を照射する複数の光照射用光導波路および前記被検査体内を伝播した光を集光する複数の集光用光導波路を保持し、
    前記複数の光照射用光導波路および前記複数の集光用光導波路がまとめてコネクタに接続されていることを特徴とする前記被検査体の頭部に装着するための生体光計測用固定具。
  2. 内部の代謝物質の濃度または濃度変化を計測すべき被検査体へ光を照射する複数の光照射用光導波路および前記被検査体内を伝播した光を集光する複数の集光用光導波路を保持し、
    前記複数の光照射用光導波路および前記複数の集光用光導波路をまとめて生体光計測装置に着脱することが可能なコネクタを有することを特徴とする前記被検査体の頭部に装着するための生体光計測用固定具。
  3. 前記複数の光照射用光導波路および前記複数の集光用光導波路は分離して配線されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一に記載の生体光計測用固定具。
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