JP2006304518A - 巻線接続ターミナル構造及びブラシレスモータ - Google Patents
巻線接続ターミナル構造及びブラシレスモータInfo
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Abstract
【課題】 複数相のステータコイルに磁力のバラツキが生じることを防止する。
【解決手段】 巻線接続ターミナル構造10において、各ターミナル部材16は外輪部20及び内輪部22を備え、自相のターミナル部材16(U相)の外輪部20は他相のターミナル部材16(W相)の内輪部22の径方向外側に配置され、自相のターミナル部材16(U相)の内輪部22は他相のターミナル部材(V相)の外輪部20の径方向内側に配置されている。外輪部20及び内輪部22はステータコイル14の一端と接続され、ステータコイル14の他端は共通ターミナル部材18に接続されており、これによってステータコイル14は並列スター結線されている。各ターミナル部材16が互いに共通の形状で構成されているので、ステータコイル14間の抵抗の差を無くすことができ、複数相のステータコイル14に磁力のバラツキが生じることを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 巻線接続ターミナル構造10において、各ターミナル部材16は外輪部20及び内輪部22を備え、自相のターミナル部材16(U相)の外輪部20は他相のターミナル部材16(W相)の内輪部22の径方向外側に配置され、自相のターミナル部材16(U相)の内輪部22は他相のターミナル部材(V相)の外輪部20の径方向内側に配置されている。外輪部20及び内輪部22はステータコイル14の一端と接続され、ステータコイル14の他端は共通ターミナル部材18に接続されており、これによってステータコイル14は並列スター結線されている。各ターミナル部材16が互いに共通の形状で構成されているので、ステータコイル14間の抵抗の差を無くすことができ、複数相のステータコイル14に磁力のバラツキが生じることを防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、巻線接続ターミナル構造及びブラシレスモータに係り、特に、複数相のステータコイルを同一相同士で接続するためのターミナル部材を備えた巻線接続ターミナル構造及びこれを有するブラシレスモータに関する。
従来から、ブラシレスモータのステータに備えられた複数相のステータコイルを同一相同士で接続する接続手段としては、複数のターミナル部材を有する巻線接続ターミナル構造がある(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、特許文献1、2には、この種の巻線接続ターミナル構造の3相ブラシレスモータへの適用例が示されている。この巻線接続ターミナル構造が適用された3相ブラシレスモータにおいて、U,V,W相のステータコイルの一端は、同心円状に配置されU,V,W相の各相に対応する円弧状のバスバーによって同一相同士で接続され、U,V,W相のステータコイルの他端は、中性点に接続されている。そして、これにより、U,V,W相のステータコイルが並列スター結線(Y字結線)されている。
特開2002−10550公報
特開2003−134724公報
しかしながら、例えば特許文献1、2で示されるように、U,V,W相の各相に対応する円弧状のバスバーを同心円状に配置し、このバスバーによって複数相のステータコイルの一端を同一相同士で接続する構造では、円弧状のバスバーを同心円状に配置させるために、各相毎にバスバーの形状(径寸法)を異ならせる必要がある。
従って、各相のバスバーを例えばプレス加工により製造する場合には、各相のバスバー毎に異なるプレス型を用いる必要があり、また、プレス加工の工程も各相のバスバー毎に異なるため加工工程が増加し、巻線接続ターミナル構造の製造コストが増加するという問題がある。
また、上述の如く、各相毎にバスバーの形状(径寸法)を異ならせた場合には、各相のバスバーによってステータコイル間の距離が異なるため、ステータコイル間の抵抗に差が生じる。従って、複数相のステータコイルに磁力のバラツキが生じ、ブラシレスモータにおける回転ムラ等の原因となる。
さらに、上述の如く、バスバーを円弧状に構成し、このバスバーを同心円状に配置した構造において、バスバーのステータコイルとの結線端子を同一円周上に配置するためには、バスバーのステータコイルとの結線端子をバスバーの円弧状本体部と軸方向に交差させる必要がある。このため、ブラシレスモータが軸方向に長くなるという不都合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来に比して製造コストを低減できると共に、複数相のステータコイルに磁力のバラツキが生じることを防止でき、且つ、ブラシレスモータの軸方向への小型化を図ることが可能な巻線接続ターミナル構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、従来に比して製造コストを低減できると共に、複数相のステータコイルに生じた磁力のバラツキに起因する回転ムラ等を防止でき、且つ、軸方向へ小型化されたブラシレスモータを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、周方向両側に隣り合うステータコイルが互いに異なる相で同一相のステータコイルが円周上に少なくとも二つ以上含まれるように配置された複数相のステータコイルを有するブラシレスモータ用ステータにおける巻線接続ターミナル構造であって、前記巻線接続ターミナル構造には、前記複数相のステータコイルを同一相同士で接続するターミナル部材が周方向に沿って複数配置され、前記各ターミナル部材には、前記同一相のステータコイルのうちの少なくとも一つと接続する外輪部と、前記外輪部よりも径方向内側で前記外輪部と同心円状に配置されると共に前記外輪部と連続して周方向にずれた位置に配置され前記同一相のステータコイルのうちの残りと接続する内輪部と、が設けられ、前記複数のターミナル部材では、自相のターミナル部材の外輪部が、前記自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部の径方向外側に配置されると共に、自相のターミナル部材の内輪部が、前記自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部の径方向内側に配置されていることを特徴とする。
このように、請求項1に記載の巻線接続ターミナル構造では、径方向外側に配置される外輪部と、外輪部よりも径方向内側で外輪部と同心円状に配置されると共に外輪部と連続して周方向にずれた位置に配置される内輪部とで各ターミナル部材が構成されている。そして、この複数のターミナル部材は、周方向に沿って配置される。
このとき、請求項1に記載の巻線接続ターミナル構造では、自相のターミナル部材の外輪部が、自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部の径方向外側に配置され、自相のターミナル部材の内輪部が、自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部の径方向内側に配置される。
そして、各ターミナル部材の外輪部及び内輪部が上述の如く配置された状態で、各ターミナル部材の外輪部が、同一相のステータコイルのうちの少なくとも一つと接続され、各ターミナル部材の内輪部が、同一相のステータコイルのうちの残りと接続され、これにより、周方向に離れた位置に配置された複数相のステータコイルが各ターミナル部材によって同一相同士で接続されるようになっている。
このように、請求項1に記載の巻線接続ターミナル構造によれば、複数相のステータコイルを同一相同士で接続するための複数のターミナル部材を、従来の如く単なる円弧状に構成し且つ径を異ならせて同心円状に配置するのではなく、上述の如く外輪部と内輪部とを備える二段構成とし且つ自相のターミナル部材の外輪部及び内輪部が他相のターミナル部材の内輪部及び外輪部と周方向に重なるようにして周方向に沿って配置している。従って、この構成により、各ターミナル部材を互いに同一の形状とすることが可能である。
そして、請求項2に記載のように、複数のターミナル部材が、互いに同一形状で構成されていると、各ターミナル部材を例えばプレス加工により製造する場合には、各ターミナル部材に使用するプレス型を共通化することができる。これにより、プレス加工の工程も各ターミナル部材で共通化することができるため、従来に比して加工工程を低減でき、巻線接続ターミナル構造の製造コストも低減することができる。
また、上述の如く、複数のターミナル部材が、互いに同一形状で構成されていると、各ターミナル部材におけるステータコイル間の距離を等しくできる。従って、ステータコイル間の抵抗の差を無くすことができるので、これにより、複数相のステータコイルに磁力のバラツキが生じることを防止できる。
さらに、請求項3に記載のように、各ターミナル部材の外輪部と内輪部とが、径方向外側から内側へ延びる連結部によって連結されることにより連続し、複数のターミナル部材において、自相のターミナル部材の連結部が、自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部と、自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部との周方向間の位置に配置されていると、自相のターミナル部材の外輪部と内輪部との連結部が、他相のターミナル部材と軸方向に交差することが無いので、これにより、ブラシレスモータの軸方向への小型化を図ることが可能となる。
また、請求項4に記載のように、各ターミナル部材の外輪部に、同一相のステータコイルのうちの少なくとも一つと接続する第一結線端子が形成され、各ターミナル部材の内輪部に、同一相のステータコイルのうちの残りと接続する第二結線端子が形成され、第一結線端子が、自相のターミナル部材の外輪部と、自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部との径方向間の位置に配置され、第二結線端子が、自相のターミナル部材の内輪部と、自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部との径方向間の位置に配置されていると、自相のターミナル部材の第一結線端子及び第二結線端子とが同一円周上に配置されても他相のターミナル部材と軸方向に交差することが無いので、このことによってもブラシレスモータの軸方向への小型化を図ることが可能となる。
なお、請求項5に記載のように、巻線接続ターミナル構造に、各ターミナル部材の径方向外側に配置され各ステータコイルが共通に接続される共通ターミナル部材が設けられていると、複数のステータコイルを並列スター結線(Y字結線)することができるので好適である。
また、請求項6に記載のように、各ターミナル部材の内輪部の径方向内側に、空隙部が設けられていると、この空隙部にロータを回転可能とするためのシャフトを挿通することができるので好適である。
さらに、請求項7に記載のように、外輪部及び内輪部を、周方向に沿って円弧状に構成したり、周方向に沿って多角形状に構成したりしても良い。このとき、外輪部及び内輪部を例えばプレス加工において加工し易い円弧状又は多角形状とすれば、ターミナル部材の製造コストを低減できる。また、外輪部及び内輪部を周方向に沿って多角形状としたり、円弧状と多角形状を組み合わせた構成にしたりするなどして巻線接続ターミナル全体の大きさを小型化すれば、ステータにおいて巻線接続ターミナル構造の配置スペースが予め定められた範囲に限られる場合でも、巻線接続ターミナルをステータに配置することが可能となる。
そして、請求項8に記載のように、ブラシレスモータにおいて、ステータに設けられた複数相のステータコイルの接続に請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造を用いると、製造コストを低減できると共に、ステータコイルの磁力のバラツキに起因する回転ムラ等を防止でき、且つ、軸方向への小型化も達成することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
[第一実施形態]
はじめに、図1を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10の構成について説明する。
はじめに、図1を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10の構成について説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10が適用されたブラシレスモータ用のステータ12が示されている。このステータ12には、例えば、U,V,W相の3相のステータコイル14が径方向に対向するように2個ずつ(合計6個)備えられている。本発明の第一実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10は、例えば、U,V,W相の3相のステータコイル14を並列スター結線するのに好適に用いられるものである。
巻線接続ターミナル構造10には、U,V,W相のステータコイル14を同一相同士で接続するターミナル部材16と、各ターミナル部材16の径方向外側に配置され各ステータコイル14が共通に接続される環状の共通ターミナル部材18とが設けられている。
各ターミナル部材16及び共通ターミナル部材18は、導電性の平板等で構成されており、例えば、プレス加工等により製造されるものである。本実施形態のターミナル部材16は、互いに同一形状で構成されており、周方向に沿って配置されている。
各ターミナル部材16には、同一相のステータコイル14の一方の一端と接続する外輪部20と、同一相のステータコイル14の他方の一端と接続する内輪部22とが設けられている。外輪部20及び内輪部22は、周方向に沿って円弧状に構成されており、内輪部22は、外輪部20よりも径方向内側で外輪部20と同心円状に配置されると共に外輪部20と連続して周方向にずれた位置に配置されている。また、各ターミナル部材16の外輪部20と内輪部22とは、径方向に沿って外側から内側へ延びる連結部24によって連結されることにより連続している。
そして、本実施形態に係る複数のターミナル部材16において、自相のターミナル部材16(例えばU相)の外輪部20は、自相のターミナル部材16(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合W相)の内輪部22の径方向外側に配置されるようになっている。また、自相のターミナル部材16(U相)の内輪部22は、自相のターミナル部材16(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合V相)の外輪部20の径方向内側に配置されるようになっている。
また、本実施形態に係る複数のターミナル部材16では、自相のターミナル部材16(例えばU相)の連結部24が、自相のターミナル部材16(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合W相)の内輪部22と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合V相)の外輪部20との周方向間の位置に配置されるようになっている。
各ターミナル部材16の外輪部20には、同一相のステータコイル14の一方の一端(径方向内側端)と接続する第一結線端子26と、外部電源と接続する給電端子28が形成されており、各ターミナル部材16の内輪部22には、同一相のステータコイル14のうちの他方の一端(径方向内側端)と接続する第二結線端子30が形成されている。また、共通ターミナル部材18には、各ステータコイル14の他端(径方向外側端)と接続する複数の結線端子32が形成されている。
各ターミナル部材16の第一結線端子26は、自相のターミナル部材16(例えばU相)の外輪部20と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合W相)の内輪部22との径方向間の位置に配置されている。また、第二結線端子30は、自相のターミナル部材16(U相)の内輪部22と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(この場合V相)の外輪部20との径方向間の位置に配置されている。
そして、本実施形態において、U,V,W相のステータコイル14の一端(径方向内側端)は、上述の如く各ターミナル部材16によって同一相同士で接続され、U,V,W相のステータコイル14の他端(径方向外側端)は、共通ターミナル部材18によって中性点に接続されている。これにより、U,V,W相のステータコイル14は、並列スター結線(Y字結線)されている。
なお、本実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10では、各ターミナル部材16の内輪部22の径方向内側に空隙部34が設けられており、この空隙部34には、ブラシレスモータのロータを回転可能とするためのシャフトが挿通されるようになっている。
次に、本発明の第一実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る巻線接続ターミナル構造によれば、複数相のステータコイル14を同一相同士で接続するための複数のターミナル部材16を、従来の如く単なる円弧状に構成し且つ径を異ならせて同心円状に配置するのではなく、上述の如く外輪部20と内輪部22とを備える二段構成とし且つ自相のターミナル部材16の外輪部20及び内輪部22が他相のターミナル部材16の内輪部22及び外輪部20と周方向に重なるようにして周方向に沿って配置している。従って、この構成により、上述の如く各ターミナル部材16を互いに同一の形状とすることが可能である。
そして、本実施形態では、複数のターミナル部材16が互いに同一形状で構成されているので、各ターミナル部材16を例えばプレス加工により製造する場合には、各ターミナル部材16に使用するプレス型を共通化することができる。これにより、プレス加工の工程も各ターミナル部材16で共通化することができるため、従来に比して加工工程を低減でき、巻線接続ターミナル構造10の製造コストも低減することができる。
また、上述の如く、複数のターミナル部材16が互いに同一形状で構成されていると、各ターミナル部材16におけるステータコイル14間の距離を等しくできる。従って、ステータコイル14間の抵抗の差を無くすことができるので、これにより、複数相のステータコイル14に磁力のバラツキが生じることを防止できる。
さらに、本実施形態では、複数のターミナル部材16において、自相のターミナル部材16(U相)の連結部24が、自相のターミナル部材16(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(W相)の内輪部22と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(V相)の外輪部20との周方向間の位置に配置されている。
従って、自相のターミナル部材16(U相)の外輪部20と内輪部22との連結部24が、他相のターミナル部材16(V相,W相)と軸方向に交差することが無いので、これにより、ブラシレスモータの軸方向への小型化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、第一結線端子26が、自相のターミナル部材16(U相)の外輪部20と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(W相)の内輪部22との径方向間の位置に配置され、第二結線端子30が、自相のターミナル部材16(U相)の内輪部22と、自相のターミナル部材16(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材16(V相)の外輪部20との径方向間の位置に配置されている。
従って、自相のターミナル部材16(U相)の第一結線端子26及び第二結線端子30とが同一円周上に配置されても他相のターミナル部材16(V相,W相)と軸方向に交差することが無いので、このことによってもブラシレスモータの軸方向への小型化を図ることが可能となる。
そして、本実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10をブラシレスモータのステータ12に用いると、ブラシレスモータにおいて製造コストを低減できると共に、ステータコイル14の磁力のバラツキに起因する回転ムラ等を防止でき、且つ、軸方向への小型化も達成することができる。
なお、上記実施形態では特に示されていないが、本実施形態に係る巻線接続ターミナル構造10は、インナーロータタイプ、アウターロータタイプ、アキシャルギャップタイプの各ブラシレスモータに好適に適用されるものである。
特に、アキシャルギャップタイプのブラシレスモータに適用された場合に、巻線接続ターミナル構造10、ステータコイル14、ステータコア等がモールド成形されると、これらとモールド樹脂とが一体化されたステータユニットを構成することができるので好適である。さらに、このステータユニットは、ステータハウジングと一体に構成されていても良い。
また、上記実施形態では、巻線接続ターミナル構造10が、U,V,W相の3相のステータコイル14が径方向に対向するように2個ずつ(合計6個)備えられたステータ12に適用されるように説明したが、周方向両側に隣り合うステータコイル14が互いに異なる相で同一相のステータコイル14が円周上に少なくとも二つ以上含まれるように配置されるステータであれば、その他の相数、ステータコイル数を備えるステータに適用されても良いことは勿論である。
[第二実施形態]
次に、図2を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る巻線接続ターミナル構造110の構成について説明する。
次に、図2を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る巻線接続ターミナル構造110の構成について説明する。
図2には、本発明の第二実施形態に係る巻線接続ターミナル構造110が適用されたブラシレスモータ用のステータ112が示されている。このステータ112は、いわゆるアキシャルギャップタイプのブラシレスモータに用いられるものであり、ロータと軸方向に対向するように配置される。このステータ112には、例えば、U,V,W相の3相のステータコイル114が径方向に対向するように2個ずつ(合計6個)備えられている。
巻線接続ターミナル構造110には、U,V,W相のステータコイル114を同一相同士で接続するターミナル部材116と、各ターミナル部材116の径方向外側に配置され各ステータコイル114が共通に接続される環状の共通ターミナル部材118とが設けられている。
各ターミナル部材116及び共通ターミナル部材118は、導電性の平板等で構成されており、例えば、プレス加工等により構成されるものである。本実施形態のターミナル部材16は、互いに同一形状で構成されており、周方向に沿って配置されている。
各ターミナル部材116には、同一相のステータコイル114の一方の一端と接続する外輪部120と、同一相のステータコイル114の他方の一端と接続する内輪部122とが設けられている。外輪部120及び内輪部122は、周方向に沿って多角形状に構成されており、内輪部122は、外輪部120よりも径方向内側で外輪部120と同心円状に配置されると共に外輪部120と連続して周方向にずれた位置に配置されている。また、各ターミナル部材116の外輪部120と内輪部122とは、径方向に沿って外側から内側へ延びる連結部124によって連結されることにより連続している。
そして、本実施形態に係る複数のターミナル部材116において、自相のターミナル部材116(例えばU相)の外輪部120は、自相のターミナル部材116(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合W相)の内輪部122の径方向外側に配置されるようになっている。また、自相のターミナル部材116(U相)の内輪部122は、自相のターミナル部材116(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合V相)の外輪部120の径方向内側に配置されるようになっている。
また、本実施形態に係る複数のターミナル部材116では、自相のターミナル部材116(例えばU相)の連結部124が、自相のターミナル部材116(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合W相)の内輪部122と、自相のターミナル部材116(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合V相)の外輪部120との周方向間の位置に配置されるようになっている。
各ターミナル部材116の外輪部120には、同一相のステータコイル114の一方の一端(径方向内側端)と接続する第一結線端子126が形成されており、各ターミナル部材116の内輪部122には、同一相のステータコイル114のうちの他方の一端(径方向内側端)と接続する第二結線端子130が形成されている。また、共通ターミナル部材118には、各ステータコイル114の他端(径方向外側端)と接続する複数の結線端子132が形成されている。
各ターミナル部材116の第一結線端子126は、自相のターミナル部材116(例えばU相)の外輪部120と、自相のターミナル部材116(U相)と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合W相)の内輪部122との径方向間の位置に配置されている。また、第二結線端子130は、自相のターミナル部材116(U相)の内輪部122と、自相のターミナル部材116(U相)と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材116(この場合V相)の外輪部120との径方向間の位置に配置されている。
そして、本実施形態において、U,V,W相のステータコイル114の一端(径方向内側端)は、上述の如く各ターミナル部材116によって同一相同士で接続され、U,V,W相のステータコイル114の他端(径方向外側端)は、共通ターミナル部材118によって中性点に接続されている。これにより、U,V,W相のステータコイル114は、並列スター結線(Y字結線)されている。
なお、本発明の第二実施形態において、上記第一実施形態と同様の構成に伴う作用及び効果については、上記第一実施形態と同じであるので、上記第一実施形態に係る作用及び効果を参照することとしてその説明を省略する。
10,110…巻線接続ターミナル構造、12,112…ステータ、14,114…ステータコイル、16,116…ターミナル部材、18,118…共通ターミナル部材、20,120…外輪部、22,122…内輪部、24,124…連結部、26,126…第一結線端子、28…給電端子、30,130…第二結線端子、32,132…結線端子、34…空隙部
Claims (8)
- 周方向両側に隣り合うステータコイルが互いに異なる相で同一相のステータコイルが円周上に少なくとも二つ以上含まれるように配置された複数相のステータコイルを有するブラシレスモータ用ステータにおける巻線接続ターミナル構造であって、
前記巻線接続ターミナル構造には、前記複数相のステータコイルを同一相同士で接続するターミナル部材が周方向に沿って複数配置され、
前記各ターミナル部材には、前記同一相のステータコイルのうちの少なくとも一つと接続する外輪部と、前記外輪部よりも径方向内側で前記外輪部と同心円状に配置されると共に前記外輪部と連続して周方向にずれた位置に配置され前記同一相のステータコイルのうちの残りと接続する内輪部と、が設けられ、
前記複数のターミナル部材では、自相のターミナル部材の外輪部が、前記自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部の径方向外側に配置されると共に、自相のターミナル部材の内輪部が、前記自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部の径方向内側に配置されていることを特徴とする巻線接続ターミナル構造。 - 前記複数のターミナル部材は、互いに同一形状で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の巻線接続ターミナル構造。
- 前記各ターミナル部材の前記外輪部と前記内輪部とは、径方向外側から内側へ延びる連結部によって連結されることにより連続し、
前記複数のターミナル部材では、自相のターミナル部材の連結部が、前記自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部と、前記自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部との周方向間の位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の巻線接続ターミナル構造。 - 前記各ターミナル部材の外輪部には、前記同一相のステータコイルのうちの少なくとも一つと接続する第一結線端子が形成され、
前記各ターミナル部材の内輪部には、前記同一相のステータコイルのうちの残りと接続する第二結線端子が形成され、
前記第一結線端子は、自相のターミナル部材の外輪部と、前記自相のターミナル部材と周方向一方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の内輪部との径方向間の位置に配置され、
前記第二結線端子は、自相のターミナル部材の内輪部と、前記自相のターミナル部材と周方向他方側に隣り合うように配置された他相のターミナル部材の外輪部との径方向間の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造。 - 前記巻線接続ターミナル構造には、前記各ターミナル部材の径方向外側に配置され前記各ステータコイルが共通に接続される共通ターミナル部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造。
- 前記各ターミナル部材の内輪部の径方向内側には、空隙部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造。
- 前記外輪部及び前記内輪部は、周方向に沿って円弧状又は多角形状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の巻線接続ターミナル構造によって複数相のステータコイルが接続されたステータを備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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JP2005124048A JP2006304518A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | 巻線接続ターミナル構造及びブラシレスモータ |
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JP2010239772A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nidec Sankyo Corp | モータ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5223312U (ja) * | 1975-08-09 | 1977-02-18 | ||
JPH09247881A (ja) * | 1996-03-08 | 1997-09-19 | Japan Servo Co Ltd | 電動機の固定子 |
-
2005
- 2005-04-21 JP JP2005124048A patent/JP2006304518A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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