JP2006304513A - 配線ボックス及びボックスカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】取付部からナットを容易に取り出すことができる配線ボックス及びボックスカバーを提供する。
【解決手段】配線ボックスのボス部14内にはビスが螺合されるナットN1が圧入されている。ボス部14にはナットN1をボス部14内に圧入するためのナット圧入部15が前記ビスのナットN1に対する螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成されている。さらに、ボス部14にてナット圧入部15の開口15aと対向する位置には、ナットN1をボス部14外へ押出部材17によって押し出すために前記押出部材17が挿通される挿通孔16がナット圧入部15に連通して形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ビスが螺合される取付部を有する配線ボックス及びボックスカバーに関する。
従来より、建築物の壁にコンセント等の配線器具を設置するために前面に開口を有する四角箱状をなす配線ボックスが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。この配線ボックスは合成樹脂材料より形成され、その相対向する一対の側壁には、配線器具保持枠をビスによって配線ボックスに取り付けるためのボス部が設けられている。各ボス部には、前記ビスが螺着可能な金属材料製のナットが埋め込まれており、各ボス部の前面(配線ボックスの開口側の一面)にはビスをナットへ螺入可能とするビス孔が形成されている。
また、各ボス部にて、前記ビス孔が形成された前面に直交する側面にはナット挿入孔が開口形成されている。このナット挿入孔は、該ボス部内のナットへのビスの螺入方向に対して直交する方向へ延びるようにボス部内に形成されている。このため、各ボス部において、前記ナット挿入孔が形成されることによりビス孔が形成された前面と対向する後面(配線ボックスの底側の面)にナットの支持部が形成されている。各ボス部に前記ナット挿入孔を形成し、かつ支持部を形成するのは、各ボス部にてナットにビスを螺入する際に、ナットがビスの螺入方向へ押されて該ナットがボス部から脱落することを防止するためである。
特開平9−28017号公報
ところで、近年では、資源のリサイクル、リユースが要請されてきており、各種資源を分別して回収することが要請されている。配線ボックスにおいても、合成樹脂製部分であるボックス部分と、金属材料製部分であるナットとをそれぞれ別々に回収することが要請されている。このため、配線ボックスにおいては、ボス部からナットを容易に取り出し可能とすることが要求されている。
本発明は、上記従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、取付部からナットを容易に取り出すことができる配線ボックス及びボックスカバーを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、合成樹脂材料より一面に開口を有する箱状に形成されたボックス本体を備え、該ボックス本体にボックスカバー、配線器具保持枠又は配線器具をビスで取り付けるための取付部を有する配線ボックスであって、前記取付部は前記ビスが螺合される金属材料製のナットを圧入してなり、前記取付部には前記ナットを取付部に圧入するためのナット圧入部が前記ビスのナットへの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、さらに、取付部にはナットを押圧して該ナットを取付部外へ押し出すための押出部材が挿通される挿通部が前記ナット圧入部に連通して形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックスにおいて、前記挿通部は、前記取付部にて前記ナット圧入部の開口と対向する位置に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の配線ボックスにおいて、前記挿通部の開口幅は、前記ナット圧入部の開口幅より短く形成されており、前記取付部内にてナット圧入部と挿通部との境界には段差面が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の配線ボックスにおいて、前記段差面は、前記挿通部からナット圧入部の開口に向かって挿通部を拡開する方向へ傾斜形成され、該段差面にはナットの周面が当接する当接面が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線ボックスにおいて、前記挿通部には前記ナットの一角部が挿入可能に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、合成樹脂材料より枠状に形成され、配線器具保持枠又は配線器具をビスで取り付けるための取付部を有するボックスカバーであって、前記取付部は前記ビスが螺着される金属材料製のナットを圧入してなり、前記取付部には前記ナットを取付部に圧入するためのナット圧入部が前記ビスのナットへの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、さらに、取付部にはナットを押圧して該ナットを取付部外へ押し出すための押出部材が挿通される挿通部が前記ナット圧入部に連通して形成されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のボックスカバーにおいて、前記挿通部は、前記取付部にて前記ナット圧入部の開口と対向する位置に形成されていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のボックスカバーにおいて、前記挿通部の開口幅は、前記ナット圧入部の開口幅より短く形成されており、前記取付部内にてナット圧入部と挿通部との境界には段差面が形成されていることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のボックスカバーにおいて、前記段差面は、前記挿通部からナット圧入部の開口に向かって挿通部を拡開する方向へ傾斜形成され、該段差面にはナットの周面が当接する当接面が設けられていることを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載のボックスカバーにおいて、前記挿通部には前記ナットの一角部が挿入可能に形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、取付部からナットを容易に取り出すことができる。
以下、本発明を具体化した配線ボックス及びボックスカバーの一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。なお、以下の説明において配線ボックス11及びボックスカバー21の「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、矢印Y2の方向を左右方向とし、矢印Y3の方向を前後方向とする。
図1に示すように、配線ボックス11は、一面に開口を有する四角箱状をなす合成樹脂材料製のボックス本体10を備え、さらに、前記ボックス本体10の開口側にはボックスカバー21が取り付けられる構成となっている。
配線ボックス11のボックス本体10は、四角板状をなす底壁12と、その底壁12の四側周縁に立設された四側壁13a〜13dとより、一面(本実施形態では前面とする)に開口を有する有底四角箱状に形成されている。ここで、図1において矢印Y1に示す上下方向に相対向する側壁を上側壁13a及び下側壁13bとし、矢印Y2に示す左右方向に相対向する側壁を左側壁13c及び右側壁13dとする。
前記上側壁13a及び下側壁13bの内面には、ボックス本体10の開口側にボックスカバー21をビスBによって取り付ける(螺着する)ための取付部としてのボス部14が一体形成されている。各ボス部14は、ボックス本体10の内側に向かって突設されている。各ボス部14には金属材料製の六角ナット(以下、単にナットとする)N1が埋設されている。各ボス部14にてボックス本体10の開口側(前面側)には、ボス部14内のナットN1に対応する位置にビス孔18が形成されている。そして、ビス孔18によって、図3(a)の矢印G1に示す方向(前後方向)に沿ってビスBをナットN1に螺入又は螺退可能となっている。すなわち、ボス部14にビスBを螺合可能となっている。
図2及び図3(a)に示すように、上側壁13a及び下側壁13bの外面にて、各ボス部14と対応する位置にはボス部14内へ連通し、かつ前記ビス孔18に連通するナット圧入部15が形成されている(図2及び図3(a)では下側壁13bのナット圧入部15のみ図示)。このナット圧入部15は、前記ビスBのナットN1に対する螺入方向及び螺退方向(矢印G1)に対して直交する方向へ延びるように形成されている。
ここで、各ナット圧入部15にて、上側壁13a及び下側壁13bの長辺方向(ボックス本体10の幅方向であり左右方向)に沿った方向をナット圧入部15の長さ方向とする。また、ナット圧入部15にて上側壁13a及び下側壁13bの短辺方向(ボックス本体10の深さ方向であり前後方向)に沿った方向をナット圧入部15の幅方向とする。さらに、上側壁13aに形成されたナット圧入部15において、その上側壁13aの外面側をナット圧入部15の開口15aとし、下側壁13bに形成されたナット圧入部15において、その下側壁13bの外面側をナット圧入部15の開口15aとする。
図2に示すように、各ナット圧入部15は、開口15a側における前記長さ方向への長さW1が、ボス部14内奥方における前記長さ方向への長さW2より長く設定されている。そして、各ナット圧入部15の前記長さ方向への長さW1は、ナットN1の径方向への長さL1よりわずかに大きく形成されている。一方、各ナット圧入部15の前記長さ方向への長さW2は、ナットN1の径方向への長さL1よりわずかに小さく形成されている。
また、図3(a)に示すように、各ナット圧入部15は、開口15a側における前記幅方向への長さW3が、ボス部14内奥方における前記幅方向への長さW4より長く設定されている。そして、各ナット圧入部15の前記幅方向への長さW3は、ナットN1の厚みL2よりわずかに長く形成されている。一方、各ナット圧入部15の前記幅方向への長さW4は、ナットN1の厚みL2よりわずかに短く形成されている。
このため、各ナット圧入部15においては、開口15aからナット圧入部15内へナットN1を容易に挿入することができる。さらに、ナット圧入部15内へ挿入されたナットN1を奥方へ押し込むことにより、ナットN1の径方向両面及び厚み方向両面にナット圧入部15の内面が圧接してナット圧入部15内にナットN1を圧入することができる。その結果として、ナットN1は、ナット圧入部15から脱落しないようにボス部14に埋設されている。
また、図2及び図3(a)、(b)に示すように、各ボス部14にて、ナット圧入部15の開口15aと対向する位置には、前記ナット圧入部15に連通する挿通部としての挿通孔16が形成されている。この挿通孔16は、ナット圧入部15内のナットN1の周面を押圧してナットN1をナット圧入部15からボス部14外へ押し出すための押出部材17(図3(b)参照)が挿通可能に形成されている。なお、押出部材17は細長棒状をなし、例えば、ドライバーの先端、六角レンチの先端、釘、ビス等である。
各挿通孔16は、ボス部14においてナット圧入部15の延びる方向、すなわち、ナットN1へのビスBの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、ナット圧入部15の延長線上に形成されている。そして、挿通孔16は、その入口がボス部14の外面上に開口し、出口がナット圧入部15の内面上に開口している。
図2に示すように、挿通孔16にてナット圧入部15の長さ方向に沿った開口幅(口径)は、ナット圧入部15の長さ方向への長さW1より短く設定されており、ナットN1の径方向への長さL1より短く設定されている。また、図3(a)に示すように、挿通孔16にてナット圧入部15の幅方向に沿った開口幅(口径)は、ナット圧入部15の幅方向への長さW3より短く設定されている。すなわち、挿通孔16の開口幅はナット圧入部15の開口幅より短く設定されている。
図2に示すように、各ナット圧入部15内において、挿通孔16の内面とナット圧入部15の内面との間には段差面が形成されている。そして、各ボス部14内において、前記段差面はナット圧入部15内に圧入されたナットN1の周面が当接する当接面15bを構成している。当接面15bは、ナット圧入部15の長さ方向に沿った挿通孔16の両側に設けられている。
当接面15bは、挿通孔16からナット圧入部15の開口15aに向かって、挿通孔16におけるナット圧入部15の長さ方向に沿った開口幅を拡開する方向へテーパ状に傾斜形成されている。言い換えると、当接面15bは挿通孔16に向かってテーパ状に縮径するように傾斜形成されている。また、当接面15bと、該当接面15bに連設されたナット圧入部15の内面との間にはコーナ部15cが形成されている。このコーナ部15cにて当接面15bとナット圧入部15の内面との間に形成される角度はナットN1の一角部の角度よりわずかに大きくなっている。
そして、図2及び図3(a)に示すように、ナット圧入部15内にナットN1が圧入された状態では、ナットN1は、その一角部が挿通孔16に入り込むとともに、その両側の角部がそれぞれコーナ部15cに入り込む状態で当接面15bに当接するようになっている。ナットN1が当接面15bに当接した状態では、ナットN1の中央のねじ部がビス孔18に対応している。そして、配線ボックス11は、上記ナット圧入部15及び挿通孔16が形成されたボス部14を有したボックス本体10を備えている。
次に、前記ボックスカバー21について説明する。
さて、図1に示すように、ボックスカバー21は、ビスBによって前記配線ボックス11におけるボックス本体10の開口側に取り付けられるものである。ボックスカバー21は合成樹脂材料により四角枠状に形成され、その四隅部のうち相対向する一対の隅部(左上及び右下の隅部)には、ビスBを挿通可能とする透孔20aが形成されている。この透孔20aは、ボックスカバー21を配線ボックス11に取り付けたとき、配線ボックス11のボス部14と対応する位置に形成されている。
また、図4に示すように、ボックスカバー21の中央部には配線器具(図示せず)をボックスカバー21に取り付ける際に使用される取付孔20が形成されている。この取付孔20は、ボックスカバー21の上下方向へ細長四角孔状に延びるように形成されている。
ここで、取付孔20を形成する側辺にて、図1において矢印Y1に示す上下方向に相対向する側辺を上側辺21a及び下側辺21bとし、矢印Y2に示す左右方向に相対向する側辺を左側辺21c及び右側辺21dとする。そして、取付孔20の上下に対向する上側辺21a及び下側辺21bには、前記配線器具を保持する配線器具保持枠30をボックスカバー21にビスBによって取り付ける(螺着する)ための取付部としてのボス部24が、取付孔20内側及び後面側に向けて突設されている。各ボス部24は、上側辺21a及び下側辺21bの延びる方向(左右方向)へ延びる細長状をなすようにボックスカバー21に一体形成されている。
各ボス部24には、金属材料製の六角ナット(以下、単にナットとする)N2が埋設されている。各ボス部24にてボックスカバー21の一面側(前面側)には、ボス部24内のナットN2に対応する位置にビス孔28が形成されている。そして、ビス孔28によって、図6の矢印G2に示す方向(前後方向)に沿ってビスBをナットN2に螺入又は螺退可能となっている。すなわち、ボス部24にビスBを螺合可能となっている。
図6に示すように、上側辺21a側のボス部24の上面、及び下側辺21b側のボス部24の下面にはボス部24内へ連通し、かつ前記ビス孔28に連通するナット圧入部25が形成されている。このナット圧入部25は、前記ビスBのナットN2に対する螺入方向及び螺退方向(矢印G2)に対して直交する方向へ延びるように形成されている。
ここで、各ナット圧入部25にて、ボス部24の長辺方向(ボックスカバー21の左右方向)に沿った方向をナット圧入部25の長さ方向とする。また、各ナット圧入部25にて、ボス部24の前後方向(ボックスカバー21の厚み方向であり前後方向)に沿った方向をナット圧入部25の幅方向とする。さらに、上側辺21a側のボス部24に形成されたナット圧入部25において、そのボス部24の上面側をナット圧入部25の開口25aとし、下側辺21b側のボス部24に形成されたナット圧入部25において、そのボス部24の下面側をナット圧入部25の開口25aとする。
図5に示すように、各ナット圧入部25は、開口25a側における前記長さ方向への長さW5が、ボス部24内奥側における前記長さ方向への長さW6より長く設定されている。そして、各ナット圧入部25の前記長さ方向への長さW5は、ナットN2の径方向への長さL3よりわずかに長く設定されている。一方、各ナット圧入部25の前記長さ方向への長さW6は、ナットN2の径方向への長さL3よりわずかに短く設定されている。
また、図6に示すように、各ナット圧入部25は、開口25a側における前記幅方向への長さW7が、ボス部24内奥側における前記幅方向への長さW8より長く設定されている。そして、各ナット圧入部25の前記幅方向への長さW7は、ナットN2の厚みL4よりわずかに長く設定されている。一方、各ナット圧入部25の前記幅方向への長さW8は、ナットN2の厚みL4よりわずかに短く設定されている。
このため、各ナット圧入部25においては、その開口25aから該ナット圧入部25内へナットN2を容易に挿入することができる。さらに、各ナット圧入部25において、該ナット圧入部25内へ挿入されたナットN2を奥方へ押し込むことにより、ナットN2の径方向両面及び厚み方向両面にナット圧入部25の内面が圧接してナット圧入部25内にナットN2を圧入することができる。その結果として、ナットN2は、ナット圧入部25から脱落しないようにボス部24に埋設されている。
また、図5及び図6に示すように、各ボス部24にて、ナット圧入部25の開口25aと対向する位置には、前記ナット圧入部25に連通する挿通部としての挿通孔26が形成されている。この挿通孔26は、ナット圧入部25内のナットN2の周面を押圧してナットN2をナット圧入部25からボス部24外へ押し出すための押出部材17(図7参照)が挿通可能に形成されている。なお、押出部材17は細長棒状をなし、例えば、ドライバーの先端、六角レンチの先端、釘、ビス等である。
各挿通孔26は、ボス部24においてナット圧入部25の延びる方向、すなわち、ナットN2へのビスBの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、ナット圧入部25の延長線上に形成されている。そして、挿通孔26は、その入口がボス部24の外面上に開口し、挿通孔26の出口がナット圧入部25の内面上に開口している。
図5に示すように、挿通孔26にてナット圧入部25の長さ方向に沿った開口幅(口径)は、ナット圧入部25の長さ方向への長さW5より短く設定されており、ナットN2の径方向への長さL3より短く設定されている。また、図6に示すように、挿通孔26にてナット圧入部25の幅方向に沿った開口幅(口径)は、ナット圧入部25の幅方向への長さW7より短く設定されている。すなわち、挿通孔26の開口幅はナット圧入部25の開口幅より短く設定されている。
図5に示すように、各ナット圧入部25内において、挿通孔26の内面とナット圧入部25の内面との間には段差面が形成されている。そして、各ナット圧入部25内において、前記段差面はナット圧入部25内に圧入されたナットN2の周面が当接する当接面25bを構成している。当接面25bは、ナット圧入部25の長さ方向に沿った挿通孔26の両側に設けられている。
当接面25bは、挿通孔26からナット圧入部25の開口25aに向かって、挿通孔26におけるナット圧入部25の長さ方向に沿った開口幅を拡開する方向へテーパ状に傾斜形成されている。言い換えると、当接面25bは挿通孔26に向かってテーパ状に縮径するように傾斜形成されている。また、当接面25bと、該当接面25bに連設されたナット圧入部25の内面との間にはコーナ部25cが形成されている。このコーナ部25cにて当接面25bとナット圧入部25の内面との間に形成される角度はナットN2の一角部の角度よりわずかに大きくなっている。
そして、ナット圧入部25内にナットN2が圧入された状態では、ナットN2は、その一角部が挿通孔26に入り込むとともに、その両側の角部がそれぞれコーナ部25cに入り込む状態で当接面25bに当接するようになっている。ナットN2が当接面25bに当接した状態では、ナットN2の中央のねじ部がビス孔28に対応している。そして、ボックスカバー21は、上記ナット圧入部25及び挿通孔26が形成されたボス部24を有している。
さて、上記構成の配線ボックス11及びボックスカバー21において、ボス部14,24のナットN1,N2は、該ナットN1,N2に対するビスBの螺入方向又は螺退方向に対して直交する方向に延びるナット圧入部15,25内に圧入されている。そして、ナット圧入部15,25内にて、ナットN1,N2の厚み方向両面はナット圧入部15,25の幅方向に対向する面に圧接するようになっている。このため、ナットN1,N2に対するビスBの螺入又は螺退の際に、ナットN1,N2がボス部14,24から脱落することが阻止されている。
また、ボス部14,24のナットN1,N2に対するビスBの螺入又は螺退の際、ナットN1,N2には回転方向への力が作用する。このとき、ナットN1,N2の二つの角部が各コーナ部15c,25cを形成する二側面(当接面15b,25b及びナット圧入部15,25の内面)に当接するため、ナットN1,N2がナット圧入部15,25内で回転することが規制される。また、挿通孔16,26にはナットN1,N2の一つの角部が入り込んでいる。このため、ナットN1,N2にその周方向へ回転させる力が作用したとき、ナットN1,N2の角部が挿通孔16,26の周縁部をこじることが防止される。
そして、配線ボックス11及びボックスカバー21からナットN1,N2を取り出すには、図3(b)及び図7に示すように、押出部材17を挿通孔16,26に挿通し、押出部材17でナットN1,N2の周面をナット圧入部15,25の開口15a,25aに向かって押圧する。すなわち、押出部材17をナット圧入部15,25が延びる方向(ナットN1,N2へのビスBの螺入方向に対して直交する方向)に沿って押し込む。すると、ナットN1,N2は、ナット圧入部15,25への圧入方向とは反対方向へ押し出され、ナット圧入部15,25の開口15a,25aからナットN1,N2がボス部14,24外へ押し出される。その結果、配線ボックス11及びボックスカバー21からナットN1,N2が取り出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)配線ボックス11及びボックスカバー21のボス部14,24に、ナット圧入部15,25をビスBのナットN1,N2への螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成した。さらに、ボス部14,24に押出部材17が挿通される挿通孔16,26をナット圧入部15,25に連通して形成した。このため、挿通孔16,26に押出部材17を挿通することで、ナット圧入部15,25内に圧入されたナットN1,N2をナット圧入部15,25外へ押し出すことができ、ナットN1,N2をボス部14,24内から容易に取り出すことができる。したがって、配線ボックス11及びボックスカバー21において、合成樹脂材料製部分(ボックス本体10及びボックスカバー21)と金属材料製部分のナットN1,N2とを容易に分別することができる。
(2)ナット圧入部15,25をビスBのナットN1,N2への螺入又は螺退方向に対して直交する方向へ延びるように形成した。このため、例えば、ナット圧入部15,25をビスBのナットN1,N2への螺入又は螺退方向に沿って形成した場合と異なり、ナットN1,N2に対するビスBの螺入又は螺退の際に、ナットN1,N2がボス部14,24から脱落することを阻止することができる。
(3)ボス部14,24にて、挿通孔16,26をナット圧入部15,25の開口15a,25aと対向する位置に形成した。このため、挿通孔16,26に押出部材17を挿通することで、ナット圧入部15,25内に圧入されたナットN1,N2を開口15a,25a側へ押し出すことができ、ナットN1,N2をボス部14,24内から容易に取り出すことができる。
(4)挿通孔16,26の開口幅は、ナット圧入部15,25の開口幅より短く設定されており、ボス部14,24内にてナット圧入部15,25と挿通孔16,26との境界には当接面(段差面)15b,25bが形成されている。このため、ナット圧入部15,25に圧入されたナットN1,N2はその周面が当接面15b,25bに当接し、ナットN1,N2が挿通孔16,26からボス部14,24外へ脱落するのを防止することができる。
(5)ナット圧入部15,25に圧入されたナットN1,N2は、その二つの角部が各コーナ部15c,25cに入り込む。このため、ビスBのナットN1,N2への螺入又は螺退の際にナットN1,N2がナット圧入部15,25内で回転することが規制される。その結果、ナットN1,N2に対するビスBの螺入又は螺退を確実に行うことができ、配線ボックス11へのボックスカバー21の取り付け又は取り外しを確実に行うことができ、ボックスカバー21への配線器具保持枠30の取り付け又は取り外しを確実に行うことができる。
(6)ナット圧入部15,25に圧入されたナットN1,N2は、その一角部が挿通孔16,26に入り込んでいる。このため、ナットN1,N2へのビスBの螺入又は螺退の際に、ナットN1,N2の一角部が挿通孔16,26の周縁部をこじることが防止される。したがって、挿通孔16,26の周囲や当接面15b,25bに過大な負荷が作用して損傷を受けるといった不具合の発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 当接面15b,25bをナット圧入部15,25の開口15a,25aに向かってテーパ状に形成せず、挿通孔16,26の延びる方向に対して直交する方向へ延びるように形成してもよい。
・ ナットN1,N2が挿通孔16,26から脱落しないのであれば、挿通孔16,26の開口幅(口径)を、ナット圧入部25,25と同じに設定してもよい。
・ ボス部14,24において、ナット圧入部15,25の開口15a,25aを形成する位置を変更し、開口15a,25aに対向する側面に挿通孔16,26を形成してもよい。
・ ボス部14,24において、挿通孔16,26を開口15a,25aに対向しない位置に形成してもよい。例えば、挿通部として挿通孔16,26の代わりに挿通溝をボス部14,24に形成してもよい。この挿通溝はボス部14,24の側面を切り欠いて形成されており、ナットN1,N2を押出部材17によって押圧可能な位置に形成されている。
・ 配線ボックス11において、ボックス本体10のボス部14にボックスカバー21ではなく配線器具保持枠30を取り付けてもよく、配線器具を直接取り付けてもよい。ボックスカバー21において、ボス部24に配線器具保持枠30ではなく配線器具を直接取り付けてもよい。
・ 配線ボックス11において、ボックスカバー21、配線器具保持枠30又は配線器具をビスBで取り付けるための取付部を、ボックス本体10の内側に突出せず、ボックス本体10の外側に突出するように設けてもよい。また、ボックスカバー21において、配線器具保持枠30又は配線器具をビスBで取り付けるための取付部を、取付孔20の内側に突出せず、ボックスカバー21の外側に突出するように設けてもよい。
・ 配線ボックス11とボックスカバー21とから配線ボックス装置を構成し、配線ボックス11のみがナット圧入部15及び挿通孔16が形成されたボス部14を有していてもよい。又は前記配線ボックス装置において、ボックスカバー21のみがナット圧入部25及び挿通孔26が形成されたボス部24を有していてもよい。
配線ボックス、ボックスカバー、及び配線器具保持枠を示す斜視図。 ボス部内を示す図1の2−2線断面図。 (a)はボス部内を示す図1の3a−3a線断面図、(b)は押出部材によってナットをボス部外へ押し出した状態を示す断面図。 ボックスカバーを示す正面図。 ボス部を示す図1の5−5線断面図。 ボックスカバーを示す図4の6−6線断面図。 押出部材によってナットをボス部外へ押し出した状態を示す断面図。
符号の説明
B…ビス、N1,N2…ナット、10…ボックス本体、11…配線ボックス、14,24…取付部としてのボス部、15,25…ナット圧入部、15a,25a…開口、15b,25b…段差面及び当接面、16,26…挿通部としての挿通孔、17…押出部材、21…ボックスカバー、30…配線器具保持枠。

Claims (10)

  1. 合成樹脂材料より一面に開口を有する箱状に形成されたボックス本体を備え、該ボックス本体にボックスカバー、配線器具保持枠又は配線器具をビスで取り付けるための取付部を有する配線ボックスであって、
    前記取付部は前記ビスが螺合される金属材料製のナットを圧入してなり、前記取付部には前記ナットを取付部に圧入するためのナット圧入部が前記ビスのナットへの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、さらに、取付部にはナットを押圧して該ナットを取付部外へ押し出すための押出部材が挿通される挿通部が前記ナット圧入部に連通して形成されていることを特徴とする配線ボックス。
  2. 前記挿通部は、前記取付部にて前記ナット圧入部の開口と対向する位置に形成されている請求項1に記載の配線ボックス。
  3. 前記挿通部の開口幅は、前記ナット圧入部の開口幅より短く形成されており、前記取付部内にてナット圧入部と挿通部との境界には段差面が形成されている請求項1又は請求項2に記載の配線ボックス。
  4. 前記段差面は、前記挿通部からナット圧入部の開口に向かって挿通部を拡開する方向へ傾斜形成され、該段差面にはナットの周面が当接する当接面が設けられている請求項3に記載の配線ボックス。
  5. 前記挿通部には前記ナットの一角部が挿入可能に形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線ボックス。
  6. 合成樹脂材料より枠状に形成され、配線器具保持枠又は配線器具をビスで取り付けるための取付部を有するボックスカバーであって、
    前記取付部は前記ビスが螺着される金属材料製のナットを圧入してなり、前記取付部には前記ナットを取付部に圧入するためのナット圧入部が前記ビスのナットへの螺入方向に対して直交する方向へ延びるように形成され、さらに、取付部にはナットを押圧して該ナットを取付部外へ押し出すための押出部材が挿通される挿通部が前記ナット圧入部に連通して形成されていることを特徴とするボックスカバー。
  7. 前記挿通部は、前記取付部にて前記ナット圧入部の開口と対向する位置に形成されている請求項6に記載のボックスカバー。
  8. 前記挿通部の開口幅は、前記ナット圧入部の開口幅より短く形成されており、前記取付部内にてナット圧入部と挿通部との境界には段差面が形成されている請求項6又は請求項7に記載のボックスカバー。
  9. 前記段差面は、前記挿通部からナット圧入部の開口に向かって挿通部を拡開する方向へ傾斜形成され、該段差面にはナットの周面が当接する当接面が設けられている請求項8に記載のボックスカバー。
  10. 前記挿通部には前記ナットの一角部が挿入可能に形成されている請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載のボックスカバー。
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