JP2006304482A - 暗電流低減電源回路及び暗電流低減電源回路の動作方法 - Google Patents

暗電流低減電源回路及び暗電流低減電源回路の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定電圧回路の暗電流を低減する暗電流低減電源回路及びその動作方法を提供する。
【解決手段】暗電流低減電源回路は、主電源1から第1の電圧V1を受けて第2の電圧V2へ変換し、第2の電圧V2を第1の負荷41に供給する第1のスリープ定電圧回路2aと、第1のスリープ定電圧回路2aに直列に接続され、第1のスリープ定電圧回路2aから第3の電圧V3を受けて第4の電圧V4へ変換し、第4の電圧V4を第2の負荷42に供給する第2のスリープ定電圧回路2bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は負荷へ一定の電圧を供給する定電圧回路を備える暗電流低減電源回路及びその動作方法に関し、特に、負荷の動作状態に応じて使用する定電圧回路を切り替える暗電流低減電源回路に関する。
従来より、自動車などの輸送機器の電源には、12Vの鉛電池を主電源として使用しており、各種負荷に必要とされる電圧を定電圧回路により供給している。そして、前記負荷の1つとして、安定な電源を必要とするマイクロコンピュータ(5V、3Vなど)を搭載している電子制御ユニット(ECU)がある。
このECUは、車両停止状況、例えばキーを抜いて自動車を駐車している状況においては、ほとんど電力を消費する仕事が無いにもかかわらず、スイッチSWの入力信号や多重通信からの起動信号待ちなどで、数mAレベルの電力を消費(以下暗電流)すべく、定電圧回路を作動させておかなくてはならない。
近年の制御ユニットの増加により、車両としての暗電流増加を招き、暗電流要因による鉛電池のサイズアップの原因となるまでになっている。したがって、バッテリサイズ低減、つまりバッテリ重量の低減やコストの低減のため、個々のECUの定電圧電源回路の消費電力を抑えることが要求されている。
このような背景により、特許文献1では、マイクロコンピュータに供給する定電圧回路の暗電流を低減するため、ツェナー方式定電圧回路とICレギュレータ方式定電圧回路を並列に設け、電子負荷の使用状況によって、定電圧供給回路を使い分けることにより、暗電流低減を行う、安定化電源回路を開示している。
特開2000―184694号公報
しかしながら、特許文献1の安定化電源回路では、消費電流の少ないスリープモード時に選択されるツェナー方式定電圧回路が、電圧降下させるために抵抗を使用しているため、この抵抗が無駄な消費電力が発生しまうという問題がある。
本発明の第1の特徴は、主電源から第1の電圧を受けて第2の電圧へ変換し、前記第2の電圧を第1の負荷に供給する第1のスリープ定電圧回路と、前記第1のスリープ定電圧回路に直列に接続され、前記第1のスリープ定電圧回路から第3の電圧を受けて第4の電圧へ変換し、前記第4の電圧を第2の負荷に供給する第2のスリープ定電圧回路とを備える暗電流低減電源回路であることである。
本発明の第2の特徴は、上記の第1のスリープ定電圧回路と、上記の第2のスリープ定電圧回路と、上記のアクティブ定電圧回路とを備える暗電流低減電源回路の動作方法であって、前記第1及び第2の負荷の状態が一定の信号の入力を待っているスリープモードである時、前記第1及び第2のスリープ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記第2及び第4の電圧をそれぞれ供給し、前記第1及び第2の負荷の状態が通常の動作を行っているアクティブモードである時、前記アクティブ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記アクティブ電圧を供給することである。
本発明によれば、定電圧回路の暗電流を低減する暗電流低減電源回路及びその動作方法を提供することが出来る。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
[構成]
図1を参照して、本発明の実施の形態に係わる暗電流低減電源回路の構成を説明する。
暗電流低減電源回路は、主電源(バッテリ)1に直列に接続された第1のスリープ定電圧回路2aと、第1のスリープ定電圧回路2aに直列に接続された第2のスリープ定電圧回路2bと、バッテリ1に直列に接続されたアクティブ定電圧回路3と、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bとアクティブ定電圧回路3とを切り替える切替手段(SW1〜SW3)とを備える。なお、主電源の一例としてバッテリ1(例えば、12V鉛電池)について説明するが、キャパシタを含む他の二次電池、燃料電池を含む、一定の電圧を供給する手段であればよい。第1のスリープ定電圧回路2a、第2のスリープ定電圧回路2b及びアクティブ定電圧回路3は、一定の電圧を継続して供給することができる回路であればよい。
第1のスリープ定電圧回路2aは、バッテリ1から第1の電圧V1を受けて第2の電圧V2へ変換し、第2の電圧V2を第1の負荷(マイクロコンピュータ41を含む)に供給する。第1のスリープ定電圧回路2aは、バッテリ1に接続された抵抗21aと、抵抗21aの他端に直列に接続されたツェナーダイオード22aとを備える。抵抗21aは、バッテリ1から供給される第1の電圧V1を第2の電圧V2へ降圧させる機能を備える。ツェナーダイオード22aの順方向は抵抗21aに接続された側であり、ツェナーダイオード22aの両端にマイクロコンピュータ41が接続されている。ツェナーダイオード22aに逆バイアスが印加されることにより、マイクロコンピュータ41に供給される定電圧が確保される。ツェナーダイオード22aの逆方向にツェナー電流が流れることにより第2の電圧V2が第3の電圧V3へ降下する。
第2のスリープ定電圧回路2bは、第1のスリープ定電圧回路2aから第3の電圧V3を受けて第4の電圧V4へ変換し、第4の電圧V4を第2の負荷(マイクロコンピュータ42を含む)に供給する。第2のスリープ定電圧回路2bは、第1のスリープ定電圧回路2aに接続された抵抗21bと、抵抗21bの他端に直列に接続されたツェナーダイオード22bとを備える。抵抗21bは、第1のスリープ定電圧回路2aから供給される第3の電圧V3を第4の電圧V4へ降下させる機能を備える。ツェナーダイオード22bの順方向は抵抗21bに接続された側であり、ツェナーダイオード22bの両端にマイクロコンピュータ42が接続されている。ツェナーダイオード22bに逆バイアスが印加されることにより、マイクロコンピュータ42に41供給される定電圧が確保される。ツェナーダイオード22bの逆方向にツェナー電流が流れることにより第4の電圧V4が第5の電圧(接地電圧GND)V5へ降下する。
アクティブ定電圧回路3は、バッテリ1から第1の電圧V1を受けてマイクロコンピュータ41、42の動作に必要なアクティブ電圧Vaへ変換し、アクティブ電圧Vaをマイクロコンピュータ41、42へ供給する。アクティブ定電圧回路3は、バッテリ1に接続されたICレギュレータ31と、ICレギュレータ31に接続されたコンデンサ32とを備える。ICレギュレータ31は、第1の電圧V1をアクティブ電圧Vaへ変換する機能を備える。コンデンサ32は、アクティブ電圧Vaを安定して出力するためのコンデンサである。
切替手段は、バッテリ1と第1のスリープ定電圧回路2aとの接続をオン/オフする第1のスイッチSW1と、第1のスリープ定電圧回路2aと第2のスリープ定電圧回路2bとの接続をオン/オフする第2のスイッチSW2と、アクティブ定電圧回路3とマイクロコンピュータ41との接続をオン/オフする第3のスイッチSW3とを有する。ここで、「スイッチSW2のオン状態」とは、第1のスリープ定電圧回路2aと第2のスリープ定電圧回路2bが接続された状態を示し、「スイッチSW2のオフ状態」とは、第1のスリープ定電圧回路2aが接地電位に接続された状態を示す。
第1乃至第3のスイッチSW1〜3を操作することにより、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bがマイクロコンピュータ41、42へ第2の電圧V2及び第4の電圧V4をそれぞれ供給するスリープモードと、アクティブ定電圧回路3がマイクロコンピュータ41、42へアクティブ電圧Vaを供給するアクティブモードとを切り替える。
「スリープモード」とは、マイクロコンピュータ41、42が通常の動作を行ってはいないが、例えばスイッチの入力信号や多重通信からの起動信号を待っている状態にあるため、微小な電流を消費する必要がある状態を示す。これに対して、「アクティブモード」とは、マイクロコンピュータ41、42が完全な停止状態及びスリープモードではない、通常の動作を行っている状態を示す。例えば、図1の暗電流低減電源回路が車両に搭載されたマイクロコンピュータ41、42に対して適用されている場合を考える。車両又はその駆動装置が停止している場合、又は車両又はその駆動装置が停止し且つイグニションがオフである場合、或いはこれらの状態が一定期間続いた場合、「スリープモード」へ移行しても構わないと判断する。一方、車両が走行している場合、車両は停止しているがその駆動装置は稼動している場合、その他、スリープモードへ移行条件が満たされていない場合、デフォルト状態である「アクティブモード」に設定される。
なお、第1及び2のスリープ定電圧回路2a、2bがマイクロコンピュータ41、42へそれぞれ供給する電流は、アクティブ定電圧回路3がマイクロコンピュータ41、42へ供給する電流よりも小さいて構わない。スリープモードでは、マイクロコンピュータ41、42が消費する電流は微小(数mA程度)であるが、アクティブモードでは、これに比べて、大きくなるからである。
図6に示すように、スリープモードにおいて、第1のスイッチSW1をオン状態とし、第2のスイッチSW2もオン状態とし、第3のスイッチSW3をオフ状態とする。これにより、マイクロコンピュータ41、42が直列に接続される。また、第1及び2のスリープ定電圧回路2a、2bも直列に接続される。図6の状態において、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bは、第2の電圧V2及び第4の電圧V4をマイクロコンピュータ41、42にそれぞれ供給することができる。一方、アクティブ定電圧回路3は動作しない。
図2に示すように、アクティブモードにおいて、第1のスイッチSW1をオフ状態とし、第2のスイッチSW2もオフ状態とし、第3のスイッチSW3をオン状態とする。これにより、マイクロコンピュータ41、42が並列に接続される。図2の状態において、ICレギュレータ31を動作させることにより、アクティブ定電圧回路3は、バッテリ1から第1の電圧V1を受けてマイクロコンピュータ41、42の動作に必要なアクティブ電圧Vaへ変換し、アクティブ電圧Vaをマイクロコンピュータ41、42へ供給することができる。一方、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bは動作しない。
なお、第1乃至第3のスイッチSW1〜3のオン/オフ制御は、マイクロコンピュータ42により行われる。
[動作]
次に、図2〜6の回路図及び図7のフローチャートを参照して、図1に示した暗電流低減電源回路の動作、特に、アクティブモードとスリープモードとの間の切替動作について説明する。
(イ)先ず、マイクロコンピュータ41,42の状態がアクティブモードであって、第1乃至第3のスイッチSW1〜3が図2に示すようなデフォルト状態であるケースについて説明する。このケースにおいて、S10段階にて、マイクロコンピュータ42は、電源管理ユニット(USMやIPDM)からマイクロコンピュータ41,42の状態をスリープモードへ切り替えることについての要求があるか否かを判断する。
(ロ)当該要求があると判断した場合(S10にてYES)、S20段階に進み、マイクロコンピュータ42の制御対象へ、CPUが消費電流を低減するためスリープモードに入る状況であるか否かを判断し、スリープモードに入る状況になった時点で、全制御回路をオフ状態とする。
(ハ)S30段階に進み、マイクロコンピュータ42は、図2に示すデフォルト状態から第1のスイッチSW1をオン状態に変化させて図3に示す状態とする。第1のスイッチSW1をオン状態にすることにより、第1のスリープ定電圧回路2aは、第1の電圧V1を第2の電圧V2に降圧して第2の電圧V2をマイクロコンピュータ41に供給するようになる。なお、アクティブ定電圧回路3も同時に、アクティブ電圧Vaをマイクロコンピュータ41に供給している。したがって、図3の状態において、アクティブ電圧Vaと第2の電圧V2は等しくなり、第3の電圧V3は接地電圧GNDとなる。
(ニ)S40段階に進み、マイクロコンピュータ42は、図3に示す状態から第3のスイッチSW3をオフ状態に変化させて図4に示す状態とする。第3のスイッチSW3をオフ状態にすることにより、アクティブ定電圧回路3によるマイクロコンピュータ41へのアクティブ電圧Vaの供給は停止される。なお、第1のスリープ定電圧回路2aが、第2の電圧V2をマイクロコンピュータ41に供給しているので、マイクロコンピュータ41はスリープモードを維持することができる。
(ホ)S50段階に進み、マイクロコンピュータ41内の記憶装置(メモリ)が蓄積するデータT1をマイクロコンピュータ42内の記憶装置に移動させる。S50段階の処理動作を行う理由は、この後に行う第2のスイッチSW2のオン状態への切替動作時にマイクロコンピュータ41に供給される電圧が一時的に低下してしまうため、マイクロコンピュータ41内のデータT1を保護する必要があるからである。
(ヘ)S60段階に進み、マイクロコンピュータ42は、図4に示す状態から第2のスイッチSW2をオン状態に変化させて図5に示す状態とする。第2のスイッチSW2をオン状態にする際に、前述したように、マイクロコンピュータ41に供給される電圧が一時的に低下してしまう。しかし、マイクロコンピュータ41内のデータT1は、既にマイクロコンピュータ42に読み込まれているため、マイクロコンピュータ41に一時的に電力が供給されなかったことにより記憶していたデータT1が消失してしまう恐れがなくなる。なお、図5の状態で、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bは、第2の電圧V2及び第4の電圧V4をマイクロコンピュータ41、42にそれぞれ供給する。また、同時に、アクティブ定電圧回路3も、アクティブ電圧Vaをマイクロコンピュータ42供給している。したがって、図5の状態において、アクティブ電圧Vaと第2の電圧V4は等しくなり、第5の電圧V5は接地電圧GNDとなる。
(ト)S70段階に進み、第2のスイッチSW2をオン状態になることでマイクロコンピュータ41に第2の電圧V2が供給されるようになった後に、S50段階で読み込んだデータT1をマイクロコンピュータ41内の記憶装置に戻す。その後、S80段階において、図6に示すように、マイクロコンピュータ42は、制御信号T2を送信してICレギュレータ31を停止する。これにより、アクティブモードからスリープモードへの移行が完了する。なお、ICレギュレータ31を停止することにより、ICレギュレータ31により消費される電流はほぼゼロになる。
(チ)一方、S10段階にて、マイクロコンピュータ42がスリープモードへ切り替えることについての要求が無いと判断した場合(S10にてNO)、S21段階に進み、第1乃至第3のスイッチSW1〜3がスリープモードに相当する状態であることを確認する(S21にてYES)。なお、スリープモードに相当する状態でない場合(S21にてNO)、切替動作は終了する。
(リ)S21段階にてYESの場合、S31段階に進む。S31〜S81段階において、前述したS30〜80段階と逆の処理動作を順序を逆にして実施する。即ち、S31段階にて停止していたICレギュレータ31を始動し(図6→図5)、S41段階においてマイクロコンピュータ41内のデータT1をマイクロコンピュータ42に読み込ませる。S51段階においてオン状態であった第2のスイッチSW2をオフ状態とする(図4)。S61段階においてマイクロコンピュータ42内のデータT1をマイクロコンピュータ41に書き込む。S71段階においてオフ状態であった第3のスイッチSW3をオン状態とする(図3)。S81段階においてオン状態であった第1のスイッチSW1をオフ状態とする(図2)。これにより、スリープモードからアクティブモードへの移行が完了する。
図8を参照して、特許文献1に開示された技術を利用して2個のマイクロコンピュータ91、92に定電圧を供給した場合について説明し、実施の形態で示した暗電流低減電源装置と比較する。
図8は、スリープモードであるマイクロコンピュータ91、92に暗電流供給を行う状態を示す。スリープ定電圧回路52が主電源1に接続され、マイクロコンピュータ91、92に暗電流供給を行い、アクティブ定電圧回路53は停止状態である。
例えば、バッテリ1の電圧(第1の電圧)V1が12Vであり、第2の電圧V2が5Vであり、ツェナーダイオード72のツェナー電圧を保証するのに必要な最低電流が33μAであり、マイクロコンピュータ91、92の最低動作電流を100μAとする。つまり、マイクロコンピュータ91、92の動作電圧は5Vである。この場合、抵抗21は12V−5V=7Vを降圧する必要がある。また、抵抗21にはマイクロコンピュータ91、92にそれぞれ必要な電流(100μA)と自らが必要とする33μAの電流が流れる。したがって、抵抗21の抵抗値r21は(1)式に示すように、約30kΩとなる。
r21=(12V−5V)/((100μA×2ヶ)+33μA)=約30kΩ・・・(1)
よって、スリープ定電圧回路52の抵抗71で消費される電力P(=I2r)は1.6mWとなる。つまり、マイクロコンピュータ41、42の暗電流供給における抵抗R71で1.6mWを無駄に消費していることになる。
これに対して、図1に示した暗電流低減電源回路の場合、図6に示したスリープモードであって、バッテリ1の電圧(第1の電圧)V1、ツェナーダイオード22a、22b、マイクロコンピュータ41、42の最低動作電流が同条件であるとすると、抵抗21a、21bの抵抗値R21は(2)式に示すように、約7.5kΩとなる。
R21=(6V−5V)/(100μA+33μA)=約7.5kΩ ・・・(2)
よって、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの抵抗21a、21bでそれぞれ消費される電力P(=I2R)は0.1mWとなる。
第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの消費電力の合計は、0.2mWである。つまり、マイクロコンピュータ41、42の暗電流供給における抵抗21a、21bでの消費電力を1.6mWから0.2mWにまで低減できる。
車両停止時の定電圧回路における無駄な電力消費を1/10以下に低減できる。
また、2個以上のマイクロコンピュータへ供給する電流値(暗電流)も定電圧回路を直流に接続することから、1/2にすることが可能となる。
[効果]
以上説明したように、実施の形態によれば、主電源(バッテリ1)から第1の電圧V1を受けて第2の電圧V2へ変換し、第2の電圧V2を第1の負荷(マイクロコンピュータ41)に供給する第1のスリープ定電圧回路2aと、第1のスリープ定電圧回路2bに直列に接続され、第1のスリープ定電圧回路2aから第3の電圧V3を受けて第4の電圧V4へ変換し、第4の電圧V4を第2の負荷(マイクロコンピュータ42)に供給する第2のスリープ定電圧回路2bとを備える暗電流低減電源回路を実現することができる。
これにより、マイクロコンピュータ41、42のスリープモード時、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの電圧降下に使用している抵抗21a、21b(ツェナーの制限抵抗)で消費される電力を大幅に低減できる<請求項1の効果>。
暗電流低減電源回路は、主電源(バッテリ1)から第1の電圧V2を受けて第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)の動作に必要なアクティブ電圧Vaへ変換し、アクティブ電圧Vaを、第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へ供給するアクティブ定電圧回路3を更に備えることにより、マイクロコンピュータ41、42のスリープモード時とアクティブモード時とで使用する定電圧源を切り替えることができる<請求項2の効果>。
第1及び2のスリープ定電圧回路2a、2bが第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へそれぞれ供給する電流は、アクティブ定電圧回路3が第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へ供給する電流よりも小さいことにより、比較的消費電流が小さいスリープモードにおいて使用する電源を第1及び2のスリープ定電圧回路2a、2bとし、比較的消費電流が大きいアクティブモードにおいて使用する電源をアクティブ定電圧回路3とすることができる<請求項3の効果>。
暗電流低減電源回路は、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bが第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へ第2及び第4の電圧V2、V4をそれぞれ供給するスリープモードと、アクティブ定電圧回路3が第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へアクティブ電圧Vaを供給するアクティブモードとを切り替える切替手段を更に備える。これにより、スリープモードとアクティブモードとを切り替える暗電流低減電源回路を提供することが出来る<請求項4の効果>。
切替手段は、スリープモードにおいて、第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)を直列に接続する。これにより、マイクロコンピュータ41、42のスリープモード時、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの電圧降下に使用している抵抗21a、21b(ツェナーの制限抵抗)で消費される電力を大幅に低減できる。また、マイクロコンピュータ41、42の接続が並列から直列になることで暗電流も半分以下になるため、暗電流要因となる鉛電池のサイズアップを避けることができる。<請求項5の効果>。
切替手段は、アクティブモードにおいて、第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)を並列に接続する。これにより、マイクロコンピュータ41、42が通常に動作するために必要な電流を供給することができる<請求項6の効果>。
切替手段は、主電源(バッテリ1)と第1のスリープ定電圧回路2aとの接続をオン/オフする第1のスイッチSW1と、第1のスリープ定電圧回路2aと第2のスリープ定電圧回路2bとの接続をオン/オフする第2のスイッチSW2と、アクティブ定電圧回路3と第1の負荷(マイクロコンピュータ41)との接続をオン/オフする第3のスイッチSW3と有する。これにより、切替手段の具体的な構成を実現することができる<請求項7の効果>。
第2の負荷(マイクロコンピュータ42)にはマイクロコンピュータ42が含まれ、第1乃至第3のスイッチSW1〜3のオン/オフ制御は、マイクロコンピュータ42により行われる。マイクロコンピュータ42は、自らの状態(スリープ/アクティブ)に応じてスイッチSW1〜3を切り替えて最適な定電圧源を選択することができる<請求項8の効果>。
実施の形態によれば、第1のスリープ定電圧回路2aと、第2のスリープ定電圧回路2bと、アクティブ定電圧回路3とを備える暗電流低減電源回路の動作方法であって、第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)の状態が一定の信号の入力を待っているスリープモードである時、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bが第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へ第2及び第4の電圧V2、V4をそれぞれ供給する段階と、第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)の状態が通常の動作を行っているアクティブモードである時、アクティブ定電圧回路3が第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)へアクティブ電圧Vaを供給する段階とを備える暗電流低減電源回路の動作方法を実現することができる。
これにより、マイクロコンピュータ41、42のスリープモード時、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの電圧降下に使用している抵抗21a、21b(ツェナーの制限抵抗)で消費される電力を大幅に低減できる。また、マイクロコンピュータ41、42の接続が並列から直列になることで暗電流も半分以下になるため、暗電流要因となる鉛電池のサイズアップを避けることができる。<請求項9の効果>。
第1及び第2の負荷(マイクロコンピュータ41、42)には第1及び第2のマイクロコンピュータ41、42がそれぞれ含まれ、スリープモードとアクティブモードとを切り替える前に、第1及び第2のマイクロコンピュータ41、42の一方が蓄積するデータを第1及び第2のマイクロコンピュータ42、41の他方へ書き込み、スリープモードとアクティブモードとを切り替えた後に、書き込んだデータを、第1及び第2のマイクロコンピュータ42、41の他方から第1及び第2のマイクロコンピュータ41、42の一方へ読み込む。これにより、モードを切り替える際に、第1及び第2のマイクロコンピュータ41、42の一方に蓄積されたデータを消失することを回避できる<請求項10の効果>。
その他にも、スリープモードであるマイクロコンピュータ41、42にそれぞれ定電圧を供給する第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bを用いて、マイクロコンピュータ41、42を直列に接続する。これにより、ECUのスリープモード時、第1及び第2のスリープ定電圧回路2a、2bの電圧降下に使用している抵抗21a、21b(ツェナーの制限抵抗)で消費される電力を大幅に低減できる。また、マイクロコンピュータ41、42の接続が並列から直列になることで暗電流も半分以下になるため、暗電流要因となる鉛電池のサイズアップを避けることができる。
なお、暗電流低減電源装置は、主電源(バッテリ1)の電圧が許す範囲内において、マイクロコンピュータを含む負荷の数を増減することができる。例えば、マイクロコンピュータの駆動電圧が5Vであれば、12V鉛電池(バッテリ1)から供給できる電圧範囲(12V)内で2つまで可能である。マイクロコンピュータの駆動電圧が3Vであれば、4つまで可能となる。
上記のように、本発明は、1つの実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施の形態に係わる暗電流低減電源回路の構成を示す回路図である。 マイクロコンピュータの状態がアクティブモードである時の第1乃至第3のスイッチのオン/オフ状態及び各定電圧回路の稼動/非稼動状態を示す回路図(デフォルト状態)である。 マイクロコンピュータの状態がアクティブモードからスリープモードへ切り替わる途中の第1の状態(SW1ON)を示す回路図である。 マイクロコンピュータの状態がアクティブモードからスリープモードへ切り替わる途中の第2の状態(SW3OFF)を示す回路図である。 マイクロコンピュータの状態がスリープモードである時の第1乃至第3のスイッチのオン/オフ状態及び各定電圧回路の稼動/非稼動状態(SW2ON)を示す回路図である。 マイクロコンピュータの状態がスリープモードである時の第1乃至第3のスイッチのオン/オフ状態及び各定電圧回路の稼動/非稼動状態(ICレギュレータOFF)を示す回路図である。 図1の暗電流低減電源回路の動作方法を示すフローチャートである。 比較例に係わる定電圧回路を示す回路図である。
符号の説明
1…バッテリ(主電源)
2a…第1のスリープ定電圧回路
2b…第2のスリープ定電圧回路
3…アクティブ定電圧回路
21a、21b…抵抗
22a、22b…ツェナーダイオード
31…ICレギュレータ
32…コンデンサ
41…第1のマイクロコンピュータ(第1の負荷)
42…第2のマイクロコンピュータ(第2の負荷)

Claims (10)

  1. 主電源から第1の電圧を受けて第2の電圧へ変換し、前記第2の電圧を第1の負荷に供給する第1のスリープ定電圧回路と、
    前記第1のスリープ定電圧回路に直列に接続され、前記第1のスリープ定電圧回路から第3の電圧を受けて第4の電圧へ変換し、前記第4の電圧を第2の負荷に供給する第2のスリープ定電圧回路
    とを備えることを特徴とする暗電流低減電源回路。
  2. 前記主電源から前記第1の電圧を受けて前記第1及び第2の負荷の動作に必要なアクティブ電圧へ変換し、前記アクティブ電圧を、前記第1及び第2の負荷へ供給するアクティブ定電圧回路を更に備えることを特徴とする請求項1記載の暗電流低減電源回路。
  3. 前記第1及び2のスリープ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へそれぞれ供給する電流は、アクティブ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ供給する電流よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の暗電流低減電源回路。
  4. 前記第1及び第2のスリープ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記第2及び第4の電圧をそれぞれ供給するスリープモードと、前記アクティブ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記アクティブ電圧を供給するアクティブモードとを切り替える切替手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は3記載の暗電流低減電源回路。
  5. 前記切替手段は、前記スリープモードにおいて、前記第1及び第2の負荷を直列に接続することを特徴とする請求項4記載の暗電流低減電源回路。
  6. 前記切替手段は、前記アクティブモードにおいて、前記第1及び第2の負荷を並列に接続することを特徴とする請求項4又は5記載の暗電流低減電源回路。
  7. 前記切替手段は、
    前記主電源と前記第1のスリープ定電圧回路との接続をオン/オフする第1のスイッチと、
    前記第1のスリープ定電圧回路と前記第2のスリープ定電圧回路との接続をオン/オフする第2のスイッチと、
    前記アクティブ定電圧回路と前記第1の負荷との接続をオン/オフする第3のスイッチ
    とを有することを特徴とする請求項4乃至6何れか1項記載の暗電流低減電源回路。
  8. 前記第2の負荷にはマイクロコンピュータが含まれ、
    前記第1乃至第3のスイッチのオン/オフ制御は、前記マイクロコンピュータにより行われることを特徴とする請求項7記載の暗電流低減電源回路。
  9. 主電源から第1の電圧を受けて第2の電圧へ変換し、前記第2の電圧を第1の負荷に供給する第1のスリープ定電圧回路と、
    前記第1のスリープ定電圧回路に直列に接続され、前記第1のスリープ定電圧回路から第3の電圧を受けて第4の電圧へ変換し、前記第4の電圧を第2の負荷に供給する第2のスリープ定電圧回路と、
    前記主電源から前記第1の電圧を受けて前記第1及び第2の負荷の動作に必要なアクティブ電圧へ変換し、前記アクティブ電圧を、前記第1及び第2の負荷へ供給するアクティブ定電圧回路
    とを備える暗電流低減電源回路の動作方法であって、
    前記第1及び第2の負荷の状態が一定の信号の入力を待っているスリープモードである時、前記第1及び第2のスリープ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記第2及び第4の電圧をそれぞれ供給し、
    前記第1及び第2の負荷の状態が通常の動作を行っているアクティブモードである時、前記アクティブ定電圧回路が前記第1及び第2の負荷へ前記アクティブ電圧を供給する
    ことを特徴とする暗電流低減電源回路の動作方法。
  10. 前記第1及び第2の負荷には第1及び第2のマイクロコンピュータがそれぞれ含まれ、
    前記スリープモードと前記アクティブモードとを切り替える前に、前記第1及び第2のマイクロコンピュータの一方が蓄積するデータを前記第1及び第2のマイクロコンピュータの他方へ書き込み、
    前記スリープモードと前記アクティブモードとを切り替えた後に、前記書き込んだデータを、前記第1及び第2のマイクロコンピュータの他方から前記第1及び第2のマイクロコンピュータの一方へ読み込む
    ことを特徴とする請求項9記載の暗電流低減電源回路の動作方法。
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