JP2006303768A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 入射光強度に対する光検出のダイナミックレンジを拡大できると共に画素毎の光検出特性ばらつきを抑制できる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 この固体撮像装置では、転送トランジスタ2のゲートにオン電位とオフ電位との間の中間電位を印加した状態で、フォトダイオード1で電荷を蓄積する電荷蓄積動作を行う。これにより、低光量域では感度の高いリニア変換型とし、高光量域ではダイナミックレンジの広い対数変換型とすることができる。また、制御部11によって、転送トランジスタ2の駆動条件(ゲートに印加する中間電位)を制御することにより、リニア変換型領域と対数変換型領域の割合を調整することが可能である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、固体撮像装置に関し、より詳しくは、光検出のダイナミックレンジを拡大可能な固体撮像装置に関する。
従来、固体撮像装置において、光検出のダイナミックレンジを拡大する手法の一つとして、画素毎に信号を対数変換する技術が知られている。
図6は、1個のフォトダイオード121と3個のMOS型トランジスタ124,125,126を用いて、対数変換型イメージセンサを構成した場合の1画素120の構成を示す。図6において、121は光電変換用フォトダイオード、124は対数圧縮用MOSトランジスタ、125は増幅用MOSトランジスタ、126は画素選択用MOSトランジスタである。
上記光電変換用フォトダイオード121はサブスレショルド領域で動作する対数圧縮用MOSトランジスタ124と接続されている。このため、光電変換用フォトダイオード121において、光電変換により発生した光電流Iphは、サブスレショルド電流Isubと釣り合うソース電位Vsを出力する。すなわち、次式(1)が成り立つ。
Isub=Iph … (1)
このサブスレショルド電流Isubの対数がソース電位Vsと比例するので、ソース電位Vsは光電流Iphの対数に比例する。よって、ソース電位Vsと光電流Iphとの間に、次式(2)が成り立つ。この式(2)において、k1、k2は定数である。
Vs=k1・log(Iph)+k2 … (2)
このソース電位Vsを、増幅用トランジスタ125で増幅し、選択トランジスタ126を介して出力信号線127から出力信号Voutを得る。この場合の入射光強度に対応する光電流Iphの対数と出力信号Voutとの関係を図7に示す。
実際には、入射光が無い場合にも、図7に示すように、光電変換用フォトダイオード121には暗電流Idarkが流れる。したがって、上記式(1)と式(2)は、次式(3)、(4)のように変更される。
Isub=Iph+Idark …(3)
Vs=k1・log(Iph+Idark)+k2 …(4)
このため、入射光強度が暗電流Idark以下になると光検出ができず、低光量での感度が得られない。
そこで、この暗電流Idarkを小さくするには、フォトダイオード121を埋め込み型にすることが望ましいが、図6の構成では、光電変換用フォトダイオード121に直接コンタクトを取る必要があり、埋め込み型フォトダイオードを採用できない、という問題がある。
そこで、例えば、特許文献1(特開平10−90058号公報)では、対数変換型撮像素子における低光量での感度を改善するために、対数圧縮用MOSトランジスタをパルス駆動し、光電変換用フォトダイオードをリセット動作して、低光量域では蓄積動作をする方法が提案されている。
図8に、この低光量域では蓄積動作をする方法を採用する場合の画素130の回路構成を示す。また、図9に、この回路構成における入射光強度に対応する光電流Iphと出力信号Voutとの関係を示す。低光量域(リニア領域)では光電流Iphの直接蓄積動作によりリニア型の応答を示し、高光量域(対数領域)では光電流Iphとサブスレッショルド電流Isubとが釣り合う電流の蓄積動作により対数型の応答を示す。
しかしながら、この光電変換用フォトダイオード121をリセット動作させる方法では、蓄積動作の基準となるリセット電位がドレイン電圧Vdで固定されるのに対し、リニア型の応答(リニア領域)と対数型の応答(対数領域)との境界となる電位がリセットトランジスタ134のチャネルポテンシャルで決められる。このため、図9に示すように、リニア型の応答領域R1と対数型の応答領域R2との境界は、リセットトランジスタ134の閾値により影響されて画素毎にばらつき、撮像素子内では制御できない問題がある。さらに、この後者の対数変換型撮像素子においても、光電変換用フォトダイオード121として埋め込み型フォトダイオードを採用できず、低光量域では蓄積型における暗電流問題としての固定パターンノイズの問題が残る。
特開平10−90058号公報
そこで、この発明の課題は、入射光強度に対する光検出のダイナミックレンジを拡大できると共に画素毎の光検出特性ばらつきを抑制できる固体撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の固体撮像装置は、光電変換素子と、
上記光電変換素子で発生した電荷が導入される転送トランジスタと、
上記転送トランジスタから上記電荷が導入されるフローティングディフュージョン部と、
上記フローティングディフュージョン部に接続されたリセットトランジスタと、
上記フローティングディフュージョン部に接続されると共に上記フローティングディフュージョン部の電位変化を増幅する増幅トランジスタと、
上記転送トランジスタとリセットトランジスタとを制御して、上記転送トランジスタとリセットトランジスタをオンして上記光電変換素子を所定のリセット電位にリセットするリセット動作と、上記転送トランジスタのゲートにオン電位とオフ電位との間の中間電位を印加すると共に上記フローティングディフュージョン部の電荷を上記リセットトランジスタから排出させ、上記光電変換素子で、低光量域で光量に対してリニア変換された電荷を蓄積し、高光量域で光量に対して対数変換された電荷を蓄積する電荷蓄積動作と、上記光電変換素子に蓄積した電荷を上記転送トランジスタを経由して上記フローティングディフュージョン部に転送する電荷転送動作とを順次行わせる制御部とを備えたことを特徴としている。
この発明の固体撮像装置では、光電変換素子で電荷を蓄積する電荷蓄積動作を行う際、転送トランジスタのゲートにオン電位とオフ電位との間の中間電位(VT1)が印加されている。これにより、光電変換素子では、低光量域では光電変換により発生する電荷がそのまま蓄積するので、光電変換素子で蓄積する電荷量は入射光に対してリニアな応答となる。一方、高光量域では、光電変換素子は、光電変換による光電流とオーバーフロー電流とが釣り合った分だけ電荷が蓄積するから、光電変換素子で蓄積する電荷量は入射光に対して対数型の応答となる。
このように、この発明によれば、低光量域では光電変換素子への入射光に対してリニアに応答して電荷を蓄積できると共に、高光量域では光電変換素子への入射光に対して対数型で応答して電荷を蓄積できる。したがって、上記光電変換素子に蓄積した電荷を転送トランジスタを経由して上記フローティングディフュージョン部に転送し、このフローティングディフュージョン部の電位から出力信号を得ることで、光検出のダイナミックレンジを拡大することが可能となる。
また、この発明によれば、上記制御部が電荷蓄積動作において転送トランジスタのゲートに印加する中間電位の高低を制御することによって、リニア応答領域の大小を設定可能である。
また、この発明によれば、光電変換素子に直接コンタクトを取る必要がないので、光電変換素子として埋め込み型フォトダイオードを採用できる。したがって、暗電流を小さくできる。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記制御部は、上記転送トランジスタのオン電位から上記中間電位を減算した値を変えることによって、上記光電変換素子への入射光量をリニア変換して上記フローティングディフュージョン部の電位にするリニア変換領域と上記入射光量を対数変換して上記フローティングディフュージョン部の電位にする対数変換領域との境界を変える。
この実施形態の固体撮像装置によれば、リニア型動作となる低光量側の入射光範囲を任意に設定することが可能となる。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記光電変換素子は、埋め込みチャネル構造を有するフォトダイオードである。
この実施形態の固体撮像装置によれば、光電変換素子としてのフォトダイオードで発生する暗電流を大幅に削減することが可能となる。したがって、低光量域でのリニア型動作期間において、暗電流ノイズを大幅に削減することができる。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記制御部は、上記電荷転送動作において、上記光電変換素子を完全に空乏化させない。
この実施形態の固体撮像装置によれば、光電変換素子のリセット電位を、光電変換素子によって個々独自に決まる空乏化電位ではなく、対となる転送トランジスタの閾値を反映した値をリセット電位とすることが可能となる。したがって、リニア型の応答と対数型の応答との境界となる光電変換素子の電位(ψlin/log)はリセット電位(ψrst)が基準となり、画素毎のばらつきはキャンセルすることが可能となる。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記制御部は、上記リセット動作において、上記転送トランジスタをオンとすると共に上記リセットトランジスタをオンとしたままの状態で、上記リセットトランジスタのドレインを順に高電位、低電位、高電位にすることによって、上記光電変換素子に電荷を注入してから排出する動作を行う。
この実施形態の固体撮像装置によれば、上記リセット動作において、上記光電変換素子に電荷を注入してから排出するから、光電変換素子のリセット電位はリセットトランジスタのドレインを高電位にしたときの転送トランジスタのチャネルポテンシャルで決まる。一方、リニア型の応答と対数型の応答との境界となる光電変換素子の電位(ψlin/log)は、リセットトランジスタのドレインを高電位にしたときの転送トランジスタのチャネルポテンシャルで決まる。
したがって、複数の画素を備える場合に全ての画素において、転送トランジスタのオン電位(VT2)から中間電位(VT1)を減算した値ΔVTが一定であれば、リセットトランジスタの閾値が画素毎にばらついていても、動作に影響が出ない。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記制御部は、上記リセット動作において、上記リセットトランジスタのドレインに印加する低電位を、上記転送トランジスタのゲートに上記中間電位を印加したときの上記転送トランジスタのチャネルポテンシャルと上記転送トランジスタのゲートに上記オン電位を印加したときの上記転送トランジスタのチャネルポテンシャルとの中間のポテンシャルとする。
この実施形態の固体撮像装置によれば、フローティングディフュージョン部とリセットトランジスタおよび増幅トランジスタを、複数の画素で共有する構成とした場合において、各画素の光電変換素子を独立にリセットすることが可能となる。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記増幅トランジスタの出力信号が入力される信号処理回路を備え、上記制御部は、上記電荷蓄積動作によって上記リセットトランジスタから電荷を排出させた上記フローティングディフュージョン部のリセット電位を上記増幅トランジスタで増幅して読み出すと共に、上記電荷転送動作によって上記光電変換素子に蓄積した電荷が転送された上記フローティングディフュージョン部の信号電位を上記増幅トランジスタで読み出す読み出し制御を行い、上記信号処理回路は、上記増幅トランジスタからの上記信号電位と上記リセット電位との差を出力信号として出力する。
この実施形態の固体撮像装置によれば、上記信号処理部は、上記増幅トランジスタからの上記信号電位(Vs)と上記リセット電位(Vr)との差(Vs−Vr)を出力信号とする。これにより、画素毎のリセットトランジスタの閾値ばらつきや、増幅トランジスタの閾値ばらつきなど、画素間のばらつきをキャンセルすることが可能となる。なお、上記信号処理回路を、一例として、相関二重サンプリング回路としてもよい。
また、一実施形態の固体撮像装置では、上記光電変換素子と転送トランジスタを有する複数の画素を備え、上記フローティングディフュージョン部とリセットトランジスタと増幅トランジスタとを上記複数の画素で共有した。
この実施形態によれば、画素毎の光検出特性ばらつきの小さい固体撮像装置を実現できる。
この発明の固体撮像装置によれば、転送トランジスタのゲートにオン電位とオフ電位との間の中間電位を印加した状態で、光電変換素子で電荷を蓄積する電荷蓄積動作を行うので、低光量域では感度の高いリニア変換型とし、高光量域ではダイナミックレンジの広い対数変換型とすることができる。
また、制御部によって、転送トランジスタの駆動条件(ゲートに印加する中間電位)を制御することにより、リニア変換型領域と対数変換型領域の割合を調整することが可能である。さらに、この発明によれば、光電変換素子に直接コンタクトを取る必要がないので、光電変換素子として埋め込み型フォトダイオードを採用できて、暗電流を大幅に低減でき、低光量域での高いS/Nを達成できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に、この発明の固体撮像装置の実施形態が備える複数の画素のうちの1つの画素10の構成、および制御部11を示す。
この画素10は、アノードがグランドに接続されると共にカソードが転送用NMOSトランジスタ2のソースに接続された光電変換用フォトダイオード1を有する。転送用NMOSトランジスタ2のゲートは信号線TXに接続され、ドレインはFD(フローティングディフュージョン)部3に接続されている。このFD部3は、増幅用NMOSトランジスタ5のゲートに接続されている。
この増幅用NMOSトランジスタ5のドレインは電源ODに接続されると共にソースは画素選択用NMOSトランジスタ6のドレインに接続されている。この画素選択用NMOSトランジスタ6のソースは出力信号線7に接続されると共にゲートは信号線SELに接続されている。
また、上記FD部3は、リセット用NMOSトランジスタ4のソースに接続され、このリセット用NMOSトランジスタ4のゲートは、リセット信号線RSTに接続されている。また、このリセット用NMOSトランジスタ4のドレインは、信号線RDに接続されている。
図1に示すように、上記リセット用NMOSトランジスタ4のドレインは、専用の信号線RDに接続されており、増幅用トランジスタ5のドレインとは分離されている。図1に示す構成では、光電変換用フォトダイオード1にはコンタクトを取る必要がないので、埋め込み型のフォトダイオードを採用することができる。したがって、光電変換用フォトダイオード1として埋め込み型のフォトダイオードを採用して、暗電流を大幅に削減することが可能となる。
図1に示した画素10の動作タイミングを図2に示す。図2において、φSELは、図1の信号線SELに印加されるパルス信号の信号波形を示し、φRSTは、図1の信号線RSTに印加されるパルス信号の信号波形を示す。また、φTXは、図1の信号線TXに印加されるパルス信号の信号波形を示し、φRDは、図1の信号線RDに印加されるパルス信号の信号波形を示す。このパルス信号φRD、φRST、φTX、φSELは、それぞれ、図1に示す制御部11から信号線RD、RST、TX、SELに印加される。
次に、図3A〜図3Cを参照して、図2に示すt1からt5までの各期間の動作を説明する。図3A〜図3Cにおいて、横軸の記号PDは光電変換用フォトダイオード1を表し、横軸の記号TXは転送用NMOSトランジスタ2を表す。また、横軸のFDはフローティングディフュージョン部3を表し、横軸のRSTはリセット用NMOSトランジスタ4を表している。また、横軸のRDは、転送用NMOSトランジスタ2のドレインを表している。また、図3A〜図3Cにおいて、縦軸は図において下方が高くなるポテンシャルを表している。
図3Aは、図2の期間t1における光電変換用フォトダイオード1のリセット動作を示している。図2に示すように、この期間t1では、パルス信号φRSTとφTXとがHレベルとなり、転送用トランジスタ2とリセット用トランジスタ4は共にオンとなる。また、この期間t1では、リセット用NMOSトランジスタ4のドレインに印加されるパルス信号RDが、順に、Hレベル(VR2)、Lレベル(VR1)、Hレベル(VR2)へと変化する。
このため、この期間t1では、図3Aに示すように、リセット用NMOSトランジスタ4のドレインから光電変換用フォトダイオード1への電荷の注入(fill)動作と、フォトダイオード1からの電荷の排出(spill)動作とが行われる。これにより、光電変換用フォトダイオード1の電位は、転送用NMOSトランジスタ2のゲート電位がHレベルの時のポテンシャルに応じた値(ψRST)にリセットされる(図3A)。
次に、図3Bは、図2の期間t2における光電変換用フォトダイオード1での蓄積動作を示している。図2に示すように、この期間t2では、パルス信号RSTがHレベルであり、リセット用トランジスタ4はオン状態であるので、フローティングディフュージョン部3は、リセットドレイン電位VRDに固定される。このとき、転送用NMOSトランジスタ2は、ゲートにオンレベルとオフレベルとの間の中間電位VT1が印加されている。
このため、図3Bに示す低光量域R1では、光電変換用フォトダイオード1(のカソード)の電位はリセットレベル(ψRST)からの変化が小さく、光電変換により発生した電荷は転送用NMOSトランジスタ2のチャネルを越えることはなく、上記電荷はフォトダイオード1でそのまま蓄積する。よって、フォトダイオード1に蓄積する電荷量は、入射光に対してリニアな応答となる。
一方、図3Bに示す高光量域R2では、光電変換用フォトダイオード1(のカソード)の電位はリセットレベル(ψRST)からの変化が大きくなり、或る境界値(ψlin/log)を越えると、光電変換により発生した電荷は転送用NMOSトランジスタ2のチャネルを越えてフローティングディフュージョン部3へオーバーフローし始める。この場合には、光電変換用フォトダイオード1(のカソード)の電位変化量は光電流の対数に比例する。したがって、このフォトダイオード1の部分の電荷量は入射光の対数に応じた値となる。
次に、図2に示す期間t3では、パルス信号φSELがHレベルとなり、画素選択用トランジスタ6をオンにする。これにより、フローティングディフュージョン部3のリセット電位Vr(リセットレベルRL)を読み出す。
次に、図3Cに、図2の期間t4における光電変換用フォトダイオード1からフローティングディフュージョン部3への電荷転送動作を示している。図2に示すように、この期間t4では、パルス信号φRSTがLレベルであり、リセット用トランジスタ4がオフとなって、フローティングディフュージョン部3は信号線RDから遮断される。また、パルス信号φSELがLレベルとなる。
この状態で、信号線TXに印加されるパルス信号φTXがHレベル(VT2)となり、転送用トランジスタ2がオンになることにより、フォトダイオード1から転送用トランジスタ2を経由してフローティングディフュージョン部3に電荷が転送される。この電荷転送によって、フローティングディフュージョン部3は電位が変化する。この電位の変化量は、低光量域では、フォトダイオード1への入射光量に対してリニアな変化となり、高光量域では、入射光量に対して対数圧縮型の変化となる。
次に、図2に示す期間t5では、パルス信号φSELが再びHレベルとなり、画素選択用トランジスタ6がオンする。これにより、期間t4でのフローティングディフュージョン部3への電荷転送後のフローティングディフュージョン部3の電位Vsを読み出す。したがって、この画素10の後段の信号処理回路12において、この電荷転送後のシグナルレベルSLの電位Vsから期間t3で読み出したリセットレベルRLのリセット電位Vrを減算した(Vs−Vr)の値を取れば、転送トランンジスタ2の閾値ばらつきや、増幅トランジスタ5の閾値ばらつきを除去した、正味のフォトダイオード蓄積電荷量に対応した信号が得られる。上記信号処理回路は、一例としてCDS(相関二重サンプリング)回路としてもよい。
この減算した値(Vs−Vr)で表される信号Voutと入射光量の対数(Log(P))との関係の一例を図4に示す。前述したように、この信号Voutは、低光量域では入射光量Pに対してリニア型で変化し(リニア型応答領域R1)、高光量域では入射光量Pに対して対数型で変化する(対数型応答領域R2)。図4に示すように、このリニア型の応答領域R1と対数型の応答領域R2とは、(VT2−VT1)=ΔVTを調整することにより可変できる。このΔVTは、上記転送用トランジスタ2のゲートに印加されるパルス信号φTXの中間電位VT1とオン電位VT2との差である。前述したように、信号φTXが中間電位VT1では、転送用トランジスタ2はオンとオフとの間の状態であり、信号φTXがオン電位VT2では転送用トランジスタ2はオンする。
上記ΔVTを大きくすれば、図4の特性W1のように、出力信号Voutのリニア応答領域R1が拡大する一方、上記ΔVTを小さくすれば、特性W2のように、出力信号Voutのリニア応答領域R1が縮小する。
なお、上記実施形態では、1つの画素10にフォトダイオード(光電変換素子)1、転送用NMOSトランジスタ2、フローティングディフュージョン部3、増幅用NMOSトランジスタ5、リセット用NMOSトランジスタ4を全て含む場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、図5に示すように、2つの画素51と52とで、フローティングディフュージョン部53、増幅用NMOSトランジスタ55、リセット用NMOSトランジスタ54、画素選択用NMOSトランジスタ56を共有してもよい。図5に示すように、画素51は、1つの光電変換用フォトダイオード51−1と1つの転送用NMOSトランジスタ51−2を有し、画素52は、1つの光電変換用フォトダイオード52−1と1つの転送用NMOSトランジスタ52−2を有する。そして、フローティングディフュージョン部53と、増幅用トランジスタ55と、リセット用トランジスタ54と、画素選択用トランジスタ56は2画素で共用している。これにより、光電変換素子の面積を拡大することが可能となり、感度増大、飽和信号量増大がもたらされる。
なお、図5に示す一例では、2つの画素で、フローティングディフュージョン部53、増幅用NMOSトランジスタ55、リセット用NMOSトランジスタ54、画素選択用NMOSトランジスタ56を共有したが、3つ以上の画素で共有してもよい。
また、一例として、上記制御部11は、上記期間t1のリセット動作において、上記リセット用トランジスタ4のドレインに印加する低電位VR1を、上記転送用トランジスタ2のゲートに上記中間電位VT1を印加したときの転送用トランジスタ2のチャネルポテンシャルと転送用トランジスタ2のゲートに上記オン電位VT2を印加したときの転送用トランジスタ2のチャネルポテンシャルとの中間のポテンシャルとする。この場合、フローティングディフュージョン部3とリセット用トランジスタ4および増幅用トランジスタ5を、複数の画素で共有する構成とした場合において、各画素の光電変換用フォトダイオード1を独立にリセットすることが可能となる。
また、画素内トランジスタの閾値ばらつきに起因する画素毎のばらつきノイズは、CDS(相関二重サンプリング)回路を用いたCDS動作によりキャンセルすることが可能であり、外部メモリ等は不要である。さらに、光電変換用フォトダイオードとして埋め込みフォトダイオードを採用した場合に、埋め込みフォトダイオードを完全空乏化させる必要が無く、形成が容易となる。
この発明の固体撮像装置の実施形態が備える画素の回路構成を示す図である。 図1に示す画素の動作タイミングを示す図である。 図1に示す画素のリセット動作をポテンシャルで説明する図である。 上記画素の蓄積動作をポテンシャルで説明する図である。 上記画素の電荷転送動作をポテンシャルで説明する図である。 上記実施形態により得られるリニア型応答および対数型応答による出力信号と入射光強度Pの対数との関係を表す特性図である。 上記実施形態の変形例の画素の回路構成を示す図である。 従来の対数変換型固体撮像装置の画素の回路構成を示す図である。 図6に示す従来の対数変換型固体撮像装置における光電流Iphの対数と出力信号との関係を表わす図である。 今一つの従来の対数変換型固体撮像装置の画素の回路構成を示す図である。 図8に示す従来の対数変換型固体撮像装置における光電流Iphの対数と出力信号との関係を表わす図である。
符号の説明
1、51−1、52−1 光電変換用フォトダイオード
2、51−2、52−2 転送用NMOSトランジスタ
3、53 フローティングディフュージョン部
4、54 リセット用NMOSトランジスタ
5、55 増幅用NMOSトランジスタ
6、56 画素選択用NMOSトランジスタ
7 出力信号線
10、51 画素
11 制御部
12 信号処理回路
RST リセット信号線
RD ドレイン用信号線
TX 信号線
SEL 信号線

Claims (8)

  1. 光電変換素子と、
    上記光電変換素子で発生した電荷が導入される転送トランジスタと、
    上記転送トランジスタから上記電荷が導入されるフローティングディフュージョン部と、
    上記フローティングディフュージョン部に接続されたリセットトランジスタと、
    上記フローティングディフュージョン部に接続されると共に上記フローティングディフュージョン部の電位変化を増幅する増幅トランジスタと、
    上記転送トランジスタとリセットトランジスタとを制御して、上記転送トランジスタとリセットトランジスタをオンして上記光電変換素子を所定のリセット電位にリセットするリセット動作と、上記転送トランジスタのゲートにオン電位とオフ電位との間の中間電位を印加すると共に上記フローティングディフュージョン部の電荷を上記リセットトランジスタから排出させ、上記光電変換素子で、低光量域で光量に対してリニア変換された電荷を蓄積し、高光量域で光量に対して対数変換された電荷を蓄積する電荷蓄積動作と、上記光電変換素子に蓄積した電荷を上記転送トランジスタを経由して上記フローティングディフュージョン部に転送する電荷転送動作とを順次行わせる制御部とを備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    上記制御部は、
    上記転送トランジスタのオン電位から上記中間電位を減算した値を変えることによって、上記光電変換素子への入射光量をリニア変換して上記フローティングディフュージョン部の電位にするリニア変換領域と上記入射光量を対数変換して上記フローティングディフュージョン部の電位にする対数変換領域との境界を変えることを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    上記光電変換素子は、
    埋め込みチャネル構造を有するフォトダイオードであることを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項3に記載の固体撮像装置において、
    上記制御部は、
    上記電荷転送動作において、上記光電変換素子を完全に空乏化させないことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項4に記載の固体撮像装置において、
    上記制御部は、
    上記リセット動作において、上記転送トランジスタをオンとすると共に上記リセットトランジスタをオンとしたままの状態で、上記リセットトランジスタのドレインを順に高電位、低電位、高電位にすることによって、上記光電変換素子に電荷を注入してから排出する動作を行うことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 請求項5に記載の固体撮像装置において、
    上記制御部は、
    上記リセット動作において、上記リセットトランジスタのドレインに印加する低電位を、上記転送トランジスタのゲートに上記中間電位を印加したときの上記転送トランジスタのチャネルポテンシャルと上記転送トランジスタのゲートに上記オン電位を印加したときの上記転送トランジスタのチャネルポテンシャルとの中間のポテンシャルとすることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    上記増幅トランジスタの出力信号が入力される信号処理回路を備え、
    上記制御部は、
    上記電荷蓄積動作によって上記リセットトランジスタから電荷を排出させた上記フローティングディフュージョン部のリセット電位を上記増幅トランジスタで増幅して読み出すと共に、上記電荷転送動作によって上記光電変換素子に蓄積した電荷が転送された上記フローティングディフュージョン部の信号電位を上記増幅トランジスタで読み出す読み出し制御を行い、
    上記信号処理回路は、上記増幅トランジスタからの上記信号電位と上記リセット電位との差を出力信号として出力することを特徴とする固体撮像装置。
  8. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    上記光電変換素子と転送トランジスタを有する複数の画素を備え、
    上記フローティングディフュージョン部とリセットトランジスタと増幅トランジスタとを上記複数の画素で共有したことを特徴とする固体撮像装置。
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