JP2006303340A - 形成条件設定方法、露光方法及び露光装置 - Google Patents

形成条件設定方法、露光方法及び露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変形照明条件下でのゴースト像の発生を防止する。
【解決手段】 制御装置20により、照明系開口絞り板34を用いて、パターンを照明する照明条件として、照明光学系12の瞳面上でその照明光学系の光軸から離れた偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件が設定される。そして、この設定された変形照明条件の下で、投影光学系PLの光軸AXに対して傾斜した方向から基板W上に入射する斜入射光に対するその基板上での反射率を考慮して形成条件が設定されたレジスト膜、反射防止膜などが形成された基板W上に、投影光学系PLを介してパターンが転写される。この場合、レジスト膜、反射防止膜の形成条件は、前述の2回反射が生じることがない程度に基板上での反射率を十分に低くするように設定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、形成条件設定方法、露光方法及び露光装置に係り、更に詳しくは、基板上に形成される所定の膜の形成条件設定方法、投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光方法及び露光装置に関する。
従来より、半導体素子、液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成されたパターンを、投影光学系を介してレジスト等が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「ウエハ」ともいう)上に転写する露光装置が用いられている。この種の装置としては、近年では、スループットを重視する観点から、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆる「ステッパ」)や、このステッパを改良したステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置などの逐次移動型の投影露光装置が主として用いられている。
この種の露光装置では、半導体素子の高集積化に伴う回路パターンの微細化に対応して解像度と焦点深度という実質的な意味での解像力を向上させるべく、露光光の短波長化と投影光学系(投影レンズ)の開口数(NA)の増大化(すなわち高NA化)が進められてきた。これに加え、1990年代には解像力を一層向上させるために超解像技術が導入され、この超解像技術の導入で露光光の波長(以下、「露光波長」とも記述する)以下の回路パターンの解像が可能になった。
近時の露光装置では、実効的な焦点深度を必要以上に低下させることなく、かつ解像力を向上させる、上述の超解像技術の一種として、2光束干渉を利用した変形照明、例えば二重極照明(ダイポール照明)などが、周期パターンを転写対象とする露光の際に比較的多く用いられるようになってきた(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照)。
ところで、回路パターンの微細化、これに伴う露光波長の短波長化及び投影光学系の高NA化は次第に進み、今や、65ナノメートルルールの次世代デバイスの量産に対応すべく、露光光源としてArFエキシマレーザを用い、NA0.92という超高性能の縮小投影光学系を搭載した露光装置も実用化される段階に至っている。このような高NAの投影光学系を備えた露光装置でダイポール照明を使用する場合のローカルフレアを計測すべく、発明者等がテスト露光(計測用の露光)を行った結果、本来、ショット領域が存在しない筈の場所に、一種のゴースト像が出ていることが判明した。このようなゴースト像は、隣接するショット領域の結像性能を劣化させるおそれがある。
特開平11−224855号公報 米国特許第6,636,293号明細書
発明者等は、上記のゴースト像出現の原因を究明すべく、いろいろなダイポール照明条件下における実験、シミュレーションなどを繰り返し行った結果、投影レンズ最下面とウエハとの間の2回反射が、上記のゴースト像出現の最大要因であろうとの結論を得た。この点についてさらに詳述する。
図12には、上記のゴースト像の出現原理を説明するための図として、ダイポール照明条件設定用の照明絞りIS、光学系IO、レチクルR、高NA投影光学系PL及びウエハWの光学的位置関係が、模式的に示されている。
この図12において、符号AXは投影光学系(投影レンズ)の光軸を示す。また、角度φは、投影光学系の開口数(N.A.)をNA、コヒーレンス・ファクタ(σ値)をσとして、次式(1)で表される。
φ=sin-1(NA・σ) ……(1)
また、距離hは、投影光学系の最下面(通常は、最もウエハWに近く位置する光学部材(先玉と呼ばれる先端レンズ)の下面)とウエハW表面との距離である。
この図12は、ウエハWと投影光学系PLの最下面との間の2回反射によって発生するゴースト像は、本来の露光対象のショット領域(中心P)から距離2Lの位置に発生することを示している。ここで、距離2Lは、幾何学的関係から、次式(2)で表される。
2L=2(h・tanφ) ……(2)
このようにして、発明者等は、ダイポール照明条件下における前述のゴースト像の発生要因は、上記の2回反射にほぼ間違いないと確信し、その2回反射現象が生ずる要因について更に以下のように考察した。
a. 投影光学系の最下面、すなわち先端レンズの表面には、露光光の反射を抑えるために反射防止多層膜が通常設けられているが、この反射防止多層膜は、該反射防止多層膜に対し垂直に入射する垂直入射光(光軸AXに平行な方向の入射光)の反射率を抑える(例えば反射率を1%以下にする)のに最適な膜厚設定がされているため、反射防止多層膜に対して斜めに入射する斜入射光(光軸AXに対して斜めの方向から入射する光)では反射率が高くなってしまう。特にV偏光(図12における紙面左右方向を周期方向とする紙面直交方向に延びる複数のラインパターン(Vパターン(垂直パターン))から成るラインアンドスペースパターンに最適な紙面直交方向の直線偏光)の照明光がレチクルRに照射される場合には、投影光学系PLを介してウエハW上に照射される光及びそのウエハ面での反射光、すなわち先端レンズに向かう光は、ともにS偏光(TE偏光)になるため、反射防止多層膜での反射率がさらに高くなる(例えば、反射率は10%にもなる)。
b. また、ウエハ面上には、そのウエハ面での露光光の反射を抑えるためにARC(Anti Reflective Coat)と呼ばれる反射防止膜が設けられている。このARCは、レジスト膜下に形成する場合をBARC(Bottom ARC)、レジスト膜上に形成する場合をTARC(Top ARC)と呼ぶが、ARCは、垂直入射光の反射率を抑える(例えば反射率を5%以下にする)のに最適な膜厚設定がされているため、斜入射光では反射率が高くなってしまう。特にV偏光の場合には、ARCへの入射光がS偏光になるため、反射率はさらに高くなる(例えば、反射率は10%にもなる)。
このように、斜入射・V偏光では、ウエハ、投影光学系最下面とも、露光光の反射率が10%程度ある。従って、強度1%程度のゴーストが出てしまったものと予想される。
本発明は、発明者等が得た上述の新規知見に鑑みてなされたもので、第1の観点からすると、基板上に形成される所定の膜の形成条件設定方法において、前記基板表面に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する斜入射光に対する前記基板上での反射率を考慮して前記所定の膜の形成条件を設定することを特徴とする形成条件設定方法である。
これによれば、基板表面に対して傾斜した方向から基板上に入射する斜入射光に対するその基板上での反射率を考慮して所定の膜の形成条件が設定されるので、この基板を投影露光装置の被露光物体とした場合に、投影光学系からの斜入射光の反射光が投影光学系に到達しない、あるいは投影光学系に到達したとしても再度基板に到達しないように、すなわち前述の2回反射が生じることがない程度に基板上での反射率が十分に低くなるように所定の膜の形成条件を設定することが可能になる。
この場合において、前記所定の膜は、前記基板上に形成されるレジスト膜、該レジスト膜の下層を形成する下部反射防止膜及び前記レジスト膜の上層を形成する上部反射防止膜の少なくとも1つを含むこととすることができる。
本発明の形成条件設定方法では、前記形成条件は、前記所定の膜の膜厚及び前記所定の膜の材質の少なくとも一方を含むこととすることができる。
本発明の形成条件設定方法では、前記斜入射光は、前記基板上にパターンの像を投影する投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する光であり、前記膜の形成条件は、前記斜入射光が前記基板上で反射されて、前記投影光学系を構成する基板側の光学素子表面に到達しない条件を含むこととすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光方法であって、前記パターンを照明する照明条件として、前記パターンを照明する照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を設定する照明条件設定工程と;前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する斜入射光に対する前記基板上での反射率を考慮して設定された所定の膜を含む少なくとも一層の膜が形成された基板上に、前記設定された変形照明条件の下で、前記投影光学系を介して前記パターンを転写する転写工程と;を含む露光方法である。
これによれば、パターンを照明する照明条件として、照明光学系の瞳面上でその照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件が設定される。そして、この設定された変形照明条件の下で、投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から基板上に入射する斜入射光に対するその基板上での反射率を考慮して設定された所定の膜を含む少なくとも一層の膜が形成された基板上に、投影光学系を介してパターンが転写される。この場合、所定の膜は、前述の2回反射が生じることがない程度に基板上での反射率を十分に低くするように設定することができ、このようにすることで、変形照明条件下で、前述のゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
本発明の露光方法では、前記膜の形成条件は、前記所定の膜の膜厚及び前記所定の膜の材質の少なくとも一方を含むこととすることができる。
この場合において、前記膜厚は、前記投影光学系の開口数及びコヒーレンス・ファクタの少なくとも一方に応じて設定されることとすることができる。
本発明は、第3の観点からすると、投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系を備え、前記投影光学系は、前記基板側の端部に位置し、かつ前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射され、前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光に対する反射率を考慮して設定された反射防止膜が形成された光学素子を有することを特徴とする第1の露光装置である。
これによれば、照明系は、パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能である。そして、投影光学系は、基板側の端部に位置し、かつ照明系により設定される任意の変形照明条件下でパターンを基板上に転写した際、その基板上で反射され、投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光に対する反射率を考慮して設定された反射防止膜が形成された光学素子を有している。この場合、反射防止膜は、基板上で反射され、投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光が光学素子で反射されて再び基板上に到達しない程度の低い反射率となるように設定されていることとすることができる。これにより、前述の2回反射が生じることがない程度に光学素子表面の反射防止膜の反射率を十分に低くするように設定することができ、結果的に変形照明条件下で、前述のゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
本発明は、第4の観点からすると、投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系と;前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射され、前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光を前記投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材に到達する前に遮光する遮光部材と;を備える第2の露光装置である。
これによれば、照明系は、パターンを照明する照明光学系を有し、照明光学系の瞳面上で照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能である。そして、照明系により設定される任意の変形照明条件下でパターンを基板上に転写した際、その基板上で反射され、投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光が、投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材に到達する前に、遮光部材によって遮光される。従って、変形照明条件下で、前述の2回反射によるゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
本発明は、第5の観点からすると、投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系と;前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射した反射光が、前記投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材で反射されて再び基板上に到達する前に、前記反射光を遮光する遮光部材と;を備える第3の露光装置である。
これによれば、照明系は、パターンを照明する照明光学系を有し、照明光学系の瞳面上で照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能である。そして、照明系により設定される任意の変形照明条件下でパターンを基板上に転写した際、その基板上で反射された反射光が、投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材で反射されて再び基板上に到達する前に、遮光部材によって遮光される。従って、変形照明条件下で、前述の2回反射によるゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、第1の実施形態に係る露光装置100の全体構成が概略的に示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。
露光装置100は、光源10及び照明光学系12を含む照明系、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、基板としてのウエハWが載置されるウエハステージWST、オフアクシス方式のアライメント検出系AS、及びワークステーションなどのコンピュータから成り、装置全体を統括制御する主制御装置20等を備えている。
前記光源10としては、ここでは、ArFエキシマレーザ(出力波長193nm)が用いられている。なお、光源10として、F2レーザ(出力波長157nm)等の真空紫外域のパルス光を出力する光源や、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)などの近紫外域のパルス光を出力する光源などを用いても良い。
前記光源10は、実際には、照明光学系12、レチクルステージRST、投影光学系PL、及びウエハステージWST等から成る露光装置本体が収納されたチャンバ(不図示)が設置されたクリーンルームとは別のクリーン度の低いサービスルームに設置されており、そのチャンバにビームマッチングユニット(BMU)と呼ばれる光軸調整用光学系を少なくとも一部に含む不図示の送光光学系を介して接続されている。光源10は、主制御装置20からの制御情報TSに基づいて、内部のコントローラにより、レーザ光LBの出力のオン・オフ、レーザ光LBの1パルスあたりのエネルギ、発振周波数(繰り返し周波数)、中心波長及びスペクトル半値幅などが制御されるようになっている。
前記照明光学系12は、シリンダレンズ、ビームエキスパンダ及びズーム光学系(いずれも不図示)、並びにオプティカルインテグレータ(ホモジナイザ)32を含むビーム整形・照度均一化光学系30、照明系開口絞り板34、第1リレーレンズ38A、第2リレーレンズ38B、固定レチクルブラインド40A、可動レチクルブラインド40B、光路折り曲げ用のミラーM及びコンデンサレンズ42等を備えている。ここで、オプティカルインテグレータ32としては、フライアイレンズ、内面反射型インテグレータ(ロッドインテグレータ等)あるいは回折光学素子などを用いることができるが、本実施形態では、フライアイレンズが用いられているので、以下では、「フライアイレンズ32」とも記述する。
前記ビーム整形・照度均一化光学系30は、光透過窓11を介して不図示の送光光学系に接続されている。このビーム整形・照度均一化光学系30は、光源10でパルス発光され、光透過窓11を介して入射したレーザビームLBの断面形状を、例えばシリンダレンズやビームエキスパンダを用いて整形する。そして、ビーム整形・照度均一化光学系30内部の射出端側に位置するフライアイレンズ32は、レチクルRを均一な照度分布で照明するために、前記断面形状が整形されたレーザビームの入射により、その射出側焦点面(照明光学系12の瞳面とほぼ一致)に多数の点光源(光源像)から成る面光源(2次光源)を形成する。この2次光源から射出されるレーザビームを以下においては、「照明光IL」と呼ぶものとする。
フライアイレンズ32の射出側焦点面の近傍に、円板状部材から成る照明系開口絞り板34が配置されている。この照明系開口絞り板34上には、ほぼ等角度間隔で、複数、例えば6つの開口絞り(空間フィルタ)が配置されている。但し、図1では、6つの開口絞りのうちの2種類の開口絞りのみが図示されている。
照明系開口絞り板34上には、図2に示されるように、例えば通常の円形開口より成る開口絞り(通常絞り)36A、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り(輪帯絞り)36B、変形光源法用に複数の開口をそれぞれ偏心させて配置して成る4つの変形開口絞り36C〜36Fの合計6つの開口絞りが形成されている。変形開口絞り36C,36Dは、二重極照明条件、すなわちいわゆるダイポール照明条件設定用の開口絞りである。このうち、変形開口絞り36Cは、X軸方向を周期方向とする複数本のY軸方向のラインパターン(Vパターン)から成るラインアンドスペースパターン(L/Sパターン)、(以下、「L/S・Vパターン」と呼ぶ)の転写時の照明条件として好適なダイポールX開口絞りであり、変形開口絞り36Dは、Y軸方向を周期方向とする複数本のX軸方向のラインパターン(Hパターン)から成るL/Sパターン(以下、「L/S・Hパターン」と呼ぶ)の転写時の照明条件として好適なダイポールY開口絞りである。
また、変形開口絞り36Eは、L/S・VパターンとL/S・Hパターンとが大部分を占めて混在する回路パターンの転写時に好適な四重極照明条件設定用の開口絞り(以下、「第1の四重極照明絞り」と呼ぶ)であり、変形開口絞り36Fは、L/S・Vパターン及びL/S・Hパターンをそれぞれ45度回転した2種類のL/Sパターンが大部分を占めて混在する回路パターンの転写時に好適な四重極照明条件設定用の開口絞り(以下、「第2の四重極照明絞り」と呼ぶ)である。
前記照明系開口絞り板34は、図1に示される主制御装置20からの制御信号MLCにより制御されるモータ等の駆動装置39の駆動で回転軸34aを中心として回転され、開口絞り36A〜36Fのうちのいずれかの開口絞りが照明光ILの光路上に選択的に設定され、これにより瞳面における2次光源の形状や大きさ(照明光の光量分布)が、円形、輪帯、二つ目あるいは四つ目等に制限される。なお、本実施形態では、照明系開口絞り板34を用いて、照明光学系12の瞳面上での照明光の光量分布(2次光源の形状や大きさ)、すなわちレチクルRの照明条件を変更するものとしたが、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ)32の入射面上での照明光の強度分布あるいは照明光の入射角度範囲を可変として、前述の照明条件の変更に伴う光量損失を最小限に抑えることが好ましい。このために、開口絞り板34の代わりに、あるいはそれと組み合わせて、例えば照明光学系12の光路上に交換して配置される複数の回折光学素子、照明光学系12の光軸に沿って移動可能な少なくとも1つのプリズム(円錐プリズムや多面体プリズムなど)、及びズーム光学系の少なくとも1つを含む光学ユニットを光源10とオプティカルインテグレータ(フライアイレンズ)32との間に配置する構成を採用することができる。
なお、上記4つの変形照明用の開口絞り36C〜36Fのそれぞれには、各開口を覆う状態で偏光板(例えば図1中の符号35A,35B参照)が一体的に設けられているが、これについては、後述する。
照明系開口絞り板34から出た照明光ILの光路上に、固定レチクルブラインド40A、可動レチクルブラインド40Bを介在させて第1リレーレンズ38A及び第2リレーレンズ38Bから成るリレー光学系が配置されている。
固定レチクルブラインド40Aは、レチクルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の照明領域を規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レチクルブラインド40Aの近傍(レチクルRのパターン面に対する共役面)に走査方向(ここでは図1における紙面内左右方向であるY軸方向とする)及びこれに直交する非走査方向(図1における紙面直交方向であるX軸方向)にそれぞれ対応する方向の位置及び幅が可変の開口部を有する可動レチクルブラインド40Bが配置されている。走査露光の開始時及び終了時には、主制御装置20の制御により、その可動レチクルブラインド40Bを介してレチクルR上の照明領域をさらに制限することによって、不要な部分の露光が防止されるようになっている。
リレー光学系を構成する第2リレーレンズ38B後方の照明光ILの光路上には、当該第2リレーレンズ38Bを通過した照明光ILをレチクルRに向けて反射するミラーMが配置され、このミラーM後方の照明光ILの光路上にコンデンサレンズ42が配置されている。
以上の構成において、フライアイレンズ32の入射面、可動レチクルブラインド40Bの配置面、及びレチクルRのパターン面は、光学的に互いに共役に設定され、フライアイレンズ32の射出側焦点面(照明光学系12の瞳面)及び投影光学系PLの瞳面は光学的に互いに共役となるように設定されている。
このようにして構成された照明光学系12の作用を簡単に説明すると、光源10からパルス発光されたレーザビームLBは、ビーム整形・照度均一化光学系30に入射して断面形状が整形され、フライアイレンズ32に入射する。これにより、フライアイレンズ32の射出側焦点面に前述した2次光源が形成される。
上記の2次光源から射出された照明光ILは、照明系開口絞り板34上のいずれかの開口絞りを通過し、第1リレーレンズ38Aを経て固定レチクルブラインド40A、可動レチクルブラインド40Bの矩形開口を通過する。そして、第2リレーレンズ38Bを通過してミラーMによって光路が垂直下方に折り曲げられ、コンデンサレンズ42を経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域を均一な照度分布で照明する。
前記レチクルステージRST上にはレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リニアモータ等から成る不図示のレチクルステージ駆動部によって、投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内で微小駆動可能であるとともに、所定の走査方向(Y軸方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られ、主制御装置20ではその位置情報(又は速度情報)に基づいてレチクルステージ駆動部(図示省略)を介してレチクルステージRSTを移動させる。
前記投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLは、例えば、両側テレセントリックな縮小系であり、共通のZ軸方向の光軸AXを有する不図示の複数のレンズエレメントから構成されている。また、この投影光学系PLとしては、投影倍率βが例えば1/4、1/5あるいは1/8などのものが使用されている。このため、上述のようにして、照明光(露光光)ILによりレチクルR上の照明領域が照明されると、そのレチクルRに形成されたパターンが投影光学系PLによって投影倍率βで縮小された像(部分縮小像)が、表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウエハW上のスリット状の露光領域に投影され転写される。
なお、本実施形態では、上記の複数のレンズエレメントのうち、特定のレンズエレメント(例えば、所定の5つのレンズエレメント)がそれぞれ独立に移動可能となっている。かかる特定のレンズエレメントの移動は、特定のレンズエレメント毎に設けられた3個のピエゾ素子等の駆動素子によって行われる。すなわち、これらの駆動素子を個別に駆動することにより、特定のレンズエレメントを、それぞれ独立に、各駆動素子の変位量に応じて光軸AXに沿って平行移動させることもできるし、光軸AXと垂直な平面に対して所望の傾斜を与えることもできるようになっている。本実施形態では、上記の駆動素子を駆動するための駆動指示信号は、主制御装置20からの指令MCDに基づいて結像特性補正コントローラ44によって出力され、これによって各駆動素子の変位量が制御されるようになっている。
このようにして構成された投影光学系PLでは、主制御装置20による結像特性補正コントローラ44を介したレンズエレメントの移動制御により、ディストーション、像面湾曲、非点収差、コマ収差、又は球面収差等の諸収差(光学特性の一種)が調整可能となっている。
前記ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図1における下方で、不図示のベース上に配置され、その上面にウエハホルダ25が載置されている。このウエハホルダ25上にウエハWが例えば真空吸着等によって固定されている。
ウエハWとしては、例えば半導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)等の円板状の基板が用いられ、該基板の表面(上面)には、図1では図示が省略されているが、実際には、図8、図9に示されるように、感光剤としてのレジストの膜(以下、「レジスト膜」と記述する)52が形成され、該レジスト膜52の下層として下部反射防止膜(BARC)54が形成されている。なお、レジスト膜52、BARC54の形成条件については、更に後述する。
図1に戻り、前記ウエハステージWSTは、モータ等を含むウエハステージ駆動部24により走査方向(Y軸方向)及び走査方向に垂直な非走査方向(X軸方向)に駆動される。そして、このウエハステージWSTによって、ウエハW上の各ショット領域を走査(スキャン)露光するためにウエハWをレチクルRに対して相対走査する動作と、次のショットの露光のための走査開始位置(加速開始位置)まで移動する動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作が実行される。
ウエハステージWSTのXY平面内での位置は、ウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られ、主制御装置20ではその位置情報(又は速度情報)に基づきウエハステージ駆動部24を介してウエハステージWSTの駆動制御を行う。
また、ウエハステージWSTは、ウエハステージ駆動部24によりZ軸方向、θx方向(X軸回りの回転方向:ピッチング方向)、θy方向(Y軸回りの回転方向:ローリング方向)及びθz方向(Z軸回りの回転方向:ヨーイング方向)にも微小駆動される。
前記アライメント検出系ASは、投影光学系PLの側面に配置されている。本実施形態では、ウエハW上に形成されたストリートラインや位置検出用マーク(ファインアライメントマーク)を観測する結像式アライメントセンサがアライメント検出系ASとして用いられている。このアライメント検出系ASの詳細な構成は、例えば、特開平9−219354号公報などに開示されている。アライメント検出系ASによる観測結果は、主制御装置20に供給される。
更に、図1の装置には、ウエハW表面の露光領域内部及びその近傍の領域のZ軸方向(光軸AX方向)の位置を検出するための斜入射方式のフォーカス検出系(焦点検出系)の一つである、多点フォーカス位置検出系(21,22)が設けられている。この多点フォーカス位置検出系(21,22)の詳細な構成等については、例えば、特開平6−283403号公報などに開示されている。多点フォーカス位置検出系(21,22)による検出結果は、主制御装置20に供給される。
更に、本実施形態の露光装置100では、図示は省略されているが、レチクルRの上方に、投影光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマークとウエハステージWST上に設けられた基準マーク板上の基準マークとを同時に観察するための露光波長を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント光学系から成る一対のレチクルアライメント系が設けられている。これらのレチクルアライメント系としては、例えば特開平7−176468号公報などに開示されているものと同様の構成のものが用いられている。
ここで、前述した4つの変形照明用の開口絞り36C〜36Fにそれぞれ一体的に設けられた偏光板について説明する。図1には、照明系開口絞り板上に設けられた前述の通常絞り36AとダイポールY開口絞り36Dとが示され、図3には、図1の状態から前述の回転軸34aを中心として照明系開口絞り板34を180度回転し、ダイポールY開口絞り36Dが照明光ILの光路上に設定された状態、すなわちダイポールY照明条件が設定された状態が示されている。但し、この図3では、説明をわかり易くする観点及び図示の便宜上から前述の第2リレーレンズ38Bとコンデンサレンズ42とを含む光学系が一つのレンズ50として模式的に示されるとともに、ミラーMが省略されている。そして、このミラーMを省略した関係からレチクルRをXY面内でなく、XZ面内に配置した状態が示されている。
図3に示されるように、ダイポールY開口絞り36Dの+Y側には、ダイポールY開口絞り36Dに形成された2つの開口37a、37b(図4参照)を覆う状態で偏光板35A,35Bが固定されている。これらの偏光板35A,35Bの偏光方向は、それぞれ図4中に矢印で示されるように、図3に示される照明光ILの光路上への設定時の状態で照明光学系12の光軸IX(投影光学系の光軸AXに一致)を中心とした円周の最上端、最下端における接線方向、すなわちX軸方向に設定されている。従って、照明系開口絞り板34に設けられたダイポールY開口絞り36Dの開口37a、37bから射出される照明光は、それぞれ上記の接線方向、すなわちX軸方向にほぼ平行な方向の直線偏光となる。
残りの変形開口絞り36C、36E、36Fにも、それぞれの開口の出口端に偏光板が設けられている。以下、図5〜図7を参照して、この点について更に詳述する。図5には、照明光ILの光路上に設定されたダイポールX開口絞り36Cを+Y側から見た状態が示されている。この図5に示されるように、ダイポールX開口絞り36Cの2つの開口37c,37dを+Y側から覆う状態で、偏光板35C,35DがダイポールX開口絞り36C(照明系開口絞り板34)に一体的に取り付けられている。偏光板35C,35Dの偏光方向は、それぞれ図5中に矢印で示されるように、光路上への設定時の状態で光軸IXを中心とした円周の最右端、最左端における接線方向、すなわちZ軸方向に設定されている。従って、照明系開口絞り板34に設けられたダイポールX開口絞り36Cの開口37c、37dから射出される照明光は、それぞれ上記の接線方向、すなわちZ軸方向(ウエハWの面上ではY軸方向)にほぼ平行な方向の直線偏光となる。
図6には、照明光ILの光路上に設定された第1の四重極照明絞り36Eを+Y側から見た状態が示されている。この図6に示されるように、第1の四重極照明絞り36Eの4つの開口37e,37f,37g,37hを+Y側から覆う状態で、偏光板35E,35F,35G,35Hが第1の四重極照明絞り36E(照明系開口絞り板34)に一体的に取り付けられている。偏光板35E,35Gの偏光方向は、それぞれ図6中に矢印で示されるように、光路上への設定時の状態で光軸IXを中心とした円周の最上端,最右端における接線方向、すなわちX軸方向に設定され、偏光板35F,35Hの偏光方向は、それぞれ図6中に矢印で示されるように、光軸IXを中心とした円周の最右端,最左端における接線方向、すなわちZ軸方向に設定されている。従って、照明系開口絞り板34に設けられた第1の四重極照明絞り36Eの開口37e,37gから射出される照明光は、X軸方向にほぼ平行な直線偏光となり、開口37f,37hから射出される照明光は、Z軸方向(ウエハWの面上ではY軸方向)にほぼ平行な方向の直線偏光となる。
図7には、照明光ILの光路上に設定された第2の四重極照明絞り36Fを+Y側から見た状態が示されている。この図7と図6とを比べるとわかるように、第2の四重極照明絞り36Fは、上述の第1の四重極照明絞り36Eをその中心(照明光ILの光路上に設定された状態における光軸IXに一致)を中心として、時計回り(又は反時計回り)に45度回転させたものと同様のものである。この第2の四重極照明絞り36Fの4つの開口37i,37j,37k,37lを+Y側から覆う状態で、偏光板35I,35J,35K,35Lが第2の四重極照明絞り36F(照明系開口絞り板34)に一体的に取り付けられている。偏光板35I,35Kの偏光方向は、それぞれ図7中に矢印で示されるように、光路上への設定時の状態で光軸IXを中心とした円周の接線方向、すなわちX軸を時計回りに45度回転させた方向に設定され、偏光板35J,35Lの偏光方向は、それぞれ図7中に矢印で示されるように、光軸IXを中心とした円周の接線方向、すなわちZ軸を時計回りに45度回転させた方向に設定されている。従って、照明系開口絞り板34に設けられた第2の四重極照明絞り36Fの開口37i,37kから射出される照明光は、X軸を時計回りに45度回転した方向にほぼ平行な直線偏光となり、開口37j,37lから射出される照明光は、Z軸(ウエハWの面上ではY軸)を時計回りに45度回転した方向にほぼ平行な方向の直線偏光となる。
ここで、変形照明条件下におけるパターンの照明原理について、一例としてダイポールY照明条件を採りあげて、図3を用いて説明する。
図3において、フライアイレンズ32の射出側焦点面(照明光学系12の瞳面)には光軸IXに対してZ軸方向(±Z方向)に偏心した2つの開口37a,37bが形成された開口絞り36Dが配置されている。また、この開口絞り36Dの2個の開口のレチクル側(又は光源10側でも良い)にそれぞれ偏光板35A,35Bが一体的に取り付けられている。
光源10からレーザビームLBがパルス発光されると、フライアイレンズ32からの照明光ILで開口絞り36Dが照明され、開口絞り36Dにより光軸IXに対して+Z方向、−Z方向にそれぞれ偏心した2個の2次光源が形成される。
それら2個の2次光源から射出された照明光はそれぞれ偏光板35A,35Bを通過した後に、第1リレーレンズ38Aを経て固定レチクルブラインド40A、可動レチクルブラインド40Bの矩形開口を通過する。そして、その照明光ILは、レンズ50を経てレチクルRに入射する。なお、レンズ50とレンズ38Aとから構成される光学系の前側焦点(光源側焦点)位置には、照明系開口絞り板34の開口絞り36D(偏光板35A,35B)が設けられており、レチクルRのパターン面PAは光学系(レンズ38A及びレンズ50)に関して照明系開口絞り板34の配置面とフーリエ変換の関係にある。
この場合、例えば照明系開口絞り板34の開口絞り36Dに形成された開口37a,37bからそれぞれ偏光板35A,35Bを介して射出された照明光(主光線が46A及び46Bでそれぞれ示される。以下、「光46A」,「光46B」とそれぞれ記述する)はレンズ38A及びレンズ50を経てそれぞれレチクルR上に光軸IXに対して斜めに入射する。また、これらの光46A及び46Bは、図3中に丸の中に×を付した記号で示されるように、それぞれレチクルRに対する入射面(紙面方向)に対して垂直な方向の直線偏光(H偏光)となっている。
上述のダイポールY照明条件下では、例えばレチクルR上にY軸方向を周期方向とするX軸に平行な方向の複数のラインパターン(Hパターン)から成るL/Sパターン(L/S・Hパターン)が形成されている場合には、図8に示されるように、レチクルR上のそのL/S・HパターンCP1からの0次回折光48Aと1次回折光48B(又は0次回折光と−1次回折光)との2光束干渉により、良好なコントラストのもとでそのL/S・HパターンCP1(通常照明条件下における解像限界以下の微細な線幅のパターン)を投影光学系PLを介してウエハW上に結像することができる。なお、上記の2光束干渉により解像度が向上する原理などについては、例えば特開平11−224855号公報などに詳細に開示されているので詳細説明は省略する。
図8には、図3と同一のダイポールY照明条件下において、開口37bを介して偏光板35Bから射出されレチクルRに対して入射角θ1で入射する光46Bの照射により、レチクルR上に形成されたL/S・HパターンCP1からの0次回折光48Aと1次回折光48Bとが、投影光学系PLを経てウエハWに対して入射角φ1で入射し、像面上で干渉する様子が模式的に示されている。この図8において、符号IOは、照明系開口絞り板34とレチクルとの間の光学系を示し、図3のレンズ38A及びレンズ50を1つのレンズで表したものに相当する。以下においても、適宜、照明系開口絞り板34とレチクルとの間の光学系をレンズIOと記述する。この図8に示されるように、ダイポールY照明条件下では、ウエハWに対して傾斜した方向からそのウエハW上に入射する斜入射光が、パターンの結像(この場合、2光束干渉による結像)に寄与する。
また、前述の如く、偏光板35Bから射出され、レンズIOを介してレチクルRに対して斜入射する光46Bは、その偏光方向が紙面に垂直な直線偏光(H偏光)となっており、この直線偏光の照射により、レチクルR上のL/S・HパターンCP1から生じる0次回折光48Aと1次回折光48Bとは、ともに、像面(ウエハ面、すなわちウエハW表面のレジスト膜とほぼ一致)上では、S偏光(TE偏光)となる。
また、図8では、図示が省略されているが、前述の光46Bと光軸IXに対して対称にレチクルRに対して入射角θ1で前述の光46A(開口37a、偏光板35A及びレンズIOを経由した光)が照射され、この光46Aの0次回折光と−1次回折光とが投影光学系PLを介して像面(ウエハW面にほぼ一致)上で干渉する。この場合も、光46Aの0次回折光と−1次回折光はともにウエハW面上では、S偏光(TE偏光)となる。
そこで、かかる点に鑑みて、本実施形態では、上記の斜入射光(0次回折光48A,1次回折光48B等)のウエハW表面での反射光が投影光学系PLを構成する最下端に位置するレンズに殆ど到達しない程度に、前記斜入射光に対するウエハW上での反射率が低くなるように、ウエハW上に形成されるBARC54及びレジスト膜52両者の形成条件が設定されている。本実施形態では、斜入射光は、全てS偏光となるので、斜入射光かつS偏光(以下、「S偏光斜入射光」と呼ぶ)のウエハW上での反射率が特に低くなるように、ウエハW上に形成されるBARC54及びレジスト膜52両者の形成条件が設定されている。具体的には、上記の如く、ウエハW上でのS偏光斜入射光の反射率が低くなるように、BARC54、レジスト膜52の材質が選択され、かつその材質に応じた膜厚設定がなされている。特に、膜厚については、投影光学系PLの開口数(NA)及び使用される変形照明条件下におけるコヒーレンス・ファクタ(σ値)の両者、又は一方を考慮して設定されている。
なお、BARC54及びレジスト膜52のいずれかのみ、ウエハW上での反射率を考慮して、形成条件、具体的には材質及び膜厚の少なくとも一方を設定しても良い。
また、BARC54に代えて、レジスト膜52の上層を形成する上部反射防止膜、すなわちTARCを採用する場合には、そのTARC及びレジスト膜52の少なくとも一方について、ウエハW上での反射率を考慮して、形成条件、具体的には材質及び膜厚の少なくとも一方を設定しても良い。
いずれにしても、本実施形態では、ダイポールY照明条件下でのL/S・HパターンCP1の転写時には、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できる。
また、結像に寄与する回折光、すなわち2光束干渉する全ての光がウエハW面上でS偏光となるので、ウエハW上には、L/S・Hパターンのコントラストの極めて良好な像が形成される。従って、ウエハW上には、L/S・HパターンCP1の像が良好に形成される。
図9には、ダイポールX照明条件下において、L/S・VパターンCP2を転写する際の偏光板35Dを経由し、レチクルRに照射される照明光ILの0次回折光IL0が模式的に示されている。この図9に示されるように、投影光学系PLから射出される0次回折光IL0は、紙面直交方向を偏光方向とする直線偏光(V偏光)であり、ウエハWに対して入射角φ2の斜入射光かつS偏光(S偏光斜入射光)となって照射されるが、前述の如く、そのS偏光斜入射光のウエハW表面での反射率を考慮してウエハW上に形成されるBARC54及びレジスト膜52両者の形成条件が設定されているので、上記のS偏光斜入射光のウエハW表面での反射光が投影光学系PLを構成する最下端に位置するレンズに殆ど到達しないようになっている。従って、本実施形態では、ダイポールX照明条件下におけるL/S・VパターンCP2の転写時にも、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できる。
勿論、この場合も、図示が省略されているが、開口37cを介して偏光板35Cから紙面直交方向を偏光方向とする直線偏光(V偏光)が射出され、該直線偏光が光軸IX(投影光学系PLの光軸AXに一致)に関して前述の照明光ILと対称にレチクルRに対して入射し、この光の0次回折光と−1次回折光とが、前述と同様にして投影光学系PLの像面(ウエハW表面のレジスト膜とほぼ一致)上で干渉し、これによってL/S・Vパターンの像が形成される。この場合も、干渉する全ての光がウエハW面上でS偏光となるので、ウエハW上には、コントラストが極めて良好な状態でL/S・Vパターンの像が形成される。
また、図示は省略されているが、L/S・HパターンとL/S・Vパターンとが混在するパターンがレチクルR上に形成されている場合、前述の第1の四重極照明絞り36Eが照明光ILの光路上に設置される変形照明条件(第1の四重極照明条件)が用いられるが、この第1の四重極照明条件下では、図8の状態と図9の状態とが同時に出現したかのようになる。従って、レチクルR上のL/S・Hパターン及びL/S・Vパターンの両者ともに、ウエハW上に良好なコントラストで結像される。また、この場合も、前述の2回反射現象の発生を回避できる。
同様に、図示は省略されているが、L/S・HパターンとL/S・Vパターンとをそれぞれ45度回転した2種類のL/Sパターンが混在するパターンがレチクルR上に形成されている場合、第2の四重極照明絞り36Fが照明光ILの光路上に設置される変形照明条件(第2の四重極照明条件)が用いられるが、この第2の四重極照明条件下では、第1の四重極照明条件の場合と同様に、レチクルR上の2種類のL/Sパターンが、ウエハW上に良好なコントラストで結像される。また、この場合も、前述の2回反射現象の発生を回避できる。
次に、本実施形態の露光装置100による露光動作を、簡単に説明する。なお、ここでは、ウエハW上への1層目の露光がすでに終了しており、2層目以降の露光を行うものとして説明する。
まず、主制御装置20は、不図示のレチクルローダを介してレチクルステージRST上に回路パターンが形成されたレチクルRをロードする。ここでは、前述のL/S・Vパターンが形成されたレチクルRがレチクルステージRST上にロードされたものとする。
次に、主制御装置20は、そのレチクルRがレチクルステージRST上まで搬送される搬送途中に不図示のバーコードリーダ等により読み取られたそのレチクルRの情報に基づいて、そのレチクルRの露光に最適な照明条件、ここでは、ダイポールX変形照明条件を設定すべく、制御信号MLCを駆動装置39に与える。これにより、駆動装置39により照明系開口絞り板34が回転軸34aを中心として回転され、開口絞り36Cが照明光ILの光路上に設定される。
次に、主制御装置20は、前述のレチクルアライメント系及び不図示の基準マーク板を用いたレチクルアライメント、アライメント検出系AS及び基準マーク板を用いたベースライン計測を、通常のスキャニング・ステッパと同様の手順で行う。
次に、主制御装置20は、不図示のウエハローダを介してウエハステージWST上のウエハ交換を行う(但し、ウエハステージWST上にウエハがロードされていない場合は、ウエハを単にロードする)。
次に、主制御装置20は、ウエハWに対するアライメント(例えばEGA方式のウエハアライメントなど)を行う。このウエハアライメントの結果、ウエハW上の複数のショット領域の配列座標が精度良く求められる。
次に、主制御装置20は、上記のウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハW上の各ショット領域の露光のために走査開始位置(加速開始位置)にウエハステージWSTを移動させる動作と、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとを同期してY軸方向に相対走査しつつレチクルRをダイポールX変形照明条件下で照明光ILにより照明してレチクルR上のL/S・VパターンをウエハW上のショット領域に転写する動作とを繰り返す、ステップ・アンド・スキャン方式の露光を行う。このとき、図9に示されるようなS偏光同士の2光束干渉により、ウエハ上の各ショット領域にレチクルR上のL/S・Vパターン(CP2)の像が結像されるとともに、ウエハと投影光学系PLとの間の斜入射光の2回反射の発生が回避される。
上記の相対走査中、特に走査露光中には、レチクル干渉計16によって検出されるレチクルステージRSTのXY位置の情報、ウエハ干渉計18によって検出されるウエハステージWSTの位置情報、及び多点フォーカス位置検出系(21,22)によって検出されるウエハWのZ位置及びレベリング情報などに基づいて、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの位置関係が適切に保たれるよう、主制御装置20により、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの位置制御が行われる。
従って、ウエハWに対する露光が終了すると、ウエハW上の複数のショット領域の各々に、レチクルR上のL/S・Vパターンの像がコントラスト良く形成される。
レチクルR上のパターンに応じて、その他の変形照明条件が設定された場合にも、本実施形態では、上記と同様に、S偏光同士の2光束干渉により、ウエハ上の各ショット領域にレチクルR上のパターンの像が結像されるとともに、ウエハと投影光学系PLとの間の斜入射光の2回反射の発生が回避される。
以上説明したように、本実施形態によると、ウエハW表面に対して傾斜した方向からウエハWに入射する斜入射光に対するそのウエハW上での反射率を考慮してレジスト膜52及び反射防止膜(BARC54(又はTARC))の少なくとも一方の形成条件(膜厚及び膜の材質の少なくとも一方)が設定されるので、このウエハWを露光装置100などの投影露光装置の被露光物体とした場合に、投影光学系からの斜入射光の反射光が投影光学系に到達しないあるいは投影光学系に到達したとしても再度基板に到達しないように、すなわち前述の2回反射が生じることがない程度にウエハW上での反射率が十分に低くなるようにレジスト膜52及び反射防止膜(BARC54(又はTARC))の少なくとも一方の形成条件を設定することが可能になっている。
また、本実施形態に係る露光装置100で行われる露光方法によると、パターンを照明する照明条件として、照明光学系12の瞳面上でその照明光学系の光軸IXから離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件、例えば前述したダイポールX照明条件、ダイポールY照明条件、第1の四重極照明条件及び第2の四重極照明条件のいずれかが設定される。また、投影光学系PLの光軸AXに対して傾斜した方向からウエハW上に入射する斜入射光(S偏光斜入射光)に対するそのウエハW上での反射率を考慮してウエハ上に形成されたレジスト膜52及び反射防止膜(BARC54(又はTARC))の少なくとも一方の形成条件が設定されている。そして、上記の設定された変形照明条件の下で、上記のレジスト膜52及び反射防止膜(BARC54(又はTARC))が形成されたウエハW上に投影光学系を介してパターンが転写される。この場合、レジスト膜52及び反射防止膜(BARC54(又はTARC))の少なくとも一方の形成条件は、前述の2回反射が生じることがない程度にS偏光斜入射光のウエハW上での反射率を十分に低くすることができるので、このようにすることにより、変形照明条件下で、前述のゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
なお、上記実施形態において、レジスト膜52の上層を形成するTARCを採用する場合に、TARC上に超低反射層(ナノ粒子層)を形成することとしても良い。
また、上記実施形態では、照明系開口絞り板34の開口絞り36C〜36Fそれぞれの開口の出口側に偏光板を一体的に設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば開口絞り36Eを照明光ILの光路上に設置する場合に、フライアイレンズ32と照明系開口絞り板34との間に別の大きな偏光板を配置し、例えば開口絞り36Eの開口37e〜37hの一部又は全部に1/2波長板を配置して、各1/2波長板の回転角を調整するようにしても良い。これによっても、図6と同様に、光軸IXを中心とする円周の接線方向に偏光した照明光が得られる。この場合、別の大きな偏光板の偏光方向によっては、1/2波長板は開口絞り36Eのすべての開口に設ける必要はない。同様に、開口絞り36Fを照明光ILの光路上に設置する場合は勿論、開口絞り36C,36Dを照明光ILの光路上に設置する場合にも、フライアイレンズ32と照明系開口絞り板34との間に別の大きな偏光板を配置し、各開口絞りの開口一部又は全部に1/2波長板を配置して、各1/2波長板の回転角を調整するようにしても良い。
また、例えば光源として直線偏光のレーザビームが射出されるようなレーザ光源を使用することにより、開口絞り36A〜36Fのそれぞれを直線偏光の照明光で照明する場合には、開口絞り36C〜36Fそれぞれの開口の一部または全部に適当な回転方向の1/2波長板を設けるだけで良い。この場合、一部の開口に1/2波長板を設けるだけでもよいが、全部の開口に1/2波長板を設けるほうが照明のバラツキを低減する上で効果がある。このように1/2波長板を使用して偏光方向を調整した場合には、照明光の損失がないので照明効率が良い。
また、全体として円偏光の照明光を発生する装置を用いて、開口絞り36A〜36Fのそれぞれを照明する場合には、開口絞り36C〜36Fの各開口に適当な回転方向の1/4波長板を設けることが良い。
また、上記実施形態において、開口絞り36Cと開口絞り36Dとの一方のみを照明系開口絞り板34上に設け、この開口絞りをその中心を回転軸として回転可能に構成することで開口絞り36Cと開口絞り36Dとを兼用しても良い。同様にして、開口絞り36Eと開口絞り36Fとを兼用しても良い。
さらに、上記実施形態において、輪帯照明条件下で、特開平6−053120号公報に開示されるような、偏光照明を採用しても良い。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を図10に基づいて説明する。ここで、前述した第1の実施形態と同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略若しくは省略する。この第2の実施形態の露光装置は、投影光学系PLを構成する、複数のレンズエレメント(レンズ)のうち、最下端に位置するレンズ(先端レンズ)58として、その下面(ウエハWに対向する面)に、前記照明系により設定される前述の4つの変形照明条件のうちの任意の変形照明条件下でレチクルR上のパターンをウエハW上に転写した際、ウエハW上で反射され、投影光学系PLの光軸AXに対して傾斜した方向から入射する反射光に対する反射率を考慮して設定された反射防止膜(反射防止多層膜)60が形成されているレンズが用いられている点が、前述の第1の実施形態と異なる。投影光学系PLのその他のレンズ、及び投影光学系PL以外の部分の構成は、前述の第1の実施形態と同様になっている。
図10は、第2の実施形態の露光装置において、ダイポールX変形照明条件下で、L/S・VパターンCP2の転写を行っている様子が模式的に示されている。この場合、ウエハW上には、通常と同様のレジスト膜、反射防止膜が形成されているものとする。但し、ウエハW上に第1の実施形態と同様の形成条件のレジスト膜、反射防止膜が形成されていても良い。
この図10において、開口37dから偏光板35Dを介して直線偏光(V偏光)となって射出される照明光ILは、レンズIOを介してレチクルRに対して入射角θ2で照射される。そして、レチクルR上のL/S・VパターンCP2を介した照明光ILの0次回折光IL0は、投影光学系PLを介してウエハWに対して入射角φ2の斜入射光(S偏光斜入射光)となって照射され、ウエハW表面で反射され、レンズ60に対して入射角φ2で入射する。しかし、本実施形態では、このS偏光斜入射光に対する反射率を考慮して設定された反射防止膜(反射防止多層膜)60がレンズ58下面に形成されているので、上記のS偏光斜入射光のレンズ58下面での反射光がウエハWに殆ど到達しないようになっている(図10中の点線参照)。従って、本第2の実施形態では、ダイポールX照明条件下におけるL/S・VパターンCP2の転写時には、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できる。
図示は省略されているが、開口37cを介して偏光板35Cから直線偏光(V偏光)が射出され、該直線偏光が光軸IX(投影光学系の光軸AXに一致)に関して前述の照明光ILと対称にレチクルRに対して入射し、この光の0次回折光と−1次回折光とが前述と同様にして投影光学系PLの像面(ウエハW表面のレジスト膜とほぼ一致)上で干渉する。この場合も干渉する全ての光がウエハW面上でS偏光となるので、ウエハW上には、コントラストが極めて良好な状態でL/S・Vパターンの像が形成される。
その他の変形照明条件が、レチクルR上のパターンに応じて設定された場合にも、上記のダイポールX変形照明条件下で、L/S・Vパターンの転写を行う場合と同様に、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できるとともに、ウエハW上には、コントラストが極めて良好な状態でレチクルR上のパターンの像を形成することができる。
従って、本第2の実施形態に係る露光装置によると、ウエハW上のレジスト膜等の形成条件によらず、変形照明条件下で、前述のゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
なお、本第2の実施形態において、変形照明条件として、投影光学系PLから射出される回折光の入射角、従ってその回折光のウエハWからの反射光の投影光学系PLに対する入射角が大きく異なるような変形照明条件が設定可能になっている場合などには、レンズ58が交換可能であることが好ましい。かかる場合には、照明系により設定される上記変形照明条件とは異なる照明条件に応じて、レンズ58を、他のレンズ、すなわちその変形照明条件に応じたレンズ、例えばその変形照明条件下で投影光学系PLから射出される回折光の入射角(その回折光のウエハWからの反射光の投影光学系PLに対する入射角)に応じて設定された反射防止膜が形成されたレンズと交換可能にすることができる。
なお、上記第2の実施形態において、先端レンズ58の下面及び上面のうち少なくとも下面にナノ粒子膜のARコートを形成することとしても良い。また、上記第2の実施形態において、先端レンズ58に、大入射角光についての反射防止特性が向上するように、中心波長をシフトして設計したコートを採用しても良い。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を図11に基づいて説明する。ここで、前述した第1の実施形態と同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略若しくは省略する。本第3の実施形態の露光装置は、投影光学系PLの下方に、所定形状(例えば円形、矩形など)の開口が形成された遮光板62が設けられている点が、前述の第1の実施形態に係る露光装置100と異なる。その他の部分の構成は、露光装置100と同一である。
図11は、第3の実施形態の露光装置において、ダイポールX変形照明条件下で、L/S・VパターンCP2の転写を行っている様子が模式的に示されている。この場合、ウエハW上には、通常と同様のレジスト膜、反射防止膜が形成されているものとする。但し、ウエハW上に第1の実施形態と同様の形成条件のレジスト膜、反射防止膜が形成されていても良い。
この図11において、偏光板35Dから直線偏光(V偏光)となって射出される照明光ILは、レンズIOを介してレチクルRに対して入射角θ2で照射される。そして、レチクルR上のL/S・VパターンCP2を介した照明光ILの0次回折光IL0は、投影光学系PLを介してウエハWに対して入射角φ2の斜入射光となって照射され、ウエハW表面で反射され、遮光板62の開口を介して投影光学系PLに対して入射角φ2で入射し、投影光学系PLを構成する最下端のレンズ58で反射される。しかし、本実施形態では、その反射光が、遮光板62によって遮光され、ウエハWに殆ど到達しないようになっている(図11中の点線参照)。従って、本第3の実施形態では、ダイポールX照明条件下におけるL/S・VパターンCP2の転写時には、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できる。
図示は省略されているが、開口37cを介して偏光板35Cから直線偏光(V偏光)となって照明光が射出され、その照明光が光軸IX(光軸AXに一致)に関して前述の照明光ILと対称にレチクルRに対して入射し、この光の0次回折光と−1次回折光とが前述と同様にして投影光学系PLの像面(ウエハW表面のレジスト膜とほぼ一致)上で干渉する。この場合も、干渉する全ての光がウエハW面上でS偏光となるので、ウエハW上には、コントラストが極めて良好な状態でL/S・Vパターンの像が形成される。
その他の変形照明条件が、レチクルR上のパターンに応じて設定された場合にも、上記のダイポールX変形照明条件下で、L/S・Vパターンの転写を行う場合と同様に、前述した2回反射に起因するゴースト像の発生をほぼ確実に回避できるとともに、ウエハW上には、コントラストが極めて良好な状態でレチクルR上のパターンの像を形成することができる。
従って、本第3の実施形態に係る露光装置によると、ウエハW上のレジスト膜等の形成条件によらず、かつ先端レンズ58表面の反射防止膜の形成条件によらず、変形照明条件下で、前述のゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
なお、本第3の実施形態において、設定される照明条件によっては、遮光板62の開口を図11の場合より小さく設定して、ウエハW表面で反射された光が、投影光学系PLを構成する最下端のレンズ58に到達する前に、その遮光板62によって遮光されるようにしても良い。この場合において、その反射光の光路と投影光学系PLを介した結像に寄与する回折光の光路とが近接する場合には、その遮光板62をウエハWからの反射光を遮光し、投影光学系PLを介した回折光を透過させるフィルタにより構成することとしても良い。かかる場合にも、変形照明条件下で、前述の2回反射によるゴースト像の発生を伴わない高解像力、大焦点深度の露光が実現される。
なお、上記各実施形態では、各変形照明条件下で転写対象のパターンに応じた偏光照明が採用される場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の露光装置の照明系は、パターンに応じた偏光照明は必須ではなく、パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件(傾斜照明条件)を、少なくとも1種類設定可能であれば良い。かかる場合であっても、A.ウエハ上での斜入射光の反射率を考慮してレジスト膜、BARC及びTARCの少なくとも1つの形成条件を設定する、B.変形照明条件下でパターンをウエハ上に転写した際、ウエハ上で反射され、投影光学系PLの光軸AXに対して傾斜した方向から入射する反射光に対する反射率を考慮して投影光学系PLの先端レンズに形成された反射防止膜の形成条件を設定する、あるいはC.上記の遮光板を設けることで、変形照明条件(傾斜照明条件)下での前述の2回反射に起因するゴースト像の発生を防止することができる。
また、上記第1の実施形態で説明したウエハ上の所定の膜の形成条件をウエハW上での斜入射光の反射率を考慮して設定する構成、第2の実施形態で説明した投影光学系PLを構成する先端レンズの反射防止膜を斜入射光の反射率を考慮して設定する構成、及び第3の実施形態で説明した遮光板を設ける構成を、全て若しくは任意の組み合わせで併用しても良いことは勿論である。
また、上記各実施形態の露光装置の光源10としては、F2レーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、KrFエキシマレーザ光源などの紫外パルス光源に限らず、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプを用いることも可能である。また、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍および拡大系のいずれでも良い。
また、上記各実施形態では、走査型露光装置の場合を説明したが、本発明は、投影光学系を備える露光装置であれば、ステップ・アンド・リピート機、ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・スティッチング機を問わず適用することができる。また、ウエハステージを2基備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。さらに、例えば国際公開第99/49504号パンフレットなどに開示される、投影光学系PLとウエハとの間に液体(例えば純水など)が満たされる液浸型露光装置にも本発明を適用することができる。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶標示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシーン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
本発明の形成条件設定方法は、露光装置で用いられる基板上に形成されるレジスト膜、反射防止膜等の形成条件の設定に適している。また、本発明の露光方法及び露光装置は、半導体素子等のマイクロデバイスの製造に適している。
第1の実施形態に係る露光装置100の全体構成を概略的に示す図である。 図1の照明系開口絞り板を、−Y方向から見て示す正面図である。 ダイポールY開口絞りが照明光の光路上に設定された状態を示す図である。 照明光の光路上に設定されたダイポールY開口絞りを+Y側から見た状態を示す図である。 照明光の光路上に設定されたダイポールX開口絞りを+Y側から見た状態を示す図である。 照明光の光路上に設定された第1の四重極照明絞りを+Y側から見た状態を示す図である。 照明光の光路上に設定された第2の四重極照明絞りを+Y側から見た状態を示す図である。 ダイポールY照明条件下で、L/S・Hパターンを転写する際のレチクル上のL/S・Hパターンからの0次回折光と1次回折光との2光束干渉を示す図である。 ダイポールX照明条件下において、L/S・Vパターンを転写する際の偏光板を経由し、レチクルに照射される照明光の0次回折光を模式的に示す図である。 第2の実施形態の露光装置を説明するための図であって、ダイポールX変形照明条件下で、L/S・Vパターンの転写を行っている様子を模式的に示す図である。 第3の実施形態の露光装置を説明するための図であって、ダイポールX変形照明条件下で、L/S・Vパターンの転写を行っている様子を模式的に示す図である。 ゴースト像の出現原理を説明するための図である。
符号の説明
10…光源、12…照明光学系、52…レジスト膜、54…BARC、58…先端レンズ(光学素子)、60…反射防止膜、62…遮光板、100…露光装置、PL…投影光学系、W…基板。

Claims (17)

  1. 基板上に形成される所定の膜の形成条件設定方法において、
    前記基板表面に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する斜入射光に対する前記基板上での反射率を考慮して前記所定の膜の形成条件を設定することを特徴とする形成条件設定方法。
  2. 前記所定の膜は、前記基板上に形成されるレジスト膜、該レジスト膜の下層を形成する下部反射防止膜及び前記レジスト膜の上層を形成する上部反射防止膜の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の形成条件設定方法。
  3. 前記形成条件は、前記所定の膜の膜厚及び前記所定の膜の材質の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の形成条件設定方法。
  4. 前記斜入射光は、前記基板上にパターンの像を投影する投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する光であり、
    前記膜の形成条件は、前記斜入射光が前記基板上で反射されて、前記投影光学系を構成する基板側の光学素子表面に到達しない条件を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の形成条件設定方法。
  5. 投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光方法であって、
    前記パターンを照明する照明条件として、前記パターンを照明する照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を設定する照明条件設定工程と;
    前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から前記基板上に入射する斜入射光に対する前記基板上での反射率を考慮して設定された所定の膜を含む少なくとも一層の膜が形成された基板上に、前記設定された変形照明条件の下で、前記投影光学系を介して前記パターンを転写する転写工程と;を含む露光方法。
  6. 前記変形照明条件は、所定方向に伸びる複数本のラインパターンが前記所定方向に直交する方向に並んだ周期パターンの照明に用いられ、前記照明光学系の瞳面上でその光軸を挟んで前記所定方向に直交する方向に対応する方向の一側と他側に前記偏心領域がそれぞれ存在する第1の照明条件、並びに第1の方向に伸びる複数本のラインパターンが前記第1の方向に直交する第2の方向に並んだ第1の周期パターン及び前記第2の方向に伸びる複数本のラインパターンが前記第1の方向に並んだ第2の周期パターンを含むパターンの照明に用いられ、前記照明光学系の瞳面上でその光軸を挟んで前記第2の方向に対応する方向の一側と他側に第1の偏心領域がそれぞれ存在し、かつ前記光軸を挟んで前記第1の方向に対応する方向の一側と他側に第2の偏心領域がそれぞれ存在する第2の照明条件のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  7. 前記変形照明条件は、前記パターンを構成する周期パターンの周期方向に直交する方向にほぼ平行な方向の直線偏光光で各周期パターンを照明する照明条件であることを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記所定の膜は、前記基板上に形成されるレジスト膜、該レジスト膜の下層を形成する下部反射防止膜及び前記レジスト膜の上層を形成する上部反射防止膜の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の露光方法。
  9. 前記膜の形成条件は、前記所定の膜の膜厚及び前記所定の膜の材質の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 前記膜厚は、前記投影光学系の開口数及びコヒーレンス・ファクタの少なくとも一方に応じて設定されることを特徴とする請求項9に記載の露光方法。
  11. 投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、
    前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系を備え、
    前記投影光学系は、前記基板側の端部に位置し、かつ前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射され、前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光に対する反射率を考慮して設定された反射防止膜が形成された光学素子を有することを特徴とする露光装置。
  12. 前記光学素子は、前記照明系により設定される前記変形照明条件とは異なる照明条件に応じて交換可能であることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記反射防止膜は、前記反射光が再び前記基板上に到達しない条件で形成されることを特徴とする請求項11又は12に記載の露光装置。
  14. 投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、
    前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系と;
    前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射され、前記投影光学系の光軸に対して傾斜した方向から入射する反射光を前記投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材に到達する前に遮光する遮光部材と;を備える露光装置。
  15. 投影光学系を介して基板上にパターンを転写する露光装置であって、
    前記パターンを照明する照明光学系を有し、前記照明光学系の瞳面上で前記照明光学系の光軸から離れた少なくとも一部の偏心領域の光量が他の領域より大きくなる変形照明条件を、少なくとも1種類設定可能な照明系と;
    前記照明系により設定される任意の変形照明条件下で前記パターンを基板上に転写した際、前記基板上で反射された反射光が、前記投影光学系の基板側の端部に位置する光学部材で反射されて再び基板上に到達する前に、前記反射光を遮光する遮光部材と;を備える露光装置。
  16. 前記照明系は、前記変形照明条件として、所定方向に伸びる複数本のラインパターンが前記所定方向に直交する方向に並んだ周期パターンの照明に用いられ、前記照明光学系の瞳面上でその光軸を挟んで前記所定方向に直交する方向に対応する方向の一側と他側に前記偏心領域がそれぞれ存在する第1の照明条件、並びに第1の方向に伸びる複数本のラインパターンが前記第1の方向に直交する第2の方向に並んだ第1の周期パターン及び前記第2の方向に伸びる複数本のラインパターンが前記第1の方向に並んだ第2の周期パターンを含むパターンの照明に用いられ、前記照明光学系の瞳面上でその光軸を挟んで前記第2の方向に対応する方向の一側と他側に第1の偏心領域がそれぞれ存在し、かつ前記光軸を挟んで前記第1の方向に対応する方向の一側と他側に第2の偏心領域がそれぞれ存在する第2の照明条件の少なくとも一方を設定可能であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の露光装置。
  17. 前記変形照明条件は、前記パターンを構成する周期パターンの周期方向に直交する方向にほぼ平行な方向の直線偏光光で各周期パターンを照明する照明条件であることを特徴とする請求項16に記載の露光装置。
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