JP2006302670A - Ptc面状発熱体およびこれを備えた車両用シート - Google Patents

Ptc面状発熱体およびこれを備えた車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】通風性を有するPTC面状発熱体、およびこれを備えた車両用シートを提供する。
【解決手段】薄板状のベース部1と、このベース部1に間隔を設けて配設された、負電極3と正電極4とならなる一対の電極と、負電極3と正電極4との間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体2、2Aとを備え、前記一対の電極およびPTC抵抗体2が配設されていないベース部1において、複数の貫通孔5を形成してPTC面状発熱体6を構成するとともに、このPTC面状発熱体6が、乗員が座る着座部39、乗員の背中を支持する背もたれ部41のうち、少なくとも一つの部位に設けられる車両用シートの構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通気性を有したPTC面状発熱体、およびこれをヒータとして用いた車両用シートに関する。
従来のPTC面状発熱体は、柔軟性多孔質体と、この柔軟性多孔質体に間隔を設けて配設された一対の柔軟性電極と、この一対の柔軟性電極間にこれと電気的に接続して設けられた柔軟性PTC抵抗体と、これらを被覆する柔軟性被覆材とから構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003‐109803号公報
しかし、上記従来のPTC面状発熱体においては、PTC面状発熱体自身に柔軟性はあるものの、通風性がなく、例えば車両用シートの暖房に用いるためシート表皮下に装着した場合、シート表面から空気を吹き出す方式のシート空調装置と併用することができないという課題があった。また、PTC面状発熱体から発生する熱を外部に向けて効率的に搬送することができないという課題があり、例えば、シート空調の送風を暖める発熱部材として使用することが困難であった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、通気性を有して、発生した熱を外部に向けて効率的に搬送することができるPTC面状発熱体、およびこれを備えた車両用シートを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載のPTC面状発熱体に係る発明は、薄板状のベース部(1または11)と、前記ベース部(1または11)に間隔を設けて配設された一対の電極(3、4)と、前記一対の電極(3、4)間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体(2)とを備え、前記一対の電極(3、4)および前記PTC抵抗体(2)が配設されていない前記ベース部(1または11)において、貫通孔(5または13)を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、PTC面状発熱体自身が通風性を有することにより、通風性を必要とする面にこのPTC面状発熱体を装着して使用することが可能であり、さらに、流体に熱を与えて搬送することが求められる機器にとって有用なPTC面状発熱体が得られ、例えば、車両のシート空調として有用なPTC面状発熱体が得られる。
請求項2に記載のPTC面状発熱体に係る発明は、薄板状のベース部(1)と、前記ベース部(1)に間隔を設けて配設された一対の電極(3、4)と、前記一対の電極(3、4)間を電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体(2)とを備え、前記PTC抵抗体(2)を前記一対の電極(3、4)間に複数個配列するとともに、隣り合う前記複数個のPTC抵抗体(2、2A)間に第1の貫通孔(5)を備えることを特徴とする。
この請求項2に記載の発明によれば、隣り合うPTC抵抗体の間に第1の貫通孔を形成することにより、PTC面状発熱体の発生した熱をその接触する物体に熱伝導で伝えるのと同時に貫通孔に気流を通すことが可能である。この使い方では、暖房時はPTC面状発熱体の発生した熱をその接触する物体に熱伝導で伝え、冷房時はPTC面状発熱体には通電せず発熱させないで、他の手段による送風をPTC面状発熱体の貫通孔を通して冷房することが可能である。さらに、暖房時には貫通孔を通った流体が発熱体のそばを流れて暖まることを利用して、その温風による暖房効果を付加することが可能である。
請求項3に記載のPTC面状発熱体に係る発明は、前記一対の電極(3a、4a)間を橋架けするように配設された前記PTC抵抗体(2a)と前記一対の電極(3a、4a)をPTC発熱体ユニット(9)として構成し、前記PTC発熱体ユニット(9)をベース部(11)に複数個形成するとともに、隣り合う前記PTC発熱体ユニット(9、10)間に第2の貫通孔(13a)を備えることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、PTC面状発熱体自身が、第2の貫通孔により通風性を有するとともに、複数個の前記PTC発熱体ユニットと第2の貫通孔とが隣り合って配列される方向について、第2の貫通孔が存在することにより、PTC面状発熱体の伸縮性が向上することとなる。
請求項4に記載のPTC面状発熱体に係る発明は、前記一対の電極(4a、4b)のうちの少なくとも一方の電極(20または21)は、前記第2の貫通孔(13a)の周囲にループ状に形成されることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明によれば、正の電極および負の電極をループ状に形成したことにより、この電極の1箇所が断線する確率を低減できるとともに、仮に断線した場合でも、その断線部位でショートして高温になることを防止することができるPTC面状発熱体が得られる。
請求項5に記載のPTC面状発熱体に係る発明は、前記ベース部(1、11、16)は、前記一対の電極(3a、4a)および前記PTC抵抗体(2、2A、2a)を挟持する複数の薄板(17、18)で構成されることを特徴とする。
この請求項5に記載の発明によれば、複数の薄板で印刷された一対の電極およびPTC抵抗体を挟持するように構成するので、既存の印刷技術を用いてPTC面状発熱体を製作することができる。
請求項6に記載の車両用シートに係る発明は、前記請求項1〜5のいずれかに記載のPTC面状発熱体が、乗員が座る着座部(39)、乗員の背中を支持する背もたれ部(41)のうち、少なくとも一つの部位に設けられることを特徴とする。
この請求項6に記載の発明によれば、PTC面状発熱体自身が通風性および柔軟性を有することにより、乗員に対してシート空調の送風が可能となり、通風式シート空調システムにとって有用である。また、PTC面状発熱体自身が柔軟性を有することにより、乗員が着座した場合のシートの変形に追従可能となり、シートの座り心地を阻害しない効果と、電極の断線や、発熱体の破損を低減する効果がある。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明のPTC面状発熱体は、貫通孔を備え、通風性を有することを特徴とする。この貫通孔は、PTC抵抗体および電極を備えるベース部に形成されているものであり、その大きさ、形状、または数量は、特に限定するものでなく、流体、例えば空気が通過し得る程度の大きさ、形状、または数量であればよい。例えば、PTC面状発熱体は、ベース部となる面の略全体にわたり網目状に形成されるように貫通孔を備える構成や、流体が通過し得る一定以上の大きさを有する貫通孔を複数個点在して備える構成を有することにより、面状発熱体を貫通する方向への通気性を兼ね備えるとともに、外部に対し、流体を介して熱を移送できることとなる。
図1は、本実施形態におけるPTC面状発熱体の主な構成を示す説明図である。本実施形態のPTC面状発熱体は、薄板状のベース部1と、このベース部1に間隔を設けて配設された、負電極3と正電極4とならなる一対の電極と、負電極3と正電極4との間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体2、2Aとを備え、前記一対の電極およびPTC抵抗体2が配設されていないベース部1において、複数の貫通孔を備えた構成としている。
一対の電極を構成する負電極3と正電極4は、ベース部1の一端側の中央部に設けられたコネクタ7からベース部1の両側の左右にそれぞれ延設されて、さらに前記一端側から他端側に至るまでベース部1の両側辺に沿うように縦幅方向に延設されている。そして、コネクタ7には、電源電流が供給されるリード線ユニット8が接続され、供給された電源電流は、ベース部1の両側辺に沿う負電極3および正電極4を流れ、負電極3および正電極4のそれぞれから横幅方向に延長して形成された一対の電極3、4へ流れる。この一対の電極3、4は、ベース部1の一端側から他端側に至るまでの縦幅方向に所定の間隔を設けて複数個配設されている。
それぞれの一対の電極3、4の横幅方向の間には、電極間を橋架けするようにPTC抵抗体2、2Aが形成され、PTC抵抗体2、2Aは、負電極3と正電極4とを電気的に接続するとともに、電流が流れることにより発熱することになる。PTC抵抗体は、前述の一対の電極3、4間の横幅方向において、所定の間隔を設けて横幅方向に複数個配設されている。隣り合うPTC抵抗体の間には、第1の貫通孔5が配設され、PTC抵抗体と第1の貫通孔5がベース部1の横幅方向に交互に配置されることになる。このようにして配設された一対の電極3、4と、一対の電極3、4間に存在する複数個のPTC抵抗体2および第1の貫通孔5とからなるPTC発熱体ユニットは、ベース部1の縦幅方向に複数個配列され、全体としてPTC面状発熱体6を構成する。
また、PTC面状発熱体の縦幅方向においても、隣り合って配列される負電極3と正電極4の間に、交互に配置されたPTC抵抗体と第1の貫通孔5が設けられている。すなわち、PTC面状発熱体の縦幅方向における一端側から他端側において、複数個のPTC抵抗体および第1の貫通孔5とからなるPTC発熱体ユニットが、複数個配列されている。
上記構成において、リード線ユニット8を通してコネクタ7に電源電流が入力されると、負電極3および正電極4に電圧が印加され、負電極3と正電極4を電気的に接続するPTC抵抗体12に通電されて発熱する。PTC面状発熱体6の全体にわたる複数のPTC抵抗体2、2Aの温度が上昇すると、PTC発熱材料の電気抵抗が増加してある温度で温度上昇が止まることになる。
そして、PTC面状発熱体6の表面に流体を当てると、複数のPTC抵抗体2、2Aの発熱量が複数の第1の貫通孔5を通過する流体とともに外部に向けて搬送されることになる。このPTC面状発熱体6が、乗員が着座する車両用シートに装着された場合には、シート表面から風を吹き出すシート空調の機能を妨げることなく、空調風が複数の第1の貫通孔5を通過して乗員または車内に向けて吹き出されることになる。また、暖房時には、シート空調を使用せず、PTC面状発熱体6からの発熱を熱伝導により、乗員に伝えて暖房効果を与えることができるだけでなく、PTC面状発熱体6からの発熱によってシート空調からの風を加熱して人体周辺の空気を暖めて暖房効果を与えることもできる。
図2に本実施形態における他のPTC面状発熱体の主な構成を示す。図2に示すように、このPTC面状発熱体14は、前述のPTC面状発熱体6に対して、PTC抵抗体12がベース部11の横幅方向に帯状に形成されている点と、ベース部11の縦幅方向に配列されるPTC発熱体ユニット9と10の間に第2の貫通孔13aが配設されている点とが異なっている。
PTC面状発熱体14において、一対の電極を構成する負電極3と正電極4は、ベース部11の一端側の中央部に設けられたコネクタ7からベース部11の両側の左右にそれぞれ延設されて、さらに前記一端側から他端側に至るまでベース部11の両側辺に沿うように縦幅方向に延設されている。そして、コネクタ7には、電源電流が供給されるリード線ユニット8が接続され、供給された電源電流は、ベース部11の前記両側辺に沿う負電極3および正電極4を流れ、負電極3および正電極4のそれぞれから横幅方向に延長して形成された負電極3a、正電極4aへと流れる。この負電極3a、正電極4aは、一対の電極となってベース部11の一端側から他端側に至るまでの縦幅方向に所定の間隔を設けて複数個配設されている。
それぞれの一対の電極3a、4a間には、電極間の全体を橋架けするようにPTC抵抗体2aが形成され、PTC抵抗体2aは、負電極3aと正電極4aとを電気的に接続するとともに、電流が流れることにより発熱することになる。この一対の電極3a、4aと、PTC抵抗体2aとからPTC発熱体ユニット9が構成される。また、負電極3から派生する負電極3aよりも縦方向上側には、所定間隔を設けて、負電極3bおよび正電極4bからなる一対の電極と、PTC抵抗体2bとから構成されるPTC発熱体ユニット10が設けられている。
このようにして配設されたPTC発熱体ユニットは、ベース部11の縦幅方向に第2の貫通孔と交互に複数個配列され、全体としてPTC面状発熱体14を構成する。
上記構成において、リード線ユニット8を通してコネクタ7に電源電流が入力されると、負電極3および正電極4に電圧が印加され、PTC発熱体ユニット9の発熱部であり、負電極3aと正電極4aを電気的に接続するPTC抵抗体2aに通電されて発熱する。同時に、他のPTC発熱体ユニット10の発熱部であるPTC抵抗体2bなどにも通電されて発熱することになる。このようにPTC面状発熱体14の全体にわたるPTC抵抗体の温度が上昇すると、PTC発熱材料の電気抵抗が増加してある温度で温度上昇が止まることになる。
そして、PTC面状発熱体14の表面に流体を当てると、複数のPTC抵抗体2a、2b、12の発熱量が複数の第2の貫通孔13、13aを通過する流体とともに外部に向けて搬送されることになる。このPTC面状発熱体14が、車両用シートに装着された場合には、シート表面から風を吹き出すシート空調の機能を妨げることなく、空調風が複数の第2の貫通孔を通過して乗員または車内に向けて吹き出されることになる。また、暖房時には、シート空調を使用せず、PTC面状発熱体14からの発熱を熱伝導により乗員に伝えて暖房効果を与えることができるだけでなく、PTC面状発熱体14からの発熱によってシート空調からの風を加熱して人体周辺の空気を暖めて暖房効果を与えることもできる。また、PTC面状発熱体14は、第2の貫通孔により縦幅方向に柔軟に伸縮しやすいので、前記縦幅方向についての乗員の着座によるシートの伸びに対応可能であり、シートの座り心地を阻害しない効果と、電極の断線や、発熱体の破損を低減する効果がある。
このように本実施形態に記載のPTC面状発熱体は、薄板状のベース部1と、このベース部1に間隔を設けて配設された一対の電極3、4と、この一対の電極3、4間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体2とを備え、一対の電極3、4およびPTC抵抗体2が配設されていないベース部1において、第1の貫通孔5を備える構成としたので、PTC面状発熱体自身が通風性を有し、さらに、貫通孔を通る流体に熱を与えて搬送することが求められる機器に有用なPTC面状発熱体が得られる。
また、PTC面状発熱体6は、薄板状のベース部1と、このベース部1に間隔を設けて配設された一対の電極3、4と、この一対の電極3、4間を電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体2、2Aとを備え、PTC抵抗体2、2Aを一対の電極3、4間に複数個配列するとともに、隣り合うPTC抵抗体2、2A間に第1の貫通孔5を備える構成としたので、第1の貫通孔5を通った流体が発熱体のそばを流れることにより、効率的に熱の搬送を行うことができるPTC面状発熱体が得られる。
また、PTC面状発熱体14は、一対の電極3a、4a間を橋架けするように配設されたPTC抵抗体2aと一対の電極3a、4aをPTC発熱体ユニット9として構成し、PTC発熱体ユニット9をベース部11に複数個形成するとともに、隣り合うPTC発熱体ユニット9、10間に第2の貫通孔13aを備える構成としたので、PTC面状発熱体自身が第2の貫通孔13aにより通風性を有するとともに、複数個のPTC発熱体ユニットが配列される方向についてのPTC面状発熱体14の伸縮性が向上することとなる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態におけるPTC面状発熱体の主な構成を示す説明図である。本実施形態のPTC面状発熱体15は、薄板状のベース部16と、このベース部16に間隔を設けて配設された、負電極3aと正電極4aとからなる一対の電極と、この一対の電極の間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体2、2Aとを備え、前記一対の電極およびPTC抵抗体2が配設されていないベース部16において、複数の貫通孔を備えた構成としたものであり、特に、PTC抵抗体2、2Aは、一対の電極の間に所定間隔を設けて橋架け状に複数個分配設され、隣り合うPTC抵抗体の間には、第1の貫通孔が配設されている。また、PTC発熱体ユニットは、ベース部23の縦幅方向に複数個配列され、隣り合うPTC発熱体ユニットの間には、第2の貫通孔13aが配設されている。
負電極3と正電極4は、ベース部16の一端側の中央部に設けられたコネクタ7からベース部16の両側の左右にそれぞれ延設されて、さらに前記一端側から他端側に至るまでベース部16の両側辺に沿うように縦幅方向に延設されている。そして、コネクタ7には、電源電流が供給されるリード線ユニット8が接続され、供給された電源電流は、ベース部16の両側辺に沿う負電極3および正電極4を流れ、負電極3および正電極4のそれぞれから横幅方向に延長して形成された一対の電極3a、4aへと流れる。この一対の電極3a、4aは、ベース部16の一端側から他端側に至るまでの縦幅方向に所定の間隔を設けて複数個配設されている。
それぞれの一対の電極3a、4a間には、電極間を橋架けするようにPTC抵抗体2、2Aが形成され、PTC抵抗体2、2Aは、負電極3aと正電極4aとを電気的に接続するとともに、電流が流れることにより発熱することになる。PTC抵抗体は、一対の電極3a、4a間において、所定の間隔を設けて横幅方向に複数個配設されている。隣り合うPTC抵抗体2、2Aの間には、第1の貫通孔5aが配設され、PTC抵抗体と第1の貫通孔がベース部16の横幅方向に交互に配置されることになる。このようにして配設された一対の電極3a、4aと、一対の電極3a、4a間に存在する複数個のPTC抵抗体および第1の貫通孔とからなるPTC発熱体ユニットは、ベース部16の縦幅方向に複数個配列される。
ベース部16の縦幅方向の最上側には、横幅方向の略全体にわたって帯状の第2の貫通孔13が設けられている。この第2の貫通孔13の下側には、縦幅方向の最上側に位置するPTC発熱体ユニットが配設され、正電極4から横幅方向左側に延長して形成された正電極4aは、負電極3の近傍でほぼ直角状に下方に曲がり、さらに正電極4に向かう方向にほぼ直角状に曲がり、正電極4と接続するように形成されている。そして、正電極4aが取り囲む内側には第2の貫通孔13aが配置されている。このようにして正電極4aは、第2の貫通孔13aの周囲を取り囲むループ状の正電極20を構成することになる。
このループ状の正電極20のさらに下側には、所定間隔を設けて負電極3bが配設され、この負電極3bと正電極20の間には、電極間を橋架けするようにPTC抵抗体2bが形成され、PTC抵抗体2bは負電極3bと正電極20とを電気的に接続している。
そして、負電極3から横幅方向右側に延長して形成された負電極3bは、正電極4の近傍でほぼ直角状に下方に曲がり、さらに負電極3に向かう方向にほぼ直角状に曲がり、負電極3と接続するように形成されている。そして、PTC抵抗体2bの縦幅方向下側で、負電極3bが取り囲む内側には第2の貫通孔が配置されている。このようにして負電極3bは、前記第2の貫通孔の周囲を取り囲むループ状の負電極21を構成することになる。
このようにして、ベース部16の縦幅方向の略全体に渡り、所定間隔を設けてPTC発熱体ユニットが配列され、隣り合うPTC発熱体ユニットのそれぞれの間には帯状の第2の貫通孔が配設され、縦幅方向に配列された各第2の貫通孔は、その周囲を交互にループ状の正電極20と負電極21によって取り囲まれることになる構成をなす。
上記構成において、リード線ユニット8を通してコネクタ7に電源電流が入力されると、負電極3および正電極4に電圧が印加され、PTC発熱体ユニットの発熱部であり、負電極3aと正電極4aを電気的に接続する複数のPTC抵抗体2、2Aに通電されて発熱する。同時に、他のPTC発熱体ユニットの発熱部であるPTC抵抗体などにも通電されて発熱することになる。このようにPTC面状発熱体16の全体にわたるPTC抵抗体の温度が上昇すると、PTC発熱材料の電気抵抗が増加してある温度で温度上昇が止まることになる。
そして、PTC面状発熱体16の表面に流体を当てると、複数のPTC抵抗体2、2Aの発熱量が複数の第1の貫通孔5aおよび複数の第2の貫通孔13、13aを通過する流体とともに外部に向けて搬送されることになる。このPTC面状発熱体16が、車両用シートに装着された場合には、シート表面から風を吹き出すシート空調の機能を妨げることなく、空調風が複数の第1の貫通孔および第2の貫通孔を通過して乗員または車内に向けて吹き出されることになる。また、暖房時には、シート空調を使用せず、PTC面状発熱体16からの発熱を熱伝導により乗員に伝えて暖房効果を与えることができるだけでなく、PTC面状発熱体16からの発熱によってシート空調からの風を加熱して人体周辺の空気を暖めて暖房効果を与えることもできる。また、PTC面状発熱体16は、第2の貫通孔により縦幅方向に柔軟に伸縮しやすいので、前記縦幅方向についての乗員の着座によるシートの伸びに対応可能であり、電極の断線や、発熱体の破損を低減する効果がある。また、PTC面状発熱体16は、ループ状の電極20、21を備えているため、乗員の動きなどにより極度の変形を強いられた場合でも電極が断線する確率を低減できるとともに、仮に1箇所が断線した場合においてもその断線部位でショートして高温になることを防止できることになる。
次に、PTC発熱体ユニットの詳細構成について説明する。図4は、図3に示すPTC面状発熱体における細部の詳細構成を示す部分拡大図であり、図5は、図4におけるA−A断面を表した模式図である。
まず、PTC面状発熱体15を製造する工程を説明する。図4に示すように、ベース部16の片面を構成する薄板材17の裏面の所定の位置に、負電極3aおよび正電極4aを塗布し、負電極3aと正電極4aとを橋架けするようにPTC抵抗体2となるPTC発熱材料を塗布し、負電極3a、正電極4a、およびPTC抵抗体2を薄板材17とで挟持するようにベース部16のもう一つの片面を構成する薄板材18を貼り合わせる。このようにしてPTC発熱体ユニットが形成されたベース部16の全体に対し、あらかじめ製作した型抜き部材(図示せず)を用いて第1の貫通孔5aおよび第2の貫通孔13、13aを形成する抜き工程を行う。
このようにして、負電極3a、正電極4a、およびPTC抵抗体2は、印刷技術を用いて塗布することにより形成するので、PTC面状発熱体全体に対する塗布面積、塗布範囲、塗布位置を所望に設定できるため、ベース部の単位面積当たりの発熱量を容易にコントロールすることが可能である。特に車両用シートに暖房用部材として用いる場合には、乗員にとって、最適な発熱量となるように微調整が可能な製品を製造することが可能である。
第1の貫通孔および第2の貫通孔についても、負電極3a、正電極4a、およびPTC抵抗体2の配置に合わせて、位置、大きさ、範囲を所望に設定できるので、使用条件、製品組み込み時の仕様に最適な通風性、伸縮性を持ったPTC面状発熱体を製造することが可能となる。
塗布される負電極3aおよび正電極4aは、導電性の高い金属の粉末を樹脂基材に練り込んだものであり、例えば、銀などの粉末を樹脂基材に練り込んだものが使用できる。PTC抵抗体2として塗布されるPTC発熱材料は、カーボンの微粒子を樹脂基材に練り込んだものである。薄板材17および18は、負電極3a、正電極4a、およびPTC抵抗体2を両側から挟持可能なように柔軟な材料で構成されるものであり、例えば、ポリエチレン・テレフタレート(PET)で構成されている。負電極3a、正電極4a、およびPTC抵抗体2の樹脂基材は、薄板材17および18の素材と同材、または異材のいずれであってもよい。
また、車両用シートに使用される場合のPTC面状発熱体における細部の各寸法は、例えば、第1の貫通孔5aは縦横寸法ともに1〜10mm、第2の貫通孔13、13aの縦幅方向寸法は1〜10mmであり、第2の貫通孔13、13aと負電極3aまたは正電極4aとの縦幅方向間隔寸法、第1の貫通孔5aと負電極3aまたは正電極4aとの縦幅方向間隔寸法、およびPTC抵抗体2と第1の貫通孔5aとの横幅方向間隔寸法は、ともに0.5〜3mmである。
次に、PTC面状発熱体の他の構成について説明する。図6は、本実施形態における他のPTC面状発熱体の構成を示す説明図である。
図6に示すPTC面状発熱体24は、前述したPTC面状発熱体6、14、16と異なる主な構成として、PTC発熱体ユニットがベース部23の横幅方向に複数個配列されている構成、一対の電極が縦幅方向に延設されている構成、および第2の貫通孔が縦幅方向に延長する帯状である構成を有している。
このPTC面状発熱体24は、薄板状のベース部23と、このベース部23に間隔を設け、縦幅方向に延設される、負電極29と正電極27とならなる一対の電極と、この一対の電極の間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体とを備え、前記一対の電極およびPTC抵抗体が配設されていないベース部23において、複数の貫通孔を備えた構成としたものであり、前記PTC抵抗体は、前記一対の電極の間に所定間隔を設けて橋架け状に複数個配設され、隣り合うPTC抵抗体の間には、第1の貫通孔28が配設されている。また、PTC発熱体ユニットは、ベース部23の横幅方向に複数個配列され、隣り合うPTC発熱体ユニットの間には、第2の貫通孔26、31、34が配設されている。
負電極22および19は、ベース部23の一端側の中央部に設けられたコネクタ7からベース部23の両側の左右にそれぞれ延設されて、さらに前記一端側から他端側に至るまでベース部23の横幅方向の両側辺に沿うように縦幅方向に延設され、他端側において連結されている。正電極25は、ベース部23の一端側の中央部に設けられたコネクタ7から分岐して、最外側に位置する負電極22および19よりも内側において、前記一端側から他端側に至るまでベース部23の横幅方向の両側辺に沿うように縦幅方向に延設されている。
そして、コネクタ7には、電源電流が供給されるリード線ユニット8が接続され、供給された電源電流は、ベース部23の両側辺に沿って延びる負電極19および22や正電極25を流れ、負電極19および22、正電極25のそれぞれから縦幅方向に延長して形成された一対の電極を構成する負電極29、30、33、および正電極27、32へと流れる。この一対の電極は、ベース部23の横幅方向の略全体にわたり所定の間隔を設けて複数個配設されている。
それぞれの一対の電極間には、電極間を橋架けするようにPTC抵抗体29が形成され、PTC抵抗体29は、負電極と正電極とを電気的に接続するとともに、電流が流れることにより発熱することになる。PTC抵抗体は、一対の電極間において、所定の間隔を設けて縦幅方向に複数個配設されている。隣り合うPTC抵抗体の間には、第1の貫通孔が配設され、PTC抵抗体と第1の貫通孔がベース部23の縦幅方向に交互に配置されることになる。このようにして配設された一対の電極と、この一対の電極間に存在する複数個のPTC抵抗体および第1の貫通孔とからなるPTC発熱体ユニットは、ベース部23の横幅方向に複数個配列される。
ベース部23の横幅方向の両側には、縦幅方向の略全体にわたってPTC発熱体ユニットが設けられている。この両側のPTC発熱体ユニットの内側には、ベース部23の縦幅方向の略全体に延びる帯状の第2の貫通孔がそれぞれ配設され、第2の貫通孔26を取り囲むようにループ状の正電極27を形成され、この正電極27は正電極25から分岐した電極である。
このループ状の正電極27のさらに横幅方向の左側には、所定間隔を設けてループ状の負電極30が配設され、この負電極30と正電極27の間には、電極間を橋架けするようにPTC抵抗体が形成され、PTC抵抗体は負電極30と正電極27とを電気的に接続している。ループ状の負電極30によって取り囲まれる内側には第2の貫通孔31が形成される。この負電極30は負電極19および22から分岐した電極である。
さらに、負電極30の左側には、PTC発熱体ユニットが構成され、このPTC発熱体ユニットの左側には、縦幅方向に延びる帯状の第2の貫通孔34が配置され、この第2の貫通孔34は正電極25から分岐したループ状の正電極32に取り囲まれている。
このようにして、ベース部23の横幅方向の略全体に渡り、所定間隔を設けてPTC発熱体ユニットが配列され、隣り合うPTC発熱体ユニットのそれぞれの間には縦方向に延びる帯状の第2の貫通孔が配設され、横幅方向に配列された第2の貫通孔のそれぞれは、その周囲を交互にループ状の正電極と負電極によって取り囲まれることになる構成をなす。
なお、PTC発熱体ユニット24の詳細構成については、前述の図4および図3を用いて説明した詳細構成と同様であり、また、PTC面状発熱体24を製造する工程についても前述のPTC面状発熱体15のを製造工程と同様であり、これらの説明は省略する。
上記構成において、リード線ユニット8を通してコネクタ7に電源電流が入力されると、負電極19、22および正電極25に電圧が印加され、複数のPTC抵抗体に通電されて発熱する。このようにPTC面状発熱体24の全体にわたるPTC抵抗体の温度が上昇すると、PTC発熱材料の電気抵抗が増加してある温度で温度上昇が止まることになる。
そして、PTC面状発熱体24の表面に流体を当てると、複数のPTC抵抗体の発熱量が複数の第1の貫通孔および複数の第2の貫通孔を通過する流体とともに外部に向けて搬送されることになる。このPTC面状発熱体24が、車両用シートに装着された場合には、シート表面から風を吹き出すシート空調の機能を妨げることなく、空調風が複数の第1の貫通孔および第2の貫通孔を通過して乗員または車内に向けて吹き出されることになる。また、暖房時には、シート空調を使用せず、PTC面状発熱体24からの発熱を熱伝導により乗員に伝えて暖房効果を与えることができるだけでなく、PTC面状発熱体24からの発熱によってシート空調からの風を加熱して人体周辺の空気を暖めて暖房効果を与えることもできる。また、PTC面状発熱体24は、第2の貫通孔により横幅方向に柔軟に伸縮しやすいので、横幅方向についての乗員の着座によるシートの伸びに対応可能であり、電極の断線や、発熱体の破損を低減する効果がある。また、PTC面状発熱体24は、ループ状の電極を備えているため、乗員の動きなどにより極度の変形を強いられた場合でも電極が断線する確率を低減できるとともに、仮に1箇所が断線した場合においてもその断線部位でショートして高温になることを防止できることになる。
次に、第1実施形態および本実施形態で説明したPTC面状発熱体を車両用シートに設けた構成について説明する。図7は、第1実施形態および本実施形態のPTC面状発熱体が設けられる車両用シートを示した部分断面斜視図である。
シート40は、乗員の背中や肩を支える背もたれ部41と、乗員の下半身を支える着座部39とからなり、背もたれ部41および着座部39を支える支持部材の表面にシートヒータ35、36、37、38のうちの少なくとも一つが載せられた状態で、全体をシート表皮で覆われて構成されている。着座部39、背もたれ部41のうち、少なくとも一つの部位に設けられるシートヒータ35〜38は、第1実施形態および本実施形態で説明したPTC面状発熱体であり、設置される部位に応じて所定の形状、大きさに形成されている。また、PTC面状発熱体に供給される電源電流は、シート40の内部に配線されたリード線ユニット8を通じて導入される。
前記支持部材は、シート空調装置と連通する多孔を有する素材で構成され、シート空調装置からの送風はシートヒータ35〜38に形成された前述の貫通孔を通過して乗員または乗員の周囲に吹き出されることになる。また、シート空調装置からの送風がないときでも、PTC面状発熱体からの発熱が熱伝導により、乗員に伝えられる。また、シートヒータ35〜38は、第1および第2の貫通孔によって、乗員の臀部、大腿部、または背中の動きに応じて柔軟に伸縮するように可動性を持たせて設置されている。
このように本実施形態に記載のPTC面状発熱体15は、一対の電極4a、4bのうちの少なくとも一方の電極は、第2の貫通孔の周囲にループ状に形成される構成としたので、正の電極および負の電極をループ状に形成したことにより、この電極の1箇所が仮に断線した場合でも、その断線部位でショートして高温になることを防止することができるPTC面状発熱体が得られる。
また、PTC面状発熱体15は、ベース部16は、一対の電極3a、4aおよびPTC抵抗体2を挟持する複数の薄板17、18で構成されるので、複数の薄板で印刷された一対の電極およびPTC抵抗体を挟持するように構成ことにより、既存の印刷技術を用いることが可能なPTC面状発熱体を製作することができる。
また、車両用シート40は、PTC面状発熱体6、4、15、24が、乗員が座る着座部39、乗員の背中を支持する背もたれ部41のうち、少なくとも一つの部位に設けられて構成されているので、PTC面状発熱体自身が通風性を有することにより、乗員に対してシート空調の送風が可能となり、通風式シート空調システムにとって有用である。また、PTC面状発熱体自身が柔軟性を有することにより、乗員が着座した場合のシートの変形に追従可能となり、シートの座り心地を阻害しない効果と、電極の断線や、発熱体の破損を低減する効果がある。
(その他の実施形態)
第1実施形態および第2実施形態におけるPTC面状発熱体は、上述のように車両のシートに設けられ、車両用シート空調システムに有用であることを説明したが、車両用空調装置(カーエアコン)内に設けることで、暖房時に作動して暖房装置の一つとして構成してもよい。例えば、ハイブリッド車やディーゼル車、またはガソリン車でも高効率などでエンジン水温の上がりにくい車両や寒冷地仕様車において、暖房モード開始時に補助暖房装置として機能するように構成してもよい。
第1実施形態におけるPTC面状発熱体の構成を示す説明図である。 第1実施形態における他のPTC面状発熱体の構成を示す説明図である。 第2実施形態におけるPTC面状発熱体の構成を示す説明図である。 図3に示すPTC面状発熱体における細部の構成を示す部分拡大図である。 図4におけるA−A断面を表した模式図である。 第2実施形態における他のPTC面状発熱体の構成を示す説明図である。 第1および第2実施形態のPTC面状発熱体が設けられる車両用シートを示した部分断面斜視図である。
符号の説明
1 ベース部
2、2A、2a PTC抵抗体
3、3a 負電極
4、4a 正電極
5 第1の貫通孔(貫通孔)
6、14、15 PTC面状発熱体
9、10 PTC発熱体ユニット
11、16 ベース部
13、13a 第2の貫通孔(貫通孔)
17、18 薄板
20 正電極(電極)
21 負電極(電極)
35〜38 PTC面状発熱体
39 着座部
41 背もたれ部

Claims (6)

  1. 薄板状のベース部(1または11)と、前記ベース部(1または11)に間隔を設けて配設された一対の電極(3、4)と、前記一対の電極(3、4)間に電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体(2)とを備え、
    前記一対の電極(3、4)および前記PTC抵抗体(2)が配設されていない前記ベース部(1または11)において、貫通孔(5または13)を備えることを特徴とするPTC面状発熱体。
  2. 薄板状のベース部(1)と、前記ベース部(1)に間隔を設けて配設された一対の電極(3、4)と、前記一対の電極(3、4)間を電気的に接続するように橋架け状に配設されたPTC抵抗体(2)とを備え、
    前記PTC抵抗体(2)を前記一対の電極(3、4)間に複数個配列するとともに、隣り合う前記複数個のPTC抵抗体(2、2A)間に第1の貫通孔(5)を備えることを特徴とするPTC面状発熱体。
  3. 前記一対の電極(3a、4a)間を橋架けするように配設された前記PTC抵抗体(2a)と前記一対の電極(3a、4a)をPTC発熱体ユニット(9)として構成し、
    前記PTC発熱体ユニット(9)をベース部(11)に複数個形成するとともに、隣り合う前記PTC発熱体ユニット(9、10)間に第2の貫通孔(13a)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のPTC面状発熱体。
  4. 前記一対の電極(4a、4b)のうちの少なくとも一方の電極(20または21)は、前記第2の貫通孔(13a)の周囲にループ状に形成されることを特徴とする請求項3に記載のPTC面状発熱体。
  5. 前記ベース部(1、11、16)は、前記一対の電極(3a、4a)および前記PTC抵抗体(2、2A、2a)を挟持する複数の薄板(17、18)で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のPTC面状発熱体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のPTC面状発熱体が、乗員が座る着座部(39)、乗員の背中を支持する背もたれ部(41)のうち、少なくとも一つの部位に設けられることを特徴とする車両用シート。
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