JP2006298333A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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JP2006298333A JP2005127154A JP2005127154A JP2006298333A JP 2006298333 A JP2006298333 A JP 2006298333A JP 2005127154 A JP2005127154 A JP 2005127154A JP 2005127154 A JP2005127154 A JP 2005127154A JP 2006298333 A JP2006298333 A JP 2006298333A
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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯装置ではシェード駆動機構に異常が発生した場合には対向車などにグレアを与える虞がある。
【解決手段】車両の前部の左、右に水平軸H−H回りに回転可能に配置されるランプ8と、このランプ8を水平軸H−H回りに回転させるレベリングアクチュエータ7と、ランプ8から照射される配光を変えるソレノイド6と、車両の走行状態を検出してその検出信号を出力する走行状態検出部1と、ソレノイドの異常を検出してその検出信号を出力する異常検出部3と、走行状態検出部1からの検出信号に基づいてソレノイド6を作動させてランプ8から照射される配光を可変させ、かつ、異常検出部3からの検出信号に基づいてレベリングアクチュエータ7を駆動させてランプ8を下方向に回転させる制御部と、を備える。この結果、ソレノイド6に異常が発生しても対向車などにグレアを与えることがない。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の走行状態、たとえば、車速に応じて前照灯ユニットから照射される配光を変える車両用前照灯装置(車両用前照灯システム)に関するものである。
AFS(Adaptive Front lighting System)のように、たとえば、車両の走行状態(車速)に応じて、前照灯ユニットから照射される配光を変える車両用前照灯装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この車両用前照灯装置について説明する。この車両用前照灯装置は、シェード駆動機構が車両の走行状態に応じて出力される制御信号により駆動し、これに伴ってシェードが移動して配光が変わるものである。たとえば、通常速度の走行時には、灯具ユニットからすれ違い用の配光が照射され、一方、高速の走行時には、シェード駆動機構が駆動してシェードが移動することにより、灯具ユニットから高速道路用の配光が照射される。この高速道路用の配光は、すれ違い用の配光と比較して、上縁のカットオフラインが上に位置し、その分、遠方の視認性が確保され、高速道路の走行に適した配光である。
ところが、前記の車両用前照灯措置は、シェード駆動機構に異常が発生した場合の対処手段がない。このために、前記の車両用前照灯装置では、高速道路用の配光が照射されている状態でシェード駆動機構に異常が発生すると、高速道路用の配光が照射し続けることとなり、車両が通常速度の走行に移行した場合において対向車などにグレアを与える虞がある。
特開2004−327187号公報
この発明が解決しようとする問題点は、前記の従来の車両用前照灯装置では、シェード駆動機構に異常が発生した場合には対向車などにグレアを与える虞があるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、車両の前部の左、右にほぼ水平軸回りに回転可能に配置される前照灯ユニットと、この前照灯ユニットをほぼ水平軸回りに回転させる駆動ユニットと、前照灯ユニットから照射される配光を変える配光可変部と、車両の走行状態を検出してその検出信号を出力する走行状態検出部と、配光可変部の異常を検出してその検出信号を出力する異常検出部と、走行状態検出部からの検出信号に基づいて配光可変部を作動させて前照灯ユニットから照射される配光を可変させ、かつ、異常検出部からの検出信号に基づいて駆動ユニットを駆動させて前照灯ユニットを下方向に回転させる制御部と、を備えることを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、走行状態検出部が、車速を検出して車速信号を制御部に出力する車速センサを有し、制御部が、車速センサからの車速信号に基づいて配光可変部を作動させて前照灯ユニットから照射される配光を変える、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、走行状態検出部が、高速道路の特性を検出して高速道路信号を制御部に出力する高速道路検出部を有し、制御部が、高速道路検出部からの高速道路信号に基づいて配光可変部を作動させて前照灯ユニットから照射される配光をすれ違い用の配光から高速道路用の配光に変える、ことを特徴とする。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、駆動ユニットが、車体の傾きに対応して前照灯ユニットの光軸が路面に対してほぼ一定の角度を保つように駆動制御されているレベリング駆動ユニットと兼用である、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯装置は、配光可変部に異常が発生すると、制御部の作用により、駆動ユニットが駆動して前照灯ユニットが下方向に回転する。この結果、配光の上縁のカットオフラインが下がるので、対向車などにグレアを与えるようなことがなく、交通安全に貢献することができる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯装置は、車速に基づいて配光を変えるので、たとえば、車速が所定値以上に達すると、配光がすれ違い用の配光から高速道路用の配光に変わり、高速道路の走行時の視認性が確実に確保され、交通安全に貢献することができる。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯装置は、高速道路を走行すると、配光がすれ違い用の配光から高速道路用の配光に変わり、高速道路の走行時の視認性が確実に確保され、交通安全に貢献することができる。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯装置は、駆動ユニットとレベリング駆動ユニットとを兼用するので、部品点数を軽減することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
以下に、この発明にかかる車両用前照灯装置の実施例の2例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図5は、この発明にかかる車両用前照灯装置の実施例1を示す。以下、この実施例1にかかる車両用前照灯装置の構成について説明する。この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、図1に示すように、走行状態検出部1と、制御部としてのCPU2およびソレノイド駆動部4およびレベリングアクチュエータ駆動部5と、異常検出部3と、配光可変部としての前記ソレノイド駆動部4およびソレノイド6および第1シェード13および第2シェード14と、駆動ユニットとしての前記レベリングアクチュエータ駆動部5およびレベリングアクチュエータ7と、前照灯ユニットとしてのランプ8と、車高センサ9と、を備えるものである。
前記ランプ8は、車両(図示せず)の前部の左側と右側とにそれぞれほぼ水平軸H−H回りに回転可能に配置されるものである。前記ランプ8は、プロジェクタタイプのヘッドランプであって、図2に示すように、光源としての放電灯15と、リフレクタ16と、投影レンズ(集光レンズ)17と、前記第1シェード13および前記第2シェード14と、前記ソレノイド6と、フレーム部材18と、ストッパ部材19と、回動軸20と、を備えるものである。
前記放電灯15は、発光部が前記リフレクタ16の第1焦点F1もしくはその近傍に位置するように、前記リフレクタ16にソケット26を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯15の発光部からの光は、前記リフレクタ16で反射して、前記投影レンズ17を透過して前方に所定の配光で投影される。
前記リフレクタ16および前記投影レンズ17および前記ストッパ部材19は、前記フレーム部材18にそれぞれ取り付けられていて、ユニット化されている。前記ストッパ部材19には、前記ソレノイド6が取り付けられている。また、前記ストッパ部材19には、前記回動軸20を介して前記第1シェード13および前記第2シェード14が回動可能に取り付けられている。
前記第1シェード13のエッジおよび前記第2シェード14のエッジは、前記リフレクタ16の第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。また、前記第1シェード13および前記第2シェード14は、前記ソレノイド6の駆動により、前記回動軸20回りに回動して、前記リフレクタ16で反射された反射光の一部を遮蔽して、所定の配光を形成するものである。たとえば、前記ソレノイド6が無通電状態(無駆動状態)のとき、前記第1シェード13および前記第2シェード14は、図2に示す状態にあり、図4に示すすれ違い用の配光LPを形成する。ここで、前記ソレノイド6に通電して前記ソレノイド6を駆動させて、前記第1シェード13を回動させると、図5に示す高速道路用の配光MPが形成される。なお、前記第1シェード13および前記第2シェード14は、1つのシェードであってもよい。
前記高速道路用の配光MPは、図5に示すように、対向車線側のカットオフライン(図5中の太線で示す)がすれ違い用の配光LPのカットオフライン(図5中の点線で示す)よりも上に位置する。このために、前記高速道路用の配光MPは、遠方の路面などを照明することができる。
前記ランプ8は、図3に示すように、ランプハウジング21およびランプレンズ22により区画されている灯室23内に配置されている。すなわち、前記ランプ8は、前記ランプハウジング21にピボット機構24を介して前記水平軸H−H回りに上下に回転可能に取り付けられている。この結果、前記ランプ8は、前記ランプハウジング21に取り付けられている前記レベリングアクチュエータ7の駆動により、前記水平軸H−H回りに上下に回転する。これにより、配光LP、MPは、上下に移動する。
前記走行状態検出部1は、車速を検出して車速信号を前記CPU2に出力する車速センサと、高速道路の特性を検出して高速道路信号を前記CPU2に出力する高速道路検出部と、を有する。前記高速道路検出部としては、たとえば、GPSや地上局(電子基準点など)から出力される位置情報に基づいて高速道路を検出して高速道路信号を前記CPU2に出力するGPSレシーバー、車両に搭載されたCCDカメラやCMOSカメラなどの半導体素子の撮像装置などであって、車両の周囲の環境情報を撮像して画像処理した画像信号を高速泥信号として前記CPU2に出力する撮像装置、高速道路の料金所のETCの信号を高速泥信号として前記CPU2に出力するETCなどがある。
前記車高センサ9は、車体の路面に対する傾きを検出して傾き信号を前記CPU2に出力するものである。
前記異常検出部3は、前記ソレノイド駆動部4の異常を検出してその検出信号を前記CPU2に出力するものである。前記の異常としては、たとえば、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替える際に、前記CPU2から前記ソレノイド駆動部4にOFF信号(前記ソレノイド6への通電を遮断する信号)を出力しても、前記ソレノイド6への通電が遮断されずに、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わらずに高速道路用の配光MPが照射し続けられている状態などがある。
前記CPU2は、前記走行状態検出部1の車速センサからの検出信号(車速信号)に基づいて、配光の切替を判断し、前記ソレノイド駆動部4を介して前記ソレノイド6を作動(駆動)させて前記ランプ8から照射される配光を変える。たとえば、車速が所定値以上に達すると、前記CPU2は、ON信号を前記ソレノイド駆動部4に出力し、前記ソレノイド駆動部4は、入力されたON信号に基づいて前記ソレノイド6に通電し、前記ソレノイド6は、駆動して前記第1シェード13が回動することにより、すれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに切り替わる。また、車速が所定値以下に達すると、前記CPU2は、OFF信号を前記ソレノイド駆動部4に出力し、前記ソレノイド駆動部4は、入力されたOFF信号に基づいて前記ソレノイド6への通電を遮断し、前記ソレノイド6の駆動は、停止して前記第1シェード13が元の状態に回動することにより、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わる。
また、前記CPU2は、前記走行状態検出部1の高速道路検出部からの検出信号(高速道路信号)に基づいて、配光の切替を判断し、前記ソレノイド駆動部4を介して前記ソレノイド6を作動(駆動)させて前記ランプ8から照射される配光を変える。たとえば、車両が高速道路を走行すると、前記CPU2は、ON信号を前記ソレノイド駆動部4に出力し、前記ソレノイド駆動部4は、入力されたON信号に基づいて前記ソレノイド6に通電し、前記ソレノイド6は、駆動して前記第1シェード13が回動することにより、すれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに切り替わる。また、車両が高速道路から一般道路や高速道路の対面通行を走行すると、前記CPU2は、OFF信号を前記ソレノイド駆動部4に出力し、前記ソレノイド駆動部4は、入力されたOFF信号に基づいて前記ソレノイド6への通電を遮断し、前記ソレノイド6の駆動は、停止して前記第1シェード13が元の状態に回動することにより、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わる。
さらに、前記CPU2は、前記車高センサ9からの傾き信号に基づいて、前記ランプ8の回転角度を演算して、前記レベリングアクチュエータ駆動部5を介して前記レベリングアクチュエータ7を作動(駆動)させて車体の傾きに対応して前記ランプ8の光軸が路面に対してほぼ一定の角度を保つものである。たとえば、前記車高センサ9からの上向きの傾き信号が入力されると、前記CPU2は、前記レベリングアクチュエータ駆動部5を介して前記レベリングアクチュエータ7を駆動させて前記ランプ8を下方向に回転させる。これにより、前記ランプ8の光軸が下に傾いて路面に対してほぼ一定の角度を保つことができる。また、前記車高センサ9からの下向きの傾き信号が入力されると、前記CPU2は、前記レベリングアクチュエータ駆動部5を介して前記レベリングアクチュエータ7を駆動させて前記ランプ8を上方向に回転させる。これにより、前記ランプ8の光軸が上に傾いて路面に対してほぼ一定の角度を保つことができる。
さらにまた、前記CPU2は、前記異常検出部3からの検出信号に基づいて、前記CPU2は、前記レベリングアクチュエータ駆動部5を介して前記レベリングアクチュエータ7を駆動させて前記ランプ8を下方向に回転させる。これにより、前記ランプ8の光軸が下に傾いて配光、特に、高速道路用の配光MP全体が下に向いて、高速道路用の配光MPの上縁のカットオフラインが下がる。
この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例1にかかる車両用前照灯装置の作用について説明する。
まず、走行状態検出部1の車速センサが車速を検出して車速信号をCPU2に出力する。また、走行状態検出部1の高速道路検出部が高速道路の特性を検出して高速道路信号をCPU2に出力する。さらに、車高センサ9が車体の路面に対する傾きを検出して傾き信号をCPU2に出力する。
CPU2は、走行状態検出部1の車速センサからの車速信号に基づいて、配光の切替の判断を行い、ソレノイド駆動部4を介してソレノイド6を駆動させてランプ8から照射される配光を変える。たとえば、車速が所定値以上に達すると、CPU2は、ON信号をソレノイド駆動部4に出力し、ソレノイド駆動部4は、入力されたON信号に基づいてソレノイド6に通電し、ソレノイド6は、駆動して第1シェード13が回動する。これにより、すれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに切り替わる。また、車速が所定値以下に達すると、CPU2は、OFF信号をソレノイド駆動部4に出力し、ソレノイド駆動部4は、入力されたOFF信号に基づいてソレノイド6への通電を遮断し、ソレノイド6の駆動は、停止して前記第1シェード13が元の状態に回動する。これにより、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わる。
また、CPU2は、走行状態検出部1の高速道路検出部からの高速道路信号に基づいて、配光の切替の判断を行い、ソレノイド駆動部4を介してソレノイド6を駆動させてランプ8から照射される配光を変える。たとえば、車両が高速道路を走行すると、CPU2は、ON信号をソレノイド駆動部4に出力し、ソレノイド駆動部4は、入力されたON信号に基づいてソレノイド6に通電し、ソレノイド6は、駆動して第1シェード13が回動する。これにより、すれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに切り替わる。また、車両が高速道路から一般道路や高速道路の対面通行を走行すると、CPU2は、OFF信号をソレノイド駆動部4に出力し、ソレノイド駆動部4は、入力されたOFF信号に基づいてソレノイド6への通電を遮断し、ソレノイド6の駆動は、停止して第1シェード13が元の状態に回動する。これにより、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わる。
さらに、CPU2は、車高センサ9からの傾き信号に基づいて、ランプ8の回転角度を演算して、レベリングアクチュエータ駆動部5を介してレベリングアクチュエータ7を駆動させて車体の傾きに対応してランプ8の光軸が路面に対してほぼ一定の角度を保つものである。たとえば、車高センサ9からの上向きの傾き信号が入力されると、CPU2は、レベリングアクチュエータ駆動部5を介してレベリングアクチュエータ7を駆動させてランプ8を下方向に回転させる。これにより、ランプ8の光軸が下に傾いて路面に対してほぼ一定の角度を保つことができる。また、車高センサ9からの下向きの傾き信号が入力されると、CPU2は、レベリングアクチュエータ駆動部5を介してレベリングアクチュエータ7を駆動させてランプ8を上方向に回転させる。これにより、ランプ8の光軸が上に傾いて路面に対してほぼ一定の角度を保つことができる。
ここで、ソレノイド駆動部4が異常状態となり、CPU2からソレノイド駆動部4にOFF信号を出力しても、ソレノイド6への通電が遮断されずに、高速道路用の配光MPからすれ違い用の配光LPに切り替わらずに高速道路用の配光MPが照射し続けられている状態となると、異常検出部3は、ソレノイド駆動部4の異常を検出してその検出信号をCPU2に出力する。
CPU2は、異常検出部3からの検出信号に基づいて、レベリングアクチュエータ駆動部5を介してレベリングアクチュエータ7を駆動させてランプ8を下方向に回転させる。これにより、ランプ8の光軸が下に傾いて配光、特に、高速道路用の配光MP全体が下に向いて、高速道路用の配光MPの上縁のカットオフラインが下がる。
この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、この実施例1にかかる車両用前照灯装置の効果について説明する。
この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、ソレノイド駆動部4に異常が発生すると、CPU2の作用により、レベリングアクチュエータ駆動部5を介してレベリングアクチュエータ7が駆動してランプ8が下方向に回転する。この結果、この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、高速道路用の配光MP全体が下に向いて、高速道路用の配光MPの上縁のカットオフラインが下がるので、対向車などにグレアを与えるようなことがなく、交通安全に貢献することができる。
また、この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、走行状態検出部1の車速センサとCPU2との作用により、車速に基づいて配光を変えるので、たとえば、車速が所定値以上に達すると、配光がすれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに変わり、高速道路の走行時の視認性が確実に確保され、交通安全に貢献することができる。
さらに、この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、走行状態検出部1の高速道路検出部とCPU2との作用により、高速道路を走行すると、配光がすれ違い用の配光LPから高速道路用の配光MPに変わり、高速道路の走行時の視認性が確実に確保され、交通安全に貢献することができる。
さらにまた、この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、ソレノイド駆動部4の異常発生時にランプ8を下向きに回転させる駆動ユニットと、車高センサ9とCPU2との作用により車体の傾きに対応してランプ8の光軸が路面に対してほぼ一定の角度を保つようにランプ8を回転させるレベリング駆動ユニットと、がレベリングアクチュエータ7で兼用する。このために、この実施例1にかかる車両用前照灯装置は、部品点数を軽減することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
図6および図7は、この発明にかかる車両用前照灯装置の実施例2を示す。図中、図1〜図5と同符号は、同一のものを示す。以下、この実施例2にかかる車両用前照灯装置について説明する。
ランプ8の上側および下側には、回転軸25(上側の回転軸が図示されていて、下側の回転軸が図示されていない)がほぼ垂直軸V−V方向に設けられている。前記回転軸25は、軸受け(図示せず)に前記ほぼ垂直軸V−V回りに左右に回転可能に軸支されている。前記下側の回転軸は、スイブルアクチュエータ12に取り付けられている。この結果、前記ランプ8は、前記スイブルアクチュエータ12により、前記ほぼ垂直軸V−V回りに回転可能である。
前記スイブルアクチュエータ12は、ケーシングと、前記ケーシング内に配置されている駆動源と、前記駆動源と前記下側の回転軸とを連結する駆動力伝達機構とから構成されている。前記駆動源は、スイブルアクチュエータ駆動部11を介してCPU2に接続されている。前記CPU2の作用で前記駆動源を駆動させることにより、前記ランプ8は、前記ほぼ垂直軸V−V回りに回転(スイブル)して、前記ランプ8からの光の照射方向が変化する。
前記CPU2には、舵角センサ10が接続されている。前記舵角センサ10は、ステアリングハンドル(図示せず、ステアリングホイール、ハンドルなど同意語)の舵角(操舵角と同意語)および操舵方向を検出して、操舵角信号および操舵方向信号を前記CPU2に出力するものである。すなわち、前記舵角センサ10は、たとえば、車両が曲路(左カーブの道路や右カーブの道路)を走行する場合に、また、車両が交差路を左折したり右折したりする場合に、ドライバーが操舵するステアリングハンドルの操舵角(回転角)および操舵方向(回転方向)を検出して、操舵角信号および操舵方向信号を前記CPU2に出力するものである。前記操舵角信号および前記操舵方向信号は、たとえば、車両に搭載されている前記舵角センサ10および前記CPU2がネットワーク化され、具体的な数値データとして得られる。具体的な数値データとしては、たとえば、ステアリングハンドルを右側に10°切ると、+10°の数値データ、一方、ステアリングハンドルを左側に10°切ると、−10°の数値データとして得られる。また、具体的な数値データとしては、たとえば、ステアリングハンドルを右側に10°切ると、「1000」のニュートラル数値に対して「990」の数値データ、一方、ステアリングハンドルを左側に10°切ると、「1000」のニュートラル数値に対して「1010」の数値データとして得られる。なお、前記操舵角信号および前記操舵方向信号は、たとえば、車両に搭載されている前記舵角センサ(たとえば、光学センサ)10が前記CPU2に出力する電気信号として得られる場合もある。
前記CPU2は、前記舵角センサ10からの前記操舵角信号および前記操舵方向信号に基づいて前記ランプ8の回転角度(スイブル角度)を演算して回転角度データを前記スイブルアクチュエータ駆動部11に出力するものである。
この実施例2にかかる車両用前照灯装置は、以上のごとき構成からなるので、舵角センサ10から操舵角信号および操舵方向信号がCPU2に入力される。すると、このCPU2は、入力された操舵角信号および操舵方向信号に基づいて、ランプ8を回転させる角度を演算して、この演算された回転角度を回転角度データとして、スイブルアクチュエータ駆動部11に出力される。このスイブルアクチュエータ駆動部11は、入力された回転角度データに基づいて、スイブルアクチュエータ12の駆動源を駆動させる。この駆動源の駆動により、ランプ8は、演算された角度まで回転する。これにより、車両の状態に応じてランプ8からの光の照射方向を追従させることができる。
この実施例2にかかる車両用前照灯装置は、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施例1にかかる車両用前照灯装置とほぼ同様の効果を達成することができる。
なお、前記の実施例1、2においては、配光としてすれ違い用の配光LPと高速道路用の配光MPとが得られるものである。ところが、この発明においては、配光として、すれ違い用の配光LPおよび高速道路用の配光MP以外に、たとえば、走行用の配光、雨用の配光、霧用の配光などであってもよい。
この発明にかかる車両用前照灯装置の実施例1を示す構成ブロック図である。 同じく、ランプを示す縦断面図である。 同じく、この実施例1にかかる車両用前照灯装置を示す縦断面図である。 同じく、この実施例1にかかる車両用前照灯装置により得られるすれ違い用の配光を示す説明図である。 同じく、この実施例1にかかる車両用前照灯装置により得られる高速道路用の配光を示す説明図である。 この発明にかかる車両用前照灯装置の実施例1を示す構成ブロック図である。 同じく、ランプを示す正面図である。
符号の説明
1 走行状態検出部
2 CPU(制御部)
3 異常検出部
4 ソレノイド駆動部(制御部、配光可変部)
5 レベリングアクチュエータ駆動部(制御部、駆動ユニット)
6 ソレノイド(配光可変部)
7 レベリングアクチュエータ(駆動ユニット)
8 ランプ(前照灯ユニット)
9 車高センサ
10 舵角センサ
11 スイブルアクチュエータ駆動部
12 スイブルアクチュエータ
13 第1シェード(配光可変部)
14 第2シェード(配光可変部)
15 放電灯
16 リフレクタ
17 投影レンズ
18 フレーム部材
19 ストッパ部材
20 回動軸
21 ランプハウジング
22 ランプレンズ
23 灯室
24 ピボット機構
25 回転軸
26 ソケット
LP すれ違い用の配光
MP 高速道路用の配光
H−H 水平軸
V−V 垂直軸

Claims (4)

  1. 車両の走行状態に応じて前照灯ユニットから照射される配光を変える車両用前照灯装置において、
    車両の前部の左、右にほぼ水平軸回りに回転可能に配置される前記前照灯ユニットと、
    前記前照灯ユニットを前記ほぼ水平軸回りに回転させる駆動ユニットと、
    前記前照灯ユニットから照射される配光を変える配光可変部と、
    車両の走行状態を検出してその検出信号を出力する走行状態検出部と、
    前記配光可変部の異常を検出してその検出信号を出力する異常検出部と、
    前記走行状態検出部からの検出信号に基づいて前記配光可変部を作動させて前記前照灯ユニットから照射される配光を可変させ、かつ、前記異常検出部からの検出信号に基づいて前記駆動ユニットを駆動させて前記前照灯ユニットを下方向に回転させる制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用前照灯装置。
  2. 前記走行状態検出部は、車速を検出して車速信号を前記制御部に出力する車速センサを有し、
    前記制御部は、前記車速センサからの車速信号に基づいて前記配光可変部を作動させて前記前照灯ユニットから照射される配光を変える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯装置。
  3. 前記走行状態検出部は、高速道路の特性を検出して高速道路信号を前記制御部に出力する高速道路検出部を有し、
    前記制御部は、前記高速道路検出部からの高速道路信号に基づいて前記配光可変部を作動させて前記前照灯ユニットから照射される配光をすれ違い用の配光から高速道路用の配光に変える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯装置。
  4. 前記駆動ユニットは、車体の傾きに対応して前記前照灯ユニットの光軸が路面に対してほぼ一定の角度を保つように駆動制御されているレベリング駆動ユニットと兼用である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用前照灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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