JP2006296496A - ブラシ体及びその製造方法 - Google Patents

ブラシ体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006296496A
JP2006296496A JP2005118784A JP2005118784A JP2006296496A JP 2006296496 A JP2006296496 A JP 2006296496A JP 2005118784 A JP2005118784 A JP 2005118784A JP 2005118784 A JP2005118784 A JP 2005118784A JP 2006296496 A JP2006296496 A JP 2006296496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
belt
yarn
shaped
materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005118784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4667942B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Ohara
康之 大原
Nobuyuki Matsumoto
信行 松本
Masashi Otsuka
真史 大塚
Masaru Nakayama
勝 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsuchiya TSCO Co Ltd
Original Assignee
Tsuchiya TSCO Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsuchiya TSCO Co Ltd filed Critical Tsuchiya TSCO Co Ltd
Priority to JP2005118784A priority Critical patent/JP4667942B2/ja
Publication of JP2006296496A publication Critical patent/JP2006296496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4667942B2 publication Critical patent/JP4667942B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 製造時におけるブラシ糸の形状変化を抑制することができるとともに、構成の簡易化を図ることができるブラシ体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 帯状ブラシ材13は、複数本のブラシ糸14を互いに隣接するように並列に配置したうえ、各ブラシ糸の基端部14aを相互に接合して形成されたものである。そして、この帯状ブラシ材13を、その厚み方向に積層し、隣接する帯状ブラシ材13同士を接合することによって、ブラシ体10が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置の帯電ブラシ、徐電ブラシ、あるいはクリーニングブラシの他、電気掃除機等の清掃用具、光学機器、液晶ディスプレイ等の清掃ブラシ等に使用されるブラシ体及びその製造方法に関するものである。
従来、上記のようなブラシ体は、基材と、その基材上に起毛されたブラシ糸とを備えている。ブラシ体として、例えば特許文献1に記載の導電性ベロア材は、織布製の基材(基布)に、ブラシ糸(パイル糸)をパイル織りで折り込むことによって形成されている。この導電性ベロア材は、ブラシ糸を感光ドラム等の被接触体に接触させることにより、被接触体に付着したトナー等の粉粒体を掻き取るように構成されている。また、ブラシ体として、例えば特許文献2に記載の電気掃除機用吸込具に設けられたブラシ体は、基材(基布)と、その基材上に設けられたブラシ糸(パイル)とを備える起毛布から形成されている。このブラシ体は、ブラシ糸で床面の塵埃を除去するように構成されている。
特開平2002−209634号公報 特開平2002−272655号公報
ところで、上記従来のようなブラシ体は、感光ドラム、床面等の被接触体に対し、ブラシ糸の毛先を隙間なく、均一な接触圧で接触させることが望ましい。このため、ブラシ糸の毛倒れ、毛乱れ、変形等といった形状変化を可能な限り抑制する必要がある。しかし、上記従来のようなブラシ体は、その製造時にブラシ糸に圧力が加わる場合があり、このような場合にはブラシ糸の形状変化が生じやすくなるおそれがあった。
例えば、ブラシ体は、バッキング処理、シャーリング処理等といった各種処理を施したり、あるいは出荷したり等するため、ロール状(渦巻き状)に巻回された状態で搬送される。このようにブラシ体をロール状とする際には、基材をその厚み方向へ重ね合わせるように、該基材を丸めることによって巻回が行われる。しかし、ブラシ体において、ブラシ糸は、基材の表面上に起毛されていることから、該基材の厚み方向と略同方向へ延びているため、丸められた基材間にブラシ糸が挟まれて潰されてしまい、ブラシ糸の形状変化が生じる可能性が高くなる。
また、基材の裏面にコーティング剤を塗布する等して該基材を裏打ちするためのバッキング処理において、ブラシ体は、一対の搬送ローラ間に挟まれた状態で搬送される。さらに、ブラシ糸の毛先を揃えるためのシャーリング処理において、ブラシ体は、回転状態とされたうえでロータリーカッター等の回転体に接触される。このように、ブラシ糸は、一対の搬送ローラ間に挟まれたり、回転体に接触されたり等する場合にも、形状変化を発生させる。
なお、上記のような製造時におけるブラシ糸の形状変化を解消するべく、ブラシ体には、起毛処理等が施される。だがしかし、一旦、毛倒れ等のクセがついたブラシ糸は、その毛倒れ等した状態が復元されやすくなるため、形状変化を抑制することが困難であった。また、起毛処理等を施す分、製造コストが嵩む要因となっていた。さらに、織布製の基材の場合、ブラシ糸は、該基材の織り目に織り込まれており、隣接するブラシ糸同士の間には織り目の大きさに相当する隙間が存在する。このような場合、ブラシ糸は、織り目によって締め付けられた基端部を起点とし、先端部である毛先が隙間の分だけ広がることにより、全体として扇状をなす。その結果、ブラシ糸においては、毛先の略中心部分は被接触体へ好適に接触する一方、毛先の周縁部分は被接触体へ接触しづらくなる。このため、高密度にブラシ糸を織り込んだり、毛先が広がらないように工夫したり等する必要があり、ブラシ体の製造、構成等が複雑化する傾向がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、製造時におけるブラシ糸の形状変化を抑制することができるとともに、構成の簡易化を図ることができるブラシ体及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のブラシ体の発明は、複数本のブラシ糸が互いに隣接するように並列に配置されたうえ、各ブラシ糸の基端部が相互に接合されて得られた帯状ブラシ材を用いることによって形成されるブラシ体であって、前記複数本のブラシ糸が基端部から先端部へ向かってそれぞれ延びる方向と、前記複数本のブラシ糸の並び方向との2つの方向にそれぞれ交差する方向を、前記帯状ブラシ材における厚み方向として、前記帯状ブラシ材が前記厚み方向に複数積層され、さらに隣接する前記帯状ブラシ材同士が接合されて形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、帯状ブラシ材は、その搬送時等にロール状(渦巻き状)に巻回される場合、その厚み方向に重ね合わされるように丸められる。この場合、ブラシ糸の延びる方向は、帯状ブラシ材の厚み方向と交差しているため、該ブラシ糸がその延びる方向に潰されて、毛倒れ、毛乱れ、変形等のような形状変化が生じることを抑制することができる。このため、例えば起毛処理等のような、その製造時に形状変化を生じたブラシ糸の形状を修正するための処理を省略することができる。また、帯状ブラシ材を複数積層することにより、各帯状ブラシ材のブラシ糸が該帯状ブラシ材の厚み方向に並設される。このため、各帯状ブラシ材毎に複数本のブラシ糸がそれぞれ並列に配置されてなるブラシ列を、帯状ブラシ材の厚み方向に容易に並設することができる。さらに、各ブラシ列において、ブラシ糸は、相互に隣接しているため、基端部を起点として扇状に広がりづらく、また隣接するブラシ糸同士が相互に支え合うため、形状変化しづらいものとなっている。その結果、製造時におけるブラシ糸の形状変化を抑制することができるとともに、構成の簡易化を図ることができる。
請求項2に記載のブラシ体の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ブラシ糸は、隣接する一対が互いの基端で繋がることにより一体化されていることを要旨とする。
上記構成によれば、隣接する一対のブラシ糸が一体化されているため、該ブラシ糸のブラシ体からの抜け落ちを抑制することができる。
請求項3に記載のブラシ体の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つは、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の長さが異なることを要旨とする。
上記構成によれば、植毛後のブラシ糸をシャーリング処理で複雑にカットする等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材を互いに接合するのみで、異なる長さのブラシ糸を有するブラシ体を簡易に形成することができる。
請求項4に記載のブラシ体の発明は、請求項1から請求項3のうち少なくとも何れか一項に記載の発明において、複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つは、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の密度が異なることを要旨とする。
上記構成によれば、ブラシ糸の織り込み量、編み込み量を逐一変更する等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材を互いに接合するのみで、ブラシ糸の密度分布を容易に変更することができる。
請求項5に記載のブラシ体の発明は、請求項1から請求項4のうち少なくとも何れか一項に記載の発明において、複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つは、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の材質が異なることを要旨とする。
上記構成によれば、材質の異なるブラシ糸を逐一変更しつつ織り込む、編み込む等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材を互いに接合するのみで、異なる材質のブラシ糸を有するブラシ体を簡易に形成することができる。
請求項6に記載のブラシ体の発明は、請求項1から請求項5のうち少なくとも何れか一項に記載の発明において、隣接する前記帯状ブラシ材同士は、互いの間に寸法調整材が介装された状態で、互いに接合されることを要旨とする。
上記構成によれば、例えばブラシ糸の太さを変更したり、ブラシ糸の織り方法、編み方法を変更したり等の煩雑な作業によって帯状ブラシ材の厚みを変更せずとも、寸法調整材の厚みを調整することにより、ブラシ体が所望の幅寸法となるように、該幅寸法を簡易に設定することができる。
請求項7に記載のブラシ体の製造方法の発明は、複数本のブラシ糸を互いに隣接するように並列に配置したうえ、各ブラシ糸の基端部を相互に接合して帯状ブラシ材を形成した後、前記複数本のブラシ糸が基端部から先端部へ向かってそれぞれ延びる方向と、前記複数本のブラシ糸の並び方向との2つの方向にそれぞれ交差する方向を前記帯状ブラシ材の厚み方向として、前記帯状ブラシ材をその厚み方向に複数積層し、さらに隣接する前記帯状ブラシ材同士を相互に接合することを要旨とする。
上記構成によれば、並設された複数本のブラシ糸の基端部を相互に接合してなる帯状ブラシ材をその厚み方向へ積層し、互いに接合するのみで、ブラシ体を簡易に形成することができる。また、帯状ブラシ材は、その搬送時等にロール状(渦巻き状)に巻回される場合、その厚み方向に重ね合わされるように丸められる。この場合、ブラシ糸の延びる方向は、帯状ブラシ材の厚み方向と交差しているため、該ブラシ糸がその延びる方向に潰されて、毛倒れ、毛乱れ、変形等のような形状変化が生じることを抑制することができる。
本発明によれば、製造時におけるブラシ糸の形状変化を抑制することができるとともに、構成の簡易化を図ることができる。
以下、本発明のブラシ体を画像形成装置用のブラシ体に具体化した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のブラシ体を概念的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態のブラシ体を概念的に示す正面図である。ブラシ体10は、基部11と、該基部11上に起毛する毛羽部12とを備えている。このブラシ体10は、複数の帯状ブラシ材13を、該ブラシ体10の短手方向へ積層して形成されたものである。各帯状ブラシ材13は、ブラシ体10の長手方向に並設された複数本のブラシ糸14と、これらブラシ糸14と直交する方向に延びる2本の保持糸15とをそれぞれ有している。そして、ブラシ体10の基部11は、ブラシ糸14の基端部14aと、保持糸15との集合体によって構成されている。また、ブラシ体10の毛羽部12は、ブラシ糸14の中間部から先端部によって構成される毛先部14bの集合体によって構成されている。なお、本実施形態のブラシ糸14において、基端部14aと毛先部14bとは、2本の保持糸15のうち、図1中で上方に配置された保持糸15を境界として区分けしている。
帯状ブラシ材13は、複数本のブラシ糸14が互いに隣接するように並列に配置されたうえ、その基端部14aが2本の保持糸15によって相互に接合されることにより、形成されている。ブラシ糸14は、フィラメント糸、紡績糸等のような複数本の繊維を撚糸加工して束ねることにより、製糸された糸から形成されている。また、隣接する一対のブラシ糸14は、それぞれの基端が繋がることにより、一体化されている。つまり、隣接する一対のブラシ糸14は、長尺のブラシ糸を二つ折りし、U字状に屈曲させて形成されたものである。保持糸15は、隣接する各一対のブラシ糸14を結ぶように、各ブラシ糸14の基端部14aを綴じている。そして、保持糸15によって綴じられた各ブラシ糸14は、毛先部14bで開繊されることにより、起毛されている。
ここで、帯状ブラシ材13において、各ブラシ糸14の並び方向を、並び方向Lとする。一方、ブラシ糸14が基端部14aから毛先部14b(先端部)へ向かってそれぞれ延びる方向を、延び方向Hとする。そして、帯状ブラシ材13において、延び方向Hと、並び方向Lとの2つの方向にそれぞれ交差する方向を、厚み方向Tとする。本実施形態では、7枚の帯状ブラシ材13が厚み方向Tに積層されてブラシ体10を形成している。また、帯状ブラシ材13は、隣接するもの同士が互いに接合されている(図2参照)。さらに、7枚の帯状ブラシ材13のうち、2枚の帯状ブラシ材13は、他の5枚の帯状ブラシ材13よりも、ブラシ糸14の毛先部14bの長さが長くされている。そして、各帯状ブラシ材13における毛先部14bの長さの差により、ブラシ体10の毛羽部12には、段部12aが形成されている。
帯状ブラシ材13において、ブラシ糸14は、互いに隣接していることから、開繊されて起毛された毛先部14bは、隣接するもの同士が互いを支え合っている。一方、隣接する帯状ブラシ材13同士において、それぞれのブラシ糸14は、互いに隣接していることから、毛先部14bは、隣接するもの同士が互いを支え合っている。従って、毛羽部12を構成する毛先部14bは、それぞれが互いに隣接して配置されることにより、相互に支え合った状態とされている。このため、毛先部14bは、基端部14aに対し、ほぼ真っ直ぐに立毛されており、該毛先部14bの開繊によって毛羽部12の毛先が並び方向L及び厚み方向Tのそれぞれの方向へ広がることを抑制している。
また、ブラシ糸14には、導電性を有する導電糸が使用されている。この導電糸は、練り込む等して糸中に導電性物質を含有させたり、糸表面を導電性物質で被覆したり等して得られるものである。この導電性物質としては、銀、銅、ニッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫等の金属化合物、炭素(カーボン)等の微粒子が挙げられる。本実施形態のブラシ糸14には、導電性物質であるカーボンを含有する導電糸が使用されている。
図3は、電子写真方式の画像形成装置内にブラシ体10を取り付けた状態を示す概略図である。可動体としての感光ドラム21は、画像形成装置内で回転可能に支持されている。この感光ドラム21の周囲には、帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部等が同感光ドラム21を内側に囲い込むように配設されている。そして、当該感光ドラム21は、帯電された表面に粉粒体であるトナーを供給されるとともに、同トナーによる可視像を記録用紙等に転写するように構成されている。また、可視像を転写した直後の感光ドラム21の表面にはトナーが残留しており、同トナーがクリーニング部で除去される。
クリーニング部を構成するハウジング22には、感光ドラム21に対向するようにして支持部材23が取付けられている。この支持部材23は、感光ドラム21と対向する面に開口部24を有する四角筒状に形成されるとともに、その一側面には同支持部材23をハウジング22に固定するための固定部25が延設されている。また、支持部材23の開口端には一対の突片26が突設されることにより、開口部24が所定幅に規制されている。そして、支持部材23は、鉄、銅、アルミニウム等の金属、合金等より形成されており、導電性を有している。
ブラシ体10は、基部11が支持部材23の開口部24内に挿入されることにより、同支持部材23に支持されている。さらに、両突片26の周縁部をかしめ、開口部24の内方へ曲げることにより、これら突片26でブラシ体10が押さえ付けられ、固定されている。そして、ブラシ体10は、毛羽部12を開口部24から突出させることにより、その毛先を感光ドラム21の表面に接触させている。
感光ドラム21の表面には、静電気によってトナーが付着している。感光ドラム21又はトナーに帯電した静電気は、毛羽部12を構成する毛先部14bが導電性を有することから、毛羽部12の感光ドラム21への接触時にブラシ糸14へと通電され、感光ドラム21又はトナーから除電される。静電気が除電されて感光ドラム21の表面から遊離しやすくなったトナーは、同表面から毛羽部12によって掻き取られる。そして、掻き取られたトナーは、毛羽部12内に捕集されたり、ハウジング22に設けられた回収口22aを介して同ハウジング22の内部に回収される等して除去される。
一方、ブラシ体10においては、ブラシ糸14の基部11を構成する基端部14aもまた、毛羽部12を構成する毛先部14bと同じく、導電性を有している。基部11は、導電性の支持部材23に固定された状態で同支持部材23に接触しており、基部11と支持部材23とは電気的に導通可能である。従って、毛羽部12へと通電された静電気は、基部11を介して支持部材23へと導通されるとともに、該支持部材23から又は支持部材23を介してハウジング22から外部へと放電される。
次に、ブラシ体10の製造方法について以下に記載する。
さて、ブラシ体10は、まず帯状ブラシ材13を形成し、その形成された帯状ブラシ材13を厚み方向Tに積層し、隣接する帯状ブラシ材13同士を接合することによって形成される。
図4に示すように、帯状ブラシ材13の形成においては、まずブラシ糸14が波状に屈曲され、その両側の屈曲部分がそれぞれ2本の保持糸15によって順次編み上げられる。その後、ブラシ糸14の中間部分が切断され、1工程当たり2枚の帯状ブラシ材13が製造される。また、帯状ブラシ材13は、ブラシ糸14の中間部分が切断されるとき、同切断箇所でブラシ糸14が開繊され、毛先部14bが起毛される。さらに、帯状ブラシ材13は、ブラシ糸14の中間部分が切断されるとき、その切断位置を適宜設定することにより、毛先部14bの長さが調整される。
なお、ブラシ糸14及び保持糸15は、帯状ブラシ材13の形成時において、保持糸15が加熱、超音波等の手段によって溶融されてブラシ糸14内に浸透されることにより、互いに接合される。従って、保持糸15に使用される糸には、加熱、超音波等の手段によって溶融可能なものが用いられている。一方、ブラシ糸14には、溶融した保持糸15と好適に接着し得る材料からなる糸を使用することが好ましい。保持糸15に使用する糸としては、ナイロン繊維、アラミド繊維等のポリアミド系繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリスチレン繊維等のポリオレフィン系繊維等からなる糸が挙げられる。また、ブラシ糸14に使用する糸としては、前に挙げたポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維等のような合成繊維、レーヨン繊維等の再生繊維等からなる糸が挙げられる。これらの中でも、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維及びアクリル系繊維は、溶融した保持糸15によって接着されやすいため好ましい。本実施形態のブラシ糸14には、アクリル系繊維からなる導電繊維製の糸が使用されており、保持糸15には、低融点ナイロン製の熱融着繊維を合糸したナイロン繊維製の糸が使用されている。
次に、上記のようにして形成された帯状ブラシ材13は、渦巻き状に巻回され、ロールとした状態で回収される。このとき、帯状ブラシ材13は、その厚み方向に重なり合うように、つまりはブラシ糸14がロールの軸線方向へ延びるように巻回される。従って、ブラシ糸14の毛先部14bが潰されたり等することによる、毛倒れ、毛乱れ、変形等の形状変化の発生が抑制される。
次いで、上記のようにして回収された帯状ブラシ材13のロールは、ブラシ体10の製造装置にセットされ、ブラシ体10が製造される。
ここで、ブラシ体10の製造装置について、図5(a)〜(c)を使用してその構成を説明する。該製造装置は、図5(a)中で左側を上流側、右側を下流側とした場合、その最も上流側に、帯状ブラシ材13のロール31が複数(図5(a)中では3つ)セットされている。また、これらロール31よりも下流側には、上流側から順番に、一対のガイドローラ32、ヒートセット装置33及び回収ローラ34が配設されている。一対のガイドローラ32は、複数の帯状ブラシ材13を合流させるためのものであり、各ロール31から引き出された帯状ブラシ材13は、両ガイドローラ32間に送り込まれ、合流される。ヒートセット装置33は、一対のプレス体33a,33bからなる。このヒートセット装置33においては、一対のプレス体33a,33bのうちの一方(図5(a)中で上方に位置するプレス体33a)が、他方(図5(a)中で下方に位置するプレス体33b)に接近又は離間するように構成されている。そして、ヒートセット装置33は、一方のプレス体33aが他方のプレス体33bに接近した場合、両プレス体33a,33b間に位置する複数の帯状ブラシ材13を押圧しつつ、保持糸15を溶融させることにより、帯状ブラシ材13同士を接着するように構成されている。
さて、図5(a)に示すように、当該製造装置において、各ロール31から引き出された帯状ブラシ材13は、まず両ガイドローラ32間に送り込まれ、それぞれ合流されることにより、積層される。その後、各帯状ブラシ材13は、図5(b),(c)に示すように、ヒートセット装置33において、両プレス体33a,33b間で押圧されつつ、それぞれの保持糸15が溶融される。このとき、溶融した保持糸15がブラシ糸14の基端部14a内に浸透することにより、各帯状ブラシ材13毎にブラシ糸14同士が接着されるとともに、隣接する帯状ブラシ材13同士が接着される。そして、ブラシ糸14同士及び帯状ブラシ材13同士が接着されてブラシ体10が製造され、この製造されたブラシ体10は、回収ローラ34に巻き取られて回収される。
なお、本実施形態のように7枚の帯状ブラシ材13を積層する場合には、7つのロール31を製造装置にセットすればよい。あるいは、例えば3枚の帯状ブラシ材13からなるブラシ体10と、4枚の帯状ブラシ材13からなるブラシ体10とを一旦製造した後、これらブラシ体10同士を接着する等のように、帯状ブラシ材13の積層枚数が所望値となるまで、積層作業を複数回繰り返してもよい。また、超音波によって保持糸15を溶融させる場合、ヒートセット装置33には、該保持糸15に超音波を照射するためのホーン等が設けられる。加熱によって保持糸15を溶融させる場合、ヒートセット装置33には、該保持糸15を加熱溶融させるためのヒータ等が設けられる。
上記製造装置においては、ブラシ糸14同士の接着と、帯状ブラシ材13同士の接着とを一作業で行うため、例えば帯状ブラシ材13に接着剤を塗布し、これら帯状ブラシ材13同士を接着する等の場合に比べ、ブラシ体10の製造に係る工程が簡略化されている。また、当該ブラシ体10においては、帯状ブラシ材13の形成時において、既に毛先部14bの長さが調整されている。このため、帯状ブラシ材13同士を接合し、ブラシ体10とした後は、シャーリング処理等のような毛羽部12の毛先を揃えるための処理を必要としない。つまり、当該ブラシ体10は、大きく分けて、帯状ブラシ材13を形成する工程と、その形成された帯状ブラシ材13同士を接合する工程との2つの工程で製造される。このため、製造が短時間で終了し、またその製造も簡易である。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)ブラシ体10は、複数枚の帯状ブラシ材13をその厚み方向に積層し、互いに接合することによって形成されている。この帯状ブラシ材13は、複数本のブラシ糸14を互いに隣接するように並設したうえ、各ブラシ糸14の基端部14aを保持糸15で綴じることにより、形成されたものである。そして、該帯状ブラシ材13は、その厚み方向で重なり合うように巻回されて、搬送されるため、ブラシ糸14の毛先部14bが巻回によって得られるロールの軸線方向に延びている。このため、製造時におけるブラシ糸14の毛先部14bの形状変化を抑制することができる。
(2)また、ブラシ体10は、帯状ブラシ材13を形成する工程と、その形成された帯状ブラシ材13同士を接合する工程との2つの工程で製造することができる。つまり、ブラシ糸14の形状変化を修正したり、毛羽部12の毛先を揃えたり等のような煩雑な作業を必要としない。さらに、帯状ブラシ材13の形成も、波状に屈曲させたブラシ糸14の両端部を保持糸15でそれぞれ綴じ、ブラシ糸14の中間部分を切断するのみであり、簡易である。その結果、ブラシ体10は、その構成が簡易なものとされており、容易かつ短時間で製造することができる。
(3)また、ブラシ体10において、毛羽部12を構成するブラシ糸14の毛先部14bは、各帯状ブラシ材13におけるブラシ糸14の並び方向及び帯状ブラシ材13の厚み方向で互いに隣接し、支え合っている。このため、毛先部14bは、基端部14aに対し、ほぼ真っ直ぐに立毛しており、例えば毛先部14bが扇状に広がったり等することにより、毛羽部12の一部が感光ドラム21に接触しなくなったり等の不具合が生じることを抑制することができる。その結果、毛先部14bの密度を高めたり等して構成を複雑化せずとも、毛羽部12を感光ドラム21に好適に接触させることができる。
(4)ブラシ糸14は、隣接する一対が、その基端で繋がることにより、一体化されている。このため、隣接する一対のうち、一方がブラシ体10から抜け出そうとしても、他方がこれを抑えるため、ブラシ糸14のブラシ体10からの抜け落ちを抑制することができる。
(5)一部の帯状ブラシ材13は、他のものに比べ、ブラシ糸14の毛先部14bが長くされており、毛羽部12に段部12aを形成している。このような段部12aを形成する場合、例えば従来であれば、シャーリング処理によって行うが、そのシャーリング処理が非常に煩雑となる。一方、当該ブラシ体10であれば、各帯状ブラシ材13で毛先部14bの長さを変更すればよく、また帯状ブラシ材13に係る毛先部14bの長さの変更についても、ブラシ糸14の切断位置を変えるのみであるため、簡易である。このため、植毛後のブラシ糸14をシャーリング処理で複雑にカットする等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材13を互いに接合するのみで、異なる長さの毛先部14bを有するブラシ体10を簡易に形成することができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図6(a)に示すように、複数の帯状ブラシ材13のうち少なくとも1つを、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の毛先部14bの密度が異なるように構成してもよい。この図6(a)では、4枚の帯状ブラシ材13を積層してブラシ体10を形成するとともに、これら4枚のうち、中央の2枚の帯状ブラシ材13の毛先部14bを、他の2枚よりも高密度としている。なお、毛先部14bを高密度とする方法としては、糸の撚糸時に繊維のフィラメント数を増加させたり、ブラシ糸14が高密度に詰まるように保持糸15で綴じたり等の方法が挙げられる。このように構成した場合、上記(1)〜(5)に記載の効果に加え、ブラシ糸14の織り込み量、編み込み量を逐一変更する等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材13を互いに接合するのみで、ブラシ糸14の密度分布を容易に変更することができる。
・ 図6(b)に示すように、一つおきに毛先部14bの長さの異なる帯状ブラシ材13を積層することにより、毛羽部12に複数の段部12aを形成してもよい。このように構成した場合にも、上記(1)〜(5)に記載の効果を奏する。
・ 複数の帯状ブラシ材13のうち、少なくとも1つの帯状ブラシ材13が、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の材質が異なるように構成してもよい。例えば、実施形態では、全てのブラシ糸14を導電糸としたが、これに限らず、7枚のうちの1枚のみに導電糸を使用し、他の6枚に導電性を有さない絶縁糸を使用してもよい。あるいは、所望に応じ、各帯状ブラシ材13毎に、ブラシ糸14に使用する材質を変えてもよい。このように構成した場合、上記(1)〜(5)に記載の効果に加え、材質の異なるブラシ糸14を逐一変更しつつ織り込む、編み込む等の煩雑な作業を要することなく、複数の帯状ブラシ材13を互いに接合するのみで、異なる材質のブラシ糸14を有するブラシ体10を簡易に形成することができる。
・ 図6(c)に示すように、隣接する帯状ブラシ材13同士の間に、例えばスペーサ、ゴム製の板材等のような寸法調整材15aを介装し、該寸法調整材15aを介して帯状ブラシ材13同士を接着剤15bによって接合してもよい。あるいは、寸法調整材15aを介して帯状ブラシ材13同士を、保持糸15を溶融させることによって接合してもよい。また、このように寸法調整材15aを介装する場合、該寸法調整材15aの厚みを適宜変更することにより、ブラシ体10の幅寸法を適宜調整してもよい。なお、ブラシ体10の幅寸法とは、帯状ブラシ材13の厚み方向Tにおけるブラシ体10の長さ寸法を示す。帯状ブラシ材13のみによってブラシ体10の幅寸法を調整する場合、例えばブラシ糸14の太さを変更したり、ブラシ糸14の織り方法、編み方法を変更したり等の煩雑な作業が必要となる。また、帯状ブラシ材13の積層枚数が増すことにより、予期せず毛羽部12の柔軟性が低下してしまう可能性もある。これに対し、寸法調整材15aを使用した場合には、帯状ブラシ材13の厚みを変更せずとも、寸法調整材15aの厚みを調整することにより、ブラシ体10が所望の幅寸法となるように、該幅寸法を簡易に設定することができる。なお、このように構成した場合、上記(1)〜(5)に記載の効果も奏する。
・ ブラシ体10は、支持部材23に対し、接着剤等で接着することにより、接合してもよい。なお、ブラシ体10を接着により接合する場合、該ブラシ体10を支持部材23との間で導通させるべく、使用する接着剤には導電性を有するものを使用することが好ましい。また、導電性を有しない接着剤を使用してブラシ体10を支持部材23に接着する場合であっても、例えばブラシ体10の端部に金属ペーストを塗布することにより、該ブラシ体10を支持部材23との間で導通させることが可能となる。
・ 帯状ブラシ材13同士は、保持糸15の溶融によって接合することに限らず、接着剤、両面テープ等を使用して接着してもよい。
・ 上記製造装置においては、回収ローラ34に巻き取ってブラシ体10を回収したが、これに限らず、例えばヒートセット装置33を通過した後のブラシ体10を所望長さに適宜切断し、回収するように構成してもよい。
・ 帯状ブラシ材13同士を積層してブラシ体10とした後、ダイカット、プレス等の方法により、毛羽部12の毛先を切断し、揃えてもよい。なお、当該ブラシ体10は、実施形態で示したように、毛羽部12の毛先を切断せずとも、該毛先が十分に揃ってはいるが、所望によっては該毛先を高精度に揃えることが要望されるため、このような場合に毛羽部12の毛先が揃えられる。また、毛羽部12の毛先を揃える場合、シャーリング処理のような煩雑な処理を必要とせず、ダイカット、プレス等のような、いわゆる「押切り」により、毛先を簡易に揃えることができる。
・ 帯状ブラシ材13は、必ずしもロールに巻回して搬送する必要はなく、必要な長さに切断した状態で搬送してもよい。このような場合も、帯状ブラシ材13を安定的に搬送するには、ローラ上等でブラシ糸14が、いわゆる「寝た状態」で、つまりは毛先部14bが潰れない状態で搬送することとなるため、製造時におけるブラシ糸14の形状変化を抑制することができる。
・ ブラシ体10は、画像形成装置用の場合、実施形態のようなクリーニングを目的としたものに限らず、例えば帯電ブラシのような帯電を目的としたもの、あるいはトナー漏れを防止する目的のもの等に具体化してもよい。あるいは、画像形成装置用のものに限らず、例えば電気掃除機において、そのノズルに設けられるブラシ体としてもよい。なお、電気掃除機は、床面に付着した塵埃等を掻き取るべく、ノズルにブラシ体が設けられたものが存在する。また、塵埃等は静電気によって床面に付着している場合があるため、電気掃除機用のブラシにおいて、ブラシ糸に導電糸を使用することも好適である。さらに、電気掃除機用のブラシにおいては、床面の傷つきを抑制し、かつ塵埃等の掻き取り性能を向上させるという相反する要望が課せられることもある。このため、毛羽部に硬い部分と軟らかい部分とを設けるべく、各帯状ブラシ材毎にブラシ糸の材質、あるいは密度を異なるものとしたり、掻き取り部分と捕集部分とを設けるべく、各帯状ブラシ材毎にブラシ糸の長さを異なるものとしたりすることも有効である。
・ 実施形態のブラシ体10では、一部の帯状ブラシ材13が他のものに比べ、ブラシ糸14の毛先部14bが長くされているが、全ての帯状ブラシ材13でブラシ糸14の毛先部14bを同じ長さとし、該毛先部14bを揃えてもよい。このようにブラシ糸14の毛先部14bを同じ長さに揃えたブラシ体10は、いわゆる最も基本的な構成のブラシ体であり、様々な用途に使用することができる。例えば、画像形成装置の場合、転写ベルト等のような平坦な面を清掃するためのクリーニング用のブラシ体として好適に利用することができる。また、画像形成装置に限らず、一般家庭で使用される掃除用のブラシ体、窓枠(サッシ)等の建築材料で水密性、気密性を向上させるためのシール用のブラシ体(パイルウェザーストリップ)等に利用することもできる。つまり、一般的なブラシ体の用途であれば、特定の技術分野でのみ利用することに限らず、あらゆる技術分野で利用することができる。なお、ブラシ糸14の毛先部14bを同じ長さに揃えたブラシ体10は、複数の帯状ブラシ材13を積層した後で毛先部14bを切断する場合、長さが揃っている分、切断の程度を把握しやすく、また切断力を均等に加えやすいため、加工が容易であるという利点を有する。
・ 図6(c)に示した寸法調整材15aをブラシ糸14の毛先部14bの間に達するまで延長して設け、ブラシ体10を構成することにより、該ブラシ体10をパイルウェザーストリップとして利用してもよい。この場合、寸法調整材15aの端部は、毛先部14bの先端に揃えても、又は毛先部14bの先端から外側に突出させても、あるいは毛先部14bの先端より内側に入り込ませてもよい。また、ブラシ体10をパイルウェザーストリップとして利用する場合、寸法調整材15aに使用する材料には、柔軟性を有するフィルム、不織布等が好適である。なお、ブラシ体10をパイルウェザーストリップとして利用する場合、寸法調整材15aは、窓枠等に摺接、当接等したり、あるいはブラシ糸14間を通り抜けようとする空気の流れを遮ったり等することによって気密性等を向上させるための、いわゆるフィンとして機能する。また、このようなフィンとして寸法調整材15aを機能させる場合、寸法調整材15aを一枚のみ設けることに限らず、複数枚設けてもよい。
・ 例えば、帯状ブラシ材13の形成時に、ブラシ糸14の屈曲部分を切断する等して、各帯状ブラシ材13において、隣接する一対のブラシ糸14が互いの基端で繋がらないように構成してもよい。
・ 帯状ブラシ材13をその厚み方向に積層してブラシ体10を形成するのであれば、ブラシ体10の短手方向に帯状ブラシ材13を積層することに限らず、ブラシ体10の長手方向に帯状ブラシ材13を積層してもよい。
・ ブラシ糸14は、保持糸15で編み上げて綴じることに限らず、保持糸15で織り上げて綴じてもよい。また、保持糸15を省略し、例えば並設されたブラシ糸14の基端部14aに接着剤、コーティング剤を塗布する等して、ブラシ糸14同士を接合してもよい。
・ 複数の帯状ブラシ材13のうち少なくとも1つを、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の密度が異なり、かつ長さが異なるものとしてもよい。また、複数の帯状ブラシ材13のうち少なくとも1つを、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の密度が異なり、かつ材質が異なるものとしてもよい。あるいは、複数の帯状ブラシ材13のうち少なくとも1つを、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の長さが異なり、かつ材質が異なるものとしてもよい。加えて、複数の帯状ブラシ材13のうち少なくとも1つを、他の帯状ブラシ材13と、ブラシ糸14の密度、長さ及び材質のそれぞれが異なるものとしてもよい。
実施形態のブラシ体を示す斜視図。 実施形態のブラシ体を示す正面図。 実施形態のブラシ体を画像形成装置に取り付けた状態を示す概念図。 実施形態の帯状ブラシ材を形成する状態を示す平面図。 (a)はブラシ体の製造装置を示す概念図、(b),(c)は帯状ブラシ材を接合する状態を示す概念図。 (a),(b),(c)は別形態のブラシ体を示す正面図。
符号の説明
10…ブラシ体、13…帯状ブラシ材、14…ブラシ糸、14a…基端部、14b…ブラシ糸の先端部によって構成される毛先部、15a…寸法調整材。

Claims (7)

  1. 複数本のブラシ糸が互いに隣接するように並列に配置されたうえ、各ブラシ糸の基端部が相互に接合されて得られた帯状ブラシ材を用いることによって形成されるブラシ体であって、
    前記複数本のブラシ糸が基端部から先端部へ向かってそれぞれ延びる方向と、前記複数本のブラシ糸の並び方向との2つの方向にそれぞれ交差する方向を、前記帯状ブラシ材における厚み方向として、
    前記帯状ブラシ材が前記厚み方向に複数積層され、さらに隣接する前記帯状ブラシ材同士が接合されて形成されることを特徴とするブラシ体。
  2. 前記ブラシ糸は、隣接する一対が互いの基端で繋がることにより一体化されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシ体。
  3. 複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つの帯状ブラシ材は、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の長さが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシ体。
  4. 複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つの帯状ブラシ材は、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の密度が異なることを特徴とする請求項1から請求項3のうち少なくとも何れか一項に記載のブラシ体。
  5. 複数の前記帯状ブラシ材のうち少なくとも1つの帯状ブラシ材は、他の帯状ブラシ材と、前記ブラシ糸の材質が異なることを特徴とする請求項1から請求項4のうち少なくとも何れか一項に記載のブラシ体。
  6. 隣接する前記帯状ブラシ材同士は、互いの間に寸法調整材が介装された状態で、互いに接合されることを特徴とする請求項1から請求項5のうち少なくとも何れか一項に記載のブラシ体。
  7. 複数本のブラシ糸を互いに隣接するように並列に配置したうえ、各ブラシ糸の基端部を相互に接合して帯状ブラシ材を形成した後、前記複数本のブラシ糸が基端部から先端部へ向かってそれぞれ延びる方向と、前記複数本のブラシ糸の並び方向との2つの方向にそれぞれ交差する方向を前記帯状ブラシ材の厚み方向として、前記帯状ブラシ材をその厚み方向に複数積層し、さらに隣接する前記帯状ブラシ材同士を相互に接合することを特徴とするブラシ体の製造方法。
JP2005118784A 2005-04-15 2005-04-15 ブラシ体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4667942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005118784A JP4667942B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 ブラシ体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005118784A JP4667942B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 ブラシ体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006296496A true JP2006296496A (ja) 2006-11-02
JP4667942B2 JP4667942B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=37465340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005118784A Expired - Fee Related JP4667942B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 ブラシ体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4667942B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122484A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Omi Velvet Kk ブラシローラ及びその製造方法
JP2008175485A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニット及び空気調和装置
JP2013094391A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Tsuchiya Tsco Co Ltd ブラシ
US20140173849A1 (en) * 2012-12-25 2014-06-26 Tsuchiya Tsco Co., Ltd. Brush and rotary brush unit for electric vacuum cleaner
US20150321227A1 (en) * 2012-06-29 2015-11-12 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning tool for collection member, particle detector, and manufacturing method for cleaning tool for collection member
JP2017074083A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 株式会社Shindo 多層構造ブラシ
JP2019084155A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 米沢絨毯有限会社 皮革用ブラシ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06209825A (ja) * 1992-04-22 1994-08-02 Achilles Corp 導電性繊維製品及びその製造方法
JP2002209634A (ja) * 2001-01-22 2002-07-30 Tsuchiya Tsco Co Ltd 導電性ベロア材
JP2002306246A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Tsuchiya Tsco Co Ltd 導電性ブラシ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06209825A (ja) * 1992-04-22 1994-08-02 Achilles Corp 導電性繊維製品及びその製造方法
JP2002209634A (ja) * 2001-01-22 2002-07-30 Tsuchiya Tsco Co Ltd 導電性ベロア材
JP2002306246A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Tsuchiya Tsco Co Ltd 導電性ブラシ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122484A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Omi Velvet Kk ブラシローラ及びその製造方法
JP2008175485A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニット及び空気調和装置
JP2013094391A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Tsuchiya Tsco Co Ltd ブラシ
US20150321227A1 (en) * 2012-06-29 2015-11-12 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning tool for collection member, particle detector, and manufacturing method for cleaning tool for collection member
US9700920B2 (en) * 2012-06-29 2017-07-11 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning tool for collection member, particle detector, and manufacturing method for cleaning tool for collection member
US20140173849A1 (en) * 2012-12-25 2014-06-26 Tsuchiya Tsco Co., Ltd. Brush and rotary brush unit for electric vacuum cleaner
JP2014124252A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Tsuchiya Tsco Co Ltd ブラシ及び電気掃除機用の回転ブラシ
US9173534B2 (en) * 2012-12-25 2015-11-03 Tsuchiya Tsco Co., Ltd. Brush and rotary brush unit for electric vacuum cleaner
JP2017074083A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 株式会社Shindo 多層構造ブラシ
JP2019084155A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 米沢絨毯有限会社 皮革用ブラシ
JP6995347B2 (ja) 2017-11-08 2022-01-14 米沢絨毯有限会社 皮革用ブラシ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4667942B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667942B2 (ja) ブラシ体及びその製造方法
US8225453B2 (en) Cleaning sheet
US8793832B2 (en) Cleaning sheet
US20110041274A1 (en) Cleaning article
EP0528682B1 (en) Process for manufacturing a filter and apparatus for carrying out the process
JPH0656539B2 (ja) 静電荷電ブラシと静電清掃ブラシ
CN104870345A (zh) 用于减少幅材上的静电的减少静电的辊和方法
JP2009240537A (ja) 清掃用具、清掃体
US20150336366A1 (en) Manufacturing method and manufacturing system for cleaning member
JP5171347B2 (ja) 清掃用具
JP2009037012A (ja) 繊維ローラ、クリーニングローラ、シール部材及びその製造方法
JP5613812B2 (ja) 画像形成装置用の摺接部材
JP2008272147A (ja) 清掃用シート及びその製造方法
JP4384448B2 (ja) 清掃用物品およびその製造方法
JP2001276652A (ja) 集塵装置の清掃用ブラシ
JP6037828B2 (ja) 開繊された繊維束の製造方法、清掃部材の製造方法、繊維束の開繊装置、及び清掃部材の製造システム
WO2007139166A1 (ja) 清掃体及び清掃用具
JP6057707B2 (ja) 開繊された繊維束の製造方法、清掃部材の製造方法、繊維束の開繊装置、及び清掃部材の製造システム
JP4533589B2 (ja) 導電性ブラシ
JP3614564B2 (ja) 遮光用テレンプの貼着方法及び写真フイルムパトローネ
JP5238470B2 (ja) ベロア材及びベロア材の製造方法
GB2140674A (en) Angled bristle strips and methods of manufacture
JP2008058902A (ja) ブラシ
JP4428589B2 (ja) ロール状ブラシ
JPH04250130A (ja) 掃除用シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4667942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees