JP2006294362A - 電源接続端子のトラッキング防止カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】コンセントなどの電源側接続器具に差し込み接続する例えばアダプターやプラグなどの受電側接続器具における接続端子のトラッキングを防止する。
【解決手段】平板部を持ち、平板部に挿入穴を開口し、前記挿入穴の縁を囲繞する筒状シール部及びリブ状シール部を形成し、平板部の周縁から伸長するスカート状シール部を形成してなる電源接続端子のトラッキング防止カバー。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えばコンセントなどの電源側接続器具に差し込み接続する例えばアダプターやプラグなどの受電側接続器具における接続端子のトラッキング防止用カバーに関するものである。
電気接続器具として代表的なものとして、プラグとこれが接続するコンセントがある。
図13(A)に示すように、プラグ200は、可撓性導線(コード)201と繋がるプラグ本体202と、プラグ本体200から突出する接続端子となる2本の雄端子203からなり、一方コンセント300は、図13(B)に示すように、コンセント本体301に開口する2つの開口302と、コンセント本体301内に設けた雌端子303とからなっている。
そこで、プラグ200をコンセント本体301に直角方向に差し込むと、プラグ200の雄端子203がコンセント300の開口302内の雌端子303の二股の把持部303Aの間に差し込まれ、把持部303Aは一定の挟持力で雄端子203を支持して、相互に密接に接触し、通電することになる。
しかし、プラグ200を差し込んでも、差し込みが不完全な場合や器具同志の相性によっては、プラグ本体202とコンセント本体301が完全には密着せず、その間に若干の隙間が空き、その隙間に雄端子203の突出基部が露出状態になっていることがある。
この状態にあっては、隙間から次第に埃が侵入して雄端子203の突出基部に溜まり、それに空気中の水分が吸収されて、2本の雄端子203間で漏電が起こり(トラッキング現象)、発火するような事態が発生することがある。
各種の家電機器や事務機器に給電するコンセント300は、通常、室内の隅の人目に付かない場所に設けられて、埃が溜まりやすい反面清掃が行き届かず、しかも家電機器や家具類家具などで隠されている場合が多いことから、そのような危険が見過ごされたり、発見が遅れるという事情もある。
また、差し込みが長期に及ぶと、コード201又はプラグ200に対する何らかの接触又は洗濯機、冷蔵庫などの振動などの要因や、雌端子303の把持部303Aの挟持力の弱まりなどで、プラグ200が、コンセント300に対し直角の差し込み姿勢を保持できなくなり、傾斜姿勢を取るようになったり、外れかかったりすると、コンセント本体301とプラグ本体202の間の隙間が大きくなり、雄端子203の突出基部への埃の沈積の増大は勿論、落下したヘアーピンなどの異物との接触などを原因として、一層トラッキング現象が発生する危険が増大する。
ところで、このような電気接続器具の接続端子におけるトラッキング現象の発生を防ぐため、トラッキング防止部材が幾つか提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特許第3073398号公報(第4,5欄、図2) 実用新案登録第3042790号公報(図1乃至3)
先ず、特許文献1に係るトラッキング防止技術は、プラグと別体に形成された絶縁キャップ17であって、使用時にこれをプラグ11に装着するというものである(符号は、後述の本発明において用いる符号とは無関係に、特許文献1において使用された符号をそのまま使用する。以下同様。)。
すなわち、この絶縁キャップ17は、ゴム材により構成され、絶縁キャップ17の周縁部に形成された係合凸部18を、プラグ11の先端部周縁部に形成された係止凹部19に嵌合して、プラグ11のプラグ端子13側に装着される。絶縁キャップ17は、その略中央部に一対のプラグ端子13の突出基部を覆うための一対の筒状の絶縁部15が形成されており、この絶縁部15によって一対のプラグ端子13の突出基部の間を絶縁状態に保つことができる。
そのため、プラグのコンセントへの差し込み状態において、コンセントとプラグ11の間の隙間から埃が侵入してプラグ端子13の基部に埃が溜まり、これに水分が吸収されても、一対のプラグ端子13の突出基部の間にトラッキング現象が発生することを防止できるというものである。
しかしながら、この絶縁キャップ17は、プラグ本体に係止凹部19を形成し、これにキャップ17の周囲に形成した係合凸部18を嵌合させて取り付ける構成のために、適用範囲は極めて狭く、適用できるのは所定の設計に基づいて製造された特別のプラグのみであり、それ以外のプラグや異形のプラグには使用することができないし、また、プラグ以外の多くの電気接続器具には適用できない。
次に、特許文献2に係るトラッキング防止技術は、プラグと別体に形成されたトラッキング防止部材1をプラグに装着するというものである(符号は、後述の本発明の符号とは無関係に、特許文献2に使用されているままに使用する。以下同様。)。
すなわち、このトラッキング防止部材1は、全体が板状に形成され、難燃性の発泡層2を持ち、その両面に難燃性の粘着層3a,3bを設けると共に、略中央部にプラグの接触片の差し込み用の穴4a,4bを設けたものである。
そして、プラグのコンセントへの差し込み時において、プラグの接触片6a,6bをトラッキング防止部材1の差し込み穴4a,4bにを通してからコンセントへ差し込み押圧すると、コンセントの表面とプラグの前面は、トラッキング防止部材1の粘着層3a,3bに押しつけられ密接に接着する。これによりコンセントとプラグの間に隙間が形成されることがなく、埃や水分が侵入することがないので、トラッキング現象が発生することを防止できるというものである。
かつ、このトラッキング防止部材1は、各種のプラグやプラグ以外の多くの電気接続器具には広範囲に適用できる。
しかしながら、このトラッキング防止部材1は、コンセントの表面及びプラグの前面と接着してしまうから、修理点検や移動等のためプラグをコンセントから抜き取る必要があるとき、そうした抜き取りを困難にし、無理に抜き取ろうとするとコンセント等を壊してしまうおそれがあり、又コンセントの表面及びプラグの前面を粘着剤で甚だしく汚してしまうという欠点がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、各種の電気接続器具に広く適用できる汎用型であり、かつ電気接続器具のトラッキング現象を長期間にわたって確実に防止することができ、更に、必要に応じて容易に電気接続器具に着脱できる使い勝手の優れた電気接続器具のトラッキング防止部材を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するため、次のように構成されている。
請求項1に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、平板部を持ち、平板部に挿入穴を開口し、前記挿入穴の縁を囲繞する筒状シール部及びリブ状シール部を形成し、平板部の周縁から伸長するスカート状シール部を形成して構成されている。
なる電源接続端子のトラッキング防止カバー。
また、請求項2に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記リブ状シール部を断面略S型に形成して構成されているなる。
また、請求項3に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記リブ状シール部を断面略U型に形成して構成されている請求項1に記載のカバーである。
また、請求項4に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記平板部の周縁に庇部を形成して構成されている請求項1又は3に記載のカバーである。
更に、請求項5に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記スカート状シール部の周縁にフランジ部を形成して構成されている請求項1乃至4記載のカバーである。
上記のように、請求項1に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、平板部を持ち、平板部に挿入穴を開口し、前記挿入穴の縁を囲繞する筒状シール部及びリブ状シール部を形成し、平板部の周縁から伸長するスカート状シール部を形成して構成されているため、電源に接続した接続端子の周辺外側から内側まで、3段階ないし3重のシールを形成して、接続端子の突出基部までの空気の侵入を阻止し、外部からの埃や湿気の侵入を防止し、電源接続端子のトラッキングの発生を防止することができ、かつ各種の電源接続端子に広く適用できるとともに、使用後も接続部を汚すことなく容易に取り除くことが出来る。
また、請求項2乃至3に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記リブ状シール部を断面略S型乃至略U型に形成して構成されているため、リブ状シール部は使用時に弾性力を保持しつつ変形することによって、空気及び埃や湿気の侵入を有効に遮断するシール機能を発揮することができる。特に、断面略S型のリブ状シール部は表裏の両方向に弾性力を保持するので、極めて高いシール機能を発揮することができる。
更に、接続端子を電源に差し込んでも、差し込みが不完全な場合や接続器具同志の相性によっては、接続器具本体の表面同志が完全には密着せず、その間に若干の隙間が空くような場合や何らかの要因で隙間が拡大したような場合でも、リブ状シール部とスカート状シール部がその隙間を塞ぎ、接続端子の突出基部への空気や埃と湿気の侵入を完全に防止するので、トラッキングの発生を完璧に防止することができる。
また、請求項4に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記平板部の周縁に庇部を形成して構成されているため、電源接続箇所へのゴミや埃の落下や吹き込みを遮断し、電源接続箇所のクリーン度を保持することができる。
更に、請求項5に記載の本発明の電源接続端子のトラッキング防止カバーは、前記スカート状シール部の周縁にフランジ部を形成して構成されているため、使用後、トラッキング防止カバーの除去乃至引き剥がしに当たって便利な摘まみとして有効である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
この発明の電源接続部のトラッキング防止カバー1は、図1(正面図)及び図2(背面図)に示すように、平板部2を持ち、平板部2は表面2Aと裏面2Bを形成し、平板部2の略中央部には表面2Aと裏面2Bを貫通する一対の挿入穴3を形成している。挿入穴3は、後述するアダプターなどの接続端子を挿入するためのもので、ここでは矩形に形成されている。
平板部2は、表面2A側において挿入穴3の周囲を囲繞する一対の筒状シール部4を持ち、筒状シール部の内壁面は、図3に示すように、挿入穴3の大部分を形成している。
また、平板部2と筒状シール部4の間に、筒状シール部4を囲繞するように、リブ状シール部5が形成されている。リブ状シール部5は、図3及び4に示すように、断面S状に形成され、これを平板部2の表面2A側から見ると、内側がU状の凹部を、外側が逆U状の凸部を、それぞれ形成しているが、反対の裏面2B側から見ると、外側がU状の凹部を、内側が逆U状の凸部を、それぞれ形成している。そして、裏面2B側のリブ状シール部5の凸部の内側は、筒状シール部4の内壁面に続く挿入穴3の拡大する開口部を形成している。
更に、平板部2は、スカート状のシール部6を持ち、このスカート状シール部6は、図3及び4に示すように、平板部2の周縁部から斜め方向に伸長してその裾廻りにかけて末広がりに拡大している。
図5は、本発明のカバー1を平板部2の表面2A側から見た斜視図であるが、一部を切り欠くことによって、その構造を理解し易いようにしている。
本発明のカバー1は、電気絶縁性と難燃性に富むシリコーンゴムを圧縮成形することによって製造され、全体として柔軟性、弾力性及び可撓性を有している。
なお、本発明のカバー1の主要部分の標準寸法は、次の通りである。
カバー1は、図1における全体の縦方向の長さLが約25mm、図1における横方向の長さL1 が約19mmであり、平板部2の厚さWは約0.4mmである(図3)。挿入穴3は、縦方向の幅W1 が約1・5mm(図3)、横方向の幅W2 が約6・3mm(図4)であり、挿入穴3同志の中心軸間の間隔L2 が約12.7mm(図3)である。筒状シール部4は、平板部2の表面2Aからの高さHが約2.6mm、厚みW3 が0・3mmである(図4)。スカート状シール部6は、平板部2の表面2Aからの凸部の高さ(ないし凹部の深さプラス凹部の厚み)H1 ,H2 が各約0.8mmである(図4)。更に、スカート状シール部6は、平板部2の表面2Aからの高さH3 が約1.5mmである(図4)。
次に、本発明のトラッキング防止カバー1の電源接続部への使用方法と使用した際の働き・機能について説明する。
図6において、100はアダプター本体、101はアダプターの接続端子である。
先ず、接続端子101を、カバー1の平板部2の裏面2B側から挿入穴3に挿入することによって、アダプター本体100の前面100Aをカバー1によって覆う。
次に、接続端子101を、矢印方向に、電源コンセント本体102の端子受穴103に、差し込み、端子受穴103の背後の設けられている二股の端子受片(図示しない)間に確実に挟持、固定されるまで押し込む。
この差し込み状態において、カバー1は、外側から内側にかけて、3段階のシールを積層して形成することができる。
すなわち、先ず、カバー1のスカート状シール部6が、電源コンセント本体102の前面102Aに密着して後退すると共に、スカート状シール部6とリブ状シール部5の間の平板部2の裏面2B部分が、アダプター本体100の前面100Aに密着することによって、スカート状シール部6から平板部2B部分にかけて弾発力を保ちながら偏平状に変形し、アダプター本体100の前面100Aと電源コンセント本体102の前面102Aの両面の第1段階のシールを形成する。
次に、カバー1のリブ状シール部5が、アダプター本体100の前面100Aと電源コンセント本体102の前面102Aによって挟まれ圧迫されることによって、リブ状シール部5の両方向の凸部が、弾発力を保ちながら偏平状に変形しつつ、アダプター本体100の前面100Aと電源コンセント本体1052の前面102Aの両面に密着することによって、第2段階のシールを形成する。
更に、カバー1の筒状シール部4が、接続端子101の突出基部廻りを覆いながら端子受穴103内に挿入されて、接続端子101の突出基部において第3段階のシールを形成する。
以上のように、カバー1は外側から内側にかけて積層する3段階のシールを形成して、アダプター本体100の前面100A側からの接続端子101の突出基部への空気の侵入を遮断すると同時に、電源コンセント本体102の前面102A側からの接続端子101の突出基部への空気の侵入も遮断する。従って、接続端子101の突出基部への埃と湿気の侵入は完全に防止されるので、トラッキングの発生を完璧に防止することができるのである。
更に、アダプターを差し込んでも、差し込みが不完全な場合や器具同志の相性によっては、アダプター本体100の前面100Aと電源コンセント本体102の前面102Aが完全には密着せず、その間に若干の隙間が空くような場合でも、カバー1を使用することによってそのリブ状シール部5の両方向の凸部とスカート状シール部6がその隙間を塞ぎ、接続端子101の突出基部への埃と湿気の侵入を完全に防止するので、トラッキングの発生を完璧に防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。
この発明の電源接続部のトラッキング防止カバー10は、図7(正面図)及び図8(背面図)に示すように、平板部20を持ち、平板部20は表面20Aと裏面20Bを形成し、平板部20の略中央部には表面20Aと裏面20Bを貫通する一対の挿入穴30を形成している。挿入穴30は、後述するプラグなどの接続端子を挿入するためのもので、ここでは矩形に形成されている。
平板部20は、表面20A側において挿入穴30の周囲を囲繞する一対の筒状シール部40を持ち、筒状シール部40の内壁面は、図9及び10に示すように、挿入穴30の大部分を形成している。
また、平板部20と筒状シール部40の間に、筒状シール部40を囲繞するように、リブ状シール部50が形成されている。リブ状シール部50は、図9及び10に示すように、断面U状に形成され、これを平板部20の表面20A側から見ると、U状の凹部を形成しているが、反対の裏面20B側から見ると、逆U状の凸部を形成している。そして、裏面20B側のリブ状シール部50の凸部の内側は、筒状シール部40の内壁面に続く挿入穴30の拡大する開口部を形成している。
また、平板部20は、その表面側20Aの周縁部にスカート状のシール部60を持ち、このスカート状シール部60は、図9及び10に示すように、その縁廻りにかけて末広がりに拡大している。
このスカート状シール部60の縁部には、図11(A)に示すように断面略L型のフランジ部60Aを、又は図11(B)に示すように断面略逆U型のフランジ部60Bを形成することが好ましい。
このフランジ部60A又は60Bを、先に説明した実施の形態のカバー1のスカート状シール部6においても採用することも好ましい。
更に、平板部20は、その裏面側20Bの周縁部に庇部70を持ち、庇部70は図8に示す平板部20の上部から側部にかけて平板部20に対し略直交して突出している。このフランジ状シール部6は、図9及び10に示すように、その縁廻りにかけて末広がりに拡大している。
本発明のカバー10も、電気絶縁性と難燃性に富むシリコーンゴムを圧縮成形することによって製造され、全体として柔軟性、弾力性及び可撓性を有している。
なお、本発明のカバー10の主要部分の標準寸法は、次の通りである。
カバー10は、図8における全体の縦方向の長さlが約33mm、横方向の長さl’が約40mmであり、平板部20の厚さwは約0.4mmである(図9)。挿入穴30同志の中心軸間の間隔l”が約12.7mm(図8)である。筒状シール部40は、平板部20の表面20Aからの高さhが約2.5mm、厚さw”が0・3mmである(図10)。フランジ状シール部60は、平板部20の表面20Aからの高さhが筒状シール部40と同じく約2.5mmであり、厚さw’が約0.4mmである(図9)。更に、フランジ状シール部6は、平板部2の表面2Aからの高さH3 が約1.5mmである(図4)。
次に、本発明のトラッキング防止カバー10の電源接続部への使用方法と使用した際の働き・機能について説明する。
図12において、110はプラグ本体、111はプラグの接続端子である。
先ず、接続端子111を、カバー10の平板部20の裏面20B側から挿入穴30に挿入することによって、プラグ本体110にカバー10を装着する。
次に、接続端子111を、矢印方向に、電源コンセント本体112の端子受穴113に、差し込み、端子受穴113の背後の設けられている二股の端子受片(図示しない)間に確実に挟持、固定されるまで押し込む。
この差し込み状態において、カバー10は、外側から内側にかけて、3段階のシールを積層して形成することができる。
すなわち、先ず、カバー10のスカート状シール部60が、電源コンセント本体112の前面112Aに密着して後退すると共に、スカート状シール部60とリブ状シール部50の間の平板部20の裏面20B部分が、プラグ本体110の前面110Aに密着することによって、スカート状シール部60から平板部20B部分にかけて弾発力を保ちながら偏平状に変形し、プラグ本体110の前面110Aと電源コンセント本体112の前面112Aの両面の第1段階のシールを形成する。
次に、カバー10のリブ状シール部50が、プラグ本体110の前面110Aと電源コンセント本体112の前面112Aによって挟まれ圧迫されることによって、リブ状シール部50の凸部が、弾発力を保ちながら偏平状に変形しつつ、プラグ本体110の前面110Aに密着することによって、第2段階のシールを形成する。
更に、カバー10の筒状シール部40が、接続端子111の突出基部廻りを覆いながら端子受穴113内に挿入されて、接続端子111の突出基部において第3段階のシールを形成する。
以上のように、カバー10は外側から内側にかけて積層する3段階のシールを形成して、プラグ本体110の前面110A側からの接続端子111の突出基部への空気の侵入を遮断すると同時に、電源コンセント本体112の前面112A側からの接続端子111の突出基部への空気の侵入も遮断する。
従って、接続端子111の突出基部への埃と湿気の侵入は完全に防止されるので、トラッキングの発生を完璧に防止することができるのである。
更に、プラグを差し込んでも、差し込みが不完全な場合や器具同志の相性によっては、プラグ本体110の前面110Aと電源コンセント本体112の前面112Aが完全には密着せず、その間に若干の隙間が空くような場合でも、カバー10を使用することによってそのリブ状シール部50の凸部とスカート状シール部60がその隙間を塞ぎ、接続端子111の突出基部への埃と湿気の侵入を完全に防止するので、トラッキングの発生を完璧に防止することができる。
また、カバー10の庇部70は、電源コンセント本体112に差し込まれたプラグ本体110の上部及び側部を覆い、上部や側部からの埃の落下や吹き込みを妨げ、長期間使用されるプラグ本体110の先端部への埃の蓄積や汚染を防止する。。
なお、図12には図示されていないが、スカート状シール部60の縁部に、フランジ部60A又は60Bを形成した場合は、長期間の使用後に電源コンセント本体112からプラグ本体110を引き抜いた時、電源コンセント本体112又はプラグ本体110に付着状態になったカバー10を除去する際、フランジ部60A又は60Bは指で把持するに当たって便利な摘まみとして有効である。
本発明に係る電源接続部のトラッキング防止カバーの正面図である。 同カバーの背面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図2のB−B(及びC−C)線矢視断面図である。 同カバーの一部を切り欠いた斜視図である。 同カバーの使用状態の説明図である。 その他の実施の形態のトラッキング防止カバーの正面図である。 同カバーの背面図である。 図8のC−C線矢視断面図である。 図8のD−D線矢視断面図である。 (A)、(B)図10の丸枠E部分の変形例の拡大図である。 同カバーの使用状態の説明図である。 (A)一般的なソケットの説明図である。(B)一般的なコンセントの説明用断面図である。
符号の説明
1,10 トラッキング防止カバー
2,20 平板部
3,30 挿入穴
4,40 筒状シール部
5,50 リブ状シール部
6,60 スカート状シール部
61A,61B フランジ部

Claims (5)

  1. 平板部を持ち、平板部に挿入穴を開口し、前記挿入穴の縁を囲繞する筒状シール部及びリブ状シール部を形成し、平板部の周縁から伸長するスカート状シール部を形成してなる電源接続端子のトラッキング防止カバー。
  2. 前記リブ状シール部を断面略S型に形成してなる請求項1記載の電源接続端子のトラッキング防止カバー。
  3. 前記リブ状シール部を断面略U型に形成してなる請求項1記載の電源接続端子のトラッキング防止カバー。
  4. 前記平板部の周縁に庇部を形成してなる請求項1又は3記載の電源接続端子のトラッキング防止カバー。
  5. 前記スカート状シール部の周縁にフランジ部を形成してなる請求項1乃至4記載の電源接続端子のトラッキング防止カバー。

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