JP2006293430A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 データベースへの接続及びデータベースファイルの表示を簡易なものとする。
【解決手段】 子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであるか否かを判定する(ステップS2701)。次に、電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであると判定された場合、電子原稿はテンプレートを含むレイアウトファイルがインポートされたものであるか否かを判定し、電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものであると判定された場合、データベースへの接続を可能とし、データベース内のデータをレイアウトファイルに則した状態で表示させる(ステップS2707)。
【選択図】 図27

Description

本発明は、テンプレートファイルを含む電子原稿にデータベースファイルをインポート可能な情報処理装置及び情報処理方法に関するものである。
近年、商品の多品種化で商品ライフが短くなっていること、インターネット利用の普及による消費者のカスタマイズサービス指向などの要因からCRM(Customer Relationship Management)、One−to−Oneマーケティングの必要性が注目されている。これらの手法により顧客満足度を高め、顧客の開拓や囲い込みを目指すものである。
One−to−Oneマーケティングはデータベース・マーケティングの一種で、顧客の年齢、性別、趣味、嗜好、購買履歴等の個人属性情報をデータベース化し、その内容を分析、顧客のニーズに合った提案を行うものであり、その代表的な手法としてバリアブルプリントが挙げられる。ここ最近ではDTP(デスクトップパブリッシング)技術の進展とデジタル印刷装置の普及に伴って、文書を顧客毎にカスタマイズして出力するバリアブルプリントシステムが開発され、顧客毎に異なる量のコンテンツを最適にレイアウトすることが求められるようになった。
従来、バリアブルプリントシステムは、ドキュメント上にコンテナ等によりレイアウトを作成し、データベースとレイアウトを関連付けることにより達成していた。しかし、テキストおよびイメージのコンテナのサイズが固定であったため、データベース内のデータがコンテナに挿入されたときに、データ量がコンテナサイズより多いとテキストのオーバーラップおよびイメージのクリッピングが発生し、またデータ量がコンテナサイズより小さいと隙間が空いてしまった。その問題を解決するために、自動レイアウトシステムが発明されている。自動レイアウトシステムはテキストおよびイメージのコンテナサイズを可変に設定することが可能である。この自動レイアウトシステムを実現しているソフトウェアとしてはPageflex社のPageflex等があり、コンテナのサイズを可変とし、差し込まれるデータ量に応じてコンテナのサイズを変更する。またテキストの場合において固定のコンテナサイズ内に入りきらないデータが挿入された場合、テキストのフォントサイズを縮小し、コンテナ内に全てのテキストを表示する技術なども存在する。しかしコンテナのサイズが大きくなった場合、同ドキュメント上の他のコンテナに重なってしまう問題が発生する。またフォントサイズを調節する場合はテキストの量が大きい場合、フォントサイズが小さくなりすぎる問題が発生する。
それを解決するための更なる自動レイアウトの技術としては、あるコンテナのサイズが大きくなった場合、隣接したコンテナのサイズを小さくする技術が特許文献1に開示されている。
また、それぞれのオブジェクト(コンテナ)を動的にレイアウトし直すものではないが、画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、バリアブル印刷する際に、保存する画像形成データの量を抑制できるようにすると共に、画像形成装置のデータ待ちをなくし、時間効率を向上できる画像形成管理システム等を提供する制御装置の開示がされている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−129658号公報 特開2004−15215号公報 特開2004−295214号公報
しかしながら、自動レイアウトシステムで生成したレイアウトファイルを上記文書処理システムに取り込み、連携して動作する場合がある。上記文書処理システムではそのレイアウトファイルにDBの接続を行う際、エディタの起動、レイアウトファイルに則したDBの接続等、非常に手間を有していた。
また、複数のレイアウトファイルのテンプレートを持つ文書処理システムへの簡易なDBへの接続を行うことができなかった。
そこで、本発明の目的は、データベースへの接続及びデータベースファイルの表示を簡易なものとすることにある。
また本発明の目的は、電子原稿が複数のテンプレートを持つ場合でもデータベースへの接続を簡易なものとすることにある。
本発明の情報処理装置は、電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであるか否かを判定する第1の判定手段と、前記電子原稿はテンプレートを含むレイアウトファイルがインポートされたものであるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段により前記電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであると判定され、かつ、前記第2の判定手段により前記電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものであると判定された場合、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段により関連付けると判定された場合に、前記データベース内のデータを、前記電子原稿のレイアウトファイルに関連付ける関連付け手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、情報処理装置による情報処理方法であって、電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであるか否かを判定する第1の判定ステップと、前記電子原稿はテンプレートを含むレイアウトファイルがインポートされたものであるか否かを判定する第2の判定ステップと、前記第1の判定ステップにより前記電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであると判定され、かつ、前記第2の判定ステップにより前記電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものであると判定された場合、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定する第3の判定ステップと、前記第3の判定ステップにより関連付けると判定された場合に、前記データベース内のデータを、前記電子原稿のレイアウトファイルに関連付ける関連付けステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであり、且つ、電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものとである場合、電子原稿のデータフィールドとデータベースファイルのデータフィールドとを関連付けるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、データベース内のデータを電子原稿のレイアウトファイルに関連付けるように構成したので、データベースへの接続及びデータベースファイルの表示を簡易なものとすることができる。
本発明の他の特徴によれば、データベースファイルがインポートされる位置の電子原稿にレイアウトファイルがインポートされている場合、データベースへの接続を可能とするように構成したので、電子原稿が複数のテンプレートを持つ場合でもデータベースへの接続を簡易なものとすることができる。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1−1は、本発明の一実施形態に係るシステム構成及びアプリケーション構成を示す図である。図1−1に示すシステム100は、バリアブルデータドキュメントを印刷するシステムであり、ここで示される方法は図1−2を用いて詳しく説明する汎用コンピュータモジュール101で実践される。
図1−2に示すプロセスは、コンピュータ101内で実行され、システム100上で実施可能となるレイアウト編集アプリケーション121のようにソフトウェアの全体、あるいは一部分で実行される。特にレイアウト編集や必然的に起こる印刷のステップはコンピュータ101によって実行されるソフトウェアの指示によって実施される。ソフトウェアは例えば以下に記述されるような記憶装置を含むコンピュータの可読媒体に格納される。ソフトウェアはコンピュータの可読媒体からコンピュータにロードされ、コンピュータ101によって実行される。そのようなソフトウェアや媒体に記録されたコンピュータプログラムを持つコンピュータの可読媒体はコンピュータプログラム製品である。そのコンピュータでのコンピュータプログラム製品の使用は望ましくもドキュメントのレイアウト編集やバリアブルデータ印刷に有利な装置をもたらす。
コンピュータモジュール101はキーボード132やマウス133のようなポインティングデバイスなどの入力装置をつなぎ、ディスプレイ装置144や状況に応じてはローカルプリンタ145を含む出力装置を連結する。入力/出力インタフェース138はコンピュータ101をネットワーク107から接続してシステム100の他のコンピュータ装置につなげることができる。そのネットワーク107の典型はローカルエリアネットワーク(LAN)、あるいはワイドエリアネットワーク(WAN)である。
コンピュータ101は典型的に少なくとも1つのプロセッサユニット135、例えば半導体のランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)から構成されるメモリユニット136、ビデオインタフェース137を含むINPUT/OUTPUT(I/O)インタフェース、キーボード132やマウス133のためのI/Oインタフェース143を含んでいる。記憶装置139は典型的にハードディスクドライブ140やフレキシブルディスクドライブ141を含んでいる。図には示されていないが磁気テープドライブもまた使用され得る。CD−ROMドライブ142は不揮発性のデータソースとして提供される。コンピュータモジュール101はGNU/LINUXやマイクロソフトウインドウズのようなオペレーションシステムや、典型的にはオペレーションシステムに従う形で、あるいは関連のある技術で知られているもので形成されたコンピュータシステムの常套的なオペレーションモードによる方法によって、相互接続バス134を介して通信を行うコンピュータ101のコンポーネント135から143を利用する。
図1−1に示した配置コンピュータの例ではIBM互換PCやSUN社のSparc Station、あるいはそれらを含んだコンピュータシステムが考えられる。
レイアウト編集アプリケーション121は典型的にハードディスクドライブ140に常駐し、プロセッサ135により実行、読み込み、コントロールされる。レイアウト編集アプリケーション121の媒介記憶装置とネットワーク134からフェッチされるデータはハードディスクドライブ140に呼応して半導体メモリ136を使用する。いくつかのインスタンスではレイアウト編集アプリケーション121がCD−ROMやフレキシブルディスク上でエンコードされ、対応するドライブ142や141を通じて読み込まれユーザに提供される。
あるいはもう一つの方法としてレイアウト編集アプリケーション121はネットワーク107からユーザによって読み込まれることもあり得る。さらにソフトウェアは磁気テープまたはROMまたは集積回路、光磁気ディスクまたは無線またはコンピュータ101とその他のデバイス間の赤外線通信、PCMCIAカードのようなコンピュータ可読カード、そしてEメール通信やWEBサイト上の記録情報を持つインターネットやイントラネットを含む、他の適当な大きさのコンピュータ可読媒体からコンピュータ101内にロードされる可能性もある。前述は単に関連するコンピュータ可読メディアの模範である。他のコンピュータ可読媒体も使用される可能性はある。
またレイアウト編集アプリケーション121はバリアブルデータ印刷(VDP)を行うよう指示し、2つのソフトウェアコンポーネントを含んでいる。これらのうち1つめのコンポーネントはレイアウトエンジン105であり、これは長方形の範囲内で与えられた制限やサイズによって矩形と線の位置を計算するためのソフトウェアコンポーネントである。2つめのコンポーネントであるユーザインタフェース103はユーザにドキュメントテンプレートを作成させ、ドキュメントテンプレート内でデータソースと関連付けるメカニズムを提供する。
ユーザインタフェース103とレイアウトエンジン105はコミュニケーションチャネル123を介して通信する。ドキュメント生成のためのデータソースは一般的にデータベースアプリケーションを動かしている他のコンピュータによって構成されたデータベースサーバ117上にある典型的なデータベース119である。コンピュータ101はネットワーク107の手段によってデータベースサーバ117と通信する。レイアウト編集アプリケーション121はコンピュータ101か一般的に他のコンピュータで構成されるファイルサーバ115に保存されるドキュメントテンプレートを生成する。
またレイアウト編集アプリケーション121はデータとマージされたドキュメントテンプレートによって構成されたドキュメントを生成する。これらのドキュメントはコンピュータ101のローカルファイルシステムに保存されるか、ファイルサーバ115に保存されるか、あるいはプリンタ113に直接印刷される。プリントサーバ109は直接ネットワークにつながっていないプリンタにネットワーク機能を提供するコンピュータである。プリントサーバ109とプリンタ113は典型的な通信チャネル111を介して接続される。
図2はエンジンサーバ227が追加され、レイアウトエンジン105の分離バージョン225を含む図1−1、図1−2の類似の図である。エンジンサーバ227は典型的なコンピュータである。ファイルサーバ115に保存されたドキュメントテンプレートは印刷や他の目的がある際、レイアウトエンジン225によってドキュメントを生成するためにデータベース119に保存されたデータと結合することができる。そのようなオペレーションはユーザインタフェース103を介して要求されるか、特定のレコードのみ印刷するように要求される。
図3で参照されるように、ユーザインタフェース103は、操作時にディスプレイ装置144に表示されるアプリケーションウインドウ301によって形成されたユーザインタフェースを含んでいる。ウインドウ301は、非表示にすることや、スクリーン上の色々な場所に移動することが可能なメニューバー302とツールバー303、そしてマウス133の位置・動作によって場所を移動可能なワークエリア306とオプションのパレット311とカーソル/ポインタデバイス313から特徴付けされる。
メニューバー302は、メニューオプションの階層の下に拡張される多くのメニューアイテム304を持つ。ツールバー303は、アプリケーションの特別なモードによって非表示にする、または表示することが可能な多くのツールボタンとウィジット305を持つ。
オプションのルーラー308はワークエリア内のポインタ、ページ、ライン、マージンガイド、コンテナまたはオブジェクトの位置を示すために使われる。パレット311はバリアブルデータライブラリのような追加機能にアクセスするために使われる。パレット311は移動、リサイズ、クローズをするためのウインドウコントロール312を持つ。パレット311はオプションで、ワークエリアの前面に表示される、あるいはオブジェクトの背面に隠される。パレット311はアプリケーションウインドウ301の範囲内のみに表示されることを制限される、あるいはアプリケーションウインドウ301の外側に部分的・全体を表示することを許される。
図4を参照すると、ツールバーエリア303は少なくとも、次のユーザ選択可能な「ボタン」を持つ。選択ツールボタン403は、コンテナの辺を選択、移動、サイズ変更、リサイズ、そしてロック・ロック解除するために使われる。コンテナは、(複数)コンテナの周りに選択ボックスをドラッグする、あるいは複数コンテナを選択する間にCTRLキーを押しつづけることによって、複数選択を可能にする。イメージコンテナツールボタン405は、スタティックあるいはバリアブルイメージを持つコンテナを作成するために使われる。テキストコンテナツールボタン404は、スタティックあるいはバリアブルテキストを持つコンテナを作成するために使われる。リンクツールボタン406は、コンテナ間の距離をコントロールするリンクを作成するために使われる。これらのボタンは、操作状況に合わせて変化するアイコンのツールチップとして実装される。
ワークエリア306はドキュメントテンプレートのデザインを表示・編集するために使われる。これはユーザに下準備で印刷されたドキュメントの概観をデザインすること、そしてマージされたドキュメントが、バリアブルデータの量・サイズに基づいてどのように変化するかを理解することを可能にする。もし外部データソースがテンプレートにリンクされていたら、現在のドキュメントのプレビューができるように、バリアブルテキストとイメージがそれらのコンテナに表示される。ドキュメントの構造とバリアブルデータコンテナの描写をする視覚的な手がかりは、カーソルをコンテナ上に移動させたときや、コンテナを選択したときにいつも表示される。
ワークエリア306はスクロールバー307とオプションのルーラー308とドキュメントテンプレート309に特徴付けられる。ドキュメントテンプレート309はページが複数あることを示すことができる。
与えられたドキュメントテンプレートのページサイズは、ユーザによって指定される。それぞれのドキュメントでの実際のページ数は、バリアブルデータによって変化するかもしれない。もし1ページ内にフィットできなかった時、追加のページは自動的に作成される。それぞれのページ内の境界線は、ページ上の印刷可能なオブジェクトの最大幅を示す、任意のページマージン310である。
また、図4は1ページのドキュメントテンプレート309上に表示することが可能なオブジェクトの例である、それらは、複数のコンテナ407、408と、任意に適用するアンカーアイコン409と固定されていない辺410、リンク412そしてスライダー413を持つ。
コンテナは、ドキュメントテンプレート内の固定あるいは可変テキスト・イメージを持つスペースであり、他のコンテナやオブジェクトとレイアウトされる。コンテナはマウス133動作でポインタ313を使い、ユーザインタフェースで示されるように移動、サイズ調整そして再作成される。より正確にはコンテナは、設定の集まり、視覚的表現そしてインタラクションと編集動作をもっている。下記はコンテナの定義の全部分である。
コンテナは、固定あるいは可変のコンテンツを持つ。可変コンテンツは、データソースからとってきて、異なるドキュメントでは異なるかもしれない、という意味でダイナミックである。可変コンテンツは印刷されないような時間によって変更されたり、アニメーションするコンテンツを含むことは意図していない。同様に、固定コンテンツはコンテナを使って生成される全てのドキュメントで、同じように表示される。しかし、可変コンテナの動作によって、固定コンテンツはそれぞれのドキュメントで位置が異なり得る。
コンテナは、コンテンツに適用される背景色、ボーダー、フォント・スタイルのようなテキスト設定のような装飾機能を持っている。コンテナはドキュメントを生成したときにデータソースからのデータとマージされる。装飾機能は、どんな固定コンテンツでもそうであるように、典型的に印刷された出力物で可視である。可変コンテンツはデータソースから特定のデータの表示をもたらす。コンテナのこの表現は例えば印刷されるか、スクリーン144上で表示されるか、その両方が可能である。
コンテナはユーザインタフェースを持つ、例えばコンテナの編集そして表示設定のためのインタラクティブなGUIを持つ。インタフェースの要素は典型的にディスプレイ装置144上に表示される、しかしドキュメントには印刷されない。ユーザインタフェース103は、背景色やフォントのようなコンテナの装飾機能のいくつかを表示する、そしてコンテナの設定の編集や表示を許すための機能を追加する。ユーザインタフェース機能の特別な目的の例としては、ボーダー、あるいは、コンテナのサイズや位置を対話的に変更、表示するための角アイコン、あるいはコンテナがデータソースからデータをマージされたとき、コンテナの動作を示すための上塗りした数、線、アイコン、テキストがある。現在の公表の一つの概観は、新しい直接編集技術とコンテナのGUIコンポーネントに伴う表示方法の集まりである。
コンテナはそれぞれのドキュメントで表示されるコンテンツを、どのように結びつけるか制御する制約がある。これらの制約(固定・可変コンテンツをコンテナと結びつけると共に)は、ユーザが一つのドキュメントテンプレートから、多数のドキュメントの生成を制御する主要な方法である。制約の例は「このコンテナのコンテンツの高さは、最大値4インチです。」である。もう一つの制約は「コンテナのコンテンツの左端は、それぞれのドキュメントで同じ水平位置で表示しなければならない。」である。ここに記述される内容は、GUIを使ってこのような制約を表示、編集するためのいろいろな方法である。
イメージがページ上に定義された場所を持っているように、固定コンテンツの配置を指定するコンテンツプレイスホルダーは、デジタル印刷技術でよく知られている。下記の検討で、コンテナは位置とサイズを持ち、それらは公知の技術で知られている手法で編集され、表示されると想定される。その代わりに、現在の検討はバリアブルデータ印刷に特化した方法での表示・編集に焦点を合わせる。
コンテナは、ユーザにドキュメントのコンテンツのサイズ・位置を指定することを可能にする。いくつかのドキュメントは一つのドキュメントテンプレートから生成されるので、コンテナは多数の可能性と制約を指定・表示するためにユーザインタフェースを使わなければならない。
1つのコンテナの辺は、関連付けられたコンテンツがドキュメント内で表示される仮想の境界線を定義する。このように、ここでコンテナの左辺を論じることは、関連付けられたコンテンツがどんなドキュメント内でも表示可能である最も左の辺を論じることと同じである。同様に、コンテナの高さを論じることは生成されたドキュメントで関連付けられたコンテンツの高さの制約を論じることとして理解される。ここでは、ユーザインタフェース103を参照してコンテナの辺あるいは大きさを論じるところで、この区別は明らかにされる。
下記検討では、コンテンツの表示を制限するために使われるいくつかの値を定義している用語「固定」は、全てのドキュメントで同じである。
・もしコンテナの幅が固定なら、関連付けられたコンテンツに割り当てられる幅は、全てのドキュメントで同じになる。
・もしコンテナの高さが固定なら、関連付けられたコンテンツに割り当てられる高さは、全てのドキュメントで同じになる。
・もし距離の制約が固定なら、指定された距離は全てのドキュメントのための制約である。
・もしコンテナの左右辺が固定なら、辺の水平位置がページに関して全てのドキュメントで同じであることを意味している、しかしコンテナの高さあるいは垂直方向の位置は、変わり得る。例えば、もしコンテナの左辺が固定なら、関連付けられたコンテンツは、一つのドキュメントでページの上に近く表示され、他のドキュメントでページの下に近く表示される、しかし左辺は全てのケースで同じ水平位置である。
・もしコンテナの上下辺が固定なら、辺の垂直位置がページに関して全てのドキュメントで同じであることを意味している、しかしコンテナの幅あるいは水平位置は変わり得る。
・コンテナの垂直軸はコンテナの右と左辺の平行で、そして中間に位置される想像上の垂直線である。もしコンテナの垂直軸が固定なら、コンテナの左右辺の水平位置の平均は、すべてのドキュメントで同じである。この制約で、コンテナの幅は変化し得る、左右辺両方が異なったドキュメントで、垂直軸にもっとも遠いか又は近くなり得る、しかし軸は全てのドキュメントで同じ水平位置にある。コンテナの高さと水平位置はこの制約によって影響されない。
・同様に、もし水平軸が固定なら、コンテナの上そして下辺が垂直に位置されることを制約する、けれども高さは、この制約によって影響されない。
・もし水平、垂直軸両方が固定なら、コンテナの中心位置が固定されていることを意味する、しかし、幅・高さはこの制約によって影響されない。
・もしコンテナの角、コンテナの辺の中間位置、あるいはコンテナの中心位置が固定なら、すべてのドキュメントで同じ場所で、そしてコンテナに関連付けられた同じ場所で表示される。例えば、もしコンテナの左上角が固定なら、配置されたコンテナの左上位置が全てのドキュメントで同じになることを意味している。
・垂直辺あるいは軸はページの左辺、あるいは右辺、あるいは左ページマージン、あるいは右ページマージン、あるいは他の水平位置に関連付けされて固定になる。同様に、水平辺あるいは軸はページの上あるいは下辺あるいはマージン、あるいは他の垂直位置に関連付けされて固定になる。用語「固定」の改良は、もしページサイズが全てのドキュメントで同じならこれらの可能性はドキュメント生成で相違はないため、ドキュメント間でページサイズが変わるときにのみ重要となる。
「固定」の反対は、辺、軸、角、中間位置、あるいはドキュメント制約がドキュメント間で変化するかもしれないことを意味している「可変」である。しかしドキュメントの特定な設定でそうする必要が無いかもしれない。例えば、変更による辺の実際の好ましい位置のような他の外部制約がある、しかし、もし外部制約が適用されないなら、辺は固定されてないものとしてラベル付けされているので辺の位置は変更できる。
コンテナは、テキストコンテナとイメージコンテナの2種類で記述される。テキストコンテナはテキスト、そして埋め込みのイメージを持つ。イメージコンテナは、イメージだけを持つ。
図4で参照されるように、新規テキストコンテナとイメージコンテナは、テキストコンテナツール404、あるいはイメージコンテナツール405をマウス133でクリックし、テンプレート309に四角形をドラッグすることによって、ドキュメントテンプレート309上に作成される。
代わりにコンテナは、適切なツール404、405をアクティブにした後に、ドキュメントテンプレート309上でクリックすることによって単純に作成される。デフォルトサイズのコンテナが挿入されるか、新規コンテナの寸法を入れるために、ダイアログボックスあるいは他のプロンプトが提供される。いくつかのコンテナは自動的に前もって定義されたか、計算されたスキーマによって、作成・配置される。また他の案が考えられるかも知れない。
以前記述した36の辺の状態それぞれが、グラフィカルな表現で描画されるのが好ましい。いくつかの辺の状態は、いくつかの状況で表現を分け合うため、36のグラフィック表示より少なくなるかもしれない。
図5はコンテナの模範的な辺ルールを例示している。レイアウト編集アプリケーション121は、辺の状態を表現するために、塗りつぶし線(アイテム503)あるいは点線(504)で辺を描き、アンカー(辺の近くに描画された506、507、509によって示されるような線、形状、アイコン)、ハンドル(移動、修正するために辺、形の近くに描画されたコントロール点、502)、スライダー(辺の両サイドに描画された短い並行線、図4の413)、拡縮アイコン(505)、そして色を特徴として持っている。
図5のコンテナ表示方法のルールは、次の通りである。
1.それぞれの辺を固定するために、塗りつぶし線で描画する。
2.もし幅が固定なら、左と右の辺を塗りつぶし線で描画する。
3.もし高さが固定なら、上と下の辺を塗りつぶし線で描画する。
4.軸は描画しない。
5.まだ描画されていない全ての辺は、それぞれの辺の近くに拡縮アイコンが描画され、点線になる。
6.垂直辺あるいは軸のそれぞれのペアで、もし両者が固定なら、交差点にアンカーが描画される。
7.それぞれの固定辺で、もし辺のどこにもアンカーが描画されていなければ、エッジの中央にスライダーが描画される。
8.垂直辺あるいは軸のそれぞれのペアで、もしアンカーやスライダーが描画されていなければ、交差点にハンドルが描画される。
ルール1、2、3で保証した線は、もしそれらが固定あるいは制限されているなら、点線で描画される。ルール5で保証した可変の辺は、点線で描画される。ルール6、7、8で保証した固定された点は、アンカーを表示し、いくつかの固定された辺はスライダーを表示し、他はハンドルを表示する。
上記で、辺はただ一度描画されることが必要である、それでもし、ルールが描画されるべき辺に影響すれば、そのとき後のルールはふたたび描画されるべき辺に影響しないだろう。もしそうすることで都合が良いなら、例えばもしコンテナがとても小さくアイコンがお互い重なるか、あるいは他の表示機能を不明瞭にするならば、アイコンは異なって、あるいは省略されて描画され得る。
可変の辺が描画される場所は、コンテナのコンテンツに依存する。後で記述されるように、ドキュメントテンプレートにコンテンツがマージされて、ユーザインタフェースで可視になることを意味する、「動的な校正処理」が使われる。代わりの実行手段としては、すべてのドキュメントで平均化されるコンテナのコンテンツエリア、あるいは可変の辺がユーザインタフェースで、どこにレイアウトされるべきか決定するほかの手段で使われることができる。
これらのコンテンツ表現は、コンテナの辺の状態を表示するグラフィカルな手段を提供する。その表現の解釈は下記のとおりである。
・図4の410の辺のように、点線はコンテナのコンテンツに依存して、ドキュメント内の辺の位置を意味する。
・塗りつぶし線は制限された辺を意味する、なぜなら、辺は固定されている(辺414)、あるいはコンテナの幅・高さが固定されている(コンテナ408では両方が固定されている)ため。
・アンカーは辺そして軸が交差した場所が固定されていることを意味する。それゆえ、アンカー点は、すべてのドキュメントの水平、垂直位置で現れるだろう。当然アンカーは固定される。図4のアイコン409は、交差する辺414が固定されていることを意図している、アンカーアイコンの例である。
・スライダーは関係付けられた辺が固定されていることを意味する、しかしコンテナは辺に沿って多くの位置「スライドの長さ」で位置を定められる。例えば、図4でスライダー413はコンテナ408のコンテンツが、ドキュメント内で特定のダイアグラムで表される位置の、左あるいは右に表示され得る。
これらのアイコン・辺のいくつかあるいは全ては、どのツール、どのコンテナを選択・ハイライトあるいはアクティブにするかによって、描画されたりされなかったりする。一般的に、コンテナの辺・アイコンはドキュメントテンプレートのデザインの手助けであるため、印刷物には描画されない。
幅・高さの最小値・最大値の設定は、副次的なダイアログウインドウに表示される。図5(a)で、コンテナ501は幅・高さ両方が固定されていない。固定された辺503は塗りつぶし線で表現される。可変の辺504は点線で表現される。拡縮アイコン505は、隣接する辺504が可変であることを示す、追加あるいは代わりのインジケーターである。図5(b)で、コンテナ501は幅・高さ両方が可変である。アンカーアイコン506は、交差している両方の辺503が固定されていることを、追加であるいは代わりに示している。図5(c)で、コンテナ501は、コンテナの拡大あるいは縮小が任意のアンカーアイコン507で示されるような中心点の周りを平等に広がるという状態で、幅・高さ両方が可変である。図5(d)で、コンテナ501は、上辺508が固定されていることを除けば、幅・高さ両方が可変である。上辺508の中心に位置付けられて示されるアンカーアイコン509は、固定されている、そしてまたコンテナの左・右辺が、アイコンを通り垂直に描画される中心軸(垂直軸)の周りを、拡大・縮小することを示す。
リンクは、コンテナとコンテナの関連を示している。関連とはコンテナ間の距離を示しており、リンクによって関連付けられたコンテナ同士は、互いのレイアウト変更の影響を受けてレイアウトを計算する。図4の412で示されているものがリンクであり、この図ではコンテナ407と408とを関連づけている。リンクの設定方法および、リンクで関連付けられたコンテナのレイアウト計算方法については、後述する。
図6はリンクの設定方法を示したフロー図である。また図7はUI例を示している。それらを用いてコンテナにリンクを設定する方法について説明をする。
まず、リンクを設定するためには、リンクを設定するためのコンテナ(最低2つ)を作成する(ステップS601)。図7は、2つのコンテナを作成してリンクを設定する場合の例を示している。次に、前述したリンクツール406を選択した状態にする(ステップS602)。図7は、コンテナを作成し、リンクツールが選択されていた状態から、リンクを設定する動作を示している。図7(a)〜(c)を順に説明していく。
図7(a)の701と702は、前述した図4の407と408と同じであり、固定されている辺を意味する。また、703と704は、409と同じであり、アンカーを意味する。705はマウスポインタを意味している。まず、リンクを設定する片方のコンテナをクリックして選択する(ステップS603)。次に図7(b)で示されるように、もう片方のコンテナまでマウスポインタを移動して、クリックする(ステップS604)。図7(b)の706は図7(a)でクリックをした位置と移動したマウスポインタを結んだ線を示しており、どの位置にリンクが設定されるのかをユーザに示すUIである。ステップS604が終わった後、設定した場所に707で示されるリンクUIが表示される(ステップS605)。コンテナは図7(c)の状態になる。また、リンクが設定されたことにより、コンテナのUIも自動的に変更される(ステップS606)。708は、点線で示されている辺であり、前述した通り可変の辺を示している。図7(c)のようにコンテナの辺の状態が変化したのは、リンクを設定したことにより、コンテナの辺を可変にする必要があるためであり、リンクを設定したにも拘わらず、全ての辺が固定という矛盾を引き起こすことを防ぐために、自動的に行われる処理である。また、709は図5の505と同じで、リンクを設定したことにより、コンテナが変化できる方向をユーザに視覚的に示したしるしである。図7(c)の例では、左のコンテナの右辺と右のコンテナの左辺が可変に変化したが、これは一例であり、右コンテナが、図4の413で示したスライダーを持つ設定に変化してもかまわない。
図8はレイアウト計算のフローを示している。まず、プレビューモードを選択する(ステップS801)。前述した自動レイアウトシステムでは、コンテナを作成して、そのコンテナ間に関連付けを行い、レイアウトを作成するレイアウトモードと、作成したレイアウトにレコードを挿入して、実際にレコードが挿入された後のレイアウト結果をプレビューするプレビューモードに分けられる。このプレビューモードにおいて、実際のレコードが挿入され、レイアウトを計算する。ただし、プレビューモードは、表示上でのレイアウト計算である。実際に印刷する場合においても、レコードを挿入してレイアウトを計算する。その際の計算方法も同じである。
プレビューモードになったら、プレビューするレコードを選択して挿入する(ステップS802)。レコードの挿入を行うと、そのレコードをレイアウトするために計算を行う(ステップS803)。ステップS803で計算されたレイアウトを表示する(ステップS804)。他のレコードについてもプレビューを行うかどうかを判断する(ステップS805)。ステップS805で、他のレコードについてプレビューを行う必要がないと判断した場合は、プレビューモードを終了する(ステップS807)。他のレコードについてプレビューを行うのであれば、他のレコードを選択して再度レイアウト計算を行い、プレビューを行う(ステップS806)。プレビューモードでなく印刷時においては、印刷するレコード全てについて順にレイアウトの計算を行う。したがって、ステップS805、ステップS807は存在しない。全てのレコードについて印刷が終了した時点で終了する。
図9はレイアウト計算の詳細を示したフロー図である。また、図10はそのときのUI表示例を示した図である。
まず、レイアウトを計算するコンテナの集合を求める(ステップS901)。レイアウト計算は、関連付けられたコンテナを一つの集合として計算を行う。例えば図11を参照すると、ページ上に4つのコンテナがレイアウトされており、各コンテナに関連付けが設定されている。この場合、コンテナAとコンテナB、そしてコンテナCとコンテナDがリンクによって関連付けされている。したがって、コンテナA・Bが集合1、コンテナC・Dが集合2となる。前述した通りであるが、1101はアンカー、1102は固定された辺、1103はコントローラ、1104は可変の辺の変化方向を示している矢印、1105は可変の辺、1106はリンク、そして1107はスライダーを示している。
次に、ステップS901で求めたコンテナの集合から、レイアウトを計算するために一つを選択する(ステップS902)。そして、選択したコンテナの集合について、レイアウトの計算を行う。ここでは、レイアウトされるコンテナのサイズが、実際のコンテンツのサイズとできる限り差が少なくなるように、レイアウトの最適化を行う(ステップS903)。レイアウトの最適化は、動的にサイズを変化することが可能なように関連付けられたコンテナにおいて、それぞれに挿入されるコンテンツのサイズとレイアウトされるサイズとの差が、できる限り同じになるように行われる。レイアウトの最適化を行い、ルールに違反していた場合は、再度ルールを違反しないように計算をする(ステップS904)。ここで記述したルールとは、レイアウト作成時にユーザによって設定される制限であり、コンテナのサイズと位置、リンクの長さなどである。ルールを違反しないようにレイアウトが計算されたら、その集合のレイアウトは完成される。そして、ステップS902〜ステップS904のステップをページ上のすべての集合について施し、ページ全体のレイアウトを計算する(ステップS905)。
図10はレイアウト計算時のUI例である。図10(a)は、あるレコードが挿入されレイアウトが決定されている状態を表している。1001と1002はアンカー、1003と1004は固定された辺、1005は可変の辺、1006は可変の辺の変化方向を示している矢印、1008はリンクをそれぞれ示している。この状態において、レコードを変更し、異なったサイズのコンテンツを挿入する。図10(b)は図10(a)の状態に新しいコンテンツのサイズを重ねて示している。1009はそれぞれのコンテナに挿入されるコンテンツのサイズを表している。そして、レイアウト計算が行われる。図10(c)はレイアウト計算された結果を示している。計算後の各コンテナのサイズは、実際挿入されるコンテンツのサイズと同等に差異があるように計算され、且つ前述したルールを違反しないように計算される。図10(c)で示されるように、図10(b)で示した挿入されるコンテンツサイズ(1009)と計算後のコンテンツサイズ(1010)は、双方において同等な差異がある。
図12では一般的な可変リンクの状態を表している。図4と同様にアプリケーションウインドウ301とツールバー303があり、ドキュメントテンプレート309上にコンテナ1203とコンテナ1204が存在する。それぞれのコンテナは典型的にアンカーアイコン1201、アンカーアイコン1202と固定された辺1205、辺1206から成り立つ。各エッジコンテナ1203と1204の間には可変サイズのリンク1209があり、それぞれのコンテナを結んでいる。コンテナ1203とコンテナ1204の間にはリンクが設定されているのでそれぞれの右辺1207と左辺1208は点線で表現されている。このため各コンテナにインジケーター1210、インジケーター1211が表示され、これは辺1207と辺1208が可変であることを示している。
また、図14はリンク1209の情報がセットされているダイアログウインドウ1401の例である。このダイアログは典型的にタイトルバー1402、ツールボタン1403、ダイアログウインドウの開閉を行うボタン1404、各種の情報をセットするエリア1409で構成されている。このダイアログウインドウではリンクタイプが可変(1407)あるいは固定(1406)の選択や、可変の場合、リンクの長さの最大値(1410)そして最小値(1412)、また現在の値(1411)が設定できる。
図13は前述のリンク設定方法を踏まえ、例えば図15のコンテナAとコンテナB間に張られている固定サイズのリンク1503の状態から可変サイズのリンク1209を示している図12の状態までの操作遷移を表している。マウスによりリンク1503をクリックし、選択する(ステップS1302)。マウスの右クリックあるいはキーボードの特定のキーにより選択したリンク1503のプロパティダイアログウインドウ1401を表示する(ステップS1303)。この状態ではリンクサイズは可変ではなく固定であるため、Fixed Length1406がLink Type1405において選択されている。リンクを固定サイズから可変サイズに変更するために、Link Type1405においてリンクサイズを可変に設定するFlexible Length1407を選択する(ステップS1304)。これによりLink Distance1408内に配置されているMax.Distance1412、Min.Distance1410、Distance1411が有効化され、数値の設定が可能となる。そこでリンクの可変サイズを設定するために、そのリンクの長さの最大値をMax.Distance1412、最小値をMin.Distance1410、現在の値をDistance1411において設定する(ステップS1305)。一般的なダイアログウインドウ開閉ボタン1404によって設定を適用すると図12のリンク1209のような状態にリンクのUI表示が変化する(ステップS1306)。このダイアログウインドウ1401の設定情報はメモリに格納される。
図15は固定サイズのリンクを使用した場合のレイアウト結果を示している。レイアウト計算方法は前述した通りに従って行われる。例えば図12においてコンテナ1203とコンテナ1204にそれぞれ違ったサイズのデータが挿入された時、それぞれのコンテナはデータの大きさを最適と考え、コンテナ1203は挿入されたイメージサイズになる枠1504(最適コンテナサイズ)に近づこうと右方向へ大きく、同様にコンテナ1204も挿入されたイメージサイズになる枠1505(最適コンテナサイズ)に近づこうと左方向へやや大きくサイズを変更しようとする。しかしコンテナ1203とコンテナ1204の間には固定サイズのリンクが設定されているとすると、コンテナ1203とコンテナ1204はそれぞれアンカー1201とアンカー1202によってそれぞれ左辺1212と右辺1213は移動出来ないため、変更しようとするサイズがリンクサイズを上回ってしまう。そしてこのリンクサイズは固定されているためレイアウト計算時に優先的に計算されるためコンテナ1203とコンテナ1204のサイズが変更されることになる。その結果、コンテナ1203とコンテナ1204はデータに合わせた最適なサイズを確保することが出来ず、最終的に図15のコンテナ1501とコンテナ1502のように最適なサイズ(枠1504、枠1505)よりも小さくなってしまう。リンク1503のサイズは固定であるためコンテナ1501とコンテナ1502は最適サイズを達成していない。
図16はリンクを可変サイズにした場合を示している。この場合、上記の例でコンテナ1203とコンテナ1204の間には図の通り可変サイズのリンクが設定されているとすると、コンテナ1203とコンテナ1204のサイズが変更される際に、リンクサイズが縮まることでコンテナ1203とコンテナ1204のサイズが上記の例より大きくなることができ、挿入されるデータサイズに合わせた最適なサイズを達成、あるいはより挿入データサイズ(最適サイズ)に近づけてコンテナの枠を計算することが出来る。その結果が、図16のコンテナ1601とコンテナ1602である。可変リンク1209はレイアウト計算の結果、可変リンク1603のサイズ状態となり、この場合コンテナ1601とコンテナ1602はそれぞれ最適なサイズ(データサイズに合った大きさ)になっている。
また、次に、本発明の実施形態に係る文書処理システムの概要を、図17〜図31を参照して説明する。この文書処理システムでは、一般アプリケーションにより作成されたデータファイルが、電子原稿ライタによって電子原稿ファイルに変換される。製本アプリケーションはその電子原稿ファイルを編集する機能を提供している。尚、本実施形態では、それぞれの機能が明瞭になるように、一般アプリケーション、電子原稿ライタ、製本アプリケーション、電子原稿デスプーラと分離して示しているが、ユーザに提供されるパッケージはこれらに限定されず、これらを組合わせたアプリケーションやグラフィックエンジンとして提供されてもよい。以下、その詳細は説明する。
図17は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。文書処理システムは、本発明の文書処理装置(情報処理装置)の好適な実施形態であるデジタルコンピュータ1700(以下、ホストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。一般アプリケーション1701は、上述したレイアウト編集アプリケーション121、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドローあるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷するにあたって、オペレーティングシステム(OS)により提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。すなわち、アプリケーション1701は、作成したデータを印刷するために、前記インタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、予め定められる、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変換し、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるために、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズを利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
電子原稿ライタ1702は、前述のデバイスドライバを改良したものであり、本文書処理システム実現のために提供されるソフトウェアモジュールである。ただし、電子原稿ライタ1702は特定の出力デバイスを目的としておらず、後述の製本アプリケーション1704やプリンタドライバ1706により処理可能な形式に出力コマンドを変換する。この電子原稿ライタ1702による変換後の形式(以下、「電子原稿形式」と呼ぶ)は、ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わない。実質的な標準形式のうちでは、例えばアドビシステムズによるPDF形式や、SVG形式などが電子原稿形式として採用できる。
一般アプリケーション1701により電子原稿ライタ1702を利用させる場合には、出力に使用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ1702を指定してから印刷を実行させる。ただし、電子原稿ライタ1702によって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ1702を指定するのは製本アプリケーション1704であり、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換が実行される。製本アプリケーション1704は、電子原稿ライタ1702が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下では、この点を明瞭に識別する必要がある際には、電子原稿ライタ1702によって作成されたファイルを電子原稿ファイルと呼び、製本アプリケーションによって構造を与えられた電子原稿ファイルをブックファイルと呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、アプリケーションにより生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
このようにデバイスドライバとして電子原稿ライタ1702を指定し、一般アプリケーション1701によりそのデータを印刷させることで、アプリケーションデータはアプリケーション1701によって定義されたページ(以後、「論理ページ」あるいは「原稿ページ」と呼ぶ。)を単位とする電子原稿形式に変換され、電子原稿ファイル1703としてハードディスクなどの記憶媒体に格納される。なお、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであってもよいし、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
製本アプリケーション1704は、電子原稿ファイルあるいはブックファイル1703を読み込み、それを編集するための機能を利用者に提供する。ただし製本アプリケーション1704は、各ページの内容を編集する機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成される、後述する章やブックの構造を編集するための機能を提供している。
製本アプリケーション1704によって編集されたブックファイル1703を印刷する際には、製本アプリケーション1704によって電子原稿デスプーラ1705が起動される。電子原稿デスプーラ1705は、製本アプリケーションと共にコンピュータ内にインストールされるプログラムモジュールであり、製本アプリケーションで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷する際に、プリンタドライバへ描画データを出力するために使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ1705は、指定されたブックファイルをハードディスクから読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ページを印刷するために、前述したOSの出力モジュールに適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ1707のドライバ1706がデバイスドライバとして指定される。出力モジュールは、指定されたプリンタ1707のプリンタドライバ1706を用いて受信した出力コマンドを、プリンタ1707で解釈実行可能なデバイスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプリンタ1707に送信され、プリンタ1707によってコマンドに応じた画像が印刷される。
製本アプリケーション1704の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式を説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模した3層の層構造を有する。上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章ごとの属性が定義できる。下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。各ページついてもページごとの属性が定義できる。一つのブックは複数の章を含んでいてよく、また、一つの章は複数のページを含むことができる。
図18−1では、ブックファイルが1つの完結したブックである必要はないので、「ブック」を「文書」として一般化して記載している。
まず最上位に文書情報1801を持つ。文書情報1801は1802〜1804の3つのパートに大別できる。文書制御情報1802は、文書ファイルのファイルシステムにおけるパス名などの情報を保持する。文書設定情報1803は、ページレイアウトなどのレイアウト情報とステイプルなど印刷装置の機能設定情報を保持し、ブックの属性に相当する。章情報リスト1804は、文書を構成している章の集合をリスト形式で保持する。リストが保持するのは章情報1805である。
章情報1805も1806〜1808の3つのパートに大別できる。章制御情報1806は、章の名称などの情報を保持する。章設定情報1807は、その章特有のページレイアウトやステイプルの情報を保持し、章の属性に相当する。章ごとに設定情報をもつことで最初の章は2UPのレイアウトその他の章は4UPのレイアウトのように複雑なレイアウトを持った文書を作成することが可能である。ページ情報リスト1808は各章を構成する原稿ページの集合リスト形式で保持している。ページ情報リスト1808が指示するのは、ページ情報データ1809である。
ページ情報データ1809も1810〜1812の3つのパートに大別される。ページ制御情報1810は、ツリー上に表示するページ番号などの情報を保持する。ページ設定情報1811は、ページ回転角やページの配置位置情報などの情報を保持し、原稿ページの属性に相当する。ページリンク情報1812は、ページに対応する原稿データである。この例では、ページ情報1809が直接原稿データを持つのではなく、リンク情報1812だけを持ち、実際の原稿データは、ページデータリスト1813で保持する構成としている。
図19は、ブック属性(文書設定情報1803)の例を示すリストである。通常、下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。しかし、本実施形態では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。なお、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
ブック属性に固有の項目は、印刷方法、製本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りの6項目である。これらは、ブックを通して定義される項目である。印刷方法属性としては、片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。製本印刷とは、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数等が指定できる。
表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめられる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのインデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータからあるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び、合紙を挿入する場合には、給紙元の指定などを含む。
章区切り属性は、章の区切り目において、新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用するか、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得る。
図20は、章属性(章設定情報1807)の、図21はページ属性(ページ設定情報1811)の例を示すリストである。章属性とページ属性との関係もブック属性と下位層の属性との関係と同様である。
章属性に関しては、章に固有の項目はなく、すべてブック属性と重複する。したがって、通常は、章属性における定義とブック属性における定義とが異なれば、章属性で定義された値が優先する。しかし、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
ブック属性と章属性とにのみ共通する項目は、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の5項目である。このうち、N−up印刷指定属性は、1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1や1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
ページ属性に固有の項目には、ページ回転属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ページに配置する際の回転角度を指定するための項目である。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するための項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズを100%として指定される。仮想論理ページ領域とは、原稿ページを、N−up等の指定に応じて配置した場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば1×1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を約70パーセントに縮小した領域となる。
ブック、章、ページについて共通な属性として、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性がある。ウォーターマークとは、アプリケーションで作成されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。ただし、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時など、変数により指定可能な項目が用意されている。なお、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
ブックファイルは、上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション1704及び電子原稿ライタ1702によってブックファイルを作成する手順を説明する。ブックファイルの作成は、製本アプリケーション1704によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
図22は、製本アプリケーション1704によりブックファイルを開く際の手順を示すフローチャートである。
まず、開こうとするブックファイルが、新規作成すべきものであるか、それとも既存のものであるかを判定する(ステップS2201)。新規作成の場合には、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ステップS2202)。ブック属性は、新規作成用として予め用意された属性のセットが適用される。そして、新規ブックファイルを編集するためのユーザインタフェース(UI)画面を表示する(ステップS2204)。図23は、新規にブックファイルが作成された際のUI画面の一例である。この場合には、ブックファイルは実質的な内容を持たないために、UI画面には何も表示されない。
一方、既存のブックファイルがあれば、指定されたブックファイルを開き(ステップS2203)、そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザインタフェース(UI)画面を表示する。図24は、このUI画面の一例である。UI画面2400は、ブックの構造を示すツリー部2401と、印刷された状態を表示するプレビュー部2402とを含む。ツリー部2401には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページが、図18−1のような木構造が分かるように表示される。ツリー部2401に表示されるページは原稿ページである。プレビュー部2402には、印刷ページの内容が縮小されて表示される。その表示順序は、ブックの構造を反映したものとなっている。
さて、開かれたブックファイルには、電子原稿ライタ1702によって電子原稿ファイルに変換されたアプリケーションデータを、新たな章として追加することができる。この機能を電子原稿インポート機能と呼ぶ。図22の手順によって新規に作成されたブックファイルに電子原稿インポートすることで、そのブックファイルには実体が与えられる。この機能は、図23あるいは図24の画面にアプリケーションデータをドラッグアンドドロップ操作することで起動される。
図25に電子原稿インポートの手順例を示すフローチャートである。まず、指定されたアプリケーションデータを生成したアプリケーションプログラムを起動し、デバイスドライバとして電子原稿ライタ1702を指定してアプリケーションデータを印刷出力させることで、電子原稿データに変換する(ステップS2501)。変換を終えたなら、変換されたデータが画像データであるか否かを判定する(ステップS2502)。この判定は、ウインドウズOSの下であれば、アプリケーションデータのファイル拡張子に基づいて行うことができる。例えば、拡張子が「bmp」であればウインドウズビットマップデータであり、「jpg」であればJPEG圧縮された画像データ、「tiff」であればtiff形式の画像データであると判定できる。また、このような画像データの場合はアプリケーションを起動せずに、画像データから直接電子原稿ファイルを生成することが可能である。
画像データでなかった場合には、ステップS2501で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれているブックファイルのブックに、新たな章として追加する(ステップS2503)。通常、章属性としては、ブック属性と共通するものについてはブック属性の値がコピーされ、そうでないものについては、予め用意された規定値に設定されるが、本実施形態では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
画像データである場合には、原則として新たな章は追加されず、指定されている章に、ステップS2501で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿ページが追加される(ステップS2504)。ただし、ブックファイルが新規作成されたファイルであれば、新たな章が作成されて、その章に属するページとして電子原稿ファイルの各ページが追加される。通常、ページ属性は、上位層の属性と共通のものについてはその属性値が与えられ、アプリケーションデータにおいて定義された属性を電子原稿ファイルに引き継いでいるものについてはその値が与えられる。例えば、N−up指定などがアプリケーションデータにおいてされていた場合には、その属性値が引き継がれる。このようにして、新規なブックファイルが作成され、あるいは、新規な章が追加される。しかし、本実施形態では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
図26は、図25のステップS2501において、電子原稿ライタ1702により電子原稿ファイルを生成させる手順を示すフローチャートである。
まず、新たな電子原稿ファイルを作成してそれを開く(ステップS2601)。指定したアプリケーションデータに対応するアプリケーションを起動し、電子原稿ライタ1702をデバイスドライバとして、OSの出力モジュールに対して出力コマンドを送信させる。出力モジュールは、受信した出力コマンドを電子原稿ライタによって電子原稿形式のデータに変換し、出力する(ステップS2602)。出力先はステップS2601で開いた電子原稿ファイルである。指定されたデータ全てについて変換が終了したか判定し(ステップS2603)、終了していれば電子原稿ファイルを閉じる(ステップS2604)。電子原稿ライタ1702によって生成される電子原稿ファイルは、原稿ページデータの実体を含むファイルである。
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト。
この他、一旦行った編集操作を取り消す操作や、さらに取り消した操作をやり直す操作が可能である。これら編集機能により、例えば複数のブックファイルの統合、ブックファイル内で章やページの再配置、ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページのレイアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などといった編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、図19〜図21に示す属性に操作結果が反映されたり、あるいはブックファイルの構造に反映される。たとえば、ブランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所にブランクページが挿入される。このブランクページは原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りといった属性に反映される。本実施形態における、編集時の表示及び操作例については、以下で詳細に示す。
以上のように作成・編集されるブックファイルは印刷出力を最終目的としている。利用者が図24に示す製本アプリケーションのUI画面2400からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション1704は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成して電子原稿デスプーラ1705に渡す。電子原稿デスプーラ1705は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばウインドウズのGDIコマンドに変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ1706によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
すなわち、図示しない出力モジュールのグラフィックエンジンは、印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ1706を外部メモリからRAMにロードし、出力をプリンタドライバ1706に設定する。そして、出力モジュールは、受け取ったGDI(Graphic Device Interface)関数からDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ1706へDDI関数を出力する。プリンタドライバ1706は、出力モジュールから受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAMにロードされたシステムスプーラを経てプリンタ1707へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
ここで、上記ジョブチケットは、原稿ページを最小単位とする構造を有するデータである。ジョブチケットにおける構造は、用紙上における原稿ページのレイアウトを定義している。ジョブチケットは1ジョブにつき1つ発行される。そのため、まず最上位にドキュメントというノードがあり、文書全体の属性、例えば両面印刷/片面印刷などが定義されている。その下には、用紙ノードが属し、用いるべき用紙の識別子や、プリンタにおける給紙口の指定などの属性が含まれる。各用紙ノードには、その用紙で印刷されるシートのノードが属する。1シートは1枚の用紙に相当する。各シートには、印刷ページ(物理ページ)が属する。片面印刷ならば1シートには1物理ページが属し、両面印刷ならば1シートに2物理ページが属する。各物理ページには、その上に配置される原稿ページが属する。また物理ページの属性として、原稿ページのレイアウトが含まれる。
ジョブチケットのデータ構造の例を図18−2に示す。印刷用のデータでは、文書は用紙の集合で構成されており、各用紙は表、裏の2面で構成されており、各面は原稿をレイアウトする領域(物理ページ)を持ち、各物理ページには、最小単位である原稿ページの集合から構成される。18−201は文書に相当するデータで、文書全体に関係するデータと、文書を構成する用紙情報のリストから構成される。用紙情報18−202は用紙サイズなど用紙に関する情報と用紙上に配置される面情報のリストから構成される。面情報18−203は、面に固有のデータと、面上に配置される物理ページのリストから構成される。物理ページ情報18−204は、物理ページのサイズやヘッダ・フッタなどの情報と、物理ページを構成する原稿ページのリストから構成される。電子原稿デスプーラ1705は、上述のジョブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
すでに説明したとおり、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図24に示すユーザインタフェース画面2400が表示される。ツリー部2401には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。プレビュー部の表示にレイアウトは反映されない。第2は印刷ビューモードである。印刷ビューモードでは、プレビュー部2402には、原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。第3は簡易印刷ビューモードである。簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
図27〜31は本実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。先に説明したように、レイアウト編集アプリケーション121は、可変情報の位置等の属性情報と、固定情報とを含むドキュメントテンプレート情報ファイルを含んだファイル(以降、ダイナミックレイアウトファイルと呼ぶ)を保存する。レイアウトエンジン105を搭載しているアプリケーションはこのダイナミックレイアウトファイルを読むことが可能である。本発明の実施形態である文書処理システムはこのレイアウトエンジン105を製本アプリケーション1704内に搭載している。ダイナミックレイアウトファイル及びDBファイルは製本アプリケーション1704へインポートすることが可能である。
ダイナミックレイアウトファイルをインポートすることにより、製本アプリケーション1704上で先に説明した複数アプリケーションの結合、属性の変更を行い、印刷を行うことが可能となる。
図27を用い、それぞれのインポート時の処理について説明する。まず、ダイナミックレイアウトファイルがインポートされた場合、電子原稿ライタ1702が起動され、電子原稿ライタ1702によりDBファイルかの判定処理(ステップS2701)が行われる。これはインポート(ドラック&ドロップ)されたファイルがCSVファイル等、この文書処理システムがDBとして扱うファイルかどうかを判定する処理である。ここでは、DBファイルではないダイナミックレイアウトファイルを想定しているので、DBファイルではないと判定される。
次に、インポートされたファイルがダイナミックレイアウトファイルかの判定処理(ステップS2702)が行われる。先に説明したように、ダイナミックレイアウトファイルでなければ、他の一般アプリと同様、新たな電子原稿ファイルの作成及び開く(ステップS2601)、アプリケーション起動及び、電子原稿ファイルへのデータの変換処理(ステップS2602)、全ページの判定処理(ステップS2603)、電子原稿ファイルのクローズ処理(ステップS2604)を経て電子原稿生成が行われることになる。ここではダイナミックレイアウトファイルを想定しているので、新たに電子原稿ファイルを生成する必要がない。そのため、次の生成されたファイルをブックに章として追加する処理(ステップS2705)が行われる。これにより、先に説明したように、既に存在するブックにダイナミックレイアウトファイルが章として追加されることになる。章属性としては、ブック属性と共通するものについてはブック属性の値がコピーされ、そうでないものについては、予め用意された規定値に設定される。このようにして、ダイナミックレイアウトファイルが製本アプリケーション1704に取り込まれることとなる。
次に、DBファイルがインポートされた場合を想定する。前回同様、DBファイルかの判定処理(ステップS2701)が行われる。これはインポート(ドラック&ドロップ)されたファイルがCSVファイル等、この文書処理システムがDBとして扱うファイルかどうかを判定する処理である。ここでは、DBファイルを想定しているので、次のDBファイルのインポート処理(ステップS2707)が行われる。この処理の詳細を図28−1を用いて説明する。
まず、製本アプリケーション1704によりDBファイルのインポート先の電子原稿ファイル1703が原稿がテンプレートファイルかの判定処理(ステップS2801)が行われる。これは原稿が先に示したような方法により、ダイナミックレイアウトファイルがインポートされたものかを判定する処理である。ここでもし、開かれている原稿原稿ファイル1703がダイナミックレイアウトファイルがインポートされたものでなかったら、DBファイルとして認識できるファイルであっても、通常の原稿生成のインポートとして扱われる。ここでは図30(a)のように、ダイナミックレイアウトファイルがインポートされたものとし、開かれている電子原稿ファイルがテンプレートファイルであると判定される。
すると次に、電子原稿ライタ1702によりインポートすべきDBファイルのデータベースフィールドネーム取得処理(ステップS2802)が行われる。図30(b)のようにDBファイルの各フィールドには名前を付けることが可能である。この処理は各々のフィールドからフィールド名を取得する処理である。ここでは"name"、"国名"が取得されることになる。
次に、製本アプリケーション1704によりテンプレートのデータベースフィールドネーム取得処理(ステップS2803)が行われる。先の図30(a)には既にフィールド設定がされており、それぞれのフィールドにはデータベースフィールド名が定義されている。これを取得する処理である。
そして、電子原稿ライタ1702は、製本アプリケーション1704からテンプレートのデータベースフィールド名を取得し、DBファイルのデータベースフィールド名と比較して、全てのデータベースフィールドネームが一致するかの判定処理(ステップS2804)が行われる。これは先に取得したDBファイルの各フィールド名に、テンプレートに設定されているフィールドのフィールド名が全てが含まれているかの判定処理である。これにより、このテンプレートが必要としているフィールドをこのDBファイルが満たしているかを判定することができる。ここでは、予めテンプレートに定義してあるフィールド名は"Name"、"国名"であるとし、この条件を満たすとする。
ここでもし、この条件を満たさなければ、必要としているDBファイルではないと判断され、通常のインポートの処理に移る。条件を満たすと、次に、電子原稿ライタ1702によりダイアログ表示処理(ステップS2805)が行われる。これは図30(c)のようなダイアログを表示する処理である。これはDBとしての条件が満たされる場合、さらに、ユーザに対して、インポートの種類については以下の3つ、エディタの起動については、以下の2つの選択肢を提示する処理である。
インポートの種類:
1.DBファイルとしてインポート(外部参照)
2.DBファイルとしてインポート(取り込み)
3.原稿ファイルとしてインポート
エディタの起動:
1.する
2.しない
まず、インポートの種類について、「DBファイルとしてインポート(外部参照)」は、ドラック&ドロップされたファイルをDBファイルとして扱うが、あくまで、インポート先の電子原稿ファイル中の各データベースフィールドはDBファイルの各データベースフィールドへ接続されたまま参照するというものである。また、「DBファイルとしてインポート(取り込み)」は、ドラック&ドロップされたファイルをDBファイルとして接続し、さらにDBファイル中の各データベースフィールドのコンテンツデータをインポート先の電子原稿ファイルの内部のバリアブルデータ領域に取り込む処理を行う。最後の「原稿ファイルとしてインポート」は、ドラック&ドロップされたファイルはDBファイルとして取り込むことは可能だが、ユーザの選択によって、開かれている電子原稿ファイルのブック中に新規の章として原稿ファイルとして取り込むことを意味している。これらの選択がユーザによって行われることになる。
また、エディタの起動について、"する"はDBファイルのコンテンツデータを即時に表示、確認するためにエディタを立ち上げるというものである。"しない"はDBファイルとしてインポートは行うが、即時の表示、確認は必要なく、エディタの立ち上げを行わないというものである。この選択はDBファイルとしてインポート(外部参照)もしくはDBファイルとしてインポート(取り込み)が選択された時に選択が可能になるもので、これらの選択がユーザによって行われることになる。ここでは、インポートの種類はDBファイルとしてインポート(取り込み)、エディタの起動は"する"が選択されたとする。
次に、電子原稿ライタ1702によりDBファイルとしてのインポートが選択されたかの判定処理(ステップS2806)が行われる。これは先のダイアログでユーザがDBファイルとしてインポート(外部参照)もしくはDBファイルとしてインポート(取り込み)をしたか判定する処理である。ここでもし原稿ファイルとしてインポートが選択されたとしたら、通常のインポート処理に移ることになる。先に示したように、ここではDBファイルとしてインポート(取り込み)が選択されたと仮定しているので、次のDB接続処理(ステップS2807)が行われる。これはドラック&ドロップされたファイルをDBファイルとして接続し、コンテンツデータを読み込む処理である。
次に電子原稿ライタ1702により取り込みかの判定処理(ステップS2808)が行われる。これは先のダイアログの選択でDBファイルとしてインポート(取り込み)が選択されたかを判定する処理である。ここでは、取り込みが選択されたとして、次のコンテンツデータの電子原稿への取り込み処理(ステップS2809)が行われる。先のDB接続処理(ステップS2807)によって読み込まれたコンテンツデータを電子原稿内部に取り込む処理である。これにより、DBファイルへの接続は切断され、必要なコンテンツデータが内部に取り込まれることになる。
そして、電子原稿ライタ1702によりエディタの起動が選択されたかの判定処理(ステップS2810)が行われる。これは、先のダイアログでエディタの起動"する"が選択されているかを判定する処理で、ここでは、"する"が選択されていることを仮定しているため、次のエディタの起動処理(ステップS2811)が行われる。これは図30(d)で示すような専用のエディタを起動する処理である。通常、このエディタはデータによって自動的に起動するようなことはない。
その後、製本アプリケーション1704によりダイナミックレイアウト処理及び表示処理(ステップS2812)が行われる。尚、製本アプリケーション1704は、前述したレイアウト編集アプリケーション121のレイアウトエンジン105の機能を有するものとする。これは起動したエディタ上で、先に取得したコンテンツデータを再レイアウトし、表示する処理である。これにより図30(d)で示すようなコンテンツデータを含むレイアウト結果を表示することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本発明の他の実施形態として、原稿ファイルが予め複数のテンプレートを持っている場合、製本アプリケーション上のドラック&ドロップ(D&D)される位置により、DBファイルとして認識するしないを変更することが挙げられる。これを図29を用いて説明する。
まず、ドラック&ドロップされた位置の原稿がテンプレートファイルかの判定処理(ステップS2901)が行われる。これは図31のように複数のテンプレートをもつ原稿にDBファイルをドラック&ドロップした場合、その位置によって原稿がテンプレートファイルかどうかを判定する処理である。ここでドラック&ドロップされた位置の原稿がテンプレートであると判定されれば、上記実施形態と同様、DBファイルのデータベースフィールドネーム取得処理(ステップS2902)が行われる。この処理は各々のフィールドからフィールド名を取得する処理である。ここでは"Name","国名"が取得されることになる。
次に、ドラック&ドロップされた位置のテンプレートのデータベースフィールドネーム取得処理(ステップS2903)が行われる。図31の各々のテンプレートにはフィールド設定がされており、それぞれのフィールドにはデータベースフィールド名が定義されている。この中のドラッグ&ドロップされたテンプレートの位置のデータベースフィールド名を取得する処理である。つまり、ユーザは適用させたいテンプレートにDBファイルをドラッグ&ドロップするということである。
その後、上記実施形態と同様のダイアログ表示処理、判定処理により、ユーザの所望するテンプレートにDBファイルとしての認識をさせ、同時に起動、再レイアウトを可能とする。
上記の実施形態によれば、文書処理システムにインポートされたファイルをDBファイルとして認識し、ユーザにDBファイル、もしくは原稿ファイルとしての取り込みを選択させ、DBファイルの場合、動的レイアウトを行い、即時にプレビューを行うことを可能とし、また、DBファイルの場合、外部参照か、内部にデータを取り込むかを選択することを可能とし、ユーザに簡易なDBファイルの接続、プレビューを提供することができる。
さらに、複数のテンプレートファイルをもつ文書処理システムに対してもそのドラッグ&ドロップされた位置によりインポートされたファイルをDBファイルとして認識することを可能とし、複数のテンプレートを持つ場合にもユーザに簡易なDBファイルの接続を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは云うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる記憶媒体に書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
また、本発明は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されることは云うまでもない。
本発明の実施形態に係るコンピュータシステム構成を示す図である。 図1−1におけるコンピュータの概略構成を示す図である。 図1−1のコンピュータシステムにエンジンサーバを追加した構成を示す図である。 メニューバー、ツールバー、ワークエリア、フローティングパレットを含む典型的なアプリケーションのメインウインドウを示す図である。 コンテナ間のリンク、アンカーやスライダーを持つ典型的なコンテナの一面をスクリーン、ツール、アイコンで示した図である。 典型的なコンテナルールを示す図である。 リンクを作成する際の処理の流れを示すフローチャートである。 リンク作成時のUIの構成例を示す図である。 レイアウト計算の全体的な処理の流れを示すフローチャートである。 レイアウト計算の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 図9のフローチャートに対応するUI例を示す図である。 レイアウト計算時におけるコンテナの集合について説明するための図である。 典型的な可変リンクによるコンテナ配置を示す図である。 図12の状態までの操作遷移を表した図である。 典型的なリンクの設定ダイアログウインドウを示した図である。 固定リンクによるレイアウト結果を示す図である。 可変リンクによるレイアウト結果を示す図である。 文書処理システムのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 ブックファイルの構造の一例を示す図である。 印刷や表示を行う際に使用するデータ構造の例を示す図である。 ブック属性の一覧を示す図である。 章属性の一覧を示す図である。 ページ属性の一覧を示す図である。 ブックファイルを開く手順例を示すフローチャートである。 新規のブックファイルを開いた際のユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 既存のブックファイルを開いた際のユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 電子原稿ファイルをブックファイルにインポートする手順例を示すフローチャートである。 アプリケーションデータを電子原稿ファイルに変換する手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 ユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
符号の説明
100 システム
101 コンピュータ
103 ユーザインタフェース
105 レイアウトエンジン
107 ネットワーク
109 プリントサーバ
113 プリンタ
115 ファイルサーバ
117 データベースサーバ
119 データベース
121 レイアウトアプリケーションプログラム
132 キーボード
133 マウス
143 I/Oインタフェース
144 ビデオディスプレイ
225 レイアウトエンジン
227 エンジンサーバ
301 アプリケーションウインドウ
303 ツールバー
313 カーソル/ポインタ
406 リンクツールボタン
407、408 コンテナ
409 アンカーアイコン
410 固定されていない辺
412 リンク
1700 デジタルコンピュータ(ホストコンピュータ)
1701 一般アプリケーション
1702 電子原稿ライタ
1703 電子原稿ファイル
1704 製本アプリケーション
1706 電子原稿デスプーラ
1707 プリンタ

Claims (10)

  1. 電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記電子原稿はテンプレートを含むレイアウトファイルがインポートされたものであるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであると判定され、かつ、前記第2の判定手段により前記電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものであると判定された場合、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定する第3の判定手段と、
    前記第3の判定手段により関連付けると判定された場合に、前記データベース内のデータを、前記電子原稿のレイアウトファイルに関連付ける関連付け手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記関連付け手段により前記レイアウトファイルに関連付けられた前記データベース内のデータを、前記レイアウトファイルに則した状態で表示させる表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記データベースのフィールドネーム情報と前記テンプレートのフィールドネーム情報とを取得するフィールドネーム取得手段を更に有し、
    前記第3の判定手段は、前記データベース中のデータフィールドのフィールドネーム情報に前記テンプレート中のデータフィールドのフィールドネーム情報が全て含まれるか否かを判定することにより、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 少なくとも、前記データベース内のデータを前記電子原稿内に取り込むか、前記電子原稿内に前記データベース内のデータを取り込まずに関連付けを行うかを選択する選択手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 情報処理装置による情報処理方法であって、
    電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記電子原稿はテンプレートを含むレイアウトファイルがインポートされたものであるか否かを判定する第2の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップにより前記電子原稿にインポートされるファイルがデータベースファイルであると判定され、かつ、前記第2の判定ステップにより前記電子原稿がレイアウトファイルがインポートされたものであると判定された場合、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定する第3の判定ステップと、
    前記第3の判定ステップにより関連付けると判定された場合に、前記データベース内のデータを、前記電子原稿のレイアウトファイルに関連付ける関連付けステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
  6. 前記関連付けステップにより前記レイアウトファイルに関連付けられた前記データベース内のデータを、前記レイアウトファイルに則した状態で表示させる表示制御ステップを更に含むことを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
  7. 前記データベースのフィールドネーム情報と前記テンプレートのフィールドネーム情報とを取得するフィールドネーム取得ステップを更に含み、
    前記第3の判定ステップでは、前記データベース中のデータフィールドのフィールドネーム情報に前記テンプレート中のデータフィールドのフィールドネーム情報が全て含まれるか否かを判定することにより、前記電子原稿のデータフィールドと前記データベースファイルのデータフィールドを関連付けるか判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理方法。
  8. 少なくとも、前記データベース内のデータを前記電子原稿内に取り込むか、前記電子原稿内に前記データベース内のデータを取り込まずに関連付けを行うかを選択する選択ステップを更に含むことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の情報処理方法。
  9. 請求項5乃至8の何れか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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