JP2006293166A - ホーリーファイバおよび光ファイバモジュール - Google Patents

ホーリーファイバおよび光ファイバモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 ホール構造の崩壊を防ぐと共に、ホーリーファイバと通常の光ファイバの接続を低損失かつ容易に実現するホーリーファイバおよび光ファイバモジュールを提供すること。
【解決手段】 ホーリーファイバの両端の空孔に接着剤を注入し、それぞれV溝接続によりシングルモードファイバと接続する。ホーリーファイバの両端をそれぞれシングルモードファイバとV溝接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。ホーリーファイバの両端の空孔に接着剤を注入することにより、構造の高強度化、異物侵入の防止およびモードフィールドの整合を図ることができる。また、励起光源6と、信号光および励起光を合波する合波器8とをシングルモードファイバを介して接続する。実施形態1にかかる光ファイバモジュールの一端を合波器8の出力端に接続し、他端をバンドパスフィルタ(BPF)に接続する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ホーリーファイバおよび光ファイバモジュールに関し、より詳細には、ホーリーファイバと通常の光ファイバとの接続を低損失かつ容易に実現するホーリーファイバとそれを用いた光ファイバモジュールに関する。
近年、光ファイバの長手方向に複数の空孔を有する構造であるホーリーファイバの研究が、光通信応用を主たる目的として盛んに行われている。図1に、ホーリーファイバの構造を示す。ホーリーファイバは、空孔部分がクラッドの役割を果たし、空孔に囲まれた中心がコアの役割を果たしている。空孔部分とコア部分と間に大きな屈折率の差を生じる、光の閉じ込めを強くすることが可能な高比屈折率差の構造を形成している。さらに空孔の形状や数を制御することにより、空孔付近の平均的な屈折率やコア径を制御することができるため、分散制御を容易に行うことができる。これらの特徴等から、非線形デバイスへの応用が期待されている。
また、非石英系であるテルライトガラスは石英ガラスと比較し、数十倍の高非線形性を有しており、テルライトガラスをホストとするホーリーファイバの非線形デバイスへの応用が期待されている。
V溝接続などの接続前には端面の研磨工程が必要となるが、研磨液等が空孔内へ侵入しないように加工されたホーリーファイバ(特許文献1参照)が開発されるなど、ホーリーファイバの実用化に向けた開発が進んでいる。
特開2005−031252号公報
しかしながら、ホーリーファイバ内の電界分布のプロファイルが通常の光ファイバと大きく異なるため、光モジュールを構成する際に必要となる通常の光ファイバとの接続において、接続損失が大きくなるという問題があった。また、最も一般的な接続法である融着接続ではホール構造の保持が難かった。さらに、非線形応用のホーリーファイバにおいてはモードフィールド径を小さくする必要があり、接続時の調芯が難しいという問題があった。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ホール構造の崩壊を防ぎ、ホーリーファイバと通常の光ファイバ(ホーリーファイバとは異なる構造の光ファイバ)の接続を低損失かつ容易に実現するホーリーファイバとそれを用いた光ファイバモジュールを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、長手方向に複数の空孔を有するホーリーファイバであって、複数の空孔の入出力端面から充填された誘電体を備え、誘電体は、ホーリーファイバのホストガラスと異なる屈折率を有し、誘電体が有る部分のモードフィールド径は、誘電体が無い部分のモードフィールド径よりも大きいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のホーリーファイバであって、誘電体の屈折率n2は、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1に対し、1<n2<n1の関係を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のホーリーファイバであって、ホーリーファイバのホストガラスは、テルライトガラス、ビスマスガラス、フッ化物ガラス、フツ燐酸ガラス、およびカルコゲナイトガラスのいずれかであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載のホーリーファイバであって、入出力端面が光軸に対して傾斜していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載のホーリーファイバであって、誘電体は、屈折率の異なる複数の誘電体を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のホーリーファイバであって、屈折率の異なる複数の誘電体は、入出力端面から遠くなるにつれて屈折率が小さくなるように配置されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6に記載のホーリーファイバであって、空孔内において空気と誘電体との界面は、テーパー状の斜面になっていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7に記載のホーリーファイバの両端に、ホーリーファイバとは異なる構造の光ファイバが接続されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバとは、V溝接続によって接続されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバとは、融着接続によって接続されていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバとは、レンズ結合によって接続されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8乃至11に記載の光ファイバモジュールであって、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1と、ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバのホストガラスの屈折率n0と、誘電体の屈折率n2とは、n0<n2<n1の関係を有することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1乃至7に記載のホーリーファイバであって、希土類イオンが添加されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8乃至12に記載の光ファイバモジュールであって、ホーリーファイバは、希土類イオンが添加されていることを特徴とする。
本発明によれば、ホーリーファイバの入出力端の空孔内にホーリーファイバと異なる屈折率の誘電体を有する構造にすることで、入出力端においてモードフィールド径の大きなホーリーファイバが得られ、更に、ホーリーファイバと通常の光ファイバ(ホーリーファイバとは異なる構造の光ファイバ)の接続において、電界分布の整合を段階的にもしくは連続的に結合し、低損失での接続を可能にする。さらにモードフィールド径の小さいホーリーファイバに対して、本構成を用いることにより接続端付近モードフィールドを拡大することができるので、接続を容易にする効果を有する。
本実施形態では、ホーリーファイバの入出力端においてモードフィールドを拡大することで、低比屈折率差のファイバとの接続が可能となり、接続時の調芯が容易になる。
図2に、複数の空孔に誘電体を充填されたホーリーファイバを示す。長手方向に複数の空孔を有するホーリーファイバに、複数の空孔の入出力端面から誘電体を充填する。
図3に、誘電体の長さに対するモードフィールド径の変化を示す。縦軸は、ホーリーファイバの誘電体の有る部分におけるモードフィールド径を表す。横軸は、ホーリーファイバの空孔内の誘電体の長さを表す。誘電体長が長くなるに従い、モードフィールド径が大きくなり、ある程度長くなるとそれ以上は大きくならない。
図4に、誘電体の屈折率に対するモードフィールド径の変化を示す。縦軸は、ホーリーファイバの誘電体の有る部分におけるモードフィールド径を表す。横軸は、ホーリーファイバの空孔内の誘電体の屈折率を表す。誘電体の屈折率が上昇するに従い、モードフィールド径は大きくなる。
よって、誘電体の長さや屈折率を変えることで所望のモードフィールド径を実現可能である。その結果、接続するファイバのモードフィールド径に合わせることで低損失接続が可能となる。
図5に、ホーリーファイバとシングルモードファイバとを接続した場合における、誘電体の屈折率と接続損失との関係を示す。縦軸は、ホーリーファイバとシングルモードファイバとを接続した際に生じる接続損失を表す。横軸は、ホーリーファイバの空孔内の誘電体の屈折率を表す。誘電体の屈折率n2が、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1より小さくなると急激に接続損失が減少する。よって、誘電体の屈折率n2は、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1に対し、1<n2<n1の関係が成り立つ条件の下で使用することにより、大幅に接続損失を下げることが可能となる。
図6に、誘電体が有る場合と無い場合とのそれぞれにおける、接続損失のn1−n0依存性を示す。縦軸は、ホーリーファイバとシングルモードファイバとを接続した際に生じる接続損失を表す。横軸は、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1とホーリーファイバと異なる構造の光ファイバのホストガラスの屈折率n0との屈折率差n1−n0を表す。なお、接続する2つのファイバのモードフィールド径は等しくなるようにした。
誘電体が無い場合にはn1とn0の屈折率差n1−n0が大きくなるに従い、接続損失が大幅に増加する。一方、誘電体が有る場合にはn1−n0が増加してもほとんど変化しない。つまり、ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1と、ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバのホストガラスの屈折率n0と、誘電体の屈折率n2との間において、n0<n2<n1の関係が成り立つ条件の下で使用することにより、モードフィールドの整合性が高くなることを示している。
よって本実施形態では、ホーリーファイバのホストガラスと異なる屈折率を有し、誘電体が有る部分のモードフィールド径が、誘電体が無い部分のモードフィールド径よりも大きくなる誘電体を用いる。
ホーリーファイバ3の両端の空孔1に接着剤2を注入することにより、モードフィールドの整合を図ることができる。また同時に、ホール構造の崩壊を防ぎ、かつ研磨液等の空孔内への侵入を防止する効果がある。
誘電体としては、ガラス、セラミック、プラスチック、接着剤などの有機物質、および液体等が使用可能である。
また、ホーリーファイバのホール構造として、3、4、5穴および7穴以上のタイプや、ホールが複数の環状に配列されている、および希土類イオンが添加されている等の様々な種類のホーリーファイバ3に適用可能である。
[実施形態1]
図7に、空孔1に接着剤2が注入されたホーリーファイバ3とシングルモードファイバ4との接合部の断面を示す。ホーリーファイバ3の両端の空孔1に接着剤2を注入し、それぞれV溝接続によりシングルモードファイバ4と接続する。ホーリーファイバ3の両端をそれぞれシングルモードファイバ4とV溝接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。
ホーリーファイバ3の仕様を、ファイバ外径:125μm、ホール数:6個、ホール径:1.5μm、ホールのピッチ:2μm、コア径:2.5μm、ホストガラス:石英ガラス(屈折率1.47)とした。一方、シングルモードファイバ4の仕様は、ファイバ径:125μm、コア径:2.23μm、比屈折率差:1.6%、コア屈折率:1.47、ファイバ長:10mとした。ホーリーファイバの両端の空孔に注入する接着剤2には、屈折率が1.3の接着剤を用いた。
図8に、本発明の実施形態1における接着剤2の浸透距離と接続損失との関係を示す。縦軸は、ホーリーファイバ3とシングルモードファイバ4とを接続した際に生じる接続損失を表す。横軸は、空孔内に入り込んだ接着剤の入出力端面からの長さを表す。浸透距離2mm付近において最低損失1.0dBを達成している。そこで実施形態1では、接着剤2の浸透距離を2mmに設定した。但し、この浸透距離の最適値は、接続する2つのファイバのモードフィールド径、屈折率、および接着剤2の屈折率等により変化する。
図9に、本発明の実施形態1にかかる光ファイバモジュールを用いた波長変換器の構成を示す。励起光源6と、信号光および励起光を合波する合波器8とをシングルモードファイバ4を介して接続する。実施形態1にかかる光ファイバモジュールの一端を合波器8の出力端に接続し、他端をバンドパスフィルタ(BPF)7に接続する。BPF7は、特定の周波数を有する光のみを透過するフィルタであり、変換光を抽出することができる。
励起光源6として1550nmのLD、信号光と励起光を合波する合波器8として誘電体多層膜型フィルタ、中心波長1552nmのBPF7を用いることにより、1548nmの信号光を1552nmの変換光を発生させた。
図10に、本発明の実施形態1にかかる光ファイバモジュールを用いた波長変換器における波長変換後の出力波形を示す。縦軸は、波長変換機から出力された光の出力強度を表す。横軸は、波長変換機から出力された光の周波数を表す。励起光パワーを10dBmとし、入力信号光パワーを−10dBmとして波長変換を行った。その結果、変換光のパワーとして−20dBmを波長変換デバイスとして十分な特性を得られた。
[実施形態2]
図11に、空孔に屈折率の異なる複数の接着剤2が注入されたホーリーファイバ3とシングルモードファイバ4との接合部の断面を示す。ホーリーファイバ3の両端の空孔1に屈折率の異なる複数の接着剤2を注入し、入出力端面から遠くなるにつれて屈折率が小さくなるように配置する。ホーリーファイバ3の両端をそれぞれV溝接続によってシングルモードファイバ4と接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。
屈折率の異なる5つの接着剤2a〜2eを、それぞれ1.2、1.25、1.30、1.35、1.40とし、本発明の実施形態2にかかる光ファイバモジュールを作製した。各接着剤2a〜2eの浸透距離を、それぞれ1mmにした。モードフィールドの形状もホーリーファイバ3内ではピークが平坦化された形状((図11の(a))をしているが、接着剤2a〜2eのある部分を伝播するに従いガウシアンの形状に近づき(図11の(b)、実線)、最終的にはガウシアン形状(図11の(c)、実線)に変換される。その結果、モードフィールドの整合が高くなり接続損失の低減が可能となる。実施形態2では接続損失0.7dBを達成した。但し、それぞれ接着剤2a〜2eの浸透距離を最適化することで更なる接続損失の低減が可能である。図11の(b)および(c)の点線は、図11の(a)のモードフィール形状を表している。
[実施形態3]
図12に、空孔1に注入された低融点ガラス9の界面形状が凹面であるホーリーファイバ3とシングルモードファイバ4との接合部の断面を示す。ホーリーファイバ3の両端から空孔1に低融点ガラス9を注入し、低融点ガラス9の入出力端面から遠い方の界面形状を凹面にする。低融点ガラス9の入出力端面から遠い方の界面形状は、ホール径および低融点ガラス9の粘性を調節し、低融点ガラス9の表面張力を利用することにより凹面を形成することができる。ホーリーファイバ3の両端をそれぞれ融着接続によってシングルモードファイバ4と接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。低融点ガラスとしては、テルライトガラス、ビスマスガラス、フッ化物ガラス、フツ燐酸ガラス、およびカルコゲナイトガラスなどが望ましい。
非平面化することで空気と誘電体との間で発生する反射損失を大幅に減少させることが可能となる。
ホーリーファイバ3の仕様を、ファイバ外径:120μm、ホール数:18、ホール径:1μm、ホールのピッチ:1.5μm、コア径:2μm、ホストガラス:テルライトガラス(屈折率2.1)、ファイバ長:10mとした。一方、シングルモードファイバ4の仕様は、ファイバ径:125μm、コア径:2.0μm、比屈折率差:2.2%、コア屈折率:1.47とした。
この界面形状が平面である場合には、反射損失は20dBであった。しかし、空孔1内の低融点ガラス9の界面形状を凹面とすることにより、反射損失を50dB以上とすることができた。また、このときの接続損失は0.7dBであり、接続損失を低く抑えることも同時に達成した。
屈折率の異なる光ファイバを接続するときに発生する、接続端面における反射を抑制するため、光軸に対する端面角を、ホーリーファイバ側を8度、シングルモードファイバ側を6度とした。
図13に、本発明の実施形態3にかかる光ファイバモジュールを用いたスーパーコンティニューム(SC)光源の構成を示す。パルス光源10の出力端に実施形態3にかかるファイバモジュールの一端を接続した。パルス光源10として40GHz、1560nm、ピークパワーが6Wのモードロックエルビウム添加ファイバレーザーを用いた。
図14に、実施形態3にかかる光ファイバモジュールを用いたSC光源の出力スペクトルを示す。縦軸は、SC光源から出力された光の出力強度を表す。横軸は、SC光源から出力された光の周波数を表す。1460−1660nmの帯域において、出力強度が−10dB/nm以上を達成した。
[実施形態4]
図15に、空孔1に注入された接着剤2の形状がテーパー状であるホーリーファイバ3とシングルモードファイバ4との接合部の断面を示す。ホーリーファイバ3の両端から空孔1に接着剤2を注入し、接着剤2の入出力端面から遠い方の界面形状をテーパー状にする。ホーリーファイバ3の両端をそれぞれV溝接続によってシングルモードファイバ4と接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。
接続部の接着剤2の形状をファイバ中心側の接触面積が広いテーパー構造にすると、接続損失および反射減衰量をさらに下げることができる。反射損失を減少させると共に、モードフィールドの整合を連続的に行うことができるので、低損失の接続が可能となる。さらに、接続損失を0.3dBとすることができた。
図16に、凹みの大きさの異なる凹面形状を示す。接着剤の界面形状が凹面の実施形態3においても、空孔内の接着剤の界面は一部テーパー状になっているので、微小ではあるが同様の効果を有する。そこで、凹面の凹みを大きくすることによって、モードフィールドのシームレス整合の効果をさらに高めることが可能である。
[実施形態5]
図17は、ホールアシステッドファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す。ファイバの中央にコア・クラッド構造を有するホールアシステッドファイバの空孔に接着剤を注入する。レンズ11による空間結合によりホールアシステッドとシングルモードファイバとを接続する。ホーリーファイバの両端をそれぞれシングルモードファイバと接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。
ホーリーファイバの両端の空孔に接着剤を注入することにより、構造の高強度化、異物侵入の防止およびモードフィールドの整合を図ることができる。また、入出力端の空孔内の接着剤等の誘電体によるモードフィールドの拡大、およびレンズ11による空間系接続によって調芯が容易になる。
ホーリーファイバの仕様を、ファイバ外径:125μm、ホール数:6、ホール径:1.5μm、ホールのピッチ:2μm、コア径:1.5μm、ホストガラス:石英ガラス(屈折率1.47)、コアとクラッドの比屈折率差:1.6%とした。一方、シングルモードファイバの仕様は、ファイバ径:125μm、コア径:2.23μm,比屈折率差:1.6%、コア屈折率:1.47、ファイバ長:50mとした。
図18に、本発明の実施形態4における接着剤の浸透距離と接続損失の関係を示す。縦軸は、ホーリーファイバとシングルモードファイバとを接続した際に生じる接続損失を表す。横軸は、空孔内に入り込んだ接着剤の入出力端面からの長さを表す。浸透距離1mm付近において最低損失0.9dBを達成している。そこで、実施形態4では接着剤の浸透距離を1mmに設定した。但し、この浸透距離の最適値は、接続する2つのファイバのモードフィールド径・屈折率、接着剤の屈折率等により変化する。
[実施形態6]
図19に、4つ穴型のホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す。4穴型のホーリーファイバの空孔に接着剤を挿入し、V溝接続によりシングルモードファイバとV溝融着接続によって接続した。ホーリーファイバの両端をそれぞれシングルモードファイバと接続することにより、光ファイバモジュールを構成する。ホーリーファイバの両端の空孔に接着剤を注入することにより、構造の高強度化、異物侵入の防止およびモードフィールドの整合を図ることができる。
ホーリーファイバの仕様を、ファイバ外径:125μm、ホール数:4、コア径:2.4μm、ホストガラス:テルライト(屈折率2.1)とした。一方、シングルモードファイバの仕様は、ファイバ径:125μm、コア径:2.7μm、比屈折率差:4.7%、コア屈折率:1.5、ファイバ長:50mとした。
屈折率の異なるファイバを接着するときに発生する接続端面における反射を抑制するため、光軸に対する端面角を、ホーリーファイバ側を8度、シングルモードファイバ側を6度とした。
図20に、本発明の実施形態5における接着剤の浸透距離と接続損失の関係を示す。縦軸は、ホーリーファイバとシングルモードファイバとを接続した際に生じる接続損失を表す。横軸は、空孔内に入り込んだ接着剤の入出力端面からの長さを表す。浸透距離0.5mm付近において最低損失0.8dBを達成している。そこで、実施形態5では接着剤の浸透距離を0.5mmに設定した。但し、この浸透距離の最適値は、接続する2つのファイバのモードフィールド径・屈折率、接着剤の屈折率等により変化する。
ホーリーファイバの構造を示す図である。 複数の空孔に誘電体を充填されたホーリーファイバを示す図である。 誘電体の長さに対するモードフィールド径の変化を示す図である。 誘電体の屈折率に対するモードフィールド径の変化を示す図である。 ホーリーファイバをシングルモードファイバと接続した場合における、誘電体の屈折率と接続損失との関係を示す図である。 誘電体が有る場合と無い場合とのそれぞれにおける、n1−n0と接続損失の関係を示す図である。 空孔に接着剤が注入されたホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 本発明の実施形態1における接着剤の浸透距離と接続損失との関係を示す図である。 本発明の実施形態1にかかる光ファイバモジュールを用いた波長変換器の構成を示す図である。 本発明の実施形態1にかかる光ファイバモジュールを用いた波長変換器における波長変換後の出力波形を示す図である。 空孔に屈折率の異なる複数の接着剤が注入されたホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 空孔に注入された接着剤の界面形状が凹面であるホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 本発明の実施形態3にかかる光ファイバモジュールを用いたスーパーコンティニューム(SC)光源の構成を示す図である。 実施形態2又は3にかかる光ファイバモジュールを用いたSC光源の出力スペクトルを示す図である。 空孔に注入された接着剤の形状がテーパー状であるホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 凹みの大きさの異なる凹面形状を示す図である。 ホールアシステッドファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 本発明の実施形態4における接着剤の浸透距離と接続損失の関係を示す図である。 4つ穴型のホーリーファイバとシングルモードファイバとの接合部の断面を示す図である。 本発明の実施形態5における接着剤の浸透距離と接続損失の関係を示す図である。
符号の説明
1 ホール
2、2a〜2e 接着剤
3 ホーリーファイバ
4 シングルモードファイバ
5 コア
6 励起光源
7 バンドパスフィルタ(BPF)
8 合波器
9 低融点ガラス
10 パルス光源
11 レンズ

Claims (14)

  1. 長手方向に複数の空孔を有するホーリーファイバであって、
    前記複数の空孔の入出力端面から充填された誘電体を備え、該誘電体は、ホーリーファイバのホストガラスと異なる屈折率を有し、前記誘電体が有る部分のモードフィールド径は、前記誘電体が無い部分のモードフィールド径よりも大きいことを特徴とするホーリーファイバ。
  2. 請求項1に記載のホーリーファイバであって、前記誘電体の屈折率n2は、前記ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1に対し、1<n2<n1の関係を有することを特徴とするホーリーファイバ。
  3. 請求項1又は2に記載のホーリーファイバであって、前記ホーリーファイバのホストガラスは、テルライトガラス、ビスマスガラス、フッ化物ガラス、フツ燐酸ガラス、およびカルコゲナイトガラスのいずれかであることを特徴とするホーリーファイバ。
  4. 請求項1乃至3に記載のホーリーファイバであって、入出力端面が光軸に対して傾斜していることを特徴とするホーリーファイバ。
  5. 請求項1乃至4に記載のホーリーファイバであって、前記誘電体は、屈折率の異なる複数の誘電体を含むことを特徴とするホーリーファイバ。
  6. 請求項5に記載のホーリーファイバであって、前記屈折率の異なる複数の誘電体は、入出力端面から遠くなるにつれて前記屈折率が小さくなるように配置されていることを特徴とするホーリーファイバ。
  7. 請求項1乃至6に記載のホーリーファイバであって、前記空孔内において空気と前記誘電体との界面は、テーパー状の斜面になっていることを特徴とするホーリーファイバ。
  8. 請求項1乃至7に記載のホーリーファイバの両端に、該ホーリーファイバとは異なる構造の光ファイバが接続されたことを特徴とする光ファイバモジュール。
  9. 請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、前記ホーリーファイバと前記異なる構造の光ファイバとは、V溝接続によって接続されていることを特徴とする光ファイバモジュール。
  10. 請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、前記ホーリーファイバと前記異なる構造の光ファイバとは、融着接続によって接続されていることを特徴とする光ファイバモジュール。
  11. 請求項8に記載の光ファイバモジュールであって、前記ホーリーファイバと前記異なる構造の光ファイバとは、レンズ結合によって接続されていることを特徴とする光ファイバモジュール。
  12. 請求項8乃至11に記載の光ファイバモジュールであって、前記ホーリーファイバのホストガラスの屈折率n1と、前記ホーリーファイバと異なる構造の光ファイバのホストガラスの屈折率n0と、前記誘電体の屈折率n2とは、n0<n2<n1の関係を有することを特徴とする光ファイバモジュール。
  13. 請求項1乃至7に記載のホーリーファイバであって、希土類イオンが添加されていることを特徴とするホーリーファイバ。
  14. 請求項8乃至12に記載の光ファイバモジュールであって、前記ホーリーファイバは、希土類イオンが添加されていることを特徴とする光ファイバモジュール。
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