JP2006289712A - 硬化性樹脂積層板 - Google Patents
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Abstract
【課題】下地の基材の質感を生かした上で、一種以上の透明乃至半透明のオーバーレイ紙を重ね合わせることにより、鮮やかな色彩に優れた意匠性を有する硬化性樹脂積層板を提供することにある。
【解決手段】基材層1面に積層される少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層2面に表面保護層として硬化一体化されて積層される熱硬化性樹脂が含浸されたオーバーレイ紙層3からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層3が、透明熱硬化性樹脂の含浸により無着色透明化乃至無着色半透明化されたオーバーレイ紙、又は/及び透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成され、前記基材層1の表面が、透明乃至半透明の前記化粧紙層2とオーバーレイ紙層3とを透して表面側から透視可能とされている。
【選択図】図3
【解決手段】基材層1面に積層される少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層2面に表面保護層として硬化一体化されて積層される熱硬化性樹脂が含浸されたオーバーレイ紙層3からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層3が、透明熱硬化性樹脂の含浸により無着色透明化乃至無着色半透明化されたオーバーレイ紙、又は/及び透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成され、前記基材層1の表面が、透明乃至半透明の前記化粧紙層2とオーバーレイ紙層3とを透して表面側から透視可能とされている。
【選択図】図3
Description
本発明は、携帯ゲーム機、携帯電話、パソコンなどの情報機器端末用などの産業資材用の積層板、または住宅等の建築物の壁面や建具等の内装材、家具、什器、機器筺体等に使用するための積層板などの鮮やかな色彩を持った硬化性樹脂積層板に関する。
従来、家具材や内装材等の用途に使用する積層板としては、合板等の木質系基材や珪酸カルシウム板等の無機質系基材、金属系基材又は合成樹脂系基材等、用途に応じて各種の基材を使用して、その表面に直接、印刷を施してなるダイレクトプリント積層板や、転写箔を使用して絵柄を転写形成してなる転写積層板がある。
また、上記のように家具材や内装材等の用途に使用する積層板としては、紙又は合成樹脂フィルム等に印刷を施した化粧紙又は化粧シートを貼着してなるラミネート積層板や、チタン紙等に印刷を施した上でメラミン樹脂又はジアリルフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸したものを重ねて、熱圧にて一体形成するか、又は印刷チタン紙を貼り合わせた上に不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂層を形成してなる熱硬化性樹脂板等が知られている。
上記ダイレクトプリント積層板は、各種基材を使用して、その表面に直接印刷を施すために、その製造工程は簡略であるものの、例えば、硬質平板状で、しかもその表面に凹凸を有するような基材は、印刷適性が劣るので、意匠性に優れた積層板を得ることが困難である。
また、転写積層板は、印刷の対象である転写箔基材が柔軟な合成樹脂フィルム等であるので、印刷の意匠性の面では改善されるが、これも表面に凹凸を有する基材への転写は、必ずしも容易ではない。また、これらは何れも、表面がインキ等の絵柄層であるから、耐摩耗性や耐溶剤性等の表面物性が十分ではない。
また、ラミネート積層板は、紙系の化粧紙の場合には強度が劣るので、粘着テープ耐性や耐摩耗性等に難点がある。合成樹脂フィルムを使用した化粧シートの場合にも、印刷に適した合成樹脂フィルムは、一般に柔軟な熱可塑性樹脂からなるので、耐溶剤性や耐汚染性、耐熱性、耐摩耗性等の表面物性が必ずしも十分ではない。また、無機質系基材等の不燃性基材を使用したものにあっては、可燃性の化粧紙や化粧シートの貼り付けによって不燃性が損なわれてしまうという問題点もある。
これらに対し、硬化性樹脂積層板は、絵柄の印刷を印刷適性の優れたチタン紙に行うので、美麗な絵柄の意匠性の付与が容易であり、また、該チタン紙に熱硬化性樹脂が含浸されて、基材とともに硬化一体化しているので、十分な層間強度や基材との接着性が得られるものである。しかも、表面が熱硬化性樹脂であるので、耐溶剤性や耐汚染性、耐熱性、耐摩耗性等の表面物性の面でも、非常に優れた性能が得られ、また、熱硬化性樹脂は一般に耐熱性や難燃性にも優れるので、不燃性基材の不燃性が著しく損なわれることがない等、多くの利点を有するものである。
従来の硬化性樹脂積層板では、印刷用原紙としては、上記した様に一般にチタン紙が使用されている。これは、熱硬化性樹脂の含浸性とともに、印刷した絵柄の意匠性が基材表面の色調や濃淡等によって減殺されないための隠蔽性を考慮したものである。しかしながらこれがために、却って下地の基材の質感を生かした意匠の硬化性樹脂積層板は得られて
いなかった。また、チタン紙の原紙に顔料を添加するために、鮮やかな色の積層板が手に入らなかった。(特許文献1、2)
以下に、本発明に関連する公知の特許文献を記載する。
特開平5−318669号公報
特許第3198952号公報
いなかった。また、チタン紙の原紙に顔料を添加するために、鮮やかな色の積層板が手に入らなかった。(特許文献1、2)
以下に、本発明に関連する公知の特許文献を記載する。
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、下地の基材の質感を生かした上で、一種以上の透明乃至半透明のオーバーレイ紙を重ね合わせることにより、鮮やかな色彩に優れた意匠性を有する硬化性樹脂積層板を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、基材層面に、少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層を介して表面保護層として硬化一体化して積層される熱硬化性樹脂を含浸したオーバーレイ紙層からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層が、透明熱硬化性樹脂の含浸により無着色透明化乃至無着色半透明化されたオーバーレイ紙、又は/及び透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成され、前記基材層の表面が、透明乃至半透明の前記化粧紙層とオーバーレイ紙層とを透して表面側から透視可能とされていることを特徴とする硬化性樹脂積層板である。
本発明の請求項1又は2に係る発明は、上記請求項1に係る硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層は、前記化粧紙層上に、前記オーバーレイ紙を1枚乃至それ以上積層することにより構成されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層は、同一色調又は異なる色調の前記オーバーレイ紙により構成されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に係る硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙は、総重量100重量部のパルプに対して3〜20重量部の透明着色顔料が添加されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙は、一種以上の透明着色顔料により混色着色されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板である。
本発明の硬化性樹脂積層板は、基材層面に少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層を介して表面保護層として硬化一体化して積層される熱硬化性樹脂を含浸したオーバーレイ紙層からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層が透明熱硬化性樹脂の含浸により無着色透明化乃至無着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成されているものである。
また本発明の硬化性樹脂積層板は、基材層面に少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層を介して表面保護層として硬化一体化して積層される熱硬化性樹
脂が含浸されたオーバーレイ紙層からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層が、透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成されているものである。
脂が含浸されたオーバーレイ紙層からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層が、透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成されているものである。
そのために、基材層面に積層された熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層面に、本発明の硬化性樹脂積層板を積層して化粧板を製造した際には、その化粧板の透明乃至半透明の化粧紙層と、無着色透明乃至無着色半透明又は/及び着色透明乃至着色半透明の前記オーバーレイ紙層とを透して、該硬化性樹脂積層板の表面側から基材層の面が透視可能となるものであり、下地の基材層面の質感を生かした上で、無着色透明乃至無着色半透明又は/及び着色透明乃至着色半透明の一種以上の透明乃至半透明のオーバーレイ紙を重ね合わせた前記オーバーレイ紙層を透して、鮮やかな色彩に優れた意匠性を発揮する硬化性樹脂積層板を提供することができる。
以下に本発明の硬化性樹脂積層板を図面に基づいて詳細に説明すれば、図1は、本発明の硬化性樹脂積層板の一実施の形態における側断面図であり、オーバーレイ紙11のパルプ中に、無着色又は透明着色剤にて着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12を含浸したオーバーレイ紙層3により構成されている。
本発明の硬化性樹脂積層板の他の実施の形態としては、無着色又は透明着色剤にて適宜な色相と濃度に着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12を含浸した1枚のオーバーレイ紙11を使用し、硬化一体化したオーバーレイ紙層3、又は2枚以上複数枚のオーバーレイ紙11を重ね合わせて使用し、硬化一体化したオーバーレイ紙層3により構成されていてもよい。
また、本発明の硬化性樹脂積層板の他の実施の形態としては、無着色の透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙11と、透明着色剤にて適宜な色相と濃度に着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙11とを重ね合わせて使用し、硬化一体化したオーバーレイ紙層3により構成されていてもよい。
図2は、無着色の透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙11と、透明着色剤にて適宜な色相と濃度に着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙11とを複数枚重ね合わせて使用した場合の本発明の硬化性樹脂積層板のオーバーレイ紙層3の一例を説明する側断面図である。
図2に示すように、本発明の硬化性樹脂積層板のオーバーレイ紙層3は、例えば、反りを防止するための無着色の透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙21と、芯材となるコア紙(例えば坪量150〜250g/m2 )として、無着色の透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙22と、チタン紙による無着色の透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸したオーバーレイ紙23と、透明着色剤にて適宜な色相と濃度に着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12をパルプ中に含浸した着色オーバーレイ紙24、25、26とから構成されている。
本発明におけるオーバーレイ紙11又はオーバーレイ紙21としては、セルローズパルプ中に、無着色又は着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12を含浸したものであり、使用されるセルローズパルプとしては、例えば、コットンリンターパルプ、晒サルファイトパルプ(NBSP、LBSP)、針葉樹や広葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP、LBKP)、溶解パルプ(DP)などが挙げられ、これらのパルプ中に、熱硬化性樹脂12と
して、例えば、メラミン樹脂を含浸した坪量が50g/m2 〜300g/m2 のオーバーレイ紙が使用可能であり、任意の枚数を重ねて使用することができる。
して、例えば、メラミン樹脂を含浸した坪量が50g/m2 〜300g/m2 のオーバーレイ紙が使用可能であり、任意の枚数を重ねて使用することができる。
本発明における芯材となるコア紙であるオーバーレイ紙22としては、例えば、クラフト紙のパルプ中に、無着色又は着色した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂12を含浸したものであり、熱硬化性樹脂12として、例えば、フェノール樹脂を含浸した坪量が50g/m2 〜300g/m2 のコア紙が使用可能であり、任意の枚数を重ねて使用することができる。
本発明におけるチタン紙であるオーバーレイ紙23としては、セルローズパルプや、無機質充填材が主成分となり、これらに着色剤を添加してもよい。
チタン紙であるオーバーレイ紙23に使用されるセルローズパルプは、主として強度付与効果と無機質充填剤を担持する効果とを与えるものであり、具体的には、コットンリンターパルプ、晒サルファイトパルプ(NBSP、LBSP)、針葉樹や広葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP、LBKP)、溶解パルプ(DP)などが挙げられる。
このセルロースパルプは、有機顔料、無機顔料等の着色剤で着色処理し、その後、無機質充填剤、紙力増強剤等の製紙用薬剤を添加して湿式抄紙法、またはそれに準じた方法により製造される。
また前記チタン紙であるオーバーレイ紙23に使用される無機質充填材は、地色を決定する役割があり、耐候性(又は耐光性)の良好なものが好ましく、具体的には、酸化チタン等が挙げられる。
また前記チタン紙であるオーバーレイ紙23に使用される着色剤としては、着色顔料としてモリブデンレッド、ベンガラ、群青等の無機系顔料、あるいは不溶性アゾ系、アゾレーキ系、フタロシアニン系、トリフェニルメタン系、キナクリドン系、チオインジオ系、ジオキサジン系、ペリノンペリレン系、イソインドリノン系、フルオルビン系、アントラキノン系、カップリング型アゾ系、縮合型アゾ系、金属錯塩系等の有機顔料の少なくとも1種以上を使用することができる。さらに、色合いとしては、前記着色剤のうち、黄、赤、藍等の各色調や各色濃淡の着色剤を用いて、各種の色調や色濃淡のある着色チタン紙3とすることにより、色調や濃度にバリエーションが得られる。
前記オーバーレイ紙23に剛性や耐水性を付与するために含浸する熱硬化性樹脂としては、硬化性樹脂積層板本体に使用する熱硬化性樹脂と同種のものが最も好ましいが、水溶性型、水分散性型、有機溶剤溶液型のうちのいずれでもよく、具体的にはメラミン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキッド樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。チタン紙3に対する熱硬化性樹脂の含浸率は、チタン紙3の総重量100重量部に対して20〜80重量部が適当である。また、熱硬化性樹脂を含浸させたチタン紙3の紙面に、加熱加圧成形時にステンレスからなる鏡面板を押し当てて平滑な紙面に仕上げるか、あるいは抽象パターン柄や木目柄のエンボスを施しておくことにより意匠感が増す。
本発明における着色した透明乃至半透明の着色オーバーレイ紙11、又は着色オーバーレイ紙24、25、26としては、セルロースパルプ、コットンリンターパルプ、晒サルファイトパルプ(NBSP、LBSP)、針葉樹や広葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP、LBKP)、溶解パルプ(DP)などのパルプ中に、透明着色剤を添加した透明乃至半透明の熱硬化性樹脂としてメラミン樹脂を含浸したものが使用される。
この透明着色剤としては、耐候性の良い有機顔料、無機顔料を使うのが望ましく、黄色系としてアンスラキノン、モノアゾ、ベンズイミダゾロン、イソインドリン、酸化鉄、及びこれらの混合物、赤色系としてジケトピロロピロール、ポリアゾ、モノアゾ、キナクリドン、酸化鉄、及びこれらの混合物、藍色系としてフタロシアニン、コバルトブルー、墨色系としてカーボン、酸化鉄などが使用でき、着色剤の添加率は、パルプ100重量部に対して、3〜20重量部の透明着色剤を添加するのが、発色性や非隠蔽性(透明性乃至半透明性)などの点から望ましい。
図3は、本発明の硬化性樹脂積層板(オーバーレイ紙層3)の利用形態を説明する側断面図であり、例えば、基材層1面に、熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層2を重ね合わせて積層貼着した後に、その化粧紙層2上に、表面保護層として熱硬化性樹脂が含浸された本発明のオーバーレイ紙層3からなる硬化性樹脂積層板が硬化一体化されて積層される。
これにより、住宅などの建築物の壁面や建具などの内装材や、家具、什器、機器用筐体などに利用される化粧板用の基材、あるいは携帯ゲーム機、携帯電話機、パソコンなどの情報端末機器など産業資材用の基材の基材層1及び化粧紙層2の表面保護層として利用されるものである。
以下に本発明の硬化性樹脂積層板の具体的実施例について説明する。
図2に示すように、本発明の硬化性樹脂積層板(オーバーレイ紙層3)の各々オーバーレイ紙材料として、まず、坪量60g/m2 の晒パルプ100重量部に、メラミン樹脂からなる熱硬化性樹脂を120重量部含浸させて透明乃至半透明化した反り防止用の無着色オーバーレイ紙21上に、所要の厚みと剛性を保持するために熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を含浸させて透明乃至半透明化した市販のコア紙(例えば坪量200g/m2 )による無着色オーバーレイ紙22を5枚重ね合わせ、そのオーバーレイ紙22上に、白色のチタン紙((株)興人製、LK−1、坪量35g/m2 )に熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を含浸させて透明乃至半透明化したチタン紙による無着色オーバーレイ紙23を重ね合わせた。
次に、坪量60g/m2 の晒パルプ100重量部に、透明着色剤として下記の2種類の有機顔料を下記の添加率にて混合添加したメラミン樹脂からなる熱硬化性樹脂を120重量部含浸させて、透明乃至半透明化した着色オーバーレイ紙24、25、26を作製し、図2に示すように、前記無着色オーバーレイ紙23上に順に重ね合わせた。
・晒パルプ 100重量部
・透明着色剤
黄色系有機顔料ジスアゾ 6重量部
赤色系有機顔料ジケトピロロピロール 8重量部
続いて、圧力200×9.8N/cm2 、温度140℃にて、5分間のホットプレスにて熱圧して、透明乃至半透明化した無着色のオーバーレイ紙21、オーバーレイ紙22(コア紙)、オーバーレイ紙23(チタン紙)、及び透明乃至半透明化した着色オーバーレイ紙24、着色オーバーレイ紙25、着色オーバーレイ紙26を硬化一体化して積層した後、30℃までコールドプレスにて急冷して、本発明の硬化性樹脂積層板(オーバーレイ紙層3)を得た。
・透明着色剤
黄色系有機顔料ジスアゾ 6重量部
赤色系有機顔料ジケトピロロピロール 8重量部
続いて、圧力200×9.8N/cm2 、温度140℃にて、5分間のホットプレスにて熱圧して、透明乃至半透明化した無着色のオーバーレイ紙21、オーバーレイ紙22(コア紙)、オーバーレイ紙23(チタン紙)、及び透明乃至半透明化した着色オーバーレイ紙24、着色オーバーレイ紙25、着色オーバーレイ紙26を硬化一体化して積層した後、30℃までコールドプレスにて急冷して、本発明の硬化性樹脂積層板(オーバーレイ紙層3)を得た。
本発明により、携帯ゲーム機、携帯電話機、パソコンなどの情報端末機器などの産業資
材用の積層板、または住宅などの建築物の壁面や建具などの内装材や、家具、什器、機器用筐体などの化粧材や装飾材として積層板などの鮮やかな色彩を持った硬化性樹脂積層板を得ることができる。
材用の積層板、または住宅などの建築物の壁面や建具などの内装材や、家具、什器、機器用筐体などの化粧材や装飾材として積層板などの鮮やかな色彩を持った硬化性樹脂積層板を得ることができる。
1…基材層 2…化粧紙層 3…硬化性樹脂積層板(オーバーレイ紙層)
11…オーバーレイ紙
12…熱硬化性樹脂
21…無着色オーバーレイ紙
22…オーバーレイ紙(コア紙)
23…オーバーレイ紙(チタン紙)
24…着色オーバーレイ紙
25…着色オーバーレイ紙
26…着色オーバーレイ紙
11…オーバーレイ紙
12…熱硬化性樹脂
21…無着色オーバーレイ紙
22…オーバーレイ紙(コア紙)
23…オーバーレイ紙(チタン紙)
24…着色オーバーレイ紙
25…着色オーバーレイ紙
26…着色オーバーレイ紙
Claims (5)
- 基材層面に、少なくとも熱硬化性樹脂が含浸された透明乃至半透明の化粧紙層を介して表面保護層として硬化一体化して積層される熱硬化性樹脂を含浸したオーバーレイ紙層からなる硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層が、透明熱硬化性樹脂の含浸により無着色透明化乃至無着色半透明化されたオーバーレイ紙、又は/及び透明着色顔料を添加した透明熱硬化性樹脂の含浸により着色透明化乃至着色半透明化されたオーバーレイ紙により構成され、前記基材層の表面が、透明乃至半透明の前記化粧紙層とオーバーレイ紙層とを透して表面側から透視可能とされていることを特徴とする硬化性樹脂積層板。
- 請求項1記載の硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層は、前記化粧紙層上に前記オーバーレイ紙を1枚乃至それ以上積層することにより構成されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板。
- 請求項1又は2記載の硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙層は、同一色調又は異なる色調の前記オーバーレイ紙により構成されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載の硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙は、総重量100重量部のパルプに対して、3〜20重量部の透明着色顔料が添加されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の硬化性樹脂積層板において、前記オーバーレイ紙は、一種以上の透明着色顔料により混色着色されていることを特徴とする硬化性樹脂積層板。
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