JP2006288584A - 電磁誘導加熱用の器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性金属板は加工が容易で、鋳造成形での歪を抑え、かつ器具本体から外れるといった不具合を完全に防止した電磁誘導加熱用の器具を提供することを目的とする。
【解決手段】非磁性金属材料よりなる器具本体1と、底部2の裏面に設けた磁性金属板4と、磁性金属板4に設けた複数の切り起こし片5とを備え、切り起こし片5は折り曲げの辺方向が底部2の中央からの放射方向に形成するとともに底部2から外方側に突出して器具本体1の非磁性金属材料で充填され器具本体1と一体化形成した。これにより、非磁性金属材料が切り起こし片5により受ける流体時の抵抗は少なくなり、磁性金属板4が歪まずに成形することができ、かつ器具本体1との接合力も確保できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房などで使用される調理器具などの電磁誘導加熱用の器具に関するものである。
従来、この種の電磁誘導加熱用の器具は、非磁性金属材料よりなる器具本体と、その底部に配設され、誘導加熱される磁性金属材料とによって構成されている。
その構成の一例としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの非磁性金属材料からなる器具本体の底部に、透孔を有する磁性金属板を鋳造時に金型にインサートして一体で成形したもので、安価に鋳造成型するものである。
ここで、器具本体の非磁性金属材料と誘導加熱される磁性金属材料との熱膨張率の差による加熱・冷却時に両者間に発生する歪の応力による、磁性金属板の器具本体からの剥離などを防止するために、磁性金属板に形成された透孔を外面側が大きくなるような勾配をつけたものや、磁性金属板に複数個の切り起こし片を形成して、この切り起こし片の上下面に非磁性金属材料を充填するように一体に成型したものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−215862号公報
しかしながら、器具本体と磁性金属板との接合を透孔の端面の勾配だけで剥離を防止する前記従来の構成では、器具本体と磁性金属板の熱膨張による延びや反りによる剥離する現象を防止するための結合力としては不十分であり、また磁性金属板の透孔の端面に勾配をつける加工や面取りなどの後加工を施すなどの手間がかかり、コスト高になっていた。
また、磁性金属板に複数個の切り起こし片を形成し、この切り起こし片の上下面に非磁性金属材料を充填させるように一体に成形した従来の構成では、一般に金型内の器具本体を形成する部分に液体状の被磁性金属材料を流す湯口は器具本体の外周に設けている。これは金型内で器具本体の湯口を器具本体の底部に設けると、非磁性金属材料が器具本体の全体に流すためには器具本体の外周に湯溜まりを設ける必要があり、湯口跡の処理が容易でないため、コスト高になるためである。
ここで、金型内に器具本体の外周から非磁性金属材料を流すと、金型内の器具本体の底部に固定した磁性金属板の切り起こし部に非磁性金属材料が衝突しながら流れ、これにより湯口に近い部分の磁性金属板の切り起こし片に大きな応力がかかり、磁性金属板が金型内で移動したり、磁性金属板自体が切り起こし片の近傍で歪みが生じ、鋳造成形された後に器具本体の底面で磁性金属板が位置ズレしたり、平面度が悪くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、鋳造時に非磁性金属材料の流動時に磁性金属板はほとんど応力を受けず、成型後に非磁性金属材料と磁性金属板との接合力を確保して、非磁性金属材料の器具本体と磁性金属板の熱膨張により、延びや反りの応力を受けても磁性金属板が剥離するのを防止できる電磁誘導加熱用の器具を安価で提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁誘導加熱用の器具は、非磁性金属材料よりなる器具本体と、器具本体の底部の裏面に設けた誘導加熱される磁性金属板とを備え、磁性金属板には、複数の切り起こし片を有し、切り起こし片の折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成するとともに、切り起こし片は器具本体の底部より外方側に突出して前記器具本体の非磁性金属材料で充填され器具本体と一体化形成したものである。
これによって、器具本体を金型内で鋳造成形するとき、非磁性金属材料は器具本体の外周に設けた湯口部から、磁性金属板の表面上を一端面から器具本体の底面の中心を通り、他端面の方向に流れる。その際、最も流速が早くて応力が強いのは磁性金属板上を流れはじめたところであるが、この部分では切り起こし片は折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成しているので、非磁性金属材料が切り起こし片により受ける流体時の抵抗は磁性金属板の板厚のみであり、応力が少なく、磁性金属板が歪まずに成形することができる。
本発明の電磁誘導加熱用の器具は、磁性金属板が歪まずに成形することができるので、磁性金属板は加工が簡単であり、鋳造時も磁性金属板が変形して平面度が悪い状態で鋳造成形される不具合を完全に防止でき、容易に生産することができる。また、磁性金属板自体の剛性を上げる必要がなくなるので、板厚を薄くすることができ、安価で提供できる。さらに、折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成することで、金型内の鋳造の湯口を器具本体の底部の中央にしても、非磁性金属材料は放射状に流れやすくなり、容易に加工することができる。
第1の発明は、非磁性金属材料よりなる器具本体と、前記器具本体の底部の裏面に設けた誘導加熱される磁性金属板とを備え、前記磁性金属板には、複数の切り起こし片を有し、前記切り起こし片の折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成するとともに、切り起こし片は器具本体の底部より外方側に突出して前記器具本体の非磁性金属材料で充填され器具本体と一体化形成した電磁誘導加熱用の器具とすることにより、器具本体を金型内で鋳造成形するとき、非磁性金属材料は器具本体の外周に設けた湯口部から、磁性金属板の表面上を一端面から器具本体の底面の中心を通り、他端面の方向に流れる。その際、最も流速が早くて応力が強いのは磁性金属板上を流れはじめたところであるが、この部分では切り起こし片は折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成しているので、非磁性金属材料が切り起こし片により受ける流体時の抵抗は磁性金属板の板厚のみであり、応力が少なく、磁性金属板が歪まずに成形することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、複数の切り起こし片の一部または全部は、折り曲げ辺の巾より切り起こした部分の巾を大きい形状としたことにより、切り起こし片が非磁性金属材料との間で隙間が生じても器具本体と磁性金属板と剥離がしづらくなり、磁性金属板が器具本体から外れるといった不具合を防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、磁性金属板の切り起こし片の折り曲げ角度は鈍角としたことにより、器具本体の底部の内部に埋め込む切り起こし片を長くすることができ、磁性金属板と器具本体との接合力を高めることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、切り起こし片は器具本体の底部の中央を中心として複数の円周上に設け、折り曲げ辺は略対向させて一対とし、複数の円周上に配列して形成したことにより、折り曲げ辺同士を近づけることで、局部的に剛性を向上させ、鋳造時の磁性金属板の応力歪みを抑えることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、切り起こし片は器具本体の底部の中央を中心として複数の円周上に配列して、前記切り起こし片から成る円周間に、中心を略同心として断面が凸形状の補強ビードを設けたことにより、磁性金属板自体の剛性を高め、磁性金属板が歪まずに成形することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図5は、本発明の実施の形態1における電磁誘導加熱用の器具を示している。
本実施の形態においては、器具として、鍋形状の調理具を示しているが、これは代表例であって、そのものに限定されるものではない。
図1において、器具本体1はアルミニウムまたはアルミニウム合金などの非磁性金属材料よりなり、底部2の外周には側壁3を形成している。底部2の裏面側には電磁誘導により誘導加熱されるステンレスなどの材質からなる磁性金属板4が設けてある。磁性金属板4には、器具本体1の底部2より外方側に突出して複数個の切り起こし片5を設けている。
次に、図2を用いて製造方法を説明すると、器具本体1は鋳造金型の固定側6および移動側7により形成される空間に、高温に加熱されて溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金などの非磁性金属材料を金型の湯口8より注入し、冷却した後、金型より取り出すことにより製造される。ここで金型の固定側、移動側は本図と逆であっても良い。
ここで、金型の固定側6で器具本体1の底部2に相当する位置には磁性金属板4が、溶融した非磁性金属材料を注入する前にセットされ、その後に非磁性金属材料に鋳包まれ、すなわち、鋳造時に器具本体1にインサートされて一体化されるのである。
図3は、器具本体1の裏面を示しており、器具本体1の底部2には磁性金属板4が設けてある。複数の切り起こし片5は底部2の中央を中心として複数の円周状の配列されており、切り起こし片5の折り曲げ辺10は底部2の中央9から放射方向に形成している。磁性金属板4の切り起こし片5が折り曲がってできた穴11には、非磁性金属材料が充填されている。
ここで、磁性金属板4は、湯口側12、磁性金属板4の湯口8と反対側13、器具本体1の側壁3の湯口側14、器具本体1の側壁3の湯口8と反対側15、湯口側14と反対側15の中間位置の側壁16をそれぞれ示している。
図4および図5は、磁性金属板4の切り起こし片5と、折り曲げ辺10および穴11形状を示している。
以上のように構成された磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
鋳造金型の固定側6および移動側7により形成される空間に、高温に加熱されて溶融した非磁性金属材料を金型の湯口8より注入すると、非磁性金属材料は器具本体1の湯口側14にまず流れる。そして、器具本体1の底面部では磁性金属板4の湯口側12から磁性金属板4の中央部を通り、湯口の反対側13に流れる。
ここで、非磁性金属材料が金型内を流れる際に湯口8側を流れるときには、材料が分散されていないので、磁性金属板4の切り起こし片5の湯口側12では中央9方向に流れるが、切り起こし片5の根元の折り曲げ辺10は中央9に向かう方向に形成しているので、非磁性金属材料は切り起こし片5の板厚のみで流体時の抵抗を受けるので、受ける応力は最も少なく、非磁性金属材料の流れによる磁性金属板4の歪みがほとんどなく、磁性金属板4は変形せずに平面のまま成形することができる。
ここで、切り起こし片5の端部に面取りを施すと、非磁性金属材料の流れ時に受ける抵抗が更に低下させることができる。
また、器具本体1の側壁3は湯口側14から湯口と反対側15には、途中の側壁16を通じても流れるので、磁性金属板4の切り起こし片5の向きによる影響をあまり受けない。故に、磁性金属板4は切り起こし片5の突起加工を折り曲げただけの形状で容易に加工できる構成にして、さらに磁性金属板4の板厚を薄くして剛性を低下させても平面度を確保できた状態で器具本体1の底部2内に埋設することができ、安価な材料で、安価な製造工程で作成することができる。
ここで、磁性金属板4は円径にしているが、円径に限らなくても同様の効果が得られる。また、磁性金属板4の中央は穴を設けて非磁性金属材料を充填させているが、穴を設けたものに限ったものではない。なお、磁性金属板4の中央に穴を設けて非磁性金属材料を充填させているのは、誘導加熱させる機器は、一般的に機器の中央に温度感知手段が設けてあり、器具本体1の底部内面側の非磁性金属材料温度を検知するのに検知精度が向上できるためである。さらに、温度検知手段が検知する温度に補正を行うプログラムを追加すれば、器具本体1の底部内面側の非磁性金属材料温度が精度よく検知できる。
また、切り起こし片5は器具本体1の底部2の中央から円周上に配置しているが、これに限ったものではない。
(実施の形態2)
図6〜図9は、本発明の実施の形態2における電磁誘導加熱用の器具を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6において、器具本体1の底部2の裏面側にインサート成形により一体化した磁性金属板20には、複数の切り起こし片21が設けてある。
この切り起こし片21について図7〜図9を用いて説明すると、磁性金属板20の切り起こし片21は、折り曲げ辺22を残して切り起こした形状で複数個有している。折り曲げ辺22は底部2の中央9から放射方向に形成している。
ここで、Aは折り曲げ辺22の長さであり、Bは切り起こし片21の最も長いところの巾の長さである。
以上のように構成された電磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
切り起こし片21が器具本体1の底部2との間で、耐久での熱膨張により応力で接触する表面で隙間が生じても、切り起こし片21の形状をA<Bの関係にした形状にすることで磁性金属板20が器具本体1の底部2から容易に剥離することを防止することができる。
(実施の形態3)
図10〜図12は、本発明の実施の形態3における電磁誘導加熱用の器具を示すものである。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
器具本体1の底部2の裏面側にインサート成形により一体化した磁性金属板25に、折り曲げ辺27を残して切り起こして設けた切り起こし片26には、穴28を設けている。
以上のように構成された電磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
器具本体1を鋳造成形するとき、非磁性金属材料が複数の切り起こし片26の面に接触しながら流れるが、穴28にも非磁性金属材料が流れることで、乱流が抑えられる。また成形後に穴28の内部にも非磁性金属材料が入り込むことで、器具本体1の底部2と磁性金属板25との接合力も更に高めることができ、器具本体1の底部2と磁性金属板25との剥離もさらに抑えることができる。
(実施の形態4)
図13〜図15は、本発明の実施の形態4における電磁誘導加熱用の器具を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図13において、器具本体1の底部2の裏面側にインサート成形により一体化した磁性金属板30には複数の切り起こし片31が設けてある。
この切り起こし片31について図14、図15を用いて説明すると、磁性金属板30の切り起こし片31は折り曲げ辺32を残して切り起こした形状で複数個有している。折り曲げ辺32は底部2の中央9から放射方向に形成している。切り起こし片31の正面形状は、実施の形態2、3と同様である。
ここで、切り起こし片31は磁性金属板30から折り曲げ角度を鈍角33にしている。Cは切り起こし片31の折り曲げ辺32からの長さであり、Dは切り起こし片31の磁性金属板30からの高さ方向の長さである。
以上のように構成された電磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
器具本体1の底部2の内部に磁性金属板30の切り起こし片31を埋め込むとき、Dの深さを一定にすると、折り曲げ角度を鈍角33にするほどCの長さを長くできる。これにより磁性金属板30と器具本体1の底部2との接合する面積を大きくすることができ、切り起こし片31の上下に非磁性金属材料を充填することにより、磁性金属板30と器具本体1の底部の接合力を高めることができる。
(実施の形態5)
図16〜図18は、本発明の実施の形態5における電磁誘導加熱用の器具を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図16において、器具本体1の底部2の裏面側にインサート成形により一体化した磁性金属板41には複数の切り起こし片42と43が設けてある。
この切り起こし片42および43について図17、図18を用いて説明すると、切り起こし片42と43の折り曲げ辺44と45を略対向させて一対としている。そしてこれを複数の円周に分配して形成している。また折り曲げ辺44、45は底部2の中央9から放射方向に形成している。切り起こし片42、43の正面形状は、実施の形態2〜4と同様である。
以上のように構成された電磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
器具本体1を鋳造成形するときに実施の形態4と同様に非磁性金属材料が流れやすくなるとともに、磁性金属板41には折り曲げ辺同士を近づけることで、局部的に剛性を向上させることができ、鋳造時の磁性金属板41の応力歪を抑えて成形することができる。
(実施の形態6)
図19、図20は、本発明の実施の形態6における電磁誘導加熱用の器具を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図19において、器具本体1の底部2の裏面側にインサート成形により一体化した磁性金属板51には複数の切り起こし片52が設けてある。この切り起こし片52は折り曲げ辺54が底部2の中央9から放射方向に形成している。また、器具本体1の底部2の中央9を中央とする複数の円周上に切り起こし片52を複数個ずつ配列しているが、切り起こし片52から成る円周と円周の間に、同心の円周上で断面が凸上の絞り加工による補強ビード53を設けている。
以上のように構成された電磁誘導加熱用の器具について、以下その作用を説明する。
磁性金属板51自体は補強ビード53を設けたことで剛性が高まるが、補強ビード53は高さを低くして断面形状を湾曲した形状にすることで、非磁性金属材料が流れる際の抵抗にはほとんどならず、故に、磁性金属板51は応力歪を抑えて成形することができる。
以上のように、本発明にかかる電磁誘導加熱用の器具は、磁性金属板が歪まずに成形することができるので、磁性金属板は加工が簡単であり、鋳造時も磁性金属板が変形して平面度が悪い状態で鋳造成形される不具合を完全に防止でき、容易に生産することができる。また、磁性金属板自体の剛性を上げる必要がなくなるので、板厚を薄くすることができ、安価で提供できる。さらに、折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成することで、金型内の鋳造の湯口を器具本体の底部の中央にしても、非磁性金属材料は放射状に流れやすくなり、容易に加工することができる。したがって、鍋などの調理具はもちろんのこと、電磁誘導で加熱する工業用の器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における電磁誘導加熱用の器具を示す断面図 同器具の成形状態を示す断面図 同器具を示す裏面図 同器具の磁性金属板の部分拡大断面図 同器具の磁性金属板の部分拡大平面図 本発明の実施の形態2における電磁誘導加熱用の器具を示す裏面図 同器具の磁性金属板の部分拡大断面図 同器具の磁性金属板の部分拡大平面図 同器具の磁性金属板の要部拡大断面図 本発明の実施の形態3における電磁誘導加熱用の器具の磁性金属板の部分拡大断面図 同器具の磁性金属板の部分拡大平面図 同器具の磁性金属板の要部拡大断面図 本発明の実施の形態4における電磁誘導加熱用の器具を示す裏面図 同器具の磁性金属板の部分拡大断面図 同器具の磁性金属板の部分拡大平面図 本発明の実施の形態5における電磁誘導加熱用の器具を示す裏面図 同器具の磁性金属板の部分拡大断面図 同器具の磁性金属板の部分拡大平面図 本発明の実施の形態6における電磁誘導加熱用の器具を示す裏面図 同器具の磁性金属板の部分拡大断面図
符号の説明
1 器具本体
2 底部
3 側壁
4、20、25、30、41、51 磁性金属板
5、21、26、31、42、43、52 切り起こし片
6 鋳造金型の固定側
7 鋳造金型の移動側
8 鋳造金型の湯口
9 器具本体の底部の中央
10、22、27、32、44、45、54 折り曲げ辺
33 鈍角
53 補強ビード

Claims (5)

  1. 非磁性金属材料よりなる器具本体と、前記器具本体の底部の裏面に設けた誘導加熱される磁性金属板とを備え、前記磁性金属板には、複数の切り起こし片を有し、前記切り起こし片の折り曲げ辺の方向は器具本体の底部の中央から放射方向に形成するとともに、切り起こし片は器具本体の底部より外方側に突出して前記器具本体の非磁性金属材料で充填され器具本体と一体化形成した電磁誘導加熱用の器具。
  2. 複数の切り起こし片の一部または全部は、折り曲げ辺の巾より切り起こした部分の巾を大きい形状とした請求項1に記載の電磁誘導加熱用の器具。
  3. 磁性金属板の切り起こし片の折り曲げ角度は鈍角とした請求項1または2に記載の電磁誘導加熱用の器具。
  4. 切り起こし片は器具本体の底部の中央を中心として複数の円周上に設け、折り曲げ辺は略対向させて一対とし、複数の円周上に配列して形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁誘導加熱用の器具。
  5. 切り起こし片は器具本体の底部の中央を中心として複数の円周上に配列して、前記切り起こし片から成る円周間に、中心を略同心として断面が凸形状の補強ビードを設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁誘導加熱用の器具。
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WO2011044747A1 (zh) * 2009-10-12 2011-04-21 Chen Chaojun 无内胆电磁热水器及其电磁导热体
CN102151066A (zh) * 2010-12-30 2011-08-17 东莞宜安科技股份有限公司 一种电磁炉用锅具、其专用制具及该锅具的生产工艺

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