JP2006287768A - 撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 カメラの傾きをモニタ画面の水平補助線表示を行なうことなく、利用者に告知することを可能とした構成を提供する。
【解決手段】 水平補助線などの傾き情報を表示するLCDパネルが消灯されている場合において、LED等の発光部の発光態様を撮像装置の傾きに応じて変更する。合焦確認用発光LEDを傾き告知用のLEDとして兼用する構成とし、合焦処理中、合焦処理の成否と、カメラの傾きの有無、これらの各状態に応じて、合焦確認用発光LEDを異なる発光態様で発光させる制御を行う。本構成により、部品追加、コストアツプを伴うことなく、利用者に撮像装置の傾きの発生状態を告知する構成を実現し、LEDの点滅状態の変更で、利用者がカメラの傾きを把握できるようになり、操作性が向上する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、例えばデジタルカメラ等の撮像装置において、カメラの傾きを検出し、撮影者であるユーザが傾きの発生を容易に検知することを可能とした撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
カメラでの画像撮影は、撮影者であるユーザがカメラを持ち、被写体を液晶ディスプレイなどのモニタによって確認して撮影が行なわれるのが一般的である。このような撮影を行なう場合、カメラに傾きがあると、撮影画像が傾いた画像になってしまう。
カメラの傾き発生を検出し、撮影者に対して、傾きを補正するための手助けとなる水平あるいは垂直の基準線の表示を行なう構成を開示した技術として特許文献1がある。特許文献1は、被写体の構図決定の手助けとなる水平あるいは垂直基準のための線状標識(以下、この線状標識を撮影補助線という)をビデオカメラファインダに表示するカメラ構成を開示している。
また、特許文献2は、映像記録装置の傾きを検出し、傾き情報をLCDパネルなどに代表される電子ビューパネル(モニタ画面)に表示し、傾きの補正を操作者に促す構成を提案している。さらに、特許文献3は、水準器の機能をカメラ内部に持たせた構成を開示している。具体的には、カメラに姿勢検出装置を備え、姿勢検出装置から得られた角度データに応じた水平基準線の表示を変更する処理を行なうカメラを開示している。
特公平5−67935号公報 特開2002−77712号公報 特開2002−271654号公報
上記の各従来技術は、カメラに傾きが発生していることを、撮影画像データを表示するLCDパネル等のモニタ画面上の被写体画像に重畳して表示する構成となっている。モニタ画面がON状態にある場合は、ユーザは傾きの発生度合いを確認することができる。しかし、ユーザ(撮影者)は、電力消費を抑えたい場合や、光学ファインダを利用して被写体を確認するなどファインダに集中したい場合などには、撮影画像(ライブビュー画像)を表示するLCDパネル等のモニタ画面を消灯することがある。モニタ画面がOFFとなってしまうと、水平基準線等の傾きを示す撮影補助線も消えてしまうことになり、ユーザはカメラの傾きを確認することができなくなるという問題がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、LCDパネル等のモニタ画面の消灯時においても、撮影者であるユーザが傾きの発生を容易に検知することを可能とした撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
撮像装置であり、
撮像装置の傾きを検出する傾き検出部と、
前記傾き検出部の傾き検出情報を入力し、入力する傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御部と、
前記制御部の制御に従った発光処理を行なう発光部と、
を有することを特徴とする撮像装置にある。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記撮像装置は、撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、前記制御部は、前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記発光部は、被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、前記制御部は、
(1)合焦処理中、
(2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
(3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
(4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
(5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行う構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、撮像装置の傾きの有無に応じて、前記発光部の点滅パターン、または発光色の少なくともいずれかを変更する制御を行う構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、撮像装置の傾きの度合いに応じて、前記発光部の点滅パターン、または発光色の少なくともいずれかを変更する制御を行う構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
撮像装置における傾き情報提示方法であり、
撮像装置の傾きを検出する傾き検出ステップと、
前記傾き検出ステップにおいて検出された傾き検出情報を入力し、該傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御ステップと、
を有することを特徴とする傾き情報提示方法にある。
さらに、本発明の傾き情報提示方法の一実施態様において、前記撮像装置は、撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、前記制御ステップは、前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の傾き情報提示方法の一実施態様において、前記発光部は、被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、前記制御ステップは、
(1)合焦処理中、
(2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
(3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
(4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
(5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行うことを特徴とする。
さらに、本発明の第3の側面は、
撮像装置において傾き情報提示処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
撮像装置の傾きを検出する傾き検出ステップと、
前記傾き検出ステップにおいて検出された傾き検出情報を入力し、入力する傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
さらに、本発明のコンピュータ・プログラムの一実施態様において、前記撮像装置は、撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、前記制御ステップは、前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明のコンピュータ・プログラムの一実施態様において、前記発光部は、被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、前記制御ステップは、
(1)合焦処理中、
(2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
(3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
(4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
(5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行うステップであることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の構成によれば、撮像装置において、水平補助線などの傾き情報をLCDパネル上の表示画面に提示することが出来ない場合、例えばLCDパネルが消灯時の場合においても、LED等の発光部の発光態様を撮像装置の傾きに応じて変更する構成としたので、撮像装置の利用者は、LCDパネルをONとすることなく、容易に撮像装置の傾きの発生状態を確認することが可能となる。
また、本発明の一実施例の構成によれば、焦点調整処理の成否を告知する合焦確認用発光LEDを傾き告知用のLEDとして兼用する構成とし、
(1)合焦処理中、
(2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
(3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
(4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
(5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、合焦確認用発光LEDを異なる発光態様で発光させる制御を行う構成としたので、部品追加、コストアツプを伴うことなく、利用者に撮像装置の傾きの発生状態を告知する構成を実現し、LEDの点滅状態の変更で、利用者がカメラの傾きを把握できるようになり、操作性が向上する。
以下、図面を参照しながら、本発明の撮像装置、および傾き情報提示方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
まず、撮像装置の構成例について図を参照して説明する。なお、本発明は静止画像を撮影するスチルカメラ、動画像を撮影するビデオカメラのいずれにも適用可能であり、またデジタルデータを取得可能なデジタルカメラ、その他のカメラの区別なく、画像撮影機器全般に適用可能な発明であるが、以下では、本発明を適用した一実施例としてデジタルカメラ装置の例について説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態として提案するデジタルカメラの外観を示している。図1(a)は正面図、図1(b)は背面図、図1(c)は側面図(正面左側)、図1(d)は、図1(c)は側面図(正面左側)に構成される保護カバー17の動きを示す図である。
図1に示すように、デジタルカメラ1は、撮影時に押下するシャッターボタン(レリーズボタン)2、バッテリ、外部電源などの電源を切り替える電源切り替えボタン3、被写体の確認用のファインダである光学ビューファインダ4、フラッシュ5、撮像レンズ6、メニューカーソル指示ボタン類および選択指示ボタン7、機能ボタン類8、モニタ画面10の表示切り替え処理に適用する切替ボタン9、被写体の画像を表示する例えばLCDパネル等の電子ビューパネルであるモニタ画面10、撮影被写体に対する焦点制御が完了し、焦点が合ったことの確認ランプとして機能する合焦確認用発光ダイオード(LED表示部)11、撮影画像のメモリ格納処理の実行期間であることを点灯表示するタリー用発光ダイオード(LED表示部)12、ストロボの充電期間であることを点灯表示するストロボ充電確認用発光ダイオード(LED表示部)13、バッテリ挿入口14、画像記録用メモリカード挿入口15、USB端子口(外部接続端子口)16を有する。
また、図1(d)に示すように、撮像装置の側面には、開閉可能な保護カバー17があるため、バッテリ挿入口14、メモリカード挿入口15、USB端子口16は外部からは見えない。バッテリ入れ替えや、デジタルカメラ1をクライアントコンピュータなどと接続するときに保護カバーを開ける。
次に、図2を参照して、撮像装置のハードウェア構成および撮像処理について説明する。撮像装置の全体の動作制御はプログラムRAM27に格納されているプログラムをCPU26が実行することで行われる。CPU26は、例えば操作入力部25からの信号入力に基づいて各回路を統括制御する制御部であり、具体的にはモニタ部であるLCDパネル10の表示データ制御、LED表示部24の点灯、点滅などの発光制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)演算、自動露出(AE)制御処理等を行う。操作入力部25は、各種の指示入力手段を含むブロックである。
図1を参照して説明したシャッターボタン2や電源切り替えボタン3、カーソル指示ボタン7、機能ボタン類8などの操作によるボタン押下情報は、操作入力部25で検出され、制御部としてのCPU26に伝えられる。
LED表示部24は、図1に示す合焦確認用発光ダイオード(LED表示部)11、タリー用発光ダイオード(LED表示部)12、ストロボ充電確認用発光ダイオード(LED表示部)13に相当し、これらは、図1に示すように、光学ビューファインダ4やLCDパネル9の近傍に設けられることが多い。
なお、LED表示部24は、本実施例では合焦確認用発光ダイオード11、タリー用発光ダイオード12、ストロボ充電確認用発光ダイオード13から構成されているが、LED表示部24の構成はカメラの種類により異なる。ただし、合焦確認用発光ダイオード11(以下、合焦確認用発光LEDと略する)はほぼすべてのカメラに装備されている。
LED表示部24は制御部としてのCPU20と電気的に接続されており、一般的に合焦確認用発光LED11は、操作者がシャッターボタン2を半押ししたときに、合焦が成功すれば点灯、失敗すると比較的遅い点滅(点滅周波数は実施例の場合およそ0.8Hz)という動作を行う。
傾き検出部32は、カメラの傾きを電気信号に変換する傾きセンサから構成されており、デジタルカメラ1が撮影方向に対してどれだけ水平方向に傾いているかが検出できる。傾き検出部32は制御部としてのCPU20に電気的に接続されており、傾いているか・傾いていないか、傾いているなら傾きはどの方向にどれくらいか、などの状態を信号で制御部であるCPU20に伝え、CPU20において実行する各種の制御に利用できるようになっている。
フラッシュメモリ29には、制御プログラムが格納される。制御プログラムは、主に以下のような制御処理を実行するためのプログラムである。
(a)デジタルカメラの撮影制御を行う処理
(b)画像を再生する処理
(c)画像を編集(画像削除、回転、印刷など)する処理
(d)外部接続端子を介して外部装置と接続する処理
(e)デジタルカメラの表示部(以下LCDパネル)を制御する処理
上記の各制御のシーケンスを記録した制御プログラムはFLASHメモリ29内に格納されており、電源起動時にFLASHメモリ29からプログラムRAM27へ転送される。制御部としてのCPU26はプログラムRAM27上の制御プログラムを実行することで、デジタルカメラの動作を行う。
デジタルカメラの代表的な処理である上記(a)の撮影制御処理に関して、処理概要を以下に述べる。
利用者がシャッターボタンを押す前、つまり被写体観察時に、撮像レンズ6に写った被写体像は、撮像素子18で光電変換され、アナログ電気信号の形式で出力される。その信号はアナログ信号処理部19でガンマ補正・白バランス処理などを行った後、A/D変換部20でデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部21に送られる。デジタル信号処理部21に入力された画像データは制御バス30を経由して、画像RAM28に一時的に蓄えられる。この画像データは制御バス30を経由して映像信号生成処理部31で映像信号に変換され、LCDパネル10に出力される。
上記の処理は毎フレーム秒(1/60秒)ごとに行われるので、結果として利用者はLCDパネル10を見ながら被写体の構図を決定することができる。
利用者がシャッターボタンを半押しすると、撮像前処理として、露出動作と測距処理が行なわれる。これらの処理の実行期間は、デジタルカメラが焦点制御処理を実行中であることを示すために、図1に示すカメラ背面にある合焦確認用LED11を点滅させて、ユーザに告知する。この処理の詳細については後述する。利用者がシャッターボタンを深押すると、画像RAM28に格納された画像データは、再びデジタル信号処理部21に送られ、JPEG方式に代表されるような画像圧縮処理を行い、制御バス30とI/O制御部22を経由して、メモリカード23に格納される。
さて、本実施例のデジタルカメラ1は、撮影方向に対して水平な状態にあるかどうかを操作者が確認可能とするための機能を複数有している。以下、この機能について詳細に説明する。
まず、第1の機能はLCDパネルを利用した傾き確認機能である。図3に示すように、モニタ画面としてのLCDパネル10に撮影補助線33と水平補助線34を同時に表示する機能(傾き告知モード)を持つ。なおこの機能は、従来のカメラにおいても利用されている機能である。
撮影補助線33はライブビュー画像の基準となるもので、LCDパネル10の垂直方向および水平方向に表示される。水平補助線34は傾き検出手段23からの情報をもとに水平方向に対するデジタルカメラ1の傾きをLCDパネル上で表現したものである。
撮影補助線33および水平補助線34が表示されない場合に構図が傾いてしまった場合の例を図3(a)に、撮影補助線33および水平補助線34を表示した場合を図3(b)に示す。撮影構図が水平状態に合致しているかどうかを操作者は撮影補助線33と水平補助線34の重なり具合で確認できる。この2つの線の重なりによる調整結果、すなわち、撮影者がデジタルカメラ1を水平にした場合のLCDパネル上の表示画面例を図3(c)に示す。図3(c)の表示画面では、撮影補助線33と水平補助線34とが重なり、この重なりによって、カメラが水平に保持されたことを知ることができる。
このような撮影補助線33や水平補助線34をLCDパネル10の表示画面上に表示するか非表示とするかは、ユーザによる設定が可能である。例えば図3(d)に示すように、LCDパネル10にGUIメニュー画面を表示し、各補助線の表示または非表示の切り替えが可能である。
各補助線の表示設定状態を傾き告知モード=ON、
各補助線の非表示設定状態を傾き告知モード=OFF、
とする。
モニタ画面としてのLCDパネル10がON状態にあり、傾き告知モードがONに設定されている場合は、ユーザは傾きの発生度合いを確認することができる。しかし、前述したように、ユーザ(撮影者)は、電力消費を抑えたい場合や、あるいは光学ファインダを利用して被写体を確認するなどファインダに集中したい場合などには、LCDパネル10を消灯することがある。LCDパネル10がOFFとなっている場合、あるいは、傾き告知モードがOFFに設定されている場合は、撮影補助線33や水平補助線34は確認不可能となり、ユーザはカメラの傾きを確認することができなくなるという問題がある。
本実施例のデジタルカメラ1は、この問題を解決するため、LCDパネル10を消灯した場合でも、カメラの傾き状態を操作者が確認可能な第2の機能を有している。以下、傾き確認のための第2の機能は、LEDを利用したものである。この機能について詳細に説明する。
本実施例のデジタルカメラ1は、図1に示すカメラ背面にある合焦確認用LED11の点灯、点滅などパターンを変更して、カメラの傾きをユーザに告知する。本発明のデジタルカメラにおいては、合焦確認用LED11のLED点灯制御パターンとして様々なパターンを設定している。すなわち、
点灯制御パターンA、
点灯制御パターンB、
点灯制御パターンC、
これらA〜Cの3つの点灯制御パターンを設定している。
これらの点灯制御パターンA〜Cについて、図4、図5を参照して説明する。図4は、モニタ画面としてのLCDパネル10がON状態にあるときの合焦確認用LED11の点灯制御パターンの推移および信号波形を示している。上段の波形が合焦成功時の合焦確認用LED11の点灯または点滅信号波形を示し、下段の波形が合焦失敗時の波形を示している。波形はハイレベルの時がLED点灯(ON)、ローレベルの時が消灯(OFF)である。左から右に時間(t)が経過しており、
〜ta:[合焦前]シャッター半押し開始前、
ta〜tb:[合焦処理中]シャッター半押し中、
tb〜tc:[合焦処理終了]カメラ傾きなし、
tc〜 :[合焦処理終了]カメラ傾きあり、
これらの各状態における合焦確認用LED11の点灯または点滅信号波形を示している。
LCDパネル10がON状態にある場合、図4に示すように、合焦確認用LED11は、
ta〜tb:[合焦処理中]=点灯制御パターンA
tb〜tc:[合焦処理終了]=点灯制御パターンB
の2つのパターンによって制御される。
点灯制御パターンAは、唯一の信号波形[W01]を有し、
点灯時間=t1、
消灯時間=t1
のLED点滅を繰り返す信号波形[W01]に従った点灯制御である。
点灯制御をパターンBは、時間tb以降の[合焦処理終了]後における点灯制御態様である。
点灯制御をパターンBは、図4に示すように、2つの信号波形[W02,W03]を有し、
合焦処理に成功した場合と失敗した場合とで、異なる波形として、合焦が成功したか失敗したかをユーザに告知する構成となっている。すなわち、
合焦処理に成功した場合は、常時点灯状態としての信号波形[W02]、
合焦処理に失敗した場合は、
点灯時間=t2、
消灯時間=t2
のLED点滅を繰り返す信号波形[W03]に従った点灯制御である。
なお、t1<t2であり、
合焦処理中の状態であるか、合焦に失敗した状態であるかをユーザが判別できる構成となっている。
このように、モニタ画面としてのLCDパネル10がON状態にあるときは、点灯制御パターンは、点灯制御パターンAと点灯制御パターンBのいずれかによって制御され、以下の3つの状態をユーザに知らせることを可能としている。
(1)合焦処理中(点灯制御パターンA(信号波形[W01])
(2)合焦処理成功(点灯制御パターンB(信号波形[W02])
(3)合焦処理失敗(点灯制御パターンB(信号波形[W03])
次に、図5を参照して、モニタ画面としてのLCDパネル10がOFF状態にあるときの合焦確認用LED11の点灯制御パターンの推移について説明する。上段の波形が合焦成功時の合焦確認用LED11の点灯または点滅信号波形を示し、下段の波形が合焦失敗時の波形を示している。波形はハイレベルの時がLED点灯(ON)、ローレベルの時が消灯(OFF)である。図4と同様、左から右に時間(t)が経過しており、
〜ta:[合焦前]シャッター半押し開始前、
ta〜tb:[合焦処理中]シャッター半押し中
tb〜tc:[合焦処理終了]カメラ傾きなし
tc〜 :[合焦処理終了]カメラ傾きあり
これらの各状態における合焦確認用LED11の点灯または点滅信号波形を示している。
LCDパネル10がOFF状態にある場合、図5に示すように、合焦確認用LED11は、
ta〜tb:[合焦処理中]=点灯制御パターンA
tb〜tc:[合焦処理終了]=点灯制御パターンC
の2つのパターンによって制御される。
点灯制御パターンAは、唯一の信号波形[W01]を有し、
点灯時間=t1、
消灯時間=t1
のLED点滅を繰り返す信号波形[W01]に従った点灯制御であり、図4に示すと同様の点灯制御パターンAである。
点灯制御をパターンCは、時間tb以降の[合焦処理終了]後における点灯制御態様である。
点灯制御をパターンCは、図5に示すように、4つの信号波形[W02,W03,W04,W05]を有し、
合焦処理に成功した場合と失敗した場合とで、異なる波形として合焦が成功したか失敗したかをユーザに告知する構成となっているとともに、カメラの傾きの有無に応じて異なる波形としてカメラの傾きの有無をユーザに告知する構成となっている。
図5に示す点灯制御をパターンCは、LCDパネル10がOFF状態にある場合における制御パターンであり、LCDパネル10には、傾きの有無を示す情報が表示されないが、合焦確認用LED11の点滅パターンの差異によって、ユーザはカメラが傾いているか否かを判別することが可能となる。
図5に示す時間tb〜tcは、合焦処理が終了し、カメラ傾きなしの状態であり、この状態においては、
合焦処理に成功した場合は、常時点灯状態としての信号波形[W02]、
合焦処理に失敗した場合は、
点灯時間=t2、
消灯時間=t2
のLED点滅を繰り返す信号波形[W03]に従った点灯制御である。
この制御は、図4に示す点灯制御パターンBと同様の制御パターンである。
さらに、図5に示す時間tc〜は、合焦処理が終了し、カメラ傾きありの状態であり、この状態においては、
合焦処理に成功し、カメラ傾きありの状態の場合は、
点灯時間=t3、
消灯時間=t3、
の短い間隔でのLED点滅を繰り返す信号波形[W04]に従った点灯制御である。なお、
t3<t1<t2
である。例えば時間t3は極めて短く設定され、信号波形[W04]は、十分高い周波数の信号波形として設定される。具体的な一例では、信号波形[W04]は、15Hzの激しい点滅波形である。
また、合焦処理に失敗し、カメラ傾きありの状態の場合は、
点灯時間=t3、
消灯時間=t3、
の短い間隔でのLED点滅の一定時間(t2)の繰り返し期間と、一定時間(t2)の消灯期間とが交互に設定される信号波形[W05]に従った点灯制御である。なお、
t3<t1<t2
である。
図5に示す点灯制御をパターンCは、点灯制御パターンBに短い時間間隔(t3)の点滅パターンを重畳した信号波形に相当する。
このように、モニタ画面としてのLCDパネル10がOFF状態にあるときは、点灯制御パターンは、点灯制御パターンAと点灯制御パターンCのいずれかによって制御され、以下の5つの状態をユーザに知らせることを可能としている。
(1)合焦処理中(点灯制御パターンA(信号波形[W01])
(2)合焦処理成功カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W02])
(3)合焦処理失敗カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W03])
(4)合焦処理成功カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W04])
(5)合焦処理失敗カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W05])
LCDパネル10がOFF状態では、このように、合焦確認用LED11点灯制御が行われるので、先に図3を参照して説明した各種の補助線をLCDパネル10に表示しない状態でも、ユーザはカメラの傾きの有無を容易に知ることが可能となる。
次に、利用者がシャッターボタンを押し、撮像動作を行うときの、制御プログラムによる処理の流れについて、図6を用いて説明する。ステップS101において制御プログラムによる制御を開始する。前述したように、制御プログラムはFLASHメモリ29内に格納されており、電源起動時にFLASHメモリ29からプログラムRAM27へ転送され、制御部としてのCPU26がプログラムRAM27上の制御プログラムを実行する。制御プログラムが開始されると、カメラ動作中、利用者がシャッターボタンを押したかどうかステップS102で常に監視する。利用者がシャッターボタンを押したことが検出されなければ、ステップS102の判定はNoとなり、先の処理を行わない。
利用者がシャッターボタンを押したことが検出されると、ステップS102はYesとなり撮像前処理として、露出動作(ステップS103)と測距処理(ステップS104)を行う。ステップS103とS104の実行期間は、デジタルカメラが焦点制御処理を実行中であることを示すために、図1に示すカメラ背面にある合焦確認用LED11を点滅させて、ユーザに告知する。このときの合焦確認用LED11のLED点灯制御パターンが、図4、図5を参照して説明した時間ta〜tb期間の点灯制御パターンAである。
ステップS103及びS104において露出値・測距値が決まるが、その結果を利用者にどのように告知するかという告知仕様は、LCDパネルを表示ONにしているか、していないかの設定状態によって異なる。
ステップS105において、LCDパネル表示がONなら、ステップS105はYesとなり、制御プログラムはステップS106の処理を行う。すなわち、ステップS103及びS104で決まったF(フォーカス)値、シャッタースピード、合焦枠等の各種の撮影パラメータ情報をLCDパネル10に表示する。ステップS106のパラメータ情報表示処理を行った後、ステップS107の処理において、合焦確認用LED11を点灯もしくは点滅させて、合焦できたかどうかを利用者に告知する。なお、ここでのLED点灯制御パターンは、図4を参照して説明した時間tb以降の点灯制御パターンBである。
ステップS107において実行する点灯制御パターンBによる合焦確認用LED11の制御処理シーケンスの詳細について図7に示すフローチャートを参照して説明する。利用者がシャッターボタン3を押し、露出・測距処理を終了すると、ステップS201において、LED点灯制御パターンBによる点灯制御処理が開始される。ステップS202で合焦の成否判定を行い、合焦に成功していると判定したら、ステップS203に進み、LED点滅波形[W02]、すなわち、図4の合焦成功の時間tb〜の信号波形、すなわち、常時点灯の状態に設定する。
一方、合焦に失敗していると判定された場合は、ステップS204に進み、LED点滅波形[W03]、すなわち、図4の合焦失敗の時間tb〜の信号波形、すなわち、
点灯時間=t2、
消灯時間=t2
のLED点滅を繰り返す信号波形[W03]に従った点灯制御を行なう。
このように、モニタ画面としてのLCDパネル10がON状態にある場合は、図7に示す点灯制御パターンBに従った点灯制御を実行し、合焦確認用LED11は、
*合焦処理成功(点灯制御パターンB(信号波形[W02])
*合焦処理失敗(点灯制御パターンB(信号波形[W03])
のいずれかの信号波形となるように制御される。
このように、LCDパネル表示がONである場合には、利用者は、先に図3を参照して説明した水平補助線など各種の補助線によって、カメラの傾きの確認、補正が可能であり、図4に示すように、カメラの傾きの有無によって、合焦確認用LED11の信号波形は変化させることなく、合焦確認用LED11の信号波形の変更によるカメラの傾きについての告知は行なわない。
一方、LCDパネルがOFFとなっていた場合、ステップS105はNoとなるので、露出・測距の結果にかかわらず、LCDパネル上に撮影パラメータを表示する処理は行わずにステップS108に進む。そしてステップS108の処理において、合焦確認用LED11を点灯もしくは点滅させて、合焦できたかどうかを利用者に告知する。このステップS108でのLED点灯パターンは、図5における時間tb以降の点灯制御パターンCである。
ステップS108において実行する点灯制御パターンCによる合焦確認用LED11の制御処理シーケンスの詳細について図8に示すフローチャートを参照して説明する。利用者がシャッターボタン3を押し、露出・測距処理を終了すると、ステップS206において、LED点灯制御パターンCによる点灯制御処理が開始される。ステップS207で合焦の成否判定を行い、合焦に成功していると判定したら、ステップS208に進み、デジタルカメラ1の傾き検出部32から入力する傾き情報に基づいてカメラが水平方向に傾いていると判定した場合、ステップS210に進む。
ステップS210では、LED点滅波形[W04]、すなわち、図5の合焦成功の時間tc〜の信号波形、すなわち、
点灯時間=t3、
消灯時間=t3
のLED点滅を繰り返す信号波形[W04]に従った点灯制御を行なう。
デジタルカメラ1の傾き検出部32から入力する傾き情報に基づいてカメラが水平方向に傾いていないと判定した場合、ステップS211に進む。ステップS211では、LED点滅波形[W02]、すなわち、図5の合焦成功の時間tb〜tcの信号波形、すなわち、常時点灯の状態に設定する。
また、ステップS207において、合焦に失敗していると判定された場合は、ステップS209に進み、デジタルカメラ1の傾き検出部32から入力する傾き情報に基づいてカメラが水平方向に傾いていると判定した場合、ステップS212に進む。
ステップS212では、LED点滅波形[W05]、すなわち、図5の合焦失敗の時間tc〜の信号波形、すなわち、
点灯時間=t3、
消灯時間=t3、
の短い間隔でのLED点滅の一定時間(t2)の繰り返し期間と、一定時間(t2)の消灯期間とが交互に設定される信号波形[W05]に従った点灯制御を行なう。
また、デジタルカメラ1の傾き検出部32から入力する傾き情報に基づいてカメラが水平方向に傾いていないと判定した場合、ステップS213に進む。ステップS213では、LED点滅波形[W03]、すなわち、図5の合焦失敗の時間tb〜tcの信号波形、すなわち、
点灯時間=t2、
消灯時間=t2
のLED点滅を繰り返す信号波形[W03]に従った点灯制御を行なう。
LCDパネル表示がOFFである場合には、利用者は、先に図3を参照して説明した水平補助線など各種の補助線によるカメラの傾きの確認が不可能となる。従って、合焦処理の終了後は、図5の時間tb〜に示すように、
*合焦処理成功カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W02])
*合焦処理失敗カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W03])
*合焦処理成功カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W04])
*合焦処理失敗カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W05])
のように、カメラの傾きの有無に応じて信号波形を変更して、合焦確認LED11の信号波形の変更によるカメラの傾きについての告知は行なう構成としている。
図6に示すフローチャートに戻り、撮像処理シーケンスについての説明を続ける。ステップS107またはステップS108のLED点灯制御の実行中、ステップS109においてシャッターボタンの深押しが、なされたか否かを判定し、深押しでなければステップS110の処理を行う。すなわち、シャッターボタンに対するユーザの押下が終了したか否かをチェックし、押下が終了していれば、利用者は撮像動作をやめたと判断して、ステップS102に戻る。逆に、シャッターボタンの押下が終了していなければ、利用者はシャッター半押し状態を保持しているので、ステップS109に戻り、利用者の次の動作を待つ。
利用者がシャッターボタンを深押しした場合、ステップS109はYesとなり、撮像処理S111及び映像の記録処理S112が行われる。すなわち、撮像レンズ6に写った被写体像が撮像素子18で光電変換され、アナログ信号処理部19、A/D変換部20、デジタル信号処理部21、制御バス30、画像RAM28の順で伝達される。画像RAM28に格納された画像データは、再びデジタル信号処理部21に送られ、JPEG方式に代表されるような画像圧縮処理を行い、制御バス30とI/O制御部22を経由して、メモリカード23に格納される。
記録処理まで終了したら、撮像処理が完了したことになるので、制御プログラムはステップS102に戻り、次の撮影指示を待つ。
上述したように、本発明の撮像装置としてのデジタルカメラは、合焦確認用LED11の点灯制御パターンとしてA,B,Cの3パターンを有する構成としている。モニタ画面としてのLCDパネル10がON状態にあるときは、点灯制御パターンは、点灯制御パターンAと点灯制御パターンBのいずれかによって制御され、以下の3つの状態をユーザに知らせることを可能としている。
(1)合焦処理中(点灯制御パターンA(信号波形[W01])
(2)合焦処理成功(点灯制御パターンB(信号波形[W02])
(3)合焦処理失敗(点灯制御パターンB(信号波形[W03])
また、モニタ画面としてのLCDパネル10がOFF状態にあるときは、点灯制御パターンは、点灯制御パターンAと点灯制御パターンCのいずれかによって制御され、以下の5つの状態をユーザに知らせることを可能としている。
(1)合焦処理中(点灯制御パターンA(信号波形[W01])
(2)合焦処理成功カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W02])
(3)合焦処理失敗カメラ傾きなし(点灯制御パターンC(信号波形[W03])
(4)合焦処理成功カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W04])
(5)合焦処理失敗カメラ傾きあり(点灯制御パターンC(信号波形[W05])
LCDパネル10がOFF状態では、このように、合焦確認用LED11点灯制御が行われるので、先に図3を参照して説明した各種の補助線をLCDパネル10に表示しない状態でも、ユーザはカメラの傾きの有無を容易に知ることが可能となる。
前述のとおり、LCDパネル10がONである場合は、先に図3を参照して説明したとおり、撮影被写体画像であるライブビュー画像と撮影補助線33と水平補助線34が表示される。この状態なら、利用者はLCDパネル10を見て、水平あわせ(傾き補正)をすればよい。
操作者がLCDパネル切り替えボタン9を押して、LCDパネル10をOFFした場合は、LCDパネル10には何も表示されなくなるので、ライブビュー画像および撮影補助線33と水平補助線34は表示されない。このときCPU20は、LCDパネルが消灯したことを条件として、LED表示部に対して、デジタルカメラが傾いている場合には、合焦確認用発光LED11の点灯形態を変更し、カメラが傾いているか否かについて利用者に告知することが可能となる。この状態の場合、利用者は合焦確認用発光LED11の点灯態様に基づいて、水平あわせ(傾き補正)をすればよい。
カメラが傾いている場合は、合焦確認用発光LED11は、図5に示す時間tc〜以降の信号波形の激しい点滅を実行するが、利用者がカメラの傾きを制御し、水平状態に設定された場合は、合焦確認用発光LED11は、図5に示す時間tb〜tcの信号波形に変更されるので、利用者は、カメラの傾きが解消されたか否かを判断することができる。
このように、本発明の撮像装置では、合焦確認用発光LED11の点滅動作により、LCDパネルOFFの場合でも、カメラが水平方向に対して傾いていることをユーザに通知することが可能となる。
なお、上述した実施例では、合焦確認用発光LED11を傾きの有無によって異なる信号波形の点滅または点灯状態等、発光態様を変更する設定構成としたが、図1に示すように、カメラには、合焦確認用発光LED11以外にも、撮影画像のメモリ格納処理の実行期間であることを点灯表示するタリー用発光ダイオード(LED表示部)12、ストロボの充電期間であることを点灯表示するストロボ充電確認用発光ダイオード(LED表示部)13が設定されており、これらのLEDを適用して、上述したと同様のカメラの傾きの有無に基づく発光態様の変更を行なう構成としてもよい。あるいは傾きの有無に基づく専用のLEDを設定する構成としてもよい。
また、上述の実施例では、カメラの傾きが有るか無いかの2つのみを区別して発光態様を変更する設定例を説明したが、カメラの傾き具合に応じて点滅周期を変更する構成としてもよい。すなわち、傾いているが傾きが少ないときは、点滅周期をより短くし、傾きが大きくなるにつれて点滅周期を長くしていく、あるいはその逆の点滅周期の可変制御を行う構成としてもよい。
さらに、LEDの発光色を変更する構成として、カメラの傾きの有無や、カメラの傾き角度の大小に応じて発光色を変更する制御構成としてもよい。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の構成によれば、撮像装置において、水平補助線などの傾き情報をLCDパネル上の表示画面に提示することが出来ない場合、例えばLCDパネルが消灯時の場合においても、LED等の発光部の発光態様を撮像装置の傾きに応じて変更する構成としたので、撮像装置の利用者は、LCDパネルをONとすることなく、容易に撮像装置の傾きの発生状態を確認することが可能となる。
また、本発明の一実施例の構成によれば、焦点調整処理の成否を告知する合焦確認用発光LEDを傾き告知用のLEDとして兼用する構成とし、
(1)合焦処理中、
(2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
(3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
(4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
(5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、合焦確認用発光LEDを異なる発光態様で発光させる制御を行う構成としたので、部品追加、コストアツプを伴うことなく、利用者に撮像装置の傾きの発生状態を告知する構成を実現し、LEDの点滅状態の変更で、利用者がカメラの傾きを把握できるようになり、操作性が向上する。
本発明の一実施例に係る撮像装置の外観構成を示す図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置のハードウェア構成および信号処理について説明するブロック図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置のモニタ画面としてのLCDパネルに表示されるカメラ傾き告知のための水平補助線等の表示態様について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、モニタ画面としてのLCDパネルがON状態でのLEDの点灯制御および信号波形の推移について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、モニタ画面としてのLCDパネルがOFF状態でのLEDの点灯制御および信号波形の推移について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置における撮像処理実行時の制御シーケンスを説明するフローチャートを示す図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、モニタ画面としてのLCDパネルがON状態でのLEDの点灯制御シーケンスを説明するフローチャートを示す図であるについて説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、モニタ画面としてのLCDパネルがOFF状態でのLEDの点灯制御シーケンスを説明するフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 シャッターボタン(レリーズボタン)
3 電源切り替えボタン
4 光学ビューファインダ
5 フラッシュ
6 撮像レンズ
7 メニューカーソル指示ボタン類および選択指示ボタン
8 機能ボタン類
9 電子ビューパネル(以下LCDパネル)表示切替ボタン
10 LCDパネル
11 合焦確認用発光ダイオード(LED表示部)
12 タリー用発光ダイオード(LED表示部)
13 ストロボ充電確認用発光ダイオード(LED表示部)
14 バッテリ挿入口
15 画像記録用メモリカード挿入口
16 USB端子口(外部接続端子口)
17 保護カバー
18 撮像素子
19 アナログ信号処理部
20 A/D変換部
21 デジタル信号処理部
22 I/O制御部
23 メモリカード
24 LED表示部
26 操作入力部
26 CPU
27 プログラムRAM
28 画像RAM
29 フラッシュメモリ
30 制御バス
31 映像信号生成処理部
32 傾き検出部
33 撮影補助線
34 水平補助線

Claims (11)

  1. 撮像装置であり、
    撮像装置の傾きを検出する傾き検出部と、
    前記傾き検出部の傾き検出情報を入力し、入力する傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御部と、
    前記制御部の制御に従った発光処理を行なう発光部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置は、
    撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、
    前記制御部は、
    前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、
    前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記発光部は、
    被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、
    前記制御部は、
    (1)合焦処理中、
    (2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
    (3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
    (4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
    (5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
    上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、
    撮像装置の傾きの有無に応じて、前記発光部の点滅パターン、または発光色の少なくともいずれかを変更する制御を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記制御部は、
    撮像装置の傾きの度合いに応じて、前記発光部の点滅パターン、または発光色の少なくともいずれかを変更する制御を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置における傾き情報提示方法であり、
    撮像装置の傾きを検出する傾き検出ステップと、
    前記傾き検出ステップにおいて検出された傾き検出情報を入力し、該傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御ステップと、
    を有することを特徴とする傾き情報提示方法。
  7. 前記撮像装置は、撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、
    前記制御ステップは、
    前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、
    前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行することを特徴とする請求項6に記載の傾き情報提示方法。
  8. 前記発光部は、被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、
    前記制御ステップは、
    (1)合焦処理中、
    (2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
    (3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
    (4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
    (5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
    上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の傾き情報提示方法。
  9. 撮像装置において傾き情報提示処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    撮像装置の傾きを検出する傾き検出ステップと、
    前記傾き検出ステップにおいて検出された傾き検出情報を入力し、入力する傾き検出情報に基づいて発光部の発光態様を変更する制御を実行する制御ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  10. 前記撮像装置は、撮影対象となる被写体画像を表示するモニタ部を有し、
    前記制御ステップは、
    前記モニタ部がON状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記モニタ部に対して撮像装置の傾きを示す補助線を出力表示する制御を実行し、
    前記モニタ部がOFF状態の場合、前記傾き検出情報に基づいて前記発光部の発光態様を変更する制御を実行するステップであることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ・プログラム。
  11. 前記発光部は、被写体に対する焦点制御の成否を告知する合焦確認用発光部であり、
    前記制御ステップは、
    (1)合焦処理中、
    (2)合焦処理成功、かつカメラ傾きなし、
    (3)合焦処理失敗、かつカメラ傾きなし、
    (4)合焦処理成功、かつカメラ傾きあり、
    (5)合焦処理失敗、かつカメラ傾きあり、
    上記(1)〜(5)の各々の状態に応じて、前記発光部を異なる発光態様で発光させる制御を行うステップであることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ・プログラム。
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