JP2006286153A - 磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置 - Google Patents

磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置 Download PDF

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智彦 林
Kazuhiro Tazawa
千浩 田澤
Shinji Kinoshita
伸治 木下
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Abstract

【課題】 磁気記録媒体の配置されている空間を減圧することなく風損を低減して駆動電流を低下させる。
【解決手段】 ディスク状の磁気記録媒体3と、該磁気記録媒体3を固定するロータ7と該ロータ7を回転自在に支持するとともにロータ7の周囲に配置される円環状の励磁コイル8を有するステータ9とを備える電動モータ5と、該電動モータ5により回転させられる磁気記録媒体3に近接させられて、該磁気記録媒体3に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッド4と、磁気記録媒体3と電動モータ5との間に配置され、電動モータ5の励磁コイル8を覆う略平板状のシールド部材6とを備え、該シールド部材6と磁気記録媒体3との距離が0.5mm以下に設定されている磁気情報記録装置1を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置に関するものである。
従来、特許文献1の磁気情報記録装置が知られている。特許文献1に開示された磁気情報記録装置は、ヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域との間に段差を有するシールド部材を備えている。シールド部材は、モータコイルとディスク状の磁気記録媒体との間に配置され、モータコイルの磁場により磁気ヘッドの読み取りエラーが生じるのを防止する機能がある。このため、磁気ヘッドが挿入されるヘッド挿入領域における磁気記録媒体とシールド板との隙間寸法は、磁気ヘッドを挿入可能な寸法に設定されている。通常の、この寸法は約1mm程度である。
一方、ヘッド非挿入領域においては、シールド板は、モータコイル側から磁気記録媒体側に塵埃が飛来するのを防止するためのダストカバーとして機能している。このヘッド非挿入領域においては、その高さ寸法に制限がないが、特許文献1においては、モータコイルへの配線のためのフレキシブルプリント基板をモータコイルに沿って、シールド部材とモータコイルとの間に配置するため、該フレキシブルプリント基板を収容可能な寸法だけヘッド挿入部からリフトし、磁気記録媒体に近接しないように設計されるのが一般的である。
通常、このリフト量は約0.3mm程度である。したがって、ヘッド非挿入領域におけるシールド板と磁気記録媒体との隙間寸法は一般に約0.7mm以上に設定される。
また、磁気記録媒体の回転に伴う風損を防止する目的で、磁気記録媒体の配置されている空間内を減圧する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第6486578号明細書 特開2001−23346号公報
しかしながら、特許文献1の磁気情報記録装置においては、高速回転させられる磁気記録媒体の回転に伴う風損が大きく、電流の増大が問題となっている。電流の増大は、磁気情報記録装置を搭載する情報機器の消費電力を増大させ、バッテリの持続時間を低減させてしまう不都合がある。
また、特許文献2に開示されているように磁気記録媒体の配置されている空間を減圧することができれば、風損の影響を低減することができることは明らかであるが、そのような減圧状態に維持するための密封構造が困難である。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、磁気記録媒体の配置されている空間を減圧することなく風損を低減して駆動電流を低下させることができる磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、ディスク状の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を固定するロータと該ロータを回転自在に支持するとともにロータの周囲に配置される円環状の励磁コイルを有するステータとを備える電動モータと、該電動モータにより回転させられる磁気記録媒体に近接させられて、該磁気記録媒体に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッドと、前記磁気記録媒体と前記電動モータとの間に配置され、電動モータの励磁コイルを覆う略平板状のシールド部材とを備え、該シールド部材と前記磁気記録媒体との距離が0.5mm以下に設定されている磁気情報記録装置を提供する。
本発明によれば、電動モータの作動によりステータに対してロータを回転させ、ロータに固定されているディスク状の磁気記録媒体を回転させた状態で、磁気ヘッドを磁気記録媒体に近接させて、磁気記録媒体に記録されている磁気情報を読み取ることができる。この場合に、磁気記録媒体と電動モータとの間には、電動モータの励磁コイルを覆うシールド部材が設けられているので、電動モータの励磁コイルにより発生し磁気ヘッドに作用する磁場がシールド部材により弱められ、読み取りエラーが発生することを防止できる。
シールド部材と磁気記録媒体との間には空気が存在するため、磁気記録媒体が回転する際に、シールド部材との隙間に存在する空気が抵抗となる、いわゆる風損が発生する。発明者は、上記隙間の寸法と風損との関係に着目し、研究した結果、従来、磁気記録媒体との接触を回避するために0.7mm以上に比較的広く確保されていたシールド部材と磁気記録媒体との間の隙間寸法を、逆に0.5mm以下に狭く設定することにより、磁気記録媒体の回転によりシールド部材との間に発生する風損を十分に低減させることができるという知見を得た。
したがって、この知見に基づいて構成された本発明によれば、磁気記録媒体の周囲を減圧状態にすることなく、磁気記録媒体が回転駆動させられる際に発生する風損を低減して駆動電流を低下させることができる。その結果、本発明に係る磁気情報記録装置は、駆動電流の低減により発熱を抑えるとともに、バッテリの消耗を抑えて長時間駆動することができる。
上記発明においては、前記シールド部材が、前記磁気記録媒体との間に、前記磁気ヘッドを挿入するための第1の隙間とそれよりも狭い第2の隙間とを形成するように、ヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域とを形成する段差を備え、前記ヘッド非挿入領域におけるシールド部材と磁気記録媒体との距離が0.5mm以下に設定されていることが好ましい。
このように構成することで、ヘッドを挿入するために広い隙間をあけて形成される一部のヘッド挿入領域以外の大部分のヘッド非挿入領域において、磁気記録媒体が回転駆動される際の風損を効率的に抑え、電動モータの駆動電流を抑制することができる。
また、上記発明においては、シールド部材のヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域との段差位置の周縁に切欠が設けられていることが好ましい。
このように構成することで、ヘッド挿入領域におけるシールド部材と磁気記録媒体との間の隙間を確保し、かつ、ヘッド非挿入領域におけるシールド部材と磁気記録媒体との隙間を詰めることで両者間の段差が大きくなる。本発明によれば、段差位置の周縁に切欠を設けることで、プレス加工によるシールド部材の形成を容易にし、かつ、プレス加工後のヘッド非挿入領域におけるシールド部材の平坦度を向上して、磁気記録媒体との隙間を小さくしてもシールド部材が磁気記録媒体に接触しないようにすることができる。
また、本発明は、ロータと該ロータを回転自在に支持するとともにロータの周囲に配置される円環状の励磁コイルを有するステータとを備える電動モータと、該電動モータの励磁コイルを覆う略平板状のシールド部材とを備え、前記ロータに、ディスク状の磁気記録媒体を突き当てる記録媒体突当面が設けられ、該記録媒体突当面を含む平面と前記シールド部材の表面との距離が0.5mm以下に設定されている記録媒体駆動装置を提供する。
本発明によれば、軸体に設けられた記録媒体突当面に平坦なディスク状の磁気記録媒体を突き当てて固定すると、電動モータの励磁コイルを覆うシールド部材と磁気記録媒体との隙間が0.5mm以下に設定される。したがって、本発明に係る記録媒体駆動装置を用いることにより、磁気記録媒体の周囲を減圧状態にすることなく、磁気記録媒体が回転駆動させられる際に発生する風損を低減して駆動電流を低下させることができる。その結果、駆動電流の低減により発熱を抑えるとともに、バッテリの消耗を抑えて長時間駆動することができる。
上記発明においては、前記シールド部材が、磁気記録媒体に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッドを挿入するための第1の隙間とそれよりも狭い第2の隙間とを磁気記録媒体との間に形成するように、ヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域とを形成する段差を備え、前記ヘッド非挿入領域におけるシールド部材と前記記録媒体突当面を含む平面との距離が0.5mm以下に設定されていることが好ましい。
このように構成することで、ヘッドを挿入するために広い隙間をあけて形成される一部のヘッド挿入領域以外の大部分のヘッド非挿入領域において、軸体の記録媒体突当面に突当状態に固定した磁気記録媒体が回転駆動される際の風損を効率的に抑え、電動モータの駆動電流を抑制することができる。
また、上記発明においては、シールド部材のヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域との段差位置の周縁に切欠が設けられていることが好ましい。
このようにすることで、プレス加工によるシールド部材の形成を容易にし、かつ、プレス加工後のヘッド非挿入領域におけるシールド部材の平坦度を向上して、軸体の記録媒体突当面に突当状態に固定される磁気記録媒体との隙間が小さくてもシールド部材が磁気記録媒体に接触しないようにすることができる。
本発明に係る磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置によれば、磁気記録媒体の配置されている空間を減圧することなく風損を低減して駆動電流を低下させ、駆動時の発熱の低減および消費電力の低減を図り、長時間にわたり駆動することできるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る磁気情報記録装置および記録媒体駆動装置について図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態に係る磁気情報記録装置1は、図1および図2に示されるように、記録媒体駆動装置2と、磁気記録媒体3と、該磁気記録媒体3に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッド4とを備えている。
また、本実施形態に係る記録媒体駆動装置2は、前記磁気記録媒体3を回転駆動する電動モータ5と、前記磁気記録媒体3と電動モータ5との間に配置される略平板状のシールド部材6とを備えている。
前記磁気記録媒体3は、中央に貫通孔3aを有する平坦なディスク状に形成されている。
前記電動モータ5は、前記磁気記録媒体3を固定するロータ7と、該ロータ7の周囲に配置される円環状の励磁コイル8を備えるステータ9と、該ステータ9に対してロータ7を回転自在に支持する軸受10とを備えている。
前記ロータ7は、前記磁気記録媒体3の貫通孔3aに嵌合する嵌合部7aと、該嵌合部7aに貫通孔3aを嵌合させた状態でロータ7に固定される磁気記録媒体3を突き当てる段部(記録媒体突当面)7bとを備えている。また、ロータ7の外周には、複数の永久磁石11が周方向に沿って円環状に配列されている。永久磁石11は、断面略矩形に形成され、軸線方向に隣接配置される鍔状のフランジ部12と、半径方向内方に隣接配置されるヨーク部13とにより支持されている。また、ロータ7は全体としてカップ状に形成され、その中央に、後述する軸受10のシャフト14を嵌合させる嵌合孔7cを備えている。図中、符号15は、磁気記録媒体3をロータ7に固定した状態に維持する板バネであり、シャフト14の先端に設けられたネジ孔14aにネジの締結により固定されるようになっている。
前記ステータ9は、ベース16と、該ベース16に固定され、前記ロータ7の永久磁石11に対して、全周にわたり半径方向外方に微小間隔をあけて対向配置される電磁石17を備えている。ベース16には、後述する軸受10のハウジング18を嵌合させる嵌合孔16aを有するボス部19が備えられている。前記電磁石17は、ステータコア20と該ステータコア20に巻き付けられた励磁コイル8とから構成されている。
ステータコア20は、1以上の金属板により構成され、円環状のコアバック20aと、周方向に間隔をあけてコアバック20aから半径方向内方に延びる複数の歯極20bとを備えている。前記励磁コイル8は、各歯極20bに巻き付けられることにより、周方向に間隔をあけて複数配列される電磁石17を構成し、かつ、全体としてロータ7全周を取り囲む円環状に配置されている。
前記軸受10は、例えば、図に示す例では、流体動圧軸受(以下、流体動圧軸受10とも言う。)により構成されている。
流体動圧軸受10は、図1に示されるように、ステータ9のボス部19に固定されるハウジング18と、該ハウジング18に微小隙間をあけて収容されるシャフト14と、ハウジング18とシャフト14との微小隙間に充填されたオイル(図示略)とを備えている。シャフト14は、略円筒状に形成された筒状部14bの長手方向の途中位置に半径方向外方に延びる鍔状のスラストプレート14cを備えている。
ハウジング18には、前記筒状部14bを隙間をあけて貫通させる貫通孔21aを備え、略リング板状に形成されたアッパープレート21が、ハウジング18との間にスラストプレート14cを挟むように固定されている。アッパープレート21の貫通孔21aは、板厚方向の外方に向かって漸次広くなるテーパ内面状に形成され、貫通孔21a内に挿入されたシャフト14の筒状部14b外周面との間に、オイルの表面張力を利用してオイルが外部に漏れるのを防止するキャピラリーシールを構成している。
前記シャフト14の筒状部14b外周面および前記スラストプレート14cの厚さ方向の表面には、それぞれヘリングボーン溝と呼ばれる動圧発生溝(図示略)が複数形成されている。ハウジング18に対してシャフト14を回転させると、ヘリングボーン溝に沿ってオイルが集められ、筒状部14bとハウジング18との間においては、シャフト14の長手方向の途中位置における圧力を全周にわたって増大させることにより、ハウジング18に対してシャフト14が半径方向に移動しないように支持されるようになっている。また、スラストプレート14cとハウジング18およびアッパープレート21との間においては、スラストプレート14cの半径方向の途中位置における圧力をスラストプレート14cの厚さ方向の両側において増大させることにより、ハウジング18に対してスラストプレート14cが軸方向に移動しないよう支持されるようになっている。
前記磁気ヘッド4は、図2に示されるように、磁気記録媒体3の回転軸線Aに平行間隔をあけて配置される中心軸線B回りに揺動させられるスイングアーム22の先端に取り付けられている。磁気ヘッド4の表面には金属磁性膜(図示略)が形成されており、磁気記録媒体3の磁気記録層(図示略)に情報を記録するとともに、この磁気記録層に記録されている情報を読み取ることができるようになっている。磁気ヘッド4は、磁気記録媒体3の厚さ方向の両面に設けられた磁気記録層の情報を読み取るために2つ備えられている。各磁気ヘッド4は同時に動作する2本のスイングアーム22の先端にそれぞれ固定されている。
一方の磁気ヘッド4およびこれを支持する一方のスイングアーム22は、図1に示されるように、電動モータ5を構成する励磁コイル8と磁気記録媒体3との隙間に挿入されて、磁気記録媒体3の一表面に沿って移動させられるようになっている。他方の磁気ヘッド4およびこれを支持する他方のスイングアーム22は、磁気記録媒体3の他の表面に沿って移動させられるようになっている。
前記シールド部材6は、図1に示されるように、磁気記録媒体3と前記電動モータ5の励磁コイル8との間に配置されている。シールド部材6は、例えば、マルテンサイト系ステンレス等の磁性材料により構成され、励磁コイル8により発生する磁束を遮断するように機能している。上述したように、磁気記録媒体3と励磁コイル8との間の一部の領域(ヘッド挿入領域)6aには、前記磁気ヘッド4および該磁気ヘッド4を支持するスイングアーム22が挿入されるので、その領域6aにおけるシールド部材6は、磁気記録媒体3に対して磁気ヘッド4およびスイングアーム22を挿入可能な隙間をあけて配置されている。
本実施形態に係る磁気情報記録装置1においては、ヘッド挿入領域6a以外のシールド部材6の大部分を占める領域(ヘッド非挿入領域)6bにおいて、磁気記録媒体3との間の隙間が0.5mm以下となるように設定されている。
すなわち、ロータ7の段部7bを含む平面とヘッド非挿入領域6bにおけるシールド部材との距離が0.5mm以下となるように構成されている。
したがって、シールド部材6においては、ヘッド挿入領域6aとヘッド非挿入領域6bとの間に比較的大きな段差6cが形成されている。このため、本実施形態においては、図3に示されるように、シールド部材6の段差6cの位置の内周縁に、切欠23が形成されている。また、段差6cによりヘッド挿入領域6aに対してリフトしたヘッド非挿入領域6bのシールド部材6と励磁コイル8との間には、励磁コイル8への動力供給用の配線24が敷設されている。
このように構成された本実施形態に係る磁気情報記録装置1および記録媒体駆動装置2の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る磁気情報記録装置1によれば、電動モータ5の駆動により、ステータ9に対してロータ7を回転駆動し、ロータ7に固定されている磁気記録媒体3を回転させた状態で、スイングアーム22の揺動によって磁気ヘッド4を磁気記録媒体3の表面に近接させ、磁気記録媒体3の磁気記録層に記録されている磁気情報を高速に順次読み取りあるいは記録することができる。ロータ7はステータ9に対して流体動圧軸受10により回転自在に支持されているので、ステータ9に対するロータ7の回転によって、流体動圧軸受10により、ロータ7が軸方向および半径方向の両方に移動しないように安定して回転させられる。その結果、磁気ヘッド4を磁気記録媒体3に対して適正な位置に配置し続けることができ、読み取りあるいは書き込みエラーの発生を防止できる。
また、本実施形態に係る磁気情報記録装置1によれば、電動モータ5と磁気記録媒体3との間に磁性材料からなるシールド部材6が配置され、励磁コイル8全体がシールド部材6によって覆われているので、励磁コイル8において発生する磁束が磁気ヘッド4に作用しないように遮断して、読み取りあるいは書き込みエラーの発生を防止できる。
この場合において、本実施形態に係る磁気情報記録装置1においては、シールド部材6の大部分を占めるヘッド非挿入領域6bにおいて、シールド部材6が磁気記録媒体3との間に0.5mm以下の隙間をあけて配置されるので、磁気記録媒体3が高速回転させられたときに、その回転に伴って磁気記録媒体3の周囲に形成される気流が磁気記録媒体3の回転の抵抗となる、いわゆる風損の発生を抑えることができる。
すなわち、シールド部材6のヘッド非挿入領域6bにおけるシールド部材6と磁気記録媒体3との隙間寸法を横軸に、隙間寸法以外の他の条件を同じにしたときの電動モータ5の電流値の比率を縦軸にすると、図4に示されるように、隙間寸法が小さくなるほど、電動モータ5の電流値が減少していることを発見した。特に、隙間寸法が0.5mm以下となるときにその効果が高いことが判明した。
したがって、本実施形態に係る磁気情報記録装置1によれば、磁気記録媒体3の回転時に発生する風損を低減し、電動モータ5の電流を低減することができる。電流の低減により、電動モータ5における発熱量を低減することができるとともに、バッテリの消費量を低減することができ、より長時間にわたって駆動し続けることが可能となる。
また、駆動電流を低減することにより、磁気回路から発生するスイッチングノイズを低減し、騒音を低下させることができるという利点もある。
また、シールド部材6のヘッド挿入領域6aとヘッド非挿入領域6bとの間の段差6c位置の内周縁に、切欠23が設けられているので、シールド部材6のプレス加工による製造時に、高い段差6cの形成により段差6c位置に集中する応力を切欠23によって逃がすことができる。したがって、製造されたシールド部材6の平坦度を向上することができる。特に、ヘッド非挿入領域6bにおけるシールド部材6を磁気記録媒体3の表面に0.5mm以下に近接させているので、シールド部材6の平坦度を向上することにより、磁気記録媒体3との隙間を確保し、シールド部材6と磁気記録媒体3との接触を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る磁気情報記録装置1においては、ヘッド非挿入領域6bにおけるシールド部材6を磁気記録媒体3に近接させた結果、シールド部材6を励磁コイル8から遠ざけることができる。励磁コイル8から離れるに従って、励磁コイル8から発生する磁束の強度が低下するため、シールド部材6は強度が低下した磁束を遮断することにより、漏洩磁束をより低減することができる。漏洩磁束の低減により、磁気記録媒体3に記録されている磁気情報の保持を安定化させることができる。逆に、漏洩磁束の低減効果を同等にする場合には、シールド部材6の厚さ寸法を低減することができ、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態に係る記録媒体駆動装置2によれば、ロータ7に設けた段部7bに突き当たるまで磁気記録媒体3の貫通孔3aをロータ7の嵌合部7aに嵌合させることにより、磁気記録媒体3とヘッド非挿入領域6bにおけるシールド部材6との隙間が0.5mm以下になるように取り付けることができる。これにより、上記効果を奏する磁気情報記録装置を構成することができる。
なお、本実施形態においては、ステータ9に対してロータ7を回転自在に支持する軸受として流体動圧軸受10を採用した。流体動圧軸受10は、ハウジング18内においてオイルによりシャフト14を浮上させた状態で回転させるため、摩擦抵抗が少なく、駆動電流が少なくて済み、また、低騒音であるという利点がある。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、オイル以外の流体を利用した流体動圧軸受10、他の形式の流体動圧軸受10あるいはボールベアリング等の他の任意の軸受10を採用してもよい。
また、シールド部材6のヘッド挿入領域6aとヘッド非挿入領域6bとの段差6c位置に切欠23を設けることでプレス加工性を向上することとしたが、これに代えて、段差6cにおける勾配を緩やかにし、例えば、約20°〜40°、好ましくは約30°に設定することにしてもよい。
また、シールド部材6の材料としてマルテンサイト系ステンレスを例示したが、これに代えて、パーマロイやセメンジュール等によって構成してもよい。
また、本実施形態においては、磁気記録媒体3の厚さ方向の両面に設けられた磁気記録層の情報を読み取るために、磁気ヘッド4を2つ有する場合について説明したが、これに代えて、磁気記録媒体3のいずれか片面の情報のみを読み取るように磁気ヘッド4を1つだけ有する方式のものを採用してもよい。
本発明の一実施形態に係る磁気情報記録装置の一部を破断して示す部分断面図である。 図1の磁気情報記録装置の平面図である。 図1の磁気情報記録装置に用いられるシールド部材の平面図である。 図1の磁気情報記録装置に用いられるシールド部材と磁気記録媒体との隙間寸法と、電動モータの駆動電流値との関係を示すグラフである。
符号の説明
3 磁気記録媒体
4 磁気ヘッド
5 電動モータ
6 シールド部材
6a ヘッド挿入領域
6b ヘッド非挿入領域
6c 段差
7 ロータ
7b 記録媒体突当面
8 励磁コイル
9 ステータ
23 切欠

Claims (6)

  1. ディスク状の磁気記録媒体と、
    該磁気記録媒体を固定するロータと該ロータを回転自在に支持するとともにロータの周囲に配置される円環状の励磁コイルを有するステータとを備える電動モータと、
    該電動モータにより回転させられる磁気記録媒体に近接させられて、該磁気記録媒体に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッドと、
    前記磁気記録媒体と前記電動モータとの間に配置され、電動モータの励磁コイルを覆う略平板状のシールド部材とを備え、
    該シールド部材と前記磁気記録媒体との距離が0.5mm以下に設定されている磁気情報記録装置。
  2. 前記シールド部材が、前記磁気記録媒体との間に、前記磁気ヘッドを挿入するための第1の隙間とそれよりも狭い第2の隙間とを形成するように、ヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域とを形成する段差を備え、
    前記ヘッド非挿入領域におけるシールド部材と磁気記録媒体との距離が0.5mm以下に設定されている請求項1に記載の磁気情報記録装置。
  3. シールド部材のヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域との段差位置の周縁に切欠が設けられている請求項2に記載の磁気情報記録装置。
  4. ロータと該ロータを回転自在に支持するとともにロータの周囲に配置される円環状の励磁コイルを有するステータとを備える電動モータと、該電動モータの励磁コイルを覆う略平板状のシールド部材とを備え、
    前記ロータに、ディスク状の磁気記録媒体を突き当てる記録媒体突当面が設けられ、
    該記録媒体突当面を含む平面と前記シールド部材の表面との距離が0.5mm以下に設定されている記録媒体駆動装置。
  5. 前記シールド部材が、磁気記録媒体に記録されている磁気情報を読み取る磁気ヘッドを挿入するための第1の隙間とそれよりも狭い第2の隙間とを磁気記録媒体との間に形成するように、ヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域とを形成する段差を備え、
    前記ヘッド非挿入領域におけるシールド部材と前記記録媒体突当面を含む平面との距離が0.5mm以下に設定されている請求項4に記載の記録媒体駆動装置。
  6. シールド部材のヘッド挿入領域とヘッド非挿入領域との段差位置の周縁に切欠が設けられている請求項5に記載の記録媒体駆動装置。
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