JP2006286119A - 光アシスト型磁気ヘッド、磁気記録装置、および光アシスト型磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

光アシスト型磁気ヘッド、磁気記録装置、および光アシスト型磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 近接場光による光アシスト型磁気ヘッド装置において、その半球もしくは超半球レンズによるソリッドイマージョンレンズの精度の向上と磁気ヘッド素子との位置関係の設定の問題の解決を図る。
【解決手段】 SIL型集光レンズ系を構成する半球レンズもしくは超半球レンズ2を、球面側レンズ部を構成するレンズ本体2Lと、薄膜磁気ヘッド素子4を有する光透過性基板2Sとの接合体によって構成することにより、磁気ヘッド素子の形成とかかわりなく、レンズ部を高精度に作製し、かつ、このレンズ本体2Lを通じて光学的に観察して、接合体を得ることによってレンズ部と磁気ヘッド素子部との位置関係の設定の精度を上げる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光アシスト型磁気ヘッド、磁気記録装置、および光アシスト型磁気ヘッドの製造方法に関する。
情報記録媒体に対する高密度記録化の要求が益々高まっている。
磁気記録媒体、例えば磁気テープ、磁気ディスク等に対する情報記録においても、超高密度記録化が要求されている。この場合、記録ビットの微小化のために垂直記録が採られ、また、高い解像度を得ることから、磁性層の保磁力が高められる。
このように、高い保磁力を有する磁気記録媒体に対して信号記録磁界を高めることなく、したがって、微小磁界スポットによって情報記録を行うことができる磁気ヘッドとして、磁気記録媒体の、記録部位を局部的に、光照射によって昇温させ、此処における保磁力を低下させる光アシスト型磁気ヘッドの提案がなされている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−285542号公報
このような光アシスト磁気記録のための光スポットは、微小スポットであることが要求されることから、対物レンズと、半球もしくは超半球レンズによるソリッドイマージョンレンズ(SILもしくは超SIL)による2群集光レンズ系を用いて開口数(N.A.)が大とされ、近接場光による光スポットとすることが望まれる。
この近接場光によるスポットを用いる場合、そのSILもしくは超SILと、磁気記録媒体との間隔は、使用波長λの1/10程度の狭小ギャップに選定することが必要であり、また、磁気記録媒体上における光スポット位置と、記録磁気ヘッドからの信号磁界の印加位置とが一致もしくは至近位置の所定の位置関係に正確に設定することが必要である。
したがって、そのレンズ系と、磁気記録ヘッドとの配置関係、配置に高い精度が必要となる。
本発明は、上述した集光レンズ系と磁気ヘッドとの配置関係の設定を、高い精度をもって行うことができる光アシスト型磁気ヘッド、磁気記録装置、および光アシスト型磁気ヘッドの製造方法を提供する。
本発明による光アシスト型磁気ヘッドは、対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有し、前記半球レンズもしくは超半球レンズが、球面側レンズ部を構成するレンズ本体と、磁気記録媒体との対向面側に配置される光透過性基板との接合体によって構成され、前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、前記光透過性基板に、前記薄膜磁気ヘッド素子が形成され、半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との前記接合体における厚さが、半球レンズもしくは超半球レンズの厚さとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定されて成ることを特徴とする。
上述の本発明による光アシスト型磁気ヘッドは、その集光レンズを構成する厚さとして求められるRもしくはR{1+(1/n)}の半球もしくは超半球レンズ内に磁気ヘッド素子が埋め込まれた構造とするものであるが、この半球もしくは超半球レンズを、球面を構成するレンズ本体と、薄膜磁気ヘッドを配置する光透明基板との、別構造としてこれらを接合した構成とすることによって、レンズ本体に関しては、磁気ヘッドの埋込み加工に関わりなく、レンズの光学的特性例えば収差等に大きく影響する球面形状、表面性について高い精度で、すぐれたレンズ本体を形成することができる。
また、レンズ本体とは別体の光透過性基板に磁気ヘッド素子を配置した構成とすることによって、磁気ヘッド素子のデプス長制御を高い精度に、したがって、目的とする磁気記録あるいは再生特性を有する磁気ヘッドを構成することができる。
これらレンズ本体と、光透過性基板との接合に際しての位置合わせは、レンズ本体に平行光を入射し結像する光スポット中心と、光透過性基板に配置した磁気ヘッド磁極先端部とを、磁気媒体対向面側から同時に別の光学顕微鏡等で計測、位置合わせを行うことによって高い精度をもって両者の位置関係の設定を行うことができるものである。
また、本発明による光アシスト型磁気ヘッドの製造方法は、対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有して成る光アシスト型磁気ヘッドの製造方法であって、前記半球レンズもしくは超半球レンズの球面側レンズ部を構成するレンズ本体の作製工程と、該レンズ本体の磁気記録媒体との対向面側に、薄膜磁気ヘッドが配置された光透過性基板とを配置された光透過性基板を接合する接合工程とを有し、前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との接合体における厚さが、前記半球レンズもしくは超半球レンズの厚さとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定することを特徴とする。
また、本発明による磁気記録再生装置は、光源部と、磁気記録媒体配置部と、光アシスト型磁気ヘッドと、記録信号電源部と、前記光源部からの光を前記光アシスト型磁気ヘッドに導く光路を形成する光学系とを有し、前記光アシスト型磁気ヘッドは、対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有し、前記半球レンズもしくは超半球レンズが、球面側レンズ部を構成するレンズ本体と、磁気記録媒体との対向面側に配置される光透過性基板との接合体によって構成され、前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、前記光透過性基板に、前記薄膜磁気ヘッド素子が形成され、半球レンズもしくは超半球レンズの球面レンズの半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との前記接合体における厚さが、前記半球レンズもしくは超半球レンズの厚さとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定されて成ることを特徴とする。
上述した本発明による光アシスト型磁気ヘッドおよび磁気記録装置における前記薄膜磁気ヘッド素子は、記録用薄膜磁気ヘッド素子、あるいは記録用および再生用薄膜磁気ヘッド素子であることを特徴とする。
すなわち、本発明における光アシスト型磁気ヘッドおよび磁気記録装置の呼称は、記録、あるいは記録と再生機能を有する光アシスト型磁気ヘッおよび磁気記録装置である。
また、本発明において、同等の屈折率とは、同一もしくは実質的に光学的に差異による影響がレンズ機能に支障を来たさない程度にできるだけ近似する屈折率に選定することを指称するものである。
前述したように、本発明による光アシスト型磁気ヘッドによれば、レンズ本体と、薄膜磁気ヘッド素子が形成される光透過性基板との接合体による半球もしくは超半球レンズ構成としたことによって、収差が改善され、高い精度に構成されたレンズとすることができる。
そして、薄膜磁気ヘッド素子に関しては、その作製時の、レンズ本体への影響を考慮するおとなく、例えば目的のデプス長の設定を行うことができることから、所要の高い記録磁界を発生することができる記録用磁気ヘッドあるいは再生感度にすぐれた、再生磁気ヘッドを構成することができる。
また、前述したように、これらレンズ本体と磁気ヘッドの位置合わせは高い精度をもって行うことができることから、磁気記録媒体に対する光スポットの形成位置と、記録磁界の印加位置とを、光アシスト効果を良好に行うことができる位置関係に確実に設定できるものである。
本発明による光アシスト型磁気ヘッド装置、磁気記録装置および光アシスト型磁気ヘッド装置の製造方法の各実施の形態を、図面を参照して例示説明する。しかしながら、本発明は、これら例示に限定されるものではない。
本発明による光アシスト型磁気ヘッド10は、図1に概略断面図を示すように、光学的には、対物レンズ1と、半球レンズもしくは超半球レンズ(以下半球/超半球レンズと記す。)2とを有する2群集光レンズ系3によって構成される。
半球/超半球レンズ2は、球面側レンズ部を構成するレンズ本体2Lと、その磁気記録媒体5との対向面側に配置される光透過性基板2Sとの接合体によって構成される。
半球/超半球レンズ2およびレンズ本体2Lは共に、使用波長に対して高い透過率と、高屈折率例えば1.8以上を有する例えば同一材料の例えば光学ガラス、GaN、ダイヤモンド等の部材によって構成することができる。
そして、光透過性基板2Sに、薄膜磁気ヘッド素子4が、その膜面が光軸方向に沿うように配置される。
薄膜磁気ヘッド素子4は、少なくとも記録用薄膜磁気ヘッド素子より成り、半球/超半球レンズ2の光透過性基板2Sに、近接対向する磁気記録媒体5に対し、少なくとも情報記録がなされる。
この半球/超半球レンズ2、すなわちそのレンズ本体2Lと光透過性基板2Sとの接合体における光軸O−O方向の厚さ(高さ)は、半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、半球レンズもしくは超半球レンズとして求められる厚さのRもしくはR{1+(1/n)}に選定される。すなわち、レンズ本体Lの厚さは、光透過性基板2Sを所要の厚さとするとき、R−TもしくはR{1+(1/n)}−Tに選定される。
レンズ本体2Lと、光透過性基板2Sとの接合面は、共に光軸O−Oと直交する平滑な平坦面として形成されることが望まれ、光学接着材によって接合することもできるし、加熱加圧による溶着等によって接合し、レンズ本体2Lと光透過性基板2Sとが光学的に一体構成を採るようにすることができる。
光透過性基板2Sの形状は、レンズ本体2Lの底面の全域に渡って接合される大きさとされるが、その外周形状は、方形、円形等任意の形状とすることができる。
上述したように、光透過性基板2Sに配置される薄膜磁気ヘッド素子4は、少なくとも記録用の薄膜磁気ヘッド素子を有するが、記録再生磁気ヘッド装置においては、記録用薄膜磁気ヘッド素子と再生用薄膜磁気ヘッド素子とが重ねられて並置された構成とすることもできる。すなわち、この光アシスト型磁気ヘッド10は、記録磁気ヘッドとしてあるいは記録再生磁気ヘッドとして構成することができる。
光透過性基板2Sの、薄膜磁気ヘッド素子4は、光軸O−O上、もしくはその至近位置、例えば光軸から50〜100nmの距離をもって配置され、その磁気記録もしくは再生を行う動作先端が磁気記録媒体5との近接対向面に臨んで配置される。
磁気記録媒体5は、例えば磁気テープあるいは磁気ディスク等の各種構成による磁気記録媒体を用いることができる。
この磁気記録媒体5は、例えばフィルム状、あるいはディスク状の非磁性基体5A上に、順次軟磁性層5Bと、所要の保磁力を有する磁性層による記録層5Cが形成されて成る。
光アシスト型磁気ヘッド10による記録再生は、その光透過性基板2S側が磁気記録媒体5の記録層5Cと狭小のギャップを保持して対向するように配置され、入射光、例えばレーザ光Lが、対物レンズ1と半球/超半球レンズ2のいわゆるソリッドイマージョンレンズとの、開口数(N.A.)が、1.0以上に構成された2群集光レンズ系3によって、その近接場光による微小径スポットが、磁気記録媒体5の記録層5Cに照射されてなされる。
そして、この光照射による昇温効果による光アシスト状態で、薄膜磁気ヘッド素子4によって、情報信号の記録がなされる。
図1で示した光アシスト型磁気ヘッド10においては、その半球/超半球レンズ2の磁気記録媒体5との対向面が平坦な面を有する構成とされたものであるが、この場合、光アシスト型磁気ヘッド10と、磁気記録媒体5とが相対的に傾いたとき、これらが接触し、相互に損傷するおそれがある。そこで、このような不都合を回避するために、例えば図2に半球/超半球レンズ2の概略断面図を示すように、光透過性基板2Sの磁気記録媒体との対向面側に中心部で突出し、周辺において後退する形状とすることが望ましい。
例えば図2Aに示すように、中央部に円筒状、あるいは円錐状(図示せず)の突起による突出部2Pを形成するとか、図2Bに示すように、ほぼ全面に渡って中央部を頂点とする突出部2Pを有する例えば円錐状傾斜面が形成された形状とすることができる。
図3は、薄膜磁気ヘッド素子4を有する光透過性基板2Sの一例の要部の光軸方向に沿う概略断面図で、この光透過性基板2Sは、その板面方向に関して2分割された第1部材2S1と第2部材2S2とが接合され、その接合端面2S1aおよび2S2a間に、薄膜磁気ヘッド素子4が配置された構成とすることができる。
この薄膜磁気ヘッド素子4は、例えば第1部材2S1の接合端面2S1aに被着形成された構成とすることができる。この例においては、記録再生磁気ヘッドを構成した場合で、接合端面2S1aに記録用薄膜磁気ヘッド素子4Rと、再生用薄膜磁気ヘッド素子4Pとが積層形成された構造を有する。
これらの薄膜磁気ヘッド素子4は、その前方端すなわち動作端が、光透過性基板2Sの、磁気記録媒体5との対向面SFに臨んで形成される。
記録用薄膜磁気ヘッド素子4Rは、図3の断面図、図4の概略平面図で示すように、例えば主磁極6と、その例えば後方で磁気的に結合する副磁極6とが積層された構成を有する。
図3および図4に示す構成においては、第1部材2S1の接合端面2S1aに、比較的厚く幅広の副磁極7が、磁性薄膜によって構成される。この上にガラス、SiO2、アルミナ等の絶縁層を介して薄膜磁気ヘッドコイル8の一部を構成する下層薄膜磁気ヘッドコイル線素8Aが形成され、この上に同様の絶縁層を介して副磁極7に比して肉薄幅狭の磁性薄膜による主磁極6が、その後方部において、副磁極7に磁気的に結合して形成され、この上に同様の絶縁層を介して、薄膜磁気ヘッドコイル8の一部を構成する上層薄膜磁気ヘッドコイル線素8Bが、下層の薄膜磁気ヘッドコイル8Aの所要部と電気的に結合された薄膜磁気ヘッドコイル8が構成される。そして、下層および上層の薄膜磁気ヘッドコイル8Aおよび8Bの両端から端子導出配線8Tを形成する。
記録用薄膜磁気ヘッド4Rの主磁極6は、その先端部が所要の長さすなわちデプス長Dに渡って幅細に形成されて、その先端から、集中的に高い磁束密度をもって磁気記録媒体に対して狭小な信号磁界印加を行うことができるようになされる。
そして、記録用薄膜磁気ヘッド素子4R上に図3で示すように、再生薄膜磁気ヘッド素子4Pが形成される。
この再生薄膜磁気ヘッド素子4Pは、周知の磁気抵抗効果(MR;Magneto Resistive)素子による薄膜磁気ヘッド、例えばAMR(Anisotropic Mgneto Resistive)ヘッド、あるいはスピンバルブ型ヘッド、GMR(Giant Magneto Resistive)ヘッド、TMR(Tunneling Magneto Resistive)ヘッドなどの高感度薄膜再生磁気ヘッドによって構成することができる。
このように、記録用薄膜磁気ヘッド素子4Rと再生用薄膜磁気ヘッド4Pとを隣接並置した構成とするときは、磁気記録媒体との関係において、両磁気ヘッド素子間のアジマスロスの低減を図ることができる。
なお、最初に再生薄膜磁気ヘッド素子を形成し、その上に記録用薄膜磁気ヘッド素子を形成した構造も同様に形成することができ、記録再生動作を行うことが可能である。
次に、薄膜磁気ヘッド素子4を有する光透過性基板2Sの製造方法の一例を説明する。
この場合、図5に概略平面図を示すように、光透過性基板の構成材、すなわち使用波長帯に対して透過率が高く、屈折率が高い光学部材より成り、多数の光透過性基板2Sを切り出して形成することができる面積を有する基板20例えばガラス基板が用意される。
この基板20上に、所要の間隔を保持して、例えば図3および図4で説明した構成による薄膜磁気ヘッド素子4が、所要の間隔を保持して多数個平行に複数行配列形成する。
また、これら薄膜磁気ヘッド素子4の、幅細先端を挟んでその両側に、後述する研磨量を検知する例えば3角形状パターンの、デプスマーカ21を、Au等の金属層によって形成する。
この基板20を、薄膜磁気ヘッド素子4が平行配列された各行に関して線aで示す線に沿って切断して、図6に要部の斜視図を示すように、接合端面2S1aを構成する接合端面20S1aに、複数の薄膜磁気ヘッド素子4が平行配列された(図6においては、1つの素子4のみを代表的に示している)第1ブロック20S1が形成される。
一方、図6に示すように、第1ブロック20S1と同一材料より成り、磁気ヘッド素子が形成されていない第2ブロック20S2を用意する。
これら第1および第2ブロック20S1および20S2は、同一厚さおよび長さに形成されることが望ましい。
そして、これら第1および第2ブロック20S1および20S2の、それぞれの対応する接合端面20S1aおよび20S2aを合致させるようにて光学接着材によって接合し図7に示すように、ブロック接合体20Sを形成する。
その後、このブロック接合体20Sを、接合端面20S1aおよび20S1bと薄膜磁気ヘッド素子の先端側で隣接する底面20Sb側から図6および図7の鎖線bで示す位置まで、すなわちデプスマーカ21が臨む位置まで平面研磨して、磁気ヘッド素子4のデプス長Dの設定を行う。
したがって、この場合、予めデプスマーカ21に対しての記録用薄膜磁気ヘッド素子4と、デプスマーカ21の位置関係を設定しておく。このようにして、このデプスマーカ21の先端が露呈観察された位置で、あるいはその形状が例えば3角形とされている場合、その露呈幅の観察によってデプス長Dを判断することができる。
このデプス長Dは、例えば記録用薄膜磁気ヘッド素子4Rにおいては、(3〜5)±1μmに、再生用薄膜磁気ヘッド素子4Pにおいては、0.5±0.1μmとすることができ、予め各記録用および再生用薄膜磁気ヘッド素子4Rおよび4Pとデプスマーカ21との相対的形成位置の設定がなされる。
このようにして前方面に臨んで薄膜磁気ヘッド素子4が形成された接合体20を、各薄膜磁気ヘッド素子4の組に関して分割することによって光透過性基板2が構成される。そして、このようにして構成された光透過性基板2Sを、その薄膜磁気ヘッド素子4の前方端が臨む面とは反対側の背面において、レンズ本体2Lと接合させる。
このようにして、レンズ本体2Lと光透過性基板2Sとが接合合体された半球/超半球レンズ2が構成されるものである。
次に、図8および図9を参照して、更に、薄膜磁気ヘッド素子4を有する光透過性基板2Sの製造方法の一例を詳細に説明する。
図8Aに示すように、光透過性基板2Sを構成する。
例えば図3に示した第1部材2S1、もしくはこの第1部材を構成する第1ブロック20S1による第1光学部材B1に対し、その薄膜磁気ヘッド4の構成部に開口が形成された、フォトリソグラフィによるレジストパターン(図示せず)を形成し、その開口を通じて、深さ数μm〜数十μmの深いドライエッチングを行うことができる反応性イオンエッチングいわゆるDeep RIE(Reactive Ion Etching)法によって、溝31を形成する。
このDeep RIEは、エッチングガスとしてSFおよびCを用い、主にSFによってエッチングを行うとともに、主にCによってエッチングで形成される溝の側壁に保護膜を形成することによって、深く垂直なエッチングが可能とされる。
続いて、図8Bに示すように、先に形成した溝31内の、最終的に得る磁気ヘッドにおける前方端側すなわち磁気記録媒体との対向面側に、例えばレジストパターニングとメッキ或いはスパッタリングによって、高透磁率磁性材による副磁極7を形成し、この副磁極7の形成部を除く溝31内に、副磁極7と等しい高さまで例えばSiO、Al等による絶縁層32を形成する。
その後、図8Cに示すように、副磁極7の一部の上面に、レジストパターニングとメッキあるいはスパッタリング等によって副磁極架橋部33を形成し、この副磁極架橋部33の形成部を除く副磁極7上および絶縁層32上に、絶縁層32を形成する。
続いて、図8Dに示すように、レジストパターニングとメッキあるいはスパッタリングによって、例えばCu、Al、あるいは透明導電膜のITO(インジウム・チタン酸化物)のよる薄膜磁気ヘッドコイル8を、副磁極架橋部33の周囲に形成する。
その後、図9Aに示すように、薄膜磁気ヘッドコイル8の上面および側面を絶縁層32の形成によって被覆し、副磁極架橋部33上に更にその高さを高める副磁極架橋部33を例えばレジストパターニングとメッキ或いはスパッタリングによって形成する。
続いて、図9Bに示すように、副磁極架橋部33上から、上述の前方側にかけて、レジストパターニングとメッキあるいはスパッタリングによって、主磁極6を形成し、主磁極6と副磁極7とが副磁極架橋部33によって磁気的に結合され、薄膜磁気ヘッドコイル8が巻回された記録用薄膜磁気ヘッド4Rが形成される。
そして、その表面に溝31上の全面を覆って保護膜としての絶縁膜32を形成する。
その後、図9Cに示すように、表面を平坦化研磨することによって平坦な接合端面2S1aを形成する。
そして、図3で説明したように、この第1部材2S1の平坦な接合端面2S1aに対して第2部材2S2を接合する、と、溝31の上部に形成された絶縁膜36とを記録用薄膜磁気ヘッド20を第1の光学部材31の溝31a内に形成する。
この構成において、前述したように、再生用薄膜磁気ヘッド4Pを併設する場合には、上述した記録用薄膜磁気ヘッド素子4R上、あるいはその形成前に、同様のプロセスにより、再生用薄膜磁気ヘッド素子例えばAMR、GMR、TMR等による再生磁気ヘッド素子を形成する。を形成した後、記録用磁気ヘッドの形成を行えばよい。
このようにして形成された薄膜磁気ヘッド素子が形成された光透過性基板2Sは、その背面すなわちレンズ本体2Lとの接合面2Sbが平面研磨されて、厚さTに設定される。
そして、図10に示すように、平面研磨された接合面2Sbに、例えば直径1mmのレンズ本体2Lを光学接着剤によって接合し、目的とする半球/超半球レンズ2、すなわちソリッドイマージョンレンズSILもしくは超SILを得る。
この場合、レンズ本体1Lはその底面が平面研磨されて光透過性基板2Sが接合された状態で、目的とする高さRもしくはR(1+1/n)となるように、レンズ本体2Lの厚さを、予め光透過性基板2Sの厚さTをそのRもしくはR(1+1/n)から減じた厚さ(高さ)に形成する。この場合、例えば繰り返し平坦研磨と光軸方向の高さの測定がなされて、所定の高さ(厚さ)に対し±1μm程度の精度をもって形成される。
この半球/超半球レンズ2の球面の形成は、光透過性光学部材から、いわゆる真球機械研磨によって球面体を形成し、この球面体の一部が平面研磨することによって光透過性基板2Sとの接合面2Lbの平坦面を形成することができる。
レンズ本体2Lと、光透過性基板2Sとの接合は、屈折率がレンズ本体2Lおよび光透過性基板2Sの屈折率と同等、すなわちでできるだけ近似する屈折率を有する高屈折率の光学接着剤によって接合することもできるが、例えば接合面を加熱加圧して接合するいわゆるオプティカルコンタクト法によることもできる。
この接合におけるレンズ本体2Lの光軸と光透過性基板2Sとの位置合わせ、すなわち薄膜磁気ヘッド4との位置合わせは、レンズ本体2L上からこのレンズ本体2Lによって形成される光スポットと薄膜磁気ヘッド4との位置関係を観察しながら行うことができることから、正確に所定の位置関係に設定することができるものである。
また、レンズ本体2Lの他の作製方法としては、まず、図11Aに示すように、両面が平坦面とされた光透過性光学部材による基板40が用意され、その一方の面を、光透過性基板2Sとの接合面2Lbとして、光透過性基板2Sの接合面2Sbに接合する。
この接合は、上述した光学接着剤による接合、あるいは加熱加圧によるオプティカルコンタクト法によることができる。
そして、基板40上に、フォトレジストマスク41を形成する。このフォトレジストマスク41の表面形状は、最終的に形成するレンズ本体2Lの球面形状に対応する形状とされる。
このようなフォトレジストマスク41は、フォトリソグラフィ技術によって形成することができる。
すなわち、この場合、基板40上にフォトレジスト層を塗布し、これに対する露光を、その露光量が中心から外周に向かって同心的に光透過量を変化させた所要の諧調を有する露光マスク、いわゆるグレースケールマスクを介して行う。
そして、この諧調露光がなされたフォトレジスト層を現像することによって、除去量が中心から外周に向かって増加する現像を行うことによって形成することができる。
あるいは、例えば円形パターンに、フォトレジスト層と塗布し、これを加熱することによって所要の流動性が生じるようにして、表面張力によって所要の球面が形成されるリフロー方法によって形成することができる。この場合、フォトレジストに対する加熱温度等の制御によって、所望の曲率半径を有するすなわち高さRを有する構成とすることができるものである。
そして、球面状のフォトレジストマスクの周囲に、所要の幅を有するリング状のフォトレジストマスク42を形成する。
このようにフォトレジストマスク41および42の上方からRIEによるドライエッチングを行う。このようにすると、フォトレジストマスク41および42が削られるが、その厚さに応じて基板40のエッチング量が変化することから、フォトレジストマスク41および42の厚さ、基板40の厚さ、エッチング速度の選定によって、球面状のフォトレジストマスク41下に基板40の一部が残された球面状のレンズ本体2Lが形成される。
このフォトレジストマスク41の形成に当たり、両面アライナー装置と称する露光装置を用いることによって、薄膜磁気ヘッド素子4の主磁極とフォトレジストマスク41の光軸中心を正確に位置決めすることができる。
すなわち、両面アライナーにおいては、光透過性光学部材による基板40および光透過性基板2Sの下面(ヘッド素子面)および上面の両面を同時に顕微鏡で観察する。光透過性基板2Sの下面(ヘッド素子面)において、磁気ヘッド素子4の主磁極6の中心軸、あるいはそれを基準に設けられた位置決め用マーカーを観察し、主磁極6の中心軸の位置を決める。同時に基板40の上面を観察するときに、先に観察した主磁極6の中心軸の位置が、基板40の上面で対応する点でわかるので、これを基準にして、フォトレジストマスク41の位置決めを行うことにより、±1μm程度の精度で、フォトレジストマスク41の中心位置と磁気ヘッド素子4の主磁極6の中心軸との位置合わせができる。
このようにして、薄膜磁気ヘッド素子4が形成された光透過性基板2S上にレンズ本体2Lが形成された半球/超半球レンズ2が構成される。
そして、この場合、レンズ本体2Lの周囲には、フォトレジストマスク42の存在によって、リング状に基板40が残されて形成された周壁43が形成される。そして、この場合、レンズ本体2Lの形成と、周壁43の形成が同時になされることから、両者の軸心は、良好に一致する。
一方、図12に示すようにレンズ本体2Lの形成と同様の方法によって、周壁43を有する対物レンズ1を形成する。この対物レンズ1のレンズ面は、収差補正を目的として非球面(高次係数補正)形状とすることができる。非球面レンズ面の形成には、特にグレースケールによる露光、およびDeep RIEエッチングが有効である。
そして、この対物レンズ1と、半球/超半球レンズ2とを、両周壁43を接合することによって一体化して、2群集光レンズ3を構成することができる。このとき周壁43の高さを適切に設定することにより、対物レンズ1の動作距離(Working distance)を所定の大きさに設定することができる。
この場合、両周壁43がレンズの支持体として、また、両レンズ1および2間のスペーサとすることができる。そして、両レンズ1および2の光軸は、両周壁43の軸心を一致させることによって高精度に軸合わせを行うことができる。
図13は、本発明による光アシスト型磁気記録ヘッドを有する磁気記録装置の一例の概略構成図である。
この磁気記録装置は、例えば波長400nm半導体レーザを有してなる光源部60と、上述した本発明による光アシスト型磁気記録ヘッド10と、磁気記録媒体5磁気ディスクが配置されて回転駆動される磁気記録媒体の配置部61と、光アシスト型磁気ヘッド10の磁気ヘッド素子の磁気ヘッドコイルに記録信号を供給する記録信号回路62と、光源部60からのレーザ光を光アシスト型磁気記録ヘッド装置1に導入すると共に、磁気記録媒体5からの反射光(戻り光)を検出する例えばフォトダイオードを有する光検出手段63へと導入する光学系64とを有する。
光学系64は、例えばコリメートレンズ64Cとビームスプリッタ64BS等を有して成る。
また、光検出手段63によって検出された検出出力を演算し、光アシスト型磁気ヘッド10に対する所望のサーボ信号例えばフォーカシング、トラッキング等の各サーボ信号を得て、これら制御を行う位置決め制御装置65を有する。
また光アシスト型磁気ヘッド10が、記録磁気ヘッド以外に、再生用薄膜磁気ヘッドを搭載している場合には、ヘッド素子10は再生信号回路66に接続され、磁気信号再生動作を行う。
磁気記録媒体配置部61は、例えばディスク状の磁気記録媒体が載置された状態で、スピンドルモータ70によって回転駆動するようになされている。
位置決め制御装置65は、例えば図14AおよびBの斜視図で示す2軸アクチュエータ81によって構成することができる。図14Aは、磁気記録媒体5との関係と共に示した斜視図で、図14Bは、要部の2軸アクチュエータ機構81を示した斜視図である。
この2軸アクチュエータは、2軸アクチュエータ機構81が粗動アクチュエータ機構82を具備し、この粗動アクチュエータ機構82によって磁気記録媒体5例えば磁気ディスクのラジアル方向に粗動調整がなされる。
2軸アクチュエータ機構81は、2群集光レンズ系3が搭載され、図12Bに示すように、上述の2軸アクチュエータ機構81が、支持ばね81aによって、例えば支持体89内に2群集光レンズ系3が支持され、第1および第2のボイスコイルモータ81bおよび81cによって、前述したトラッキングサーボ信号によって磁気記録媒体5の媒体面に水平な方向すなわちトラッキング方向(矢印xで図示)に移動調整し得るようになされ、フォーカスサーボ信号と更にギャップサーボ信号によって光軸方向すなわち媒体面に垂直な方向すなわちフォーカス方向(矢印yで図示)とに対する駆動がなされる構成とする。
図15は、上述した位置決め制御装置65が、浮上スライダ型構成によるとし場合の、一部を断面とする側面図であり、この構成によって、光アシスト型磁気ヘッド素子10と、磁気記録媒体5とのギャップの選定がなされる。
この浮上型構成においては、サスペンション93の遊端に支持されたスライダ94に、光アシスト型磁気ヘッド素子10が搭載され、磁気ヘッド4と対向する磁気記録媒体の移動もしくは回転によって浮上するスライダ94の浮上量によって光アシスト型磁気ヘッド装置10と磁気記録媒体5とのギャップが規定される。
スライダー本体は、半球/超半球レンズ、および対物レンズを形成したものと同一の部材から構成され、上述のフォトリソグラフィおよび真空エッチングによる形成方法により、2群集光レンズ系が、浮上スライダーの一部に作りこまれた構造をなしている。一般に記録密度の向上に伴い、スライダー浮上量は低減する必要があり、数100
この浮上型スライダ型制御装置は、図示しないが、例えばロータリーアクチュエータによって、トラッキング制御がなされる。
この構成において、スピンドルモータ70によって、磁気記録媒体5が回転され、光源部60からの所要の波長、この例では400nmのレーザ光が光学軽64によって光アシスト型磁気ヘッド10の光軸に沿って導入され、この光アシスト型磁気ヘッド10による近接場光が、磁気記録媒体5上に照射される。
光アシスト型磁気ヘッド10は、対物レンズ1と半球/超半球レンズ2すなわちSILによる2群集光レンズ系3により、その開口数(N.A.)は、1.0以上とすることができ、近接場光による磁気記録媒体5上のスポットは微小となる。
因みに、通常の対物レンズのみによる集光スポット径は、光の回折限界によって、光の波長をλとし、対物レンズの開口率をNAobjとするとλ/NAobj程度となるが、上述の半球/超半球レンズ2によるいわゆるSIL系もしくはSuper−SIL系によれば、半球および超半球の光学レンズの焦点面すなわち底面で、それぞれ光学レンズの屈折率をnとすると、スポット径を1/nおよび1/nにまで縮小低減できる。
更に、磁気記録媒体5とのギャップをλ/10以下とした場合には、近接場光による結像作用によって、半球/超半球レンズ2の底面におけるのと同様に、磁気記録媒体5上に直径1/nおよび1/nの光スポットを形成できる。
そして、このスポットが、回転する磁気記録媒体5上に照射されると同時に、薄膜磁気ヘッド素子4の磁気ヘッドコイル8(図13においては図示せず)に情報記録信号を供することによって、薄膜磁気ヘッド素子4の先端、すなわち図3で示す記録用薄膜磁気ヘッド素子4Pの主磁極6の先端から記録信号磁界が、磁気記録媒体5に印加されて信号の記録がなされる。
このとき、磁気記録媒体5に軟磁性層5Bを有し、薄膜磁気ヘッド素子4に副磁極7が設けられるときは、より良好に磁気記録媒体5の磁性層5Cに対し垂直に信号磁界が印加され、良好な磁気記録がなされる。
そして、この記録部に2群集光レンズ系3により近接場光による微小スポットが照射される。
この近接場光は、照射光が例えば400nm程度の短波長、2群集光レンズ系3の開口数が1.0以上となされることから、そのスポットは、極小となり、かつ光アシスト型磁気ヘッドにおいて、光軸と薄膜磁気ヘッド素子4との位置関係が正確に設定されていることによって、記録磁区、すなわち記録ビットは、微細に、高解像度をもって高密度記録することができる。
上述の本発明による光アシスト型磁気ヘッド10によれば、それぞれ所要の曲率を有する対物レンズ1と、半球/超半球レンズ2とのを軸合わせ、また、半球/超半球レンズ2におけるレンズ本体2Lと、薄膜磁気ヘッド素子4との位置関係を正確に設定することができることから、磁気記録媒体5における光スポットと、信号磁界の印加位置を良好な位置関係に正確に設定できるものである。
また、レンズ本体Lの真球度は、例えば使用波長λに対し、<30λ/1000nm(波長400nmとして、12nm)と極めて高い精度が要求されるものであるが、上述した本発明製造方法によれば、直径が1mm以下例えば直径数10〜数100μmという極めて小径レンズに対しても高い真球度の両立が図られるものである。
尚、上述した光アシスト型磁気ヘッド装置、その製造方法、磁気記録装置は、図示の例に限定されるものではなく、本発明構成であって種々の形態を採り得るものであることはいうまでもない。
本発明による光アシスト型磁気ヘッドの一例の構成を示す概略断面図である。 AおよびBは、それぞれ本発明による光アシスト型磁気ヘッド装置の半球もしくは超半球レンズの例を示す概略断面図である。 薄膜磁気ヘッド素子を有する光透過性基板の一例の要部の断面図である。 薄膜磁気ヘッド素子の一例の概略平面図である。 薄膜磁気ヘッド素子を有する光透過性基板の製造方法の一例の一工程の概略平面図である。 薄膜磁気ヘッド素子を有する光透過性基板の製造方法の一例の一工程の概略斜視図である。 薄膜磁気ヘッド素子を有する光透過性基板の製造方法の一例の一工程の概略斜視図である。 A〜Dは、薄膜磁気ヘッド素子の製造方法の一例の製造方法の工程図(その1)である。 A〜Cは、薄膜磁気ヘッド素子の製造方法の一例の製造方法の工程図(その2)である。 本発明による光アシスト型磁気ヘッドにおける半球/超半球レンズの製造方法の一例の説明に供する側面図である。 AおよびBは、本発明による光アシスト型磁気ヘッドにおける半球/超半球レンズの製造方法の一例の工程図である。 本発明による光アシスト型磁気ヘッドにおける2群集光レンズ系の一例の断面図である。 本発明による光アシスト型磁気記録ヘッドを有する磁気記録装置の概略構成図である。 AおよびBは、それぞれ、本発明による磁気記録装置の光アシスト型磁気記録ヘッドを2軸アクチュエータに搭載した実施例の概略斜視図、およびその要部の概略斜視図である。 本発明による光アシスト型磁気記録ヘッドを浮上スライダーに搭載した実施例の一部を断面とする概略側面図である。
符号の説明
1……対物レンズ、2……半球レンズもしくは超半球レンズ(半球/超半球レンズ)、2L……レンズ本体、2S……光透過性基板、2S1……第1部材、2S2……第2部材、2S1a,2S1b……接合面、2Sb……レンズ本体との接合面、2Lb……光透過性基板との接合面、3……2群レンズ、4……薄膜磁気ヘッド素子、4R……記録用薄膜磁気ヘッド素子、4P……再生用薄膜磁気ヘッド素子、5……磁気記録媒体、5A……基体、5B……軟磁性層、5C……記録層、6……主磁極、7……副磁極、8……薄膜磁気ヘッドコイル、8A……下層薄膜磁気ヘッドコイル線素、8B……上層薄膜磁気ヘッドコイル線素、10……光アシスト磁気ヘッド、20……基板、20S1……第1ブロック、20S2……第2ブロック、20S……接合体、20S1a,20S1b……接合端面、20Sb……底面、21……デプスマーカ、31……溝、32……絶縁層、33……副磁極架橋部、40……光透過性光学部材による基板、40b……接合面、41……フォトレジストマスク、42……リング状のフォトレジストマスク、43……周壁、60……光源部、61……磁気記録媒体配置部

Claims (13)

  1. 対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有し、
    前記半球レンズもしくは超半球レンズが、球面側レンズ部を構成するレンズ本体と、磁気記録媒体との対向面側に配置される光透過性基板との接合体によって構成され、
    前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、
    前記光透過性基板に、前記薄膜磁気ヘッド素子が形成され、
    半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との前記接合体の厚さが、前記半球レンズもしくは超半球レンズの厚さとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定されて成ることを特徴とする光アシスト型磁気ヘッド。
  2. 前記光透過性基板に形成された薄膜磁気ヘッド素子が、記録用薄膜磁気ヘッド素子、あるいは、記録用および再生用薄膜磁気ヘッド素子であることを特徴とする請求項1に記載の光アシスト型磁気ヘッド。
  3. 前記再生用薄膜磁気ヘッド素子が、磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド素子であることを特徴とする請求項2に記載の光アシスト型磁気ヘッド。
  4. 前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体は、光透過性光学部材の真球機械研磨による球面体の一部が平面研磨されて成り、
    該平面研磨された該平坦面に前記光透過性基板が接合されてなることを特徴とする請求項1に記載の光アシスト型磁気ヘッド。
  5. 前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体は、光透過性光学基板に対するフォトリソグラフィ法並びにドライエッチング加工による球面と、平坦面とを有し、
    該平坦面に前記光透過性基板が接合されてなることを特徴とする請求項1に記載の光アシスト型磁気ヘッド。
  6. 前記2群集光レンズ系は、実効開口率が1.0以上であり、近接場光を得る集光レンズ系であることを特徴とする請求項1に記載の光アシスト型磁気ヘッド。
  7. 対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有して成る光アシスト型磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記半球レンズもしくは超半球レンズの球面側レンズ部を構成するレンズ本体の作製工程と、
    該レンズ本体の磁気記録媒体との対向面側に、薄膜磁気ヘッドが配置された光透過性基板とを配置された光透過性基板を接合する接合工程とを有し、
    前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、
    半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との接合体の厚さが、前記半球レンズもしくは超半球レンズとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定することを特徴とする光アシスト型磁気ヘッドの製造方法。
  8. 前記レンズ本体の作製工程が、光透過性光学部材を真球機械研磨による球面体とする工程と、
    該球面体の一部を平面研磨して平坦面とする工程とを有し、
    該平坦面に前記光透過性基板を接合することを特徴とする請求項7に記載の光アシスト型磁気ヘッドの製造方法。
  9. 前記レンズ本体の作製工程が、光透過性光学基板上にフォトリソグラフィによって、目的とするレンズ本体の球面に対応する球面の表面形状を有するフォトレジストマスクを形成する工程と、
    該フォトレジストマスク上から前記光透過性光学基板をドライエッチングして、前記フォトレジストマスクの表面形状に倣った球面を形成するエッチング工程とを有し、
    前記光透過性光学基板の前記球面を有する側とは反対側の平坦面に前記光透過性基板を接合することを特徴とする請求項7に記載の光アシスト型磁気ヘッドの製造方法。
  10. 使用波長帯の光を透過する第1の光学部材の端面に溝を形成する工程と、
    該溝内に記録用薄膜磁気ヘッド素子を形成する工程と、
    該記録用薄膜磁気ヘッド素子上を、保護膜を構成する絶縁層によって覆う工程と、
    該保護膜を構成する絶縁層を研磨する工程と、
    前記第1の光学部材上に、前記溝内の前記記録用薄膜磁気ヘッドを挟み込んで、前記波長帯の光を透過する第2の光学部材を接合して接合体を形成する工程と
    により前記記録用薄膜磁気ヘッド素子が配置された前記光透過性基板を得ることを特徴とする請求項7に記載の光アシスト型磁気記録ヘッドの製造方法。
  11. 前記光透過性基板を構成する光学部材より成る基板上に、所要の間隔を保持して、薄膜磁気ヘッド素子を、所要の間隔を保持して複数個配列形成する工程と、
    前記基板から、薄膜磁気ヘッド素子が平行配列された第1ブロックを切り出す工程と、
    該第1ブロックの上記薄膜磁気ヘッド素子が配列形成された面に、該第1ブロック1と同一材料より成る第2ブロックを接合する工程と、
    該接合体を、前記薄膜磁気ヘッド素子の前方側から平面研磨して所要のデプス長に設定する工程と、
    前記接合体を前記薄膜磁気ヘッド素子ごとに分割する工程と
    により前記記録用薄膜磁気ヘッド素子が配置された前記光透過性基板を得ることを特徴とする請求項7に記載の光アシスト型磁気記録ヘッドの製造方法。
  12. 光源部と、
    磁気記録媒体配置部と、
    光アシスト型磁気ヘッドと、
    記録信号電源部と、
    前記光源部からの光を前記光アシスト型磁気ヘッドに導く光路を形成する光学系とを有し、
    前記光アシスト型磁気ヘッドは、対物レンズと、半球レンズもしくは超半球レンズとを有する2群集光レンズ系と、薄膜磁気ヘッド素子とを有し、
    前記半球レンズもしくは超半球レンズが、球面側レンズ部を構成するレンズ本体と、磁気記録媒体との対向面側に配置される光透過性基板との接合体によって構成され、
    前記光透過性基板は、前記レンズ本体の屈折率nと同等の屈折率を有する光透過性材より成り、
    前記光透過性基板に、前記薄膜磁気ヘッド素子が形成され、
    半球レンズもしくは超半球レンズのレンズ球面の半径をRとしたとき、前記半球レンズ本体もしくは超半球レンズ本体と前記光透過性基板との前記接合体における厚さが、前記半球レンズもしくは超半球レンズの厚さとして求められる前記RもしくはR{1+(1/n)}に選定されて成ることを特徴とする磁気記録装置。
  13. 前記光透過性基板に形成された薄膜磁気ヘッド素子が、記録用薄膜磁気ヘッド素子、あるいは、記録用および再生用薄膜磁気ヘッド素子であることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録装置。
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