JP2006285831A - 通信装置,それを用いた通信方法及び通信システム - Google Patents

通信装置,それを用いた通信方法及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】通信可能領域にICタグが新たに入ってきて,既に検出されたICタグと未検出のICタグが混在した場合において,ICタグの検出処理時間を短縮することができる通信方法を提供する。
【解決手段】 各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶した複数のICタグと,前記ICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置とを備えた通信方法であって,前記通信装置は、通信可能領域にある前記ICタグを検出し,当該検出後に前記通信可能領域にICタグが新たに入ってきた場合において,既に検出済みのICタグの検出を行わずに,前記通信可能領域に新たに入ってきた前記ICタグを検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置,それを用いた通信方法及び通信システムに関し,さらに詳しくは,ICタグと無線通信を行うリーダ・ライタ等の通信装置,それを用いた通信方法及び通信システムに関する。
近年、工場での物流管理、小売店での物品管理等において、RFID(Radio Frequency IDentification)に関する技術が注目されている。この技術によれば,商品に貼り付けられたRFID用のICタグ(以下、単に「ICタグ」と略記する)の固有情報を無線アンテナでリアルタイムに読み取ることができる。従って,商品管理をリアルタイムに行うことが可能となる。
図6は,従来例に係るRFIDを用いた通信システムの構成を示す説明図である。この通信システムは,同図に示すように,ICタグ101,リーダ・ライタ102,ホストコンピュータ103等を備えている。ホストコンピュータ103から命令を受けたリーダ・ライタ102は,ICタグ101に誘電磁界又は電波(以降,単に「電波等」という)を送信し,ICタグ101内の記憶回路(不図示)に所定のデータを書き込んだり,ICタグ101に書き込まれたデータやICタグ101の識別情報であるID等を読み出したりする。
リーダ・ライタ102は,図6に示すように,RF部121,ロジック部122,及びアンテナ123等を備えている。ロジック部122には,アンチコリジョン機能124及びICタグ制御機能125等を備えている。アンチコリジョン機能124を備えることにより,リーダ・ライタ102の通信可能領域109にICタグ101が複数存在している場合であっても,1つのリーダ・ライタ102で複数のICタグ101と同時に通信を行うことができる。例えば,ICタグ101付きの複数の物品が収容された箱が,リーダ・ライタ102の通信可能領域109にベルトコンベア等により搬送されると,リーダ・ライタ102は,箱に収容されたICタグ101に対して無線で通信を行い,識別情報の検出等を行うことができる。
図7は,従来例に係るICタグ101の識別情報を検出するためのフローチャートである。
まず,ステップS101として,リーダ・ライタ102は,ホストコンピュータ103の命令を受けて通信可能領域109に存在するすべてのICタグ101が通信可能となるように初期化を行う。これにより,リーダ・ライタ102からのコマンドに応答しないように書き込まれているICタグがリセットされ,リーダ・ライタ102から送信されるコマンドに応答可能となる。
次に,ステップS102として,通信可能領域109にICタグ101が存在するか否かを判断する。ICタグ101が存在すれば,ステップS103に進み,ICタグ101の識別情報の検出を行う。この際,複数のICタグ101が存在している場合には,アンチコリジョンを用いて識別情報の検出を行う。
続いて,ステップS104として,未検出のICタグ101が存在するか否かを判断する。未検出のICタグ101が存在すれば,ステップS103に戻り,ICタグ101の識別情報の検出を行う。未検出のICタグ101が存在しなくなるまで,ステップS104とステップS103の処理を繰り返し行う。ステップS102又はステップS104において,未検出ICタグ101が検出されない,若しくは検出されなくなった場合には一連の処理を終了する。
上記工程において、アンチコリジョンを利用した複数のICタグの検出は、処理時間がかかることが知られている。そこで、各ICタグに対する通信回数を低減させて処理速度を向上させるために、ICタグのデータの衝突(コリジョン)が発生したときに、コリジョンの内容を記憶しながら、コリジョンが発生した各ICタグの絞込みを行う技術が提案されている(特許文献1)。
特開平11−203430号公報
ところで,上記工程に従ってICタグを検出した後に,通信可能領域109内に新たに別のICタグが搬送手段等により入ってくる場合がある。このような場合において,新たに入ってきたICタグの検出を行うには,すべてのICタグを,コマンドに対して応答可能な状態(通信可能な状態)にする必要がある。新たに入ってきたICタグ101の中には,リーダ・ライタ102からのコマンドに応答できないように設定されているものが混在している場合があるためである。従って,通信可能領域109内にあるすべてのICタグ101に対してステップS101の工程(通信可能領域109内にあるすべてのICタグ101を通信可能となるように初期化を行う工程)を行い,新たに通信可能領域109に入ってきたICタグ101のみならず,既に検出済みのICタグも,図7の工程を最初から行わざるを得なかった。その結果,ICタグの検出処理時間が長くなってしまった。
本発明に係る通信方法は,各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと,前記ICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置とを備えた通信方法であって,前記通信装置は、通信可能領域にある前記ICタグを検出し,当該検出後に前記通信可能領域にICタグが新たに入ってきた場合において,既に検出済みのICタグの検出を行わずに,前記通信可能領域に新たに入ってきた前記ICタグを検出するものである。
前述したとおり、アンチコリジョン処理は時間がかかることが知られている。本発明に係る通信方法によれば,検出済みのICタグの検出を行わずに,前記通信可能領域に新たに入ってきた前記ICタグを検出するので,検出済みのICタグを重複して検出する工程をカットできる。このため,通信可能領域にICタグが新たに入ってきて、検出済みのICタグと未検出のICタグが混在した場合において,ICタグの検出処理時間を短縮することができる。
本発明に係る通信システムは,各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと,前記ICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置とを備えた通信システムであって,前記通信装置は,通信可能領域にある前記ICタグを検出する検出手段と,前記検出手段によるICタグの検出後に,前記通信可能領域に新たにICタグが入ってきた場合において,当該新たに入ってきたICタグのみを識別する識別手段とを備えたものである。
前述したとおり、アンチコリジョン処理は時間がかかることが知られている。本発明に係る通信システムによれば,新たに入ってきたICタグのみを識別して検出する識別手段を備えているので,既に検出済みのICタグを重複して検出する工程をカットできる。このため,通信可能領域にICタグが新たに入ってきて、検出済みのICタグと未検出のICタグが混在した場合において,ICタグの検出処理時間を短縮することができる。
本発明に係る通信装置は,各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置であって,前記ICタグを検出する検出手段と,前記検出手段による前記ICタグの検出後に,前記通信可能領域に新たにICタグが入ってきた場合において,当該新たに入ってきたICタグのみを識別する識別手段とを備えたものである。
本発明に係る通信装置によれば,新たに入ってきたICタグのみを識別して検出する識別手段を備えているので,検出済みのICタグを重複して検出する工程をカットできる。このため,通信可能領域にICタグが新たに入ってきて,検出済みのICタグと未検出のICタグが混在した場合において,ICタグの検出処理時間を短縮することができる。
本発明によれば、通信可能領域にICタグが新たに入ってきて,既に検出されたICタグと未検出のICタグが混在した場合において,ICタグの検出処理時間を短縮することができるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
図1は、本実施形態に係るRFIDを用いた通信システムの構成を示す説明図である。本実施形態に係る通信システムは,同図に示すように,ICタグ1,通信装置たるリーダ・ライタ2,ホストコンピュータ3等を備えている。この通信システムにおいて,ホストコンピュータ3から指示を受けたリーダ・ライタ2は,ICタグ1に電波等を送信し,ICタグ1内の記憶回路(不図示)に所定のデータを書き込んだり,ICタグ1に書き込まれたデータや識別情報であるICタグ1のID等を読み出したりする。
本実施形態に係るリーダ・ライタ2は,図1に示すように,RF(Radio Frequency)部21,ロジック部22,及びアンテナ23等を備えている。RF部21は,ロジック部22により生成された信号に基づいてキャリアを変調して送信信号を生成し,アンテナ23を介して信号を出力する。また,RF部21は,アンテナ23により受信された信号を復調することにより,ICタグから送信されたデータの読み込みを行う。
ロジック部22は,アンチコリジョン機能24,ICタグ制御機能25,及び記憶手段として機能する記憶部たるメモリ26等を備えている。ここで,アンチコリジョンとは,通信可能範囲9内の複数のICタグ1を衝突なく検出するためのものであり,これによりマルチアクセスを実現することができる。アンチコリジョン機能24を備えることにより,リーダ・ライタ2の通信可能領域9にICタグ1が複数存在している場合であっても,1つのリーダ・ライタ2で複数のICタグ1と同時に通信を行うことができる。タグ制御機能25は,ホストコンピュータ3からICタグ1へのコマンドを受けた場合等において,そのコマンド情報に基づいて変調用の信号を生成したりする役割を担う。
メモリ26は,ICタグ1から検出した識別情報を先入れ先出し方式に従って順次,N個分格納する,いわゆるキュー構造を備えている。このため,リーダ・ライタ2には,最後に検出されたICタグ1からN個分前までのICタグ1の識別情報27を保存することができる。このメモリのサイズは,ホストコンピュータ3とシステムの利用状況等に応じて適宜決める。
ICタグ1は,リーダ・ライタ2から送信された電波等によってデータの読み書きが可能な情報媒体であり,アンテナ11,記憶部を構成する半導体メモリ(不図示)等を内蔵している。各ICタグ1の記憶部には,それぞれ固有の識別情報が記憶されている。また,各ICタグ1の記憶部には,リーダ・ライタ2からの電波等に応答して通信するか否かを示す情報も記憶されている。具体的には,各ICタグ毎に,その記憶部に応答禁止フラグを記憶している。ここで,応答禁止フラグは,ICタグ1がリーダ・ライタ2の応答指令手段に従って応答できないICタグを識別する識別情報であり,例えば,"High"と"Low"の二値の1ビットレジスタで表すことができる。ここで,"High"は,1ビットレジスタにおける"1"値,"Low"は1ビットレジスタにおける"0"値である。
以下に,本実施形態に係るICタグを検出する通信方法について図2のフローチャートを援用しながら説明する。
まず,ステップS1として,リーダ・ライタ2は,ホストコンピュータ3からの指令を受けて通信可能領域9に存在するすべてのICタグ1が通信可能な状態となるように応答指令を送信し、ICタグの初期化を行う。具体的には,ICタグ1に内蔵された応答禁止フラグが"High"(応答禁止状態)になっているものを"Low"(応答可能状態)に変更する。これにより,リーダ・ライタ2からの電波等を認識しないように書き込まれているICタグ1がリセットされ,すべてのICタグ1がリーダ・ライタ2から送信される電波等を認識できるようになる。
ステップS2において,通信可能領域9にICタグ1が存在するか否かを判定する。通信可能領域9にICタグ1が存在していた場合には,ステップS3に進む。通信可能領域9にICタグ1が存在しなかった場合には,後述するステップS8に進む。
ステップS3において,リーダ・ライタ2のメモリ26に保存されているICタグの識別情報のデータがあるか否かを判定する。メモリ26に保存されている識別情報のデータがある場合には,ステップS4に進む。ステップS3においてメモリ26に保存されている識別情報のデータがない場合には,以下に説明するステップS4をスキップして,ステップS5に進む。
ステップS4において,リーダ・ライタ2のメモリ26に保存されている識別情報のデータと一致する識別情報を有するICタグ1に対してリーダ・ライタ2からICタグ1に応答禁止指令を送信し,該当するICタグ1がリーダ・ライタ2に対して応答しない(通信しない)ようにする。応答禁止指令を受信したICタグ1は、記憶部に格納された応答禁止フラグを"Low"(応答可能状態)から、"High"(応答禁止状態)に書き換える。これにより,メモリ26に保存されている識別情報のデータと一致しないICタグ1のみが,未検出ICタグ1として通信可能な状態となる。ステップS1及びステップS4の工程が、通信可能領域に新たに入ってきたICタグを識別する識別手段として機能し、これらの工程により未検出のICタグ1のみに絞り込んでICタグの検出を行うことができるようになる。
ステップS5において,未検出のICタグ1の有無を判定する。未検出のICタグ1が存在する場合には,ステップS6に進む。未検出のICタグ1が存在しない場合には,一連の処理を終了する。
ステップS6において,ICタグ1の識別情報の検出を行う。このとき,ICタグ1が複数ある場合には,リーダ・ライタ2に備えられたアンチコリジョン機能24を利用する。
ステップS7において,検出されたICタグ1の識別情報をリーダ・ライタ2のメモリ26に保存する。その後,再びステップS5に戻り,通信可能領域9に未検出のICタグ1が存在するか否かを判定する。未検出のICタグ1が存在すれば,ステップS6に進み,識別情報の検出を行う。未検出のICタグが存在しなくなるまで,ステップS5からステップS7の処理を繰り返し行う。ステップS5において,未検出ICタグ1が存在しなくなった場合には一連の処理を終了する。
前述したステップS2において,タグが検出されなかった場合には,ステップS8に従って,リーダ・ライタ2のメモリ26に記憶されているICタグ1から検出した識別情報に関するデータを初期化する。ICタグが存在しない場合には,検出済みのタグが通信可能領域9に存在しないためである。また,この段階で初期化を行うことにより,次回にICタグを検出する際に,メモリの初期化の動作を行う処理をスキップでき,ICタグ1の検出を効率的に行うことができる。なお,リーダ・ライタ2に保存されているデータの初期化は,ステップS8の工程による場合のほか,ホストコンピュータ3等の指令により,適宜できるように構成されている。
次に,ICタグ1の検出方法について,図3〜図5を用いつつより具体的に説明する。以下の説明では,図3(a),図4(a),及び図5(a)に示す箱がベルトコンベア8により搬送され,ベルトコンベア8上でICタグの検出が行われている例について説明する。また,リーダ・ライタ2が,ホストコンピュータの設定に従って一定時間毎にステップS1(図2参照)の動作を行うように設定されている例について説明する。
図3(a)は,ICタグ付きの物品が収容された箱7aが,リーダ・ライタ2の通信可能領域9にあり,箱7aに収容されたICタグに対して無線で通信を行い,識別情報の検出等を行っている状態を示す説明図である。なお,図3〜図5において説明する箱の中には,ICタグ付きの物品がそれぞれ2個入っている例について説明する。また,メモリ26に保存できるICタグの識別情報の個数を3として説明する。これらの数は,説明の便宜上のものであり,限定されるものではない。
まず,図2に示すステップS1に従って,リーダ・ライタ2は,通信可能領域9に存在するすべてのICタグが通信可能な状態となるように初期化を行う。具体的には,箱7aに収容された2個の物品6r及び物品6tに,それぞれ取付けられたICタグ1R及びICタグ1Tに内蔵された応答禁止フラグが"High"(応答禁止状態)になっているものがあれば,"Low"(応答可能状態)に変更する。
次に,ステップS2に従って,通信可能領域9にICタグ1が存在するか否かを判定する。図3(a)においては,2個のICタグ1R及びICタグ1Tが存在するので,ステップS3に進む。ステップS3において,リーダ・ライタ2のメモリ26に保存されているICタグのデータがあるか否かを判定する。ここでは,メモリ26に保存されているデータがないものとする。図3(b)は,メモリ26に保存されているデータが無い状態を模式的に示す説明図である。データがないので,ステップS4をスキップして,ステップS5に進む。
ステップS5に従って,未検出のICタグ1の有無を判定する。図3(a)の例では,2個の未検出のICタグ(ICタグ1R,ICタグ1T)が存在するので,ステップS6に進む。そして,ステップS6に従って,ICタグ検出を行う。この際,複数のICタグが存在するので,アンチコリジョン機能24を用いてICタグの検出を行う。ここでは,ICタグ1Rが検出されたものとする。続いて,ステップS7において,検出されたICタグ1Rの識別情報をリーダ・ライタ2に保存する。
その後,ステップS5に戻り,未検出のICタグの有無を判定する。図3(a)の例では,2個のICタグ1が存在し,先の工程において1個のICタグ1Rが検出されたので,未検出のICタグ1Tが一つ存在する。従って,ステップS6に進み,タグ検出を行う。そして,ステップS7に従って検出されたICタグ1Tの識別情報27をリーダ・ライタ2に保存する。図3(c)は,このときのメモリの状態を模式的に示した説明図である。同図に示すように,メモリ26には,ICタグ1R及びICタグ1Tの識別情報27がそれぞれ保存されている。
再びステップS5に戻り,未検出のICタグの有無を判定する。図3(a)の例では,2個のICタグが存在し,先の工程において既に2個のICタグが検出された。従って,未検出のICタグは検出されないので,一連の処理を終了する。
図4(a)は,図3(a)の状態の箱7aに対してICタグ1の検出を終了した後に,新たにICタグ1付きの物品が収容された箱7bが,リーダ・ライタ2の通信可能領域に入ってきた状態を示す説明図である。箱7bの中にも,ICタグ1V付の物品6vとICタグ1W付の物品6wが収容されている。
まず,図2に示すステップS1に従って,リーダ・ライタ2は,通信可能領域9に存在するすべてのICタグ1R〜1Wが通信可能な状態となるように初期化を行う。具体的には,箱7a及び箱7bに収容された4個の物品6r〜6wに,それぞれ取付けられたICタグ1R〜1Wに内蔵された応答禁止フラグが"High"(応答禁止状態)になっているものがあれば,"Low"(応答可能状態)に変更する。
次に,ステップS2に従って,通信可能領域9にICタグが存在するか否かを判定する。図3(a)においては,4個のICタグ1R〜1Wが存在するので,ステップS3に進む。ステップS3に従って,リーダ・ライタ2のメモリ26に保存されているICタグのデータがあるか否かを判定する。ここでは,図3において説明したように,ICタグ1RとICタグ1Tが既に検出され,それぞれのデータがメモリ26に保存されているので,ステップS4に進む。
ステップS4に従って,メモリ26に保存されているデータと一致するICタグ1R及びICタグ1Tに対して,リーダ・ライタ2が通信しないように指令を送る。これにより,ICタグ1RとICタグ1Tに内蔵された応答禁止フラグが、"High"(応答禁止状態)に変更され,ICタグ1RとICタグ1Tが通信できないようになる。
続いて,ステップS5に従って,未検出のICタグの有無を判定する。図4(a)の例では,ICタグ1V及びICタグ1Wの2個の未検出のICタグが存在するので,ステップS6に進む。そして,ステップS6に従って,アンチコリジョン機能24を用いてタグ検出を行う。ここでは,ICタグ1Vが検出されたものとする。続いて,ステップS7において,検出されたICタグ1Vの識別情報をリーダ・ライタ2に保存する。図4(b)は,このときのメモリ26の状態を模式的に示した説明図である。同図に示すように,メモリ26には,先の工程で既に保存されているICタグ1R及びICタグ1Tの識別情報27に加えて,新たにICタグ1Vの識別情報27が保存されている。この例では,メモリに保存できるICタグの識別情報の数が3つであるので,メモリ内に保存できる空きがない状態になっている。
その後,ステップS5に戻り,未検出のICタグの有無を判定する。図4(a)の例では,2個のICタグが存在し,先の工程において1個のICタグ1Vが検出されたので,未検出のICタグ1Wが一つ存在する。従って,ステップS6に進み,タグ検出を行う。そして,ステップS7に従って検出されたICタグ1Wの識別情報をリーダ・ライタ2に保存する。図4(c)は,このときのメモリ26の状態を模式的に示した説明図である。同図に示すように,メモリに保存できるICタグの識別情報の数が3つであるので,ICタグ1Wの識別情報を保存するに際してICタグ1Rの識別情報が削除される。
再びステップS5に戻り,未検出のICタグの有無を判定する。図4(a)の例では,4個のICタグが存在し,このうち未検出のICタグ1V及びICタグ1Wは,先の工程において検出された。従って,未検出のICタグは検出されないので,一連の処理を終了する。
図5(a)は,図4(a)の状態の箱7a及び箱7bに対してICタグの検出を完了した後に,箱7a及び箱7bが通信可能領域9から出て,通信可能領域9内にICタグ付物品を収容した箱が存在しない状態を示す説明図である。同図に示す場合におけるICタグの検出方法について,図2のフローチャートを用いつつ以下に説明する。
図5(a)に示すように通信可能領域9内にICタグが存在しない場合においても,ホストコンピュータ等の指令を受けて,図2に示すステップS1に従ってリーダ・ライタ2は,通信可能領域に存在するICタグが通信可能な状態となるように初期化の動作を行う。続いて,ステップS2に従って,通信可能領域9にICタグが存在するか否かを判定する。図5(a)においては,ICタグが存在しないので,ステップS8に進むことになる。
ステップS8に従って,リーダ・ライタ2に保存されているデータを初期化する。具体的には,メモリ26に保存されているICタグ1T〜1Wの識別情報を削除する。この段階でメモリの初期化を行うことにより,次回にICタグを検出する際に,メモリの初期化の動作を行わなくても済み,ICタグ1の検出を効率的に行うことができる。
本実施形態に係る通信方法によれば,検出済みのICタグの検出を行わずに,通信可能領域に新たに入ってきたICタグを検出するので,検出済みのICタグを重複して検出する工程をカットできる。前述したとおり、アンチコリジョン処理は時間がかかることが知られている。アンチコリジョン処理を行う対象となるICタグを絞り込むことにより、ICタグの検出処理時間を短縮することができる。よって、ICタグの検出後に行われるデータの読み書きまでの時間や次のタグ検出実行までに必要な時間が増大するという問題を回避することができる。また、リーダ・ライタの記憶手段としてキュー構造を備えたメモリを用いることにより、メモリに保存可能なN個分前までのタグ情報を自動的に確保することができる。
なお,本実施形態においては,通信装置として読み書きの可能なリーダ・ライタ2を用いた例について説明したが、読取のみが可能な通信装置に対しても本件発明を適用できる。また、リーダ・ライタに直接ホストコンピュータが接続されている例について説明したが,これに限定されるものではなく,ネットワーク等を介してホストコンピュータに接続する構成としてもよい。また,ホストコンピュータに代えて,アプリケーションと接続するようにしてもよい。また,ICタグがベルトコンベアにより搬送される例を説明したが,これに限定されるものではなく,通信可能領域において既に検出されたICタグの中に,新たに未検出のICタグが入ってくる場合全般において本件発明を適用できる。また,リーダ・ライタが一定時間毎にステップS1のICタグの初期化動作を行う例について説明したが,これに限定されるものではなく,例えばセンサ等を設け,センサにより新たに箱等が入ってきたことを感知したときにICタグの初期化動作を行うようにしてもよい。また、メモリとしてキュー構造を備えた例について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨に反しない限り公知のものを用いることができる。また、リーダ・ライタからICタグに応答禁止指令を送信した際に、応答禁止フラグを用いる例について説明したが、これに限定されるものではなく本発明の趣旨に反しない限り公知の手段を用いることができる。
本実施形態に係るRFIDを用いた通信システムの構成を示す説明図。 本実施形態に係るICタグを検出する通信方法を示すフローチャート。 (a)は、ICタグの検出が行われている例を示す説明図であり、(b)及び(c)は,メモリの状態を模式的に示す説明図。 (a)は、ICタグの検出が行われている例を示す説明図であり、(b)及び(c)は,メモリの状態を模式的に示す説明図。 (a)は、通信可能領域にICタグが存在しない例を示す説明図であり、(b)は,メモリの状態を模式的に示す説明図。 従来例に係るRFIDを用いた通信システムの構成を示す説明図。 従来例に係るICタグを検出する通信方法を示すフローチャート。
符号の説明
1,1R,1T,1V,1W ICタグ
2 リーダ・ライタ
3 ホストコンピュータ
6r,6t,6v,6w 物品
7a,7b 箱
8 ベルトコンベア
9 通信可能領域
11 アンテナ
21 RF部
22 ロジック部
23 アンテナ
24 アンチコリジョン機能
25 タグ制御機能
26 メモリ
27 識別情報
101 ICタグ
102 リーダ・ライタ
103 ホストコンピュータ
109 通信可能領域
121 RF部
122 ロジック部
123 アンテナ
124 アンチコリジョン機能
125 ICタグ制御機能

Claims (8)

  1. 各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと,
    前記ICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置とを備えた通信方法であって,
    前記通信装置は、通信可能領域にある前記ICタグを検出し,
    当該検出後に前記通信可能領域にICタグが新たに入ってきた場合において,検出済みのICタグの検出を行わずに,前記通信可能領域に新たに入ってきた前記ICタグを検出する通信方法。
  2. 請求項1に記載の通信方法において,
    前記通信装置は、検出された前記ICタグを記憶し,
    前記通信可能領域にICタグが新たに入ってきた場合において,前記通信可能領域にある前記ICタグのすべてを通信可能状態になるように,前記通信可能領域にある前記ICタグのすべてに応答指令を送信し,
    当該応答指令を送信した後に,前記記憶した検出済みのICタグが通信しないように応答禁止指令を送信することを特徴とする通信方法。
  3. 各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと,
    前記ICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置とを備えた通信システムであって,
    前記通信装置は,通信可能領域にある前記ICタグを検出する検出手段と,
    前記検出手段によるICタグの検出後に,前記通信可能領域に新たにICタグが入ってきた場合において,当該新たに入ってきたICタグのみを識別する識別手段とを備えた通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムにおいて,
    前記識別手段は,前記検出手段により検出された前記ICタグを記憶する記憶手段と,
    前記記憶手段に記憶されたICタグが前記検出手段により検出されないように,当該記憶手段に記憶されたICタグに対して前記通信装置との応答を禁止する応答禁止指令を送信する送信手段を備えていることを特徴とする通信システム。
  5. 請求項3又は4に記載の通信システムにおいて,
    前記記憶手段は,前記ICタグから検出した識別情報を,先入れ先出し方式に従って順次,任意の数格納する記憶部を備えていることを特徴とする通信システム。
  6. 各識別対象毎に取り付けられ,それぞれ固有の識別情報を記憶したICタグと無線信号にて通信を行い,各ICタグを検出する通信装置であって,
    前記ICタグを検出する検出手段と,
    前記検出手段による前記ICタグの検出後に,前記通信可能領域に新たにICタグが入ってきた場合において,当該新たに入ってきたICタグのみを識別する識別手段とを備えた通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置において,
    前記識別手段は,前記検出手段により検出された前記ICタグを前記通信装置に記憶する記憶手段と,
    前記記憶手段に記憶されたICタグが前記検出手段により検出されないように,当該記憶手段に記憶されたICタグに対して前記通信装置との応答を禁止する応答禁止指令を送信する送信手段を備えていることを特徴とする通信装置。
  8. 請求項6又は7に記載の通信装置において,
    前記記憶手段は,前記ICタグから検出した識別情報を,先入れ先出し方式に従って順次,任意の数格納する記憶部を備えていることを特徴とする通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018136862A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 富士通フロンテック株式会社 Rfidリーダ制御装置

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