JP2006282108A - 車輪情報取得装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車輪に設けられた電池の消耗を抑える。
【解決手段】 空気圧センサ20は、車輪10のタイヤ空気室の圧力を所定間隔で検出する。差分算出部24は、空気圧センサ20の今回の検出値と前回の信号送信時の検出値との差分を算出する。送信判定部26は、差分が所定のしきい値以上となる条件を満足するか否かを判定し、該条件を満足するとき、空気圧の検出値を含む信号を車体12に送信する。ECU16内の故障判定部は、予め定められた故障判定期間のあいだ信号の受信がないとき、車輪情報取得装置100に故障が生じたと判定する。送信判定部26は、前回の信号送信時点から故障判定期間より短い正常通知期間が経過したとき、条件を満足したか否かにかかわらず、正常に動作中であることを通知するための確認信号を車体に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】 空気圧センサ20は、車輪10のタイヤ空気室の圧力を所定間隔で検出する。差分算出部24は、空気圧センサ20の今回の検出値と前回の信号送信時の検出値との差分を算出する。送信判定部26は、差分が所定のしきい値以上となる条件を満足するか否かを判定し、該条件を満足するとき、空気圧の検出値を含む信号を車体12に送信する。ECU16内の故障判定部は、予め定められた故障判定期間のあいだ信号の受信がないとき、車輪情報取得装置100に故障が生じたと判定する。送信判定部26は、前回の信号送信時点から故障判定期間より短い正常通知期間が経過したとき、条件を満足したか否かにかかわらず、正常に動作中であることを通知するための確認信号を車体に送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明は車輪に関連する物理量を取得する車輪情報取得装置に関する。
車両を安全に走行させるためには、タイヤを含む車輪の状態を正常に保つことが必要である。したがって、タイヤの空気圧不足などの異常が車輪に発生したときには、これを速やかに検出して適切な処置を講ずる必要がある。従来、車輪に設けられたタイヤ空気圧センサと、センサ検出信号を無線送信する送信機とを有し、各輪のタイヤ空気圧をセンサにより直接検出して車体側に無線送信することで異常を検出するタイヤ空気圧検出装置が知られている。
ところで、車輪に設けられたセンサや送信機に対して外部から電力を供給することは困難であるから、車輪側では専ら電池により電力をまかなうしかなく、メンテナンス性の向上のためには車輪側の機器の電力消費を抑える必要がある。特許文献1には、車両の停車中には、データの変化量が所定のしきい値より大きい場合のみデータ送信を実行する技術が開示されている。これによって、データ送信回数が減少するため電力消費を抑えることができる。
特開2000−203218号公報
特開2002−248913号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、データの変化量がしきい値以下である場合には長期間にわたってデータ送信が実行されないことになるので、車輪側の機器が正常に動作しているのか否かを車体側で判定することができない。
本発明はこうした点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車輪に関連する物理量を取得する車輪情報取得装置において、車輪に設けられている機器の電力消費を低減する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、車輪に関連する物理量を含む信号を取得する車輪情報取得装置である。この装置は、前記物理量を所定間隔で検出する検出手段と、前記検出手段により検出された今回の物理量と前回の信号送信時の物理量との差分を算出する差分算出手段と、前記差分が所定のしきい値以上となる条件を満足するか否かを判定し、該条件を満足するとき、今回の物理量を含む信号を車体に送信する送信判定手段と、車体に備えられ、予め定められた故障判定期間のあいだ信号の受信がないとき、当該車輪情報取得装置に故障が生じたと判定する故障判定手段と、を備える。そして、前記送信判定手段は、前回の信号送信時点から前記故障判定期間より短い正常通知期間が経過したとき、前記条件を満足したか否かにかかわらず、正常に動作中であることを通知するための確認信号を車体に送信することを特徴とする。
この態様によれば、車輪からの信号の受信に基づいて故障判定が行われている場合に、信号の送信が一定の時間行われていないときは、車輪情報取得装置が正常に動作中であることを通知するための確認信号を送信するようにした。これによって、上記故障判定を継続しつつ車輪からの信号の送信回数を抑えることができ、車輪情報取得装置における電力消費を低減することができる。
なお、「車輪に関連する物理量」には、タイヤ空気圧、タイヤ温度、加速度、歪み量などが含まれる。
なお、「車輪に関連する物理量」には、タイヤ空気圧、タイヤ温度、加速度、歪み量などが含まれる。
前記送信判定手段は、前記確認信号を送信する際、その送信出力を増加させるようにしてもよい。あるいは、前記送信判定手段は、前記確認信号を複数回送信するようにしてもよい。いずれの場合も、確認信号が車体側で受信される確率が高まるので、確認信号の受信ミスにより車輪情報取得装置が故障と判定されてしまうことがなくなる。
車輪情報取得装置は、所定期間にわたって前記送信判定手段が信号を送信した回数を記録する記録手段をさらに備え、前記故障判定手段は、前記所定期間内の信号の受信回数に基づいて受信状態の良否を判定し、前記送信判定手段は、前記記録手段に記録された信号の送信回数が規定回数に満たないとき、前記条件を満足したか否かにかかわらず、前記確認信号を前記規定回数に達するまで車体に送信するようにしてもよい。
この態様によれば、車輪からの所定回数の信号の受信に基づいて受信状態の良否が判定されている場合に、信号の送信回数が規定回数に満たないときは、確認信号を規定回数に達するまで車体に送信するようにしたので、受信状態が誤判定されることを防止できる。
前記確認信号には、有意な情報として当該車輪情報取得装置の識別符号のみが含まれるようにしてもよい。このように、確認信号に含まれるデータを最小限にすることで、信号送信に要する電力をさらに低減することができる。
本発明によれば、車輪からの信号の受信に基づいて故障判定が行われている場合に、車輪情報取得装置における電力消費を低減することができる。
本発明は、車輪で検出されるタイヤ空気圧やタイヤゴム温度などの物理量を取得する車輪情報取得装置において、電力消費を低減することで電池を長寿命化させる技術を提供する。以下、実施の形態をもとに本発明を説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る車輪情報取得装置100を備えた車両の概略構成を示す。車輪10は、主にタイヤとホイール(図示せず)から構成される。車輪情報取得装置100の車輪側ユニット80は、車輪10の内部、好ましくはホイールリムのタイヤ空気室側に設置される。車輪側ユニット80は、空気圧センサ20と、温度センサ22と、差分算出部24と、送信判定部26を備え、タイヤの空気圧および温度を検出して、これらの検出値を含む信号を車体側に送信する。なお、図1ではひとつの車輪10のみが示されているが、車輪側ユニット80は、車両に取り付けられるすべての車輪に設置されることが好ましい。
図1は、実施の形態1に係る車輪情報取得装置100を備えた車両の概略構成を示す。車輪10は、主にタイヤとホイール(図示せず)から構成される。車輪情報取得装置100の車輪側ユニット80は、車輪10の内部、好ましくはホイールリムのタイヤ空気室側に設置される。車輪側ユニット80は、空気圧センサ20と、温度センサ22と、差分算出部24と、送信判定部26を備え、タイヤの空気圧および温度を検出して、これらの検出値を含む信号を車体側に送信する。なお、図1ではひとつの車輪10のみが示されているが、車輪側ユニット80は、車両に取り付けられるすべての車輪に設置されることが好ましい。
空気圧センサ20は、例えばピエゾ抵抗型センサであり、その検出部分がタイヤ空気室内に面するように配置され、タイヤ空気室の空気圧を検出する。温度センサ22は、例えばサーミスタであり、タイヤ空気室内の温度を検出する。代替的に、温度センサ22をタイヤゴム内部に埋め込み、タイヤゴムの温度を検出してもよい。空気圧センサ20および温度センサ22は、差分算出部24に接続されている。
差分算出部24は、空気圧センサ20および温度センサ22からのアナログ出力を予め準備されているテーブルを参照して、それぞれ空気圧、温度に変換する。差分算出部24は、所定の間隔(例えば、1分間)でこれらの検出値を図示しないメモリに記憶しておき、今回の検出値と前回の信号送信時の検出値との差分を算出する。
送信判定部26は、差分算出部24から空気圧と温度の差分を受け取り、それぞれの差分が所定のしきい値以上となるか否かを判定する。このしきい値は、長期的に見て車両の走行に影響を与えると見込まれる程度の値に設定される。例えば、空気圧であれば前回の信号送信時の検出値に対し2.5kPaであり、温度であれば前回の信号送信時の検出値に対し2.5°Cである。空気圧または温度の差分がしきい値以上であると判定すると、送信判定部26は、車輪側ユニット80毎に予め付与されている識別符号(以下、IDと表記する)と、空気圧と温度の今回値とを1つのフレームに構成し、このフレームを車体側の受信部14へ向けてアンテナを介して無線送信する。以下では、このようなIDと各センサによる検出値とを両方含む信号を「通常信号」と呼ぶ。
なお、送信判定部26は、差分算出部24から受け取った空気圧の差分が上記所定のしきい値より大きい第2のしきい値(例えば、毎分10kPa)以上となったとき、言い換えれば、タイヤ空気圧が急減圧したときは、一定の期間(例えば、2分間)、通常信号を高頻度(例えば、15秒毎に5回)で車体側の受信部14に送信するようにしてもよい。
なお、送信判定部26は、差分算出部24から受け取った空気圧の差分が上記所定のしきい値より大きい第2のしきい値(例えば、毎分10kPa)以上となったとき、言い換えれば、タイヤ空気圧が急減圧したときは、一定の期間(例えば、2分間)、通常信号を高頻度(例えば、15秒毎に5回)で車体側の受信部14に送信するようにしてもよい。
差分算出部24と送信判定部26は、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
なお、車輪側ユニット80の各構成要素は、図示しない電池を電源として駆動される。
なお、車輪側ユニット80の各構成要素は、図示しない電池を電源として駆動される。
図2は、送信判定部26から車体に送信される通常信号のフレームフォーマット30を示す。フレームの先頭には、同期用のスタートビット32が付加される。スタートビット32の後には、空気圧データ34と、温度データ36と、上述のID38を表すビット列が続く。空気圧データ34と温度データ36の先頭には、それぞれのデータの開始を表すビットや、データ長を表すビットを付加してもよい。また、送信中のコリジョン防止のために、フレームの末尾にストップビット40を付加してもよい。
図1に戻り、車輪情報取得装置100の車体12側の構成について説明する。受信部14は、送信判定部26から送信された通常信号をアンテナを介して受信し、空気圧データ、温度データおよびIDを取り出す。取り出された各データは、電子制御装置(以下、「ECU」と表記する)16に送られる。ECU16は、受信部14から受け取ったIDと図示しないメモリに予め登録されているIDとを比較して、今回受信した空気圧データおよび温度データが、左前輪、右前輪、左後輪、右後輪のいずれの車輪に関するものかを特定する。なお、各車輪側ユニット80のIDのメモリへの登録は、工場で車体に車輪を取り付ける時や整備時などに行われる。なお、受信部14とECU16は、車体が備えるバッテリー(図示せず)を電源として駆動される。
IDによって今回受信したデータがいずれの車輪に関するものかを特定した後、ECU16は、空気圧データまたは温度データが予め設定されている警報条件と合致するか否かを判定する。警報条件は、例えば、各データまたは単位時間当たりの変化量としきい値との比較により決定される。空気圧データまたは温度データのいずれかが警報条件と合致するとき、ECU16は、車両の乗員に対してタイヤ空気圧警報または温度異常警報を発する。このように、本実施の形態では、車輪情報取得装置100を利用して、タイヤ空気圧やタイヤ温度の異常を検出する警報システムを構成している。
ところで、上述したような警報システムでは、車輪側ユニット80および受信部14における各センサの異常、電池切れ、アンテナの破損などの故障を判定すべく、車体側のECU16内の図示しない故障判定部において、車輪側から定期的に信号送信があるか否かの判定が実施されているのが通常である。例えば、故障判定部は、予め定められた故障判定期間(例えば、60分)のあいだ車輪から車体に対しての信号送信がないと、車輪情報取得装置100のいずれかの構成要素に何らかの故障が生じていると判定してしまう。
そこで、本実施の形態では、空気圧センサまたは温度センサの今回の検出値と、前回の信号送信時の検出値との差分が上記しきい値未満であった場合にでも、一定の条件の下、車輪側ユニット80から車体に対して正常に動作中であることを通知する確認信号を送信するようにした。
図3は、実施の形態1により確認信号が送信される様子を説明する図である。図3中、上側のグラフは、車輪側ユニット80の空気圧センサ20で検出された空気圧の変動を示し、下側のグラフは、送信判定部26から発せられる信号を示す。空気圧の変動がしきい値Pt以上であるとき、送信判定部26から車体に向けて通常信号が発せられるものと仮定する。この場合、空気圧変動がしきい値未満である間は、通常信号が全く発せられないことになる。そして、上記故障判定期間が60分間に設定されている場合、送信判定部26は、最後に通常信号を送信した時点から、故障判定期間より短い正常通知期間(例えば59分)が経過したとき、空気圧変動の大きさにかかわらず、確認信号52を車体に向けて送信する。なお、図3では空気圧の変動についてのみ説明したが、温度変動についても同様である。
従来、このような警報システムでは、故障と誤判定されることを防止すべく、車輪側で検出される空気圧などの物理量に大きな変動がない場合でも、定期的(例えば、毎分1回)に信号を車体に送信するようにしていた。しかし、物理量に変動がない場合の信号送信は、異常警報の観点からはほとんど意味がないので、このような信号送信による電力消費はできるだけ抑えることが好ましい。本実施の形態のように、前回の信号送信時点から、車体側で故障と判定される故障判定期間より若干早いタイミングで確認信号を送信するようにすれば、電力消費を低減しつつ、故障と誤判定されることを回避できる。
図4は、上述の確認信号のフレームフォーマット50を示す。確認信号には空気圧データと温度データは含まれず、スタートビット32とストップビット40の他には、ID38のみが含まれることが好ましい。こうすることで、確認信号のフレーム長が通常信号のフレーム長よりも短くなるため、信号の送信時間が短縮され、したがって消費電力を低減できる。
送信判定部26は、確認信号を送信する際、その送信出力を増加させるようにしてもよい。これによって、確認信号が車体側の受信部14で受信される確率が高まるので、確認信号の受信ミスにより車輪情報取得装置100が故障と判定されてしまうことがなくなる。代替的に、送信判定部26は、確認信号を複数回送信するようにしてもよい。この場合も、受信部14で確認信号が受信される確率が高まるので、同様の効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、車体側で車輪側ユニット80からの信号の受信に基づいて故障判定が行われている場合に、信号の送信が一定の時間行われていないときは、正常に動作中であることを通知する確認信号を送信するようにしたので、故障判定を継続しつつ、車輪側ユニット80における電力消費を低減することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、車輪側ユニット80からの信号の受信が一定の時間行われていないことを、車輪情報取得装置を故障と判定する条件としている場合について述べたが、実施の形態2では、車輪側ユニット80から所定回数の信号が受信されていない場合に、車輪情報取得装置を故障と判定する条件としている場合について述べる。
実施の形態1では、車輪側ユニット80からの信号の受信が一定の時間行われていないことを、車輪情報取得装置を故障と判定する条件としている場合について述べたが、実施の形態2では、車輪側ユニット80から所定回数の信号が受信されていない場合に、車輪情報取得装置を故障と判定する条件としている場合について述べる。
図5は、実施の形態2に係る車輪情報取得装置120を備えた車両の概略構成を示す図である。図5は、車輪側ユニット90に記録部28が追加された以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同一の符号を付して一部要素の説明を省略する。
実施の形態2に係る車輪情報取得装置120は、以下のような条件下での使用を想定している。すなわち、ECU16内の図示しない故障判定部は、受信部14による所定期間(例えば、60分間)にわたる信号の受信回数が規定回数(例えば、40回)に達したか否かに基づいて、車輪側ユニット90から送信される信号の受信状態の良否を判定するように設定されているとする。一例では、故障判定部は、一時間の間に40回未満しか信号を受信できなかったときは、車輪情報取得装置120に何らかの故障が生じたと判定する。
このような条件において、車輪側ユニット90の送信判定部26において、空気圧と温度の今回の検出値と前回の信号送信時の検出値との差分が所定のしきい値以上となったときのみ通常信号を送信するようにすると、受信部14では上記規定回数の通常信号を受信することはほとんどなくなり、故障判定部は、車輪情報取得装置120を故障と判定してしまう。そこで、送信判定部26からの信号の送信回数を記録部28に記録しておき、送信回数が規定回数に満たない場合、送信判定部26は、不足する回数分まとめて確認信号を送信するようにした。
より具体的に述べると、記録部28は、所定期間にわたって、送信判定部26から車体に向けた信号の送信回数を記録する。送信判定部26は、実施の形態1と同様に、空気圧センサ20および温度センサ22の今回の検出値と前回の信号送信時の検出値との差分がしきい値以上であるときに、それらの今回値と予め付与されているIDとを1つのフレームに構成し、このフレームを車体側の受信部14へ向けて無線送信する。送信判定部26は、上記所定期間の終了が近づくと記録部28を参照し、記録されている信号の送信回数が規定回数を満たしているか否かを判定する。規定回数に満たないときは、空気圧または温度の差分としきい値との比較結果にかかわらず、正常に動作中であることを通知する確認信号を、残りの回数分だけ続けて送信する。
なお、通常の車両走行状態では、種々の外的要因を受けることから、車輪側ユニット90から発せられた信号のすべてが車体に受信される訳ではない。したがって、送信判定部26は、上述の規定回数より若干多めに確認信号を送信することが好ましい。また、ECU16は、規定回数と受信回数の比率に基づいて、車輪と車両の間での受信状態の良好性を評価してもよい。
図6は、実施の形態2により確認信号が送信される様子を説明する図である。図3と同様に、上側のグラフは、車輪側ユニット90の空気圧センサ20で検出された空気圧の変動を示し、下側のグラフは、送信判定部26から発せられる信号を示す。図示するように、所定の期間、例えば60分が経過する前に既に何度か空気圧変動がしきい値Ptを上回ったことによる通常信号の送信があったものとする。しかしながら、60分が経過する直前の時点、例えば55分が経過した時点で、通常信号の送信回数が規定回数に満たなかったと仮定する。この場合、送信判定部26は、規定回数に満たない残りの回数分以上、確認信号を送信する。なお、図6では空気圧の変動についてのみ説明したが、温度変動についても同様である。
図7は、車輪情報取得装置120における送信判定処理のフローチャートである。送信判定部26は、まずダウンタイマTが0であるか否かを判定する(S10)。初回はT=0であるから(S10のY)、続いてS12で、送信判定部26はダウンタイマT(例えば、T=60分)をセットし、同時に記録部28はカウンタC(例えば、C=40回)をセットする。Tが0でないときは(S10のN)、S12をスキップする。
続いて、空気圧センサ20により空気圧を検出し(S14)、差分算出部24は、空気圧の今回値と前回の信号送信時の検出値との差分ΔPがしきい値Pt以上であるか否かを判定する(S16)。差分ΔPがしきい値Pt以上である場合(S16のY)、送信判定部26は通常信号を車体に送信し、記録部28は1回送信したことを記録するためカウンタCを1だけ減算する(S18)。差分ΔPがしきい値Pt未満である場合(S16のN)、S18をスキップする。
続いて、空気圧センサ20により空気圧を検出し(S14)、差分算出部24は、空気圧の今回値と前回の信号送信時の検出値との差分ΔPがしきい値Pt以上であるか否かを判定する(S16)。差分ΔPがしきい値Pt以上である場合(S16のY)、送信判定部26は通常信号を車体に送信し、記録部28は1回送信したことを記録するためカウンタCを1だけ減算する(S18)。差分ΔPがしきい値Pt未満である場合(S16のN)、S18をスキップする。
送信判定部26は、ダウンタイマTが所定値TL(例えば、5分)以下となっているか否かを判定し(S20)、Tが所定値TLより大きければ(S20のN)、このルーチンを終了する。Tが所定値TL以下であれば(S20のY)、続いて、送信判定部26は記録部28を参照し、カウンタCがC=0となっているかを判定する(S22)。C=0であれば(S22のY)、既に送信判定部26から車体に対して規定回数の通常信号が送信済であることを意味するので、このルーチンを終了する。Cが0でなければ(S22のN)、送信判定部26は、確認信号をC回送信する(S24)。これによって、故障判定部によって、車輪情報取得装置120が故障と判定されることを防止できる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、車体側で所定期間における信号の受信回数に基づいて受信状態の良否が判定されている場合に、記録部に記録された信号の送信回数が規定回数に満たないとき、送信判定部が確認信号を規定回数に達するまで車体に送信するようにした。これによって、車輪情報取得装置が故障と判定されることを防止できる。また、実施の形態1と同様に、空気圧データと温度データを省略した確認信号を送信することが好ましい。これにより、車輪側ユニット90の消費電力を低減することができ、車輪に搭載した電池の消耗を抑えられる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そのような変形例を述べる。
実施の形態2においても、送信判定部は、確認信号を送信する際、その送信出力を増加させてもよい。これによって、確認信号が車体側の受信部で受信される確率が高まるので、確認信号の受信ミスにより車輪情報取得装置が故障と判定されてしまうことがなくなる。
空気圧センサや温度センサ以外にも、タイヤの摩耗量、加速度、歪みなどの種々の物理量を検出するセンサを車輪に設け、その検出データを車体に送信するように構成することも可能である。
10 車輪、 12 車体、 14 受信部、 16 ECU、 20 空気圧センサ、 22 温度センサ、 24 差分算出部、 26 送信判定部、 28 記録部、 80、90 車輪側ユニット、 100、120 車輪情報取得装置。
Claims (5)
- 車輪に関連する物理量を含む信号を取得する車輪情報取得装置であって、
前記物理量を所定間隔で検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された今回の物理量と前回の信号送信時の物理量との差分を算出する差分算出手段と、
前記差分が所定のしきい値以上となる条件を満足するか否かを判定し、該条件を満足するとき、今回の物理量を含む信号を車体に送信する送信判定手段と、
車体に備えられ、予め定められた故障判定期間のあいだ信号の受信がないとき、当該車輪情報取得装置に故障が生じたと判定する故障判定手段と、
を備え、
前記送信判定手段は、前回の信号送信時点から前記故障判定期間より短い正常通知期間が経過したとき、前記条件を満足したか否かにかかわらず、正常に動作中であることを通知するための確認信号を車体に送信することを特徴とする車輪情報取得装置。 - 前記送信判定手段は、前記確認信号を送信する際、その送信出力を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車輪情報取得装置。
- 前記送信判定手段は、前記確認信号を複数回送信することを特徴とする請求項1に記載の車輪情報取得装置。
- 所定期間にわたって前記送信判定手段が信号を送信した回数を記録する記録手段をさらに備え、
前記故障判定手段は、前記所定期間内の信号の受信回数に基づいて受信状態の良否を判定し、
前記送信判定手段は、前記記録手段に記録された信号の送信回数が規定回数に満たないとき、前記条件を満足したか否かにかかわらず、前記確認信号を前記規定回数に達するまで車体に送信することを特徴とする請求項1に記載の車輪情報取得装置。 - 前記確認信号には、有意な情報として当該車輪情報取得装置の識別符号のみが含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車輪情報取得装置。
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