JP2006282093A - 空調装置 - Google Patents

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康文 倉橋
Nobuyuki Nishii
伸之 西井
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Abstract

【課題】開閉装置の入出力間短絡故障検出を確実に行う。
【解決手段】直流電圧発生手段1と、直流電圧発生手段1に直列に接続される通電手段9と、通電手段9による通電電流を検出する通電電流検出手段14と、通電手段9と並列に接続される開閉装置8と、直流電圧発生手段1から通電手段9を介して充電されるコンデンサ3と、直流電圧発生手段1から開閉装置8を介して電力を供給され電動コンプレッサー5を駆動する電動コンプレッサー駆動手段4と、開閉装置8及び電動コンプレッサー駆動手段4を制御する制御手段10とを具備する空調装置において、制御手段10は、開閉装置8を開に制御して電動コンプレッサー駆動手段4を作動させ、通電手段9に流れる通電電流が所定値以下の場合は開閉装置8の入出力間は短絡故障していると判定するもので、これにより、リレー接点の溶着など開閉装置8の入出力間短絡を確実に検出できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源からの電力で駆動される電動コンプレッサーを備えた空調装置に関するものである。
直流電力で空調用の電動コンプレッサーを駆動する電動コンプレッサー駆動装置を備えた空調装置においては、電動コンプレッサー駆動装置は電動コンプレッサーに大電流を供給するために、電気ノイズが大きく車載ラジオなどに妨害を与え、また電流変動が大きいため電圧サージを発生し関連機器の破損を招いたりする。
そのため、従来は図5の電動コンプレッサー駆動装置の電流波形図に示すごとく、バッテリーから供給される電流をコンデンサで平滑して電気ノイズ、電流変動を抑えるようにしており、図6の従来の空調装置の回路図に示すごとく、直流電源であるバッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との中間に、電流を平滑するために静電容量の大きいコンデンサ3を設けている(例えば、特許文献1参照)。
図6において、電動コンプレッサー駆動装置4には電動コンプレッサー5が接続され、バッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との接続中間部には、回路保護のためのヒューズ6と電源スイッチ16が直列接続されている。また、コンデンサ3を充電するための通電装置である充電抵抗9、コンデンサ3の充電電圧を検出する電圧検出回路15、バッテリー1から電動コンプレッサー駆動装置4へ電力を供給するための開閉装置であるリレー8、リレー8及び電動コンプレッサー駆動装置4を作動させる制御回路100が設けられている。さらに、ダイオード12は、直流電源であるバッテリー1が逆極性に接続されたとしても、コンデンサ3は逆極性に充電されることなく、回路が破損しないように設けてある。また、制御回路100は電源7を、リレー8は電源2を、それぞれ駆動電源としている。そして、回路内には接続線等による微小な抵抗11が存在している。
リレー8は、制御回路100により、電圧検出回路15にてコンデンサ3の充電完了が確認された後に、閉とされる。そして、電動コンプレッサー駆動装置4が作動し、電動コンプレッサー5の駆動を始める。
特開平9−109667号公報(第4頁、第1図)
上記従来の構成において、電動コンプレッサー駆動装置4が作動し電動コンプレッサー5に電力供給している状態において、外的要因、例えば振動等何等かの原因で電気接続不良となり、バッテリー1からの電力供給が途絶えることが想定される。この時、電動コンプレッサー駆動装置4へは、コンデンサ3から電流が供給され、コンデンサ3の電圧Vcは急速に低下する。
そして、接続が正常に戻った瞬間に、バッテリー1からコンデンサ3へ充電電流Icが、リレー8を介して流れる。この充電電流Icの最大値Ipdは、バッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との接続線等にある若干の抵抗11の抵抗値rと図示しないコンデンサ3の内部抵抗との和で、バッテリー1の電圧値VBと電圧低下後のコンデンサ3の電圧VCとの電位差を除した値になる。すなわち、抵抗値rを0.2Ω、図示しないコンデンサ3の内部抵抗を0.2Ω、電位差を100Vとすると、Ipdは250Aの大電流になる。そのため、バッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との間にあるリレー8
の接点部が、状況によりわずかな溶着を起こすことがある。
また、空調装置の起動時に、リレー8の接点が溶着した状態で電源スイッチ16を開から閉とすると、コンデンサ3の電圧VCはゼロの状態でバッテリー1からコンデンサ3へ充電電流Icがリレー8を介して流れる。この充電電流Icの最大値Ipsは、バッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との接続線等にある若干の抵抗11の抵抗値rと図示しないコンデンサ3内部抵抗との和で、バッテリー1の電圧値VBを除した値になる。すなわち、抵抗値rを0.2Ω、図示しないコンデンサ3の内部抵抗を0.2Ω、バッテリー1の電圧値VBを300Vとすると、Ipsは750Aの大電流になる。そのため、バッテリー1と電動コンプレッサー駆動装置4との間にあるヒューズ6の溶断や、リレー8の接点部が完全に溶着するなど損傷拡大の問題が生じる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、リレー接点の溶着など開閉装置の入出力間短絡故障の検出を確実に行い、ヒューズ溶断や開閉装置の損傷拡大などを防止できる空調装置の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空調装置は、直流電圧発生手段と、直流電圧発生手段に直列に接続される通電手段と、通電手段に流れる電流を検出する通電電流検出手段と、通電手段と並列に接続される開閉装置と、直流電圧発生手段から通電手段を介して充電されるコンデンサと、直流電圧発生手段から開閉装置を介して電力を供給され電動コンプレッサーを駆動する電動コンプレッサー駆動手段と、開閉装置及び電動コンプレッサー駆動手段を制御する制御手段とを具備する空調装置において、制御手段は、開閉装置を開に制御し、電動コンプレッサー駆動手段を作動させ、通電電流検出手段で通電手段に流れる通電電流を検出し、所定の電流値に基づいて開閉装置の入出力間の短絡故障の有無を判定する開閉装置診断を行うものである。
これにより、リレー接点の溶着など開閉装置の入出力間短絡故障を確実に検出できる。
本発明の空調装置は、リレー接点の溶着など開閉装置の入出力間短絡を確実に検出できるので、ヒューズ溶断や開閉装置の損傷拡大などを防止することが出来る。
第1の発明は、直流電圧発生手段と、直流電圧発生手段に直列に接続される通電手段と、通電手段に流れる通電電流を検出する通電電流検出手段と、通電手段と並列に接続される開閉装置と、直流電圧発生手段から通電手段を介して充電されるコンデンサと、直流電圧発生手段から開閉装置を介して電力を供給され電動コンプレッサーを駆動する電動コンプレッサー駆動手段と、開閉装置及び電動コンプレッサー駆動手段を制御する制御手段とを具備する空調装置において、制御手段は、開閉装置を開に制御した状態で電動コンプレッサー駆動手段を作動させて通電電流検出手段で通電電流を検出し、所定の電流値に基づいて開閉装置の短絡故障の有無を判定する開閉装置診断を行うものである。
これにより、開閉装置の入出力間短絡を確実に判定することができる。
第2の発明は、第1の発明において、電動コンプレッサー駆動手段による電動コンプレッサーの駆動が停止された後において、制御手段は、開閉装置を開に制御した状態で電動コンプレッサー駆動手段を作動させて通電電流検出手段で検出した通電電流が所定の電流値以下の場合、開閉装置が短絡故障であると判定するもので、電動コンプレッサー駆動手段による電動コンプレッサーの駆動中において、万一にも発生した開閉装置の入出力間短
絡故障を、電動コンプレッサーの駆動停止後に判定する。
従って、開閉装置の入出力間が短絡故障した状態のまま再度電源ONすることによる、ヒューズ溶断や開閉装置の損傷拡大などを確実に防止することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、開閉装置の入出力間電位差を検出する電位差検出手段を具備し、制御手段は、開閉装置を開に制御した状態で電位差検出手段で検出した電位差が所定値以上の場合は開閉装置は正常であると判定し、電動コンプレッサー駆動手段を作動させての開閉装置診断は行わないもので、電位差が所定値以上で開閉装置は正常であると事前に判定できる場合、電動コンプレッサー駆動手段を作動させての開閉装置診断は不要として、迅速な診断が可能となる。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、開閉装置は接点を備えているもので、振動等何等かの原因で電気接続不良となる接点接続不良が想定されるリレーの接点溶着を検出し、損傷を防止することができる。
第5の発明は、第1から第4の発明において、自動車に搭載されるもので、自動車に搭載されることで常時振動にさらされる環境にあるため、簡単に診断できる本診断方法は有効である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空調装置の回路図である。図2(a)は、本発明の実施の形態1における開閉装置が正常時のタイミングチャートを、図2(b)は、同じく開閉装置が短絡故障時のタイミングチャートを示す。
図1における図6の従来の空調装置の回路図との相違点は、通電電流検出回路14が通電装置である充電抵抗9と並列に接続され、通電電流検出回路14の出力が制御回路10に接続されている点である。また、電圧検出回路15が削除されている。さらに、電源スイッチ16に代わり配置される電源リレー20は、制御回路10に制御される電源制御回路18により駆動される。制御回路100が制御回路10となり、その他の従来の空調装置の回路図との共通箇所には、同一の符号を付している。
図2(a)により、開閉装置であるリレー8の接点が正常な場合における回路の作動について説明する。
電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が駆動されている状態から、時間t1で電動コンプレッサー5の駆動が停止されると、リレー8は開とされる。このとき、破線で示すバッテリー1の電圧VBに対し、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは、ダイオード12の順方向の電圧降下分約0.7V低くなる。
ここで、制御回路10は、リレー8を開のままにして、電動コンプレッサー駆動装置4を時間t2からt3までの短時間作動させる。これにより、コンデンサ3から電動コンプレッサー駆動装置4へ電流が供給され、コンデンサ3の電圧VCは低下する。コンデンサ3の電圧VCは、バッテリー1の電圧VBに対してダイオード12の順方向の電圧降下分約0.7V以上に低くなるため、通電装置としての充電抵抗9に相応の電流が流れる。この充電抵抗9に流れる電流は、通電電流検出回路14で検出されて制御回路10に伝達される。
従って、制御回路10は、リレー8の接点は正常と判定する。
次に、図2(b)により、リレー8の接点が溶着した場合における回路の作動について説明する。
電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が駆動されている状態から、時間t1で電動コンプレッサー5の駆動が停止されると、リレー8は開とされる。このとき、リレー8の接点は溶着しているので、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは破線で示すバッテリー1の電圧VBに等しいままである。
ここで、制御回路10は、リレー8を開のままにして、電動コンプレッサー駆動装置4を時間t2からt3までの短時間作動させる。このとき、リレー8の接点は溶着しているので、コンデンサ3の電圧VCはバッテリー1の電圧VBに等しいままである。そのため、通電装置としての充電抵抗9に電流は基本的には流れない。通電電流検出回路14は、電流値0を制御回路10に伝達する。
通電電流検出回路14で検出される値が、例えば1A以上の場合において開閉装置は正常と判定するものとすれば、ここにおいて、制御回路10はリレー8の接点は短絡故障である溶着と判定する。
これにより、電動コンプレッサー駆動手段4による電動コンプレッサー5の駆動中において発生した開閉装置であるリレー8の入出力間短絡故障即ち接点溶着を、電動コンプレッサー5の駆動停止直後で、電源リレー20をOFFする前に、検出することができる。制御回路10は、この故障判定結果を図示しない不揮発性メモリなどに記憶させる。そして、電源制御回路18に対して、リレー8を交換するまで電源リレー20を閉にする信号を出力しない。
従って、リレー8の接点が溶着した状態で、再度電源リレー20をONすることによる、ヒューズ6の溶断やリレー8の接点損傷拡大などを確実に防止することができる。
尚、コンデンサ3の電圧VCがバッテリー1の電圧VBに等しいことで、リレー8の接点は溶着と判定できそうであるが、バッテリー1の電圧VBが変動し低下している場合には、リレー8の接点が溶着していなくてもコンデンサ3の電圧VCがバッテリー1の電圧VBに等しくなる状況があり、必ずしもそのようには断定できない。
(実施の形態2)
図3に本発明の実施の形態2における空調装置の回路図を示す。図3の実施の形態1における図1との相違点は、リレー8の接点間の電位差を検出する電位差検出回路19が追加接続されている点である。タイミングチャートについては、図2(a)、図2(b)と同じである。
図2(a)により、リレー8の接点が正常な場合における回路の作動について説明する。ここでは、制御回路10は、電位差検出回路19で検出される値が、例えば0.3V以上の場合において開閉装置は正常と判定するものとする。
電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が駆動されている状態から、時間t1で電動コンプレッサー5の駆動が停止されると、リレー8は開とされる。このとき、破線で示すバッテリー1の電圧VBに対し、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは、ダイオード12の順方向の電圧降下分約0.7V低くなる。この電圧は、電位差検出回
路19で検出され、制御回路10に伝達される。制御回路10は、電位差検出回路19で検出される値が0.7Vで0.3V以上であるため、リレー8の接点は正常と判定する。
これにより、実施の形態1における、電動コンプレッサー駆動手段4を作動させての開閉装置診断は行わない。
次に、図2(b)により、リレー8の接点が溶着した場合における回路の作動について説明する。
電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が駆動されている状態から、時間t1で電動コンプレッサー5の駆動が停止されると、リレー8は開とされる。このとき、リレー8の接点は溶着しているので、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは、破線で示すバッテリー1の電圧VBに等しいままである。制御回路10は、電位差検出回路19で検出される値が0Vで0.3V以下であるため、リレー8の接点は正常と判定できない。
これにより、実施の形態1における、電動コンプレッサー駆動手段4を作動させての開閉装置診断を行う。
従って、電位差検出回路19で検出される電位差が所定値以上で開閉装置であるリレー8は正常であると判定できる場合には、電動コンプレッサー駆動手段4を作動させての開閉装置診断は不要となり、迅速な診断が可能となる。
尚、上記実施の形態においては、バッテリー1の電圧VBに対し、コンデンサ3の電圧VCはダイオード12の順方向の電圧降下分約0.7V低い場合を示したが、通電装置を充電抵抗9に代えてトランジスタで構成する定電流回路などにすることにより、より低い電圧降下を得られる。また、電位差検出回路19は、開閉装置であるリレー8の接点両端の電圧をそれぞれ検出して電位差を算出してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3においては、電源リレー20が閉とされ、電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が起動される時の開閉装置診断について説明する。
図4(a)は、本発明の実施の形態3における開閉装置が正常時のタイミングチャートであり、図4(b)は、同じく開閉装置が短絡故障時のタイミングチャートである。
図4(a)により、リレー8の接点が正常な場合における回路の作動について説明する。
電源制御回路18により電源リレー20が閉にされると、充電抵抗9によりバッテリー1からダイオード12を経由してコンデンサ3に充電される。そして、このコンデンサ3への充電電流は、通電電流検出回路14にて時間t4まで検出される。時間t4でこの充電電流がなくなることにより、充電完了と判定される。充電完了時、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは、破線で示すバッテリー1の電圧VBに対してダイオード12の順方向の電圧降下分約0.7V低くなる。
ここで、制御回路10は、リレー8を開のままにして、電動コンプレッサー駆動装置4を時間t5からt6までの短時間作動させる。これにより、コンデンサ3から電動コンプレッサー駆動装置4へ電流が供給され、コンデンサ3の電圧VCは低下する。コンデンサ3の電圧VCは、バッテリー1の電圧VBに対してダイオード12の順方向の電圧降下分
約0.7V以上に低くなるため、通電装置としての充電抵抗9に相応の電流が流れる。この充電抵抗9に流れる電流は、通電電流検出回路14で検出され、制御回路10に伝達される。
従って、制御回路10は、リレー8の接点は正常と判定する。そして、リレー8が閉とされ、電動コンプレッサー駆動装置4により電動コンプレッサー5が起動される。
次に、図2(b)により、リレー8の接点が溶着している場合における回路の作動について説明する。
電源制御回路18により電源リレー20が閉にされると、リレー8の接点は溶着しているため、リレー8の接点を経由してコンデンサ3は瞬間に充電される。但し、この場合、リレー8の接点は損傷するが、ヒューズ6は溶断しないとする。このとき、リレー8の接点は溶着しているので、実線で示すコンデンサ3の電圧VCは破線で示すバッテリー1の電圧VBに等しいままである。
ここで、制御回路10は、リレー8を開のままにして、電動コンプレッサー駆動装置4を時間t5からt6までの短時間作動させる。このとき、リレー8の接点は溶着しているので、コンデンサ3の電圧VCはバッテリー1の電圧VBに等しいままである。そのため、通電装置としての充電抵抗9に電流は流れない。通電電流検出回路14は、電流値0を、制御回路10に伝達する。制御回路10は、故障時の電流設定にしたがってリレー8の接点は短絡故障である溶着と判定する。
これにより、電動コンプレッサー駆動手段4による電動コンプレッサー5の起動時において、リレー8の接点溶着を検出することができる。制御回路10は、この故障判定結果を図示しない不揮発性メモリなどに記憶させる。そして、電源制御回路18に対して、リレー8を交換するまで電源リレー20を閉にする信号を出力しない。
従って、リレー8の接点が溶着した状態で、再度電源リレー20をONすることによる、ヒューズ6溶断、リレー8の接点損傷拡大を防止することができる。
尚、上記各実施例では、電動コンプレッサー駆動手段4により通電電流を流す方法を示したが、通電電流を流す方法としては、電動コンプレッサー駆動手段4により電動コンプレッサー5を作動させる方法、電動コンプレッサー駆動手段4の内部で電力消費する方法等各種考えられる。また、開閉装置として接点のあるリレー8を示したが、半導体で構成しても良い。電位差検出回路19を回路としたが、マイコンのプログラム処理に置き換えてもよい。さらに、上記実施例では通電回路をダイオード12と充電抵抗9で構成したため、電位差検出回路19の判定値を0.3Vとしたが、通電装置をトランジスタにより定電流回路等で構成した場合は、適切な値を選定すればよい。
以上のように、本発明にかかる空調装置は、リレー接点の溶着など開閉装置の入出力間短絡故障を検出できるので、電気製品の電源部にも適用できる。負荷として、電動コンプレッサーに限らず、モータ等も使用できる。自動車に限らず、振動、電源変動のある各種移動体にも好適である。
本発明の実施の形態1における空調装置の回路図 (a)本発明の実施の形態1における開閉装置が正常時のタイミングチャート、(b)本発明の実施の形態1における開閉装置が短絡故障時のタイミングチャート 本発明の実施の形態2における空調装置の回路図 (a)本発明の実施の形態3における開閉装置が正常時のタイミングチャート、(b)本発明の実施の形態3における開閉装置が短絡故障時のタイミングチャート 電動コンプレッサー駆動装置の電流波形図 従来の空調装置の回路図
符号の説明
1 バッテリー(直流電圧発生手段)
3 コンデンサ
4 電動コンプレッサー駆動装置
5 電動コンプレッサー
8 リレー(開閉装置)
9 充電抵抗(通電手段)
10 制御回路(制御手段)
14 通電電流検出回路
19 電位差検出回路

Claims (5)

  1. 直流電圧発生手段と、前記直流電圧発生手段に直列に接続される通電手段と、前記通電手段に流れる通電電流を検出する通電電流検出手段と、前記通電手段と並列に接続される開閉装置と、前記直流電圧発生手段から前記通電手段を介して充電されるコンデンサと、前記直流電圧発生手段から前記開閉装置を介して電力を供給され電動コンプレッサーを駆動する電動コンプレッサー駆動手段と、前記開閉装置及び前記電動コンプレッサー駆動手段を制御する制御手段とを具備する空調装置において、前記制御手段は、前記開閉装置を開に制御した状態で前記電動コンプレッサー駆動手段を作動させて前記通電電流検出手段で通電電流を検出し、所定の電流値に基づいて前記開閉装置の短絡故障の有無を判定する開閉装置診断を行うことを特徴とする空調装置。
  2. 電動コンプレッサー駆動手段による電動コンプレッサーの駆動が停止された後において、制御手段は、開閉装置を開に制御した状態で前記電動コンプレッサー駆動手段を作動させて通電電流検出手段で検出した通電電流が所定の電流値以下の場合、前記開閉装置が短絡故障であると判定することを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  3. 開閉装置の入出力間電位差を検出する電位差検出手段を具備し、制御手段は、前記開閉装置を開に制御した状態で前記電位差検出手段で検出した電位差が所定値以上の場合は前記開閉装置は正常であると判定し、電動コンプレッサー駆動手段を作動させての開閉装置診断は行わないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調装置。
  4. 開閉装置は接点を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の空調装置。
  5. 自動車に搭載されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の空調装置。
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