JP2006281527A - インクジェット式プリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録素子基板と支持部材のとの接着面の信頼性向上させ、高品質のインクジェット式プリントヘッドを効率よく供給する。
【解決手段】記録素子基板に電気パルス信号を印加するための電気配線基板と、電気配線基板を保持固定する支持板と、記録素子基板の支持部材からなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、支持部材と支持板の接合部に断熱層となる空間を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】記録素子基板に電気パルス信号を印加するための電気配線基板と、電気配線基板を保持固定する支持板と、記録素子基板の支持部材からなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、支持部材と支持板の接合部に断熱層となる空間を有する。
【選択図】 図1
Description
発明は、インクジェット式プリントヘッドおよびその製造方法に関する。
特に製造工程における、熱による部品同士の接着面に生じるストレスを軽減する製造方法に関する。
従来までのインクジェット式プリントヘッドでは、記録素子基板がチッププレートに接するための開口部と、記録素子基板の電極に対応した電極端子と、プリンタなどからの電気信号を受けとるための外部入力端子を持つ配線基板(以下電気配線テープと称する)との間に配置され、電気配線テープを保持固定する支持板(以下マクラと称する)を有しており、マクラはHBチップの外形より大きな開口部を持つ一枚のプレート形状をしており、開口部以外の全面を、接着剤でチッププレートに接着固定している。次に、マクラの接着されたチッププレートとの接合体にHBチップを接着し、電気配線テープをマクラのチッププレートと接着面と反対側の面に、熱硬化型接着剤などを用いて加熱して接着固定している(例えば、特許文献1参照)。
マクラとチッププレートは開口部以外の全面を接着しているので電気配線テープ側からだけ加熱したのでは熱がチッププレート側へ逃げやすく硬化時間を要する。そこで、チッププレートのマクラが貼り付けられた反対側の面からも加熱を行ってワーク全体を加熱することで接着剤を短時間で硬化させている。そのため、チッププレートに接着されたHBチップやHBチップとチッププレートの接着面なども同等に加熱されている。
また、特許文献3には、記録素子基板を保持固定する支持部材と本提案と同様な記録素子基板と配線基板と支持板を有し、配線基板周囲に封止樹脂を充填してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、支持部材と支持板の間に隙間が設けられたことを特徴とするインクジェット記録ヘッドが提案されている。そこには、支持部材と支持板の間に設けられた隙間を介して、配線基板周囲に充填した封止樹脂が記録素子基板の周囲に充填するための構造として示されている。
特開2002−019123号公報
特開2002−019120号公報
特開2000−177134号公報
本発明では、HBチップとチッププレート接着面の信頼性向上させ、高品質のインクジェット式プリントヘッドを効率よく供給することを課題とする。
複数の色のインクを同一のHBチップから吐出するインクジェット式プリントヘッドによる印刷では、インクタンクからHBチップの液室までのどこかで別の色のインクが混ざり合ってしまう(前記混色)と正確な色を表現することが出来なくなってしまうため、インクをインクタンクからHBチップの液室へ供給するための流路は色毎に分離されていなければならない。HBチップとチッププレートの接合部では、2部材の接着面において各色を分離している。前記の手順では、HBチップとチッププレートを接合後に、電気配線テープを熱硬化型接着剤にて接着している。
接着面のサイズがより大きなHBチップを使うインクジェット式プリントヘッドでは、HBチップとチッププレートの接着後の加熱工程において、HBチップとチッププレートの材質の違いによる線膨張の差から、この2部材の接着面にストレスが生じ、接着面の信頼性を低下させる可能性があった。
そこで、HBチップとチッププレートの接着面に生じるストレスを軽減して、信頼性の高い接着を行い、高品質のインクジェット式プリントヘッドを効率よく供給することを課題とする。
本発明の第一の形態は、マクラの外周部および開口部の周囲に土手を設け、チッププレートとマクラを接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて電気配線テープ側から加熱することで、電気配線テープをマクラに接着固定することを特徴とするものである。
本発明の第二の形態は、チッププレートがマクラの外周部および開口部の周囲と接する部分に土手を備え、チッププレートとマクラを接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて電気配線テープ側から加熱することで、電気配線テープをマクラに接着固定することを特徴とするものである。
本発明の第三の形態は、チッププレートがマクラの外周部および開口部の周囲と接する部分に土手を備え、かつマクラの外周部および開口部の周囲にも土手を設け、チッププレートとマクラを接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて電気配線テープ側から加熱することで、電気配線テープをマクラに接着固定することを特徴とするものである。
更に説明すれば、本発明の技術内容は以下の構成を備えることにより前記課題を解決できた。
(1)インクを吐出する吐出口群と、この吐出口からインクを吐出させるための吐出エネルギー発生素子と前記吐出口群の反対の面にインク供給口を具備する記録素子基板と、前記記録素子基板が取りつけられ、前記記録素子基板の液室にインクを連通する液体供給路が形成されている支持部材と、前記記録素子基板を組み込むための開口部を有し、前記記録素子基板と接続されることにより、前記記録素子基板に対してインクを吐出するための電気パルス信号を印加する配線基板と、前記記録素子基板が前記支持部材に接するための開口部を持ち、前記支持部材と前記配線基板の間に配置され前記配線基板を保持固定する支持板とからなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、前記支持部材と支持板の接合部に断熱層となる空間を有することを特徴するインクジェット式プリントヘッド。
本発明により、電気配線テープ側からの加熱が、チッププレート側へ逃げるのを低減し、電気配線テープをマクラに接着する熱硬化型接着剤を効率的に加熱し接着できる。チッププレートやチッププレート上に接着されたHBチップには不用な熱が加わらなくなる。そのため、電気配線テープをマクラに接着する際の加熱によるHBチップとチッププレートの温度上昇を抑えることになり、線膨張の差から生じるHBチップとチッププレートの接着面へのせん断方向のストレスが軽減し、HBチップとチッププレートの接着面の信頼性が向上する。さらに、接着のための加熱は電気配線テープ側からだけとなり、チッププレート側からの加熱を廃止することで製造工程での省電力化が可能である。
よって、HBチップと、HBチップが取りつけられ、HBチップの液室にインクを連通する液体供給路が形成されているチッププレートと、HBチップを組み込むための開口部を有し、HBチップと接続されることにより、HBチップに対してインクを吐出するための電気パルス信号を印加する電気配線テープと、HBチップがチッププレートに接するための開口部を持ち、チッププレートと電気配線テープの間に配置され電気配線テープを保持固定するマクラとからなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、HBチップとチッププレートの接着面のサイズがより大きいHBチップを用いたインクジェット式プリントヘッドの製造方法を確立した。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
本発明によるインクジェット式プリントヘッドについて図1〜図8を参照しながら説明する。
図2は、本実施例におけるインクジェット式プリントヘッドの分解構造図である。
図3は、本実施例におけるインクジェット式プリントヘッドの外観図である。
プリントヘッド1は、インクを吐出する吐出口群と、この吐出口からインクを吐出させるための吐出エネルギーを発生する電気熱変換素子とを具備するHBチップおよびHBチップの液室にインクを連通する液体供給路が形成されているチッププレートを含むチッププレートユニット2と、HBチップへ供給するインクを貯留するインクタンクの取り付け部(以下チップタンクと称する)を含むインク供給ユニット3と、放熱部材4から構成される。プリントヘッド1は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うインクジェットプリントヘッドである。
図2の分解斜視図に示すように、チッププレートユニット2は、HBチップ201、チッププレート202、電気配線テープ203、マクラ204で構成されており、また、チップタンクユニット3は、チップタンク301、流路プレート302、ジョイントゴム303、フィルター304、シールゴム305から構成されている。
図4は、HBチップ201の構成を説明するために一部分解した斜視図である。HBチップ201は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板4001にインク流路として長溝状の貫通口からなるインク供給口4002がSiの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成され、インク供給口4002を挟んだ両側に電気熱変換素子4003がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列され、前記電気熱変換素子4003と、電気熱変換素子4003に電力を供給するAl等の電気配線は成膜技術により形成されている。さらに、前記電気配線に電力を供給するための電極部4004が電気熱変換素子4003の両外側に配列されており、電極部4004にはAu等のバンプが形成されている。そして、前記Si基板4001上には、電気熱変換素子4003に対応したインク流路4005を形成するためのインク流路壁4006と吐出口4007が樹脂材料でフォトリソ技術によりに形成され、吐出口群4008を形成している。したがって、前記電気熱変換素子4003に対向して前記吐出口4007が設けられているため、インク供給口4002から供給されたインクはインク流路4005を通り、電気熱変換素子4003により発生した気泡により吐出される。
次に、チッププレート202は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al2O3)材料で形成されている。なお、チッププレート202の素材は、アルミナに限られることなく、HBチップ201の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、HBチップ201の材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。チッププレート202の素材は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。
図1および図7に示すように土手を設けたマクラ7003は、例えば、厚さ0.5〜10mmの板状部材で、その外周部および開口部208の周囲に高さ0.3、幅0.5〜2mmの土手7001部を設けた形状であり、アルミナ(Al2O3)材料で成型加工により形成されている。なお、マクラの材質も、アルミナに限られることなく、チッププレート202の材料と同じか、もしく同等の線膨張率を有するセラミックやAl、SUSなどの金属材料で形成されてもよい。そして、チッププレート202に接着固定されるHBチップ201が3つ並べられた外形寸法よりも大きな開口部208を有する形状となっている。また、HBチップ201と電気配線テープ203(後述)を平面的に電気接続できるように、土手部7001を含むマクラの厚さがHBチップ201の厚さと同じになっている。
チッププレート202とマクラ204の接合は、マクラ204に設けられた土手7001部に、第一の接着剤を転写し、チッププレート202のX方向の基準位置6001およびY方向の基準位置6002に対して、マクラ204の開口部208の位置が一定になるように位置決めを行い接着する。チッププレート202とマクラ204の接合により断熱層7002が形成される。接着に用いられる第一の接着剤は、耐インク性があり、硬化後の硬度が比較的低いものが望ましい。例えば、変成シリコーンタイプの接着剤であり、接着層の厚みは50μm以下が望ましい。
次に、チッププレート202とマクラ204の接合体にHBチップ201を接着固定する。
HBチップ201のインク供給口4002がチッププレート202のインク供給口205にそれぞれ対応し、かつ、3つのHBチップ201はそれぞれチッププレート202に対して位置精度良く接着固定する。接着に用いられる第二の接着剤は、低粘度で、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。その第2の接着剤は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤であり、接着層の厚みは20μm以下が望ましい。
電気配線テープ203は、HBチップ201に対してインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、HBチップ201の電極部4004に対応する電極端子206と、この配線テープ端部に位置しプリンタ本体などからの電気信号を受け取るための外部信号入力端子207を有している。
電気配線テープ203は、マクラ204のチッププレート208接合面と反対側の面に第三の接着剤を転写し、HBチップ201の電極部4004に、それに対応する電極端子206を位置合わせし接着する。第三の接着剤には、低粘度で硬化後比較的高い硬度を有し、耐インク性のあるものが望ましい。この特性を持った接着剤は、例えばエポキシ樹脂を主成分とした熱硬化型の接着剤である。図8に示すようにHBチップ201とチッププレート204の接着面への線膨張の違いによるストレスの影響を軽減するため、第三の接着剤を硬化させるための加熱は、電気ヒータ8002を備えた金属ブロック8001などを用いて、電気配線テープ203を介して加熱を行ない、チッププレート203のマクラ204接着面の反対側からの加熱は行なわないか、もしくは極力抑えることが望ましい。
また、電気配線テープ203とHBチップ201は、電気的に接続されており、接続方法は、例えば、HBチップ201の電極部4004と電気配線テープの電極端子206が超音波接合法により電気接合されている。
HBチップ201と電気配線テープ203の電気接続部分は、第1の封止剤(不図示)及び第2の封止剤3001により封止され、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。第1の封止剤は、主に電気配線テープ203の電極端子206とHBチップ201の電極部4004との接続部の裏面側とHBチップ201の外周部分を封止し、第2の封止剤は、前記接続部の表側を封止している。そして電気配線テープ204は、チッププレート202の一側面で折り曲げられ、チッププレートの側面に第三の接着剤で接着される。第三の接着剤は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ10〜100μmの熱硬化接着剤が使用される。
チップタンクユニット3は、インクタンク5001からHBチップ201にインクを導くためにあり、チップタンク301と流路プレート302とフィルター304とシールゴム305とジョイントゴム303から構成されている。樹脂成形にて形成されたチップタンク301と流路プレート302とを超音波溶着することによりインク流路を形成している。
図5はプリントヘッドにインクタンクが装着する様子を示した模式図である。インクタンク5001と係合するジョイント部には、外部からのゴミの進入を防ぐためのフィルター304が溶着により接合されており、さらに、ジョイント部からのインクの蒸発を防止するために、シールゴム305が装着されている。またチップタンク301は、着脱自在のインクタンク5001を保持する機能も一部有しており、インクタンク5001の第1の爪(不図示)を係合する第1の穴5002およびインクタンク5001の取り外しレバー5003を係合する第2の穴5004を有している。ジョイントゴム303は、チッププレートユニット2のインク供給口1004とチップタンクユニットのインク供給口306をインクがリークしないように連通させるために、チップタンク301に係合されている。
放熱部材4は0.5〜3mm程度の金属板、特に熱伝導良好なアルミニウムや銅またはこれらの合金などを、プレス加工または引抜加工することによって低コストにて形成され、必要に応じて耐食性を向上させるための表面処理が施される。放熱部材4はチッププレートユニット2の供給口1004とチップタンクユニット3のインク供給口306を連通させるための開口部401が形成されている。また、チッププレートユニット2下面と接合される部分に平坦部を持ち、チッププレートユニット2からの熱伝導性を向上させ、必要十分な放熱面積が得られるような形状を採用する。
次に、放熱部材4のチッププレートユニット2に接合される平坦部に、銀ペーストなどの充填剤1003を塗布し、チッププレートユニット2のX方向位置決め基準6001、Y方向位置決め基準6002に対して、一定の位置に位置決めし、チッププレートユニットを組み立て装置にてZ方向に移動させ、チッププレートユニット2と放熱部材4が接合される。充填剤1003は常温硬化タイプであると、チッププレートユニット2と放熱部材4とチップタンクユニット3を結合した後に熱によるキュア工程が発生しないため、望ましい。
X、Y方向に位置決めされ充填材1003が塗布された放熱部材4の上に、チッププレートユニット2を供給する。チッププレートユニット2はチップタンクユニットに設けられたX、Y方向の位置決め基準面(6001、6002)に突き当てられることで正確に位置決めされる。その後、チッププレートユニットを組み立て装置にてZ方向に力を加えて放熱部材4の支持部1002を押し下げ変形させ、チップタンクユニット3に設けられたZ方向の位置決め基準面1001に突き当て位置決めする。チップタンクユニット3にチッププレートユニット2が正確に位置決めされると同時に、チッププレートユニット2と放熱部材4が接合され、チップタンクユニット3にチッププレートユニット2がビス5で固定し接合が完了する。
次に、放熱部材4をチップタンクユニット3の放熱部材の支持部1002に乗せ、チップタンクユニット3または組み立て装置に設けた放熱部材のX、Y方向位置決め基準(不図示)に突き当てることで、X、Y方向の位置決めを行う。この放熱部材4のX、Y方向の位置決め基準(不図示)は放熱部材4のZ方向への移動を阻害しないように先端部を半球形状にすると良い。次に放熱部材4のチッププレートユニット2に接合される平坦部に、銀ペーストなどの充填剤1003を塗布する。この充填材1003は、放熱部材4をチップタンクユニット3に乗せる前に塗布されてもかまわない。充填剤1003は常温硬化タイプであると、チッププレートユニット2と放熱部材4とチップタンクユニット3を結合した後に熱によるキュア工程が発生しないため、望ましい。
位置決めされたチップタンクユニット3に、チッププレートユニット2を供給する。チッププレートユニット2はチップタンクユニットに設けられたX、Y方向の位置決め基準面(6001、6002)に突き当てられることで正確に位置決めされる。その後、チッププレートユニットを組み立て装置にてZ方向に移動させ、チップタンクユニット3に設けられたZ方向の位置決め基準面1001に突き当て位置決めする。チップタンクユニット3にチッププレートユニット2が正確に位置決めされ、ビス5で固定し接合が完了する。
チップタンクユニット3の基準位置に対して、チッププレートユニット2をX、Y、Z方向に正確に位置決めすることで、チッププレートユニット2のインク供給口1004とチップタンクユニットのインク供給口306も位置決めされ、ジョイントゴム303が圧接されることでインクがリークすることなく連通する。
チッププレートユニット2の電気配線テープ203はチップタンクユニット3の一側面に、端子位置決めピンと端子位置決め穴(2ヶ所)により位置決めされ、チップタンクユニット3に設けられた端子結合ピンをカシメることにより固定し、プリントヘッド1が完成する。
本実施例に示すプリントヘッドは、実施例1で示した図2〜図5の同等の構成である。
本実施例では、図10および図11に示すように断熱層10002を形成するためにチッププレート10003に土手10001部を設けた。土手10001部はマクラ204の外周部および開口部208の周囲と接する部分に、チッププレート10003を成型により形成するのと同時に形成される。本実施例では、マクラのサイズ30×30×0.6、マクラ開口部サイズ16×16mmに対応した位置に設け、チッププレート10003の土手10003の幅2mm、高さ0.3mmとした。
チッププレート10003とマクラ204の接合は、チッププレートの土手10001部に実施例1と同等の接着剤を転写し、チッププレート10003のX方向の基準位置(不図示)およびY方向の基準位置(不図示)に対して、マクラ204の開口部208の位置が一定になるように位置決めを行い接着する。チッププレート10003とマクラ204の接合により断熱層10002が形成される。
実施例1と同様に、接着剤には変成シリコーンタイプの接着剤を使い、接着剤厚さを50μm以下とした。
本実施例に示すプリントヘッドは、実施例1で示した図2〜図5の同等の構成である。
本実施例では、図12および図13に示すように断熱層12003を形成するためにチッププレート12004に土手12002部を設け、かつマクラ12005にも土手12001部を設けた。マクラ12005に設けた土手120001部はマクラ12005の外周部および開口部208の周囲にマクラ12005を成型により形成するのと同時に形成される。チッププレート12004の土手12002部は、マクラ12005に設けた土手12001部に対応する位置に、チッププレート12004を成型により形成するのと同時に形成される。本実施例では、マクラ12005のサイズ30×30×0.6、マクラ開口部サイズ16×16mmに土手12001を外周部、開口部ともに幅2mm、高さ0.2mmとした。チッププレート12004には、マクラ12005の土手12001に対応した幅2mm、高さ0.2mmの土手を設けた。
チッププレート12004とマクラ12005の接合は、チッププレートの土手12002部に実施例2と同等の接着剤を転写し、チッププレート12004のX方向の基準位置(不図示)およびY方向の基準位置(不図示)に対して、マクラ12005の開口部208の位置が一定になるように位置決めを行い接着し、断熱層120003が形成される。
実施例1、2と同様に、接着剤には変成シリコーンタイプの接着剤を使い、接着剤厚さを50μm以下とした。
1 プリントヘッド
2 チッププレートユニット
3 チップタンクユニット
4 放熱部材
5 ビス
1001 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)Z方向突き当て基準面
1002 (チップタンクユニットに備えた)放熱部材支持部
1003 充填材
1004 (チッププレートユニットの)インク供給口
201 HBチップ
202 チッププレート
203 電気配線テープ
204 マクラ
205 (チッププレートの)インク供給口
206 電極端子
207 外部信号入力端子
208 (マクラの)開口部
301 チップタンク
302 流路プレート
303 ジョイント
304 フィルター
305 シールゴム
306 (チップタンクの)インク供給口
401 (放熱部材の)開口部
3001 (第二の)封止剤
4001 Si基板
4002 (HBチップの)インク供給口
4003 電気熱変換素子
4004 電極部
4005 インク流路
4006 インク流路壁
4007 吐出口
4008 吐出口群
5001 インクタンク
5002 (インクタンクの第一の爪を係合する第一の)穴
5003 取り外しレバー
5004 (取り外しレバーを係合する第二の)穴
6001 チッププレートのX方向の基準位置
6002 チッププレートのY方向の基準位置
7001 マクラに設けた土手部
7002 断熱層
7003 土手を設けたマクラ
8001 金属ブロック
8002 電気ヒータ
9001 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)X方向突き当て基準面
9002 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)Y方向突き当て基準面
10001 チッププレートに設けた土手部
10002 断熱層
10003 土手を設けたチッププレート
12001 マクラに設けた土手部
12002 チッププレートに設けた土手部
12003 断熱層
12004 土手を設けたチッププレート
12005 土手を設けたマクラ
2 チッププレートユニット
3 チップタンクユニット
4 放熱部材
5 ビス
1001 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)Z方向突き当て基準面
1002 (チップタンクユニットに備えた)放熱部材支持部
1003 充填材
1004 (チッププレートユニットの)インク供給口
201 HBチップ
202 チッププレート
203 電気配線テープ
204 マクラ
205 (チッププレートの)インク供給口
206 電極端子
207 外部信号入力端子
208 (マクラの)開口部
301 チップタンク
302 流路プレート
303 ジョイント
304 フィルター
305 シールゴム
306 (チップタンクの)インク供給口
401 (放熱部材の)開口部
3001 (第二の)封止剤
4001 Si基板
4002 (HBチップの)インク供給口
4003 電気熱変換素子
4004 電極部
4005 インク流路
4006 インク流路壁
4007 吐出口
4008 吐出口群
5001 インクタンク
5002 (インクタンクの第一の爪を係合する第一の)穴
5003 取り外しレバー
5004 (取り外しレバーを係合する第二の)穴
6001 チッププレートのX方向の基準位置
6002 チッププレートのY方向の基準位置
7001 マクラに設けた土手部
7002 断熱層
7003 土手を設けたマクラ
8001 金属ブロック
8002 電気ヒータ
9001 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)X方向突き当て基準面
9002 (チップタンクユニットに備えたチップレートユニットの)Y方向突き当て基準面
10001 チッププレートに設けた土手部
10002 断熱層
10003 土手を設けたチッププレート
12001 マクラに設けた土手部
12002 チッププレートに設けた土手部
12003 断熱層
12004 土手を設けたチッププレート
12005 土手を設けたマクラ
Claims (10)
- インクを吐出する吐出口群と、この吐出口からインクを吐出させるための吐出エネルギー発生素子と前記吐出口群の反対の面にインク供給口を具備する記録素子基板と、前記記録素子基板が取りつけられ、前記記録素子基板の液室にインクを連通する液体供給路が形成されている支持部材と、前記記録素子基板を組み込むための開口部を有し、前記記録素子基板と接続されることにより、前記記録素子基板に対してインクを吐出するための電気パルス信号を印加する配線基板と、前記記録素子基板が前記支持部材に接するための開口部を持ち、前記支持部材と前記配線基板の間に配置され前記配線基板を保持固定する支持板とからなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、前記支持部材と支持板の接合部に断熱層となる空間を有することを特徴するインクジェット式プリントヘッド。
- 前記支持板の外周部および前記記録素子基板が前記支持部材に接するために前記支持板に設けられた開口部の周囲だけで、前記支持部材と前記支持板が接合することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式プリントヘッド。
- 前記支持板の外周部および前記開口部の周囲に土手を設け、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板を支持板に接着固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット式プリントヘッド。
- 前記支持部材が前記支持板の外周部および前記開口部の周囲と接する部分に土手を備え、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板をマクラに接着固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット式プリントヘッド。
- 前記支持部材が前記支持板の外周部および前記開口部の周囲と接する部分に土手を備え、かつ前記支持板もその外周部および前記開口部の周囲に土手を設け、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板を支持板に接着固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット式プリントヘッド。
- インクを吐出する吐出口群と、この吐出口からインクを吐出させるための吐出エネルギー発生素子と前記吐出口群の反対の面にインク供給口を具備する記録素子基板と、前記記録素子基板が取りつけられ、前記記録素子基板の液室にインクを連通する液体供給路が形成されている支持部材と、前記記録素子基板を組み込むための開口部を有し、前記記録素子基板と接続されることにより、前記記録素子基板に対してインクを吐出するための電気パルス信号を印加する配線基板と、前記記録素子基板が前記支持部材に接するための開口部を持ち、前記支持部材と前記配線基板の間に配置され前記配線基板を保持固定する支持板とからなるインクジェット式プリントヘッドにおいて、前記支持部材と支持板の接合部に断熱層となる空間を有することを特徴するインクジェット式プリントヘッドの製造方法。
- 前記支持板の外周部および前記記録素子基板が前記支持部材に接するために前記支持板に設けられた開口部の周囲だけで、前記支持部材と前記支持板が接合することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット式プリントヘッドの製造方法。
- 前記支持板の外周部および前記開口部の周囲に土手を設け、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板を支持板に接着固定することを特徴とする請求項6又は7に記載のインクジェット式プリントヘッドの製造方法。
- 前記支持部材が前記支持板の外周部および前記開口部の周囲と接する部分に土手を備え、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板をマクラに接着固定することを特徴とする請求項6又は7に記載のインクジェット式プリントヘッドの製造方法。
- 前記支持部材が前記支持板の外周部および前記開口部の周囲と接する部分に土手を備え、かつ前記支持板もその外周部および前記開口部の周囲に土手を設け、前記支持部材と前記支持板を接合して断熱層を形成し、熱硬化型接着剤を用いて配線基板側から加熱することで、配線基板を支持板に接着固定することを特徴とする請求項6又は7に記載のインクジェット式プリントヘッドの製造方法。
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WO2012165378A1 (ja) * | 2011-05-28 | 2012-12-06 | 京セラ株式会社 | 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置 |
JPWO2012165378A1 (ja) * | 2011-05-28 | 2015-02-23 | 京セラ株式会社 | 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置 |
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