JP2006281376A - 切削工具の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 硬質材料にて構成された刃先材料に対して円弧状の切刃を高精度かつ容易に形成することが可能な切削工具の製造方法を提供する。
【解決手段】 刃先材料の球体2Aを成形し、その球体2Aをチップベース1に刃先部材として接合する。接合後に刃先部材の球状部分の一部を除去して球面上に切刃を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、立方晶窒化ホウ素焼結体等の硬質材料にて刃先を構成する切削工具の製造方法に関する。
ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、超硬合金、サーメット、セラミックスといった硬質材料を刃先材料に使用した切削工具は切刃の摩耗が少なくて高い加工精度が得られるため、高硬度の金属材料等の精密加工分野等で好適に用いられている。ガラス等の硬脆材料の精密加工分野においてはダイヤモンド工具を用いた延性切削加工が従来から検討されており、最近では、ダイヤモンド工具に代えて立方晶窒化ホウ素(cBN)を刃先に使用したcBN切削工具による延性切削加工も研究されている。cBN切削工具は刃先材料の酸化反応が生じ難いため、ダイヤモンド工具と比べて切刃の摩耗が顕著に小さく、超精密加工に特に適している。一例として、光学素子用レンズ等の光学素子のレンズ面をcBN切削工具により鏡面加工できることも確認されている。
ところで、上記のような硬質材料を刃先材料として使用した切削工具の製造方法としては、超硬合金等からなるチップベースのコーナー部分に切り欠きを設け、その切り欠き部分を埋めるように刃先材料を接合し、しかる後、刃先材料のすくい面と逃げ面との交差稜線部を研磨して所望形状の切刃を形成する方法が一般に採用されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−175408号公報
レンズ面加工のような自由曲面加工に用いる切削工具においては、切刃を円弧状に湾曲した形状に形成する必要があり、特に鏡面加工のような超精密加工では切刃を形状誤差が極めて小さい高精度の円弧形状に形成する必要がある。このような円弧状の切刃を従来の刃付け方法で形成するためには、研削砥石の研磨面と刃先材料との間に円弧に沿った往復運動を与える必要があり、切刃の形状精度が研削装置の運動精度に大きく依存する。このため、研削装置に高い精度が要求されて工具の製造コストが圧迫される。また、円弧に沿った往復運動を創成するためにはリンク機構等の揺動機構が必要とされ、そのような機構では得られる精度にも限界があるので、超精密加工に適するような高精度の切刃を形成することは極めて困難である。さらに、cBN焼結体等の焼結材料は引っ張り方向の力に弱いため、従来の刃付け方法では逃げ面研磨時に発生する引っ張り応力で刃先が欠損し易く、高精度の円弧状の切刃を形成することはより一層困難である。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、硬質材料にて構成された刃先材料に対して円弧状の切刃を高精度かつ容易に形成することが可能な切削工具の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の切削工具の製造方法は、刃先材料を真球加工して球体(2A)を成形し、前記球体の一部を除去して該球体の球面上に切刃(4)を形成することにより、上述した課題を解決する。
本発明の製造方法によれば、刃先材料の球体を成形してその一部を除去することにより、その除去部分と球面との交差部分に球面に沿った切刃を生じさせることができる。このため、円弧状の往復揺動運動を創成して刃付けを行う必要がない。球体の形成方法は、従来より、ベアリング用転動体、宝飾品といった様々な真球部品の製作に用いられており、簡単な機構で高精度の球体を製造する真球加工法が確立されている。数ナノミクロンのオーダの真球度で球体を成形する真球加工法すらも存在する。こうした技術を刃先材料の球体化に利用することにより、円弧運動を創成して刃付けする従来方法と比して容易かつ高精度に円弧状の切刃を形成することができる。しかも、球体の形成時には刃先材料に圧縮力が専ら作用するために刃先材料の欠損も生じ難い。これにより、欠けが少ない高精度の円弧状の切刃を容易に得られる。
本発明の一形態においては、前記球体の少なくとも一部の球状部分が残された刃先部材(2A、2B)をチップベースに接合し、接合後に前記刃先部材の球状部分の一部を除去して切刃を形成してもよい。この形態によれば、刃先部材の球状部分を除去する方向、除去する深さを調整することによってチップベースに対して所望の位置に切刃を設けることができる。このため、刃先部材をチップベースに取り付ける際のチップベースと刃先部材との位置合わせに関する制約が少ないか、あるいは位置合わせが全く不要となる。
チップベースへの接合後に切刃を形成する場合においては、前記チップベースを支持しつつ前記刃先部材の球状部分を研磨面(20a)に押し当て、前記研磨面と前記刃先部材との間に相対運動を与えて前記切刃を形成することができる。チップベースを支持することにより、球体を単独で加工して切刃を形成するよりも加工時の支持を容易かつ安定的に行うことができ、それにより切刃を高精度に形成することができる。特に、球体が小さいときにはその効果は顕著である。
研磨により切刃を形成する場合においては、前記研磨面を平面とし、前記刃先部材と前記研磨面との間の相対運動により前記切刃及び平坦なすくい面を形成してもよい。この形態では平面状の研磨面を利用して切刃及びすくい面を容易に形成することができる。研磨面を刃先部材に対して刃先から刃元側へ相対移動させることにより、刃先部分おける引っ張り応力の発生を抑え、それにより切刃の欠損をさらに確実に防止することができる。
あるいは、 前記研磨面を球面状とし、前記刃先部材と前記研磨面との間の相対運動により前記刃先部材に前記切刃及び前記研磨面と相補的な球面状のすくい面を形成してもよい。この形態では、すくい面と逃げ面とがなす刃先角を研磨面の曲率に応じて変化させることができる。
本発明の製造方法の一形態においては、前記球体の一部を除去して前記切刃を形成し、得られた加工物を刃先部材としてチップベースに接合してもよい。球体が小さい場合には上述したようにチップベースへの接合後に切刃を加工した方が加工が容易で安定性に優れるが、球体が十分に大きいときには予めこれをスライスし、あるいは研磨して切刃を形成することも十分に可能である。そして、チップベースが存在しない状態で球体を加工する場合には加工に対する制約が少ない利点がある。
本発明においては、前記球体を焼結体にて構成するとともに、前記切刃を形成する際には前記刃先材料を除去する力(F)を刃先から刃元側へ向かって作用させてもよい。このように力を作用させることにより、刃先部分おける引っ張り応力の発生を抑えることができ、それにより切刃の欠損をさらに確実に防止することができる。特に、球体を立方晶窒化ホウ素焼結体にて構成する場合においてその効果は顕著である。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上説明したように、本発明の切削工具の製造方法によれば、刃先材料を真球加工して球体を成形し、その球体の一部を除去して切刃を得るようにしたため、円弧状の往復揺動運動を創成して刃付けを行う必要がなくなり、従来方法と比して容易かつ高精度に円弧状の切刃を形成することができる。しかも、球体の形成時には刃先材料に圧縮力が専ら作用するために刃先材料の欠損も生じ難く、欠けが少ない高精度の円弧状の切刃を容易に得ることができる。
図1〜図12を参照して、本発明を旋盤用のスローアウェイチップの製造に適用した一形態を説明する。図1はスローアウェイチップの製造に使用するチップベース1の平面図、図2はその側面図である。チップベース1は多角形平板状に形成され、その先端には刃先部材を取り付けるための凹部1aが形成される。また、チップベース1には、不図示の工具本体にチップベース1を固定するための取付孔1b等が適宜に設けられる。但し、チップベース1の工具本体に対する固定方法はボルト締結に限らず、ろう付け等を用いた接合、クランプ駒等を用いた機械的なクランプでもよい。チップベース1の素材には一般のスローアウェイチップと同様に超硬合金等の金属、セラミックス等を用いることができる。凹部1aは球面の一部を構成するように形成されている。このような凹部1aは例えばボールエンドミルを利用して形成することができる。
図3及び図5に示すように、チップベース1の凹部1aには刃先材料を真球加工してなる球体2Aが刃先部材として接合される。刃先材料としては、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、超硬合金、サーメット、セラミックスといった硬質材料を適宜に選択してよい。接合方法としては従来のダイヤモンド工具、cBN工具等で利用されている高周波ろう付け等の各種の接合方法を用いてよい。球体2Aの製造方法は後述する。次に、図4及び図6に示すように球体2Aの上部が除去されて刃先部材2にすくい面3が形成され、そのすくい面3と球面との交差稜線に切刃4が付与される。このようにして形成された切刃4は球面上に存在しており、球体2Aの曲率半径に従って円弧状に湾曲する。従って、すくい面3を形成した後の刃先部材2に砥石等を押し付けて切刃4の形状を円弧形状に整える必要はない。また、切刃4の下方に連なる球面の一部はそのまま逃げ面5として使用することができる。球体2Aを除去する方法は後述する。球体2Aを除去する深さはすくい面3と逃げ面5との交差角として与えられる刃先角に応じて設定すればよい。
なお、図6ではすくい面3をチップベース1の上下面と平行に設けているが、図7に示すようにすくい面3を切刃4に向かって前下がりに形成し、あるいは図8に示すようにすくい面3を切刃4に向かって前上がりに形成してチップベース1に対するすくい面3の傾きを変化させることができる。このようにすくい面3の傾きを変化させることにより、スローアウェイチップによる被削材の切削時における工具すくい角及び逃げ角を調整することができる。
図9及び図10に示すように、刃先角をθ、球体2Aの除去深さをΔt、球体2Aの半径をrとし、球体2Aの中心と刃先(切刃4の頂点をいう。)とを結んだ直線とすくい面とがなす角度をαとすれば、これらの関係は次の通りである。なお、図9は球体2Aの除去深さΔtを半径r以下に設定した場合、図10は球体2Aの除去深さΔtを半径rよりも大きく設定した場合である。
θ≧π/2のときは図9よりθ=(π/2)+αであるから(1)式が成り立つ。
α=θ−(π/2) ……(1)
また、図9より(2)式が成り立つ。
sinα=(r−Δt)/r ……(2)
これらの(1)、(2)式から
Δt=r(1−sinα)=r(1−sin(θ−(π/2))) ……(3)
θ<π/2のときは図10よりθ=(π/2)−αであるから(4)式が成り立つ。
α=(π/2)−θ ……(4)
また、図10より(5)式が成り立つ。
sinα=(Δt−r)/r ……(5)
これらの(4)、(5)式から
Δt=r(1+sinα)=r(1+sin((π/2)−θ)) ……(6)
すくい面3及び切刃4を形成する際には、目的とする刃先角θに応じて上式(3)又は(4)により除去深さΔtを定めればよい。傾斜角αは上述したようにスローアウェイチップにて被削材を切削する際に必要な工具すくい角又は逃げ角に応じて適宜に設定すればよい。
図11は球体2Aの真球加工する方法の一例を示している。この例では一対の砥石車10A、10Bがそれらの間に球体2Aの直径と等しい空隙部11が生じるようにして同軸的に配置される。砥石車10A、10Bは不図示の回転機構によりそれらの軸線の周りに同一方向へ互いに異なる速度で回転駆動される。砥石車10A、10Bの回転軸は水平方向に設定されているが、鉛直方向以外であればよい。一方の砥石車10Aの中心部には空隙部11に通じる導入孔12が設けられている。その導入孔12を介して、球体2Aの原型となる粗球13がガイド14により空隙部11に導かれる。粗球13は球体2Aの素材となる刃先材料を例えば焼結等により球状に形成することができる。その真球度は切刃4に要求される形状精度よりも十分に低くて足りる。粗球13の直径は球体2Aよりも研磨代相当だけ大きく設定される。空隙部11に導かれた粗球13は砥石車10A、10Bによって研磨されつつ、遠心力と重力とによって砥石車10A、10Bの外周側へ徐々に移動し、最終的には空隙部11から落下する。これにより球体2Aを製造することができる。このような製造方法によれば、粗球13には主として圧縮力が作用するので、cBN焼結体のような引っ張り方向の力に弱い刃先材料にて粗球13を形成した場合でも、欠損が生じ難く、真球度の高い球体2Aを効率よく製造することができる。
なお、上記の製造方法はあくまで一例であり、球体2Aは各種の真球加工法により製造してよい。例えばラップ盤による真球加工法、治具中ぐり盤を使用した球面切削法等を球体2Aの製造に用いることができる。
図12は、チップベース1に接合された球体2Aを部分的に除去する方法の一例を示している。この例は、水平に置かれた円盤状の研磨板(スカイフ)20と、その研磨板20の上方の送り機構21とを利用して球体2Aの研磨するものである。研磨板20の研磨面20aは平坦であり、その研磨面20aには適当な研磨剤が塗布される。研磨剤としては、例えばダイヤモンドパウダ等の砥粒を油等の溶剤に溶いたものを使用することができる。送り機構21は支持部21aと可動部21bとを有し、可動部21bは例えば送りハンドル21cの操作により支持部21aに対して上下方向に変位する。チップベース1は上下に裏返された状態で送り機構21の可動部21bに取り付けられる。送り機構21により球体2Aは研磨面20aに押し付けられその状態で研磨板20が所定方向(図中に矢印で示す。)に回転駆動されることにより、球体2Aが徐々に研磨されてすくい面3及び切刃4が形成される。なお、研磨板20の回転方向は適宜に定めてよいが、刃先材料に焼結体を用いる場合には球体2Aに対して研磨面20aが刃先から刃元側へ相対移動するように設定することが望ましい。つまり、図3に矢印Fで示したように、球体2Aを除去する力が刃先から刃元側へ向かって作用するように研磨板20の回転方向を設定するとよい。このように回転方向を定めることにより、刃先部分における引っ張り応力の発生を抑えて切刃4の欠損を防止することができる。
なお、上記の除去方法はあくまで一例であり、球体2Aの除去には適宜の方法を用いることができる。例えば、レーザやワイヤソー等を用いて球体2Aを切断することによりすくい面3及び切刃4を形成してもよい。これらの方法を用いて焼結体製の球体2Aを切断する場合には、その切断力が刃先から刃元側へ作用するように切断方向を設定するとよい。
本発明は以上の形態に限ることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の形態では球体2Aを何ら加工することなくチップベース1に接合しているが、図13に示すように球体2Aのチップベース1に対する接合部分に予め除去面2aを形成し、これを刃先部材2Bとしてチップベース1に接合し、接合後に刃先部材2Bの球状部分を除去してすくい面3等を形成してもよい。つまり、チップベース1に刃先部材を接合した状態でそのチップベース1の先端に刃先部材の球状部分が残っている限りにおいて、上記の手順と同様にしてすくい面及び切刃を形成することができる。なお、図13の例によれば、凹部1aの深さを抑えることができる利点がある。球体2Aを部分的に除去した刃先部材2Bをチップベース1に接合する場合においては、すくい面3及び切刃4の形成に支障がない限り球体2Aの適宜の箇所を除去して刃先部材2Bを形成してよい。例えば下面側に限らず、背面側、斜め上面側等を予め除去することができる。
球体2Aを切断して除去面2aを形成した場合には、その除去された刃先材料を他のチップベース1に接合されるべき刃先部材として活用することもできる。さらに進んで、球体2Aを二片以上に分断し、得られた分割片のそれぞれを刃先部材としてチップベース1に取り付けることもできる。この場合、分割片による刃先部材をさらに加工してすくい面及び切刃を形成してもよいが、分割片に生じている分割面をすくい面に、その分割面と球面との交差稜線を切刃としてそれぞれ使用して、チップベース1への接合後における切刃の加工を省略してもよい。つまり、チップベース1に対する接合前に切刃を予め形成することもできる。この場合、すくい面に関しては接合後にさらなる加工を施してもよい。なお、接合前にすくい面及び切刃を形成する場合には、チップベース1に対する刃先部材2の接合位置、向きを調整する必要があるのに対して、接合後に切刃4を形成する場合にはその形成時に切刃4の位置、向きを適宜に設定することができるので、チップベース1に対する刃先部材の接合をより容易に行える。いずれにせよ、刃先部材が球体に由来する限りにおいて、本発明により円弧状の切刃を高精度かつ容易に形成することができる。
すくい面は必ずしも平坦なものに限定されず、円弧状の切刃4が得られる限りにおいて、すくい面の形状は適宜に変更可能である。例えば図14に示すように刃先側に比して後方が突出した段付き面状のすくい面を形成することにより、その段部3aをチップブレーカ等として機能させることもできる。その他にも、溝、ディンプルといった適宜の構造物をすくい面上に形成してよい。
さらに、図15又は図16に示すようにすくい面3を球面状に湾曲させてもよい。図15は研磨面20aを凹球面状に形成し、これを刃先部材に押し付けて刃先部材2を研磨することにより、研磨面20aと相補的に膨らんだ球面状のすくい面3を形成した例である。一方、図16は研磨面20aを凸球面状に形成し、これを刃先部材に押し付けて刃先部材2を研磨することにより、研磨面20aと相補的に凹んだ球面状のすくい面3を形成した例である。これらの例によれば、刃先部材2の刃先角を研磨面20aの曲率に応じて適宜に変化させることができる。研磨面20aの頂点を球体2Aの中心軸線に対してオフセットして研磨してもよい。さらに、図16の例においては研磨面20aを完全な球面として形成してもよい。言い換えれば砥石そのものを球体に形成してもよい。そのような研磨面20aを刃先から刃元側へ向かって一定方向に回転させることにより、図12の加工方法と同様に球体2Aを除去する力を刃先から刃元側へ向かって常に作用させることができる。
本発明はスローアウェイチップの製造方法に限って適用されるものではなく、硬質刃先材料からなる刃先部材をチップベースに接合して製造される各種の切削工具に適用することができる。また、本発明は旋盤用の切削工具の製造方法に限定されず、フライス、エンドミルといった各種の切削工具の製造に適用することができる。
スローアウェイチップの製造に使用するチップベースの平面図。 チップベースの側面図。 チップベースに球体を刃先部材として接合した状態を示す斜視図。 球体を加工して切刃を形成した状態を示す斜視図。 チップベースに球体を刃先部材として接合した状態を示す断面図。 球体を加工して切刃を形成した状態を示す断面図。 すくい面を前下がりに形成した例を示す断面図。 すくい面を前上がりに形成した例を示す断面図。 球体の除去深さを球体の半径以下に制限した場合の刃先角、除去深さ、球体半径及びすくい面の傾斜角の関係を示す図。 球体の除去深さを球体の半径よりも大きく設定した場合の刃先角、除去深さ、球体半径及びすくい面の傾斜角の関係を示す図。 球体の製造方法の一例を示す斜視図。 球体を除去してすくい面及び切刃を形成する方法の一例を示す斜視図。 球体の一部を除去した刃先部材をチップベースに接合した状態を示す断面図。 すくい面を段付き面として形成した例を示す断面図。 すくい面を凸球面状に形成した例を示す断面図。 すくい面を凹球面状に形成した例を示す断面図。
符号の説明
1 チップベース
2 刃先部材
2A 球体(刃先部材)
2B 刃先部材
3 すくい面
4 切刃
5 逃げ面
10A、10B 砥石車
11 空隙部
12 導入孔
13 粗球
14 ガイド
20 研磨板
20a 研磨面
21 送り機構

Claims (8)

  1. 刃先材料を真球加工して球体を成形し、前記球体の一部を除去して該球体の球面上に切刃を形成することを特徴とする切削工具の製造方法。
  2. 前記球体の少なくとも一部の球状部分が残された刃先部材をチップベースに接合し、接合後に前記刃先部材の球状部分の一部を除去して切刃を形成することを特徴とする請求項1に記載の切削工具の製造方法。
  3. 前記チップベースを支持しつつ前記刃先部材の球状部分を研磨面に押し当て、前記研磨面と前記刃先部材との間に相対運動を与えて前記切刃を形成することを特徴とする請求項2に記載の切削工具の製造方法。
  4. 前記研磨面を平面とし、前記刃先部材と前記研磨面との間の相対運動により前記切刃及び平坦なすくい面を形成することを特徴とする請求項3に記載の切削工具の製造方法。
  5. 前記研磨面を球面状とし、前記刃先部材と前記研磨面との間の相対運動により前記刃先部材に前記切刃及び前記研磨面と相補的な球面状のすくい面を形成することを特徴とする請求項3に記載の切削工具の製造方法。
  6. 前記球体の一部を除去して前記切刃を形成し、得られた加工物を刃先部材としてチップベースに接合することを特徴とする請求項1に記載の切削工具の製造方法。
  7. 前記球体を焼結体にて構成するとともに、前記切刃を形成する際には前記刃先材料を除去する力を刃先から刃元側へ向かって作用させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の切削工具の製造方法。
  8. 前記球体を立方晶窒化ホウ素焼結体にて構成することを特徴とする請求項7に記載の切削工具の製造方法。

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