JP2006278469A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体装置の製造方法の薄型化・貫通電極形成工程において、主面から内部に向けて非貫通電極が形成された半導体基板の主面に対向する裏面の研磨により、非貫通電極を構成する導電材料が裏面に露出するのを精度良く検知し、導電材料の露出不良、研磨し過ぎなどを防止する。
【解決手段】 主面5からその内部に向けて非貫通電極7が形成される半導体基板2と、異方性導電フィルム3と、導電性支持体4とを貼り合わせた研磨構造体1を作製し、研磨面6の研磨により非貫通電極7を構成する導電材料が研磨面6表面に露出すると電流が流れるように電圧を印加し、半導体基板2の厚み方向における電気抵抗値の変化により導電材料の露出を検知する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
最近では、携帯電話などモバイル機器の一層の小型および薄型化を目指して、デバイスのさらなる小型化が求められる。このような要求に応えるため、従来平面状に配置していた半導体装置を、厚み方向に積み上げる3次元積層デバイスが開発されている。
そして、3次元積層デバイスに用いる半導体装置の製造プロセスにおいては、半導体基板の主面である回路パターン形成面に対向する裏面を研磨する薄型化工程、その主面からその厚み方向に形成されて導電材料からなる非貫通電極を有する半導体基板の裏面を研磨して薄型化しかつ裏面に導電材料を露出させる工程(以後「薄型化・貫通電極形成工程」と称す)、半導体基板のCu配線層上に形成される絶縁膜を研磨して所定のCu配線を露出させる平坦化工程などの機械的研磨工程が実施されることが多い。
これらの機械的研磨工程では、最終的な研磨仕上げ厚さの目標値を設定し、研磨時にリニアゲージなどで半導体基板の厚さをモニタリングし、目標値に達したところで研磨を停止する方法により研磨量を制御している。
しかしながら、薄型化・貫通電極形成工程、Cu配線層の平坦化工程などでは、非貫通電極の基板厚み方向の長さ、絶縁膜厚さなどにばらつきがあるため、半導体基板の厚さをモニターするだけでは、非貫通電極を構成する導電材料またはCu配線の露出が不充分になり易い。
図4および図5は、従来の薄型化・貫通電極形成工程を説明するための断面図である。薄型化・貫通電極形成工程では、半導体基板の裏面の研磨を実施するために、図4に示す構造体101を形成する。構造体101は、次のようにして形成される。まず、半導体基板102の主面103に成膜、フォトリソグラフィー、イオン注入などの工程を経て図示しない回路パターンを形成し、次いで主面103から半導体基板102の厚さ方向にドライエッチングなどにより未貫通孔106を形成し、引き続き化学気相成長法(CVD)、真空印刷などにより未貫通孔106の側面および底面を図示しない絶縁膜で被覆し、電解めっき、真空印刷などにより未貫通孔106の内部に導電材料107を充填し、さらに無電解めっきなどにより未貫通孔106の内部に充填される導電材料107の上に外方に向けて突出するようにバンプ108を設けることにより、半導体基板102中に非貫通電極105が形成される。この半導体基板102を、その主面103が両面テープ109を介して剛性支持体110と重なるように貼り合わせると、研磨前の構造体101が得られる。
図5に示す研磨工程では、構造体101は、その剛性支持体110側をステージ201上に載置し、真空吸着により保持される。ステージ201ひいては構造体101を矢符203の方向に回転させた状態で、構造体101の研磨面104に、研磨治具205を矢符207の方向に回転させながら近づけ、給水口210からの冷却用水211の供給下に、研磨面104と研磨砥石209とを擦り合せることによって、研磨面104を研磨し、半導体基板102の薄型化を行う。最終的には、図5に示すとおり、研磨面104に導電材料107が露出し、貫通電極111が形成される。なお、この研磨工程では、導電材料107が研磨面104に露出する半導体基板102の研磨仕上げ厚さを設計値に基づいて予め計算しておき、厚み測定ゲージ212を用いて半導体基板102の厚さをモニターし、予定の研磨仕上げ厚さになった段階で研磨が終了する。その後、半導体基板102から両面テープ109および剛性支持体110を剥離し、半導体基板102をダイシングによりチップ化し、該チップを厚さ方向に積層し、3次元デバイスを形成する。
しかしながら、この薄型化・貫通電極形成工程には、半導体基板102の主面103にエッチングにより未貫通孔106を形成する場合に、未貫通孔106の基板厚み方向の深さにばらつきを生じ、さらに未貫通孔106内部に導電材料107を充填して形成される非貫通電極105の半導体基板102内部での長さにばらつきが生じるという問題がある。その結果、たとえば、半導体基板102の厚みを100μmに仕上げれば、研磨面104に導電材料107が露出する設定であっても、導電材料107が露出しないことが発生する。しかも、未貫通孔106の深さのばらつきは、ドライエッチングの度ごとに微妙に変化するので、ばらつきを予測して半導体基板102の研磨仕上げ厚さを設定することも困難である。したがって、薄型化・貫通電極形成工程においては、半導体基板102の研磨仕上げ厚さを設定し、半導体基板102の厚さをモニターする方法では、所望の貫通電極111が形成されない場合がある。
なお、半導体基板102の研磨仕上げ厚さを設定値よりも著しく小さくすると、所望の貫通電極111が形成される。しかしながら、この場合には、半導体基板102と導電材料107とを同時に研磨することが多くなり、研磨屑により研磨砥石209に目詰まりなどが発生するという問題がある。さらに、半導体基板102の厚みが必要以上に小さくなるので、半導体基板102に割れなどが発生しやすいという問題もある。
このような問題に鑑み、配線層の平坦化工程などにおいて、導電材料の露出を検知する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、主面に配線層および層間絶縁膜がこの順番で形成され、主面以外の全面を絶縁膜で被覆し、かつ、裏面を被覆する絶縁膜の一部を導電性膜で置換した半導体基板を、その裏面の導電性膜が導電材料からなる回転ステージに接触するように回転ステージに吸着保持し、層間絶縁膜を研磨治具で研磨して配線層を露出させるに際し、回転ステージと研磨治具との間に電圧を印加し、この両者間の電圧および/または電流を検知し、配線層の露出による導通時の電圧および/または電流の変化により配線層の露出を検出する。
特許文献1の方法は、配線層の平坦化工程においては、配線層の露出を検知するのに有効である。しかしながら、薄型化・貫通電極形成工程に特許文献1の方法を応用すると、薄型化・貫通電極形成工程では、層間絶縁膜ではなく導電性を有する半導体基板そのものを研磨するので、半導体基板にも電流が流れ、導電材料の露出を検知するのが困難である。
また、絶縁膜の中に一部分だけ導電性膜を形成するには、複数の工程からなる処理が必要になり、しかも莫大な数の半導体基板にこのような処理を施すことが要求されるので、生産効率は著しく低下する。したがって、特許文献1の方法は現実的ではない。
また、従来の薄型化・貫通電極形成工程においては、半導体基板と剛性支持体とを接着する両面テープは絶縁材料で形成されるのが当業者間での技術的な常識である。したがって、半導体基板と剛性支持体とを導電材料からなる両面テープにより貼り合わせるのはもちろんのこと、半導体基板、導電材料からなる両面テープおよび剛性支持体をこの順番で貼り合せ、回転ステージと研磨治具との間に電圧を印加して半導体基板中の導電材材料の露出を検出する技術は知られていない。
特開平6−061205号公報
本発明の目的は、薄型化・貫通電極形成工程が、半導体基板の主面に対向する裏面に導電材料が露出するのを精度良く検知するための新規な検出方法を含む半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明は、回路パターンが形成される主面と、主面に対向する裏面と、主面から厚さ方向に形成されて導電材料からなる未貫通電極とを含む半導体基板を、その主面がフィルムを介して剛性支持体と積層されるように貼り合わせ、得られる構造体の剛性支持体側を回転体に載置して保持し、該半導体基板の裏面を研磨して該半導体基板を薄型化するとともに、未貫通電極を構成する導電材料を裏面に露出させる薄型化・貫通電極形成工程を含む半導体装置の製造方法であって、
導電材料の裏面への露出を検知し、その検知結果に応じて半導体基板の研磨量を制御することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
また本発明の製造方法は、
導電材料の裏面への露出が、半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値を検出することにより検知されることを特徴とする。
さらに本発明の製造方法は、
半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値が、回転体と研磨治具との間に電圧を印加して検出されることを特徴とする。
さらに本発明の製造方法は、
半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値が、半導体基板の裏面への、炭酸ガスを含む冷却用水の供給下に検出されることを特徴とする。
さらに本発明の製造方法は、フィルムが異方性導電シートであることを特徴とする。
さらに本発明の製造方法は、剛性支持体が導電性材料からなることを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置を製造するに際し、薄型化・貫通電極形成工程において、導電材料が半導体基板の主面に対向する裏面に露出するのを検知し、その検知結果に応じて半導体基板の研磨量を制御することによって、半導体基板における非貫通電極部分の導電材料がすべて裏面に露出するのと同時に研磨を終了することが可能になり、半導体基板の厚さで研磨量を制御する方法に比べ、導電材料露出後の半導体基板の研磨量が少なくなる。その結果、研磨砥石の目詰まり、半導体基板の割れなどが発生し難い状態で、研磨を実施できる。
本発明によれば、薄型・貫通電極形成工程における導電材料の裏面への露出を、半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値を検出することにより行うと、半導体基板裏面における導電材料の露出を、導電材料の露出により形成される貫通電極単位で把握できるので、研磨量をより一層精確に制御できる。
本発明によれば、半導体基板の厚み方向の電気抵抗値を、研磨時に半導体基板を保持する回転ステージと、半導体基板裏面を研磨する研磨治具との間に電圧を印加して検出することによって、研磨中において研磨量を精確に制御することが可能となり、生産上のタクトの削減につながる。
本発明によれば、半導体基板の厚み方向の電気抵抗値を、半導体基板裏面への、炭酸ガスを含む冷却用水の供給下に検出することによって、半導体基板と研磨治具との導通を効率良く確保できるので、電気抵抗値を一層正確に検出できる。
本発明によれば、半導体基板の主面と剛性支持体とを積層するために、両者の間に介在させるフィルムとして異方性導電シートを用いることによって、導電材料が研磨により裏面に露出する際に半導体基板に電流が流れるのを防止できる。その結果、導電材料の露出時期を正確に把握できる。また、半導体基板と剛性支持体との一般的な積層工程において、従来の絶縁性フィルムに代えて異方性導電シートを使用するだけなので、工程数の増加、繁雑な操作などを必要とせず、生産効率の低下がない。
本発明によれば、導電性材料からなる剛性支持体を用いることによって、半導体基板の厚み方向の電気抵抗値を容易にかつ正確に検出できる。
本発明の半導体基板の製造方法は、薄型化・貫通電極形成工程において、導電材料の裏面への露出を検知し、その検知結果に応じて半導体基板の研磨量を制御する以外は、薄型化・貫通電極形成工程を含む従来の半導体基板の製造方法と同様に実施できる。
本発明の製造方法において、薄型化・貫通電極形成工程は、半導体基板を含む研磨用構造体を形成する工程と、前工程により得られる研磨用構造体を研磨する研磨工程とを含む。
図1は、研磨用構造体1の構成を模式的に示す断面図である。図1に基づいて、研磨用構造体1を形成する工程を説明する。
研磨用構造体1は、半導体基板2と導電性支持体4とを、異方性導電シート3を介して積層し、貼り合せた構造体である。
半導体基板2は、所望の回路パターンを形成する主面5と、主面5に対向する面である裏面6と、主面5から半導体基板2の厚み方向に形成される非貫通電極7とを含んで構成される。
非貫通電極7は、導電材料からなる導電部8と、主面5に露出する導電部8表面に形成されるバンプ9とを含んで構成される。非貫通電極7は、たとえば、次のようにして形成される。まず、半導体基板2の主面5から半導体基板2の厚み方向に向けて、未貫通孔10を形成する。未貫通孔10の形成には、たとえば、ドライエッチングなどが挙げられる。未貫通孔10の内側面および主面5の方向から見た底面には、CVD、真空印刷などの方法で、図示しない絶縁膜が被覆される。さらに、未貫通孔10の内部には、電解めっき、真空印刷などの方法で導電材料が充填され、導電部8が形成される。ここで用いられる導電材料は導電性を有するものであれば特に制限はないけれども、研磨による導電材料の裏面6への露出の検知感度を高めることを考慮すると、半導体基板2よりも導電性が非常に高いものが好ましく、たとえば、Agペーストなどが挙げられる。主面5に露出する導電部8の表面には、無電解Auめっきなどの無電解めっきにより、バンプ9が設けられ、非貫通電極7が形成される。
この非貫通電極7が形成された半導体基板2は、その主面5が異方性導電シート3と接するように貼り合わされる。
異方性導電シート3とは、その厚み方向は絶縁性であり、厚み方向に直交する方向は導電性であり、さらにその厚み方向の対向する2つの面が接着性を有する樹脂フィルムである。このような異方性導電シート3を用いることによって、半導体基板2中を流れる電流はこの異方性導電シート3により絶縁され、裏面6の研磨により非貫通電極7の導電部8を構成する導電材料が裏面6に露出する際に流れる電流は、バンプ9を介して異方性導電性フィルム4中を流れ、さらに導電性支持体4に流れる。これによって、導電材料の裏面6への露出を検知できる。異方性導電シート3としては公知のものをいずれも使用でき、その中でも、直径1〜10μmの樹脂粒子の表面にNi、Auなどの導電性金属を被覆してなる導電材を樹脂中に分散させ、シート状またはフィルム状に形成したものを好ましく使用できる。また、異方性導電性シート3の厚みは特に制限されず広い範囲から適宜選択できるけれども、半導体基板2の裏面6を研磨する際の半導体基板2の保持性、研磨による導電材料の裏面6への露出の検知性などを考慮すると、100〜5000μm程度である。
なお、本実施の形態では、異方性導電シート3に代えて一般的な導電性シートを用いることも可能である。この場合、導電性シートはバンプ9と導電性支持体4とを導通させるけれども、半導体基板2とも導通するので、研磨による導電材料の裏面6への露出を検知する感度が低くなる場合がある。
導電性支持体4は、半導体基板2の裏面6を研磨する際に、半導体基板2の剛性を向上させ、研磨により半導体基板2に反り、割れなどが発生するのを防止する。また、導電性支持体4は、研磨による導電材料の裏面6への露出を検出するために導電性材料から形成される。導電性支持体4としては、導電性を有しかつ半導体基板2の剛性を向上させるのに充分な機械的強度を有する材料からなるものであれば特に制限されず、公知のものをいずれも使用できる。その中でも、Siウェハ、ステンレス鋼などが好ましい。導電性支持体4の厚みは特に制限されず広い範囲から適宜選択できるけれども、半導体基板2への剛性付与の効率性などを考慮すると、100〜1000μmである。
本発明では、異方性導電シート3および導電性支持体4を用いるとこによって、特許文献1のように、半導体基板を被覆する絶縁膜の一部を導電性膜に置き換えるような余計で繁雑な工程を付加することなく、従来と全く同じ半導体基板と樹脂フィルム(両面テープ)と支持体との積層工程のみで、研磨による導電材料の露出を電気的に検知できる構成を見出すことに成功したものである。
研磨用構造体1は、異方性導電シート3の厚み方向に対向する2つの面(接着面)が常温で接着性を有する場合は、その主面5と異方性導電性シート3と導電性支持体4とを重ね合わせ、適切な圧力で加圧することによって製造できる。また、異方性導電性シート3の接着面が加熱により接着性を発現する場合は、その主面5と異方性導電性シート3と導電性支持体4とを重ね合わせ、加熱または加圧加熱することによって製造できる。
図2は、研磨用構造体1における半導体基板2の裏面6(以後「研磨面6」とも言う)の研磨工程を説明するための断面図である。図2に基づいて、研磨用構造体1の研磨面6の研磨工程を説明する。
図2に示す研磨工程では、研磨用構造体1の研磨面6を研磨する。研磨用構造体1の研磨には、回転ステージ20と研磨治具24とが用いられる。回転ステージ20は、図示しない真空吸着機構を有しかつ導電性材料から形成されるステージ21と、図示しない駆動手段により矢符23の方向に回転駆動可能に設けられ、ステージ21を支持しながら回転させかつ導電性材料から形成される支持体22とを含む。
また、研磨治具24は、図示しない駆動手段により矢符26の方向に回転駆動可能に設けられる回転軸25と、回転軸25の一端に固定され、回転軸25の回転に伴って回転する回転板27と、回転板27の下面端部に配置される研磨砥石28とを含む。
ここで、回転軸25、回転板27は、いずれも、導電材料を含んで構成される通電性部材である。また研磨砥石28も導電材料を含んで構成される通電性部材であることが望ましい。が、絶縁材料であったとしても、図示しない炭酸ガス供給源から炭酸ガスが混合され導電性を付与された冷却用水29が回転板27と接するため問題ない。
さらに、研磨砥石28は通常直方体形状を有し、回転板27の下面端部にその長手方向と回転板27の回転方向(矢符26の方向)とが一致するように固定されるので、その短手方向の幅が、1つの導電材料の露出部分とそれに最も近接するもう1つの導電材料の露出部分との間隔よりも短いに長さに形成するのが好ましい。これによって、研磨砥石28が複数の導電材料の露出部分に接触せず、導電材料の露出を1つずつ検知できるので、設定される露出部分の個数に応じて研磨停止のタイミングを図り易くなる。
回転ステージ20の支持体22と、研磨治具24の回転軸25との間は電気的に接続され、直流電源30および抵抗計測器31が直列に接続され、研磨治具24、研磨用構造体1および回転ステージ20がこの順番で電気的に接続された回路を形成する。
研磨に際しては、まず、研磨用構造体1の導電性支持体4側をステージ21に載置し、図示しない真空吸着機構により研磨用構造体1をステージ21に吸着保持し、ステージ21は研磨用構造体1を吸着保持しながら、矢符23の方向に回転駆動する。この研磨用構造体1に、回転板27を矢符26の方向に回転駆動させながら研磨治具24を近接させ、研磨用構造体1の研磨面6と、回転板27の下面端部に取り付けられた研磨砥石28とを擦り合せることで、研磨面6を研磨し、導電材料を研磨面6に露出させるとともに、半導体基板2の薄型化を行う。なお、研磨用構造体1の研磨面6と研磨砥石28との接触部には、摩擦による研磨用構造体1の研磨面6の温度上昇を防止するため、給水手段32から冷却用水29が供給される。前述のとおり冷却用水29には、図示しない炭酸ガス供給源から炭酸ガスが混合され、導電性が付与される。
導電材料の研磨面6への露出の検知は、抵抗計測器31の値をモリタニング(監視)することにより実施される。すなわち、非貫通電極7の導電部8を構成する導電材料が半導体基板2中にあって、研磨面(裏面)6に露出しない場合は、研磨治具24、研磨用構造体1および回転ステージ20を含む回路には電流はほとんど流れることがなく、回路抵抗計測器31により計測される抵抗値が非常に大きい。
これに対して、研磨により非貫通電極7の導電部8を構成する導電材料が研磨面6に露出すると、研磨治具24の回転軸25から、冷却用水29、導電部8、バンプ9、異方性導電シート3、導電性支持体4および回転ステージ20の順に電気的に導通してこの回路に電流が流れる。その結果、回路抵抗計測器31により計測される抵抗値は、導電材料が露出する前よりも大幅に変化して著しく小さくなる。このことから、回路抵抗計測器31に示される抵抗値をモニタリングすることによって、導電材料の研磨面6への露出のタイミングを検出することができる。
図3(a)は、研磨用積層体1の研磨面6の研磨進行状況を説明する上面図である。図3(a)において、研磨砥石28の上部には回転板27が存在するので、研磨砥石28は点線で表してある。図3(b)は、研磨用積層体1の研磨面6の研磨進行状況と、回路抵抗計測器31により計測される抵抗値との関係を示すグラフである。この抵抗値は、研磨進行状況に連動して、回路抵抗計測器31に接続される図示しないモニターに表示される。
図3(a)によれば、研磨砥石28を固定化した図示しない回転板27は時計回りとは反対方向(矢符26の方向)に回転しながら、かつ矢符38の方向に移動しながら、研磨砥石28を研磨面6に擦り合せることによって、研磨面6を研磨する。
研磨開始時の抵抗値は未導通部(導電材料が全く露出しない部分)の高い抵抗値であるけれども、研磨砥石28が導電材料の露出部35に接触すると、研磨により導電材料が露出し、露出部分が徐々に拡大するので、図3(b)における35導通時のグラフ部分から明らかなように、回路抵抗計測器31により計測され、モニターに表示される抵抗値は徐々に低下し、導電材料が完全に露出したところで、抵抗値も最小になる。その後、回転板27の矢符38への移動に伴い、研磨砥石28の露出部35との接触面積が徐々に減少するので、抵抗値も徐々に上昇し、研磨砥石28が露出部35と全く接触しなくなると、抵抗値は未導通部の高い抵抗値に戻る。次に、研磨砥石28は露出部36に移動し、それに伴って露出部35の研磨の際と同様の抵抗値の変化が起こる。さらに、露出部37においても同様である。
以上の研磨操作を繰り返して実行し、最終的に半導体基板2内の非貫通電極7の大部分または全部が研磨面6表面に露出すると、モニターの表示は、図3(b)の「開口完了」になる。よって、たとえば「開口完了」のような状態となった段階で研磨を自動的に停止させるなどして、非貫通電極7の研磨面6への露出の検出、研磨量の調整を完了する。
また、図3(a)に示す研磨のように、研磨面6上での導電材料の露出部が複数ある場合には、導電材料が各露出部で露出する場合の電気抵抗値の敷居値を実測などにより設定しておき、電気抵抗値が敷居値を超えた場合に研磨を停止するように構成できる。なお、半導体基板2は通常Siなどの材料を含んで構成されるため、導電材料が研磨面6に露出する前であっても、前述のように、電気的な導通が取れない訳ではない。しかしながら、導電材料がAgペーストである場合、導通前は導通後と比べて1000倍程度の抵抗を持つため、敷居値の設定範囲を広くできる。
本実施の形態では、直流電源を用いるけれども、それに限定されず、交流電源を用いることもできる。
また本実施の形態では、電源として定電流電源を用いる場合には、電気抵抗値の変化だけでなく、電圧値の変化をモニタリングすることによっても、導電材料の裏面6への露出のタイミングを検出できる。また、電源として定電圧電源を用いる場合には、やはり電気抵抗値の変化だけでなく、電流値の変化をモニタリングすることによっても、導電材料の裏面6への露出のタイミングを検出できる。
また本実施の形態では、研磨面6から露出する導電材料を検出する方法として、電気抵抗値を測定する方法を採用するけれども、それに限定されず、たとえば、蛍光X線を用いる方法、研磨時に発生する排水から、導電材料に特有の成分、たとえば導電材料がAgペーストであればAg原子を検出して研磨量を調整する方法などを利用することもできる。
研磨用構造体の構成を模式的に示す断面図である。 研磨用構造体の研磨面の研磨工程を説明するための断面図である。 図3(a)は研磨用積層体の研磨面の研磨進行状況を説明する上面図である。図3(b)は研磨用積層体の研磨面の研磨進行状況と、回路抵抗計測器により計測される抵抗値との関係を示すグラフである。 従来の薄型化・貫通電極形成工程を説明するための断面図である。 従来の薄型化・貫通電極形成工程を説明するための断面図である。
符号の説明
1 研磨用構造体
2 半導体基板
3 異方性導電シート
4 導電性支持体
5 主面
6 裏面
7 非貫通電極
8 導電部
9 バンプ
10 未貫通孔
20 回転ステージ
21 ステージ
22 支持体
23,26,38 矢符
24 研磨治具
25 回転軸
27 回転板
28 研磨砥石
29 冷却用水
30 直流電源
31 抵抗計測器
32 給水手段
35,36,37 露出部

Claims (6)

  1. 回路パターンが形成される主面と、主面に対向する裏面と、主面から厚さ方向に形成されて導電材料からなる未貫通電極とを含む半導体基板を、その主面がフィルムを介して剛性支持体と積層されるように貼り合わせ、得られる構造体の剛性支持体側を回転体に載置して保持し、該半導体基板の裏面を研磨して該半導体基板を薄型化するとともに、未貫通電極を構成する導電材料を裏面に露出させる薄型化・貫通電極形成工程を含む半導体装置の製造方法であって、
    導電材料の裏面への露出を検知し、その検知結果に応じて半導体基板の研磨量を制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 導電材料の裏面への露出は、
    半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値を検出することにより検知されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値は、
    回転体と研磨治具との間に電圧を印加して検出されることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板の厚さ方向の電気抵抗値は、
    半導体基板の裏面への、炭酸ガスを含む冷却用水の供給下に検出されることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. フィルムが異方性導電シートであることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 剛性支持体が導電性材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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