JP2006277409A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の画像を検索する際に、画像の内容をサムネイルにより容易に把握することを可能にする。
【解決手段】画像表示装置1のCPU11は、検索表示プログラム14aを実行して、オペレータにより入力された検索条件をもとに撮像画像記憶エリア13aから撮像画像を検索する。そして、CPU11は、オペレータにより指定されたサムネイル表示モードにしたがって、全体画像サムネイル作成プログラム14b、又は対象物サムネイル作成プログラム14c、又は特定位置サムネイル作成プログラム14dを実行して、検索された撮像画像から部分画像を抽出する。CPU11は、上記抽出された部分画像をもとにサムネイルを作成し、作成されたサムネイルを表示装置171に一覧表示するものである。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば、撮像装置により撮像して得られた画像を表示するための画像表示装置に関する。
従来、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いた撮像装置による撮像画像を取り込んで表示する画像表示装置が広く用いられている。このような画像表示装置において、モニタ等の表示装置に撮像画像を表示し、マウスやキーボード等の操作によって、撮像画像を任意の大きさに拡大・縮小して表示する機能を有するものも数多く知られている。画像の拡大・縮小には、例えば、アフィン変換が用いられる。
また、所望の画像を検索するために、撮像画像から縮小画像(以下、サムネイルと称する)を作成し、このサムネイルを一覧表示する機能を有するものも多い。さらに、表示する撮像画像の属性情報に応じて、表示するサムネイルの枠の色や模様等を変更する映像データ検索表示方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002−94898号公報
ところが、一般的に、上記従来技術のようなサムネイルは、撮像画像全体を縮小して作成する。このため、例えば、監視カメラのような同じ範囲を撮像し続けた撮像画像から作成されたサムネイルは、ほぼ同様なものとなり、オペレータは、サムネイルを見ただけで、変化があったか否かを判断するのは困難である。このため、オペレータはサムネイルを選択してそれぞれの画像を全体表示して画像内容を確認するという作業を繰り返し行わなければならず、操作が非常に煩雑になるという問題がある。
そこで、この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、所望の画像を検索する際に、画像の内容をサムネイルにより容易に把握することを可能とする画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明に係わる画像表示装置は、画像を記憶する記憶手段と、画像抽出規則の異なる複数のサムネイル表示モードをオペレータに提示する提示手段とを備え、オペレータによる上記複数のサムネイル表示モードの選択入力を受け付ける。そして、上記記憶された画像中から、上記選択入力されたサムネイル表示モードにより指定される画像抽出規則に従い部分画像を抽出し、抽出された部分画像を一定のサイズに調整して一覧表示したものである。
これにより、オペレータが指定する画像の特徴部分が抽出されたサムネイルが表示されるため、内容を容易に把握することができるため、オペレータは、多数のサムネイルが一覧表示された場合でも、所望の画像を簡単に検索することができる。
この発明は、次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、上記提示手段は、サムネイル表示モードの一つとして、特定の抽出対象物を指定する抽出対象物指定サムネイル表示モードを提示し、この抽出対象物指定サムネイル表示モードが選択入力された場合に、上記記憶された画像中から当該抽出対象物指定サムネイル表示モードにより指定される特定の抽出対象物に相当する部分画像を抽出するようにする。
このように構成することにより、例えば、人物やナンバープレートのような特定の対象物のサムネイルが一覧表示されるため、オペレータが対象物の画像を検索するための操作に要する手間と時間を低減させることができる。
また、第2の構成は、上記提示手段は、サムネイル表示モードの一つとして、画像中の抽出対象範囲を指定する抽出対象範囲指定サムネイル表示モードを提示し、さらに、当該抽出対象範囲を指定するための範囲指定情報の入力を受け付ける。そして、上記抽出対象範囲指定サムネイル表示モードが選択入力された場合に、入力された範囲指定情報に従い、上記記憶された画像中から該当する抽出対象範囲の部分画像を抽出するようにする。
これにより、例えば、監視カメラによる撮像画像の一部のみに着目したい場合のように、所望の対象範囲の時間的変化を容易に把握することができる。
したがってこの発明によれば、所望の画像を検索する際に、画像の内容をサムネイルにより容易に把握することを可能にする画像表示装置を提供することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係わる画像表示装置を利用した監視システムの概略構成図である。
この監視システムは、画像表示装置1と撮像装置2との間を伝送路3を介して接続可能としたものである。画像表示装置1は、例えば、ブラウザ・ソフトウェアを備えたパーソナル・コンピュータにより構成される。撮像装置2は、例えば、ネットワークカメラやWebカメラにより構成され、撮像管やCCD等の固体撮像素子により撮像された映像をデジタル処理し、ネットワーク・インタフェースを介して映像を配信する機能を有する。伝送路3は、LANケーブル等が用いられ、例えば、アナログ電話網、ISDN網、デジタル専用線網、インターネット等のネットワークに接続されていても良い。
図2は、画像表示装置1の機能構成を示すブロック図である。
画像表示装置1は、主制御部として、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)11を備える。このCPU11にバス12を介して、データメモリ13と、プログラムメモリ14とが接続され、さらに、撮像装置インタフェース(撮像装置I/F)15と、入力インタフェース(入力I/F)16と、出力インタフェース(出力I/F)17とが接続される。
撮像装置I/F15は、CPU11の制御の下、伝送路3を介して上記撮像装置2から撮像画像を受信する。入力I/F16には、キーボードやマウス等の入力装置161が接続され、この入力装置161によりユーザから入力される操作情報を受け付ける。出力I/F17には、液晶表示器(LCD)やテレビジョンモニタ等の表示装置171が接続され、CPU11の制御の下、撮像装置2から得られた撮像画像を表示装置171に出力する。
また、データメモリ13は、RAMやハードディスク等の記憶装置により構成され、撮像画像記憶エリア13aと特定位置記憶エリア13bとを備える。撮像画像記憶エリア13aは、入力I/F16により取り込まれた撮像装置2の撮像画像が画像情報と共にそれぞれ記憶される。画像情報とは、撮像日時、撮像カメラ名、シャッタモードを含む。撮像カメラ名は、例えば、撮像装置2が設置された場所や撮像装置2の監視対象物に関連して付与される名称である。シャッタモードは、オペレータによる手動シャッタによる撮像や、外部センサ等から入力されたアラームに基づいた自動シャッタによる撮像というような撮像方法に関する情報である。特定位置記憶エリア13bには、サムネイルを作成する範囲指定情報である特定位置情報が記憶される。特定位置の詳細については後述する。
一方、プログラムメモリ14は、この発明を実現する制御プログラムとして、検索表示プログラム14aと、全体画像サムネイル作成プログラム14bと、対象物サムネイル作成プログラム14cと、特定位置サムネイル作成プログラム14dとが格納される。
検索表示プログラム14aは、ユーザにより指定された検索条件にしたがって撮影画像記憶エリア13aから該当する画像を検索し、検索された画像のサムネイルを作成して表示する。全体画像サムネイル作成プログラム14bは、撮像画像全体を縮小させたサムネイルを作成する。対象物サムネイル作成プログラム14cは、ユーザにより選択された対象物を抽出し、抽出された部分画像からサムネイルを作成する。特定位置サムネイル作成プログラム14dは、ユーザにより予め指定された特定位置における撮像画像を抽出してサムネイルを作成する。
図3及び図4は、画像表示装置1により表示される画面構成の一例である。図3に、操作画面301の構成の一例を示す。操作画面301は、画像全体表示部302と、画像拡大表示部304とを備え、さらに、拡大表示枠303と、シャッタボタン305と、拡大画像位置移動ボタン306a,306b,306c,306dと、拡大率変更ボタン307と、ファイル選択ボタン308とを有する。
画像全体表示部302には、オペレータにより選択された撮像画像の全体画像が表示される。拡大表示枠303は、画像全体表示部302上に表示され、拡大表示枠303に含まれる範囲の部分画像が画像拡大表示部304に拡大表示される。拡大画像位置移動ボタン306a,306b,306c,306dは、拡大表示枠303の表示位置をそれぞれ上方向、下方向、左方向、右方向に所定量(例えば1ドット)移動する。拡大画像位置移動ボタン306a,306b,306c,306dが押され続けている間は、拡大表示枠303は連続的に移動する。また、拡大表示位置移動ボタン306a,306b,306c,306dは、キーボードの上下左右キーと連動するようにしても良い。オペレータが拡大表示枠303を移動すると、画像拡大表示部304の部分画像が更新される。
この拡大表示位置移動ボタン306a,306b,306c,306dにより、画像拡大表示部304に表示された部分画像の位置を微調整することも可能である。画像拡大表示部304を押下して選択状態にすることにより、画像拡大表示部304の部分画像の位置の微調整が有効になる。上記選択状態で、拡大表示位置移動ボタン306a,306b,306c,306dが押下されると、上方向、下方向、左方向、右方向に1ドット分画像が移動し、ボタンを押し続けることで連続的に移動させることができる。
また、拡大率変更ボタン307は、画像拡大表示部304に表示される部分画像を選択された拡大率によって表示する。拡大率変更ボタン307の右側にある逆三角ボタンを押下すると、図9のように拡大率の一覧が表示され、この一覧から拡大率を選択して変更を行う。拡大率変更ボタン307により拡大率が変更されると、拡大表示枠303のサイズ及び画像拡大表示部304に表示される部分画像の範囲が、中心を変えずに選択された拡大率に変更されて表示される。
シャッタボタン305は、撮像装置2に対して画像を取得するためのリクエスト信号を送信する。オペレータにより任意の時間にシャッタボタン305が押下されると、画像表示装置1のCPU11は、撮像装置2による撮像画像を撮像画像I/F15から取得し、取得した撮像画像を撮像画像記憶エリア13aに記憶する。ファイル選択ボタン308は、画像全体表示部302に表示する撮像画像を選択する機能を有し、オペレータによりファイル選択ボタン308が押下されると、画像表示装置1のCPU11は、後述するファイル選択ダイアログ401を表示する。
図4に、ファイル選択ダイアログ401の画面構成の一例を示す。ファイル選択ダイアログ401は、検索エリア402と、サムネイル表示欄403と、表示ボタン404とから構成される。
検索エリア402は、撮像画像記憶エリア13aから所望の画像を検索するための検索条件を設定する。検索機能は、日時の範囲を指定して検索を行なう日時検索機能405、設置したカメラ名で撮像した画像の検索を行うカメラ検索機能406、サムネイルの表示モードを設定する表示モード選択機能407、画像の撮像方法を検索するシャッタモード機能408の4つを備える。これらの機能を単独または併用して検索条件を設定したのち、検索開始ボタン409を押下すると、撮像画像記憶エリア13aに記憶される各画像の画像情報と検索条件とを照合した結果で得られた画像のサムネイルがサムネイル表示欄403に表示される。
サムネイル表示欄403には、上記検索エリア402において設定された検索条件をもとに検索された撮像画像のサムネイルが一覧表示される。なお、初期時のサムネイル表示欄403には、最新の撮像画像と同日に撮像された画像の全体画像がサムネイルで表示される。また、このサムネイル表示欄403から、サムネイルを選択して表示ボタン404を押下すると、選択したサムネイルに該当する撮像画像の全体画像が画像全体表示部302に表示される。なお、サムネイル表示欄403に表示されるサムネイルがダブルクリックされた場合も、同様にダブルクリックされたサムネイルに該当する撮像画像の全体画像が画像全体表示部302に表示される。このとき、画像全体表示部302の更新に連動して、画像拡大表示部304に拡大表示される部分画像の更新が行われる。
ところで、ディスプレイの画素数よりも画素数の多い高精細画像を用いる場合、画像全体表示部302には、例えば、画素の間引きによって縮小された全体画像が表示される。しかしながら、高精細画像は、画質の低い標準画像と比較すると、精細度、画質、画素数、1画素当たりの階調数、及び圧縮率等が優れているため、画像拡大表示部304に拡大表示した場合でも、標準画像より精細な画像を表示することができる。
次に、このように構成された画像表示装置1の動作について説明する。図11は、画像表示装置1における検索表示処理の全体の手順とその内容を示すフローチャートである。これに先立ち、オペレータは、ファイル選択ダイアログ401の検索エリア402において、検索条件を入力し、検索開始ボタン409を押下したものとする。
ステップS11aにより、画像表示装置1のCPU11は、ファイル選択ダイアログ401の検索エリア402に入力された検索条件を取得する。検索条件には、日時、カメラ種別、サムネイル表示モード、及びシャッタモードが含まれる。そして、ステップS11bにおいて、CPU11は、撮像画像記憶エリア13aから上記取得された検索条件(日時、カメラ種別、及びシャッタモード)にしたがって、撮像画像を検索する。そして、検索された各撮像画像について、次のようにサムネイル作成処理を行う。
すなわち、ステップS11dにおいて、サムネイル表示モードの判定を行う。この判定において、サムネイル表示モードが「全体」と判定された場合は、ステップS11eに移行して、撮像画像全体を縮小表示するサムネイルを作成する。図12は、全体画像サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャートである。
画像表示装置1のCPU11は、全体画像サムネイル作成プログラム14bを実行して、ステップS12aにおいて、撮像画像記憶エリア13aから検索画像を読み出す。そして、ステップS12bにおいて、サムネイル表示欄403のサムネイルの表示サイズにしたがって読み出した検索画像のサイズを調整して、サムネイルを作成する。
そして、ステップS11iに移行して、上記作成されたサムネイルを表示する。
また、ステップS11dの判定において、サムネイル表示モードが「対象物」と判定された場合は、ステップS11fに移行して、撮像画像から該当する対象物を抽出した部分画像からサムネイルを作成する。図13は、対象物サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャートである。
画像表示装置1のCPU11は、対象物サムネイル作成プログラム14cを実行して、ステップS13aにおいて、撮像画像記憶エリア13aから検索画像を読み出す。そして、ステップS13bにおいて、CPU11は、上記読み出された検索画像から対象物を抽出する。ここで、対象物とは、図4に示したファイル選択ダイアログ401のサムネイル表示モード407に設けられた「人物(顔)」、「人物(全体)」、「人物(バストショット)」、「ナンバープレート」の各項目を示す。例えば、「人物(顔)」が選択されている場合は、顔検出エンジン等を用いて顔の範囲の画像を抽出する。また、「ナンバープレート」が選択されている場合には、画像認識技術や文字認識アルゴリズム等を用いて車両のナンバープレートの画像を抽出する。
ステップS13cにおいて、ステップS13bにおける対象物の画像が抽出できたか否かを判定する。この判定において、対象物が抽出できたと判定された場合は、ステップS13dに移行して、抽出された画像をサムネイル表示欄403の表示領域に合わせてサイズ調整し、サムネイルを作成する。ステップS13cの判定において、対象物の画像が抽出できなかったと判定された場合は、サムネイルの作成を行わずに処理を終了する。
そして、ステップS11hに移行して、サムネイルが作成されたか否かを判定する。このステップS11hの判定において、サムネイルが作成されたと判定された場合は、ステップS11iに移行して、作成されたサムネイルを表示する。ステップS11hにおいて、サムネイルが作成されなかったと判定された場合は、表示処理を行わずに次の検索画像の処理を行う。
さらに、ステップS11dの判定において、サムネイル表示モードが「特定位置」と判定された場合は、ステップS11gに移行して、オペレータにより予め設定された特定位置にしたがって撮像画像を抽出し、抽出された画像からサムネイルを作成する。図14は、特定位置サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャートである。
画像表示装置1のCPU11は、特定位置サムネイル作成プログラム14dを実行して、ステップS12aにおいて、撮像画像記憶エリア13aから検索画像を読み出すと共に、特定位置記憶エリア13bにアクセスして特定位置情報を読み出す。特定位置情報は、オペレータにより予め設定されるサムネイルを作成する対象領域であり、例えば、次のような手順で特定位置の設定が行われる。
画像表示装置1の表示装置171に図5のファイル選択ダイアログ401が表示されている状態で、オペレータにより設定ボタン410が押下されると、画像表示装置1のCPU11は、図6に示すような特定位置設定ダイアログ601を表示する。特定位置設定ダイアログ601は、特定位置設定画像602と、範囲選択枠603と、OKボタン604と、Cancelボタン605とから構成される。特定位置設定画像602は、撮像画像全体を表示するもので、この特定位置設定画像602上に表示される範囲選択枠603は、サムネイルを作成する特定位置を表す。
オペレータは、マウス等の入力装置161によりこの範囲選択枠603を移動及び拡大/縮小させて、サムネイルを作成する特定位置を設定する。この状態で、オペレータによりOKボタン604が押下されると、CPU11は、特定位置設定ダイアログ601を閉じ、上記設定された範囲選択枠603を表す特定位置情報を特定位置記憶エリア14bに記憶する。また、このとき、オペレータにより選択された範囲がサムネイル画像の縦横比と異なる場合には、長辺側を用いてサムネイル画像の縦横比に合わせた範囲が特定位置として設定される。一方、オペレータによりCancelボタン605が押下された場合には、特定位置設定ダイアログ601を閉じ、上記設定された特定位置は無効となる。
このように設定された特定位置情報をもとに、ステップS14bにおいて、CPU11は、読み出された検索画像から設定された特定位置に含まれる画像を抽出する。そして、ステップS14cに移行して、抽出された特定位置画像をサムネイル表示欄403の表示領域に合わせてサイズ調整し、サムネイルを作成する。
そして、ステップS11iに移行して、画像表示装置1のCPU11は、上記作成されたサムネイルを表示する。
以上のように、画像表示装置1のCPU11は、検索されたすべての撮像画像に対し、選択されたサムネイル表示モードにしたがってそれぞれサムネイルを作成し、作成されたサムネイルをサムネイル表示欄403に一覧表示する。例えば、図4に、サムネイル表示モードとして対象物、すなわち「人物(バストショット)」及び「ナンバープレート」が選択された場合のサムネイル表示欄403の表示例を示す。また、図5には、サムネイル表示モードに特定位置が選択された場合のサムネイル表示欄501の表示例を示す。
以上述べたように、画像表示装置1のCPU11は、検索表示プログラム14aを実行して、オペレータにより入力された検索条件をもとに撮像画像記憶エリア13aから撮像画像を検索する。そして、CPU11は、オペレータにより指定されたサムネイル表示モードにしたがって、全体画像サムネイル作成プログラム14b、又は対象物サムネイル作成プログラム14c、又は特定位置サムネイル作成プログラム14dを実行して、検索された撮像画像から部分画像を抽出する。CPU11は、上記抽出された部分画像をもとにサムネイルを作成し、作成されたサムネイルを表示装置171に一覧表示するものである。
したがって、この実施形態によれば、オペレータが所望の画像を検索する際に、画像の内容を一覧表示されたサムネイルにより容易に把握することができる。例えば、従来の画像表示装置により表示される操作画面を図15及び図16に示す。図15に示すファイル選択ダイアログ1501のサムネイル表示欄1502には、全体画像を縮小して作成されたサムネイル1502a及び1502bが表示されている。例えば、オペレータによりサムネイル1502aを選択状態にした後に、表示ボタン1503を押下すると、図16に示すような操作画面1601が表示される。この操作画面1601の画像全体表示部1602には、上記サムネイル1502aに該当する全体画像が表示される。
ここで、拡大表示枠1603に含まれる部分画像が画像拡大表示部1604に表示されているが、画像拡大表示部1604に表示される人物の存在を、上記サムネイル1502aから把握することは不可能である。このように、全体画像からサムネイルを作成すると、サムネイルから小さな特徴部分を認識することは困難である。
これに対し、この発明では、図4に示すように、オペレータにより選択される所望の対象物が抽出され、抽出された対象物を含むサムネイルが表示される。これにより、所望の対象物が小さい場合であっても、確実に対象物をサムネイルに表示することができる。これにより、オペレータはサムネイルを見るだけで、所望の対象物を容易に検索することが可能となり、さらに、該当するサムネイルから全体画像を表示して対象物の詳細や周辺の様子を確認することができる。
また、サムネイル表示欄403には、画像の特定位置から抽出された部分画像から作成されたサムネイルが表示される。図5に示すように、サムネイル表示欄403には、特定位置設定ダイアログ601の範囲選択枠603により指定された特定位置に含まれる画像から作成したサムネイルが表示される。例えば、これらのサムネイルにより、人物がいつ現れたのか、或いは、自動車がいつ消えたのかを瞬時に把握することができる。このように、複数の類似した画像の内容及び変化を容易に把握することが可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図3に示した操作画面301において、拡大表示位置移動ボタン306a,306b,306c,306dを次のように構成してもよい。上記実施形態における上下左右の4方向に加えて、図8に示すように、斜め方向の4つのボタンを追加して8方向の拡大表示位置移動ボタン306Aを備えるようにしてもよい。このようにすると、拡大表示枠303の斜め方向の移動をスムーズに行うことが可能となる。
また、拡大表示位置移動ボタン306a,306b,306c,306dを設けずに、マウス等により画像全体表示部302又は画像拡大表示部304内の押下された位置をマーク等で画像全体表示部302に表示すると共に、押下された位置が中心になるように画像拡大表示部304に表示される部分画像を更新するようにしてもよい。さらに、マウスのドラッグ(マウスの左ボタンを押下した状態でマウスを動かす動作)操作に応じて、画像拡大表示部304に表示される部分画像を連続的に移動させるようにしても良い。
また、拡大率変更ボタン307を例えば、図10に示すような拡大率変更ポップアップメニュー307Aにより構成してもよい。この拡大率変更ポップアップメニューは、画像全体表示部302又画像拡大表示部304の内部でマウスを右クリックすると表示される。拡大率変更ポップアップメニューには予め用意された全ての拡大率が表示され、オペレータにより選択された拡大率に応じて拡大表示枠303及び画像拡大表示部304の表示範囲が更新され、更新された表示範囲に含まれる部分画像が画像拡大表示部304に拡大表示される。
他にも、画像拡大表示部304に表示される部分画像の拡大率をマウスのホイールを用いて変更することもできる。例えば、オペレータが画像全体表示部302又は画像拡大表示部304内でマウスのホイールを奥に回転させた場合は、拡大率を現在の設定より1段階大きくし、手前に回転させた場合は、拡大率を現在の設定より1段階小さくするようにする。また、マウスのホイール回転量に応じて拡大率を変更するようにしてもよい。具体的には、ホイールの最低回転角度(例えば15°)を1ステップとし、1ステップにつき5%の拡大率の変更を行うようにする。例えば、ホイールを奥に6ステップ(90°)回転した場合には、拡大率を30%増加させる。また、ホイールを手前に10ステップ(150°)回転した場合には、拡大率を50%減少させるようにする。
また、検索エリア402に備えられる検索条件は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、撮像画像記憶エリア13aに撮像画像と共に記憶される画像情報に特徴となるキーワードを付加しておき、このキーワードを指定して検索するキーワード検索機能を追加してもよい。また、重要な画像をブックマークに設定する機能を設け、ブックマークに設定された画像のみを表示するブックマーク検索などを検索機能としても良い。
また、上記実施形態では、対象物サムネイル作成処理において、検索された画像中に該当する対象物が含まれているか否かを判定するように構成したが、予め撮像画像に含まれる対象物に関する情報を画像情報に付加しておき、この画像情報をもとにサムネイルを作成することもできる。例えば、画像を撮像した後に顔検出エンジンを使用して検出された顔の範囲情報及び人物が表示されていることを画像情報に付加しておき、「人物(顔)」のサムネイルを作成するには、この範囲情報を用いて顔の部分拡大画像を作成する。
他にも、撮像装置2の撮像領域に設置した磁気センサ、赤外線センサ、圧力センサ、熱センサ、及び振動センサ等の外部センサからの入力に基づき、画像上での該外部センサの検知範囲を重要な範囲情報として画像情報に付加しておくと良い。また、オペレータが撮像画像を閲覧した際に、検索キーおよび重要な範囲を手動で画像情報に追加するように構成しても良い。
さらに、上記実施形態では、ファイル検索ダイアログ401における検索操作によって、サムネイル表示欄403に表示するサムネイルをその都度作成するように構成したが、例えば、サムネイルを予め作成してデータメモリ13に記憶しておき、検索条件に基づいて記憶されたサムネイルを読み出すようにしても良い。
また、特定位置設定ダイアログ601を図7に示すような画面構成にすることも可能である。特定位置設定ダイアログ701に表示される特定位置設定画像702は、m×m{m=2,・・・,N−1}(図7では3×3)に分割され、オペレータは、この分割画像により特定位置を選択する。例えば、図7では、オペレータにより分割画像703が押下されて選択状態となっている様子を示す。この状態で、OKボタン704が押下されると、特定位置設定ダイアログ701は閉じられ、選択された分割画像703の範囲指定情報が特定位置情報として特定位置記憶エリア14bに記憶される。一方、Cancelボタン705が押下された場合は、特定位置設定ダイアログ701は閉じられ、特定位置の設定は無効となる。また、特定位置設定画像702の分割数の変更は、分割数変更ボタン706で変更するようにする。
その他、画像表示装置1の構成、表示装置171に表示される各画面構成、データメモリ13に記憶される項目、プログラムメモリ14に格納される各プログラムの処理手順とその処理内容についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明の一実施形態に係わる画像表示装置を利用した監視システムの概略図。 図1に示す画像表示装置の機能構成を示すブロック図。 画像表示装置に表示される操作画面の一例を示す図。 画像表示装置に表示されるファイル選択画面の一例を示す図。 画像表示装置に表示されるファイル選択画面の他の表示例を示す図。 画像表示装置に表示される特定位置設定画面の一例を示す図。 画像表示装置に表示される特定位置設定画面の他の構成例を示す図。 図3に示す操作画面に用いられる操作ボタンの他の構成例を示す図。 図3に示す操作画面に用いられる操作ボタンの他の構成例を示す図。 図3に示す操作画面に用いられる操作ボタンの他の構成例を示す図。 図1の画像表示装置における検索表示処理の手順とその内容を示すフローチャート。 図1の画像表示装置における全体画像サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャート。 図1の画像表示装置における対象物サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャート。 図1の画像表示装置における特定位置サムネイル作成処理の手順とその内容を示すフローチャート。 従来の画像表示装置の操作画面の一例を示す図。 従来の画像表示装置の操作画面の一例を示す図。
符号の説明
1…画像表示装置、2…撮像装置、3…伝送路、11…CPU、12…バス、13…データメモリ、13a…撮像画像記憶エリア、13b…特定位置記憶エリア、14…プログラムメモリ、14a…検索表示プログラム、14b…全体画像サムネイル作成プログラム、14c…対象物サムネイルプログラム、14d…特定位置サムネイル作成プログラム、15…撮像装置I/F、16…入力I/F、161…入力装置、17…出力I/F、171…表示装置、301…操作画面、302…画像全体表示部、304…画像拡大表示部、305…シャッタボタン、306a,306b,306c,306d,306A…拡大表示位置移動ボタン、307…拡大率変更ボタン,307A…拡大率変更ポップアップメニュー、308…ファイル選択ボタン、401…ファイル選択ダイアログ、402…検索エリア、403,501…サムネイル表示欄、404…表示ボタン、405…日時検索機能、406…カメラ検索機能、407…表示モード選択機能、408…シャッタモード機能、409…検索開始ボタン、410…設定ボタン、601,701…特定位置設定ダイアログ、602,702…特定位置設定画像、603…範囲選択枠、604,704…OKボタン、605,705…Cancelボタン、703…選択された分割画像。

Claims (3)

  1. 画像を記憶する記憶手段と、
    画像抽出規則の異なる複数のサムネイル表示モードをオペレータに提示する提示手段と、
    オペレータによる前記複数のサムネイル表示モードの選択入力を受け付けるモード受付手段と、
    前記記憶された画像中から、前記選択入力されたサムネイル表示モードにより指定される画像抽出規則に従い部分画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された部分画像を一定のサイズに調整して一覧表示する表示手段と
    を具備することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記提示手段は、サムネイル表示モードの一つとして、特定の抽出対象物を指定する抽出対象物指定サムネイル表示モードを提示し、
    前記抽出手段は、前記抽出対象物指定サムネイル表示モードが選択入力された場合に、前記記憶された画像中から当該抽出対象物指定サムネイル表示モードにより指定される特定の抽出対象物に相当する部分画像を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記提示手段は、サムネイル表示モードの一つとして、画像中の抽出対象範囲を指定する抽出対象範囲指定サムネイル表示モードを提示し、
    前記モード受付手段は、さらに、当該抽出対象範囲を指定するための範囲指定情報の入力を受け付け、
    前記抽出手段は、前記抽出対象範囲指定サムネイル表示モードが選択入力された場合に、前記入力された範囲指定情報に従い、前記記憶された画像中から該当する抽出対象範囲の部分画像を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
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