JP2006276323A - 光スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前記複数のマッハツェンダー干渉計を構成する光分岐結合器が少なくとも2種類以上の光分岐結合器で構成されている。これにより、一方の光分岐結合器に作製誤差による透過特性にズレが生じたとしても、他方の光分岐結合器は種類の異なるもので構成されているために同様の透過特性のズレが生じにくく、前記課題を解決することができる。
【選択図】 図1
Description
これまでに検討されている光スイッチの一例として、PLC(Planar Lightwave Circuit:平面光導波路回路)を用いた光スイッチがある。PLCを用いたものは、量産性・光学特性制御性・光学特性安定性の面から有望なデバイスとされており、例えばスプリッタなどで既に実用化されている。
この光スイッチは、基板K上に導波路回路によって、2つの2入力2出力型の方向性結合器Qで構成された光分岐結合器R1、R2と、それらを接続する2本のアーム光導波路F1、F2と、アーム光導波路F1、F2の一方に設けられた位相調整部Sとで形成されたマッハツェンダ干渉計1(以下MZI1という)によって構成されている。2つの光分岐結合器R1、R2は同じ特性をもつ方向性結合器Qで構成されている。位相調整部Sを動作させてMZI1の2本のアーム光導波路F1、F2間に位相差を設定することにより、スイッチ動作が可能である。
この特性を利用し2入力2出力光スイッチとして動作させることが可能である。
1段目のMZI(以下MZI1という)の一方の出力光導波路b1に2段目のMZI(以下MZI21という)が接続され、MZI1のもう一方の出力光導波路b2に2段目のMZI(以下MZI22という)が接続されている。MZI1、MZI21、MZI22はそれぞれの光分岐結合器R1、R2として方向性結合器Qが用いられている。
図18に示すピッチズレ無し時の特性・図20に示すピッチズレ無し時の特性から明らかなように、設計動作波長(1545nm)から±20nmの範囲では消光比40dB以上が得られており、消光比特性に関して従来例1よりも特性が改善されていることが判る。
本発明の課題は、以下のとおりである。すなわち少なくとも2つ以上の複数のMZIを縦列接続した光回路からなる光スイッチにおいて、
設計動作波長から波長がずれるに従って挿入損失特性が劣化する波長依存性が大きく、広帯域において低挿入損失特性を確保できない。
さらに光分岐結合器の作製において作製誤差が発生した場合に、消光比特性もしくは挿入損失特性が大きく劣化し、広帯域において十分に高い消光比もしくは低い挿入損失特性を確保できない。
これにより本発明は、広帯域で高消光比が得られ、挿入損失の波長依存性が小さく、なおかつ回路を構成する光分岐結合器に作製誤差がある場合であっても消光比・挿入損失特性の劣化が小さい光スイッチを提供することができる。
初段のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器が方向性結合器であり、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器が方向性結合器とは異なる光分岐結合器で構成されていることを特徴とする。
本実施例1の構成は、1段目のMZI1の一方の出力光導波路b1に2段目のMZI21が接続され、もう一方の出力光導波路b2に2段目のMZI22が接続されている2入力2出力の光スイッチである。
MZI1を構成する2つの光分岐結合器R1、R2には同じ特性をもつ方向性結合器Qを用いられており、MZI1には2本の入力光導波路a1、a2と2本の出力光導波路b1、b2が用いられている。MZI21を構成する2つの光分岐結合器R1、R2には同じ特性をもつY分岐回路Yが用いられており、MZI21には1本の入力光導波路c1と1本の出力光導波路d1とが設けられている。MZI22を構成する2つの光分岐結合器R1、R2には同じ特性をもつY分岐回路Yが用いられており、MZI22には1本の入力光導波路c2と1本の出力光導波路d2が設けられている。
以上のように本発明構成により、課題を改善する効果が明確に得られることを確認できた。
本実施例2の構成は、1段目のMZI1の一方の出力光導波路b1に2段目のMZI21が接続され、もう一方の出力光導波路b2に2段目のMZI22が接続されている2入力2出力の光スイッチである。MZI1を構成する2つの光分岐結合器R1、R2には同じ特性をもつ方向性結合器Qを用いており、MZI1には2本の入力光導波路a1、a2と2本の出力光導波路b1、b2が設けられている。MZI21を構成する2つの光分岐結合器R1、R2には一方の光分岐結合器R1にY分岐回路Yを用い、もう一方の光分岐結合器R2に方向性結合器Qを用いている。MZI21には1本の入力光導波路c1と2本の出力光導波路d1、d2が設けられている。MZI22を構成する2つの光分岐結合器には一方の光分岐結合器R1にY分岐回路Yを用い、もう一方の光分岐結合器に方向性結合器Qを用いている。MZI22には1本の入力光導波路c2と2本の出力光導波路d3、d4が設けられている。
以上のように本発明の構成により、課題を改善する効果が明確に得られることを確認できた。
1 MZI
21 MZI
22 MZI
a1 入力光導波路
a2 入力光導波路
b1 出力光導波路
b2 出力光導波路
c1 入力光導波路
c2 入力光導波路
d1 出力光導波路
d2 出力光導波路
d3 出力光導波路
d4 出力光導波路
F1 アーム光導波路
F2 アーム光導波路
I1 入力ポート
I2 入力ポート
K 基板
O1 出力ポート
O2 出力ポート
O3 出力ポート
O4 出力ポート
P ピッチ
Q 方向性結合器
R1 光分岐結合器
R2 光分岐結合器
S 位相調整部
U 結合部
Y Y分岐回路
Claims (11)
- 光導波路回路によって、前段と後段とに光分岐結合器が形成され、その前段の光分岐結合器によって分岐された導波路が位相調整部によって後段の光分岐結合器に接続されたマッハツェンダー干渉計が少なくとも2段以上、同一平面基板上に縦列接続されて構成された光スイッチにおいて、前記複数の光分岐結合器の内、少なくとも1つが種類の異なるもので構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項1において、初段のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器が方向性結合器であり、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器が方向性結合器とは異なる光分岐結合器で構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項2において、方向性結合器と異なる光分岐結合器としてY分岐回路を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項2において、方向性結合器と異なる光分岐結合器としてMMI回路を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項2において、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器としてY分岐回路とMMI回路を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項1において、初段のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器がMMI回路であり、
2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器のうちいずれか一方もしくは両方の光分岐結合器がMMI回路と異なる光分岐結合器で構成されていることを特徴とする光スイッチ。 - 請求項6において、MMI回路と異なる光分岐結合器としてY分岐回路を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項6において、MMI回路と異なる光分岐結合器として方向性結合器を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項6において、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器としてY分岐回路とMMI回路を用いて構成されていることを特徴とする光スイッチ。
- 請求項1において、初段のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器がそれぞれ方向性結合器であり、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器がそれぞれY分岐回路で構成されていることを特徴とする2入力2出力光スイッチ。
- 請求項1において、初段のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器がそれぞれ方向性結合器であり、2段目以降のマッハツェンダー干渉計を構成する2つの光分岐結合器がY分岐回路と方向性結合器で構成されていることを特徴とする2入力2出力光スイッチ。
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- 2005-03-29 JP JP2005093498A patent/JP2006276323A/ja active Pending
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