JP2006276241A - ギヤのスライド防止構造及びズームレンズ装置 - Google Patents

ギヤのスライド防止構造及びズームレンズ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回転軸上のギヤのスライドを防止する。
【解決手段】 カム駆動ギヤ48とズームカム49は、同じ回転軸上に支持されている。カム駆動ギヤ48の歯面部には、全周にわたってレール状の溝部48bが形成されている。この溝部48bには、リブ53が挿入され、カム駆動ギヤ48の軸方向へのスライドが阻止される。このリブ53は、レンズ筐体25の開口を塞ぐ蓋部材26に設けられているため、蓋部材26をレンズ筐体25に取り付ける動作に付随して、リブ53を溝部48b内に挿入することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転軸上のギヤのスライドを防止する構造と、これを用いたズームレンズ装置とに関する。
デジタルカメラを内蔵したカメラ付き携帯電話機が普及している。従来のカメラ付き携帯電話機には、小型化及びコストダウンのために、単焦点の撮影レンズと、解像度の低いイメージセンサとが用いられていた。しかし、カメラ付き携帯電話機に高画質な撮影機能を望むユーザーが多いため、近年では光学ズームやオートフォーカス、画素数の多いイメージセンサ等を用いたカメラ付き携帯電話機も販売されている。
ズームレンズ装置は、光軸方向に移動可能なレンズ群を最低でも二つ必要とする。また、ズーム調整時には各レンズ群を個別に移動させ、フォーカス調整時には一つのレンズ群のみを移動させ、または二つのレンズ群を同方向に同量移動させることのできるレンズ駆動機構を必要とする。カメラ付き携帯電話機に組み込まれるデジタルカメラは非常に小型であるため、外周に精密なカム溝を形成する必要のある鏡筒タイプのズームレンズ装置は使用することができない。また、ズーム調整によって鏡筒がカメラ付き携帯電話機の外に繰り出されるアウターズームタイプのズームレンズ装置は、乱暴に取り扱われることの多いカメラ付き携帯電話機には適さない。
そこで、従来の光学ズームを備えたカメラ付き携帯電話機は、光軸方向に移動自在となるように保持された二つのレンズ群にナットを取り付け、このナットに棒状の送りネジを螺合させ、この送りネジをモーターで回転させるインナーズームタイプのレンズ駆動機構を使用している。しかし、ズーム用とフォーカス用に二つのレンズ駆動機構を組み込んだ場合、カメラ付き携帯電話機のサイズ、及びコストに対する影響が大きい。
カメラを小型化、及びローコスト化するために、一つのレンズ駆動機構でズーム調整とフォーカス調整とを行なうことのできるズームレンズが発明されている。例えば、特許文献1記載のズームレンズ装置は、固定筒の外周で回転されるカム環に、固定筒内に組み込まれた2個のレンズ群のカムフォロワが挿入される2本のカム溝を形成し、このうち一方のカム溝の幅を他方よりも広くしている。カム環の一方の方向への回転では、各レンズ群がそれぞれのカム溝によって光軸方向に移動され、ズーム調整が行なわれる。カム環を他方向に回転させると、幅の狭いカム溝に係合されたレンズ群はカム溝に追従して移動し、幅の広いカム溝に係合されたレンズ群は、カム溝がカムフォロワに当接するまで移動されないため、ズーム倍率が変動しない状態でフォーカス調整が行なわれる。
また、特許文献2記載のズームレンズ装置は、回転により前群レンズを移動させる中間筒と、この中間筒と同軸的に設けられて後群レンズを移動させるカム筒との間に、係合時には中間筒とカム筒との双方を回転させてズーム調整を行い、被係合時にはカム筒の回転を停止させて中間筒のみを所定の角度範囲にわたって回転させて焦点調整を行なわせる係脱可能な回転伝達機構が設けられている。
特開平11−064708号公報 特開平09−049958号公報
ズームレンズ装置を小型化するために、モーターの回転を減速して伝達するギヤトレインの複数の減速ギヤや、カム等を同軸上に支持することが考えられる。しかし、これらのギヤが回転軸上で軸方向にスライドすると、ギヤ間の噛合が外れてしまうため、何らかのスライド止めを行なわなくてはならない。ギヤやカムのスライドを防止する方法として、回転軸上にストッパーを取り付けたり、軸受部を設けることが考えられるが、部品点数や組立工数が増加するためコストがアップし、またストッパーや軸受部の分だけ軸方向のサイズが大きくなるという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、同軸上に支持されたギヤのスライドを省スペース、かつローコストに行なうことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のギヤのスライド防止構造は、ギヤの歯面部に、全周にわたって歯のないレール状の溝を少なくとも1本形成し、この溝内に板状の規制部材を挿入してスライドを防止するようにしている。これにより、回転軸上にストッパーを設けることや、またはギヤごとに軸受部を設ける必要もなくなる。また、規制部材の溝に対面する端面は、溝の曲面に合せて円弧形状にされているため、ギヤと規制部材との当接範囲が長くなり、より確実にスライドを防止することができる。
また、本発明のズームレンズ装置は、モーターにより回転されるカム駆動ギヤと、第1レンズ群及び第2レンズ群に連係して光軸方向で移動させるズームカムとを同軸上に軸支するとともに、カム駆動ギヤの歯面部に全周にわたってレール状の溝を形成し、この溝に規制部材を挿入して、カム駆動ギヤの軸方向の移動を規制している。これによれば、回転軸上にストッパーや軸受部等を取り付ける必要がないため、ローコスト化が可能であり、カム駆動部材とズームカムとを回転軸上で近接して配置することができるため、小型化にも寄与することができる。
また、規制部材は、各構成部品が組み込まれるレンズ筐体、またはこのレンズ筐体の開口部を塞ぐ蓋部材に一体に設けたので、部品点数の削減によるローコスト化及び小型化が可能である。
本発明のギヤのスライド防止構造、及びズームレンズ装置によれば、複数のギヤやカムなどの組込スペースを小さくすることができ、かつローコスト化を図ることができる。
図1及び図2は、本発明を実施したカメラ付き携帯電話機の構成を示す外観図、及びブロック図である。カメラ付き携帯電話機2は、ヒンジ部3により折り畳み自在に連結された受話部4と送話部5とからなる電話部6と、受話部4内に組み込まれているデジタルカメラであるカメラ部7とから構成されている。受話部4の外面には、カメラ部7のズームレンズ装置を保護する透明な保護板8が外部に露呈されている。
受話部4の内面側には、住所録や電話番号等の電話に関する各種情報や、カメラ部7で撮影した画像等が表示される液晶表示(LCD)パネル11と、受話スピーカー12とが組み込まれている。送話部5の内面側には送話マイク13のほか、送話時のダイヤル操作を行うためのダイヤルボタンや各種の設定ボタン、撮影時に操作されるシャッタボタン14やズームボタン15等からなる操作部16が設けられている。送話部5の側面に設けられたカードスロット17にメモリカード18を装填したときには、カメラ部7で撮影した画像を画像データとしてメモリカード18に保存することができる。
図3は、カメラ部7の外観形状を示す斜視図である。カメラ部7は、ズームレンズ装置20と、このズームレンズ装置20の外側に取り付けられたイメージセンサ21とから構成されている。イメージセンサ21としては、例えばCCDタイプのものが用いられるが、CMOSタイプのイメージセンサを用いてもよい。
ズームレンズ装置20は、内部に構成部品がコンパクトに組み込まれた箱形状のレンズ筐体25と、このレンズ筐体25の上面の開口25aを塞ぐ蓋部材26とからなる。図4に示すように、レンズ筐体25の前面25b及び背面25cには、前述の保護板8とイメージセンサ21とに対面して被写体光が通過される円形の撮影開口27,28が設けられている。この撮影開口27と28との間には、ズームレンズを構成する第1〜第3のレンズ群30〜32が組み込まれる。第3レンズ群32は、撮影開口28に嵌合されて固着される。また、第1レンズ群30及び第2レンズ群31の側方には、これらを撮影光軸に沿って移動させるレンズ駆動機構34(図3参照)が組み込まれる。
第1レンズ群30及び第2レンズ群31は、それぞれ、レンズ部30a,31aと、軸受部30b,30c,31b,31cと、外周方向に突設されたピン形状のカムフォロワ30d,31dと、バネ掛け片30e,31eが透明なプラスチックによって一体に設けられている。第1レンズ群30及び第2レンズ群31は、スライド軸37,38が軸受部30b,30c,31b,31cに挿入されることにより、撮影光軸方向で移動自在となるように支持される。スライド軸37,38は、レンズ筐体25の前面25b及び背面25cに形成された軸受穴25d,25eに軸支される。
第1レンズ群30の軸受部30b,30cの前面には、スライド軸37,38に挿通された押圧バネ41,42が当接され、第1レンズ群30を撮影光軸の後方に向けて押圧する。バネ掛け片30e,31eには、引っ張りバネ43が掛けられ、第1レンズ群30と第2レンズ群31とを近接させる方向に付勢する。
レンズ駆動機構34は、モーター46と、このモーター46の回転軸46aに取り付けられたウォームギヤであるモーターギヤ47と、このモーターギヤ47の回転方向を90°直交する方向に変換させるウォームホイールL1と、このウォームホイールL1の回転を減速して伝達する複数の減速ギヤL2〜L6と、減速ギヤL6によって回転されるカム駆動ギヤ48と、このカム駆動ギヤ48によって回転される円筒形状のズームカム49とから構成されている。モーター46は、パルスモータであり、ズームボタン15が操作されてズーム調整を行なうとき、またはシャッタボタン14が半押しされて焦点調整を行なうときに回転される。
ウォームホイールL1及びカム駆動ギヤ48は回転自在に、また、ズームカム49は回転自在かつスライド自在に回転軸50に支持される。回転軸50は、レンズ筐体25の前面25b及び背面25cに形成された軸受穴25f,25gに固着される。このように、二つのギヤL1,48とズームカム49とを同軸上に支持することによって、ズームレンズ装置20の部品点数を減らすことができ、小型化及びローコスト化に資することができる。なお、図面の煩雑化を避けるため図示していないが、モーター46、及び減速ギヤL2〜L6は、レンズ筐体25及び蓋部材26に設けられた周知のボスや軸受部によって支持されている。
図5に示すように、カム駆動ギヤ48は、減速ギヤL6に噛合するギヤ部48aの歯面部の中央に、歯列の形成されていない溝部48bが形成されている。この溝部48b内には、蓋部材26の内面に設けられた規制部材であるリブ53が挿入される。これにより、カム駆動ギヤ48の軸方向への移動が規制される。なお、リブ53の端面は、溝部48bの曲面に合せて円弧状に形成されているため、リブ53の幅が狭くても確実にカム駆動ギヤ48のスライドを防止することができる。また、レンズ筐体25に蓋部材26を取り付けることにより、リブ53がカム駆動ギヤ48の溝部48bに挿入されるので、組立工数が増えることはない。
図6及びカム駆動ギヤ48及びズームカム49の展開図である図7(A)に示すように、カム駆動ギヤ48のズームカム49に対する側の端面には、軸方向に沿って突設され、回転方向に一定角度で配置された3本の突起状の連動ボス56が設けられている。この連動ボス56は、連係機構を構成する第1の連係部材であり、各連動ボス56の先端には、円弧形状のカムフォロワ57が一体に形成されている。
ズームカム49のカム駆動ギヤ48に対する側の端面には、軸方向に沿って突設され、回転方向に一定角度で配置された3個の連結突起59が形成されている。この連結突起59は、連動ボス56の幅寸法よりも離して配置されており、連動ボス56に対して第2の連係部材及び第3の連係部材として作用する。各連結突起59の間には、二つの斜面61a,61bと、これらの斜面61a,61bの双方に連設してカム駆動ギヤ48に近接する位置に設けられた頂上面61cと、連結突起59と各斜面61a,61bとに連設された麓面61d,61eとからなる略三角形状のフォーカスカム62がそれぞれ設けられている。麓面61d,61eが光軸方向において同一の位置にされているのは、図4中の時計方向へのズームカム49の回転によってテレからワイドへとズーム調整を行い、反時計方向への回転によってワイドからテレへのズーム調整を行なうため、両端の麓面61d,61eのフォーカス位置を同じ位置(例えば無限遠)にし、各斜面61a,61bの頂上面61c近傍で違う距離(例えば最至近)にするためである。
ズームカム49の外周面には、外周方向に突出されたカム部64が設けられており、このカム部64の端面には、第1カム面65及び第2カム面66が設けられている。これらのカム面65,66の展開図である図8に示すように、第1カム面65は、両端部が光軸方向において同一の位置に配置された円弧形状を有しており、第2カム面66は、ワイド端からテレ端に向けて直線の傾斜を有している。
第1レンズ群30は、光軸方向の後方にオフセットして設けられたカムフォロワ30dが、押圧バネ41,42の押圧によって第1カム面65に当接する。第2レンズ群31は、引っ張りバネ43によって引っ張られることにより、外周に設けられたカムフォロワ31dが第2カム面66に当接する。
例えば、カム駆動ギヤ48を、図6中に示すワイド方向Wに回動させると、図7(A)に示すように、連動ボス56の一方の側面56aが連結突起59の一方の側面59aを押圧し、ズームカム49を図4中の時計方向に回転させる。これにより、第1レンズ群30は光軸先端側に向けて移動し、第2レンズ群31は後端側に向けて移動するため、図9(A)中に実線で示すように、ズーム倍率が広角側にセットされる。また、カム駆動ギヤ48を、テレ方向Tに回動させると、図7(B)に示すように、連動ボス56の他方の側面56bが連結突起59の他方の側面59bを押圧し、ズームカム49を図4中の反時計方向に回転させる。これにより、図9(A)中に二点鎖線で示すように、第1レンズ群30及び第2レンズ群31は光軸方向の先端側に向けて移動し、ズーム倍率が望遠側にセットされる。
カム駆動ギヤ48の回転が、ワイド方向Wへの回転から、図7(B)に示すテレ方向Tへの回転へと切り替わる際に、連動ボス56のカムフォロワ57がフォーカスカム62に当接する。このように、連動ボス56とカムフォロワ57とを一体に形成しているので、別々に設ける場合に比べて、部品点数を減少させることができ、小型化及びローコスト化に資することができる。
ズームカム49は、回転時に所定量のフリクションが発生するように、例えば回転軸50が圧入されている。このフリクションFは、例えば、カム駆動ギヤ48の連動ボス56が連結突起59を押圧してズームカム49を回転させる際の回転トルクT1よりも小さく、カムフォロワ57がフォーカスカム62の斜面61a,61bを押圧することにより、ズームカム49の回転方向に生じる回転トルクT2よりも大きい。そのため、カム駆動ギヤ48が、ワイド方向Wへの回転からテレ方向Tへと回転方向が切り替わる際に、カムフォロワ57がフォーカスカム62の斜面に当接しても、ズームカム49は回転せずに軸方向にスライドする。
このスライド時には、図9(B)に示すように、第1カム面65が第1レンズ群30のカムフォロワ30dを光軸方向に押圧し、第2レンズ群31は引っ張りバネ43の付勢によって第2カム面66にカムフォロワ31dが当接するように、光軸方向の先端側に移動する。このように、ズームの方向が切り替えられる区間を利用して、第1レンズ群30と第2レンズ群31との間隔を変えることなく両者を光軸方向に移動させることができるので、一つのモーター46を用いたレンズ駆動機構43により、ズーム倍率を変化させずにフォーカス調整を行なうことができる。
ウォームホイールL1側の端面図である同図(A)、及びズームカム49のフォーカスカム62側の端面図である図10(B)に示すように、第1カム面65と第2カム面66とには、回転中心から放射状に突出された規制突起69,70が設けられている。ズームカム49が所定量以上の回転を行なうと、この規制突起69,70が第1レンズ群30と第2レンズ群31のカムフォロワ30d,31dにそれぞれ当接し、ズームカム49の回転が停止される。
図2に示すように、システムコントローラ75は、操作部16の各種ボタンからの入力操作に応答して、電話部6及びカメラ部7の各部を制御する。カメラ付き携帯電話機2を撮影モードに切り替えると、システムコントローラ75は、データバス76を介してROM77に格納されている各種プログラムを読み出し、これらのプログラムに従ってカメラ部7の各部を駆動する。
タイミングジェネレータ(TG)80は、基準パルスを発生してCCDドライバ81等に入力する。CCDドライバ81は、基準パルスにしたがってイメージセンサ21を駆動させる。イメージセンサ21は、レンズ群30〜32を通して入射された被写体光に基づいて、アナログの撮像信号を出力する。
イメージセンサ21から順次に出力されてくる撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)や、利得可変増幅器(GCA)、A/Dコンバータ(ADC)等を一つのチップに組み込んだアナログフロントエンドチップ回路(AFE)84によりデジタルの画像データに変換される。こうして得られた画像データは、画像処理回路85によってスルー画表示用の簡易の画像処理が施され、画像メモリ86に順次に書き込まれる。画像メモリ86に書き込まれた画像データは、システムコントローラ75によって読み出され、LCDドライバ87によりLCDパネル11にスルー画表示される。
AF回路90は、画像処理回路85によって生成された一画面分の画像データのコントラストからAF評価値を算出する。一般に、画像のコントラストは被写体像がピント合致状態となったときが最も高くなり、このときにAF評価値も最も高くなる。AF評価値はシステムコントローラ75にAF評価値信号として入力される。システムコントローラ75は、逐次に入力されるAF評価値信号を常に監視しながらモータドライバ91の制御を行い、第1レンズ群30及び第2レンズ群31をピント合致位置に移動させる。
スルー画表示中にシャッタボタン14が操作されると、その瞬間の画像データには画像処理回路85によって撮影用の高度な画像処理が施される。画像処理後に画像メモリ86に書き込まれた画像データは、システムコントローラ75によって読み出されメディアコントローラ94を介してメモリカード18に書き込まれる。
次に、本発明のカメラ付き携帯電話機の撮影処理について説明する。カメラ付き携帯電話機2を用いて撮影を行う時には、折り畳まれている受話部4と送話部5を展開状態にするとともに、操作部16の選択ボタンを操作して撮影モードを選択する。撮影モードが選択されると、ズームレンズ装置20のズーム状態をワイド位置にセットする原点位置セット処理が行われる。
原点位置セット処理では、図示しない光学センサ等を用いて、例えば第1レンズ群30の光軸方向の位置が確認される。システムコントローラ75は、モータドライバ91を制御し、モーター46を図4中の反時計方向に回転させる。カム駆動ギヤ48は、図中時計方向に回転し、図7(A)に示すように、連動ボス56の側面56aで連結突起59の側面59aを押圧して、ズームカム49を同方向に回転させる。これにより、第1レンズ群30及び第2レンズ群31は、図9(A)に実線で示すワイド位置に移動する。システムコントローラ75は、光学センサから、第1レンズ群30がワイド位置への移動を完了したことを表す検出信号を受信すると、モーター46の回転を停止させ、原点位置セット処理を終了する。
LCDパネル11には、イメージセンサ21に入射された被写体光の画像がスルー画表示されるので、ユーザーはその画像を見ながらズームボタン15を操作してズーム倍率を変更させ、またはシャッタボタン14を半押ししてピント合せを行ない、撮影する画像のフレーミングを行なう。例えば、ズームボタン15がテレ側に操作されると、モーター46は図4中において時計方向への回転を開始する。カム駆動ギヤ48は、図中反時計方向に回転し、図7(B)に示すように、連動ボス56の側面56bで連結突起59の側面59bを押圧して、ズームカム49を同方向に回転させる。これにより、第1レンズ群30及び第2レンズ群31は、図9(A)に二点鎖線で示すテレ位置に向けて移動する。
シャッタボタン14が半押しされると、システムコントローラ75は、現在のズーム調整がワイドからテレ、またはテレからワイドへのいずれの方向で行なわれていたのかを判断してモーター46の回転方向を決定する。例えば、上述したように、ワイドからテレへとズーム調整が行なわれていた場合には、モーター46をそのズーム調整時の反対方向、すなわち図4中の反時計方向に回転させる。これにより、カム駆動ギヤ48は図中時計方向に回転し、その回転の途中で、図7(C)に示すように、カムフォロワ57がフォーカスカム62の斜面61aに当接する。ズームカム49は、カムフォロワ57と斜面61aとにより発生する回転トルクT2と回転方向のフリクションFとの作用により、図9(B)に示すように、光軸の先端側に向けてスライドする。これにより、ズーム倍率が維持されたまま、フォーカス調整が行なわれる。
システムコントローラ75は、AF回路90から逐次に入力されるAF評価値信号を常に監視しながらモータドライバ91の制御を行い、第1レンズ群30及び第2レンズ群31をピント合致位置に移動させる。ピントが合った場合には、例えばLCDパネル11上にその旨を表示したり、ランプ等を発光させてもよい。スルー画表示中にシャッタボタン14が操作されると、その瞬間の画像データには画像処理回路85によって撮影用の高度な画像処理が施され、メモリカード18に書き込まれる。
なお、上記実施形態では、ズームカムを一つの部品で形成したが、複数の部品で構成してもよい。以下、ズームカムを二つの部品から構成し、これらの構成部品の間にカム駆動ギヤを組み込んだ第2の実施形態のズームレンズ装置について説明する。なお、上記第1の実施形態のズームレンズ装置と同じ機能を有する部品については、同じ部品名称を用いて詳しい説明を省略する。
図11示すズームレンズ装置100は、レンズ筐体101の内部に第1〜第3のレンズ群102〜104と、レンズ駆動機構105とが組み込まれ、背面にはイメージセンサ106が取り付けられている。レンズ駆動機構105は、前述の実施形態と同様に、モーター107と、このモーター107の回転を減速して伝達する複数の減速ギヤ108と、第1レンズ群102及び第2レンズ群103を光軸方向に移動させるズームカムユニット109と、レンズ筐体101を塞ぐ蓋部材110とから構成されている。
図12に示すように、ズームカムユニット109は、第1レンズ群102を移動させる第1カム面113が外周に設けられた第1カム部材114と、第2レンズ群103を移動させる第2カム面115が外周に設けられた第2カム部材116と、これら第1カム部材114と第2カム部材116との間に組み込まれるカム駆動ギヤ117とから構成されている。これら第1カム部材114及び第2カム部材116と、カム駆動ギヤ117は、同一の回転軸118上に回転自在に軸支されている。
カム駆動ギヤ117は、減速ギヤ108を介してモーター107の回転が伝達されるギヤ部120と、このギヤ部120の両端面に3本ずつ形成された連動ボス121,122とからなる。連動ボス121,122の先端には、円弧形状のカムフォロワ123,124がそれぞれ形成されている。ギヤ部120には溝部120aが設けられており、この溝部120aには、蓋部材110の内面に設けられた円弧形状のリブ127が挿入されるため、カム駆動ギヤ117は軸方向には移動しない。
第2カム部材116のカム駆動ギヤ117に対する端面には、連動ボス122が挿入される溝130が形成されている。また、詳しくは図示しないが、第1カム部材114のカム駆動ギヤ117に対する端面にも同様の溝が形成されている。これらの溝130等の内部には、第1の実施形態で用いたものと同様の、連結突起とフォーカスカムとが設けられている。ズーム調整時には、連動ボス121,122が溝130内の連結突起を押圧して二つのカム部材114,116を同方向に回転させる。これにより、第1カム面113及び第2カム面115に沿って第1レンズ群102と第2レンズ群103とが光軸方向に移動し、ズーム倍率が変化される。また、フォーカス調整時には、カムフォロワ123,124が溝130内のフォーカスカムを押圧して、第1カム部材114及び第2カム部材116を光軸方向の先端側にスライドさせる。
なお、各カム部材114,116の溝130内に設けられたフォーカスカムの形状を変えることにより、フォーカス調整時に第1カム部材114と第2カム部材116とを同方向に同量移動させることもできるし、移動方向及び移動量を変えることもできる。更には、いずれか一方のカム部材のみを移動させることもできる。
また、上記各実施形態では、レンズ群の側方に配置されたズームカムを使用して二つのレンズ群を光軸方向に移動させたが、カムを筒状に形成し、その内部にレンズ群を組み込んでもよい。以下では、円筒形状のカムの内部にレンズ群を組み込んだ第3の実施形態のズームレンズ装置について説明するが、上記各実施形態のズームレンズ装置と同じ機能を有する部品については、同じ部品名称を用いて詳しい説明を省略する。
図13及び14に示すズームレンズ装置150は、レンズ筐体151の内部にレンズ鏡筒152とレンズ駆動機構153とが組み込まれ、背面にはイメージセンサ154が取り付けられている。レンズ駆動機構153は、前述の実施形態と同様に、モーター155と、このモーター155の回転を減速して伝達する複数の減速ギヤ156とから構成されている。レンズ筐体151の前面151a及び背面151bには、円形の撮影開口159,160が設けられている。撮影開口160には、レンズ鏡筒152の後端が係止される切欠161が3個形成されている。
図15に分解して示すように、レンズ鏡筒152は、レンズ筐体151内に固定される固定筒165と、この固定筒165の内部に組み込まれる第1レンズ群166及び第2レンズ群167と、固定筒165の後端に組み込まれる第3レンズ群168と、固定筒165の外周に挿通されるカム筒169と、固定筒165の後端外周に挿通されモーター155により回転されるリング形状のカム駆動ギヤ170と、固定筒165に挿通されてカム筒169を光軸後方に押圧するバネ171とから構成されている。
カム駆動ギヤ170の歯面部には、溝部170aが形成されており、この溝部170aにはレンズ筐体151の下面に設けられた円弧形状のリブ172が挿入されて、カム駆動ギヤ170の軸方向での移動が規制される。このリブ172の溝部170aへの挿入は、レンズ筐体151内にレンズ鏡筒152を組み込むことに付随して行なわれるため、組立工数が伏せることはない。
固定筒165の外周には、第1レンズ群166及び第2レンズ群167のカムフォロワ166a,167aが挿入される3本の直進溝174が形成されている。カム筒169の外周には、カムフォロワ166a,167aがそれぞれ挿入される円弧状のカム溝175,176が3個ずつ形成されている。これにより、カム筒169が固定筒165の外周で回転すると、第1レンズ群166及び第2レンズ群167は、カム溝175及び176に沿って光軸方向に移動する。
カム駆動ギヤ170の前端面には、3本の連動ボス180が設けられており、これらの連動ボス180の先端には円弧形状のカムフォロワ181が設けられている。カム筒169の後端には、3個の連結突起182と、各連結突起182の間に配されたフォーカスカム183とが形成されている。ズーム調整時には、連動ボス180が連結突起182を押圧してカム筒169を回転させ、各カム溝175,176にしたがって第1レンズ群166と第2レンズ群167とを光軸方向に移動させる。また、フォーカス調整時には、カムフォロア181がフォーカスカム182を押圧してカム筒169を光軸方向の先端側に移動させる。これにより、ズーム倍率を変化させることなく、フォーカス調整が行なわれる。
カム筒169を用いたズームレンズ装置150では、固定筒165とカム筒169との間のフリクションが適切に設定されないと、フォーカス調整時にカム筒169を光軸方向に移動させる際に、カム筒169が回転してしまう。そのため、フリクションの適切な設定を行なうことができない場合には、ズームレンズ装置150をステップ方式のズームレンズ装置に変更するとよい。
周知のように、ステップ方式のズームレンズ装置とは、ズーム倍率が段階的に変化される方式であり、各ズーム位置でのカム筒169の停止位置は予め決まっている。図16に示すように、例えば固定筒165の先端外周面に突起190を形成しておき、カム筒169の先端内面に、突起190が挿入される溝191を各ズーム位置に合せて形成する。突起190と各溝191は、ズーム倍率が変更されてカム筒169の回転が停止された際に必ず対面するため、フォーカス調整時にカム筒169が光軸の先端側に移動された際には、突起190が溝191に入り込んでカム筒169の回転を規制することができる。
なお、カム筒169は、バネ171によって光軸後方に付勢されているため、ズーム調整時のカム筒169の回転時に、突起190と溝191とが係合することはない。また、固定筒165に突起190を形成し、カム筒169に溝191を形成したが、逆にしてもよい。
上記各実施形態では、カム駆動ギヤに第1の連係部材である連動ボスとカムフォロワとを設け、ズームカムに第2、第3の連係部材及びフォーカスカムを設けたが、逆にしてもよい。また、モーターとしてパルスモータを用いたが、DCモーター等、他のモーターを用いてもよい。また、カメラ付き携帯電話機を例に説明したが、通常のデジタルカメラや、ビデオカメラ、銀塩カメラ等のズームレンズ装置として使用することもできる。
本発明のズームレンズ装置を使用したカメラ付き携帯電話機の外観形状を示す斜視図である。 カメラ付き携帯電話機の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のズームレンズ装置の外観形状を示す斜視図である。 ズームレンズ装置の構成を示す分解斜視図である。 ズームカムの軸支状態を示す断面図である。 カム駆動ギヤとズームカムとの間を連係する機構の構成を示す斜視図である。 カム駆動ギヤとズームカムとの連係状態を示す説明図である。 ズームカムの各カム面の展開図である。 ズームレンズ装置のズーム調整時及びフォーカス調整時の各部の動きを表す平面図である。 ズームカムの端面を表す側面図である。 第2実施形態のズームレンズ装置の外観形状を示す斜視図である。 ズームカムユニットの構成を示す分解斜視図である。 第3実施形態のズームレンズ装置の外観形状を示す斜視図である。 第3実施形態のズームレンズ装置の構成を示す分解斜視図である。 レンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。 カム筒の回転を規制する突起及び溝の形状を示す斜視図である。
符号の説明
2 カメラ付き携帯電話機
7 カメラ部
20 ズームレンズ装置
21 イメージセンサ
30 第1レンズ群
31 第2レンズ群
32 第3レンズ群
34 レンズ駆動機構
46 モーター
48 カム駆動ギヤ
48b 溝部
49 ズームカム
53 リブ
56 連動ボス
57 カムフォロワ
59 連結突起
62 フォーカスカム

Claims (5)

  1. 回転軸に回転自在に支持されるギヤであって、このギヤの軸方向へのスライドを防止するスライド防止構造において、
    前記ギヤの歯面部に、全周にわたって歯のないレール状の溝を少なくとも1本形成し、この溝内に板状の規制部材を挿入して、該ギヤのスライドを防止することを特徴とするギヤのスライド防止構造。
  2. 前記規制部材は、溝に対面する端面が該溝の曲面に合せて円弧形状にされていることを特徴とする請求項1記載のギヤのスライド防止構造。
  3. 光軸上に配置される第1レンズ群及び第2レンズ群と、
    第1レンズ群及び第2レンズ群が光軸方向に移動できるように支持する支持手段と、
    第1レンズ群及び第2レンズ群を広角位置に向けて移動するときに正転し、望遠位置に向けて移動するときに逆転するモーターと、
    光軸と平行な回転軸上に支持され、モーターの正転により第1の方向に回転し、逆転により第2の方向に回転するカム駆動ギヤと、
    このカム駆動軸と同軸上に、回転自在かつスライド自在に支持され、第1レンズ群及び第2レンズ群に連係して光軸方向で移動させるズームカムと、
    カム駆動ギヤの歯面部に全周にわたって設けられたレール状の溝と、
    この溝に挿入されてカム駆動ギヤの軸方向の移動を規制する規制部材と、
    前記カム駆動ギヤとズームカムとの間に設けられ、カム駆動ギヤの第1の方向への回転と第2の方向への回転とをズームカムに伝達してズーム調整を行い、第1の方向と第2の方向との間で回転方向が切り替えられる際にカム駆動ギヤの回転をズームカムに伝達しない非伝達区間を有し、この非伝達区間でのカム駆動ギヤの回転によりズームカムを軸方向にスライドさせてフォーカス調整を行なう連係機構とを備えたことを特徴とするズームレンズ装置。
  4. 前記規制部材は、溝に対面する端面が該溝の曲面に合せて円弧形状にされていることを特徴とする請求項3記載のズームレンズ装置。
  5. 前記規制部材は、前記各構成部品が組み込まれるレンズ筐体、またはこのレンズ筐体の開口部を塞ぐ蓋部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項3または4記載のズームレンズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105446054A (zh) * 2015-12-30 2016-03-30 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于航空相机的小型化调焦机构

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