JP2006275893A - 計量皿 - Google Patents

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Abstract

【課題】 計量皿を簡単に着脱すること
【解決手段】 標準計量皿14は、本体部140と、スカート部141とを有している。計量皿10は、平坦部100と、折返し部101と、取手102と、第1および第2係止部103,104とを備えている。取手102は、一方の折返し部101の下端に係止されていて、折返し部101の内方に延設された部分が、第1係止部103となっている。計量皿10は、取手102を介して、折返し部101が外側に開くように弾性変形させた状態で、第2係止部104を、標準計量皿14のスカート部141の下端に差し込んで、この状態で、取手102を開放すると、弾性変形していた折返し部101が元の状態に戻り、この際に、取手102の先端に設けられている第1係止部103が、スカート部141の下方に入り込んで、計量皿10が標準計量皿14に着脱可能に取付固定される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、計量皿に関し、特に、計量器の標準計量皿として利用可能であり、また、標準計量皿,皿受け,計量機構部に、着脱自在に取付けられる計量皿に関するものである。
天びん・はかりなどの計量器には、計量物を載せるための計量皿が用いられており、例えば、その一例が特許文献1に開示されている。この種の計量皿は、一般に、円形ないしは正方形状に形成され、材料には、厚みの薄い金属や合成樹脂が用いられているが、衛生面や耐蝕性の観点から、ステンレス材などの金属製のものの要求が増加している。
また、一般的に、高価なはかりと秤量の大きなはかりでは、品質,強度を維持するために、通常金属製の計量皿が使用され、小型のはかりでは、コストを重視して、合成樹脂製の皿が使用されている。
このような市場要求とコストアップの問題を解決するために、オプション設定として、ステンレス製の金属皿を顧客の要求に応じて提供すべく準備しているが、この場合に、以下に説明する課題があった。
実開昭63−226号公報
すなわち、オプション設定の金属皿は、標準付属となっている樹脂製皿の上に載せて使用することになるが、単に、標準計量皿の上に金属皿を載せただけの構成では、持ち運び時に金属皿が落下したり、金属皿の安定性に欠けるので、計量物がこぼれ落ちるなどの問題があった。
このような問題を解決するために、例えば、金属皿を標準計量皿に両面テープや接着剤などで固定する商品も提供されているが、このような解決手段では、金属皿の着脱が非常に面倒になり、衛生上の観点から、金属皿を取外して洗浄したいというユーザーの要求に応えることができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、工具などを使用することなく、素手で、簡単に着脱することができる計量皿を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、計量器本体に設けられる標準計量皿,皿受け,計量機構部に着脱可能に取付けられる計量皿であって、前記計量皿は、前記標準計量皿,皿受け,計量機構部のいずれか1つから選択される被固定部の外周縁に固定可能な嵌合部または係止部を備えるようにした。
このように構成した計量皿によれば、標準計量皿,皿受け,計量機構部のいずれか1つから選択される被固定部の外周縁に固定可能な嵌合部または係止部を備えているので、計量皿を標準計量皿,皿受け,計量機構部に、簡単に着脱することができる。
前記嵌合部または係止部は、前記計量皿の対向する位置に一対設けることができる。
この構成によれば、嵌合部または係止部が、計量皿の対向する位置に一対設けられるので、計量皿を被固定部に安定して取り付けることができる。
前記嵌合部は、相互に嵌合可能な凹凸部あって、当該凹凸部のうち凹部を前記計量皿または前記被固定部のいずれか一方に配置するとともに、凸部を前記計量皿または前記被固定部のいずれか他方に配置することができる。
この構成によれば、凹凸嵌合により、計量皿を簡単に着脱することができる。
前記計量皿に配置された前記凹部または凸部あるいは係止部は、その近傍に取手などの変形付与部を備え、前記変形付与部により前記計量皿の一部を弾性変形させて前記被固定部に着脱させることができる。
この構成によれば、変形付与部により前記計量皿の一部を弾性変形させて被固定部に着脱させるので、一層簡単に計量皿を着脱することができる。
前記変形付与部は、その近傍に剛性を低下させるスリットなどの変形補助部を設けることができる。
この構成によれば、変形補助部を設けるとこで、弾性変形が容易に行えるので、より一層簡単に計量皿を着脱することができる。
前記計量皿は、概略正方形状に形成され、前記計量皿よりも小面積を有する概略円形状の前記標準計量皿の外周縁に、前記計量皿を着脱可能に装着することができる。
この構成によれば、使用可能となる皿の面積を簡単に大きくすることができる。
前記標準計量皿は、対向する2箇所に、前記本体部の幅と同一幅とする切欠部が設けられ、前記正方形状の対向する2辺間の幅を、これらの幅と概略同一にすることができる。
この構成によれば、正方形状の計量皿を装着する際の位置決めを簡単に行うことができる。
前記嵌合部は、前記計量皿または被固定部のいずれか一方に設けられた凸部ないしは突起と、前記計量皿または被固定部のいずれか他方に設けられ、前記凸部ないしは突起の挿入可能な凹溝ないしは切欠溝から構成され、前記凸部ないしは突起を、前記凹溝ないしは切欠溝内に挿入して、前記計量皿を所定方向に回転させることにより、前記被固定部に着脱可能に取付けることができる。
前記計量皿は、表面に装着時の方向認識を可能にする記号,文字などの認識部が、印刷,塗布,刻印などの手段により施すことができる。
前記変形付与は、変形を与える時の操作の参考となる記号,文字などの操作表現示唆部を近傍に施すことができる。
本発明にかかる計量皿によれば、例えば、ステンレス製の金属皿を、工具などを使用することなく、素手で、簡単に着脱することができる。また、着脱可能な計量皿を標準計量皿,皿受け,計量機構部に取付けたまま収納すると、これらの一体管理が可能になり、別管理による計量皿の紛失を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る計量皿の第1実施例を示している。これらの図に示した計量皿10は、天びん、ないしは、はかりの計量器本体12に設けられる標準計量皿,皿受け,計量機構部に着脱自在に取付けられるものであり、本実施例の場合には、計量皿10の被固定部として、標準計量皿14が選択されている。
標準計量皿14は、例えば、金属や合成樹脂製であって、平坦な概略円形状に形成された本体部140と、円形状の本体部140の外周縁に垂設された円環状のスカート部141と、本体部140の側面に設けられた一対の切欠部142を有していて、平行に切欠された部分の幅Wが、計量器本体12の横幅とほぼ同じ大きさになっている。
標準計量皿14の背面側の中心には、支持軸16が固設されていて、この支持軸16を介して、計量器本体12内に内蔵されている荷重計量部に、測定対象物の荷重が伝達されるようになっている。標準計量皿14は、スカート部141の下端が、計量器本体12の上面から上方に離間するように配置されている。
計量皿10は、弾性変形が可能な薄いステンレスなどの金属板や合成樹脂板から形成され、本実施例の場合、概略正方形に形成された平坦部100と、この平坦部100の対向する2辺に設けられた一対の折返し部101と、変形付与部としての取手102と、第1および第2係止部103,104とを備えている。
平坦部100は、折返し部101が設けられていない方の長さが、標準計量皿14の切欠部142間の幅Wと同じ大きさになっているとともに、折返し部101が設けられている側の長さは、本体部140の直径よりも若干大きくなっている。
取手102は、一方の折返し部101の下端に固設されていて、折返し部101の内方に延設された部分が、第1係止部103となっている。第2係止部104は、取手102と対向する他方の折返し部101の下端に固設された突起から構成され、これらの第1および第2係止部103,104は、計量皿10の平坦部100の中心軸上にあって、互いに対向する位置に配置されている。
このように構成した計量皿10は、取手102外端を、図1に実線矢印で示すように、上方側に回動させて、折返し部101が外側に開くように弾性変形させた状態で、第2係止部104を、標準計量皿14のスカート部141の下端に差し込んで、折返し部101の内面に、スカート部141を当接させる。
そして、この状態で、取手102を開放すると、弾性変形していた折返し部101が、弾性復帰して元の状態に戻り、この際に、取手102の先端に設けられている第1係止部103が、スカート部141の下方に入り込んで、計量皿10が標準計量皿14に取付固定される。
この際に、折返し部101が設けられていない方の長さが、標準計量皿14の切欠部142間の幅Wと同じ大きさになっているので、計量皿10を取り付ける時の位置決めとして、利用することができるとともに、計量皿10を取り付けたままで、はかりを保管する際には、切欠部142が設けられている側面を立てた状態で行うことができ、はかりを立てても計量皿10は、脱落することがない。
また、計量皿10を標準計量皿14に固定した状態では、対向する位置に設けられた第1および第2係止部103,104が、標準計量皿14のスカート部141の対向する部分の2箇所で、その下方から係止されるので、計量皿10を安定した状態で固定することができる。
計量皿10を取り外す際には、上述した取付ける場合と同様に、取手102を上方に回動させて、折返し部101を弾性変形させて、第1係止部103をスカート部141の下端から離間させて、その後に、第2係止部104をスカート部141の下端から離間させればよい。
さて、以上のように構成した計量皿10によれば、計量皿10は、標準計量皿14(被固定部)の外周縁に固定可能な係止部103,104を備えているので、計量皿10を標準計量皿14に簡単に着脱することができる。
また、本実施例では、計量皿10に係止部103は、その近傍に取手102(変形付与部)を備え、取手102により計量皿10の一部を変形させて標準計量皿14(被固定部)に着脱させるので、一層簡単に計量皿を着脱することができる。
さらに、本実施例の場合には、計量皿10の平坦部100は、標準計量皿14の略円形状の本体部140よりも大きな面積を有しているので、計量時に使用可能となる皿面積を増大することができる。
図4〜図6は、本発明に係る計量皿の第2実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
これらの図に示した計量皿10aは、上記実施例と同様に、平坦部100aと、折返し部101aと、取手102aと、第1および第2係止部103a,104aを有している。
本実施例の場合、折返し部101aは、平坦部100aの四辺に設けられていて、一方の対向する2辺に第1および第2係止部103a,104aが配置されると共に、他方の対向する2辺には、図6に示すように、角形の窓孔105aと、スリット106aが設けられている。
スリット106aは、窓孔105aが設けられている部分の近傍に位置している折返し部101aの弾性変形を容易にするためのものであって、窓孔105aの両側に配置されている。一方、標準計量皿14aは、概略円形の本体部140aと、スカート部141aと、切欠部142aとを備え、切欠部142aには、外方に突出する突起143aが設けられている。
このように構成された計量皿10aでは、標準計量皿14aにこれを取付ける際には、上記実施例と同様に、第1および第2係止部103a,104aをスカート部141aの下端に係止させると共に、突起143aが各窓孔105a内に挿入される。
この際に、計量皿10aは、図4に示すように、所定の可動ストロークが確保されている。また、突起143aを窓孔105a内に挿入するときには、窓孔105aの周辺を外側に向けて、弾性変形させて行い、この際に、スリット106aが、この弾性変形をアシストする。
本実施例の場合には、上記実施例の作用効果に加えて、計量皿10aが4箇所で支持されるので、取付け固定された状態の安定性が、より一層向上する。
図7は、本発明に係る計量皿の第3実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10bは、上記実施例と同様に、平坦部100bと、折返し部101bと、取手102bとを有している。本実施例の場合、平坦部100bの形状は、標準計量皿14bの本体部140bの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、本実施例の場合には、上記実施例の第1および第2係止部に替えて、折返し部101bの対向する部分には、外方に突出する凸部107bが、折返し部101bのほぼ幅方向の中間に設けられている。
一方、標準計量皿14bは、概略円形の本体部140bと、スカート部141bとを備え、スカート部141bの側面には、凸部107bと嵌合可能な凹部144bが設けられている。
このように構成した計量皿10bは、図7(B)に示すように、凸部107bを凹部114bに嵌合することにより、着脱可能に標準計量皿14bに取付けられ、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
図8は、本発明に係る計量皿の第4実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10cは、上記実施例と同様に、平坦部100cと、折返し部101cと、取手102cとを有している。本実施例の場合、平坦部100cの形状は、標準計量皿14cの本体部140cの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、本実施例の場合には、上記実施例の第1および第2係止部に替えて、折返し部101cの対向する部分には、外方に突出する凸部107cが、折返し部101bの下端に設けられている。
一方、標準計量皿14cは、概略円形の本体部140cと、スカート部141cとを備え、スカート部141cの側面の下端側には、凸部107cと嵌合可能な凹部144cが設けられている。
このように構成した計量皿10cは、図8(B)に示すように、凸部107cを凹部144cに嵌合することにより、着脱可能に標準計量皿14cに取付けられ、上記第3実施例と同等の作用効果が得られる。
図9は、本発明に係る計量皿の第5実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10dは、上記実施例と同様に、平坦部100dと、折返し部101dと、取手102dとを有している。本実施例の場合、平坦部100dの形状は、標準計量皿14dの本体部140dの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、本実施例の場合には、上記実施例の第1および第2係止部に替えて、折返し部101dの対向する部分には、外方に屈曲した凹部108dが、折返し部101dのほぼ幅方向の中間に設けられている。
一方、標準計量皿14dは、概略円形の本体部140dと、スカート部141dとを備え、スカート部141dの側面には、凹部108dbと嵌合可能な凸部145dが突出形成されている。
このように構成した計量皿10dは、図9(B)に示すように、凸部145dを凹部181dに嵌合することにより、着脱可能に標準計量皿14dに取付けられ、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
図10は、本発明に係る計量皿の第6実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10eは、上記実施例と同様に、平坦部100eと、折返し部101eと、取手102eとを有している。本実施例の場合、平坦部100eの形状は、標準計量皿14eの本体部140eの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、本実施例の場合には、上記実施例の第1および第2係止部に替えて、折返し部101eの対向する部分には、円形の貫通孔109eが、折返し部101dのほぼ幅方向の中間に設けられているとともに、貫通孔109eの両側には、弾性変形をし易くするための一対のスリット110eが切欠形成されている。
一方、標準計量皿14eは、概略円形の本体部140eと、スカート部141eとを備え、スカート部141eの側面には、貫通孔109e内に嵌合挿入可能な凸部145eが突出形成されている。
このように構成した計量皿10eは、図10(B)に示すように、凸部145eを貫通孔109e内に嵌合挿入することにより、着脱可能に標準計量皿14eに取付けられ、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
図11は、本発明に係る計量皿の第7実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10fは、上記実施例と同様に、平坦部100fと、折返し部101fと、取手102fとを有している。本実施例の場合、平坦部100fの形状は、標準計量皿14fの本体部140fの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、本実施例の場合には、上記実施例の第1および第2係止部に替えて、取手102fが、対向する位置に一対配置されている。各取手102fは、折返し部101fと一体に形成されていて、各取手102fの内面側には、折曲形成された突出部111fが設けられているとともに、この突出部111fの両側には、弾性変形をし易くするための一対のスリット112fが切欠形成されている。
一方、標準計量皿14fは、概略円形の本体部140fと、スカート部141fとを備えている。このように構成した計量皿10fは、図11(B)に示すように、標準計量皿14fの上方から、これに被せるようにして、取付けられ、取付け状態においては、突出部111fがスカート部141fの外面に圧接することで、着脱可能に固定され、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
図12は、本発明に係る計量皿の第8実施例およびその変形例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10gは、上記実施例と同様に、平坦部100gと、折返し部101gとを有している。本実施例の場合、平坦部100gの形状は、標準計量皿14gの本体部140gの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、折返し部101gの内面には、対向する位置に一対の突起113gが突出形成されている。一方、標準計量皿14gは、上記実施例と同様に、本体部140gと、スカート部141gとを備え、スカート部141gには、図12(C)に示すように、突起113gの挿入が可能な、上端に開口したL字形の凹溝146gが設けられている。
このように構成した計量皿10gは、突起113gを凹溝146gに挿入しながら、標準計量皿14gに被せるようにして取付け、その後、計量皿10gを回転させることで、着脱可能に固定され、上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。
この場合、凹溝146gの形状は、図12(C)に示したL字形に限る必要はなく、例えば、同図(D)に示すように、所定方向に傾斜した凹溝146g’であっても良い。
図13は、本発明に係る計量皿の第9実施例およびその変形例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10hは、上記実施例と同様に、平坦部100hと、折返し部101hとを有している。本実施例の場合、平坦部100hの形状は、標準計量皿14hの本体部140hの形状と相似形であってそれよりも若干大きな相似形状になっている。
そして、折返し部101hの内面には、図13(C)に示すように、対向する位置に一対の切欠溝114hが形成されている。切欠溝114hは、下端側が開口し、奥側が鍵状に折曲したL字状になっている。一方、標準計量皿14hは、上記実施例と同様に、本体部140hと、スカート部141hとを備え、スカート部141hには、切欠溝114hに挿入が可能な、突起147hが突出形成されている。
このように構成した計量皿10hは、突起147hを切欠溝114hに挿入しながら、標準計量皿14hに被せるようにして取付け、その後、計量皿10hを回転させることで、着脱可能に固定され、上記第9実施例と同等の作用効果が得られる。
この場合、切欠溝114hの形状は、図13(C)に示したL字形に限る必要はなく、例えば、同図(D)に示すように、所定方向に傾斜した切欠溝114h’であっても良い。
図14,15は、本発明に係る計量皿の第10実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、それぞれ対応した符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
この図に示した計量皿10iは、上記実施例と同様に、平坦部100iと、折返し部101iとを有している。折返し部101iの下端には、取手102iが設けられている。取手102iの先端には、第1係止部103iが設けられ、これとほぼ対向する位置に第2係止部104iが設けられている。
計量皿10iの平坦部100iの表面側には、図14に示すように、FRONTの文字と▽印とが外周縁に施されている。また、取手102iの表面には、UPの文字が施されている。
これらの文字や記号は、刻印や印刷などにより設けられているものであって、FRONTと▽は、計量皿10iの装着方向を示しており、装着方向の認識部となっている。また、取手102iに施されたUPの文字は、取手102iにより変形を与える際に、その操作方向を示唆するために施されている。なお、取手102iに施す文字は、操作の参考となるものであっても良い。
本実施例の場合、取手102iは、計量皿10iの表面側から見て、平行な切欠部が設けられた平坦部100iの中心軸に対して、右方向に所定角度だけシフトした位置に設けられている。この右シフトは、右ききの人の操作性を考慮したものであり、また、計量器本体12の形状が長方形である場合に、平坦部100iの外方に突出する取手102iが、本体12の長方形よりも外側に突出すると、本体12の長手方向の一方の側面を下にして立てる際に、その障害になることを回避する意味もある。
さらに、本実施例の場合、図15に示すように、折返し部101iの内面側にあって、第2係止部104iの近傍であって、かつ、取手102iとほぼ対向する位置には、小突起150iが、刻印により突出形成されている。また、取手102iの背面側にも小突起150iが突出形成されている。これらの小突起150iは、計量皿10iを装着する時の方向認識を可能にする認識部であり、記号以外に文字であっても良いし、その形成手段も刻印以外に、印刷や塗着などであっても良い。
さて、以上のように構成した実施例10によれば、計量皿10iは、表面に装着時の方向認識を可能にする小突起150iと記号,文字(FRONTと▽)からなる認識部が、印刷,塗布,刻印などの手段により施され、また、取手102i(変形付与)は、変形を与える時の操作の参考となる記号,文字などの操作表現示唆部(UP)を近傍に施されているので、使用に当たって操作性が大きく向上する。
なお、上記実施例では、計量皿の被固定部として標準計量皿を例示したが、本発明の実施はこれに限定されることはなく、被固定部は、例えば、皿受けや計量機構部であっても良い。
本発明にかかる計量皿は、簡単に着脱できるので、衛生上洗浄を頻繁に行う必要がある場合などで有効に活用することができる。
本発明にかかる計量皿の第1実施例を示す全体側面図である。 図1に示した計量皿を取付けた状態の上面説明図である。 図2の要部断面図である。 本発明に係る計量皿の第2実施例を示す平面説明図である。 図4に示した状態から計量皿をスライド移動させた状態の平面説明図である。 図4に示した計量皿の側面図である。 本発明に係る計量皿の第3実施例を示す分解説明図と取付け状態の断面説明図である。 本発明に係る計量皿の第4実施例を示す分解説明図と取付け状態の断面説明図である。 本発明に係る計量皿の第5実施例を示す分解説明図と取付け状態の断面説明図である。 本発明に係る計量皿の第6実施例を示す分解説明図と取付け状態の断面説明図および要部側面図である。 本発明に係る計量皿の第7実施例を示す分解説明図と、取付け状態の断面説明図と、上面説明図と、要部側面図である。 本発明に係る計量皿の第8実施例を示す分解説明図と、取付け状態の断面説明図と、要部側面図と、同変形例の要部側面図である。 本発明に係る計量皿の第9実施例を示す分解説明図と、取付け状態の断面説明図と、要部側面図と、同変形例の要部側面図である。 本発明に係る計量皿の第10実施例を示す平面図である。 図14の背面図である。
符号の説明
10 計量皿
100 平坦部
101 折返し部
102 取手
103 第1係止部
104 第2係止部
12 計量器本体
14 標準計量皿
140 本体部
141 スカート部

Claims (10)

  1. 計量器本体に設けられる標準計量皿,皿受け,計量機構部に着脱可能に取付けられる計量皿であって、
    前記計量皿は、前記標準計量皿,皿受け,計量機構部のいずれか1つから選択される被固定部の外周縁に固定可能な嵌合部または係止部を備えたことを特徴とする計量皿。
  2. 前記嵌合部または係止部は、前記計量皿の対向する位置に一対設けることを特徴とする請求項1または2記載の計量皿。
  3. 前記嵌合部は、相互に嵌合可能な凹凸部あって、当該凹凸部のうち凹部を前記計量皿または前記被固定部のいずれか一方に配置するとともに、凸部を前記計量皿または前記被固定部のいずれか他方に配置することを特徴とする請求項1記載の計量皿。
  4. 前記計量皿に配置された前記凹部または凸部あるいは係止部は、その近傍に取手などの変形付与部を備え、
    前記変形付与部により前記計量皿の一部を弾性変形させて前記被固定部に着脱させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の計量皿。
  5. 前記変形付与部は、その近傍に剛性を低下させるスリットなどの変形補助部を有することを特徴とする請求項4記載の計量皿。
  6. 前記計量皿は、正方形状に形成され、前記計量皿よりも小面積を有する概略円形状の前記標準計量皿の外周縁に、前記計量皿を着脱可能に装着することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の計量皿。
  7. 前記標準計量皿は、対向する2箇所に、前記本体部の幅と同一幅とする切欠部が設けられ、前記正方形状の対向する2辺間の幅を、これらの幅と概略同一にすることを特徴とする請求項6記載の計量皿。
  8. 前記嵌合部は、前記計量皿または被固定部のいずれか一方に設けられた凸部ないしは突起と、前記計量皿または被固定部のいずれか他方に設けられ、前記凸部ないしは突起の挿入可能な凹溝ないしは切欠溝から構成され、
    前記凸部ないしは突起を、前記凹溝ないしは切欠溝内に挿入して、前記計量皿を所定方向に回転させることにより、前記被固定部に着脱可能に取付けることを特徴とする請求項1または2記載の計量皿。
  9. 前記計量皿は、表面に装着時の方向認識を可能にする記号,文字などの認識部が、印刷,塗布,刻印などの手段により施されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の計量皿。
  10. 前記変形付与は、変形を与える時の操作の参考となる記号,文字などの操作表現示唆部が近傍に施されていることを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項記載の計量皿。
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