JP2006275471A - ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造 - Google Patents

ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006275471A
JP2006275471A JP2005098743A JP2005098743A JP2006275471A JP 2006275471 A JP2006275471 A JP 2006275471A JP 2005098743 A JP2005098743 A JP 2005098743A JP 2005098743 A JP2005098743 A JP 2005098743A JP 2006275471 A JP2006275471 A JP 2006275471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
box
nozzle chamber
outer peripheral
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005098743A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Majima
伸治 間島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2005098743A priority Critical patent/JP2006275471A/ja
Publication of JP2006275471A publication Critical patent/JP2006275471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 位置決め誤差や熱変化の影響による変形によりノズルチャンバダクト間に空気漏れが生じるような隙間が生じることを防止し、ダクトボックス間の気密性を十分に高いものとする。
【解決手段】 ダクトジョイント30では、バンド部材52,54がシール板44,46を介してノズルチャンバダクト28U及びノズルチャンバダクト28Lを外周側から締付け、シール板44,46と一体となってノズルチャンバダクト28U,28Lに固定される。シール板44,46によりノズルチャンバダクト28Uの開口端とノズルチャンバダクト28Lの開口端との間に形成される隙間を閉塞して、ノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとが互いに連通するように接続できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造、複数個のノズルチャンバダクトにより温度調整された空気が内部を流通すると共に、ノズルを通して温度調整された空気を長尺帯状の被乾燥体へ吹き付けるノズルチャンバを構成するためのノズルチャンバダクト接続構造及び、複数個の乾燥ボックスにより温度調整された空気が流通すると共に、長尺帯状の被乾燥体が搬送される乾燥路を構成するための乾燥ボックス接続構造に関する。
感光性平板印刷版の製造ライン(以下、「PS版製造ライン」という。)では、ウエブ(アルミ製の長尺支持体)を長手方向に搬送させつつ、ウエブの片面側に感光性の塗布液(塗工液)を塗布した後、この液を熱風乾燥装置内で乾燥させることにより塗布層を形成している。
PS版製造ラインで用いられる熱風乾燥装置は、例えば、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された熱風乾燥装置では、それぞれ筒状に形成された複数個の乾燥ボックスを一列に繋いで、これらの乾燥ボックス内に熱風乾燥路を構成しており、この熱風乾燥路内には塗布液が塗布されたウエブを搬送する搬送ローラが配置されると共に、熱風乾燥路内に熱風を供給するためのノズルチャンバが配置される。
ノズルチャンバは、複数個のノズルチャンバダクトを一列に繋いで構成されており、各ノズルチャンバダクトには、ウエブに面するようにスリット状の二次元ノズルが穿設されている。このノズルチャンバは、その内部に外部の熱風供給装置から供給された温度調整された空気が流通しており、二次元ノズルを通して温度調整された空気を一方向へ連続搬送されるウエブの液塗布面側へ吹き付ける。
熱風乾燥路及びノズルチャンバは、通常、ウエブの搬送方向に沿って複数(例えば、4個)の乾燥ゾーンに分割されており、各乾燥ゾーンで塗布層に対する乾燥条件(空気温度、通気量等)が変更可能とされている。この際、熱風乾燥路内には、各ゾーン毎にPS版の種類等に応じて異なる温度の空気が供給され、その際の空気温度は、概ね、15℃から200℃という広い範囲で適宜設定される。
また熱風乾燥装置では、ウエブの張力の一部を搬送ローラへの圧接力に変換するため、熱風乾燥路が上方へ凸のアーチ状となるように略一定の曲率半径で湾曲しており、この熱風乾燥路に従うようにノズルチャンバダクトもアーチ状に湾曲している。
熱風乾燥装置では、熱風供給装置により供給される空気温度に応じて乾燥ボックス及びノズルチャンバダクトがそれぞれ熱膨張又は熱収縮することとなる。このとき、複数個の乾燥ボックス及び複数個のノズルチャンバダクトがそれぞれアーチ状に湾曲するように設置されることから、各乾燥ボックスの開口端部の位置及び各ノズルチャンバダクトの開口端部の位置は、熱膨張及び熱収縮に伴って少なくとも2次元的に変位する。
熱風乾燥装置では、乾燥ボックス及びノズルチャンバダクトの熱膨張又は熱収縮を吸収するために、互いに隣接する一対の乾燥ボックス間にエキスパンダ継手が配置されており、このエキスパンダ継手により一の乾燥ボックスの開口端部と隣接する他の乾燥ボックスの開口端部とが接続されている。この種のエキスパンダ継手としては、薄肉状の金属板により筒状に形成された筒部材を備え、この筒部材の周壁部を断面円弧状に湾曲させたものや、薄肉状の金属板により筒状に形成された筒部材及びこの筒部材の膨張収縮方向を制限するガイド部を備え、筒部材の周壁部を断面蛇腹状に湾曲又は屈曲させたものが用いられる。
また互いに隣接する一対のノズルチャンバダクト間にも、乾燥ボックス間と同様な、エキスパンダ継手が配置されており、このエキスパンダ継手により一のノズルチャンバダクトの開口端部と隣接する他のノズルチャンバダクトの開口端部とが接続される。この際、複数個の乾燥ボックス内に予め複数個のノズルチャンバダクトをそれぞれ配置しておき、複数個の乾燥ボックスをアーチ状に据え付けた後に、これらの乾燥ボックス内部でノズルチャンバダクト間の接続作業が行われる。
特開2002−301415号公報
しかしながら、上記したような筒部材の周壁部を断面円弧状に湾曲させたエキスパンダ継手では、乾燥ボックス及びノズルチャンバダクトの熱膨張及び熱収縮に伴う寸法変化に対して許容される変位量が不足し、繰り返しの熱応力により乾燥ボックス又はノズルチャンバが経時的に変形し、乾燥ボックスとエキスパンダ継手との間又はノズルチャンバダクトとエキスパンダ継手との間に隙間が形成されるおそれがある。
また、上記したような2種類のエキスパンダ継手の双方では、互いに隣接する一対の乾燥ボックス間及び、一対のノズルチャンバダクト間の位置決め誤差に対する許容寸法が小さいため、各乾燥ボックス及び各ノズルチャンバダクトを三軸方向に沿って高い精度で位置決めすると共に、三軸回りの角度(姿勢)も高い精度で位置決めしなければならず、これらの位置決めが不十分な場合には、一対の乾燥ボックス間又は一対のノズルチャンバダクト間に温度管理上、無視できないような隙間ができるおそれもある。
本発明の第1の目的は、上記事実を考慮して、位置決め精度や熱変形及び熱応力の影響によりダクトボックス間に気体漏れが生じるような隙間ができ難く、ダクトボックス間の気密性を十分に高いものできるダクトボックス接続構造を提供することにある。
また本発明の第2の目的は、上記事実を考慮して、位置決め精度や熱変形及び熱応力の影響によりノズルチャンバダクト間に空気漏れが生じるような隙間ができ難く、ノズルチャンバダクト間の気密性を十分に高いものできるノズルチャンバダクト接続構造を提供することにある。
また本発明の第3の目的は、上記事実を考慮して、位置決め精度や熱変形及び熱応力の影響により乾燥ボックス間に空気漏れが生じるような隙間ができ難く、乾燥ボックス間の気密性を十分に高いものできる乾燥ボックス接続構造を提供することにある。
本発明の請求項1に係るダクトボックス接続構造は、筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、一端部及び他端部にそれぞれ可撓性を有する第1及び第2の屈曲部が形成され、一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を介して、一のダクトボックスと他のダクトボックスとの間に外周側から掛け渡され、前記第1の屈曲部を一のダクトボックスの外周面に当接させると共に、前記第2の屈曲部を他のダクトボックスの外周面に当接させるシール板と、前記シール板に外周側から圧接すると共に、前記シール板を介して一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されるバンド部材と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るダクトボックス接続構造では、バンド部材がシール板に外周側から圧接すると共に、シール板を介して一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、シール板と一体となって一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されることにより、シール板における第1の屈曲部及び第2の屈曲部をそれぞれ撓み変形させつつ、一のダクトボックス及び他のダクトボックスの外周面に圧接させることができるので、シール板により一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を閉塞して、一のダクトボックスと他のダクトボックスとを互いに連通するように接続できる。
このとき、第1の屈曲部及び第2の屈曲部が、バンド部材からの圧接力によりそれぞれ撓み変形した状態に保持され、この撓み変形に伴う復元力により一のダクトボックス及び他のダクトボックスに圧接することから、一のダクトボックスと他のダクトボックスとの接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
また、一のダクトボックス又は他のダクトボックスの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後にダクトボックスが熱変化の影響により変形しても、シール板における第1の屈曲部及び第2の屈曲部を一のダクトボックス及び他のダクトボックスに圧接した状態に維持できるので、ダクトボックスの位置決め誤差や変形の影響によりダクトボックス間の気密性が低下することを効果的に防止できる。
また本発明の請求項2に係るダクトボックス接続構造は、筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、一のダクトボックスの外周面に、その開口端部に沿って延在するように固着された第1の弾性シール部材と、他のダクトボックスの外周面に、その開口端部に沿って延在するように固着された第2の弾性シール部材と、前記第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材にそれぞれ外周側から圧接すると共に、前記第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材を介して前記一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されるバンド部材と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係るダクトボックス接続構造では、バンド部材が、第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材にそれぞれ外周側から圧接すると共に、第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材を介して一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されることにより、バンド部材が、第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材を一のダクトボックス及び他のダクトボックスの外周面との間で圧縮状態としつつ、一のダクトボックスと他のダクトボックスとの間に掛け渡されるので、バンド部材により一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を閉塞して、一のダクトボックスと他のダクトボックスとを互いに連通するように接続できる。
このとき、第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材が、バンド部材からの圧接力によりそれぞれ圧縮変形した状態に保持され、この圧縮変形に伴う復元力により一のダクトボックス及び他のダクトボックスとバンド部材とに圧接することから、バンド部材により閉塞される一のダクトボックスと他のダクトボックスとの接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
また、一のダクトボックス又は他のダクトボックスの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後に熱変化の影響によりダクトボックスが変形しても、第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材をそれぞれ一のダクトボックス及び他のダクトボックスに圧接した状態に維持できるので、ダクトボックスの位置決め誤差や変形の影響によりダクトボックス間に気密性が低下することを効果的に防止できる。
また本発明の請求項3に係るダクトボックス接続構造は、筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、柔軟性及び気体遮断性を有するシート状材料からなり、一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を挟んで、一のダクトボックスの外周面及び他のダクトボックスの外周面に1周以上に亘って巻き付けられる帯状のシール部材と、前記シール部材の一端側を介して一のダクトボックスの外周面に固定され、前記シール部材を一のダクトボックスの外周面との間に挟持固定する第1の固定板と、前記シール部材の他端側を介して他のダクトボックスの外周面に固定され、前記シール部材を他のダクトボックスの外周面との間に挟持固定する第2の固定板と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るダクトボックス接続構造では、第1の固定板がシール部材の一端側を介して一のダクトボックスの外周面に固定され、このシール部材を一のダクトボックスの外周面との間に挟持固定すると共に、第2の固定板がシール部材の他端側を介して他のダクトボックスの外周面に固定され、このシール部材を他のダクトボックスの外周面との間に挟持固定することにより、一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を挟んで、一のダクトボックスの外周面及び他のダクトボックスの外周面に巻き付けられたシール部材を、第1の固定板及び第2の固定板により一のダクトボックスの外周面及び他のダクトボックスの外周面に密着させた状態で固定できるので、シール部材により一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を閉塞して、一のダクトボックスと他のダクトボックスとを互いに連通するように接続できる。
このとき、シール部材が柔軟性を有しており、このシール部材を第1の固定板及び第2の固定板により一のダクトボックス及び他のダクトボックスとの間に加圧状態で挟持すれば、シール部材を一のダクトボックスの外周面及び他のダクトボックスの外周面とに確実に密着した状態にすることができるので、シール部材による一のダクトボックスと他のダクトボックスとの接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
また、ダクトボックスの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後にダクトボックスが熱変化の影響により変形しても、ダクトボックスの据付位置の誤差や変形を、柔軟性を有するシール部材により吸収できるので、ダクトボックスの位置決め誤差やダクトボックスの変形の影響によりダクトボックス間に気密性が低下することを効果的に防止できる。
また本発明の請求項4に係るノズルチャンバダクト接続構造は、筒状に形成されると共に周壁部にノズルが開口した一のノズルチャンバダクトの開口端部を、隣接する他のノズルチャンバダクトの開口端部に接続して、複数個のノズルチャンバダクトにより温度調整された空気が内部を流通すると共に、前記ノズルを通して温度調整された空気を長尺帯状の被乾燥体へ吹き付けるノズルチャンバを構成するためのノズルチャンバダクト接続構造であって、一端部及び他端部にそれぞれ可撓性を有する第1の屈曲部及び第2の屈曲部が形成され、一のノズルチャンバダクトの開口端部と他のノズルチャンバダクトの開口端部との間に形成される隙間を介して、一のノズルチャンバダクトと他のノズルチャンバダクトとの間に外周側から掛け渡され、前記第1の屈曲部を一のノズルチャンバダクトの外周面に当接させると共に、前記第2の屈曲部を他のノズルチャンバダクトの外周面に当接させるシール板と、前記シール板に外周側から圧接すると共に、前記シール板を介して一のノズルチャンバダクト及び他のノズルチャンバダクトを外周側から締付けて、一のノズルチャンバダクト及び他のノズルチャンバダクトに固定されるバンド部材と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項4に係るノズルチャンバダクト接続構造は、請求項1に係るダクトボックス接続構造のダクトボックスをノズルチャンバダクトに置き換えた構成を備えているので、請求項1に係るダクトボックス接続構造と基本的に同じ作用及び効果を奏する。
また本発明の請求項5に係る乾燥ボックス接続構造は、筒状に形成された一の乾燥ボックスの開口端部を、隣接する他の乾燥ボックスの開口端部に接続して、複数個の乾燥ボックスにより温度調整された空気が流通すると共に、長尺帯状の被乾燥体が搬送される乾燥路を構成するための乾燥ボックス接続構造であって、柔軟性及び気体遮断性を有するシート状材料からなり、一の乾燥ボックスの開口端部と他の乾燥ボックスの開口端部との間に形成される隙間を挟んで、一の乾燥ボックスの外周面及び他の乾燥ボックスの外周面に1周以上に亘って巻き付けられる帯状のシール部材と、前記シール部材の一端側を介して一の乾燥ボックスの外周面に固定され、前記シール部材を一の乾燥ボックスの外周面との間に挟持固定する第1の固定板と、前記シール部材の他端側を介して他の乾燥ボックスの外周面に固定され、前記シール部材を他の乾燥ボックスの外周面との間に挟持固定する第2の固定板と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る乾燥ボックス接続構造は、請求項3に係るダクトボックス接続構造のダクトボックスを乾燥ボックスに置き換えた構成を備えているので、請求項3に係るダクトボックス接続構造と基本的に同じ作用及び効果を奏する。
以上説明したように本発明のダクトボックス接続構造によれば、位置決め誤差や熱変化の影響による変形によりダクトボックス間に気体漏れが生じるような隙間が生じることを防止できるので、ダクトボックス間の気密性を十分に高いものできる。
また本発明のノズルチャンバダクト接続構造によれば、位置決め誤差や熱変化の影響による変形によりノズルチャンバダクト間に空気漏れが生じるような隙間が生じることを防止できるので、ダクトボックス間の気密性を十分に高いものできる。
また本発明の乾燥ボックス接続構造によれば、位置決め誤差や熱変化の影響による変形により乾燥ボックス間に空気漏れが生じるような隙間が生じることを防止できるので、ダクトボックス間の気密性を十分に高いものできる。
以下、本発明の実施形態に係る熱風乾燥装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の第1の実施形態に係るボックスジョイント及びダクトジョイントが適用される熱風乾燥装置10が示されている。熱風乾燥装置10は、アルミウェブ24を一方向へ搬送しつつ、このアルミウェブ24の上面に塗布された製版層形成液を乾燥するものである。熱風乾燥装置10には、アルミウェブ24の搬送方向Fに沿って筒状に形成された乾燥ボックス12が一列に配置されており、これらの乾燥ボックス12の内部には、図3に示されるように、アルミウエブ24が搬送ローラ14により下面側から支持されつつ、搬送される細長い空間であるウェブ搬送路16が形成されている。
熱風乾燥装置10は、図1に示されるように、アルミウェブ24の搬送方向に沿ってK1、K2、K3及びK4の4個の乾燥ゾーンに区画されており、最上流側の乾燥ゾーンK1、K2、K3、K4は、それぞれ乾燥ボックス12により構成されている。各乾燥ボックス12は、それぞれ搬送方向Fに沿って細長く、両端部がそれぞれ開口した筒状に形成されており、その断面が水平方向(=アルミウェブ24の幅方向)を長手方向とする略長方形(図4参照)に形成されている。またウェブ搬送路16は、全体として上方へ向って凸状のアーチ状となるように湾曲(実際には多点で屈曲)しており、各乾燥ボックス12も、ウェブ搬送路16に沿ってアーチ状に湾曲している。
このようにウェブ搬送路16を上方へ凸のアーチ状とすることにより、アルミウェブ24の張力の一部が搬送ローラ14への圧接力に変換されると共に、アルミウェブ24の搬送ローラ14とのラップ角が確保されるので、搬送ローラ14からの搬送力がアルミウェブ24へ効率的に伝達可能になる。
図2に示されるように、各乾燥ボックス12間には、下端側で狭く上端側で広がった隙間SBが形成されている。各乾燥ボックス12間の隙間にボックスジョイント18が配置されており、このボックスジョイント18は、搬送方向Fに沿って互いに隣接する一対の乾燥ボックス12を接続している。
図2に示されるように、乾燥ボックス12は、複数本の支柱20によりフロア上に支持されており、支柱20の上端部には軸受22が取り付けられている。軸受22は、乾燥ボックス12内の下部側に搬送ローラ14を軸支している。乾燥ゾーンK2、K3、K4を構成する乾燥ボックス12の内部には、上部側にノズルチャンバ26が配置されている。ノズルチャンバ26は、図3に示されるように、複数個のノズルチャンバダクト28が一列に繋がれて構成されている。ノズルチャンバダクト28は、搬送方向Fに沿った両端部がそれぞれ開口した筒状とされており、その断面が水平方向(アルミウェブ24の幅方向)を長手方向とし、乾燥ボックス12よりも高さ方向で扁平な略長方形(図5参照)に形成されている。
ノズルチャンバ26は、ウェブ搬送路16と同様に、上方へ向って凸のアーチ状となるように湾曲(実際にはノズルチャンバダクト28間で屈曲)しており、その底面部が搬送ローラ14上を搬送されるアルミウェブ24の上面部と略平行となるように支持されている。これにより、各ノズルチャンバダクト28間には、下端側で狭く上端側で広がった隙間が形成される。各ノズルチャンバダクト28間には、ダクトジョイント30が配置されており、このダクトジョイント30は、搬送方向Fに沿って互いに隣接する一対のノズルチャンバダクト28を接続している。
ノズルチャンバ26(ノズルチャンバダクト28)の底面部には、アルミウェブ24に上方から乾燥用の温度調整された空気を吹付けるノズル32が搬送方向Fに沿って等間隔に設けられている。ノズル32は、アルミウェブ24の幅方向に沿って細長いスリット状に形成されている。
熱風乾燥装置10では、乾燥ゾーンK1の上流側の端部に給気ダクト(図示省略)が接続されると共に、乾燥ゾーンK1の下流側の端部に排気ダクト(図示省略)が接続されており、給気ダクトから温度調整された空気(温風)が吹き込まれる。この給気ダクトから乾燥ゾーンK1内に吹き込まれた空気は、アルミウェブ24の上面に沿って流れる平行流となって下流側へ流通し、排気ダクトから排気される。
またノズルチャンバ26は各乾燥ゾーンK2、K3、K4間で空気の流通が遮断されており、各乾燥ゾーンK2、K3、K4におけるノズルチャンバ26には、それぞれ上流側の端部に給気ダクト(図示省略)が接続されており、各乾燥ゾーンK2、K3、K4の下流側端部から中間部の間には、排気ダクト(図示省略)が接続されている。各乾燥ゾーンK2、K3、K4のノズルチャンバ26に接続された給気ダクトからは温度調整された空気(温風又は冷風)が吹き込まれ、この温度調整された空気は、ノズルチャンバ26のノズル32を通し空気流としてアルミウェブ24の上面部(塗工面)へ吹き付けられた後、排気ダクトを通して外部へ排気される。
乾燥ゾーンK1又は乾燥ゾーンK2、K3、K4のノズルチャンバ26内へ供給される空気温度は、温風の場合には50℃〜200℃、冷風の場合には15℃〜25℃に調整される。これらの空気温度は、各乾燥ゾーンK1、K2、K3、K4毎に異なる温度に設定可能とされている。また各ノズル32からは、4m/秒〜30m/秒の流速で空気流が吹き出される。この空気流の流速も、各乾燥ゾーンK2、K3、K4毎に異なる速さに設定可能とされている。このとき、ノズルチャンバ26内における内圧は最大で56mmAq程度に達する。また各乾燥ゾーンK1、K2、K3、K4を構成する乾燥ボックス12内の内圧は、温度調整された空気の給気量と排気量とをバランスさせることにより±2mmAq以内に制御される。これにより、乾燥ボックス12内には大きな風圧が生じない。
図4に示されるように、一対の乾燥ボックス12を接続するボックスジョイント18には、搬送方向Fに沿って互いに隣接する上流側の乾燥ボックス12(以下、これを「乾燥ボックス12U」という。)の開口端13と下流側の乾燥ボックス12(以下、これを「乾燥ボックス12L」という。)の開口端13との間に形成される隙間SBを挟んで、乾燥ボックス12Uの外周面及び乾燥ボックス12Lの外周面に略1周に亘って巻き付けられた帯状のシール部材34が設けられている。
シール部材34は、柔軟性及び気体遮断性を有するシート状材料からなり、例えば、耐熱キャンバスシートが成形素材として用いられている。耐熱キャンバスシートとしては、乾燥ボックス12内の高温空気に触れる内面部に耐熱性が高いテフロン(登録商標)を被覆すると共に、外面部が機械的強度の高いガラス繊維で補強されたものをものを用いることができる。またシール部材34は、テフロン(登録商標)シートやテフロン(登録商標)シートをガラス繊維で補強したものにより形成しても良い。
シール部材34は、搬送方向Fに沿った一端部が乾燥ボックス12Uの外周面に密着するように締付け状態で巻き付けられると共に、他端部が乾燥ボックス12Lの外周面に密着するように締付け状態で巻き付けられており、この一端部と他端部との間に隙間SBに面した弛み部36が設けられている。この弛み部36の搬送方向Fに沿った幅は、隙間SBの開口幅よりも30mm〜60mm程度長く設定されており、これにより、弛み部36は上流側の開口端13と下流側の開口端13との間で常に一定の弛みを有する状態に保持される。これにより、乾燥ボックス12U,12Lに熱膨張又は熱収縮が生じた場合にも、シール部材34に搬送方向Fに沿った張力が発生せず、このような張力によるシール部材34の損傷が防止されている。
図4に示されるように、ボックスジョイント18には、シール部材の一端部を介して乾燥ボックス12Uの外周面に固定される固定板38,39及び、シール部材の他端部を介して乾燥ボックス12Lの外周面に固定される固定板40,41が設けられている。固定板38,39,40,41はそれぞれ細長い板状に形成されている。固定板38及び固定板40は、その長さが乾燥ボックス12の幅方向(長辺部)に沿った寸法よりも僅かに短くされ、また固定板39及び固定板41は、その長さが乾燥ボックス12の高さ方向(短辺部)に沿った寸法よりも僅かに短くされている。
各固定板38,39,40,41には、所定の位置に厚さ方向へ貫通する挿通穴(図示省略)が穿設されている。また乾燥ボックス12U,12Lの底面部、頂面部及び両側の側面部には、それぞれ固定板38,39,40,41の挿通穴に対応する部位にねじ穴(図示省略)が形成されている。
長尺の固定板38,40は、シール部材34を介して乾燥ボックス12U,12Lの頂面部及び底面部に外周側から突き当てられる。また短尺の固定板39,41は、シール部材34を介して乾燥ボックス12U,12Lの両側の側面部にそれぞれ外周側から突き当てられる。これらの固定板38,39,40,41の挿通穴にはそれぞれボルト42が挿入され、これらのボルト42は、シール部材34を貫通すると共に、先端側が乾燥ボックス12U,12Lのねじ穴内へ捻じ込まれる。これにより、固定板38,39及び固定板40,41は、それぞれ乾燥ボックス12U及び乾燥ボックス12Lに締結固定される。またシール部材34の一端部は、固定板38,39と乾燥ボックス12Uの外周面との間に圧縮状態で挟持され、シール部材34の他端部は、固定板40,41と乾燥ボックス12Lの外周面との間に圧縮状態で挟持される。
以上説明したボックスジョイント18では、固定板38,39がシール部材34の一端部を介して乾燥ボックス12Uの外周面に固定され、このシール部材34の一端部を乾燥ボックス12Uの外周面との間に挟持固定すると共に、固定板40,41がシール部材34の他端側を介して乾燥ボックス12Lの外周面に固定され、このシール部材34の他端部を乾燥ボックス12Lの外周面との間に挟持固定する。これにより、乾燥ボックス12Uの開口端13と乾燥ボックス12Lの開口端13との間に形成される隙間SBを挟んで、乾燥ボックス12Uの外周面及び乾燥ボックス12Lの外周面に巻き付けられたシール部材34を、固定板38,39及び固定板40,41により乾燥ボックス12U,12Lの外周面に密着させた状態で固定できる。この結果、シール部材34により乾燥ボックス12Uの開口端13と乾燥ボックス12Lの開口端13との間に形成される隙間SDを閉塞すると共に、乾燥ボックス12Uと乾燥ボックス12Lとを互いに連通するように接続できる。
図6に示されるように、ダクトジョイント30には、搬送方向Fに沿って互いに隣接する上流側のノズルチャンバダクト28(以下、これを「ノズルチャンバダクト28U」という。)の開口端29と下流側のノズルチャンバダクト28(以下、これを「ノズルチャンバダクト28L」という。)の開口端29との間に形成される隙間SDを介して、ノズルチャンバダクト28Uの外周面とノズルチャンバダクト28Lの外周面との間に掛け渡されるシール板44,46が設けられている。シール板44,46はそれぞれ細長い薄肉板状に形成されている。
シール板44は、その長さがノズルチャンバダクト28の幅方向(長辺部)に沿った寸法と略等しくされ、シール板46は、その長さがノズルチャンバダクト28の高さ方向(短辺部)に沿った寸法と略等しくされている。これらのシール板44,46は、ステンレス、鋼材等の金属により形成されており、撓み方向へ弾性を有している。またシール板44及びシール板46には、それぞれ搬送方向Fに沿った一端部及び他端部にノズルチャンバダクト28側へ屈曲された屈曲部48及び屈曲部50が形成されている。
ダクトジョイント30では、2枚のシール板44がノズルチャンバダクト28U,28Lの頂面部及び底面部に外周側から突き当てられ、2枚のシール板46がノズルチャンバダクト28U,28Lの両側の側面部にそれぞれ外周側から突き当てられる。これにより、シール板44は、一対の屈曲部48間をノズルチャンバダクト28U,28Lから浮かした状態で、一方の屈曲部48をノズルチャンバダクト28Uに当接させると共に、他方の屈曲部48をノズルチャンバダクト28Lに当接させる。シール板46も、一対の屈曲部50間をノズルチャンバダクト28U,28Lから浮かした状態で、一方の屈曲部50をノズルチャンバダクト28Uに当接させると共に、他方の屈曲部48をノズルチャンバダクト28Lに当接させる。
図6に示されるように、ダクトジョイント30には、下方へ向って開いたコ字状に屈曲された板状のバンド部材52と、細長い平板状に形成されたバンド部材54を備えている。バンド部材52,54は、それぞれステンレス、鋼材等により形成されている。バンド部材52は、細長い平板状に形成された頂板部56と、この頂板部56の両端部からそれぞれ略直角に屈曲された側板部58を備えている。一対の側板部58の下端部には、それぞれノズルチャンバダクト28の幅方向に沿って外側へ延出するフランジ部60が屈曲形成されている。一対のフランジ部60にはそれぞれ2個の挿通穴62が穿設されている。またフランジ部60の両端部には、それぞれ略三角形の板状に形成された補強用の補強ステー64の一辺部が溶接等により固着されており、これらの一対の補強ステー64は、その他辺部が側板部58の外側に溶接等により固着されている。
バンド部材52の頂板部56には、搬送方向Fに沿った中央部に板状の補強用のリブ66がノズルチャンバダクト28の幅方向へ延在するように溶接されている。また側板部にも、搬送方向Fに沿った中央部に板状の補強用のリブ68がノズルチャンバダクト28の高さ方向へ延在するように溶接されている。
ここで、バンド部材52における一対の側板部58間の間隔Wは、ノズルチャンバダクト28の長辺部の寸法と2枚のシール板44の厚さとの和よりも僅かに広くなっている。またバンド部材52における頂板部56の下面から側板部58の下端までの長さHは、ノズルチャンバダクト28の短辺部の寸法と2枚のシール板46の厚さとの和よりも僅かに広くなっている。またバンド部材52,54の搬送方向に沿った幅は、シール板44,46の屈曲部48,50を除いた部分の搬送方向Fに沿った幅よりも狭く、かつノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの間に形成される隙間SDの幅よりも広くなっている。
図6に示されるように、バンド部材54の両端部には、それぞれバンド部材52における挿通穴62に対応するねじ穴72が形成されている。またバンド部材54には、搬送方向Fに沿った中央部に板状の補強用のリブ74がノズルチャンバダクト28の幅方向へ延在するように溶接されている。
図5に示されるように、ダクトジョイント30では、バンド部材52が上側から一対のノズルチャンバダクト28間に掛け渡されたシール板44及びシール板46の外周側に嵌挿される。これにより、バンド部材52は、その頂板部56をシール板44の中央部に当接させると共に、一対の側板部58をそれぞれ一対のシール板46の中央部へ圧接させる。
またダクトジョイント30では、バンド部材54が下側からシール板44の中央部に突き当てられる。この状態で、フランジ部60の挿通穴62を挿通したボルト76の先端部がバンド部材54のねじ穴72内へ捻じ込まれることにより、バンド部材52とバンド部材54が連結される。このとき、ボルト76は、バンド部材54の上面側の両端部がそれぞれ一対のフランジ部60に圧接する状態になるまでねじ穴72内へ捻じ込まれる。
ダクトジョイント30では、バンド部材52とバンド部材54がボルト76により連結されることにより、バンド部材52及びバンド部材54がシール板44及びシール板46を介してノズルチャンバダクト28U,28Lを外周側から締め付け、シール板44,46と共にノズルチャンバダクト28U,28Lに固定される。このとき、バンド部材52は、一対のシール板44をそれぞれ外周側から加圧して屈曲部48をノズルチャンバダクト28U,28Lとの間で撓み変形させると共に、一対のシール板46をそれぞれ外周側から加圧して屈曲部50をノズルチャンバダクト28U,28Lとの間で撓み変形させる。
以上説明したダクトジョイント30では、バンド部材52,54がシール板44,46を介してノズルチャンバダクト28U及びノズルチャンバダクト28Lを外周側から締付け、シール板44,46と一体となってノズルチャンバダクト28U,28Lに固定されることにより、シール板44,46における屈曲部48,50をそれぞれ撓み変形させつつ、ノズルチャンバダクト28U,28Lの外周面に圧接させることができるので、シール板44,46によりノズルチャンバダクト28Uの開口端29とノズルチャンバダクト28Lの開口端29との間に形成される隙間SDを閉塞して、ノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとが互いに連通するように接続できる。
なお、ダクトジョイント30では、図5に示されるように、シール板44,46の上流側の端部と乾燥ボックス12Uの外周面との間に点状の溶接部78が溶接により形成されており、この溶接部78によりシール板44,46が乾燥ボックス12Uに固定されている。これにより、バンド部材52,54をノズルチャンバダクト28U,28Lの外周側へ取り付ける際に、シール板44,46が位置ずれすることが確実に防止されている。なお、シール板44,46の下流側の端部を乾燥ボックス12Lの外周面に溶接により固定しても良い。
次に、本実施形態に係るボックスジョイント18及びダクトジョイント30の作用について説明する。
本実施形態に係るボックスジョイント18では、乾燥ボックス12Uと乾燥ボックス12Lとの隙間を閉塞したシール部材34が柔軟性及び気体遮断性を有しており、このシール部材34を固定板38,39及び固定板40,41により乾燥ボックス12U及び乾燥ボックス12Lとの間で加圧状態で挟持することにより、シール部材34を乾燥ボックス12Uの外周面及び乾燥ボックス12Lの外周面に確実に密着した状態にすることができるので、シール部材34によるノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
また、ボックスジョイント18では、乾燥ボックス12U又は乾燥ボックス12Lの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後に乾燥ボックス12U,12Lが熱変化の影響により変形しても、これらの据付位置の誤差や変形を、柔軟性を有するシール部材34により吸収できる。この結果、乾燥ボックス12U,12Lの位置決め誤差や変形によりダクトボックス間に気密性が低下することを効果的に防止でき、更には、乾燥ボックス12U,12Lの据付位置の誤差に対する許容範囲を従来の乾燥ボックスの接続構造よりも大きくできるので、乾燥ボックス12U,12Lの据付作業も容易になる。
また本実施形態に係るダクトジョイント30では、シール板44,46の屈曲部48,50が、バンド部材52,54からの圧接力によりそれぞれ撓み変形した状態に保持され、この撓み変形に伴う復元力により屈曲部48,50がそれぞれノズルチャンバダクト28U,28Lに圧接することから、ノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lと接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
また、ダクトジョイント30では、ノズルチャンバダクト28U,28Lの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後にノズルチャンバダクト28U,28Lが熱変化の影響により変形しても、シール板44,46における屈曲部48,50をノズルチャンバダクト28U,28Lに圧接した状態に維持できる。この結果、ノズルチャンバダクト28U,28Lの位置決め誤差や変形の影響によりノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの接続部分の気密性が低下することを効果的に防止できる。
(第2の実施形態)
図7には、本発明の第2の実施形態に係るダクトジョイント80が示されている。このダクトジョイント80は、図5及び図6に示される第1の実施形態に係るダクトジョイント30に代えてノズルチャンバダクト28U,28L間の接続構造として適用可能なものである。なお、本実施形態に係るダクトジョイント80では、第1の実施形態に係るダクトジョイント30と同一の部分に同一符号を付して説明を省略する。
図7に示されるように、ダクトジョイント80は、上流側のノズルチャンバダクト28Uの外周面に固着されるゴムシール82と、下流側のノズルチャンバダクト28Lの外周面に固着されるゴムシール84とを備えている。これらのゴムシール82,84はそれぞれ耐熱性ゴムを素材として長尺帯状に形成されており、その断面が搬送方向Fを長手方向とする略長方形になっている。ゴムシール82は、ノズルチャンバダクト28Uの外周面に開口端29に沿うように略1周に亘って巻き付けられている。またゴムシール84は、ノズルチャンバダクト28Lの外周面に開口端29に沿うように略1周に亘って巻き付けられている。このとき、後述するバンド部材52,54をノズルチャンバダクト28U,28Lへ取り付ける際の作業性を良好とするため、ゴムシール82,84を、それぞれ接着剤等によりノズルチャンバダクト28U,28Lの外周面に固着するようにしても良い。
ダクトジョイント80は、第1の実施形態に係るダクトジョイント30と同様に、コ字状に屈曲されたバンド部材52と平板状に形成されたバンド部材54とを備えている。バンド部材52は、上側からノズルチャンバダクト28U,28Lにおける頂面部及び側面部の外周側にゴムシール82,84を介して嵌挿されることにより、隙間SDを介してノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの間に掛け渡される。またバンド部材54は、下側からノズルチャンバダクト28U,28Lにおける底面部にゴムシール82,84を介して突き当てられることにより、隙間SDを介してノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの間に掛け渡される。この後、第1の実施形態に係るダクトジョイント30の場合と同様に、バンド部材52,54がボルト42により互いに連結されることにより、バンド部材52,54は、ゴムシール82及びゴムシール84をそれぞれノズルチャンバダクト28Uの外周面とノズルチャンバダクト28Lの外周面との間で圧縮状態としつつ、ゴムシール82,84を介してノズルチャンバダクト28U,28Lを外周側から締付け、ゴムシール82,84と共にノズルチャンバダクト28U,28Lに固定される。これにより、バンド部材52,54によりノズルチャンバダクト28Uの開口端29とノズルチャンバダクト28Lの開口端29との間に形成される隙間SDを閉塞して、ノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとが互いに連通するように接続できる。
以上説明したのダクトジョイント80では、ゴムシール82及びゴムシール84が、バンド部材52,54からの圧接力によりノズルチャンバダクト28U,28Lの外周面との間でよりそれぞれ圧縮変形した状態に保持され、この圧縮変形に伴う復元力によりバンド部材52,54がノズルチャンバダクト28U,28Lの外周面及びバンド部材52,54にそれぞれ圧接することから、バンド部材52,54により閉塞されるノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの接続部分の気密性を十分に高いものにできる。
またダクトジョイント80では、ノズルチャンバダクト28U,28Lの実際の据付位置が設計上の据付位置と一致せず、実際の据付位置に誤差がある場合や、据付後にノズルチャンバダクト28U,28Lが熱変化の影響により変形しても、ゴムシール82,84をノズルチャンバダクト28U,28L及びバンド部材52,54にそれぞれ圧接した状態に維持できるので、ノズルチャンバダクト28U,28Lの位置決め誤差や変形の影響によりノズルチャンバダクト28Uとノズルチャンバダクト28Lとの接続部分の気密性が低下することを効果的に防止できる。
なお、ダクトジョイント30,80では、コ字状に屈曲されたバンド部材52と平板状に形成されたバンド部材54とを用いていたが、シール板44,46又はシールゴム82,84を介してノズルチャンバダクト28U,28Lを外周側から締付けられるものであるならば、どのような形状及のものでも良く、例えば、それぞれ平板状に形成された4個のシール板を矩形に連結してノズルチャンバダクト28U,28Lを外周側から締付けるものや、それぞれコ字状に屈曲された4個のシール板を矩形に連結してノズルチャンバダクト28U,28Lを外周側から締付けるものでも良い。
本発明の実施形態に係るボックスジョイント及びダクトジョイントが適用される熱風乾燥装置の構成を側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るボックスジョイントにより接続された乾燥ボックスの構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るボックスジョイントにより接続された乾燥ボックスの構成を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るボックスジョイントの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るダクトジョイントの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るダクトジョイントの構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るボックスジョイントの構成を示す一部を破断面とした斜視図である。
符号の説明
10 熱風乾燥装置
12 乾燥ボックス(ダクトボックス)
13 開口端
16 ウェブ搬送路(通気路)
18 ボックスジョイント(ダクトボックス接続構造、乾燥ボックス接続構造)
26 ノズルチャンバ(通気路)
28 ノズルチャンバダクト(ダクトボックス)
29 開口端
30 ダクトジョイント(ノズルチャンバダクト接続構造、乾燥ボックス接続構造)
34 シール部材
38、39、40、41 固定板
44、46 シール板
48 屈曲部(第1の屈曲部、第2の屈曲部)
50 屈曲部(第1の屈曲部、第2の屈曲部)
52、54 バンド部材
80 ダクトジョイント(ノズルチャンバダクト接続構造、乾燥ボックス接続構造)
82、84 ゴムシール(第1の弾性シール部材、第2の弾性シール部材)

Claims (5)

  1. 筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、
    一端部及び他端部にそれぞれ可撓性を有する第1及び第2の屈曲部が形成され、一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を介して、一のダクトボックスと他のダクトボックスとの間に外周側から掛け渡され、前記第1の屈曲部を一のダクトボックスの外周面に当接させると共に、前記第2の屈曲部を他のダクトボックスの外周面に当接させるシール板と、
    前記シール板に外周側から圧接すると共に、前記シール板を介して一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されるバンド部材と、
    を有することを特徴とするダクトボックス接続構造。
  2. 筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、
    一のダクトボックスの外周面に、その開口端部に沿って延在するように固着された第1の弾性シール部材と、
    他のダクトボックスの外周面に、その開口端部に沿って延在するように固着された第2の弾性シール部材と、
    前記第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材にそれぞれ外周側から圧接すると共に、前記第1の弾性シール部材及び第2の弾性シール部材を介して前記一のダクトボックス及び他のダクトボックスを外周側から締付け、一のダクトボックス及び他のダクトボックスに固定されるバンド部材と、
    を有することを特徴とするダクトボックス接続構造。
  3. 筒状に形成された一のダクトボックスの開口端部を、隣接する他のダクトボックスの開口端部に接続して、複数個のダクトボックスにより気体が流通する通気路を構成するためのダクトボックス接続構造であって、
    柔軟性及び気体遮断性を有するシート状材料からなり、一のダクトボックスの開口端部と他のダクトボックスの開口端部との間に形成される隙間を挟んで、一のダクトボックスの外周面及び他のダクトボックスの外周面に1周以上に亘って巻き付けられる帯状のシール部材と、
    前記シール部材の一端側を介して一のダクトボックスの外周面に固定され、前記シール部材を一のダクトボックスの外周面との間に挟持固定する第1の固定板と、
    前記シール部材の他端側を介して他のダクトボックスの外周面に固定され、前記シール部材を他のダクトボックスの外周面との間に挟持固定する第2の固定板と、
    を有することを特徴とするダクトボックス接続構造。
  4. 筒状に形成されると共に周壁部にノズルが開口した一のノズルチャンバダクトの開口端部を、隣接する他のノズルチャンバダクトの開口端部に接続して、複数個のノズルチャンバダクトにより温度調整された空気が内部を流通すると共に、前記ノズルを通して温度調整された空気を長尺帯状の被乾燥体へ吹き付けるノズルチャンバを構成するためのノズルチャンバダクト接続構造であって、
    一端部及び他端部にそれぞれ可撓性を有する第1の屈曲部及び第2の屈曲部が形成され、一のノズルチャンバダクトの開口端部と他のノズルチャンバダクトの開口端部との間に形成される隙間を介して、一のノズルチャンバダクトと他のノズルチャンバダクトとの間に外周側から掛け渡され、前記第1の屈曲部を一のノズルチャンバダクトの外周面に当接させると共に、前記第2の屈曲部を他のノズルチャンバダクトの外周面に当接させるシール板と、
    前記シール板に外周側から圧接すると共に、前記シール板を介して一のノズルチャンバダクト及び他のノズルチャンバダクトを外周側から締付けて、一のノズルチャンバダクト及び他のノズルチャンバダクトに固定されるバンド部材と、
    を有することを特徴とするノズルチャンバダクト接続構造。
  5. 筒状に形成された一の乾燥ボックスの開口端部を、隣接する他の乾燥ボックスの開口端部に接続して、複数個の乾燥ボックスにより温度調整された空気が流通すると共に、長尺帯状の被乾燥体が搬送される乾燥路を構成するための乾燥ボックス接続構造であって、
    柔軟性及び気体遮断性を有するシート状材料からなり、一の乾燥ボックスの開口端部と他の乾燥ボックスの開口端部との間に形成される隙間を挟んで、一の乾燥ボックスの外周面及び他の乾燥ボックスの外周面に少なくとも1周以上に亘って巻き付けられる帯状のシール部材と、
    前記シール部材の一端側を介して一の乾燥ボックスの外周面に固定され、前記シール部材を一の乾燥ボックスの外周面との間に挟持固定する第1の固定板と、
    前記シール部材の他端側を介して他の乾燥ボックスの外周面に固定され、前記シール部材を他の乾燥ボックスの外周面との間に挟持固定する第2の固定板と、
    を有することを特徴とする乾燥ボックス接続構造。
JP2005098743A 2005-03-30 2005-03-30 ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造 Pending JP2006275471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005098743A JP2006275471A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005098743A JP2006275471A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006275471A true JP2006275471A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37210416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005098743A Pending JP2006275471A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006275471A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100954269B1 (ko) * 2008-01-29 2010-04-23 장동식 덕트용 체결밴드
JP2016033383A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 株式会社アイエイアイ 可動子シール構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100954269B1 (ko) * 2008-01-29 2010-04-23 장동식 덕트용 체결밴드
JP2016033383A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 株式会社アイエイアイ 可動子シール構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7347456B2 (en) Sleeve for joining and sealing conduits
FI107959B (fi) Paperirainan kuivatukseen liittyviä parannuksia
JP2006275471A (ja) ダクトボックス接続構造、ノズルチャンバダクト接続構造及び乾燥ボックス接続構造
DK143468B (da) Tekstilkompendstor
KR101537241B1 (ko) 고무 벨로즈관을 구비한 가열로 단열장치
FI64849B (fi) Baelgfoerbindningskonstruktion
US4940084A (en) Heat exchanger comprised of sections detachably and sealably clamped together and its method of assembly
KR200415424Y1 (ko) 테프론 소재를 주름성형 가공하여 제작한 신축성 및내식성이 강화된 벨로우즈 신축관
KR102148881B1 (ko) 히팅 파이프
KR20180019397A (ko) 익스펜션 조인트
JP4194991B2 (ja) 管継手
JP2008524034A (ja) 薄いシートを製造及び/又は加工するためのカレンダ
US9714734B2 (en) Expansion joint spring clip
US20190368127A1 (en) Drying hood, drying arrangement and use thereof
JP5875292B2 (ja) 乾燥装置
JP4486934B2 (ja) ローラーハースキルンにおけるローラーとローラー挿通孔との間のシール構造
JP2003065005A (ja) 高温ダクトの非金属伸縮継手
US6533329B1 (en) Method for making a molded expansion joint seal
KR102330843B1 (ko) 선박연료 이송용 이중 배관의 서포트
KR20020034033A (ko) 코크스오븐가스 공급관 고정장치
KR102460586B1 (ko) 연속 코팅 라인의 오븐 설비
KR101984756B1 (ko) 비접촉식 롤러
JP2009138921A (ja) 管継手
JP2011122615A (ja) 耐熱ダクトホース
JPH07224684A (ja) 排気ダクト用高温伸縮継手

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070223