JP2006274939A - ピストン機関 - Google Patents

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信一 三谷
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大作 澤田
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Abstract

【課題】弁体の開閉動作を行う機構の簡易構造化
【解決手段】シリンダ31と当該シリンダ31内に配備されたピストン32とにより囲まれた空間からなり、供給された作動流体が動作する作動流体動作室Rexpと、この作動流体動作室Rexpに連通する作動流体流路35とを備えたピストン機関において、その作動流体流路35側から作動流体動作室Rexp側への押圧力によって当該作動流体流路35と作動流体動作室Rexpとの連通状態を遮断する開閉弁37を備えると共に、ピストン32が上死点へと近づいた際に前記押圧力に抗して当該開閉弁37の弁体を押動する弁体押圧部39を当該ピストン32に設けること。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダと当該シリンダ内に配備されたピストンとを有し、そのシリンダの壁面とピストンの頂面とにより囲まれた空間に作動流体が供給されるピストン機関に関する。
従来、この種のピストン機関としては、例えば、膨張機や圧縮機がある。その膨張機とは、シリンダの壁面とピストンの頂面とにより囲まれた空間(作動流体動作室)に導入した高圧の作動流体の膨張動作を利用してクランクシャフトから動力を得るものである。即ち、この膨張機においては、密閉された作動流体動作室における高圧の作動流体が膨張してピストンを押下し、このピストンにコネクティングロッドを介して連結されたクランクシャフトを回転させて動力を発生させる。一方、圧縮機とは、作動流体動作室に導入した作動流体をピストンで圧縮し、高圧の作動流体を生成するものである。例えば、この圧縮機で生成された高圧の作動流体は、上述した膨張機へと送られる。
ところで、そのような膨張機や圧縮機は、熱エネルギを機械エネルギに変換する為の機関に適用される。例えば、この種の機関としては、下記の特許文献1,2に開示されたものがあり、これに類するものとしてブレイトンサイクル機関がある。
このブレイトンサイクル機関とは、吸入した作動流体(作動ガス)を断熱圧縮する圧縮機と、この圧縮機で断熱圧縮された高圧の作動流体に高温流体の熱を等圧力で吸熱させる熱交換器と、この熱交換器で等圧受熱された高圧の作動流体を断熱膨張させる膨張機とを備えた機関であり、高圧の作動流体を膨張機に効率良く供給して、熱エネルギから機械エネルギへの変換効率を向上させるものである。
ここで、その膨張機の断熱膨張に伴って発生するクランクシャフトの回転力は、そのクランクシャフトに結合されたフライホイールを介して内燃機関の駆動力補助用として利用することができ、また、発電機(図示略)を駆動させて蓄電池へ蓄電させることもできる。このことから、このブレイトンサイクル機関を例えば内燃機関の排気ガスの排気熱回収装置(熱エネルギ回収装置)として構築することができる。
特開2000−265853号公報 特開平6−173702号公報 特許第2529537号公報
ところで、上述した膨張機や圧縮機等のピストン機関においては、作動流体動作室に作動流体を導入する一方で当該作動流体動作室を密閉する吸入側の開閉弁や、その作動流体動作室から作動流体を排出する一方で当該作動流体動作室を密閉する排出側の開閉弁が設けられており、更に、その開閉弁を作動させる開閉機構が設けられている。
例えば、その開閉機構としては、上記の特許文献3に開示されているものがある。この特許文献3の開閉機構は、クランクシャフトに設けたカムと、このカムにより動作して弁体を押下するロッカーアームと、その押下された弁体を押し戻す弦巻バネとで構成されている。同様の開閉機構としては、チェーンや歯車等を介してクランクシャフトの回転に連動するカムシャフトと、このカムシャフトに設けたカムと、このカムにより動作して弁体を押下するロッカーアームと、その押下された弁体を押し戻す弦巻バネとで構成されたものがある。
また、別の形態の開閉機構としては、開閉弁を電磁駆動させるものがあり、電磁力の発生装置や当該装置をクランクシャフト(ピストン)の動きに応じて制御する制御装置等の種々の装置が必要になる。
このように、従来のピストン機関に採用されている開閉機構は、クランクシャフト(ピストン)の動きに開閉弁を連動させる為、カム等のリンク機構や種々の装置で構成しなければならず、その構成が複雑であった。また、前者の開閉機構においては、クランクシャフトの回転力を利用して弁体の開閉動作を行わせるので、駆動損失が発生してしまう。
一方、上述した前者のカム等からなる開閉弁及び開閉機構においては、弁体や弦巻バネ等が作動流体の流路内に配置されるので、その弁体等が作動流体の流路抵抗となり、作動流体を作動流体動作室へと導入させる際又は作動流体動作室から排出させる際に流動損失が発生してしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、簡易構造によって開閉弁を開閉動作させ得る開閉機構が具備された無用な損失の少ないピストン機関を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、シリンダと当該シリンダ内に配備されたピストンとにより囲まれた空間からなり、供給された作動流体が動作する作動流体動作室と、この作動流体動作室に連通する作動流体流路とを備えており、更に、その作動流体流路側から作動流体動作室側への押圧力によって当該作動流体流路と作動流体動作室との連通状態を遮断する開閉弁を備えると共に、ピストンが上死点へと近づいた際に前記押圧力に抗して当該開閉弁の弁体を押動する弁体押圧部を当該ピストンに設けている。
この請求項1記載のピストン機関においては、ピストンの上昇に伴って弁体押圧部が弁体を押動し、作動流体流路と作動流体動作室とを連通(即ち開弁)させる。これが為、例えば、その開閉弁が膨張機の吸入弁として利用されるのであれば、作動流体流路から作動流体動作室へと高圧の作動流体を流入させることができ、また、その開閉弁が圧縮機の排出弁として利用されるのであれば、作動流体動作室で生成された高圧の作動流体を作動流体流路へと排出させることができる。一方、弁体には上述した押圧力が掛けられているので、ピストンの下降に伴って作動流体流路と作動流体動作室とが遮断(即ち閉弁)される。このように、この請求項1記載のピストン機関においては、駆動損失の発生源たるカム等を排除した簡易な構造によって開閉弁の開閉動作を行うことができる。
ここで、例えば、その弁体押圧部として請求項2記載の発明の如く空気バネを用いれば、この空気バネの減衰力が作動流体動作室の温度に応じて変化する。これが為、この空気バネは、熱サイクルに良好な減衰力となり、弁体の開閉時期を作動流体動作室の温度に応じた好適なものへと変更することができる。
また、中心軸の軸線方向が前記押圧力と同一方向で且つ作動流体動作室側が閉塞された筒状の弁体と、この弁体と内接又は外接して当該弁体を軸線方向へと案内する筒状のガイド部とを備えた請求項3記載の開閉弁を用いることによって、この開閉弁の軽量化,特に弁体の軽量化を図ることができる。これが為、弁体押圧部による弁体への開弁方向の押圧力及び予め印加している弁体の閉弁方向の押圧力の軽減が可能になり、弁体を押動する際の駆動損失を低減することができる。更に、その弁体又はガイド部の外周面が作動流体のガイドとしても機能するので、作動流体の流動損失を低減することもできる。
本発明に係るピストン機関は、簡易構造の弁体押圧部により開閉弁を開弁させることができる一方、予め印加されている押圧力によって開閉弁を閉弁させることができる。即ち、カム等の複雑な機構や装置等を用いずに、簡易な構造からなる弁体押圧部と所定の押圧力で開閉弁を開閉動作させることができる。これが為、本発明に係るピストン機関によれば、開閉弁の開閉時の駆動損失を低減することができ、更に、開閉機構の信頼性を向上させることができる。
以下に、本発明に係るピストン機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係るピストン機関の実施例1を図1から図3に基づいて説明する。ここでは、そのピストン機関として熱エネルギ回収装置,具体的には内燃機関の排気熱を回収する排気熱回収装置に適用される圧縮機と膨張機について例示する。
以下、その排気熱回収装置の概要と共に本実施例1の圧縮機と膨張機について説明する。
本実施例1の排気熱回収装置は、排気熱を利用して作動流体を断熱圧縮→等圧受熱→断熱膨張→等圧放熱させて駆動力を得るブレイトンサイクル機関であって、図1に示す如く、吸入した作動流体を断熱圧縮する圧縮機10と、この圧縮機10で断熱圧縮された作動流体に高温流体の熱を等圧力で吸熱させる熱交換器20と、この熱交換器20で等圧受熱された作動流体を断熱膨張させる膨張機30とを備えている。
ここで、本実施例1にあっては、圧縮機10へと吸入される作動流体として大気圧の空気を例示する。
先ず、本実施例1の熱交換器20について説明する。
この熱交換器20は、高温流体が流れる第1流路21と、圧縮機10で断熱圧縮された作動流体が流れる第2流路22とを備えている。ここで、その第1及び第2の流路21,22は、作動流体への吸熱効率(熱交換器効率)を高める為に高温流体の流れ方向と作動流体の流れ方向とが逆になるよう配置することが好ましい。
ここで、本実施例1にあっては、内燃機関(図示略)の排気熱回収用として用いられる排気熱回収装置を例示している。これが為、本実施例1の熱交換器20は、その第1流路21に内燃機関の排気ガスが流入するよう図1に示す排気流路40上に配置される。ここで、本実施例1の高温流体たる排気ガスの排気熱を有効利用する為には、熱交換器20が可能な限り内燃機関の燃焼室に近い位置(排気流路40の上流側)に配置されることが好ましい。そこで、本実施例1の熱交換器20は、例えば排気マニホルドの集合部分に配置する。
続いて、本実施例1の圧縮機10について説明する。
この圧縮機10は、容積Vcompが一定のシリンダ11と、このシリンダ11内を往復移動するピストン12と、このピストン12を往復移動させるクランクシャフト13及びコネクティングロッド14と、作動流体をシリンダ11内に導く吸気流路15と、そのシリンダ11内でピストン12により断熱圧縮された作動流体を熱交換器20の第2流路22へと導く排気流路16とを備えている。
ここで、吸気流路15の作動流体は、上記シリンダ11の内壁とピストン12の頂面とにより囲まれた空間(以下「作動流体動作室」という。)Rcompに供給され、ピストン12によって圧縮される。
また、その吸気流路15上には、作動流体を作動流体動作室Rcompに流入させる一方、その作動流体の吸気流路15への逆流を防ぐ逆止弁17が設けられている。本実施例1の逆止弁17としては、圧力差により吸気流路15を連通状態又は閉塞状態に変化させるリード弁17を用いる。また、その排気流路16には、断熱圧縮された作動流体を熱交換器20の第2流路22に流入させる一方、作動流体動作室Rcompへの逆流を防ぐ逆止弁18が設けられている。本実施例1の逆止弁18についても同様にリード弁18を用いる。
このようなリード弁17,18を用いることによってクランクシャフト13の回転に同期させる機構を別途設ける必要が無いので、簡易且つ低コストな信頼性の高い圧縮機10の弁構造を構築することができる。
続いて、上記膨張機30について説明する。
本発明に係る膨張機30は、容積Vexpが一定のシリンダ31と、このシリンダ31内を往復移動するピストン32と、このピストン32を往復移動させるクランクシャフト13及びコネクティングロッド34と、熱交換器20で等圧受熱された作動流体をシリンダ31内に導く吸気流路(作動流体流路)35と、断熱膨張後の作動流体をシリンダ31の外に導く排気流路36とを備えている。尚、この膨張機30に係るクランクシャフト13は、上述した圧縮機10と共通のものを用いる。
ここで、吸気流路35の作動流体は、図1に示す連通孔31aを介して上記シリンダ31の内壁とピストン32の頂面とにより囲まれた空間(以下「作動流体動作室」という。)Rexpに供給され、この作動流体動作室Rexp内で断熱膨張を行う。本実施例1の連通孔31aは、シリンダ31の頂面の略中央に形成される。
一方、シリンダ31の周壁にはピストン32が下死点近傍まで下降した際の作動流体動作室Rexpとシリンダ31の外部とを連通させる排気流路36が設けられており、断熱膨張後の作動流体は、その排気流路36から排出される。
更に、この膨張機30には、上記吸気流路35の開閉を行う開閉弁37が設けられている。
この開閉弁37は、シリンダ31やピストン32の軸線方向,即ちピストン32の移動方向に往復移動し、吸気流路35側から連通孔31aを閉塞する弁体37aと、この弁体37aに対して閉弁方向の押圧力を常時掛けている閉弁機構とを備える。即ち、その閉弁機構は、弁体37aを開弁状態から閉弁動作させると共に、この弁体37aよる連通孔31aの閉塞状態(即ち閉弁状態)を保持し得るものであって、例えば、図1に示す弦巻バネ等の弾性部材37bを用いることができる。
一方、この膨張機30には、上記の閉弁状態を解放して吸気流路35と作動流体動作室Rexpとを連通させる開弁機構も設けられている。例えば、本実施例1の開弁機構としては、ピストン32の頂面の略中央に突設した図1に示す突出部(以下「弁体押圧部」という。)39を用いる。即ち、一般に、膨張機30においては、ピストン32が上死点近傍に位置しているときに高圧の作動流体を作動流体動作室Rexpへと吸入させる。これが為、ピストン32の頂面に弁体押圧部39を設けることによって、ピストン32が上死点近傍まで上昇した際に弁体押圧部39で弁体37aを弾性部材37bの押圧力に抗して押動することができるので、所望の吸入行程において吸気流路35と作動流体動作室Rexpとを連通させることができる。
ところで、この膨張機30には上記クランクシャフト13にフライホイール50が具備されており、そのクランクシャフト13の回転力を利用して内燃機関の駆動力を補填したり、発電機(図示略)を駆動させて蓄電池へ蓄電させたりする。
次に、以上示した構成からなる本実施例1の圧縮機10及び膨張機30の動作を排気熱回収装置の動作と共に説明する。ここでは、圧縮機10の容積Vcompを「V1」とする一方、膨張機30の容積Vcompを「V4」とし、クランクシャフト13が既に回転しているものとする。
先ず、圧縮機10において、上死点にあるピストン12が下降することにより作動流体動作室Rcompに負圧が発生するので、逆止弁17が開弁すると共に逆止弁18が閉弁し、吸気流路15から大気圧Paの作動流体が作動流体動作室Rcompに流入する。しかる後、ピストン12が下死点に到達して体積V1,大気圧Paの作動流体が作動流体動作室Rcompに吸入され、ピストン12が上昇し始めると共に逆止弁17が閉弁して断熱圧縮を開始する。そして、ピストン12が上死点に到達して作動流体が図2に示す如く体積V2,圧力Pcにまで断熱圧縮されると、その圧力Pcによって逆止弁18が開弁し、その体積V2,圧力Pcの作動流体が排気流路16を経て熱交換器20に送出される。
続いて、その熱交換器20においては、その体積V2,圧力Pcの作動流体に図2に示す如く入熱量q1が等圧受熱される。
一方、膨張機30においては、クランクシャフト13の回転に伴ってピストン32が上昇している。これが為、そのピストン32の上昇に伴って弁体押圧部39が弁体37aに当接し、この弁体37aを弾性部材37bの押圧力に抗して押し上げるので、吸気流路35と作動流体動作室Rexpとが連通する。
これにより、入熱量q1を等圧受熱した体積V3,圧力Pcの作動流体が吸気流路35から作動流体動作室Rexpに断熱膨張しつつ流入し、上死点にあるピストン32を下降させるので、クランクシャフト13の回転が付勢される。その作動流体は、図2に示す如く体積V4,大気圧Paまで断熱膨張を続ける。
ここで、本実施例1の弁体37aには弾性部材37bからの押圧力が常時掛けられている。これが為、ピストン32(弁体押圧部39)の下降に伴って弁体37aも下降し、連通孔31aが閉塞される。
続いて、そのピストン32が下死点近傍まで下降すると、作動流体動作室Rexpと排気流路36とが連通し、大気圧Paまで断熱膨張された体積V4の作動流体が排気流路36から排出(等圧放熱)される。尚、その際、圧縮機10においては、上述したが如くして作動流体動作室Rcompに体積V1,大気圧Paの作動流体が吸気される。
このように、この排気熱回収装置は、入熱量q1の場合、クランクシャフト13とが一回転する毎に、図2に示す如き断熱圧縮行程→等圧受熱行程→断熱膨張行程→等圧放熱行程を1サイクル行う。
以上示した如く、本実施例1によれば、膨張機30の開弁機構は、ピストン32の上昇に伴って弁体37aを作動させる弁体押圧部39のみで構築することができる。即ち、その弁体押圧部39は従来の如き複雑なカム等からなる機構や装置等を必要としない簡易構造であるので、本実施例1のピストン機関においては、信頼性の高い開弁機構を構築することができる。一方、閉弁機構についても、複雑な機構等を要しない弾性部材37bの押圧力のみを利用しているので、信頼性の向上を図れる。また、そのように、カム等からなる機構が不要になるので、開閉動作を行う際の駆動損失を低減することができる。
更に、従来の如きカム等からなる機構や装置等の殆どの構成要素は膨張機30の外に配備されるが、本実施例1の弁体押圧部39や弾性部材37bは、膨張機30や吸気流路35の内部に配備されているので、開弁機構や閉弁機構を構築する為に別途それらの搭載容積を確保せずともよく、膨張機30の適用対象の拡充を図ることができる。尚、弾性部材37bについては、必ずしも吸気流路35の内方に配備せずともよい。
ところで、上述した膨張機30の開弁機構及び閉弁機構は、圧縮機10に適用してもよい。
即ち、上述した圧縮機10において、リード弁17,18を廃し、図3に示す如く、シリンダ11の頂面の略中央に膨張機30と同様の連通孔11aを形成して排気流路(作動流体流路)16を接続する一方、そのシリンダ11の周壁に膨張機30の排気流路36と同様の吸気流路15を設ける。
続いて、その排気流路16には、膨張機30と同様のピストン12の移動方向に往復移動し、排気流路16側から連通孔11aを閉塞する弁体17aと、この弁体17aによる連通孔11aの閉塞状態(即ち閉弁状態)を維持する閉弁機構(弾性部材17b)とを備えた開閉弁17Aを設ける。そして、その弁体17aの開弁機構として、膨張機30と同様に、ピストン12の頂面の略中央に突設した図3に示す弁体押圧部19を用いる。
これにより、ピストン12が下死点近傍に位置しているときに吸気流路15から作動流体が吸入され、そのピストン12の上昇に伴って作動流体が圧縮される。そして、そのピストン12が上死点近傍まで上昇すると、弁体押圧部19が弁体17aを押し上げて排気流路16と作動流体動作室Rcompとを連通させ、圧縮された作動流体が熱交換器20へと送られる。
このように、膨張機30だけでなく圧縮機10においても駆動損失の少ない簡易構造の開弁機構(弁体押圧部19)や閉弁機構(弾性部材17b)を用いることができ、これにより、膨張機30と同様に、圧縮機10の信頼性の向上や適用対象の拡充を図ることができる。
ここで、以上示した本実施例1のピストン機関(圧縮機10,膨張機30)は、上述した排気熱回収装置に適用してもよいが、その適用対象は、必ずしもこれに限定するものではない。
次に、本発明に係るピストン機関の実施例2を図4に基づいて説明する。
ここで、前述した実施例1においては、弁体押圧部19,39が弁体17a,37aに当接した後、その弁体17a,37aの押し上げ,即ち開弁動作を始める。しかしながら、その当接の際には、弁体押圧部19,39と弁体17a,37aとの間で打音が発生する虞があり好ましくない。
そこで、本実施例2にあっては、その打音防止策を講じる。
例えば、本実施例2の膨張機130は、実施例1の膨張機30の弁体押圧部39を図4に示す弁体押圧部139へと変更して打音の防止を図る。
具体的に、本実施例2の弁体押圧部139は、ピストン32の頂面の略中央に突設した突出部139aと、この突出部139aの先端に設けたフッ素ゴム等の緩衝部139bとで構成されたものであって、換言すれば、実施例1の弁体押圧部39の先端に緩衝部139bを設けたものである。
これにより、図4に示す状態へとピストン32が上昇した際に、先ず緩衝部139bと弁体37aとが当接するので、その緩衝部139bが当接時の衝撃力を吸収し、打音を緩和することができる。
尚、本実施例2にあっては、膨張機130のみについて詳述するが、圧縮機についても同様に構成される。即ち、本実施例2に係る圧縮機は、前述した図3に示す実施例1の圧縮機10における弁体押圧部19を上述した緩衝部139bが設けられた弁体押圧部139に変更したものである。
このように、本実施例2のピストン機関(圧縮機,膨張機130)は、実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、開弁時の打音をも解消することができる。
ここで、以上示した本実施例2のピストン機関(圧縮機,膨張機130)は、実施例1と同様の排気熱回収装置に適用してもよいが、その適用対象は、必ずしもこれに限定するものではない。
次に、本発明に係るピストン機関の実施例3を図5に基づいて説明する。
本実施例3のピストン機関は、前述した実施例2と同様に、実施例1に対して開弁時の打音防止策を講じたものである。
例えば、本実施例3の膨張機230は、実施例1の膨張機30の弁体押圧部39を図5に示す弁体押圧部239へと変更して打音の防止を図る。
具体的に、本実施例3にあっては、その弁体押圧部239としてピストン32の頂面の略中央に弾性部材を配設する。ここでは、その弾性部材として弦巻バネを例示する。
これにより、図5に示す状態へとピストン32が上昇した際に、弾性部材からなる弁体押圧部239と弁体37aとが当接するので、その弁体押圧部239が当接時の衝撃力を吸収し、打音を緩和することができる。
ここで、本実施例3の弁体押圧部239は、弁体37aと当接した後に圧縮し始め、所定量縮まった後で弁体37aを押し上げる。これが為、その弁体押圧部239のバネ定数を適宜選択することによって、その押し上げの時期を所望のものに設定することができる。
尚、本実施例3にあっても、膨張機230のみについて詳述するが、圧縮機についても同様に構成される。即ち、本実施例3に係る圧縮機は、前述した図3に示す実施例1の圧縮機10における弁体押圧部19を弾性部材からなる弁体押圧部239に変更したものである。
このように、本実施例3のピストン機関(圧縮機,膨張機230)は、実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、開弁時の打音をも解消することができる。
ここで、以上示した本実施例3のピストン機関(圧縮機,膨張機230)は、実施例1と同様の排気熱回収装置に適用してもよいが、その適用対象は、必ずしもこれに限定するものではない。
本発明に係るピストン機関の実施例4を図6及び図7に基づいて説明する。
本実施例4のピストン機関は、前述した実施例2,3と同様に、実施例1に対して開弁時の打音防止策を講じたものである。
例えば、本実施例4の膨張機330は、実施例1の膨張機30の弁体押圧部39を図6に示す弁体押圧部339へと変更して打音の防止を図る。
具体的に、本実施例4にあっては、その弁体押圧部339としてピストン32の頂面の略中央に所謂ベローズ式加圧空気バネを配設する。
これにより、図6に示す状態へとピストン32が上昇した際に、ベローズ式加圧空気バネからなる弁体押圧部339と弁体37aとが当接するので、その弁体押圧部339が当接時の衝撃力を吸収し、打音を緩和することができる。
ここで、本実施例4の弁体押圧部339についても、前述した実施例3と同様に弁体37aと当接した後で圧縮し始め、所定量縮まった後で弁体37aを押し上げる。
一方、そのようなベローズ式加圧空気バネは、作動流体動作室Rexpの温度(換言すれば、作動流体の温度)に応じて開閉弁37の開弁時期と閉弁時期が変化する。即ち、このベローズ式加圧空気バネは、作動流体の温度に応じて減衰力が変化するので、作動流体の温度が高くなるにつれて、図7に示す如く、開弁時期が進角側へと移行し、閉弁時期が遅角側へと移行する。
これが為、作動流体の温度が高くなるにつれて開閉弁37の開弁期間が延長されるので、より多くの高圧の作動流体を作動流体動作室Rexpに導入することができ、この膨張機330を実施例1と同様の排気熱回収装置に適用すれば比出力の増加を図ることができる。即ち、ベローズ式加圧空気バネからなる弁体押圧部339を用いることによって、この弁体押圧部339は、熱サイクルに良好な減衰力となり、弁体37aの開閉時期を作動流体動作室Rexpの温度に応じた好適なものへと変更することができる。
尚、本実施例4にあっても、膨張機330のみについて詳述するが、圧縮機についても同様に構成される。即ち、本実施例4に係る圧縮機は、前述した図3に示す実施例1の圧縮機10における弁体押圧部19をベローズ式加圧空気バネからなる弁体押圧部339に変更したものである。
このように、本実施例4のピストン機関(圧縮機,膨張機330)は、実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、開弁時の打音の解消や、その適用対象如何で比出力の増加をも図ることができる。
ここで、以上示した本実施例4のピストン機関(圧縮機,膨張機330)は、実施例1と同様の排気熱回収装置に適用してもよいが、その適用対象は、必ずしもこれに限定するものではない。
尚、上述したベローズ式加圧空気バネからなる弁体押圧部339に替えて、所謂ダイアフラム式加圧空気バネからなる弁体押圧部339を設けてもよく、これによっても同様の効果を奏することができる。
本発明に係るピストン機関の実施例5を図8及び図9に基づいて説明する。
本実施例5のピストン機関は、前述した実施例2〜5と同様に、実施例1に対して開弁時の打音防止策を講じたものである。
ここで、その前述した実施例2〜5の弁体押圧部139,239,339,439によって既に打音の発生を防止することができているが、本実施例5にあっては、その打音の発生する根源自体を根本的に解消する。即ち、以下に示す如く、弁体押圧部439と弁体37aとが当接しないように構成する。
例えば、本実施例5の膨張機430は、実施例3の弾性部材(弦巻バネ)からなる弁体押圧部239を図8に示す如く弁体37aの下面にも接続して打音の防止を図る。即ち、本実施例5の弁体押圧部439は、その一端をピストン32の頂面の略中央に接合する一方、その他端を弁体37aの下面の略中央に接合する。
これにより、図8に示す状態から図9に示す状態へとピストン32が上昇した際に弁体押圧部439と弁体37aとが当接しないので、打音が根本的に解消される。
尚、本実施例5にあっても、膨張機430のみについて詳述するが、圧縮機についても同様に構成される。即ち、本実施例5に係る圧縮機は、前述した図3に示す実施例1の圧縮機10における弁体押圧部19を上述した弁体押圧部439に変更したものである。
このように、本実施例5のピストン機関(圧縮機,膨張機430)は、実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、開弁時の打音の根本的な解消をも図ることができる。
ここで、以上示した本実施例5のピストン機関(圧縮機,膨張機430)は、実施例1と同様の排気熱回収装置に適用してもよいが、その適用対象は、必ずしもこれに限定するものではない。
尚、上述した弁体押圧部439に替えて、ベローズ式加圧空気バネやダイアフラム式加圧空気バネ等の空気バネからなる弁体押圧部439を設けてもよく、これによっても同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係るピストン機関の実施例6を図10から図12に基づいて説明する。
例えば、本実施例6の膨張機530は、実施例1の膨張機30の開閉弁37を以下の如く変更したものである。
先ず、本実施例6の膨張機530は、実施例1の膨張機30と同様のシリンダ31,ピストン32,クランクシャフト13,コネクティングロッド34及び排気流路36を備えており、そのシリンダ31の頂面の略中央に連通孔31aが形成され、そのピストン32の頂面の略中央に弁体押圧部39が突設されている。尚、本実施例6の弁体押圧部39は、後述する弁体537Aの形状に合わせ、更に当該弁体537Aを平行に押し上げるように当接面積を大きく取っている。
ここで、本実施例6の膨張機530にあっても作動流体を作動流体動作室Rexpに導く吸気流路(作動流体流路)535が設けられているが、本実施例6の吸気流路535は、シリンダ31やピストン32の軸線方向,即ちピストン32の移動方向と直交するように形成され、連通孔31aを介して作動流体動作室Rexpと連通する。
本実施例6の開閉弁537は、図10に示す如く、その吸気流路535内に配置される。以下、この開閉弁537について詳述する。
本実施例6の開閉弁537は、図11に示す如く、連通孔31aを開閉する一端が開口された筒状の弁体537Aと、この弁体537Aを軸線方向に案内する弁体ガイド部材537Bとを備えており、吸気流路535に形成された開閉弁保持孔535aから吸気流路535内へと挿入して配置される。
具体的に、先ず、本実施例6の弁体537Aには、略円形の連通孔31aを吸気流路535側から閉塞可能な略円形の連通孔閉塞部537A1と、この連通孔閉塞部537A1の周縁から吸気流路535の内方に立設された筒状の周壁部537A2とが設けられている。この周壁部537A2は、その内周面においては後述するガイド部537B1により弁体537Aが案内される役目を果たす一方、その外周面においては作動流体の気流ガイドの役目を果たす。即ち、連通孔閉塞部537A1からの連続形状として形成された周壁部537A2の外周面によって、作動流体の流線が整えられ、縮流損失が軽減される。
また、弁体ガイド部材537Bには、弁体537Aの周壁部537A2との間に微小隙間gを形成すると共に当該弁体537Aを軸線方向(ピストン32の移動方向)へと案内する筒状のガイド部537B1と、このガイド部537B1を吸気流路535内に係止すると共に開閉弁保持孔535aを閉塞する係止部537B2とが設けられている。
本実施例6にあっては、弁体537Aの内方にガイド部537B1を配置することによって、周壁部537A2の内周面とガイド部537B1の外周面との間に上述した微小隙間gを形成する一方、そのガイド部537B1の外周面に沿って弁体537Aを軸線方向へと案内させる。その微小隙間gは、弁体537Aが開閉動作する際の摺動抵抗を軽減する為のものであり、潤滑剤等を塗布することが好ましい。また、潤滑剤等に替えて微小隙間gに高圧の作動流体を供給し、その微小隙間gに静圧軸受を構築してもよい。
ここで、本実施例6の開閉弁537においては、弁体537Aによる連通孔31aの閉塞状態を保持し得るよう弁体537Aと弁体ガイド部材537Bとの間の空間部分に弾性部材537Cを配設している。例えば、この弾性部材537Cとしては図11に示す弦巻バネが考えられ、本実施例6にあっては、弁体537Aの連通孔閉塞部537A1と弁体ガイド部材537Bの係止部537B2との間に配置して連通孔31aを閉塞し得るバネ力を発生させる。
このように、弾性部材537Cを弁体537A及び弁体ガイド部材537Bの内方に配置することによって、作動流体の流線が乱れることなく、また、弾性部材537Cが伸縮する際の作動音の外部への漏れを回避することができる。
このような開閉弁537を有する膨張機530においては、クランクシャフト13の回転に伴ってピストン32が上昇し、そのピストン32の弁体押圧部39が弾性部材537Cの押圧力に抗して弁体537Aを押し上げ、吸気流路535と作動流体動作室Rexpとを連通させる。
これにより、圧縮された高圧の作動流体が吸気流路35から作動流体動作室Rexpに断熱膨張しつつ流入して、上死点にあるピストン32を下降させる。これが為、クランクシャフト13の回転が付勢される一方、その下降に伴って弾性部材537Cが弁体537Aを押圧して閉弁させる。
尚、本実施例6にあっては、膨張機530のみについて詳述するが、圧縮機についても同様の開閉弁を用いることができる。
このように、本実施例6のピストン機関(圧縮機,膨張機530)にあっては、実施例1と同様の効果を奏することができ、更に、上述した開閉弁537によって作動流体の流動損失の低減をも図ることができる。
また、その開閉弁537は、プレス成型し得る形状であるので、軽量化,特に弁体537Aの軽量化を図ることができる。これが為、弁体押圧部39による弁体537Aへの開弁方向の押圧力及び弾性部材537Cによる弁体537Aへの閉弁方向の押圧力の軽減が可能になり、弁体537Aを押動する際の駆動損失を低減することができる。
ここで、上述した開閉弁537においては弁体537Aの内方にガイド部537B1を配置しているが、その逆、即ち、ガイド部537B1の内方に弁体537Aを配置してもよい。以下に、かかる場合の構成について図12を用いて説明する。
その図12に示す開閉弁637は、上述した開閉弁537と同様に、連通孔31aを開閉する一端が開口された筒状の弁体637Aと、この弁体637Aを軸線方向に案内する弁体ガイド部材637Bと、弁体637Aによる連通孔31aの閉塞状態を保持し得る弾性部材637Cとを備えている。
具体的に、その弁体637Aには、上述した弁体537Aと同様の連通孔閉塞部637A1と周壁部637A2とが設けられている。一方、弁体ガイド部材637Bには、上述した弁体ガイド部材537Bと同様のガイド部637B1と係止部637B2とが設けられており、そのガイド部637B1の内周面と周壁部637A2の外周面との間に微小隙間gが形成されている。
このように構成された開閉弁637においても、上述した開閉弁537と同様にピストン32の弁体押圧部39で開弁動作が行われ、同様の作用効果を奏する。ここで、かかる場合にあっては、弁体637Aの周壁部637A2の外周面と弁体ガイド部材637Bのガイド部637B1の内周面の双方が気流ガイドとして機能する。
尚、本実施例6にあっては弁体537A,637Aの開弁機構として実施例1の弁体押圧部39を例示したが、これに替えて、前述した実施例2〜5の弁体押圧部139,239,339,439を用いてもよい。
以上のように、本発明に係るピストン機関は、作動流体の導入又は排出を制御する開閉弁の開弁機構及び閉弁機構の簡易構造化に有用である。
本発明に係るピストン機関の実施例1の構成を示す図であって、このピストン機関の一例としての膨張機を熱エネルギ回収装置に適用した場合を例示した図である。 実施例1のピストン機関の一例としての膨張機を示す図である。 実施例1のピストン機関の他の例としての圧縮機を示す図である。 本発明に係るピストン機関の実施例2の構成を示す図であって、その一例としての膨張機の開弁動作について示す図である。 本発明に係るピストン機関の実施例3の構成を示す図であって、その一例としての膨張機の開弁動作について示す図である。 本発明に係るピストン機関の実施例4の構成を示す図であって、その一例としての膨張機の開弁動作について示す図である。 空気バネの膨張機行程容積に対する膨張機筒内圧を作動流体の温度の高低差に応じて示した図である。 本発明に係るピストン機関の実施例5の構成を示す図であって、その一例としての膨張機を示す図である。 実施例5の膨張機の開弁動作について示す図である。 本発明に係るピストン機関の実施例6の構成を示す図であって、その一例としての膨張機を示す図である。 実施例6の膨張機の詳細な構成について説明する図である。 実施例6の膨張機の他の構成について説明する図である。
符号の説明
10 圧縮機
11 シリンダ
11a 連通孔
12 ピストン
13 クランクシャフト
14 コネクティングロッド
15 吸気流路
16 排気流路(作動流体流路)
17A 開閉弁
17a 弁体
17b 弾性部材
19 弁体押圧部
30,130,230,330,430,530 膨張機
31 シリンダ
31a 連通孔
32 ピストン
34 コネクティングロッド
35,535 吸気流路(作動流体流路)
36 排気流路
37 開閉弁
37a 弁体
37b 弾性部材
39,139,239,339,439 弁体押圧部
139a 突出部
139b 緩衝部
537,637 開閉弁
537A,637A 弁体
537B,637B 弁体ガイド部材
537B1,637B1 ガイド部
537C,637C 弾性部材
g 微小隙間
comp,Rexp 作動流体動作室

Claims (3)

  1. シリンダと当該シリンダ内に配備されたピストンとにより囲まれた空間からなり、供給された作動流体が動作する作動流体動作室と、該作動流体動作室に連通する作動流体流路とを備えたピストン機関であって、
    前記作動流体流路側から前記作動流体動作室側への押圧力によって当該作動流体流路と作動流体動作室との連通状態を遮断する開閉弁を備えると共に、前記ピストンが上死点へと近づいた際に前記押圧力に抗して当該開閉弁の弁体を押動する弁体押圧部を当該ピストンに設けたことを特徴とするピストン機関。
  2. 前記弁体押圧部として空気バネを用いたことを特徴とする請求項1記載のピストン機関。
  3. 前記開閉弁は、中心軸の軸線方向が前記押圧力と同一方向で且つ前記作動流体動作室側が閉塞された筒状の弁体と、該弁体と内接又は外接して当該弁体を軸線方向へと案内する筒状のガイド部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のピストン機関。
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