JP2006273777A - 抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法、抗菌剤および水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来技術が有する前述の欠点を解消し、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法を提供する。
【解決手段】
さらに、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。この方法で得られた抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤は、抗菌剤の徐放性に優れ、該抗菌剤と飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水から選ばれる少なくとも1つ以上を含む水と接触させることで、効率よく水の処理をすることができる。
【選択図】 なし
従来技術が有する前述の欠点を解消し、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法を提供する。
【解決手段】
さらに、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。この方法で得られた抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤は、抗菌剤の徐放性に優れ、該抗菌剤と飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水から選ばれる少なくとも1つ以上を含む水と接触させることで、効率よく水の処理をすることができる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法に関する。
水の需要の増大とともに水質向上が求められ、より無害で適切な水処理法が望まれており、なかでも無機系の抗菌剤の優れた抗菌性を活かして水処理用抗菌剤として使えるようにすることが求められ開発もなされている。
無機系の抗菌剤としては、活性炭に銀を担持させたものや、ゼオライトに抗菌性金属(銀、銅、亜鉛)イオンを担持させたもの(例えば、特許文献1参照)などが知られている。しかし、活性炭の場合、溶液中に銀イオンが溶出し易く、製品の抗菌力が永続的ではない。また、ゼオライトにイオン交換により金属イオンを担持させたものにおいても、水中に存在する他種カチオンによりゼオライト中の金属イオンが容易にイオン交換されてしまい、短期的には抗菌効果が高いが、製品の抗菌力が永続的ではないという問題がある。
また、銀イオンを担持した抗菌剤、特に銀イオンを担持したゼオライトの光、熱、圧力、化学物質等による、抗菌作用の低下、外観上の着色、変色、機械的強度などの物性の低下防止を目的に、粒子径が10nm以下の金属銀微粒子を担持した材料(例えば、特許文献2参照)についても提案されているが、外観上の着色は抑えられているものの、粒子径が10nm以下であるために、銀を担持させた活性炭の場合と同様、溶液中に銀イオンが溶出し易く、製品の抗菌力が永続的ではない。
さらに、これら材料の抗菌力を永続させるために、例えば、銀を担持させた活性炭を多量に浄水器内に充填する手段をとった場合、銀イオンの溶出量が過大になり、例えば、米国EPAが求める水質基準である銀イオン濃度100ppbを越える危険性がある。
このように、これまでの抗菌剤では抗菌剤に含まれている金属の量が急激に減少するため、抗菌剤中の金属量の急減を抑制し、抗菌剤延命の目的のため、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、水の成分や条件によって金属イオンの溶出量が大きく変動しない、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤が求められていた。
特開昭60−181002号公報
特開平10―120518号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成され
たものであり、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法の提供を目的とするものである。
たものであり、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明によれば、抗菌性金属イオンを徐々に放出する抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤が採用される。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
(2)イオン交換能を有する無機酸化物がゼオライトであること特徴とする(1)記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
(3)抗菌性金属が銀、銅、亜鉛、カルシウムおよびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)または(2)に記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
(4)抗菌性金属が銀であることを特徴とする(3)記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
(5)加熱温度が150℃から800℃であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
(6)(1)〜(5)のいずれか記載の製造方法により得られる抗菌性金属含有無機酸化剤を含む抗菌剤。
(7)抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤であって、20±3℃の水道水をSV(重量空間速度):200min−1で抗菌剤に1時間通水後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ20±3℃の水道水100gに抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が100ppb以下であることを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(8)20±3℃の水道水100gに抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が50ppb以下であることを特徴とする(7)記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(9)抗菌性金属が銀、銅、亜鉛、カルシウムおよびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(7)または(8)記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(10)抗菌性金属が銀であることを特徴とする(9)記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(11)金属状態の抗菌性金属を含有することを特徴とする(7)〜(10)のいずれか記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(12)無機酸化物がイオン交換能を有することを特徴とする(7)〜(11)のいずれか記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(13)無機酸化物がゼオライトであることを特徴とする(12)記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
(14)(6)〜(13)のいずれか記載の抗菌剤と飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水から選ばれる少なくとも1つ以上を含む水を接触させることを特徴とする水の処理方法。
本発明によれば、以下に説明する通り、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤、その製造方法および水の処理方法を得ることができる。
本発明では、抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤を提供する。本発明が提供する抗菌剤は水と接触させたときに、抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、抗菌性を長期間持続させることができる。
本発明では、このような抗菌剤に含まれる抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法を提供する。
本発明によれば、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することにより抗菌性金属含有無機酸化物を得ることができる。
イオン交換能を有する無機酸化物としては、特に限定されるものではないが、例えばゼオライト、層状リン酸塩(例えば、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン)、イオン交換性ペロブスカイト、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ等が挙げられ、ゼオライトであることが更に好ましい。
本発明で使用するゼオライトとは、結晶性マイクロポーラス物質のことであり、イオン交換能を有するものであれば特に限定されないが、分子サイズの均一な細孔径を有する結晶性アルミノシリケート、結晶性メタロシリケート、結晶性メタロアルミノシリケート、結晶性メタロアルミノフォスフェート、および結晶性シリコアルミノフォスフェートなどが挙げられる。ここでいうメタロシリケート、メタロアルミノシリケートとは、アルミノシリケートのアルミニウムの一部又は全部がガリウム、鉄、チタン、ボロン、コバルト、クロムなどのアルミニウム以外の金属で置換されたものである。メタロアルミノフォスフェートも同様にアルミノフォスフェートのアルミニウムまたはリンに対してその一部がそれ以外の金属で置換されたものをいう。
本発明によれば、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することにより抗菌性金属含有無機酸化物を得ることができる。
イオン交換能を有する無機酸化物としては、特に限定されるものではないが、例えばゼオライト、層状リン酸塩(例えば、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン)、イオン交換性ペロブスカイト、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ等が挙げられ、ゼオライトであることが更に好ましい。
本発明で使用するゼオライトとは、結晶性マイクロポーラス物質のことであり、イオン交換能を有するものであれば特に限定されないが、分子サイズの均一な細孔径を有する結晶性アルミノシリケート、結晶性メタロシリケート、結晶性メタロアルミノシリケート、結晶性メタロアルミノフォスフェート、および結晶性シリコアルミノフォスフェートなどが挙げられる。ここでいうメタロシリケート、メタロアルミノシリケートとは、アルミノシリケートのアルミニウムの一部又は全部がガリウム、鉄、チタン、ボロン、コバルト、クロムなどのアルミニウム以外の金属で置換されたものである。メタロアルミノフォスフェートも同様にアルミノフォスフェートのアルミニウムまたはリンに対してその一部がそれ以外の金属で置換されたものをいう。
本発明でいうゼオライトとは、アトラス オブ ゼオライト ストラクチャー タイプス(Atlas of Zeolite Structure types)(ダブリュー.エム.マイヤー,デイー.エイチ.オルソン、シーエイチ.ベロチャー,ゼオライツ(W. M. Meier, D. H. Olson, Ch. Baerlocher, Zeolites,) 17(1/2), 1996)に掲載されているすべてのゼオライト構造を意味する。上記の文献に掲載されていない構造の新種のゼオライトも本発明のゼオライトに含まれる。しかし、好ましくは簡単に入手できるL型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオライト、A型ゼオライト、MFI型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、β型ゼオライト、Ω型ゼオライト、AFI型ゼオライト、AEL型ゼオライト、ATO型ゼオライト、ANA型ゼオライトが有用である。
ゼオライトの合成法についてはこれまで種々の方法が開示されている。例えば、ハンドブック オブ モレキュラ シーブス(Handbook of Molecular Sieves)(アール.スゾスタック(R.Szostak),ヴァン ノストランド レインホールド(VAN NOSTRAND RAINHOLD),1992)に種々の合成方法が記載されている。ゼオライトの結晶子の大きさは、合成時の反応混合物組成、結晶化温度、結晶化時間、攪拌速度などにより、結晶サイズ、シリカとアルミナのモル比、結晶性が異なってくるが、本発明においてその差異は問わない。
ゼオライトの合成法についてはこれまで種々の方法が開示されている。例えば、ハンドブック オブ モレキュラ シーブス(Handbook of Molecular Sieves)(アール.スゾスタック(R.Szostak),ヴァン ノストランド レインホールド(VAN NOSTRAND RAINHOLD),1992)に種々の合成方法が記載されている。ゼオライトの結晶子の大きさは、合成時の反応混合物組成、結晶化温度、結晶化時間、攪拌速度などにより、結晶サイズ、シリカとアルミナのモル比、結晶性が異なってくるが、本発明においてその差異は問わない。
本発明の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法は、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することを特徴とする。
本発明の製造方法について詳細に説明する。
第一に、イオン交換方法を用いることでイオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン状態で均一に担持する。
本発明のイオン交換方法は特に限定されないが、例えば、抗菌性金属イオンを含む水溶液にイオン交換能を有する無機酸化物を浸漬させ、室温〜80℃で攪拌する操作を行うことが好ましい。担持する抗菌性金属量は該イオンを含む水溶液の該イオン濃度、イオン交換能を有する無機酸化物と該水溶液の量比、イオン交換回数、イオン交換温度、時間などでコントロールできる。
ここで、抗菌性金属としては、銀、銅、亜鉛、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、さらに銀が好ましい。
本発明のイオン交換方法は特に限定されないが、例えば、抗菌性金属イオンを含む水溶液にイオン交換能を有する無機酸化物を浸漬させ、室温〜80℃で攪拌する操作を行うことが好ましい。担持する抗菌性金属量は該イオンを含む水溶液の該イオン濃度、イオン交換能を有する無機酸化物と該水溶液の量比、イオン交換回数、イオン交換温度、時間などでコントロールできる。
ここで、抗菌性金属としては、銀、銅、亜鉛、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、さらに銀が好ましい。
また、上記抗菌性金属イオン交換に先立ち、イオン交換能を有する無機酸化物を硝酸などの無機酸や酒石酸、クエン酸などのカルボキシル基を含有する有機酸で処理すると、金属イオン交換能が向上するので必要に応じて行なわれる。
第二に、水素存在下で加熱することにより、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属微粒子を形成させる。
例えば、イオン交換能を有する無機酸化物としてゼオライトを用いた場合で説明すると、水素存在下で加熱することにより、ゼオライト細孔中の抗菌性金属イオンの全てまたは一部が還元され金属状態となり、さらに凝集し平均10nmより大きい金属微粒子をゼオライト細孔中やゼオライト表面に形成することができる。該金属微粒子の大きさは、点分解能0.5nm以下の高分解能透過型電子顕微鏡で容易に確認できる。形成した該金属微粒子がゼオライト細孔内や細孔入り口の一部を閉塞することによって、溶液中への該金属イオンの溶出を抑制でき、徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮できる。
一方、既存の方法(例えば、特許文献2)のように、無機粉体上に付着させた硝酸銀などの銀塩化合物を、熱分解法や水素以外の還元剤反応法により還元し、無機粉体上に金属銀粒子を生成する方法では、抗菌剤中の銀粒子は平均10nm以下にしかならず、外観上の着色は抑えられているものの、粒子径が10nm以下であるために、銀を担持させた活性炭の場合と同様、溶液中に銀イオンが溶出し易く、製品の抗菌力が永続的ではない。
本発明の水素存在下での加熱方法は固定床、移動床、流動床のいずれの方法も用いられ特に制限はないが、操作の容易さから工業的には固定床流通式が特に好ましい。
本発明の該加熱方法の加熱温度は任意の温度で達成できるが、150℃から800℃であることが好ましい。
該加熱方法は、加圧でも、常圧でも、減圧でも構わないが、設備投資を低くする観点から、常圧の方が好ましい。
使用する水素が、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスで希釈されていても構わない。
本発明の抗菌性金属含有無機酸化物は成型して用いることが好ましい。成形体は該無機酸化物のみを固めたものでも、アルミナ、粘土などの無機バインダ−と共に造粒したものでも良い。造粒の仕方は、例えばアルミナなどのバインダーと共に混練りした後、押し出し機で押しだし、マルメライザーでまるめることによって作ることができる。
さらに、該抗菌性金属含有無機酸化物と樹脂材料と混合して、繊維とすることにより抗菌性繊維を得ることができ、また、同じく樹脂材料と混合したのち種々の形状に成形することができる。
本発明の製造方法は、予めイオン交換能を有する無機酸化物を含む成型体を製造した後、抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱処理しても良い。さらに、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換で担持した後、該無機酸化物を含む成型体を製造した後、水素存在下で加熱処理しても良い。
このようにして得られた抗菌剤は、優れた抗菌性金属の徐放性を有しており、具体的には以下のような特性を有する。
抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤であって、20±3℃の水道水をSV(重量空間速度):200min−1で抗菌剤に1時間通水後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ20±3℃の水道水100gに抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が100ppb以下である。
ここで、金属イオン溶出量の測定方法について説明する。抗菌剤の徐放性を測定する場合の水道水は、平成15年5月30日厚生労働省令第101号「水質基準に関する省令」に定められる水質基準に適合した水を使用する。
通水条件での金属イオン溶出量は、抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤をカラムに一定量を入れ、20±3℃の水道水を重量空間速度(SV)が200min−1となる速度で通水する。1時間通水後の透過水(カラムを通過した水)をサンプリングし、抗菌剤に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量を測定する。
さらに、滞水条件での金属イオン溶出量は、ガラスビーカーなどの金属イオンを溶出しない容器に20±3℃の水道水100gと抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の抗菌剤に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量を測定する。
滞水条件試験方法に用いる設備は特に制限はなく、例えば、試験水をビーカーなどに100g入れ、そこに抗菌剤を1g添加し7日放置後、金属イオン溶出量を測定する。
ここで、抗菌性金属イオン溶出量の測定は、原子吸光分析又はICP発光分光分析により測定する。
ここで測定する金属イオンは、無機酸化物に含まれる抗菌性を有する金属に由来する金属イオンであり、2種類以上の抗菌性金属を含む無機酸化物を含有する抗菌剤の場合は、それらの金属由来の金属イオンの溶出量をすべて合計した値を言う。
滞水条件試験方法に用いる設備は特に制限はなく、例えば、試験水をビーカーなどに100g入れ、そこに抗菌剤を1g添加し7日放置後、金属イオン溶出量を測定する。
ここで、抗菌性金属イオン溶出量の測定は、原子吸光分析又はICP発光分光分析により測定する。
ここで測定する金属イオンは、無機酸化物に含まれる抗菌性を有する金属に由来する金属イオンであり、2種類以上の抗菌性金属を含む無機酸化物を含有する抗菌剤の場合は、それらの金属由来の金属イオンの溶出量をすべて合計した値を言う。
本発明の抗菌剤は、本試験方法により得られる通水条件での抗菌性金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ滞水条件での抗菌性金属イオン溶出量が100ppb以下である。この条件を満たす抗菌剤は、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤として有効であり、更に通水条件での抗菌性金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ滞水条件での抗菌性金属イオン溶出量が50ppb以下であることが好ましい。
本発明における抗菌性金属は特に限定されるものではないが、銀、銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウムを少なくとも1つ以上含むことが好ましく、最も抗菌性および安全性が高い点で銀であることが更に好ましい。
本発明における抗菌性金属は特に限定されるものではないが、銀、銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウムを少なくとも1つ以上含むことが好ましく、最も抗菌性および安全性が高い点で銀であることが更に好ましい。
本発明の抗菌剤では、無機酸化物に金属状態の抗菌性金属を含有するものであることが好ましい。金属状態であるかどうかを判断する方法としては、X線回折法(XRD)により金属状態の銀のピークを観測するか、あるいはX線光電子分光法(XPS、ESCA)で化学状態を測定する方法が有効である。XPSでは、得られるAgM4VVAugerピークを使用し、金属状態の銀を含んでいる場合には、ピーク位置が1128.7eV付近に存在することからわかる。
本発明の抗菌剤は、抗菌作用が要望される種々の分野で使用できる。例えば、該抗菌性金属含有無機酸化物のみを固めたものや、アルミナ、粘土などの無機バインダ−と共に造粒した成型体は、それ単独、あるいは活性炭と混合することによって、飲料水処理分野として、例えば、浄水器用浄水材料に利用できる。
さらに、海水の淡水化や、かん水の淡水化、工業用水の製造、超純水、純水の製造、医薬用水の製造、食品の濃縮、水道原水の除濁、水道における高度処理、家庭用水の浄化等の用途で用いられる精密ろ過膜、限外ろ過膜、逆浸透膜を用いた膜分離装置の前段に該抗菌剤を設置することにより、該抗菌剤からの抗菌性金属イオンの溶出により水中に存在する微生物を殺菌、抗菌し、膜の濾過性能劣化を抑制する効果がある。
本発明である抗菌剤と飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水から選ばれる少なくとも1つ以上を含む水を接触させ水を処理することが好ましい。
接触させる方法はカラムに充填させて通水させても、浸漬させるだけでもよく、その方法については問わない。該無機酸化物が細孔を有する場合は、水の拡散が細孔に大きく影響されるため、カラムに充填させて通水させる方法が好ましい。
該抗菌性金属含有無機酸化物と樹脂材料と混合して、繊維とすることにより得られる抗菌性繊維は、それ単独、あるいは他の繊維と一緒に織るか、編むかして布としたのち、医療製品分野として、例えば、医療担当者用衣服、患者用衣服、医療用シーツ、病室のカーテン、包帯などとして、あるいは通常人の下着、靴下などとして利用することができる。
さらに、同じく該抗菌性金属含有無機酸化物と樹脂材料と混合したのち種々の形状に成形することにより、冷蔵庫の内壁、冷蔵庫の内部部品、洗濯機の洗濯槽、掃除機のフィルタ、ボールペンのグリップ、自動車の内装部品、電話機の送受話器、食器、抗菌性ペイント、パーソナルコンピュータのキーボード、壁紙、浄水器用浄水材料、ホース、プラスチック製まな板、コーキング材、漁網、肉、魚、野菜、果物などの食品の包装用フィルム、花瓶など、飲料水処理分野、食品包装分野、医療製品分野、業務用家庭用調理製品分野、浴室関連分野、トイレ関連分野等に使用できる。
あるいは、砂場の砂に混ぜ込むことによって砂場の殺菌にも利用することができる。また、花瓶の水の中に本発明の抗菌剤を投入することによって、その花瓶に行けた生花の寿命を伸ばすこともできる。さらに、消臭パウダやベビーパウダに本発明の抗菌剤の微粉末を混合して、そのパウダを散布した皮膚表面での雑菌の繁殖を抑制させることも可能である。
以下に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
A型ゼオライト粉末(東ソー製トヨビルダー、Na2O・Al2O3・2SiO2・4.5H2O)100gをイオン交換水で十分洗浄したのち、0.1N−HNO3(和光純薬製)500ml中に入れ、80℃で30分間撹拌、その後ろ過、水洗した。次いで500mlのイオン交換水中にAgNO3(和光純薬製)38.5gを溶解した水溶液中に入れ、80℃で2時間撹拌しながらイオン交換を行い、銀イオン交換A型ゼオライト粉末Aを得た。
A型ゼオライト粉末(東ソー製トヨビルダー、Na2O・Al2O3・2SiO2・4.5H2O)100gをイオン交換水で十分洗浄したのち、0.1N−HNO3(和光純薬製)500ml中に入れ、80℃で30分間撹拌、その後ろ過、水洗した。次いで500mlのイオン交換水中にAgNO3(和光純薬製)38.5gを溶解した水溶液中に入れ、80℃で2時間撹拌しながらイオン交換を行い、銀イオン交換A型ゼオライト粉末Aを得た。
上記で得た銀イオン交換A型ゼオライト粉末Aを常法に従って濾過、水洗、乾燥した後、水素存在下(窒素95%、水素5%、500ml/分)、600℃で4時間加熱処理し、抗菌剤A(濃茶色)を得た。XPSの結果から、金属状態の銀であることを確認した。また、銀粒子の粒子径は20nm以上であった。
得られた抗菌剤Aを用いて、下記方法で通水および滞水条件での試験を行った。
(通水条件)試験水に名古屋市水道水(水温20℃)を用い、抗菌剤A1.0gを詰めたカラム(内径10mm)に試験水を200ml/minで1時間通水後サンプリングした。サンプリング溶液中の銀イオン濃度を黒鉛炉加熱原子吸光分析装置(Z−5010、日立)により定量を行った。
(滞水条件)試験水100gをビーカーにとり、抗菌剤A1.0g添加し7日放置後、銀イオン濃度を黒鉛炉加熱原子吸光分析装置(Z−5010、日立)により定量を行った。
評価結果を表1に示す。
(実施例2)
A型ゼオライト含有成型体(ユニオン昭和製モレキラシーブ4A)100gをイオン交換水で十分洗浄したのち、0.1N−HNO3(和光純薬製)500ml中に入れ、80℃で30分間撹拌、その後ろ過、水洗した。次いで500mlのイオン交換水中にAgNO3(和光純薬製)42gを溶解した水溶液中に入れ、80℃で2時間撹拌しながらイオン交換を行った。
A型ゼオライト含有成型体(ユニオン昭和製モレキラシーブ4A)100gをイオン交換水で十分洗浄したのち、0.1N−HNO3(和光純薬製)500ml中に入れ、80℃で30分間撹拌、その後ろ過、水洗した。次いで500mlのイオン交換水中にAgNO3(和光純薬製)42gを溶解した水溶液中に入れ、80℃で2時間撹拌しながらイオン交換を行った。
上記で得た銀イオン交換A型ゼオライト含有成型体を常法に従って濾過、水洗、乾燥した後、水素存在下(窒素95%、水素5%、500ml/分)、600℃で4時間加熱処理し、抗菌剤B(灰色)を得た。XPSの結果から、金属状態の銀であることを確認した。また、銀粒子の粒子径は20nm以上であった。
得られた抗菌剤Bを用いて、実施例1と同様の方法で通水および滞水条件での試験を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例1)
特開平10―120518号公報(特許文献2)の実施例1に従い、A型ゼオライト粉末および銀化合物として酢酸銀を用い、熱分解法にて抗菌剤粉体を調製した。調製はA型ゼオライト粉末と酢酸銀微粉体に少量の水分を加えて混合した後、300℃で1時間加熱し抗菌剤C(白色)を得た。銀粒子の粒子径は10nm以下であった。
特開平10―120518号公報(特許文献2)の実施例1に従い、A型ゼオライト粉末および銀化合物として酢酸銀を用い、熱分解法にて抗菌剤粉体を調製した。調製はA型ゼオライト粉末と酢酸銀微粉体に少量の水分を加えて混合した後、300℃で1時間加熱し抗菌剤C(白色)を得た。銀粒子の粒子径は10nm以下であった。
得られた抗菌剤Cを用いて、実施例1と同様の方法で通水および滞水条件での試験を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1で得られた銀イオン交換A型ゼオライト粉末Aを用いて、実施例1と同様の方法で通水および滞水条件での試験を行った。評価結果を表1に示す。
実施例1で得られた銀イオン交換A型ゼオライト粉末Aを用いて、実施例1と同様の方法で通水および滞水条件での試験を行った。評価結果を表1に示す。
表1の結果より、イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱して調製した抗菌剤が、通水条件での抗菌性金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ滞水条件での抗菌性金属イオン溶出量が100ppb以下であり、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高いことがわかる。
本発明の抗菌剤は、水への抗菌性金属イオンの徐放性に優れ、経済性および安全性が高く、かつ効率良い抗菌効果を発揮する抗菌剤であり、飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水処理分野、浴室関連分野、トイレ関連分野等に有用である。
Claims (14)
- イオン交換能を有する無機酸化物に抗菌性金属をイオン交換法により担持した後、水素存在下で加熱することを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
- イオン交換能を有する無機酸化物がゼオライトであること特徴とする請求項1記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
- 抗菌性金属が銀、銅、亜鉛、カルシウムおよびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
- 抗菌性金属が銀であることを特徴とする請求項3記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
- 加熱温度が150℃から800℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の抗菌性金属含有無機酸化物の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法により得られる抗菌性金属含有無機酸化剤を含む抗菌剤。
- 抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤であって、20±3℃の水道水をSV(重量空間速度):200min−1で抗菌剤に1時間通水後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が5ppb以下であり、かつ20±3℃の水道水100gに抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が100ppb以下であることを特徴とする抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 20±3℃の水道水100gに抗菌剤を1gを添加し7日間放置後の無機酸化物に含まれる抗菌性金属に由来する金属イオン溶出量が50ppb以下であることを特徴とする請求項7記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 抗菌性金属が銀、銅、亜鉛、カルシウムおよびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項7または8記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 抗菌性金属が銀であることを特徴とする請求項9記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 金属状態の抗菌性金属を含有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 無機酸化物がイオン交換能を有することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 無機酸化物がゼオライトであることを特徴とする請求項12記載の抗菌性金属含有無機酸化物を含む抗菌剤。
- 請求項6〜13のいずれか1項記載の抗菌剤と飲料水、上水、下水、排水、海水及びかん水から選ばれる少なくとも1つ以上を含む水を接触させることを特徴とする水の処理方法。
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