JP2006273732A - シャンプー組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリコーン系皮膜形成樹脂を配合した毛髪化粧料に対しても優れた洗浄効果を有しながら、使用後の毛髪がパサパサにならず、毛髪にしっとり感と柔軟性を付与する効果を有するシャンプー組成物を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で示される揮発性オルガノポリシロキサン
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
(B)洗浄性界面活性剤
(C)カチオン性化合物
を配合することを特徴とするシャンプー組成物。
【選択図】なし
【解決手段】次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で示される揮発性オルガノポリシロキサン
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
(B)洗浄性界面活性剤
(C)カチオン性化合物
を配合することを特徴とするシャンプー組成物。
【選択図】なし
Description
本発明はシャンプー組成物に関し、更に詳しくは、近年多用されるシリコーン系皮膜形成樹脂等を配合した毛髪化粧料に対しても優れた洗浄効果を有しながら、使用後の毛髪がパサパサにならず、毛髪にしっとり感と柔軟性を付与するシャンプー組成物に関する。
近年、毛髪化粧料は、毛髪への光沢・滑らかさの付与、枝毛・切れ毛の補修、毛髪の保護・損傷防止等の目的で皮膜形成性樹脂、特に耐水性や耐皮脂性を有するシリコーン系の皮膜形成性樹脂を配合したものが多数提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。
このようなシリコーン系皮膜形成性樹脂を配合した毛髪化粧料は、使用中はシリコーン系皮膜形成性樹脂特有の上記効果を発揮するため都合が良いが、落とす時には従来のシャンプーでは落ちにくいため、逆に都合が悪い。一方、頭髪製品等に含まれる油剤や高粘度のシリコーンを落とすために環状シリコーンやイソパラフィン等の油分を高濃度に配合した毛髪処理剤が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
特開平05−065217号公報
特開平06−172133号公報
特開平10−316542号公報
特表平10−511698号公報
特公平06−102611号公報
しかしながら、油分を高濃度に配合に配合した毛髪処理剤は使用時及び使用後の毛髪や頭皮に油膜感やベタツキが残るため再度の洗浄が必要となり、洗浄操作が煩雑である。ところが、油膜感やベタツキを抑えるために油分量を少なくすると、上記シリコーン系皮膜形成性樹脂を一度の洗浄操作で除去することが難しく、すすぎ時に残った樹脂によるキシミ感があるという問題があった。また、油分として環状シリコーンやイソパラフィン等の揮発性油を用いた場合、毛髪を保護する皮脂や油分がとれてしまい、使用後の毛髪がパサパサになる場合があった。
このため、シリコーン系皮膜形成樹脂等を配合した毛髪化粧料に対して一度の洗浄操作で除去できる優れた洗浄効果を有しながら、使用後の毛髪がパサパサにならず、毛髪にしっとり感と柔軟性を付与するシャンプー組成物の開発が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、特定の分岐構造を有する揮発性オルガノポリシロキサン、洗浄性界面活性剤及びカチオン性化合物を組み合わせることにより上記課題を解決し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で示される揮発性オルガノポリシロキサン
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
(B)洗浄性界面活性剤
(C)カチオン性化合物
を配合することを特徴とするシャンプー組成物を提供するものである。
(A)下記一般式(1)で示される揮発性オルガノポリシロキサン
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
(B)洗浄性界面活性剤
(C)カチオン性化合物
を配合することを特徴とするシャンプー組成物を提供するものである。
また、本発明は、全組成物中、成分(A)の配合量が0.1〜3質量%、成分(B)の配合量が3〜40質量%、成分(C)の配合量が0.1〜5質量%である上記のシャンプー組成物を提供するものである。
本発明のシャンプー組成物は、毛髪化粧料、特にシリコーン系皮膜形成樹脂を配合した毛髪化粧料に対しても優れた洗浄効果を有しながら、使用後の毛髪がパサパサにならず、毛髪にしっとり感と柔軟性を付与する効果を有し、シャンプー組成物として優れた品質を有する。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(A)は下記一般式(1)で示される分岐構造を有する揮発性オルガノポリシロキサンである(以下、M3Tと呼ぶ)。
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
成分(A)のM3Tは沸点が190℃であって既存の揮発性シリコーンであるデカメチルシクロペンタシロキサンと比較するとより揮発速度が速く、分子量のより小さいオクタメチルシクロテトラシロキサンと同等の揮発速度を有する。しかしながら、オクタメチルシクロテトラシロキサンは凝固点が約17℃と高いため冬場など低温条件では結晶が析出してしまうことがある。これに対し、M3Tは凝固点が−82.8℃であって冬季でも結晶化することがなく、この点で揮発速度が速いにもかかわらず低温で結晶化しにくいという有利な特徴を有する。また、直鎖状揮発性シリコーンであるケイ素数が5以下のジメチルポリシロキサンと比べ毛髪や頭皮に対してもマイルドな油剤である。
このM3Tは無臭であり、これを毛髪や頭皮等に塗布すると軽い伸び広がりで油性感(油っぽさ)が少ない。しかも揮発速度が速いため、油膜感やベタツキが残らない。加えて、M3Tは油溶性の皮膜樹脂、特にトリメチルシロキシケイ酸やアクリル変性シリコーン等のシリコーン系皮膜形成樹脂に対する溶解性が高いため、このような樹脂を配合した毛髪化粧料に対しても良好な溶解性を示し、本発明のシャンプー組成物に優れた洗浄効果を付与することができる。そして、使用後は油膜感もベタツキも残ることがない。
M3Tの製造方法は特に限定はされず、公知の方法により行なうことができる。
例えば、国際公開第01/015658号パンフレットに記載されるように、メチルトリクロロシランとトリメチルクロロシランを共加水分解する方法や、ヘキサメチルジシロキサンとメチルトリアルコキシシランを酸性触媒下に加水分解する方法等によって得ることができる。
例えば、国際公開第01/015658号パンフレットに記載されるように、メチルトリクロロシランとトリメチルクロロシランを共加水分解する方法や、ヘキサメチルジシロキサンとメチルトリアルコキシシランを酸性触媒下に加水分解する方法等によって得ることができる。
メチルトリクロロシランとトリメチルクロロシランを共加水分解する方法においては、メチルトリクロロシラン1モルに対し、少なくとも3モルのトリメチルクロロシランを反応させることにより得ることができる。
ヘキサメチルジシロキサンとメチルトリアルコキシシランを加水分解する方法においては、メチルトリアルコキシシラン1モルに対し、少なくとも1.5モルのヘキサメチルジシロキサンを反応させることにより得ることができる。
ヘキサメチルジシロキサンとメチルトリアルコキシシランを加水分解する方法においては、メチルトリアルコキシシラン1モルに対し、少なくとも1.5モルのヘキサメチルジシロキサンを反応させることにより得ることができる。
上記加水分解法において、メチルトリアルコキシシランとしてはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシランが好ましく、その中でも反応性の高いメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランが特に好ましい。
また、酸性触媒としては硫酸、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、イオン交換樹脂が用いられる。
反応を行なう溶媒としては特に限定はされないが、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の溶媒が、上記M3Tの分離除去が容易であり好ましい。
また、酸性触媒としては硫酸、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、イオン交換樹脂が用いられる。
反応を行なう溶媒としては特に限定はされないが、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の溶媒が、上記M3Tの分離除去が容易であり好ましい。
本発明において、成分(A)M3Tの配合量は特に制限はないが、本発明のシャンプー組成物の泡立ちを損なわないものとするためには、全組成中0.1〜3質量%(以下、単に%と略記する)が好ましく、0.5〜2%がより好ましい。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(B)の洗浄性界面活性剤としては、洗浄効果を有する界面活性剤であれば特に限定されないが、下記のアニオン性界面活性剤または両性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤:
ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸アンモニウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルβ−アラニンカリウム等のN−アシルアミノ酸塩;N−ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N−ラウロイルイセチオン酸カリウム等のアシルイセチオン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム等のN−アシルアルキルタウリン塩;ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム等のN−アシルポリペプチド塩;ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム等のヒドロキシエーテルカルボン酸塩;等
ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸アンモニウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルβ−アラニンカリウム等のN−アシルアミノ酸塩;N−ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N−ラウロイルイセチオン酸カリウム等のアシルイセチオン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム等のN−アシルアルキルタウリン塩;ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム等のN−アシルポリペプチド塩;ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム等のヒドロキシエーテルカルボン酸塩;等
両性界面活性剤:
オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のイミダゾリン型両性界面活性剤;ヤシ油アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤;等
オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のイミダゾリン型両性界面活性剤;ヤシ油アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤;等
本発明において、成分(B)の洗浄性界面活性剤は必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は全組成中の3〜40%が好ましく、特に15〜30%が好ましい。この範囲であれば、良好な洗浄効果と泡立ちを得ることができる。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(C)のカチオン性化合物とは、カチオン性の官能基を有し、分子全体としてカチオン性を示す化合物であれば特に限定されないが、本発明においてはカチオン性界面活性剤及びカチオン性ポリマーが特に好ましい。これらカチオン性化合物は、成分(A)のM3Tや成分(B)の洗浄性界面活性剤により汚れが除去された毛髪に対してしっとり感と柔軟性を付与することができ、シャンプー後の毛髪がパサつかない。
上記カチオン性界面活性剤としては、従来毛髪化粧料において使用され、毛髪に柔軟性としっとり感を付与することができるものであれば特に制限されず、何れのものも使用できる。具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ジオレイルジメチルアンモニウム、メチル硫酸セチルベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩、ステアロイルリジンブチルエステル・塩酸塩、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩、ラウロイル−オルニチンプロピルエステル・酢酸塩等のモノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、デシルグアニジン酢酸塩、2−グアニジノエチルラウリルアミド塩酸塩、2−グアニジノブチルステアロアミド・DL−ピロリドンカルボン酸塩等のグアニジン誘導体等を例示することができるが、本発明においては特に塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩が好ましい。
上記カチオン性ポリマーとしては、従来毛髪化粧料において使用され、毛髪に柔軟性としっとり感を付与することができるものであれば特に制限されず、何れのものも使用できる。具体的には、カチオン化セルロース、カチオン化デンプン、カチオン化グァーガム、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ジアルキルジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアルキルジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物等を例示することができるが、本発明においてはカチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ジアルキルジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物が特に好ましい。
本発明において成分(C)のカチオン性化合物は、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は全組成中0.1〜5%が好ましく、0.5〜2%がより好ましい。この範囲であれば、毛髪への柔軟性及びしっとり感の付与効果が良好に得られる。
本発明のシャンプー組成物は、上記必須成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、ノニオン性界面活性剤、アルキルアミンオキシド類等の界面活性剤;エチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等の真珠光沢剤;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン・ポリエーテルブロック共重合体、第4級カチオン変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、架橋型オルガノポリシロキサン、(メタ)アクリル変性シリコーン、長鎖アルキル変性アクリレートシリコーン、フッ素変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン誘導体;エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類等の油剤;植物性天然ガム質、アルギン酸塩、カラギーナン、セルロース誘導体、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリ(メタ)アクリル酸塩等の増粘剤;多価アルコール、糖類、糖アルコール、低級アルコール等の水性成分;アミノ酸、アミノ酸誘導体、ペプチド、ペプチド誘導体、植物エキス等の毛髪用美容成分;エデト酸塩等の金属キレート剤;クエン酸、乳酸、リン酸またはこれらの塩等のpH調整剤の他、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、顔料等、シャンプーあるいは化粧料一般において汎用である他の成分を配合することができる。
本発明のシャンプー組成物は上記必須成分を配合し、必要に応じて上記他の成分を適宜配合、撹拌混合し、場合によっては加熱冷却処理を行うことにより、毛髪用のシャンプーとして製造することが出来る。また、本発明のシャンプー組成物は、他の成分との併用や容器の機構により、低粘度〜高粘度の液状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、種々の形態にて実施することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1〜8及び比較品1〜4 : 液状シャンプー
表1に示す組成及び下記製法にて液状シャンプーを調製し、得られた液状シャンプーの各試料に対し、使用試験により洗浄効果、すすぎ時のキシミ感のなさ、洗浄後の毛髪のしっとり感・柔軟性について評価、判定を行なった。結果を併せて表1に示す。
表1に示す組成及び下記製法にて液状シャンプーを調製し、得られた液状シャンプーの各試料に対し、使用試験により洗浄効果、すすぎ時のキシミ感のなさ、洗浄後の毛髪のしっとり感・柔軟性について評価、判定を行なった。結果を併せて表1に示す。
注1:IPソルベント2028(出光興産社製)
注2:ポリマーJR400(ユニオンカーバイト社製)
注3:BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)平均重合度2200のジメチルポリシロキサンの55%水性エマルション。処方中の配合量はジメチルポリシロキサン純分の値を示す。
注2:ポリマーJR400(ユニオンカーバイト社製)
注3:BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)平均重合度2200のジメチルポリシロキサンの55%水性エマルション。処方中の配合量はジメチルポリシロキサン純分の値を示す。
(製法)
A.成分(1)〜(15)を70℃で均一に加熱混合し、後に冷却する。
B.Aを容器に充填して、シャンプーを得た。
A.成分(1)〜(15)を70℃で均一に加熱混合し、後に冷却する。
B.Aを容器に充填して、シャンプーを得た。
<使用試験>
表2に示す組成のW/O乳化型の整髪料を調製し、20名の専門パネルにこの整髪料を使用してもらった後、本発明品1〜8及び比較品1〜4の液状シャンプーを使用してもらい、洗浄効果、すすぎ時のキシミ感のなさ、洗浄後の毛髪のしっとり感・柔軟性の各評価項目について、各試料毎に下記評価基準aに従い評価してもらった。この評点の20名による平均値を下記判定基準bに従って判定した。
表2に示す組成のW/O乳化型の整髪料を調製し、20名の専門パネルにこの整髪料を使用してもらった後、本発明品1〜8及び比較品1〜4の液状シャンプーを使用してもらい、洗浄効果、すすぎ時のキシミ感のなさ、洗浄後の毛髪のしっとり感・柔軟性の各評価項目について、各試料毎に下記評価基準aに従い評価してもらった。この評点の20名による平均値を下記判定基準bに従って判定した。
(評価基準a)
評点 : 評価
4 : 非常に良い
3 : 良い
2 : 普通
1 : やや不良
0 : 不良
(判定基準b)
判定 : 評点の平均値
◎ : 3.5以上
○ : 2.5以上、3.5未満
△ : 1.0以上、2.5未満
× : 1.0未満
評点 : 評価
4 : 非常に良い
3 : 良い
2 : 普通
1 : やや不良
0 : 不良
(判定基準b)
判定 : 評点の平均値
◎ : 3.5以上
○ : 2.5以上、3.5未満
△ : 1.0以上、2.5未満
× : 1.0未満
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜8の液状シャンプーは、シリコーン系皮膜形成樹脂であるトリメチルシロキシケイ酸を配合した整髪料を使用した後も、洗浄効果、すすぎ時のキシミ感のなさ及び洗浄後の毛髪のしっとり感・柔軟性の全ての項目において良好な結果を示し、液状シャンプーとして優れた品質を有するものであることが実証された。これに対し、本発明の成分(A)を配合しない比較品1や成分(A)の替わりに環状シリコーン、低沸点イソパラフィンを配合した比較品2、比較品3は何れも洗浄効果が十分でなく、すすぎ時のキシミ感があり、上記全ての項目を満足することはできなかった。また、本発明の成分(C)を配合しない比較品4は洗浄後の毛髪がパサつき、しっとり感や柔軟性が不十分であった。
本発明品9 : シャンプー(a)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(a)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.2
(2)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 15
(3)ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 2
(4)カチオン化グァーガム(注5) 0.5
(5)ステアリル変性アクリレートシリコーン(注6) 0.3
(6)エデト酸二ナトリウム 0.2
(7)防腐剤 適量
(8)香料 適量
(9)精製水 残量
注5:ジャガー C−14S(ローディア社製)
注6:KP−561P(信越化学工業社製)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(a)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.2
(2)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 15
(3)ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 2
(4)カチオン化グァーガム(注5) 0.5
(5)ステアリル変性アクリレートシリコーン(注6) 0.3
(6)エデト酸二ナトリウム 0.2
(7)防腐剤 適量
(8)香料 適量
(9)精製水 残量
注5:ジャガー C−14S(ローディア社製)
注6:KP−561P(信越化学工業社製)
(製法)
A.成分(1)〜(9)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(a)を得た。
A.成分(1)〜(9)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(a)を得た。
以上のようにして得られた本発明品9のシャンプー(a)は、毛髪及び頭皮の洗浄効果に優れ、すすぎ時の毛髪にキシミ感やもつれがなく、使用後はしっとりして柔軟な毛髪となる、優れた効果を有するものであった。
本発明品10 : シャンプー(b)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(b)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.2
(2)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 10
(3)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 2
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン 2
(5)ラウリン酸ジエタノールアミド 2
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 0.5
(7)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体(注7) 0.5
(8)臭化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(9)エデト酸二ナトリウム 0.1
(10)オリーブ油 0.2
(11)メチルフェニルポリシロキサン(注8) 2
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
注7:MERQUAT 550(NALCO社製)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体の9%溶液。処方中の配合量はポリマー純分の値を示す。
注8:KF−56(信越化学工業社製)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(b)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.2
(2)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム 10
(3)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 2
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン 2
(5)ラウリン酸ジエタノールアミド 2
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 0.5
(7)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体(注7) 0.5
(8)臭化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(9)エデト酸二ナトリウム 0.1
(10)オリーブ油 0.2
(11)メチルフェニルポリシロキサン(注8) 2
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
注7:MERQUAT 550(NALCO社製)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体の9%溶液。処方中の配合量はポリマー純分の値を示す。
注8:KF−56(信越化学工業社製)
(製法)
A.成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(b)を得た。
A.成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(b)を得た。
以上のようにして得られた本発明品10のシャンプー(b)は、毛髪及び頭皮の洗浄効果に優れ、すすぎ時の毛髪にキシミ感がなく、使用後はしっとりして柔軟な毛髪となる、優れた効果を有するものであった。
本発明品11 : シャンプー(c)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(c)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.5
(2)テトラデセンスルホン酸ナトリウム 13.5
(3)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.5
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
(5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 0.5
(7)カチオン化グァーガム(注9) 0.5
(8)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
(9)エデト酸二ナトリウム 0.1
(10)尿素 0.2
(11)アミノ変性シリコーン・ポリエーテル
ブロック共重合体(注10) 5
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
注9:ジャガー C−13S(ローディア社製)
注10:SILSTYLE 401(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
下記に示す組成および製法にて、シャンプー(c)を調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)M3T 0.5
(2)テトラデセンスルホン酸ナトリウム 13.5
(3)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.5
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
(5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 0.5
(7)カチオン化グァーガム(注9) 0.5
(8)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
(9)エデト酸二ナトリウム 0.1
(10)尿素 0.2
(11)アミノ変性シリコーン・ポリエーテル
ブロック共重合体(注10) 5
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
注9:ジャガー C−13S(ローディア社製)
注10:SILSTYLE 401(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
(製法)
A.成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(c)を得た。
A.成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプー(c)を得た。
以上のようにして得られた本発明品11のシャンプー(c)は、毛髪及び頭皮の洗浄効果に優れ、すすぎ時の毛髪にキシミ感がなく、使用後はしっとりして柔軟な毛髪となる、優れた効果を有するものであった。
Claims (2)
- 次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で示される揮発性オルガノポリシロキサン
{(CH3)3SiO}3SiCH3 ……(1)
(B)洗浄性界面活性剤
(C)カチオン性化合物
を配合することを特徴とするシャンプー組成物。 - 全組成物中、成分(A)の配合量が0.1〜3質量%、成分(B)の配合量が3〜40質量%、成分(C)の配合量が0.1〜5質量%である請求項第1項記載のシャンプー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093253A JP2006273732A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | シャンプー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2005093253A JP2006273732A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | シャンプー組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006273732A true JP2006273732A (ja) | 2006-10-12 |
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JP2005093253A Pending JP2006273732A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | シャンプー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006273732A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008231346A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Shiseido Co Ltd | 洗浄料 |
WO2015013779A1 (en) * | 2013-08-01 | 2015-02-05 | L'oreal | Composition comprising an aminosilicone, a cationic surfactant, an associative polymer and a thickening agent |
WO2015013780A1 (en) * | 2013-08-01 | 2015-02-05 | L' Oreal | Composition comprising an aminosilicone, a cationic surfactant and a cationic associative polymer |
WO2015182534A1 (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-03 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
JP2016160197A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005093253A patent/JP2006273732A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015013780A1 (en) * | 2013-08-01 | 2015-02-05 | L' Oreal | Composition comprising an aminosilicone, a cationic surfactant and a cationic associative polymer |
WO2015182534A1 (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-03 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
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