JP2006272719A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる印刷装置およびプログラム、印刷方法ならびに画像処理装置、プログラム、方法などの提供。
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、印字ヘッド200のノズルをその位置関係に基づいて印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定し、決定された印字タイミングに基づいて印刷データのアドレスを変換する。これによって、高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置などに係り、特に、液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
係るインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)は、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向の左右に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷用紙上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向の左右(印刷用紙の幅方向)に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1パスでの印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて直列、または紙送り方向に多段に配設してなるものであるため、製造誤差や組み立て誤差などによって一部のノズルの形成位置や吐出方向が変化してそのノズルで形成されるドット印字位置が目標位置よりも大きくずれしまうことがある。
そのため、このようなドットの印字位置ずれによる印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コストや印刷品質、技術面などから100%、印字位置ずれが発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そのため、紙送り方向の印字位置ずれを解消するために、各ノズルの吐出タイミングを位置ずれに応じて調整することが考えられている。
また、本来であれば紙送り方向に対して垂直に配置すべきラインヘッドを、ヘッド長尺方向の解像度を向上させるために、紙送り方向に対して垂直ではなく傾斜させて設置する場合がある。
そのため、例えば、以下の非特許文献1などに開示されているように、ヘッドが斜めに配置されてノズルの印字位置がずれている場合には、各ノズルがターゲット位置にきたときに各ノズルによる実際の印字が行われるようにヘッドを駆動制御することが考えられている。
松下電器産業株式会社ホームページ「最新ニュース」、「online」、「平成17年1月25日検索」、インターネット<URL:http://panasonic.co.jp/pcc/news/2003/jn030909/jn030909.html>
ところで、前述したような先行技術のように、各ノズルごとにターゲット位置に来たときに実際の印字が行われるように印字ヘッドを駆動制御する方法では、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が必要であり、コストが高くなる傾向になる。
また、通常の印刷装置に用いられているクロックよりはるかに高速なクロックを必要とすることから消費電力も多くなる。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷装置であって、各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、当該ドット印字位置情報取得手段で取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、当該印刷データ補正手段で補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、ドット印字部によるドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
ここで、本形態でいう「ドット印字部」とは、インクジェット方式の印字ヘッドにあっては、インクを吐出するための各「ノズル」に相当し、また、熱昇華型の印字ヘッドにあっては、塗料を昇華させるための各「加熱素子」に相当するものである(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕形態2の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定手段で決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正手段は、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、迅速かつ的確に印刷データを補正できるため、高速の印刷処理を実現することができる。
〔形態3〕形態3の印刷装置は、
形態1または2に記載の印刷装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段と、をさらに備え、前記印刷データ取得手段は、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データが作成・補正が連続して行われるようになるため、高速の印刷処理が実現されることになる。
また、「M値(M≧3)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことであり、また、「N値(M>N≧2)」とは、このようなM値(多値)のデータをある閾値に基づいてその画素値をN種類に分類する処理のことであり、また、「ドットサイズ」とは、ドットの大きさ(面積)自体の他に、ドットを打たないといったことも含む概念である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態4〕形態4の印刷装置は、
形態1〜3のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、前述したようにいわゆる1パスで印刷が終了するラインヘッド型の印字ヘッドにおいて前記形態のような顕著な効果を発揮できる。
すなわち、1つのノズルモジュールに対して数百以上の多数のノズルを備えたラインヘッド型の印字ヘッドの場合では、ノズルの多い分、印字位置が本来の位置よりもずれている不良ノズルの発生頻度が高くなる上に、僅かな角度の傾きによってもその両端では大きな差となって現れることから、極めて精巧な製作精度や取り付け精度が要求されるが、前記形態のような構成を採用すれば、ある程度の誤差が生じても各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態5〕形態5の印刷装置は、
形態1〜3のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、マルチパス型の印字ヘッドであってもラインヘッド型の印字ヘッドと同様な効果が得られる。
すなわち、マルチパス型の印字ヘッドの場合は、一般にそのノズルの数が少ないため、その設置精度について多少の傾きが発生してもその影響はラインヘッド型の印字ヘッドのように大きくないが、印字位置のずれに関しては、ラインヘッド型の印字ヘッドと場合と同様であるため、前記形態の構成をマルチパス型の印字ヘッドにも適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドを用いた印刷装置において前記形態と同様な効果が得られる。
〔形態6〕形態6の印刷プログラムは、
複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷プログラムであって、コンピュータを、各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、当該ドット印字位置情報取得手段で取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、当該印刷データ補正手段で補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に印字ヘッドによるドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態7〕形態7の印刷プログラムは、
形態6に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定手段で決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正手段は、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態2と同様に迅速かつ的確に印刷データを補正できるため、高速の印刷処理を実現することができる。
また、前記形態6と同様に現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態8〕形態8の印刷プログラムは、
形態6または7に記載の印刷プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段と、をさらに備え、前記印刷データ取得手段は、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様に印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データが作成・補正が連続して行われるようになるため、高速の印刷処理が実現されることになる。
また、前記形態6と同様に現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態9〕形態9のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態6〜8のいずれかに記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態6〜8のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態10〕形態10の印刷方法は、
複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷方法であって、各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得ステップと、当該ドット印字位置情報取得ステップで取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定ステップと、前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定ステップで決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正ステップと、当該印刷データ補正ステップで補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様にドット印字部によるドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態11〕形態11の印刷方法は、
形態10に記載の印刷方法において、前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定ステップで決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正ステップは、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態2と同様に迅速かつ的確に印刷データを補正できるため、高速の印刷処理を実現することができる。
〔形態12〕形態12の印刷方法は、
形態10または11に記載の印刷方法において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、をさらに備え、前記印刷データ取得ステップは、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様に印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データが作成・補正が連続して行われるようになるため、高速の印刷処理が実現されることになる。
〔形態13〕形態13の画像処理装置は、
各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、複数のドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、当該ドット印字位置情報取得手段で取得された前記ドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が形成された印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、ドット印字部によるドット印字位置ずれが発生していても、原画像の画質を損なわずに印刷が可能な印刷データが得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態14〕形態14の画像処理装置は、
形態13に記載の画像処理装置において、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定手段で決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正手段は、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、迅速かつ的確に印刷データを補正することができる。
また、形態13と同様にパソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態15〕形態15の画像処理装置は、
形態13または14に記載の画像処理装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段と、をさらに備え、前記印刷データ取得手段は、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データの作成・補正を効率的に実施することができる。
また、形態13と同様にパソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態16〕形態16の画像処理プログラムは、
コンピュータを、各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、複数のドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、当該ドット印字位置情報取得手段で取得された前記ドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が配列された印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態13と同様に印字ヘッドによるドット印字位置ずれが発生していても、原画像の画質を損なわずに印刷が可能な印刷データが得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態17〕形態17の画像処理プログラムは、
形態16に記載の画像処理プログラムにおいて、前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定手段で決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正手段は、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態14と同様に迅速かつ的確に印刷データを補正することができる。
また、形態16と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態18〕形態18の画像処理プログラムは、
形態16または17に記載の画像処理プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段と、をさらに備え、前記印刷データ取得手段は、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態15と同様に印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データの作成・補正を効率的に実施することができる。
また、形態16と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態19〕形態19のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態16〜18のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態16〜18のいずれかに記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態20〕形態20の画像処理方法は、
各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、複数のドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得ステップと、当該ドット印字位置情報取得ステップで取得された前記ドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が配列された印字ヘッドの印刷媒体に対する装置移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定ステップと、前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定ステップで決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、形態13と同様に印字ヘッドによるドット印字位置ずれが発生していても、原画像の画質を損なわずに印刷が可能な印刷データが得られると共に、前記先行技術のように各ドット印字部ごとにそのドット形成タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態21〕形態21の画像処理方法は、
形態20に記載の画像処理方法において、前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定ステップで決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
前記印刷データ補正ステップは、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態14と同様に迅速かつ的確に印刷データを補正することができる。
〔形態22〕形態22の画像処理方法は、
形態20または21に記載の画像処理方法において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、をさらに備え、前記印刷データ取得ステップは、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態15と同様に印刷データの元となる多階調の原画像データを入力するだけで、印刷データの作成・補正を効率的に実施することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図26は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、印字ヘッド200と、印刷データ取得手段10と、ドット印字位置情報取得手段12と、印字タイミング決定手段14と、印刷データ補正手段16と、前記印字ヘッド200を備えた印刷手段18と、画像データ取得手段20と、N値化データ生成手段22と、印刷データ生成手段23と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が紙送り方向(副走査方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)ノズルモジュールのみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタ(LM)インクを専用に吐出するライトマゼンタモジュールやライトシアン(LC)インクを専用に吐出するライトシアンモジュールなどを加えた6色や7色のものもある。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズルモジュール50、52、54、56のいずれか1つのノズルモジュールを用いた印字ヘッド200によって印刷用紙上にドットを印字した状態を示したものである。
ここで、図中「n」〜「n+a」および「m」〜「m+10」は、それぞれ副走査方向(紙送り方向)および主走査方向(ノズルの配列方向)に対する各ドットのアドレスを示す仮想ラインであり、その仮想ライン同士の交差部上にそれぞれのドットが印字される状態を示したものである。なお、このドットの大きさは、後に詳述するが、一般にその画素値に応じて「ドットなし」を含めた「小ドット」、「中ドット」、「大ドット」といった4種類存在するが、図の例では「小ドット」のみを示している。また、一般に印字ヘッド200には、各ノズルモジュールごとに多数(100個〜1000個以上)のノズルが備えられているが、同図では11個のノズルNが直線状に一列に設けられた例を示している。
そして、このような構造をした印字ヘッド200および印刷用紙の一方または双方が相互に反対方向に移動しながらその印字ヘッド200のすべてのノズルNから一定のタイミングで印字を実行した場合、その主走査方向と副走査方向とが互いに直交状態となっていれば、図4に示すように各ドットが所定の位置に正確に印字される理想的なドットパターンが得られる。
これに対し、この印字ヘッド200が取り付け不良や取り付け誤差などにより、副走査方向に傾いて配置されていると、図5に示すようにその印字ヘッドで印字されるドットが所定の位置に印字されず、所定の位置から大きくずれて印字されたドットパターンが生成されてしまう結果となる。
そして、特にこのような不都合は、後述するようにマルチパス型の印字ヘッドよりも、ノズルの数が格段に多いラインヘッド型の印字ヘッドの方が顕著である。
また、このような印字位置ずれは、前記のような印字ヘッド200の取り付け不良や取り付け誤差のみならず、ノズルの吐出方向が斜め方向に傾いていることにより発生する、いわゆる飛行曲がり現象や、ノズル孔の形成位置ずれなどによっても発生する。
次に、ドット印字位置情報取得手段12は、この印字ヘッド200の特性からその印字位置のずれ量に関する情報を取得する機能を提供するものであり、より具体的には、前述した図5に示すように印字ヘッド200のいずれかのノズルNに所定量よりも印字位置のずれが発生しているか否か、および印字位置ずれが発生している場合は、そのノズルNがどれであるか、さらにずれ量はどの程度かなどに関する具体的な情報を取得して通知する機能を発揮するようになっている。
すなわち、図1に示すようにこのドット印字位置情報取得手段10には、さらに印字ヘッド特性記憶部12a、または印字ヘッド特性検出部12bが備えられており、この印字ヘッド特性記憶部12aに予め記憶された前記印字ヘッド200の特性情報を読み出してきたり、あるいは印字ヘッド特性検出部12bで検出された前記印字ヘッド200の特性情報を読み出すことで、必要な時期に前記印字ヘッド200のドット印字位置ずれに関する情報を容易に取得できるようになっている。
ここで印字ヘッド特性記憶部12aは、例えば、前記印字ヘッド200の製造時、あるいは印刷装置100(印刷手段18)への組み込み時などに行われた印字ヘッド特性試験結果を書き込んだ読み出し自在なROMやRAMなどの記憶手段から構成され、また、印字ヘッド特性検出部12bは、使用後にその印字ヘッド200の特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印字ヘッド200による印刷結果からその印字ヘッド200の特性を検査してその検査結果を前記印字ヘッド特性記憶部12aのデータと共に、あるいはそのデータに上書きなどして保存するようになっている。なお、この印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
次に、印字タイミング決定手段14は、前記ドット印字位置情報取得手段10で取得された前記印字ヘッド200の印字位置ずれに関する情報から実際に印字されるドットの印字位置関係情報を求め、そのドット印字位置関係情報に基づいて前記印字ヘッド200の各ノズルNを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する機能を提供するようになっている。
例えば、対象となる印字ヘッド200が図5に示したように紙送り方向に傾斜した状態で取り付けられていると、図7に示すように、本来であれば所定の印字ライン「n」上にすべてのドットが同時に印字されるべきであるのに、一部のドットの印字位置が次の印字ライン「n+1」側にずれてしまうことになる。
そのため、この印字タイミング決定手段14は、このようなケースでは図7に示すように所定の印字ライン「n」側に近い印字ライン「m」、「m+1」、「m+2」上の3つのドット「d1」、「d2」、「d3」を1つのグループとしてグループ化して、これらのドット「d1」、「d2」、「d3」を同時に印字するようにその印字タイミング「t」を決定すると共に、次の印字ライン「n+1」側に近い印字ライン「m+3」、「m+4」、「m+5」上の3つのドット「d4」、「d5」、「d6」を別のグループにグループ化してこれらのドット「d4」、「d5」、「d6」を次のタイミング「t+1」で同時に印字するようにその印字タイミングを決定するようになっている。
図8は、このようにして各ノズルNごとにグループ化されると共に、そのグループごとの印字タイミングが決定されたドットの印字状態を示したものである。
すなわち、紙送り方向(副走査方向)に重なる各印字ライン「n」、「n+1」…上には、それぞれ11個のドット「d1」〜「d11」が印字されるようになっているが、ノズルの配列方向(主走査方向)の左側から3つのドット「d1」、「d2」、「d3」は、いずれも所定の印字タイミング「t」で同時に印字され、中央の5つのドット「d4」、「d5」、「d6」、「d7」、「d8」も、いずれも次の印字タイミング「t+1」で同時に印字され、残りの3つのドット「d9」、「d10」、「d11」も、いずれもその次の印字タイミング「t+2」で同時に印字されるようになっている。
次に、印刷データ取得手段10は、画像データ取得手段20と、N値化データ生成手段22と、印刷データ生成手段23とによって生成された、各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する機能を提供するようになっている。
すなわち、先ず、この画像データ取得手段20は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値のカラー画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっており、さらに取得した多値のカラー画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット、256階調(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
そして、N値化データ生成手段22と印刷データ生成手段23は、この画像データ取得手段12で取得された多値の画像データをN値化してN値の画像データを生成すると共に、生成したN値の画像データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段18において利用される印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
具体的には、先ず、前記画像データ取得手段20で取得された画像データのそれぞれの画素の画素値(濃度値)が8ビット、256階調で特定されており、これを階調:N=4として4値化する場合は、図6のドット・階調変換テーブル300に示すように、3つの閾値を用いてそれぞれの画素の画素値を4つに分類するようになっている。
図6のドット・階調変換テーブル300の右欄は、このN値化データ生成手段22で行われる多値の画素値を階調:N=4として4値化する場合の閾値とそれぞれの画素値との関係を示したものである。
すなわち、このドット・階調変換テーブル300によれば、多値の画像データのそれぞれの画素の画素値(輝度値)が8ビット(0〜255)で特定される場合、「210(第1閾値)」、「126(第2閾値)」、「42(第3閾値)」といった3つの閾値を用い、画素値が「211〜255」の場合は、階調値=1(輝度「255」、濃度「0」)、画素値が「127〜210」の場合は、階調値=2(輝度「170」、濃度「85」)、画素値が「43〜126」の場合は、階調値=3(輝度「85」、濃度「170」)、画素値が「0〜42」の場合は、階調値=4(輝度「0」、濃度「255」)として4値化するようになっている。
そして、この印刷データ生成手段23は、さらにこのようにして各画素ごとにN値化されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定して次のインクジェット方式の印刷手段22において利用される印刷用のデータを生成するようになっている。
図6のドット・階調変換テーブル300の左欄は、この印刷データ生成手段23で行われるN値化データの各画素の画素値とドットサイズとの関係を示した参照図である。
図の例では、「階調:N=4」の4値化とし、画素値として「輝度値」を選択した場合、「階調値=1」の場合のドットサイズは「ドットなし」、「階調値=2」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も小さい「小ドット」、「階調値=3」の場合のドットサイズは、小ドットよりやや大きい「中ドット」、「階調値=4」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も広い「大ドット」にそれぞれ変換されるようになっている。なお、この画素値として「濃度値」を採用する場合は、この「輝度値」とは逆の関係のドットにそれぞれ変換されるようになっている。
次に、印刷データ補正手段16は、この印刷データ取得手段10で取得した印刷データの各画素のアドレスを前記印字タイミング決定手段14で決定した前記各ノズルのグループごとの印字タイミングにあわせてそのアドレスを変換する機能を提供するようになっており、その具体例については、後に詳述する。
次に、印刷手段18は、印刷用紙または印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷用紙上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記印刷データ取得手段10と、ドット印字位置情報取得手段12と、印字タイミング決定手段14、印刷データ補正手段16、前記印字ヘッド200を備えた印刷手段18、画像データ取得手段20、N値化データ生成手段22、印刷データ生成手段23などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を、図10および図11のフローチャート図、ならびに図12〜図27に示す印刷データ補正処理の概念図などを主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色や6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかりやすくするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字される(モノクロ画像)と共に、使用するドットはすべて小ドットのみとする。
さらに、この印字ヘッド200は、図5、図12などに示すようにそのノズル数が11個であって、その右端側が先行するように傾斜しており、かつそれらノズルが図8に示すように隣接するノズル間で3つのグループに分類されるものとして説明する。
先ず、図10のフローに示すようにこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、最初のステップS100およびステップS102においてその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視する。
そして、この印刷指示と処理対象の多値の画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップS104に移行してその画像データから印刷データを生成すると共に、次のステップS106に移行して前記印字ヘッド200のドット印字位置情報を取得する。
そして、次のステップS108に移行してこのステップS106で取得したドット印字位置情報から前記印字ヘッド200にドット印字位置ずれがあるか否かを判断し、ドット印字位置ずれが発生していないと判断したとき(No)は、ステップS116までジャンプしてそのまま通常の印刷処理を実行することになるが、ドット印字位置ずれが発生していると判断したとき(Yes)は、そのまま次のステップS110に移行して、そのドット印字位置情報に基づいて各ノズルを2つ以上のグループに分類した後、次のステップS112に移行して各グループごとの印字タイミングを決定する。
本実施の形態では、図8に示すように左側から3つの印字ライン「m」、「m+1」、「m+2」に対応するノズルを第1グループとしてグループ化し、次の5つの印字ライン「m+3」、「m+4」、「m+5」、「m+6」、「m+7」に対応するノズルを第2グループとしてグループ化し、残りの3つの印字ライン「m+8」、「m+9」、「m+10」に対応するノズルを第3グループとしてグループ化し、それぞれのグループを印字タイミングの基点としたとき、第2グループおよび第1グループがそれぞれ1タイミングずつ遅れるように(t+1、t+2)印字タイミングを決定している。
このようにして各ノズルごとのグループ分類およびその印字タイミングが決定されたならば、次のステップS114に移行して前記ステップS104で取得した印刷データの補正処理を行った後、最後のステップS116に移行し、その補正データに基づいて印刷を実行して処理を終了することになる。
そして、一連の処理のうち、ステップS114における印刷データ補正処理は、図12などに示すようなアドレス変換テーブル400Aを用いて各画素のアドレスを変換処理することによって行われるようになっており、その処理をいくつかの具体例を用いて詳述する。
先ず、図12に示すアドレス変換テーブル400Aは、前記ステップS104で取得した元の印刷データ(以下、適宜「入力画像」という)から補正データ(以下、適宜「生成画像」という)を得るために、入力画像の各画素のアドレス(位置)を印字ヘッド200の各ノズルの印字タイミングに応じて変換するための変換パターンを示したものである。
すなわち、図の左欄400aに示す入力画像のライン位置(l)の番号は、図8に示したような印字ヘッド200のノズル番号にそれぞれ対応しており、図の中欄400bの番号は、その入力画像の各ラインの縦方向(紙送り方向(副走査方向))の位置シフト(t−n)を、また、図の右欄400bの番号は、その入力画像の各ラインの横方向(ノズル配列方向(主走査方向))の位置(s)をそれぞれ示したものである。
例えば、入力画像のライン「0、1、2」上のすべての画素は、元の印字タイミング「t」に対して縦方向(印刷方向)に印字タイミング「t+2」だけ遅れるようにシフトされるが、横方向にはシフトされないことを示している。また、入力画像のライン「3、4、5、6、7」上のすべての画素は、元の印字タイミング「t」に対して縦方向(印刷方向)に印字タイミング「t+1」だけ遅れるようにシフトされるが、横方向にはシフトされないことを示している。また、入力画像のライン「8、9、10」上のすべての画素は、元の印字タイミング「t」に対して縦方向(印刷方向)に印字タイミング「t+0」だけ遅れるようにシフトされるが、横方向にはシフトされないことを示している。すなわち、入力画像のライン「8、9、10」上のすべての画素は、シフトされることなく元の印字タイミング「t」で同じ印字ライン上に印字されることを示している。
そして、このステップS114における印刷データ補正処理は、このようなアドレス変換テーブル400Aを用いて印刷データの各画素のアドレス変換処理を行うことによって実行される。
図11は、このステップS114における印刷データの各画素のアドレス変換処理の一例を示したものである。
図示するように、先ず最初のステップS200、S202において、入力画像の主走査方向(印字ヘッド200のノズル配列方向)および副走査方向(紙送り方向)のカウンタをそれぞれ初期化してから、次のステップS204に移行して、最初の入力画素を注目画素として特定してからその注目画素の画素値およびアドレスを読み込む。
そして、次の判断ステップ206を経て次のステップS208側に移行したならば、主走査方向カウンタの値で前記アドレス変換テーブル400を引いてシフト値などを取得した後、次のステップS212に移行して生成画像のアドレスを生成して次のステップS214に移行して生成画像のアドレスにその画素値(データ)を入れる。
例えば、図14(A)に示すように縦横に連続している入力画像の場合、先ず、アドレスが「n、0」の最初の画素P1に着目すると、図12に示すアドレス変換テーブル400Aによれば、この最初の注目画素P1のシフト量は、縦方向(紙送り方向:副走査方向)に「2」、横方向(ノズル方向:主走査方向)に「0」であることから、図14(B)に示すように、縦方向に元のタイミング「t」に対してタイミング「t+2」だけ遅れるようにそのアドレスがシフトされることになる。
次に、このようにして最初の注目画素のアドレズ変換が終了したならば、図11に示す次のステップS214に移行して主走査方向のカウンタを「1」増やして入力画像の注目画素を次の画素に移して同様の処理を行うことになる。
例えば、図14(A)の入力画像では、最初の注目画素P1のアドレス変換処理が終了したならば、アドレスが「n、1」である隣の画素が次の注目画素P2となる。そして、この注目画素P2のシフト量は、図12に示すアドレス変換テーブル400Aによれば、最初の注目画素P1と同じく縦方向(紙送り方向:副走査方向)に「2」、横方向(ノズル方向:主走査方向)に「0」であることから、図14(B)に示すように、縦方向に元のタイミング「t」に対してタイミング「t+2」だけ遅れるようにそのアドレスがシフトされることになる。
そして、このようにしてその入力画像の最初のライン上の画素すべてのアドレス変換処理が終了したならば、ステップS206を経てステップS202に戻って処理対象画素を次のラインに移して同様の処理を繰り返し、すべての入力画像の画素に対するアドレス変換処理が終了したならば、処理を終了する。
図14(B)は、図14(A)のような入力画像を図12に示すようなアドレス変換テーブル400Aに基づいてアドレス変換処理した後の生成画像を示したものである。
図示するように、左側の3つの画素ライン「0、1、2」上の画素はすべてタイミング「2」だけ元のタイミングよりも遅れるようにアドレス変換され、また、中央の5つの画素ライン「3、4、5、6、7」上の画素はすべてタイミング「1」だけ元のタイミングよりも遅れるようにアドレス変換され、右側の3つの画素ライン「8、9、10」上の画素はすべて元のタイミングと同じ印字タイミングとなっている。
従って、このような補正後の印刷データに基づいて図5に示したような位置関係の印字ヘッド200を用いてドット印字を実行すると、図13に示すように、入力画像「n」上の画素に対応するドットが、印字ライン「n」上に3種類の印字タイミングでほぼ1列になるように印字されることになる。
これによって、印字ヘッド200が傾いてそのドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
さらに、グループごとにまとめてアドレス変換処理を実施することも可能となるため、個々の画素単位で実施すれ場合に比べてより高速に処理を実行することができる。図12に示すアドレス変換テーブル400Aから分かるように、入力画像のラインの位置が決まると生成画像の縦方向に位置シフトと横方向の位置が決まるので、入力画像のライン単位(ラインの位置が同じ画素の集合)に高速コピーを行うことができる。
次に、図15〜図17は、図9に示すように、ドットの印字位置が正規の位置よりも紙送り方向前後にずれている場合のアドレス変換処理の一例を示したものである。
図9は、印字ヘッド200自体の設置位置は正常(紙送り方向と直角)であるが、その一部のノズルが飛行曲がり現象を起こしてそのインク吐出方向が紙送り方向前後にずれていることによって、そのドットの印字位置が正規の位置よりも紙送り方向前後に大きくずれている状態を示したものである。すなわち、図9の例では、所定のタイミング「t」で印字ライン「n」上に印字されるべき、m+1のドットやm+5のドットなどが印字ライン「n−1」上にずれてしまっている。
そして、図15〜図17は、このようなケースに対応するアドレス変換処理の一例を示したものであり、この例で適用するアドレス変換テーブル400は、図15に示すアドレス変換テーブル400Bとなる。
図15に示すアドレス変換テーブル400Bによれば、入力画像のライン「0、2、34、6、7、9、10」上の画素のみがそれぞれ紙送り方向に「1」だけシフトされており、ノズル方向にはシフトされないようになっている。
そのため、図17(A)に示すような入力画像の各画素のアドレスを、このようなアドレス変換テーブル400Bによってアドレス変換すると、同図(B)に示すような生成画像が得られることになる。
従ってこのような生成画像を図9に示すような印字ヘッド200を用いて印字すると、図16に示すように、入力画像の印字ライン「n」上のすべての画素に対応するドットが、印字ライン「n」上にまとまるように印字されることになる。
このように、印字ヘッド200自体の設置位置は正常であるが、その一部のノズルが飛行曲がり現象を起こしてドット印字位置が紙送り方向前後にずれている場合でも、それに対応するアドレス変換テーブル400Bを生成し、そのアドレス変換テーブル400Bに基づいて印刷データを補正することで前記と同様な効果が容易に得られることになる。
次に、図18〜図23は、さらに前述したようなアドレス変換処理の他の例を示したものである。
前述した図11〜図17の例は、ドット印字位置が紙送り方向前後にのみずれている例で説明したが、実際の印字ヘッド200の印字位置は、紙送り方向前後のみならず、主走査方向(ノズル配列方向)にもずれているのが通常である。また、現在提案されている印字ヘッドのなかには、印字解像度を高めるために、複数のノズルモジュールを用い、これら複数のノズルモジュールを傾斜させた状態に並べて配置した印字ヘッドもある。
図18〜図20は、このように複数のノズルモジュール200Aを傾いた状態に並べて配置した印字ヘッドに対応するアドレス変換処理の一例を示したものである。
すなわち、このように複数のノズルモジュール200Aを傾いた状態に並べて配置した場合、ドットの印字位置が紙送り方向前後のみならず、ノズル配列方向にもずれることになるため、使用するアドレス変換テーブル400には、紙送り方向の位置シフト量と、ノズル配列方向の位置との両方が規定されている必要がある。
図20のアドレス変換テーブル400Cは、このように紙送り方向の位置シフト量(t−n)と、ノズル配列方向の位置(s)との両方を記述したものであり、図19は、このアドレス変換テーブル400Cに基づいて行ったアドレス変換処理結果を示したものである。
すなわち、図19(A)に示すように、入力画像の最初の画素「P1」に着目すると、図20のアドレス変換テーブル400Cによれば、この注目画素「P1」は、紙送り方向に「4」シフトされるが、ノズル配列方向にはシフトされない(ノズル配列方向の位置は変わらず)ため、図19(B)に示すように、元のライン上で印字タイミング「t+4」で印字されるようにそのアドレスが変換されることになる。
また、入力画像の最初の画素「P1」の次の画素「P2」に着目すると、図20のアドレス変換テーブル400Cによれば、この注目画素「P2」は、紙送り方向に「3」シフトされると共に、ノズル配列方向に「1」シフトされて「2」の位置に移動することになるため、図19(B)に示すように、元のラインの次のライン、かつ印字タイミング「t+3」で印字されるようにそのアドレスが変換される。
さらに、その次の画素「P3」に着目すると、図20のアドレス変換テーブル400Cによれば、この注目画素「P3」は、紙送り方向に「2」シフトされると共に、ノズル配列方向に「2」シフトされて「4」の位置に移動することになるため、図19(B)に示すように、元のラインの次のライン、かつ印字タイミング「t+3」で印字されるようにそのアドレスが変換される。
そして、このようにしてすべての画素に対して両方向のアドレス変換処理を実施することによって、前記の例と同様な効果が得られる。
同じく図21〜図23は、このように複数のノズルモジュールを傾いた状態に並べて配置すると共に、ドット印字ずれが複合して発生している場合の印字ヘッド200に対応するアドレス変換処理の一例を示したものである。
図23のアドレス変換テーブル400Dは、このように紙送り方向の位置シフト量と、ノズル配列方向の位置シフト量との両方を記述したものであり、図22は、このアドレス変換テーブル400Dに基づいて行ったアドレス変換処理結果を示したものである。
すなわち、図22(A)に示すように、入力画像の最初の画素「P1」に着目すると、図23のアドレス変換テーブル400Dによれば、この注目画素「P1」は、紙送り方向に「4」シフトされるが、ノズル配列方向にはシフトされない(ノズル配列方向のシフト量「0」)ため、図22(B)に示すように、元のライン上で印字タイミング「t+4」で印字されるようにそのアドレスが変換されることになる。
また、入力画像の最初の画素「P1」の次の画素「P2」に着目すると、図23のアドレス変換テーブル400Dによれば、この注目画素「P2」は、紙送り方向に「3」シフトされるが、ドット印字位置ずれにより、ノズル配列方向にはシフトされなくなるため、図22(B)に示すように、元のライン上で印字タイミング「t+3」で印字されるようにそのアドレスが変換される。
さらに、その次の画素「P3」に着目すると、図23のアドレス変換テーブル400Dによれば、この注目画素「P3」は、紙送り方向に「2」シフトされると共に、ノズル配列方向に「2」シフトされて「4」の位置に移動することになるため、図22(B)に示すように、元のラインの次の次のライン上で、かつ印字タイミング「t+3」で印字されるようにそのアドレスが変換される。
そして、このようにしてすべての画素に対して両方向のアドレス変換処理を実施することによって、前記の例と同様な効果が得られる。
このように、本実施の形態は、印字ヘッド200が傾いたり、飛行曲がり現象などによってそのドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
なお、本実施の形態では、多値の画像データをN値化してそのN値の各画素に対応するドットを割り当てた印刷データを、補正対象データとして補正するようにしたが、その前段階のN値化データや多値の画像データに対して前記実施の形態のようなアドレス変換処理などを実施するようにしても良い。
また、前記実施の形態および本実施の形態における、印字ヘッド200は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における印字ヘッドに対応し、印刷データ取得手段10、ドット印字位置情報取得手段12、印字タイミング決定手段14、印刷データ補正手段16、印刷手段18、画像データ取得手段20、N値化データ生成手段22、印刷データ生成手段23は、形態1などの印刷装置における印刷データ生成手段、ドット印字位置情報取得手段、印字タイミング決定手段、印刷データ補正手段、印刷手段、画像データ取得手段、N値化データ生成手段、印刷データ取得手段にそれぞれ対応する。
また、図10のステップS100およびステップS102は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における画像データ取得手段に対応し、図10のステップS104は、同じくN値化データ生成手段と、印刷データ生成手段と、印刷データ取得手段に対応し、図10のステップS106は、同じくドット印字位置情報取得手段に対応し、図10のステップS108〜ステップS112は、印字タイミング決定手段などに対応し、図10のステップS114は、同じく印刷データ補正手段に対応し、ステップS116は、印刷手段に対応するものである。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200や印刷手段18、印刷データ取得手段10などの既存の手段そのものには殆ど手を加えることなく、その印字ヘッド200のドット印字位置情報に基づいて印刷データのアドレスを補正するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段18、印刷データ取得手段10などとして特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッドや印刷手段、画像データ取得手段、印刷データ生成手段などをそのまま活用することができる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段18などを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明の印刷装置100は、その機能のすべてを1つの筐体内に収容した形態に限定されるものでないことはいうまでもなく、その機能の一部、例えば画像データ取得手段20、N値化データ生成手段22、印刷データ生成手段23などをPC側で実現し、その他の手段をプリンタ側で実現するように機能分割した構成であっても良い。また、ドット印字位置情報取得手段10がスキャナで実現した構成であっても良い。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタに適用した場合に、特にその効果が顕著に表れるが、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも当然に適用可能である。
図24は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙を固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、ヘッド位置ずれによる影響が少ないことから、各処理がより簡単となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図25に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図26に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
本発明に係る印刷装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る印刷装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 印字位置ずれがない理想的なドットパターンの一例を示す概念図である。 印字ヘッドが傾いた状態で印字されたドットパターンの一例を示す概念図である。 N値化に際して参照される画素値とN値、およびそのN値とドットサイズとの関係を示したドット・階調変換テーブルを示す図である。 ドットの印字位置に応じたグループ化の一例を示す概念図である。 ドットの印字位置に応じた印字タイミングの一例を示す概念図である。 本実施の形態の変形例を示す概念図である。 本発明の印刷装置の全体の処理流れを示すフローチャート図である。 アドレス変換テーブルを用いたアドレス変換処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 アドレス変換テーブルの一例を示す図である。 アドレス変換処理後の印刷データを用いて印刷を実行した際の、各ドットの印字位置関係を示す概念図である。 図12のアドレス変換テーブルを用いたアドレス変換処理前後の印刷データの画素の位置関係の一例を示す概念図である。 アドレス変換テーブルの他の一例を示す図である。 アドレス変換処理後の印刷データを用いて印刷を実行した際の、各ドットの印字位置関係を示す概念図である。 図15のアドレス変換テーブルを用いたアドレス変換処理前後の印刷データの画素の位置関係の他の一例を示す概念図である。 複数のノズルモジュールを傾斜させて配列した印字ヘッドによる印字例を示す概念図である。 図15のアドレス変換テーブルを用いたアドレス変換処理前後の印刷データの画素の位置関係の他の一例を示す概念図である。 アドレス変換テーブルの他の一例を示す図である。 複数のノズルモジュールを傾斜させて配列した印字ヘッドによる印字例を示す概念図である。 図23のアドレス変換テーブルを用いたアドレス変換処理前後の印刷データの画素の位置関係の他の一例を示す概念図である。 アドレス変換テーブルの他の一例を示す図である。 マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す概念図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印字ヘッド、300…ドット・階調変換テーブル、400(400A、400B、400C、400D)…アドレス変換テーブル、10…印刷データ取得手段、12…ドット印字位置情報取得手段、120a…印字ヘッド特性記憶部、12b…印字ヘッド特性検出部、14…印字タイミング決定手段、16…印刷データ補正手段、18…印刷手段、20…画像データ取得手段、22…N値化データ生成手段、23…印刷データ生成手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、N…ノズル、R…記録媒体、d…ドット

Claims (12)

  1. 複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷装置であって、
    各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
    前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、
    当該ドット印字位置情報取得手段で取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、
    前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、
    当該印刷データ補正手段で補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスと、前記印字タイミング決定手段で決定された前記印字ヘッドの各ドット印字部ごとの印字タイミングとの対応関係を示すアドレス変換テーブルを備え、
    前記印刷データ補正手段は、当該アドレス変換テーブルに基づいて前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置において、
    M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値化データの各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段と、をさらに備え、
    前記印刷データ取得手段は、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データを取得するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  6. 複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷プログラムであって、コンピュータを、
    各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
    前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、
    当該ドット印字位置情報取得手段で取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、
    前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、
    当該印刷データ補正手段で補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  7. 請求項6に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 複数のドット印字部が配列された印字ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させながら当該印刷媒体上に多数のドットを印字して画像を形成するようにした印刷方法であって、
    各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、
    前記ドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得ステップと、
    当該ドット印字位置情報取得ステップで取得されたドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部を前記印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定ステップと、
    前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定ステップで決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正ステップと、
    当該印刷データ補正ステップで補正された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。
  9. 各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
    複数のドット印字部が配列された印字ヘッドのドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、
    当該ドット印字位置情報取得手段で取得された前記ドット印字部のドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が配列された印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、
    前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  10. コンピュータを、
    各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
    複数のドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得手段と、
    当該ドット印字位置情報取得手段で取得された前記ドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が配列された印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定手段と、
    前記印刷データ取得手段で取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定手段で決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 請求項10に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 各画素ごとに所定サイズのドットとアドレスとが設定された印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、
    複数のドット印字部のドット印字位置関係情報を取得するドット印字位置情報取得ステップと、
    当該ドット印字位置情報取得ステップで取得された前記ドット印字位置関係情報に基づいて各ドット印字部をドット印字部が配列された印字ヘッドの印刷媒体に対する相対移動方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの印字タイミングを決定する印字タイミング決定ステップと、
    前記印刷データ取得ステップで取得した印刷データの各画素のアドレスを当該印字タイミング決定ステップで決定した前記ドット印字部のグループごとの印字タイミングにあわせて補正する印刷データ補正ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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