JP2006239914A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる印刷装置およびプログラム、印刷方法ならびに画像処理装置、プログラム、方法などの提供。
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、印字ヘッド200のノズルをその位置関係に基づいて紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定し、決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッド200を制御する。これによって、高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置などに係り、特に、液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
係るインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)は、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向の左右に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷用紙上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向の左右(印刷用紙の幅方向)に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1パスでの印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて直列、または紙送り方向に多段に配設してなるものであるため、製造誤差や組み立て誤差などによって一部のノズルの形成位置や吐出方向が変化してそのノズルで形成されるドット印字位置が目標位置よりも大きくずれしまうことがある。
そのため、このようなドットの印字位置ずれによる印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コストや印刷品質、技術面などから100%、印字位置ずれが発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そのため、紙送り方向の印字位置ずれを解消するために、各ノズルの吐出タイミングを位置ずれに応じて調整することが考えられている。
また、本来であれば紙送り方向に対して垂直に配置すべきラインヘッドを、ヘッド長尺方向の解像度を向上させるために、紙送り方向に対して垂直ではなく傾斜させて設置する場合がある。
そのため、例えば、以下の非特許文献1などに開示されているように、ヘッドが斜めに配置されてノズルの印字位置がずれている場合には、各ノズルがターゲット位置にきたときに各ノズルによる実際の印字が行われるようにヘッドを駆動制御することが考えられている。
松下電器産業株式会社ホームページ「最新ニュース」、「online」、「平成17年1月25日検索」、インターネット<URL:http://panasonic.co.jp/pcc/news/2003/jn030909/jn030909.html>
ところで、前述したような先行技術のように、各ノズルごとにターゲット位置に来たときに実際の印字が行われるように印字ヘッドを駆動制御する方法では、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が必要であり、コストが高くなる傾向になる。
また、通常の印刷装置に用いられているクロックよりはるかに高速なクロックを必要とすることから消費電力も多くなる。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、高速なクロックや複雑な制御を用いなくとも高品質な印刷物が得られる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字するようにした印刷装置であって、前記印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、印字ヘッドによるドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物が得られると共に、前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
ここで、実際の印字ヘッドによる「ドット印字位置のずれ」の方向としては、ノズルの配列方向や紙送り方向のみならず、あらゆる方向に発生するが、本形態でいう「ドット印字位置のずれ」の方向としては、主に紙送り方向のみを対象とするものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕形態2の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定手段は、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする。
これによって、取り付け精度誤差などによって前記印字ヘッドのノズルが前記先行技術のように直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときであっても、各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態3〕形態3の印刷装置は、
形態1または2に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持手段を備えると共に、当該データ保持手段は、前記吐出タイミング決定手段で分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、一度の吐出タイミングで複数のライン上のデータに対応したドットを同時に印字できることから、印字位置ずれがない正常な場合と同様な高速な印刷処理を実現できる。
また、入力された画像を通常に処理して、対応するラインバッファに記録することによって、吐出タイミングの複雑な計算を行うことなく、所望の印字データを作成することができる。
〔形態4〕形態4の印刷装置は、
形態1〜3のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得手段を備え、前記吐出タイミング決定手段は、当該印字ヘッド特性取得手段で取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、印字ヘッドごとのドット印字位置に関する情報を容易に取得してその吐出タイミングを的確かつ迅速に決定することができる。
〔形態5〕形態5の印刷装置は、
形態1〜4のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、前述したようにいわゆる1パスで印刷が終了するラインヘッド型の印字ヘッドにおいて前記形態のような顕著な効果を発揮できる。
すなわち、1つのノズルモジュールに対して数百以上の多数のノズルを備えたラインヘッド型の印字ヘッドの場合では、ノズルの多い分、印字位置が本来の位置よりもずれている不良ノズルの発生頻度が高くなる上に、僅かな角度の傾きによってもその両端では大きな差となって現れることから、極めて精巧な製作精度や取り付け精度が要求されるが、前記形態のような構成を採用すれば、ある程度の誤差が生じても各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態6〕形態6の印刷装置は、
形態1〜4のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、マルチパス型の印字ヘッドであってもラインヘッド型の印字ヘッドと同様な効果が得られる。
すなわち、マルチパス型の印字ヘッドの場合は、一般にそのノズルの数が少ないため、その設置精度について多少の傾きが発生してもその影響はラインヘッド型の印字ヘッドのように大きくないが、印字位置のずれに関しては、ラインヘッド型の印字ヘッドと場合と同様であるため、前記形態の構成をマルチパス型の印字ヘッドにも適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドを用いた印刷装置において前記形態と同様な効果が得られる。
〔形態7〕形態7の印刷プログラムは、
複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字させるように前記印字ヘッドを制御するようにした印刷プログラムであって、コンピュータを、前記印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、して機能させることを特徴とする。
これによって、前記形態1と同様の効果が得られると共に、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態8〕形態8の印刷プログラムは、
形態7に記載の印刷プログラムにおいて、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定手段は、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする。
これによって、前記形態2と同様の効果が得られると共に、前記形態7と同様に現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態9〕形態9の印刷プログラムは、
形態7または8に記載の印刷プログラムにおいて、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持手段を備えると共に、当該データ保持手段は、前記吐出タイミング決定手段で分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、前記形態3と同様の効果が得られると共に、前記形態7と同様に現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態10〕形態10の印刷装置は、
形態7〜9のいずれかに記載の印刷装置において、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得手段を備え、前記吐出タイミング決定手段は、当該印字ヘッド特性取得手段で取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様な効果が得られると共に、前記形態7と同様に現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、別個に専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態11〕形態11のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
形態7〜10のいずれかに記載の印刷プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態7〜10のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態12〕形態12の印刷方法は、
複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字させるようにした印刷方法であって、前記印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定ステップと、当該吐出タイミング決定ステップによって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態13〕形態13の印刷方法は、
形態12に記載の印刷方法において、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定ステップは、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定することを特徴とする。
これによって、前記形態2と同様に、前記印字ヘッドのノズルが直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときであっても、各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態14〕形態14の印刷方法は、
形態12または13に記載の印刷方法において、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持ステップを含むと共に、当該データ保持ステップは、前記吐出タイミング決定ステップで分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、前記形態3と同様に一度の吐出タイミングで複数のライン上のデータに対応したドットを同時に印字できることから、印字位置ずれがない正常な場合と同様な高速な印刷処理を実現できる。また、入力された画像を通常に処理して、対応するラインバッファに記録することによって、吐出タイミングの複雑な計算を行うことなく、所望の印字データを作成することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態15〕形態15の印刷方法は、
形態12〜14のいずれかに記載の印刷方法において、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得ステップを含み、前記吐出タイミング決定ステップは、当該印字ヘッド特性取得ステップで取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定することを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様に、印字ヘッドごとのドット印字位置に関する情報を容易に取得してその吐出タイミングを的確かつ迅速に決定することができる。
〔形態16〕形態16の画像処理装置は、
複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係を検出する印字位置検出手段と、当該印字位置検出手段で検出したドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動制御や遅延などを考慮した複雑な制御が不要となる。
また、現状の低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態17〕形態17の画像処理装置は、
形態16に記載の画像処理装置において、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定手段は、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする。
これによって、前記形態2と同様に、前記印字ヘッドのノズルが直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときであっても、各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、前記形態16と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態18〕形態18の画像処理装置は、
形態16または17に記載の画像処理装置において、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持手段を備えると共に、当該データ保持手段は、前記吐出タイミング決定手段で分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、前記形態3と同様に一度の吐出タイミングで複数のライン上のデータに対応したドットを同時に印字できることから、印字位置ずれがない正常な場合と同様な高速な印刷処理を実現できる。また、入力された画像を通常に処理して、対応するラインバッファに記録することによって、吐出タイミングの複雑な計算を行うことなく、所望の印字データを作成することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、前記形態16と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態19〕形態19の画像処理装置は、
形態16〜18のいずれかに記載の画像処理装置において、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得手段を備え、前記吐出タイミング決定手段は、当該印字ヘッド特性取得手段で取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様に、印字ヘッドごとのドット印字位置に関する情報を容易に取得してその吐出タイミングを的確かつ迅速に決定することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、前記形態16と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
〔形態20〕形態20の画像処理プログラムは、
コンピュータを、複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係を検出する印字位置検出手段と、当該印字位置検出手段で検出したドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動制御や遅延などを考慮した複雑な制御が不要となる。
また、現状の低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態21〕形態21の画像処理プログラムは、
形態20に記載の画像処理プログラムにおいて、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定手段は、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする。
これによって、前記形態2と同様に、前記印字ヘッドのノズルが直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときであっても、各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、形態20と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態22〕形態22の画像処理プログラムは、
形態20または21に記載の画像処理プログラムにおいて、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持手段を備えると共に、当該データ保持手段は、前記吐出タイミング決定手段で分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、前記形態3と同様に一度の吐出タイミングで複数のライン上のデータに対応したドットを同時に印字できることから、印字位置ずれがない正常な場合と同様な高速な印刷処理を実現できる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、形態20と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態23〕形態23の画像処理プログラムは、
形態20〜22のいずれかに記載の画像処理プログラムにおいて、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得手段を備え、前記吐出タイミング決定手段は、当該印字ヘッド特性取得手段で取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様に、印字ヘッドごとのドット印字位置に関する情報を容易に取得してその吐出タイミングを的確かつ迅速に決定することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
また、形態20と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態24〕形態24のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
形態20〜23のいずれかに記載の画像処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態6〜8のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態25〕形態25の画像処理方法は、
複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係を検出する印字位置検出ステップと、当該印字位置検出ステップで検出したドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定ステップと、当該吐出タイミング決定ステップによって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動制御や遅延などを考慮した複雑な制御が不要となる。
また、現状の低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態26〕形態26の画像処理方法は、
形態25に記載の画像処理方法において、前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、前記吐出タイミング決定ステップは、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定することを特徴とする。
これによって、前記形態2と同様に、前記印字ヘッドのノズルが直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときであっても、各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態27〕形態27の画像処理方法は、
形態25または26に記載の画像処理方法において、前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持ステップを含むと共に、当該データ保持ステップは、前記吐出タイミング決定ステップで分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする。
これによって、前記形態3と同様に一度の吐出タイミングで複数のライン上のデータに対応したドットを同時に印字できることから、印字位置ずれがない正常な場合と同様な高速な印刷処理を実現できる。また、入力された画像を通常に処理して、対応するラインバッファに記録することによって、吐出タイミングの複雑な計算を行うことなく、所望の印字データを作成することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
〔形態28〕形態28の画像処理方法は、
形態25〜27のいずれかに記載の画像処理方法において、前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得ステップを含み、前記吐出タイミング決定ステップは、当該印字ヘッド特性取得ステップで取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定することを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様に、印字ヘッドごとのドット印字位置に関する情報を容易に取得してその吐出タイミングを的確かつ迅速に決定することができる。
また、前記形態1と同様に通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図17は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、複数のノズルを備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200の特性情報を取得する印字ヘッド特性取得手段10と、印刷に供する多値の画像データを取得する画像データ取得手段12と、この画像データ取得手段12で取得した多値の画像データをN値化して印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段14と、この印刷データ生成手段14で生成した印刷データを分けて保持する印刷データ保持手段16と、前記印字ヘッド200の各ノズルからのインクの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段18と、前記印字ヘッド200を制御する印字ヘッド制御手段20と、前記印字ヘッド200を備えたインクジェット方式の印刷手段22と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が紙送り方向(副走査方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)ノズルモジュールのみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタ(LM)インクを専用に吐出するライトマゼンタモジュールやライトシアン(LC)インクを専用に吐出するライトシアンモジュールなどを加えた6色や7色のものもある。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズルモジュール50、52、54、56のいずれか1つのノズルモジュールを用いた印字ヘッド200によって印刷用紙上にドットを印字した状態を示したものである。
ここで、図中「n」〜「n+a」および「m」〜「m+10」は、それぞれ副走査方向(紙送り方向)および主走査方向(ノズルの配列方向)に対する各ドットのアドレスを示す仮想ラインであり、その仮想ライン同士の交差部上にそれぞれのドットが印字される状態を示したものである。なお、このドットの大きさは、後に詳述するが、一般にその画素値に応じて「ドットなし」を含めた「小ドット」、「中ドット」、「大ドット」といった4種類存在するが、図の例では「小ドット」のみを示している。また、一般に印字ヘッド200には、各ノズルモジュールごとに多数(100個〜1000個以上)のノズルが備えられているが、同図では11個のノズルNが直線状に一列に設けられた例を示している。
そして、このような構造をした印字ヘッド200および印刷用紙の一方または双方が相互に反対方向に移動しながらその印字ヘッド200のすべてのノズルNから一定のタイミングで印字を実行した場合、その主走査方向と副走査方向とが互いに直交状態となっていれば、図4に示すように各ドットが所定の位置に正確に印字される理想的なドットパターンが得られる。
これに対し、この印字ヘッド200が取り付け不良や取り付け誤差などにより、副走査方向に傾いて配置されていると、図5に示すようにその印字ヘッドで印字されるドットが所定の位置に印字されず、所定の位置から大きくずれて印字されたドットパターンが生成されてしまう結果となる。
そして、特に、このような不都合は後述するようにマルチパス型の印字ヘッドよりも、ノズルの数が格段に多いラインヘッド型の印字ヘッドの方が顕著である。
また、このような印字位置ずれは、前記のような印字ヘッド200の取り付け不良や取り付け誤差のみならず、ノズルの吐出方向が斜め方向になっていることにより発生する、いわゆる飛行曲がり現象や、ノズル孔の形成位置ずれなどによっても発生する。
次に、印字ヘッド特性取得手段10は、この印字ヘッド200の特性からその印字位置のずれ量に関する情報を取得する機能を提供するものであり、より具体的には、前述した図5に示すように印字ヘッド200のいずれかのノズルNに所定量よりも印字位置のずれが発生しているか否か、および印字位置ずれが発生している場合は、そのノズルNがどれであるか、さらにずれ量はどの程度かなどに関する具体的な情報を取得して通知する機能を発揮するようになっている。
すなわち、図1に示すようにこの印字ヘッド特性取得手段10には、さらに印字ヘッド特性記憶部10a、または印字ヘッド特性検出部10bが備えられており、この印字ヘッド特性記憶部10aに予め記憶された前記印字ヘッド200の特性情報を読み出してきたり、あるいは印字ヘッド特性検出部10bで検出された前記印字ヘッド200の特性情報を読み出すことで、必要な時期に前記印字ヘッド200の印字位置ずれに関する情報を容易に取得できるようになっている。
ここで印字ヘッド特性記憶部10aは、例えば、前記印字ヘッド200の製造時、あるいは印刷装置100(印刷手段22)への組み込み時などに行われた印字ヘッド特性試験結果を書き込んだ読み出し自在なROMやRAMなどの記憶手段から構成され、また、印字ヘッド特性検出部10bは、使用後にその印字ヘッド200の特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印字ヘッド200による印刷結果からその印字ヘッド200の特性を検査してその検査結果を前記印字ヘッド特性記憶部10aのデータと共に、あるいはそのデータに上書きなどして保存するようになっている。なお、この印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
次に、画像データ取得手段12は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値のカラー画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっており、さらに取得した多値のカラー画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット、256階調(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次に、印刷データ生成手段14は、この画像データ取得手段12で取得された多値の画像データをN値化してN値の画像データを生成すると共に、生成したN値の画像データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段22において利用される印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
具体的には、先ず、前記画像データ取得手段12で取得された画像データのそれぞれの画素の画素値(濃度値)が8ビット、256階調で特定されており、これを階調:N=4として4値化する場合は、図6のドット・階調変換テーブル300に示すように、3つの閾値を用いてそれぞれの画素の画素値を4つに分類するようになっている。
図6のドット・階調変換テーブル300の右欄は、多値の画素値を階調:N=4として4値化する場合の閾値とそれぞれの画素値との関係を示したものである。
すなわち、このドット・階調変換テーブル300によれば、多値の画像データのそれぞれの画素の画素値(輝度値)が8ビット(0〜255)で特定される場合、「210(第1閾値)」、「126(第2閾値)」、「42(第3閾値)」といった3つの閾値を用い、画素値が「211〜255」の場合は、階調値=1(輝度「255」、濃度「0」)、画素値が「127〜210」の場合は、階調値=2(輝度「170」、濃度「85」)、画素値が「43〜126」の場合は、階調値=3(輝度「85」、濃度「170」)、画素値が「0〜42」の場合は、階調値=4(輝度「0」、濃度「255」)として4値化するようになっている。
そして、この印刷データ生成手段14は、さらにこのようにして各画素ごとにN値化されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定して次のインクジェット方式の印刷手段22において利用される印刷用のデータを生成するようになっている。
図6のドット・階調変換テーブル300の左欄は、この印刷データ生成手段14で行われるN値化データの各画素の画素値とドットサイズとの関係を示した参照図である。
図の例では、「階調:N=4」の4値化とし、画素値として「輝度値」を選択した場合、「階調値=1」の場合のドットサイズは「ドットなし」、「階調値=2」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も小さい「小ドット」、「階調値=3」の場合のドットサイズは、小ドットよりやや大きい「中ドット」、「階調値=4」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も広い「大ドット」にそれぞれ変換されるようになっている。なお、この画素値として「濃度値」を採用する場合は、この「輝度値」とは逆の関係のドットにそれぞれ変換されるようになっている。
次に、印刷データ保持手段16は、複数のデータバッファB1、B2、B3…Bnを備えたものであり、その具体例については後に詳述するが、前記印刷データ生成手段14で生成された印刷用のデータをグループごとに分割すると共に、分割した各印刷データをそれぞれのデータバッファB1、B2、B3…Bnに格納して保持する機能を提供するようになっている。
吐出タイミング決定手段18は、前記印字ヘッド特性取得手段10で取得された印字ヘッド特性情報のうち前記印字ヘッド200の吐出位置ずれに関する情報から実際に印字されるドットの印字位置関係情報を求め、そのドット印字位置関係情報に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルNを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する機能を提供するようになっている。
例えば、対象となる印字ヘッド200が図5に示したように傾斜した状態で取り付けられていると、図7に示すように、本来であれば所定の印字ライン「n」上にすべてのドットが同時に印字されるべきであるのに、一部のドットの印字位置が次の印字ライン「n+1」側にずれてしまうことになる。
そのため、この吐出タイミング決定手段18は、このようなケースでは図7に示すように所定の印字ライン「n」側に近い印字ライン「m」、「m+1」、「m+2」上の3つのドット「d1」、「d2」、「d3」を1つのグループとしてグループ化して、これらのドット「d1」、「d2」、「d3」の印字ライン「n」のデータを所定の印字ライン「n」の印字タイミング「t」で同時に印字するようにその印字タイミングを決定すると共に、次の印字ライン「n+1」側に近い印字ライン「m+3」、「m+4」、「m+5」上の3つのドット「d4」、「d5」、「d6」を別のグループにグループ化してこれらのドット「d4」、「d5」、「d6」の印字ライン「n」のデータを前の印字タイミング「t−1」で同時に印字するようにその印字タイミングを決定するようになっている。
図8は、このようにして各ノズルNごとにグループ化されると共に、その吐出タイミングが決定されたドットの印字状態を示したものである。
すなわち、紙送り方向(副走査方向)に重なる各印字ライン「n」、「n+1」…上には、それぞれ11個のドット「d1」〜「d11」が印字されるようになっているが、ノズルの配列方向(主走査方向)の左側から3つのドット「d1」、「d2」、「d3」は、所定のタイミング「t」で印字され、中央の5つのドット「d4」、「d5」、「d6」、「d7」、「d8」は、その1つ前の印字タイミング「t−1」で印字され、残りの3つのドット「d9」、「d10」、「d11」は、その2つ前の印字タイミング「t−2」で印字されるようになっている。
なお、前記印刷データ保持手段16は、この吐出タイミング決定手段18でグループ化したグループ数(図8の例では「3」グループ)に合わせて前記印刷データをノズルの配列方向に分割すると共にその分割した印刷データを各分割データごとに前記データバッファ「B1」、「B2」、「B3」…「Bn」内に格納するようになっている。
そして、印字ヘッド制御手段20は、この吐出タイミング決定手段18によって決定された吐出タイミングおよび前記印刷データ保持手段16に記憶されている印字データに基づいて前記印字ヘッド200を制御するようになっており、その具体例については、後に詳述する。
印刷手段22は、印刷用紙または印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷用紙上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記印字ヘッド特性取得手段10、画像データ取得手段12、印刷データ生成手段14、印刷データ保持手段16、吐出タイミング決定手段18、印字ヘッド制御手段20、印刷手段22などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図10のフローチャート図および図11〜図14に示す印刷処理の概念図などを主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色や6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかりやすくするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字される(モノクロ画像)と共に、使用するドットはすべて小ドットのみとする。
さらに、この印字ヘッド200は、図5に示すようにそのノズル数が11個であって、その右端側が先行するように傾斜しており、かつそれらノズルが図8に示すように隣接するノズル間で3つのグループに分類されるものとして説明する。
先ず、図10のフローに示すようにこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、最初のステップS100およびステップS102においてその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視する。
そして、この印刷指示と処理対象の多値の画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップS104に移行してその画像データから印刷データを生成すると共に、次のステップS106に移行して前記印字ヘッド200の印字ヘッド特性情報を取得する。
そして、次のステップS108に移行してこのステップS106で取得した印字ヘッド特性情報から前記印字ヘッド200に印字位置ずれがあるか否かを判断し、印字位置ずれが発生していないと判断したとき(No)は、ステップS116までジャンプしてそのまま通常の印刷処理を実行することになるが、印字位置ずれが発生していると判断したとき(Yes)は、そのまま次のステップS110に移行して、その印字位置情報に基づいて各ノズルを2つ以上のグループに分類した後、次のステップS112に移行して各グループごとの吐出タイミングを決定する。
本実施の形態では、図8に示すように左側から3つの印字ライン「m」、「m+1」、「m+2」に対応するノズルを第1グループとしてグループ化し、次の5つの印字ライン「m+3」、「m+4」、「m+5」、「m+6」、「m+7」に対応するノズルを第2グループとしてグループ化し、残りの3つの印字ライン「m+8」、「m+9」、「m+10」に対応するノズルを第3グループとしてグループ化し、第3グループを印字タイミングの基点としたとき、第2グループおよび第1グループがそれぞれ1タイミングずつ遅れるように吐出タイミングを決定している。
このようにして各ノズルごとのグループ分類およびその吐出タイミングが決定されたならば、次のステップS114に移行してそのグループ数ごとに前記印刷データを分割すると共に、各分割データをそれぞれバッファに格納する。
本実施の形態では各ノズルが3つのグループに分類されたことから、図11(A)に示すように、その印刷データもノズルの配列方向に3つに分割すると共に、それらの分割データをそれぞれ3つのバッファ「B1」、「B2」、「B3」に格納する。なお、図11(A)において、「i−1」〜「i−n」および「j1」〜「j11」は、印刷データの各画素のアドレスを特定する指標であり、また、各画素は印字されるドットに一対一に対応しているものとする。
そして、このようにして印刷データの分割およびバッファへの格納が終了したならば、最後のステップS116に移行して印刷を実行する。
図11〜図14は、本発明の特徴である印刷処理の概念図を示したものである。
先ず、図11(A)に示すように、使用する印字ヘッド200のノズルのうち、最初に所定の印字ライン「n」に最も早く到達するのは第3グループの3つのノズルであることから、最初の印字タイミング「t」では、データバッファ「B3」のみから印字ヘッド200の第3グループのノズルにそれぞれ対応する最初の列「i−1」の3つの画素データ「i−1、j11」、「i−1、j10」、「i−1、j9」を取り出して印字ヘッド200に送ることになる。これによって、同図(B)に示すようにこの印字ヘッド200の第3グループのノズルからそれぞれ同時にインクが吐出されて印刷用紙上の最初の印字ライン「n」上(付近)に3つのドットが同時に印字される。
次に、図12(A)に示すように、その次のタイミング「t+1」でこの印字ライン「n」に到達するのは第2グループの5つのノズルであることから、その印字タイミング「t+1」では、データバッファ「B2」側から印字ヘッド200の第2グループのノズルにそれぞれ対応する最初の列「i−1」の5つの画素データ「i−1、j8」、「i−1、j7」、「i−1、j6」、「i−1、j5」、「i−1、j4」を取り出して印字ヘッド200に送ることになるが、この印字タイミング「t+1」では、同時に第3グループの3つのノズルも次の印字ライン「n+1」に到達することになるため、データバッファ「B3」からもその第3グループのノズルにそれぞれ対応する次の列「i−2」の3つの画素データ「i−2、j11」、「i−2、j10」、「i−2、j9」を取り出して印字ヘッド200に送ることになる。これによって、同図(B)に示すようにこの印字ヘッド200の第2グループのノズルからそれぞれ同時にインクが吐出されて印刷用紙上の最初の印字ライン「n」上(付近)に5つのドットが同時に印字され、また、これと同時に印刷用紙上の次の印字ライン「n+1」上(付近)に3つのドットもそれぞれ同時に印字される(合計8ドット)。
さらに、図13(A)に示すように、その次の印字タイミング「t+2」でこの印字ライン「n」に到達するのは残りの第1グループの3つのノズルであることから、その印字タイミング「t+2」では、データバッファ「B1」側から印字ヘッド200の第1グループのノズルにそれぞれ対応する最初の列「i−1」の3つの画素データ「i−1、j3」、「i−1、j2」、「i−1、j1」を取り出して印字ヘッド200に送ることになるが、この印字タイミング「t+2」では、同時に第2グループの5つのノズルおよび第3グループの3つのノズルもそれぞれ次の印字ライン「n+1」、「n+2」に到達することになるため、データバッファ「B2」および「B3」からもその第2グループおよび第3グループのノズルにそれぞれ対応する次の列「i−2」および「i−3」のそれぞれの画素データ「i−2、j8」、「i−2、j7」、「i−2、j6」、「i−2、j5」、「i−2、j4」、および「i−3、j11」、「i−3、j10」、「i−3、j9」をそれぞれ取り出して印字ヘッド200に送ることになる。これによって、同図(B)に示すようにこの印字ヘッド200の第1グループのノズルからそれぞれ同時にインクが吐出されて印刷用紙上の最初の印字ライン「n」上(付近)に3つのドットが同時に印字され、また、これと同時に印刷用紙上の次の印字ライン「n+1」上(付近)に5つのドットが、また、その次の印字ライン「n+2」上(付近)に3つのドットが同時に印字される。すなわち、このタイミング「t+2」になったときにすべてのノズルが同時に使用される状態となる。
そして、その3番目のタイミング「t+2」以降は、図14(A)に示すように、3つすべてのバッファ「B1」、「B2」、「B3」からそれぞれ1タイミングずつずれて画素データが取り出され、その画素データに対応したドットが印字ヘッド200のすべてのノズルを同時に利用して順次印字され、印字末期には、最初に印字を行った第3グループに対応する画素データから無くなることでその2タイミング後にはすべての画素データが無くなって印字が終了することになる。
このように本発明は、印字ヘッド200のノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定し、この吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御するようにしたことから、印字ヘッド200の取り付け精度誤差などによってそのドット印字位置ずれが発生していても、高品質な印刷物を得ることができる。
また、前記先行技術のように各ノズルごとにその吐出タイミングを制御する必要がなくなるため、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となる。
さらに、通常の印刷装置に用いられている低消費電力のクロックをそのまま活用できることから、実施に際して省コスト、省資源が達成できる。
ここで、本実施の形態では、印字ヘッド200が斜めに傾斜して配置されることによってドットの印字位置がずれてしまう例で説明したが、前述したようにこのドットの印字位置ずれ現象は、飛行曲がり現象やノズル孔の形成位置のずれ(製造誤差)などによっても発生する。
例えば、図9に示すように、印字ヘッド200は紙送り方向に対して直交状態に精度良く配置されているにもかかわらず、飛行曲がり現象やノズル孔の形成位置のずれによって各ノズルごとに印字位置が大きくずれることがある。
図の例では、黒丸部分がタイミング「t」のときに、各ノズルから印字されるドットの位置を示したものであるが、これら8つのドットのうち、印字ライン「m+1」および「m+5」上に印字される2つのドットは、タイミング「t−1」のときに印字されるドットに近くなっている。
従って、この場合は、印字ライン「m+1」および「m+5」上に印字される2つのドットに対応するノズルを1つのグループとしてグループ化すると共に、他の残りドットに対応するノズルを他のグループとしてグループ化し、前記グループの吐出タイミングを1タイミングだけ早めて印字するようにすれば、前記の実施の形態と同様な効果が得られることになる。
また、図15〜図20は、本実施の形態の変形例、特に、印刷データ保持手段16の各データバッファへの印刷データの記録方法およびその読み出し方法に関する他の実施の形態を示したものである。なお、図15〜図20および本実施の形態の説明において、特に明記しない点は、前記実施の形態と同様である。
本実施の形態は、先ず図15に示すように、画像データ取得手段12に保持された画像データのなかから最初のタイミング「t」に印刷データ生成手段14によって最初の画素列である「i−1」列の各画素の画素値を取得すると共に、前記のようにしてこれら各画素に対応するドットを割り当てて印刷データを作成し、これを印刷データ保持手段16の各バッファB1、B2、B3、B4に格納する。図15の例では、使用する印字ヘッド200の印字タイミングによって印刷データが前記実施の形態のように3つのグループに分類され、最初の画素グループ「i−1、j9」、「i−1、j10」、「i−1、j11」に対応する3つの印刷データはデータバッファB1に、2つめの画素グループ「i−1、j4」、「i−1、j5」、「i−1、j6」、「i−1、j7」、「i−1、j8」に対応する5つの印刷データはデータバッファB2に、3つめの画素グループ「i−1、j1」、「i−1、j2」、「i−1、j3」に対応する3つの印刷データはデータバッファB3に、それぞれ分類して保持されることになる。なお、この画像データの読み込みから印刷データの作成および印刷データの保持といった処理は、実際には数段階のタイミングを経て行われるが、本実施の形態では説明を容易にするためにこれら一連の処理は、同時に行われるものとして説明する。
そして、その次のタイミング「t+1」では、図16に示すように、画像データ取得手段12で取得された画像データのうち、次の画素列である「i−2」列の各画素の画素値を取得すると共に、印刷データを作成し、これを印刷データ保持手段16の各バッファB1、B2、B3、B4に格納する。図16の例では、同じく使用する印字ヘッド200の印字タイミングによって印刷データが3つのグループに分類され、最初の画素グループ「i−2、j9」、「i−2、j10」、「i−2、j11」に対応する3つの印刷データはデータバッファB2に、2つめの画素グループ「i−2、j4」、「i−2、j5」、「i−2、j6」、「i−2、j7」、「i−2、j8」に対応する5つの印刷データはデータバッファB3に、3つめの画素グループ「i−2、j1」、「i−2、j2」、「i−2、j3」に対応する3つの印刷データはデータバッファB4に、それぞれ分類して保持されることになる。また、このタイミング「t+1」では、吐出タイミング決定手段18などによって最初に保持された印刷データのうち、最も印字タイミングが早い「i−1、j9」、「i−1、j10」、「i−1、j11」に対応する3つの印刷データがデータバッファB1から取り出されて印刷手段22に送られて図11(B)に示すように印字が実行されることになる。
次に、その次のタイミング「t+2」では、図17に示すように、次の画素列である「i−3」列の各画素に対応する印刷データを作成し、同じくこれを印刷データ保持手段16の各バッファB1、B2、B3、B4に格納する。図17の例では、同じく印刷データが3つのグループに分類され、最初の画素グループ「i−3、j9」、「i−3、j10」、「i−3、j11」に対応する3つの印刷データはデータバッファB3に、2つめの画素グループ「i−3、j4」、「i−3、j5」、「i−3、j6」、「i−3、j7」、「i−3、j8」に対応する5つの印刷データはデータバッファB4に、3つめの画素グループ「i−3、j1」、「i−3、j2」、「i−3、j3」に対応する3つの印刷データはデータバッファB1に、それぞれ分類して保持されることになる。また、このタイミング「t+2」では、同じく吐出タイミング決定手段18などによって次に印字タイミングが早い画素「i−1、j4」〜「i−1、j8」と、次のタイミング「t+1」で保持された最初のグループの画素「i−2、j9」〜「i−2、j11」にそれぞれ対応する8つの印刷データがデータバッファB2からまとめて取り出されて印刷手段22に送られて図12(B)に示すように同時に印字が実行されることになる。
次に、その次のタイミング「t+3」では、図18に示すように、次の画素列である「i−4」列の各画素に対応する印刷データを作成し、同じくこれを印刷データ保持手段16の各バッファB1、B2、B3、B4に格納する。図18の例では、同じく印刷データが3つのグループに分類され、最初の画素グループ「i−4、j9」、「i−4、j10」、「i−4、j11」に対応する3つの印刷データはデータバッファB4に、2つめの画素グループ「i−4、j4」、「i−4、j5」、「i−4、j6」、「i−4、j7」、「i−4、j8」に対応する5つの印刷データはデータバッファB1に、3つめの画素グループ「i−4、j1」、「i−4、j2」、「i−4、j3」に対応する3つの印刷データはデータバッファB2に、それぞれ分類して保持されることになる。また、このタイミング「t+3」では、同じく吐出タイミング決定手段18などによって最初のデータのうち最も印字タイミングが遅い画素「i−1、j1」〜「i−1、j3」と、次のタイミング「t+2」で保持された2つめのグループの画素「i−2、j4」〜「i−2、j8」と、2番目の印刷データのうち、最も印刷タイミングの早い最初のグループの画素「i−2、j9」〜「i−2、j11」にそれぞれ対応する11の印刷データ(一度のタイミングで印刷できる最大数)がデータバッファB3からまとめて取り出されて印刷手段22に送られて図13(B)に示すように同時に印字が実行されることになる。
次に、その次のタイミング「t+4」では、図19に示すように、次の画素列である「i−5」列の各画素に対応する印刷データを作成し、同じくこれを印刷データ保持手段16の各バッファB1、B2、B3、B4に格納する。図19の例では、同じく印刷データが3つのグループに分類され、最初の画素グループ「i−5、j9」、「i−5、j10」、「i−5、j11」に対応する3つの印刷データは図15の場合と同様に、データバッファB1に、2つめの画素グループ「i−5、j4」、「i−5、j5」、「i−4、j6」、「i−5、j7」、「i−5、j8」に対応する5つの印刷データはデータバッファB2に、3つめの画素グループ「i−5、j1」、「i−5、j2」、「i−5、j3」に対応する3つの印刷データはデータバッファB3に、それぞれ分類して保持されることになる。また、このタイミング「t+4」では、同じく吐出タイミング決定手段18などによって2番目の印刷データのうち最も印字タイミングが遅い画素「i−2、j1」〜「i−2、j3」と、次のタイミング「t+3」で保持された2つめのグループの画素「i−3、j4」〜「i−3、j8」と、3番目の印刷データのうち、最も印刷タイミングの早い最初のグループの画素「i−3、j9」〜「i−3、j11」にそれぞれ対応する11の印刷データ(前タイミングと同じく一度のタイミングで印刷できる最大数)がデータバッファB4からまとめて取り出されて印刷手段22に送られて図14(B)に示すように同時に印字が実行されることになる。
そして、図20に示すように、その後、同様なタイムチャートに従って同様なパターンで画像データの取得・印刷データの生成、印刷データの保持および印刷実行といった処理を実行することで画像データ取得手段12で取得された画像データについての印刷処理を実行することになる。
これによって本実施の形態では、前記実施の形態と同様に、高速なクロックによる駆動回路や遅延などを考慮した複雑な制御回路が不要となったり、実施に際して省コスト、省資源が達成できたりといった効果に加え、前記実施の形態に比べてデータバッファの容量が大幅に少なくて済むといった効果が得られる。
なお、前記実施の形態および本実施の形態における、印字ヘッド200は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における印字ヘッドに対応し、印刷データ保持手段16、吐出タイミング決定手段18、印字ヘッド制御手段20、データバッファ「B1」、「B2」、「B3」は、形態1などの印刷装置における印刷データ保持手段、吐出タイミング決定手段、印字ヘッド制御手段、データバッファにそれぞれ対応する。
また、図10のステップS100およびステップS102は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における画像データ取得手段に対応し、図10のステップS104は、同じく画像データ生成手段14に対応し、図10のステップS106は、同じく印字ヘッド特性取得に対応し、図10のステップS108〜ステップS112は、吐出タイミング決定手段などに対応し、図10のステップS114は、印刷データ保持手段に対応するものである。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200や印刷手段22、画像データ取得手段12、印刷データ生成手段14などといった既存の手段そのものには殆ど手を加えることなくその印字ヘッド特性に合わせて吐出タイミングの決定および印字ヘッド制御を実施するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段22、画像データ取得手段12、印刷データ生成手段14などとして特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッドや印刷手段、画像データ取得手段、印刷データ生成手段などをそのまま活用することができる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段22などを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明の印刷装置100は、その機能のすべてを1つに筐体内に収容した形態に限定されるものでないことはいうまでもなく、その機能の一部、例えば印字ヘッド特性取得手段10および吐出タイミング決定手段18をパソコン側で実現し、その他の手段をプリンタ側で実現するように機能分割した構成であっても良い。また、印字ヘッド特性取得手段10がスキャナで実現した構成であっても良い。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタに適用した場合に、特にその効果が顕著に表れるが、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも当然に適用可能である。
図21は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙を固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、ヘッド位置ずれによる影響が少ないことから、各処理がより簡単となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図22に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図24に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
本発明に係る印刷装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る印刷装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 印字位置ずれがない理想的なドットパターンの一例を示す概念図である。 印字ヘッドが傾いた状態で印字されたドットパターンの一例を示す概念図である。 N値化に際して参照される画素値とN値、およびそのN値とドットサイズとの関係を示したドット・階調変換テーブルを示す図である。 ドットの印字位置に応じたグループ化の一例を示す概念図である。 ドットの印字位置に応じた印字タイミングの一例を示す概念図である。 本実施の形態の変形例を示す概念図である。 本発明の印刷装置の全体の処理流れを示すフローチャート図である。 タイミング「t」における画素データの取り出しおよびその印字ドットとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+1」における画素データの取り出しおよびその印字ドットとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+2」における画素データの取り出しおよびその印字ドットとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+3」における画素データの取り出しおよびその印字ドットとの関係を示す状態図である。 タイミング「t」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+1」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+2」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+3」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+4」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 タイミング「t+5」におけるデータバッファへの印刷データの保持およびその取り出しとの関係を示す状態図である。 マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す概念図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印字ヘッド、300…ドット・階調変換テーブル、10…印字ヘッド特性取得手段、10a…印字ヘッド特性記憶部、10b…印字ヘッド特性検出部、12…画像データ取得手段、14…印刷データ生成手段、16…印刷データ保持手段、18…吐出タイミング決定手段、20…印字ヘッド制御手段、22…印刷手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、B1〜Bn…データバッファ、N…ノズル、R…記録媒体、d…ドット

Claims (13)

  1. 複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字するようにした印刷装置であって、
    前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、
    当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドのノズルが、直線上にかつ前記紙送り方向に対して傾斜して配列されているときは、
    前記吐出タイミング決定手段は、前記印字ヘッドのノズルをそのヘッド端から1個または数個ずつのグループに分類して各グループごとに吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドの吐出タイミングごとのデータを保持するデータ保持手段を備えると共に、当該データ保持手段は、前記吐出タイミング決定手段で分類されたグループごとに記録されるラインバッファを備えていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドのドット印字位置に関する情報を取得する印字ヘッド特性取得手段を備え、前記吐出タイミング決定手段は、当該印字ヘッド特性取得手段で取得した前記印字ヘッドのドット印字位置関係情報に基づいて前記吐出タイミングを決定するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  7. 複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字させるように前記印字ヘッドを制御するようにした印刷プログラムであって、コンピュータを、
    前記印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、
    当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  8. 請求項7に記載の印刷プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 複数のノズルが配列された印字ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させながら当該印刷用紙上に多数のドットを印字させるようにした印刷方法であって、
    前記印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定ステップと、
    当該吐出タイミング決定ステップによって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。
  10. 複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて当該印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、
    当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  11. コンピュータを、
    複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定手段と、
    当該吐出タイミング決定手段によって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  12. 請求項11に記載の画像処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  13. 複数のノズルが配列された印字ヘッドのドット印字位置関係に基づいて前記印字ヘッドの各ノズルを紙送り方向に2つ以上のグループに分類して各グループごとの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定ステップと、
    当該吐出タイミング決定ステップによって決定された吐出タイミングに基づいて前記印字ヘッドを制御する印字ヘッド制御ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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