JP2024045931A - 印刷装置、及び、印刷物生産方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷物生産方法 Download PDF

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康隆 内田
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Abstract

【課題】入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を備える印刷装置において、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことを可能にする。【解決手段】印刷装置は、対応関係データ及びドット生成用データを参照する変換部と、ドットパターンデータに基づいて色材のドットを形成するドット形成部と、制御部と、を備える。前記制御部は、入力データが色変換前データであるかハーフトーン済データであるかを判断し、前記変換部に色変換処理及びドット化処理を実行させる。当該制御部は、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記色材量データの代わりとして前記色材のドットの形成状態を表す疑似色材量データに前記ハーフトーン済データが変換される前記対応関係データを指定し、前記疑似色材量データが前記ドットパターンデータに変換される前記ドット生成用データを指定する。【選択図】図10

Description

本発明は、入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を備える印刷装置、及び、印刷物生産方法に関する。
印刷装置として、赤、緑、及び、青の多階調データであるRGBデータに基づいてC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)のドットを記録媒体に形成するプリンターが知られている(例えば特許文献1参照)。このプリンターは、RGBデータをC、M、Y、及び、Kの多階調データに変換する色変換処理、及び、該多階調データを2値化するドット化処理を行う。外部から入力されたRGBデータを多階調のCMYKデータに変換する色変換処理、及び、多階調のCMYKデータをドットパターンデータに変換するドット化処理は、インクジェットプリンターでも行われている。インクジェットプリンターがシリアルプリンターである場合、ドット化処理により得られるドットパターンデータを主走査に合わせて並び替えるパス分解処理も行われる。色変換処理、ドット化処理、パス分解処理、等を一つのSoC(System on a Chip)で行う印刷装置も知られている。
また、印刷装置として、色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データに相当する2値画像データに基づいてC、M、Y、及び、Kのドットを記録媒体に形成するプリンターが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2014-220552号公報 特開2014-236434号公報
しかし、外部からRGBデータを入力して該RGBデータに基づいて印刷を行う印刷装置は、外部からハーフトーン済データを入力しても印刷を行うことができない。また、外部からハーフトーン済データを入力して該ハーフトーン済データに基づいて印刷を行う印刷装置は、外部からRGBデータを入力しても印刷を行うことができない。そこで、外部からRGBデータが入力されてもハーフトーン済データが入力されても印刷を行うことが可能な印刷装置が望まれる。
本発明の印刷装置は、
変換前後の対応関係を表す対応関係データを参照して入力データを色材量データに変換する色変換処理、及び、色材のドットを生成するためのドット生成用データを参照して前記色材量データを前記ドットのパターンが表されたドットパターンデータに変換するドット化処理を実行可能な変換部と、
前記ドットパターンデータに基づいて前記色材のドットを形成するドット形成部と、
前記入力データが色変換を要する色変換前データであるか前記色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データであるかを判断し、判断結果に応じて前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを指定し、前記変換部に前記色変換処理及び前記ドット化処理を実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記色材量データの代わりとして前記色材のドットの形成状態を表す疑似色材量データに前記ハーフトーン済データが変換される前記対応関係データを指定し、前記疑似色材量データが前記ドットパターンデータに変換される前記ドット生成用データを指定する、態様を有する。
また、本発明の印刷物生産方法は、変換前後の対応関係を表す対応関係データを参照して入力データを色材量データに変換する色変換処理、及び、色材のドットを生成するためのドット生成用データを参照して前記色材量データを前記ドットのパターンが表されたドットパターンデータに変換するドット化処理を実行可能な変換部を用い、前記ドットパターンデータに基づいて前記色材のドットを形成することにより印刷物を生産する印刷物生産方法であって、
前記入力データが色変換を要する色変換前データであるか前記色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データであるかを判断する判断工程と、
前記判断工程による判断結果に応じて前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを指定し、前記変換部に前記色変換処理及び前記ドット化処理を実行させる制御工程と、を含み、
前記制御工程では、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記色材量データの代わりとして前記色材のドットの形成状態を表す疑似色材量データに前記ハーフトーン済データが変換される前記対応関係データを指定し、前記疑似色材量データが前記ドットパターンデータに変換される前記ドット生成用データを指定する、態様を有する。
印刷装置の例を模式的に示す図。 記録ヘッドのノズル面と記録媒体上のドットパターンの例を模式的に示す図。 入力データの構造例を模式的に示す図。 SoCのメモリーに書き込まれる各種データの例を模式的に示す図。 3次元対応関係データ及び1次元対応関係データの構造例を模式的に示す図。 ドット振り分けデータの構造例を模式的に示す図。 ハーフトーン済データとカラードットとの対応関係の例を模式的に示す図。 ドット有無振り分けデータの構造例を模式的に示す図。 ディザマスク及び特定値マスクの構造例を模式的に示す図。 印刷制御処理の例を模式的に示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~10に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
[態様1]
本技術の一態様に係る印刷装置1は、図1に例示するように、変換部U1、ドット形成部U2、及び、制御部U3を備える。前記変換部U1は、変換前後の対応関係を表す対応関係データTA1を参照して入力データDA1を色材量データ(例えばインク量データDA2)に変換する色変換処理(例えばステップS114,S124)、及び、色材(例えばインク36)のドット38を生成するためのドット生成用データTA2を参照して前記色材量データ(DA2)を前記ドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4に変換するドット化処理(例えばステップS115~S116,S125~S126)を実行可能である。前記ドット形成部U2は、前記ドットパターンデータDA4に基づいて前記色材(36)のドット38を形成する。前記制御部U3は、図3,4,10に例示するように、前記入力データDA1が色変換を要する色変換前データ(例えばRGBデータDA11)であるか前記色材(36)のドット38の形成状態を表すハーフトーン済データDA12であるかを判断し、判断結果に応じて前記対応関係データTA1及び前記ドット生成用データTA2を指定し、前記変換部U1に前記色変換処理(S114,S124)及び前記ドット化処理(S115~S116,S125~S126)を実行させる。当該制御部U3は、前記入力データDA1が前記ハーフトーン済データDA12であると判断すると、前記色材量データ(DA2)の代わりとして前記色材(36)のドット38の形成状態を表す疑似色材量データ(例えば疑似インク量データDA21)に前記ハーフトーン済データDA12が変換される前記対応関係データTA1を指定し、前記疑似色材量データ(DA21)が前記ドットパターンデータDA4に変換される前記ドット生成用データTA2を指定する。
入力データDA1がハーフトーン済データDA12である場合、変換部U1は、色材量データ(DA2)の代わりとして色材(36)のドット38の形成状態を表す疑似色材量データ(DA21)にハーフトーン済データDA12が変換される対応関係データTA1を参照して入力データDA1を疑似色材量データ(DA21)に変換する。当該変換部U1は、疑似色材量データ(DA21)がドットパターンデータDA4に変換されるドット生成用データTA2を参照することにより、疑似色材量データ(DA21)をドットパターンデータDA4に変換することができる。
以上により、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であっても、色材(36)のドット38がドットパターンデータDA4に基づいて形成される。従って、上記態様は、入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を備える印刷装置において、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことが可能となる。
ここで、色材には、インク、トナー、等が含まれる。
色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データは、色変換前データよりも階調数が少なければよい。従って、ハーフトーン済データは、色材のドットの形成有無を表す2値のデータに限定されず、色材のドットのサイズを含む3値以上のデータでもよい。例えば、4値のハーフトーン済データは、ドット無し、小ドット形成、中ドット形成、及び、大ドット形成を表してもよい。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
[態様2]
図5に例示するように、前記対応関係データTA1は、3次元の座標系で表される入力階調データ(例えばR,G,B)と、前記色材(36)の色に対応する4次元以上の座標系で表される出力階調データ(例えばC,M,Y,K)と、の対応関係を表す3次元対応関係データTA11を含んでいてもよい。図4,6,9に例示するように、前記ドット生成用データTA2は、前記出力階調データ(C,M,Y,K)である前記色材量データ(DA2)を該色材量データ(DA2)よりも階調数が少ない前記ドットパターンデータDA4に変換するための階調数変換データTA21を含んでいてもよい。図10に例示するように、前記制御部U3は、前記入力データDA1が前記色変換前データ(DA11)であると判断すると、前記対応関係データTA1として前記3次元対応関係データTA11を指定してもよく、前記ドット生成用データTA2として前記階調数変換データTA21を指定してもよい。
上記態様は、3次元の座標系で表される入力階調データに基づいて印刷を行う好適な例を提供することができる。
尚、上記態様2には含まれないが、出力階調データは3次元の座標系で表されてもよい。この付言は、以下の態様においても適用される。
[態様3]
図5に例示するように、前記対応関係データTA1は、出力値OUTが入力値INと同じ1次元対応関係データTA12を含んでいてもよい。図4,8,9に例示するように、前記ドット生成用データTA2は、前記ハーフトーン済データDA12を前記ドットパターンデータDA4に変換するための等価変換データTA22を含んでいてもよい。図10に例示するように、前記制御部U3は、前記入力データDA1が前記ハーフトーン済データDA12であると判断すると、前記対応関係データTA1として前記1次元対応関係データTA12を指定してもよく、前記ドット生成用データTA2として前記等価変換データTA22を指定してもよい。
上記態様は、入力データとしてのハーフトーン済データに基づいて印刷を行う好適な例を提供することができる。
[態様4]
図4に例示するように、前記ドット生成用データTA2は、前記色材(36)のドット38のサイズに応じた発生量を表すドット発生量データDA3を生成するための振り分けデータTA3、及び、前記ドット発生量データDA3を前記ドットパターンデータDA4に変換するためのマスクデータMA1を含んでいてもよい。図10に例示するように、前記ドット化処理(S115~S116,S125~S126)は、前記振り分けデータTA3を参照して前記色材量データ(DA2)を前記ドット発生量データDA3に変換する振り分け処理(例えばステップS115,S125)、及び、前記ドット発生量データDA3に前記マスクデータMA1を適用することにより前記ドットパターンデータDA4に生成するマスク適用処理(例えばステップS116,S126)を含んでいてもよい。図4,8に例示するように、前記振り分けデータTA3は、前記サイズに応じた前記色材(36)のドット38を生成することを示す第一の値(例えばZ)と前記色材(36)のドット38を生成しないことを示す第二の値(例えば0)とを有する疑似ドット発生量データDA31に前記疑似色材量データ(DA21)を変換するためのドット有無振り分けデータTA32を含んでいてもよい。図4,9に例示するように、前記マスクデータMA1は、前記第一の値(Z)に適用されると前記サイズに応じた前記色材(36)のドット38が生成され、且つ、前記第二の値(0)に適用されると前記色材(36)のドット38が生成されない閾値TH2を有する特定値マスクMA12を含んでいてもよい。図10に例示するように、前記制御部U3は、前記入力データDA1が前記ハーフトーン済データDA12であると判断すると、前記ハーフトーン済データDA12が前記疑似色材量データ(DA21)に変換される前記対応関係データTA1を指定してもよく、前記振り分けデータTA3として前記ドット有無振り分けデータTA32を指定してもよく、前記マスクデータMA1として前記特定値マスクMA12を指定してもよく、前記変換部U1に前記色変換処理(S114,S124)、前記振り分け処理(S115,S125)、及び、前記マスク適用処理(S116,S126)を実行させてもよい。
入力データDA1がハーフトーン済データDA12である場合、変換部U1は、入力データDA1を疑似色材量データ(DA21)に変換する。当該変換部U1は、サイズに応じた色材(36)のドット38を生成することを示す第一の値(Z)と色材(36)のドット38を生成しないことを示す第二の値(0)とを有する疑似ドット発生量データDA31に疑似色材量データ(DA21)を変換するためのドット有無振り分けデータTA32を参照して疑似色材量データ(DA21)を疑似ドット発生量データDA31に変換する。当該変換部U1は、第一の値(Z)に適用されるとサイズに応じた色材(36)のドット38が生成され、且つ、第二の値(0)に適用されると色材(36)のドット38が生成されない閾値TH2を有する特定値マスクMA12を疑似ドット発生量データDA31に適用することにより、ドットパターンデータDA4に生成することができる。
以上により、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であっても、色材(36)のドット38がドットパターンデータDA4に基づいて形成される。従って、上記態様は、入力データに色変換処理、振り分け処理、及び、マスク適用処理を実行可能な変換部を備える印刷装置において、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことが可能となる。
ここで、本願における「第一」、「第二」、…は、類似点を有する複数の構成要素に含まれる各構成要素を識別するための用語であり、順番を意味しない。この付言は、以下の態様においても適用される。
[態様5]
図3に例示するように、前記入力データDA1は、前記色変換前データ(DA11)であるか前記ハーフトーン済データDA12であるかを示す情報(例えばデータ種情報HE2)が記述されたコマンド情報(例えばヘッダーHE1)を含んでいてもよい。前記制御部U3は、前記コマンド情報(HE1)を解釈することにより前記入力データDA1が前記色変換前データ(DA11)であるか前記ハーフトーン済データDA12であるかを判断してもよい。
上記態様は、入力データが色変換前データであるかハーフトーン済データであるかを判断する好適な例を提供することができる。
[態様6]
図4,10に例示するように、前記制御部U3は、前記判断結果に応じた前記対応関係データTA1及び前記ドット生成用データTA2をメモリー(例えばRAM12)に上書きすることにより前記対応関係データTA1及び前記ドット生成用データTA2を指定してもよい。前記変換部U1は、図1に例示するように、前記メモリー(12)に記憶されている前記対応関係データTA1及び前記ドット生成用データTA2を参照して前記色変換処理(S114,S124)及び前記ドット化処理(S115~S116,S125~S126)を実行可能であって前記色変換処理(S114,S124)及び前記ドット化処理(S115~S116,S125~S126)を行わずに前記ドットパターンデータDA4を生成する機能を有していない一つのプロセッサー(例えばSoC10)に含まれていてもよい。
上記態様は、色変換処理及びドット化処理を行わずにドットパターンデータを生成する機能を有していない一つのプロセッサーに含まれる変換部を備える印刷装置において、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことが可能となる。
[態様7]
図1,2に例示するように、前記ドット形成部U2は、インクジェット方式により前記色材(36)のドット38を形成する印刷部(例えば印刷エンジンU4)を含んでいてもよい。この態様は、入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を備えるインクジェット方式の印刷装置において、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことが可能となる。
[態様8]
また、前記ドット形成部U2は、前記ドットパターンデータDA4を前記色材(36)のドット38の形成順に並び替える並び替え部16を備えていてもよく、前記並び替え部16により得られるデータ(例えばパスデータDA5)に基づいて前記色材(36)のドット38を形成する印刷部(U4)を含んでいてもよい。この態様は、シリアルプリンター等に好適な例を提供することができる。
[態様9]
ところで、図10等に例示するように、本技術の一態様に係る印刷物生産方法は、前記変換部U1を用い、前記ドットパターンデータDA4に基づいて前記色材(36)のドット38を形成することにより印刷物(例えば印刷画像IM0を有する記録媒体ME0)を生産する印刷物生産方法であって、以下の工程を含む。
(A1)前記入力データDA1が色変換を要する色変換前データ(DA11)であるか前記色材(36)のドット38の形成状態を表すハーフトーン済データDA12であるかを判断する判断工程ST1。
(A2)前記判断工程ST1による判断結果に応じて前記対応関係データTA1及び前記ドット生成用データTA2を指定し、前記変換部U1に前記色変換処理(S114,S124)及び前記ドット化処理(S115~S116,S125~S126)を実行させる制御工程ST2。
本印刷物生産方法は、前記制御工程ST2において、前記入力データDA1が前記ハーフトーン済データDA12であると判断すると、前記色材量データ(DA2)の代わりとして前記色材(36)のドット38の形成状態を表す疑似色材量データ(DA21)に前記ハーフトーン済データDA12が変換される前記対応関係データTA1を指定し、前記疑似色材量データ(DA21)が前記ドットパターンデータDA4に変換される前記ドット生成用データTA2を指定する。
上記態様は、入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を用いて、入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことにより印刷物を生産することが可能な印刷物生産方法を提供することができる。
さらに、本技術は、上述した印刷装置を含む印刷システム、上述した印刷装置の制御方法、前述の印刷システムの制御方法、上述した印刷装置の制御プログラム、前述の印刷システムの制御プログラム、前述のいずれかの制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。また、上述した印刷装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)印刷装置の具体例:
図1は、印刷装置1を模式的に例示している。むろん、印刷装置1は、図1に示されていない追加要素を含んでいてもよい。図2は、記録ヘッド30のノズル面30aと記録媒体ME0上のドットパターンを模式的に例示している。図3は、印刷装置1が受け取る入力データDA1の構造を模式的に例示している。図4は、SoC10の内部RAM12に書き込まれる各種データ(TA1,TA2)を模式的に例示している。ここで、SoCはSystem on a Chipの略称であり、RAMはRandom Access Memoryの略称であり、SoC10はプロセッサーの例であり、RAM12は各種データ(TA1,TA2)を格納するメモリーの例である。
図1に示す印刷装置1は、インクジェットプリンターの一種であるシリアルプリンターであり、SoC10、半導体メモリーであるRAM21、I/F22、記憶部23、操作パネル24、印刷エンジンU4、等を備える。ここで、I/Fはインターフェイスの略称であり、印刷エンジンU4はインクジェット方式により色材のドット38を形成する印刷部の例である。SoC10、RAM21、I/F22、記憶部23、及び、操作パネル24は、バスに接続され、互いに情報を入出力可能とされている。尚、SoC10は、RAM21とI/F22と記憶部23の少なくとも一部を含んでいてもよい。
SoC10は、CPU11、内部RAM12、色変換部13、振り分け部14、マスク適用部15、並び替え部16、等を備える。ここで、CPUは、Central Processing Unitの略称である。SoC10は、ホスト装置HO1、不図示のメモリーカード、等のいずれかから取得した入力データDA1に基づいて、印刷エンジンU4による印刷を制御する。入力データDA1がRGBデータDA11である場合、RGBデータDA11は、インク36の使用量を表すインク量データDA2に変換することが可能な画像データであればよい。ここで、RGBデータDA11は色変換を要する色変換前データの例であり、インク36は色材の例であり、インク量データDA2は色材量データの例である。RGBデータDA11は、例えば、各画素にR、G、及び、Bの28階調の整数値を有する。ここで、Rは赤を意味し、Gは緑を意味し、Bは青を意味する。
CPU11は、記憶部23に記憶されているファームウェアを適宜、RAM12に読み込み、ファームウェアに従って、印刷装置1における情報処理や制御を中心的に行う。ファームウェアを実行するCPU11は、SoC10に含まれる要素(13~15)に色変換処理及びドット化処理を実行させる制御部U3の例である。
色変換部13は、変換前後の対応関係を表す対応関係データTA1を参照して入力データDA1をインク量データDA2に変換する色変換処理を実行可能である。色変換部13に参照される対応関係データTA1は、内部RAM12に記憶されているものとするが、SoC10の外部のアドレスで示される対応関係データでもよい。いずれの場合も、指定された対応関係データTA1が色変換処理に使用されるといえる。インク量データDA2は、例えば、各画素にC、M、Y、及び、Kの28階調の整数値を有する。ここで、Cはシアンを意味し、Mはマゼンタを意味し、Yはイエローを意味し、Kはブラックを意味する。インク量データDA2は、画素PX0の単位でインク36の使用量を表している。RGBデータDA11の解像度が出力解像度とは異なる場合、色変換部13は、RGBデータDA11の解像度を出力解像度に変換し、変換されたRGBデータDA11をインク量データDA2に変換する。むろん、色変換部13は、先にRGBデータDA11の解像度のインク量データをRGBデータDA11から生成してから、インク量データの解像度を出力解像度に変換することによりインク量データDA2を生成してもよい。
振り分け部14は、インク36のドット38のサイズに応じた発生量を表すドット発生量データDA3を生成するための振り分けデータTA3を参照してインク量データDA2をドット発生量データDA3に変換する振り分け処理を実行可能である。振り分け部14に参照される振り分けデータTA3は、内部RAM12に記憶されているものとするが、SoC10の外部のアドレスで示される振り分けデータでもよい。いずれの場合も、指定された振り分けデータTA3が振り分け処理に使用されるといえる。ドット38には、例えば、Sドット、該Sドットよりもサイズが大きいMドット、及び、該Mドットよりもサイズが大きいLドットが含まれる。ここで、Sは小を意味し、Mは中を意味し、Lは大を意味する。尚、ドット38のサイズ「中」を意味するMは、インク36の色「マゼンタ」を意味するMとは異なる。ドット発生量データDA3は、インク36の色別且つドット38のサイズ別に生成される。
マスク適用部15は、ドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4にドット発生量データDA3を変換するためのマスクデータMA1をドット発生量データDA3に適用することによりドットパターンデータDA4に生成するマスク適用処理を実行可能である。マスク適用部15に参照されるマスクデータMA1は、内部RAM12に記憶されているものとするが、SoC10の外部のアドレスで示されるマスクデータでもよい。いずれの場合も、指定されたマスクデータMA1がマスク適用処理に使用されるといえる。ドットパターンデータDA4は、インク36の色別且つドット38のサイズ別に生成される。
振り分け処理とマスク適用処理は、インク量データDA2をドットパターンデータDA4に変換するドット化処理の例である。色変換部13、振り分け部14、及び、マスク適用部15は、色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部U1の例である。
並び替え部16は、ドットパターンデータDA4をインク36のドット38の形成順に並び替える並び替え処理を行うことによりパスデータDA5を生成し、該パスデータDA5を印刷エンジンU4の駆動信号生成部27に送信する。並び替え部16と印刷エンジンU4は、ドットパターンデータDA4に基づいてインク36のドット38を形成するドット形成部U2の例である。印刷装置1がシリアルプリンターである場合、並び替え部16は、並び替え処理として、主走査の単位でドット38が形成される順にドットパターンデータDA4を並び替えるパス分解処理を行う。
上述した要素(13~16)は、色変換処理、振り分け処理、マスク適用処理、及び、並べ替え処理を含む一連の処理を行わずにパスデータDA5を生成する機能を有していない一つのSoC10に含まれている。このため、印刷装置1は、前述の一連の処理の途中から処理を行うことができず、例えば、ドットパターンデータDA4を直接受け取って並べ替え部16に直接渡すことができない。上述した要素(13~15)を含む変換部U1は、色変換処理及びドット化処理を行わずにドットパターンデータDA4を生成する機能を有していない一つのSoC10に含まれているともいえる。
印刷エンジンU4は、駆動信号生成部27、記録ヘッド30、及び、駆動部50を含んでいる。
駆動信号生成部27は、記録ヘッド30の駆動素子32に印加する電圧信号に対応した駆動信号SG1をパスデータDA5から生成し、記録ヘッド30の駆動回路31に駆動信号SG1を出力する。例えば、駆動信号生成部27は、パスデータDA5が「Lドット形成」であればLドット用のインク滴を吐出させる駆動信号SG1を出力し、パスデータDA5が「Mドット形成」であればMドット用のインク滴を吐出させる駆動信号SG1を出力し、パスデータDA5が「Sドット形成」であればSドット用のインク滴を吐出させる駆動信号SG1を出力する。
SoC10に制御される駆動部50は、キャリッジ駆動部51とローラー駆動部55を備える。駆動部50は、キャリッジ駆動部51の駆動によりキャリッジ52を主走査方向D1に沿って往復動作させ、ローラー駆動部55の駆動により記録媒体ME0を搬送経路59に沿って送り方向D3へ送る。図2に示すように、主走査方向D1は、ノズル34の並び方向D4と交差する方向であり、例えば、並び方向D4に直交する方向である。送り方向D3は、主走査方向D1と交差する方向であり、例えば、主走査方向D1に直交する方向である。図1において、送り方向D3は右方向であり、左側を上流側と呼び、右側を下流側と呼ぶことにする。図2に示す副走査方向D2は、送り方向D3とは逆の方向である。キャリッジ駆動部51は、SoC10の制御に従って、記録ヘッド30を搭載しているキャリッジ52を主走査方向D1に沿って移動させる主走査を行う。主走査時、記録ヘッド30と記録媒体ME0との位置関係が主走査方向D1において変化するともいえる。ローラー駆動部55は、搬送ローラー対56と排紙ローラー対57を含んでいる。ローラー駆動部55は、SoC10の制御に従って、搬送ローラー対56の駆動搬送ローラーと排紙ローラー対57の駆動排紙ローラーを回転させることにより記録媒体ME0を送り方向D3へ送る副走査を行う。副走査時、記録ヘッド30と記録媒体ME0との位置関係が副走査方向D2において変化するともいえる。記録媒体ME0は、印刷画像を保持する素材のことであり、紙、樹脂、金属、等で形成される。記録媒体ME0の材質は、特に限定されず、樹脂、金属、紙、等、様々な材質が考えられる。記録媒体ME0の形状も、特に限定されず、長方形、ロール状、等、様々な形状が考えられ、立体形状でもよい。
記録ヘッド30を搭載しているキャリッジ52には、インク滴37として吐出されるインク36が記録ヘッド30に供給されるインクカートリッジ35が搭載されてもよい。むろん、キャリッジ52外に設置されたインクカートリッジ35からチューブを介して記録ヘッド30にインク36が供給されてもよい。記録ヘッド30が設けられているキャリッジ52は、図示しない無端ベルトに固定され、ガイド53に沿って、主走査方向D1へ移動可能である。ガイド53は、長手方向を主走査方向D1に向けた長尺な部材である。キャリッジ駆動部51は、サーボモーターで構成され、SoC10からの指令に従ってキャリッジ52を主走査方向D1に沿って移動させる。
記録ヘッド30から上流側にある搬送ローラー対56は、副走査時、ニップしている記録媒体ME0を駆動搬送ローラーの回転により記録ヘッド30の方へ送る。記録ヘッド30から下流側にある排紙ローラー対57は、副走査時、ニップしている記録媒体ME0を駆動排紙ローラーの回転により不図示の排紙トレイの方へ搬送する。ローラー駆動部55は、サーボモーターで構成され、SoC10からの指令に従って搬送ローラー対56と排紙ローラー対57を動作させ、記録媒体ME0を送り方向D3へ送る。
プラテン58は、搬送経路59の下側にあり、搬送経路59にある記録媒体ME0に接することにより記録媒体ME0を支持する。SoC10に制御される記録ヘッド30は、プラテン58に支持されている記録媒体ME0に向けてインク滴37を吐出することにより記録媒体ME0にインク36を付着させる。
記録ヘッド30は、インク滴37を吐出する複数のノズル34をノズル面30aに有し、プラテン58上の記録媒体ME0にインク滴37を吐出することにより印刷を行う。ここで、ノズルはインク滴が噴射する小孔を意味し、ノズル列は複数のノズルの並びを意味する。ノズル面30aは、インク滴37の吐出面である。記録ヘッド30は、駆動回路31、駆動素子32、等を備える。駆動回路31は、駆動信号生成部27から入力される駆動信号SG1に従って駆動素子32に電圧信号を印加する。駆動素子32には、ノズル34に連通する圧力室内のインク36に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル34からインク滴37を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。記録ヘッド30の圧力室には、インクカートリッジ35からインク36が供給される。圧力室内のインク36は、駆動素子32によってノズル34から記録媒体ME0に向かってインク滴37として吐出される。これにより、記録媒体ME0にインク滴37のドット38が形成される。記録ヘッド30が主走査方向D1へ移動する間にパスデータDA5に従ったドット38が形成され、記録媒体ME0が送り方向D3へ副走査1回分、送られることが繰り返されることにより、記録媒体ME0に印刷画像IM0が形成される。印刷画像IM0を有する記録媒体ME0は、印刷物の例である。
RAM21は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、ホスト装置HO1や不図示の外部記憶装置等から受け入れた入力データDA1等を格納するバッファーの機能を有する。I/F22は、ホスト装置HO1等に有線又は無線で接続され、ホスト装置HO1等に対して情報を入出力する。ホスト装置HO1には、パーソナルコンピューターやタブレット端末といったコンピューター、スマートフォンといった携帯電話、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、等が含まれる。記憶部23には、フラッシュメモリーといった不揮発性半導体メモリー、ハードディスクといった磁気記憶装置、等を用いることができる。操作パネル24は、情報を表示する液晶パネルといった出力部25、表示画面への操作を受け付けるタッチパネルといった入力部26、等を備えている。
図2に示す記録ヘッド30は、並び方向D4へ所定のノズルピッチの間隔で並んでいる複数のノズル34を含むノズル列33を複数、ノズル面30aに有している。複数のノズル列33は、Cのインク滴37を吐出するシアンノズル列33C、Mのインク滴37を吐出するマゼンタノズル列33M、Yのインク滴37を吐出するイエローノズル列33Y、及び、Kのインク滴37を吐出するブラックノズル列33Kを含んでいる。各インク滴37は、記録媒体ME0の画素PX0を目標にしてノズル34から吐出される。むろん、Cのインク滴37から記録媒体ME0にCのドット38が形成され、Mのインク滴37から記録媒体ME0にMのドット38が形成され、Yのインク滴37から記録媒体ME0にYのドット38が形成され、Kのインク滴37から記録媒体ME0にKのドット38が形成される。各ノズル列33は、インク滴37を記録媒体ME0に向けて吐出する。各ノズル列33に含まれる複数のノズル34は、一列に並べられてもよいし、千鳥状すなわち2列に並べられてもよい。
ところで、印刷用のデータをシリアルプリンターに渡す方法としては、以下の3つの方法が考えられる。
(方法1)パス分解処理後のパスデータDA5を印刷装置1に渡す方法。
(方法2)色変換前のRGBデータDA11を印刷装置1に渡す方法。
(方法3)パス分解処理が行われていないハーフトーン済データ、例えば、2値データを印刷装置1に渡す方法。
ここで、ハーフトーン済データは、インク36のドット38の形成状態を表すデータである。
パス分解処理後のパスデータDA5を印刷装置1に渡す方法1は、ホスト装置HO1により生成されたパスデータDA5をSoC10内の要素(13~16)を通さずに印刷エンジンU4に送信する処理をCPU11が行うことにより実現される。方法1の利点としては、以下の2点が挙げられる。
(利点1)一般的に、プリンタードライバーがインストールされるパーソナルコンピューターは、プリンターよりもデータの処理性能が高く、データ量の大きい画像を高速に処理できるため、大容量のデータを扱うことが可能である。
(利点2)プリンターが色変換処理やドット化処理を行う必要がないため、性能の低いSoCを使用してプリンターを製造することが可能である。
色変換前のRGBデータDA11を印刷装置1に渡す方法2は、図1に示すSoC10により実現される。方法2の利点としては、パーソナルコンピューターのようなホスト装置HO1を使用しないで直接印刷を行うことが可能となる点が挙げられる。直接印刷としては、USBメモリーやメモリーカードのような外部記憶装置に記憶されているRGBデータに基づいた印刷、プリンタードライバーがインストールされていない端末からネットワーク上のサーバー経由で行われる印刷、等が挙げられる。ここで、USBは、Universal Serial Busの略称である。
パス分解処理が行われていないハーフトーン済データを印刷装置1に渡す方法3を実現するためには、後述する工夫が必要となる。
大判プリンターでは、RIPを使用する印刷が主流であり、この印刷に方法3が採用されている。ここで、RIPは、Raster Image Processorの略称である。方法3では、ハーフトーン済データに基づいたパス分解処理がプリンター内で可能である。方法3の利点としては、以下の2点が挙げられる。
(利点1)ノズル抜け補完やパス間ノズル割り当て等を実施することができるため、プリンターの状況に合ったパスデータをハーフトーン済データから生成することができる。
(利点2)入力されるハーフトーン済データに基づいたパス分解処理をプリンターが行うことにより、種々のRIPアプリケーションを使用してインクの組み合わせや吐出量をカスタマイズすることができる。それにより、印刷結果の色が厳格に定まっており特殊な色や蛍光色が必要とされるプルーフ、色校正、企業のロゴ、等を表現することが可能となる。
ただ、図1に示すSoC10は、内部の要素(13~16)による複数の処理を一連の処理として実行するため、途中の並び替え部16にハーフトーン済データを直接渡すことができない。SoC10を使用して方法3を実現するためには、以下の3つの動作が必要である。
(動作1)ホスト装置HO1がハーフトーン処理を実施し、得られるハーフトーン済データを印刷装置1に入力する。
(動作2)印刷装置1は、ハーフトーン処理を実質的に実施しないことを前提に、ホスト装置HO1からハーフトーン済データの入力を受け付ける。
(動作3)印刷装置1は、ドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4に対して並び替え部16による並び替え処理を実施する。
上記動作1については、公知であるため、詳細な説明を省略する。
上記動作2については、ハーフトーン済データからドットパターンデータDA4が生成される新たな仕組みで対応することにしている。これにより、印刷装置1は、ハーフトーン済データを入力しながらも、ドット38の形成状態に変更を与えない「ドット形成状態維持処理」を実現し、実質的に並び替え処理だけを実施する。そのための工夫を、以下、説明する。
図3は、ホスト装置HO1が印刷装置1に送信する入力データDA1の構造例を模式的に示している。入力データDA1は、RGBデータDA11又はハーフトーン済データDA12の本体部分が配置される本体データDA10、及び、該本体データDA10の前に配置されたヘッダーHE1を含んでいる。ここで、ヘッダーHE1は、コマンド情報の例である。ヘッダーHE1には、入力データDA1がRGBデータDA11であるかハーフトーン済データDA12であるかを示すデータ種情報HE2が記述されている。
RGBデータDA11の本体部分は、画素毎に、1バイトのR値、1バイトのG値、及び、1バイトのB値を含んでいる。1バイトは8ビットであるので、R値、G値、及び、B値は、例えば、0~255の整数値で表される。図3中、ビット情報xは、0又は1であることを示している。
図3に示すRGBデータDA11の画素値は、R値、G値、及び、B値の順に配置されている。むろん、RGBデータDA11の画素値の配置順は、図3に示す配置順に限定されず、B値、G値、及び、R値の配置順等でもよい。
ハーフトーン済データDA12の本体部分は、画素毎に、2ビットのC4値、2ビットのM4値、2ビットのY4値、及び、2ビットのK4値を含み、インク36のドット38の形成状態を表している。C4値、M4値、Y4値、及び、K4値は、例えば、0~3の整数値で表される。本具体例では、ハーフトーン済データDA12において、「0」はドット無しを意味し、「1」はSドット形成を意味し、「2」はMドット形成を意味し、「3」はLドット形成を意味するものとする。従って、ハーフトーン済データDA12は、色別にS、M、及び、Lのドットサイズを含めたドット38の形成状態を1画素当たり1バイトで表す4値データといえる。言い方を変えると、ハーフトーン済データDA12は、全色まとめてインク36のドット38の形成状態を表すデータである。C、M、Y、及び、Kのドット38の形成状態が1画素当たり1バイトにまとめられていることにより、ホスト装置HO1から印刷装置1に転送される入力データDA1のデータ量が少なくて済む。
図3に示すハーフトーン済データDA12の画素値において、上位から1,2ビット目にC4値が配置され、上位から3,4ビット目にM4値が配置され、上位から5,6ビット目にY4値が配置され、上位から7,8ビット目にK4値が配置されている。むろん、ハーフトーン済データDA12の画素値の配置順は、図3に示す配置順に限定されず、上位からK4値、Y4値、M4値、及び、C4値の配置順等でもよい。
印刷装置1は、図4に示すように、入力データDA1がRGBデータDA11であるかハーフトーン済データDA12であるかの判断結果に応じて異なるデータを内部RAM12に読み込む。各種データの詳細は後述するが、色変換部13に参照される対応関係データTA1には、RGBデータDA11の入力時に3次元対応関係データTA11が指定され、ハーフトーン済データDA12の入力時に1次元対応関係データTA12が指定される。振り分け部14に参照される振り分けデータTA3には、RGBデータDA11の入力時にドット振り分けデータTA31が指定され、ハーフトーン済データDA12の入力時にドット有無振り分けデータTA32が指定される。マスク適用部15に参照されるマスクデータMA1には、RGBデータDA11の入力時にディザマスクMA11が指定され、ハーフトーン済データDA12の入力時に特定値マスクMA12が指定される。ここで、振り分けデータTA3及びマスクデータMA1は、インク36のドット38を生成するためのドット生成用データTA2の例である。ドット振り分けデータTA31及びディザマスクMA11は、インク量データDA2を該インク量データDA2よりも階調数が少ないドットパターンデータDA4に変換するための階調数変換データTA21の例である。ドット有無振り分けデータTA32及び特定値マスクMA12は、ハーフトーン済データDA12をドットパターンデータDA4に変換するための等価変換データTA22の例である。なお、データ形式が変化するが意味する内容、つまりどの色材でどこにドットを形成するのか、を維持する変換は、等価変換に該当する。
図5は、3次元対応関係データTA11及び1次元対応関係データTA12の構造を模式的に例示している。内部RAM12に読み込まれる対応関係データTA1は、図5に示すように記憶部23に記憶されてもよいし、印刷装置1がホスト装置HO1等といった外部装置から取得してもよい。
3次元対応関係データTA11は、3次元の座標系で表される入力階調データ(R,G,B)と、インク36の色に対応する4次元の座標系で表される出力階調データ(C,M,Y,K)と、の対応関係を表す3次元ルックアップテーブルである。R軸、G軸、及び、B軸を有する入力座標系に設定される格子点を識別する変数をiとすると、3次元対応関係データTA11は、入力座標系の座標値(Ri,Gi,Bi)の格子点に出力座標系の座標値(Ci,Mi,Yi,Ki)を有するといえる。図5に示す3次元対応関係データTA11において、R値、G値、B値、C値、M値、Y値、及び、K値は、いずれも、8ビットで表される0~255の整数値である。色変換部13は、3次元対応関係データTA11においてRGBデータDA11の画素値に近い座標の複数の格子点に対応する出力座標値(Ci,Mi,Yi,Ki)を用いる補間演算を行うことによりインク量データDA2の画素値を決定する。RGBデータDA11の画素値が入力座標値(Ri,Gi,Bi)に一致する場合、色変換部13は、インク量データDA2の画素値を(Ci,Mi,Yi,Ki)に決定してもよい。
1次元対応関係データTA12は、1次元の座標系で表される入力値INと、1次元の座標系で表される出力値OUTと、の対応関係を表す1次元ルックアップテーブルである。各出力値OUTは、入力値INと同じである。従って、入力データDA1に含まれるハーフトーン済データDA12の各画素値は、色変換処理後も変わらない。従って、1次元対応関係データTA12を参照して行われる色変換は、恒等変換ともいえる。見かけ上、色変換部13は、対応関係データTA1としての1次元対応関係データTA12を参照することにより、入力データDA1をインク量データDA2に変換する色変換処理を行うことになる。ただ、見かけ上得られるインク量データDA2は、インク36の使用量を表しておらず、全色まとめてインク36のドット38の形成状態を表すハーフトーン済データDA12そのものである。そこで、1次元対応関係データTA12に従ってハーフトーン済データDA12から得られるデータを疑似インク量データDA21(図10参照)と呼ぶことにする。疑似インク量データDA21は、インク量データDA2の代わりとしてインク36のドット38の形成状態を表す疑似色材量データの例であり、本具体例ではハーフトーン済データDA12そのものである。
図6は、ドット振り分けデータTA31の構造を模式的に例示している。内部RAM12に読み込まれるドット振り分けデータTA31は、記憶部23に記憶されてもよいし、印刷装置1がホスト装置HO1等といった外部装置から取得してもよい。
ドット振り分けデータTA31は、図6中インク量iと示されるインク量データDA2をドット発生量データDA3に変換するために参照されるデータである。ここでのインク量iは、図5で示したような格子点を識別する変数iとは異なり、インク量データDA2の各画素の階調値を意味する。インク量データDA2は、C、M、Y、及び、Kのそれぞれについてインク36の使用量を例えば8ビットの階調値で表すデータである。そこで、ドット振り分けデータTA31は、C、M、Y、及び、Kのそれぞれについて、Sドットの発生量、Mドットの発生量、及び、Lドットの発生量を表す情報テーブルとされている。図6ではS、M、及び、Lのドット発生量が0~100%で表されているが、演算用のドット発生量は、例えば、16ビット又は8ビットの階調値で表されてもよい。
図6の下部には、代表例としてCのドット振り分けデータの構造が示されている。Cのドット振り分けデータは、Cのインク量iと、S、M、及び、Lのドット発生量SDi,MDi,LDiと、の対応関係を表す情報テーブルである。振り分け部14は、Cのインク量データDA2の画素値がインク量iである場合、Cのドット振り分けデータTA31に従って、Sドット発生量をSDiに決定し、Mドット発生量をMDiに決定し、Lドット発生量をLDiに決定する。さらに、振り分け部14は、Mのドット振り分けデータTA31に従ってMのインク量をサイズ別のドット発生量に変換し、Yのドット振り分けデータTA31に従ってYのインク量をサイズ別のドット発生量に変換し、Kのドット振り分けデータTA31に従ってKのインク量をサイズ別のドット発生量に変換する。
一方、ハーフトーン済データDA12の入力時、全色まとめてインク36のドット38の形成状態を表す疑似インク量データDA21が振り分け部14に渡されるため、上述したドット振り分けデータTA31を使用することができない。本具体例では、振り分けデータTA3とマスクデータMA1の両方に特徴的な構造を有するデータを使用することにより、疑似インク量データDA21からドットパターンデータDA4を生成することにしている。
まず、図7を参照して、ハーフトーン済データDA12とカラードットとの対応関係の例を説明する。ハーフトーン済データDA12の画素値は、図3に示すように、上位から1,2ビット目にC4値が配置され、上位から3,4ビット目にM4値が配置され、上位から5,6ビット目にY4値が配置され、上位から7,8ビット目にK4値が配置されているものとする。
例えば、画素値の上位4ビットが16進数で0である場合、C4値及びM4値は0であるので、インク色C,Mのドットは形成されない。下位4ビットが16進数で0~3であるとY4値は0であるので、Yのドットは形成されない。一方、下位4ビットが16進数で4~7であるとY4値は1であるのでYのSドットが形成され、下位4ビットが16進数で8~BであるとY4値は2であるのでYのMドットが形成され、下位4ビットが16進数でC~FであるとY4値は3であるのでYのLドットが形成される。下位4ビットが16進数で0,4,8,CであるとK4値は0であるので、Kのドットは形成されない。一方、下位4ビットが16進数で1,5,9,DであるとK4値は1であるのでKのSドットが形成され、下位4ビットが16進数で2,6,A,EであるとK4値は2であるのでKのMドットが形成され、下位4ビットが16進数で3,7,B,FであるとK4値は3であるのでKのLドットが形成される。
むろん、画素値の上位4ビットが16進数で1~Fである場合も、ハーフトーン済データDA12とカラードットとに規則的な対応関係がある。
そこで、図8に例示するように、色別にS、M、及び、Lのドットを形成する部分に0よりも大きい一定値Zを有するドット有無振り分けデータTA32を振り分けデータTA3として使用することにしている。図8は、ドット有無振り分けデータTA32の構造を模式的に例示している。内部RAM12に読み込まれるドット有無振り分けデータTA32は、記憶部23に記憶されてもよいし、印刷装置1がホスト装置HO1等といった外部装置から取得してもよい。
ドット有無振り分けデータTA32は、全色まとめた模擬的なインク量i=0~255のうちS、M、及び、Lに応じたドットの発生部分に一定値Zが対応付けられた情報テーブルである。図8に示す一定値Zは16進数で0FF0であるが、値Zは、適宜変更可能であり、マスクデータの閾値の適用によりドット38が生成される範囲であれば一定値でなくてもよい。また、値0も、適宜変更可能であり、マスクデータの閾値の適用によりドット38が生成されない範囲であれば1以上でもよい。ここで、図8に示す値Zはサイズに応じたインク36のドット38を生成することを示す第一の値の例であり、図8に示す値0はインク36のドット38を生成しないことを示す第二の値の例である。
図8には、代表例として、Kのドット有無振り分けデータの構造が示されている。図8に示すように、模擬的なLドット発生量については、模擬的なインク量i=0~255のうちLドットを形成する部分(図7参照)に一定値Zが対応付けられている。模擬的なMドット発生量については、模擬的なインク量i=0~255のうちMドット及びLドットを形成する部分(図7参照)に一定値Zが対応付けられている。尚、模擬的なMドット発生量について、模擬的なインク量i=0~255のうちMドットを形成する部分にのみ一定値Zが対応付けられてもよい。模擬的なSドット発生量については、模擬的なインク量i=0~255のうちSドット、Mドット及びLドットを形成する部分(図7参照)に一定値Zが対応付けられている。尚、模擬的なSドット発生量について、模擬的なインク量i=0~255のうちSドットを形成する部分にのみ一定値Zが対応付けられてもよい。
見かけ上、振り分け部14は、色別に振り分けデータTA3としてのドット有無振り分けデータTA32を参照することにより、単色扱いの疑似インク量データDA21を色別のドット発生量データDA3に変換する振り分け処理を行うことになる。ただ、見かけ上得られるドット発生量データDA3は、ドット38の発生量を表しておらず、全色まとめた擬似的なインク量i=0~255に対応付けられた色別且つサイズ別のドット38の発生部分を表している。そこで、ドット有無振り分けデータTA32に従って疑似インク量データDA21から得られるデータを疑似ドット発生量データDA31(図10参照)と呼ぶことにする。疑似ドット発生量データDA31は、サイズに応じたインク36のドット38を生成することを示す第一の値(Z)と、インク36のドット38を生成しないことを示す第二の値(0)と、を有する。ドット有無振り分けデータTA32は、ハーフトーン済データDA12を疑似ドット発生量データDA31に変換するための情報テーブルともいえる。振り分け部14は、Cのドット有無振り分けデータTA32に従って単色扱いの疑似インク量データDA21をCの疑似ドット発生量データDA31に変換する。当該振り分け部14は、Mのドット有無振り分けデータTA32に従って単色扱いの疑似インク量データDA21をMの疑似ドット発生量データDA31に変換する。当該振り分け部14は、Yのドット有無振り分けデータTA32に従って単色扱いの疑似インク量データDA21をYの疑似ドット発生量データDA31に変換する。当該振り分け部14は、Kのドット有無振り分けデータTA32に従って単色扱いの疑似インク量データDA21をKの疑似ドット発生量データDA31に変換する。
図9は、ディザマスクMA11及び特定値マスクMA12の構造を模式的に例示している。内部RAM12に読み込まれるマスクデータMA1は、図9に示すように記憶部23に記憶されてもよいし、印刷装置1がホスト装置HO1等といった外部装置から取得してもよい。
ディザマスクMA11は、2次元画像の一般的な画素の並びに合わせて横方向及び縦方向へ整然と並べられた複数の閾値TH1を有している。複数の閾値TH1は、一般に不規則に異なる値に設定されている。ディザマスクMA11が適用されるドット発生量データDA3の画素値をDiとすると、例えば、画素の位置に対応する箇所の閾値TH1よりも画素値Diが大きい場合にドット有りと決定され、そうでない場合にドット無しと決定される。ドット38にS、M、及び、Lのサイズが存在するので、マスク適用部15は、例えば、次のようにしてドット38の形成状態を決定してもよい。まず、マスク適用部15は、Sドット発生量SDiが対応する閾値TH1よりも大きい場合、Sドット発生と決定する。Sドット発生でない場合において、マスク適用部15は、Mドット発生量MDiが対応する閾値TH1よりも大きい場合、Mドット発生と決定する。Mドット発生でない場合において、マスク適用部15は、Lドット発生量LDiが対応する閾値TH1よりも大きい場合、Lドット発生と決定する。いずれのサイズもドット発生でない場合、マスク適用部15は、ドット無しと決定する。
特定値マスクMA12は、2次元画像の一般的な画素の並びに合わせて横方向及び縦方向へ整然と並べられた複数の閾値TH2を有している。ただし、全ての閾値TH2は、0よりも大きくドット有無振り分けデータTA32の一定値Zよりも小さい。図9に示す全ての閾値TH2は、16進数でFEFと同じ値である。尚、各閾値TH2は第一の値(Z)に適用されるとサイズに応じたインク36のドット38が生成され、且つ、第二の値(0)に適用されるとインク36のドット38が生成されないような値であればよいため、全ての閾値TH2が同じ値である必要はない。
以上より、特定値マスクMA12は、第一の値(Z)に適用されるとサイズに応じたインク36のドット38が生成され、且つ、第二の値(0)に適用されるとインク36のドット38が生成されない閾値TH2を有している。
マスク適用部15は、疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりドットパターンデータDA4に生成する。上述したように、疑似ドット発生量データDA31は、サイズに応じたインク36のドット38を生成するか否かを示す値(Z又は0)を有している。マスク適用部15は、Cの疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりCのドットパターンデータDA4を生成する。当該マスク適用部15は、Mの疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりMのドットパターンデータDA4を生成する。マスク適用部15は、Yの疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりYのドットパターンデータDA4を生成する。マスク適用部15は、Kの疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりKのドットパターンデータDA4を生成する。各色について、マスク適用部15は、ディザマスクMA11を使用する場合と同様にしてドット38の形成状態を決定することができる。例えば、マスク適用部15は、まず、模擬的なSドット発生量(Z又は0)が閾値TH2よりも大きい場合、Sドット発生と決定する。Sドット発生でない場合において、マスク適用部15は、模擬的なMドット発生量(Z又は0)が閾値TH2よりも大きい場合、Mドット発生と決定する。Mドット発生でない場合において、マスク適用部15は、模擬的なLドット発生量(Z又は0)が閾値TH2よりも大きい場合、Lドット発生と決定する。いずれのサイズもドット発生でない場合、マスク適用部15は、ドット無しと決定する。
尚、1次元対応関係データTA12は入力値INと同じ出力値OUTするので、ドット有無振り分けデータTA32と特定値マスクMA12を総称する等価変換データTA22は、ハーフトーン済データDA12をドットパターンデータDA4に変換するデータといえる。
(3)SoCで行われる処理の具体例:
図10は、図1に示すSoC10で行われる印刷制御処理を模式的に例示している。印刷制御処理は、SoC10のCPU11が主体となって行い、ホスト装置HO1から受信した入力データDA1がRAM21に格納されると開始する。ここで、ステップS102~S104のデータ種判断処理は、判断工程ST1に対応している。ステップS106~S134の制御処理は、制御工程ST2に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略し、括弧内にステップの符号を示すことがある。
印刷制御処理が開始すると、ファームウェアを実行するCPU11は、入力データDA1を解釈することにより入力データDA1のヘッダーHE1からデータ種情報HE2を取得する(S102)。上述したように、データ種情報HE2は、入力データDA1がRGBデータDA11であるかハーフトーン済データDA12であるかを示している。従って、CPU11は、ヘッダーHE1を解釈することにより入力データDA1がRGBデータDA11であるかハーフトーン済データDA12であるかを判断している。次に、CPU11は、データ種情報HE2に従ってレジスター値を設定する(S104)。CPU11は、入力データDA1がRGBデータDA11である場合にレジスター値をRGBデータ入力を示す値に設定し、入力データDA1がハーフトーン済データDA12である場合にレジスター値をハーフトーン済データ入力を示す値に設定する。
以下、分かり易く示すため、RGBデータ入力時の処理をS111~S116に示し、ハーフトーン済データ入力時の処理をS121~S126に示している。まず、RGBデータ入力時にS111~S113の処理が行われ、ハーフトーン済データ入力時にS121~S123の処理が行われる。S114とS124の処理は共通の処理であり、S115とS125の処理は共通の処理であり、S116とS126の処理は共通の処理である。
まず、CPU11は、レジスター値に応じて対応関係データTA1を内部RAM12に書き込む。具体的には、CPU11は、RGBデータ入力時に3次元対応関係データTA11をRAM12に上書きし(S111)、ハーフトーン済データ入力時に1次元対応関係データTA12をRAM12に上書きする(S121)。従って、CPU11は、入力データDA1がRGBデータDA11であると判断すると3次元対応関係データTA11を指定し、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であると判断すると1次元対応関係データTA12を指定する。CPU11は、判断結果に応じて対応関係データTA1を指定するといえる。
次いで、CPU11は、レジスター値に応じて振り分けデータTA3を内部RAM12に書き込む。具体的には、CPU11は、RGBデータ入力時にドット振り分けデータTA31をRAM12に上書きし(S112)、ハーフトーン済データ入力時にドット有無振り分けデータTA32をRAM12に上書きする(S122)。従って、CPU11は、入力データDA1がRGBデータDA11であると判断するとドット振り分けデータTA31を指定し、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であると判断するとドット有無振り分けデータTA32を指定する。CPU11は、判断結果に応じて振り分けデータTA3を指定するといえる。
次いで、CPU11は、レジスター値に応じてマスクデータMA1を内部RAM12に書き込む。具体的には、CPU11は、RGBデータ入力時にディザマスクMA11をRAM12に上書きし(S113)、ハーフトーン済データ入力時に特定値マスクMA12をRAM12に上書きする(S123)。従って、CPU11は、入力データDA1がRGBデータDA11であると判断するとディザマスクMA11を指定し、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であると判断すると特定値マスクMA12を指定する。CPU11は、判断結果に応じてマスクデータMA1を指定するといえる。
尚、CPU11は、S112,S113において階調数変換データTA21を指定し、S122,S123において等価変換データTA22を指定しているといえる。
以下、CPU11は、色変換部13、振り分け部14、マスク適用部15、及び、並び替え部16に一連の処理を実行させる。
まず、色変換部13がレジスター値に従って色変換処理を実行する(S114,S124)。色変換部13は、レジスター値がRGBデータ入力を示す値である場合、内部RAM12に格納されている対応関係データTA1を参照する3次元の色変換処理を行う(S114)。従って、入力データDA1としてのRGBデータDA11は、3次元対応関係データTA11に従って色別のインク量データDA2に変換される。また、色変換部13は、レジスター値がハーフトーン済データ入力を示す値である場合、対応関係データTA1を参照する1次元の色変換処理を行う(S124)。従って、入力データDA1としてのハーフトーン済データDA12は、1次元対応関係データTA12に従って単色扱いの疑似インク量データDA21に変換される。上述したように、疑似インク量データDA21は、インク36のドット38の形成状態を表している。
次いで、振り分け部14がレジスター値に従って振り分け処理を実行する(S115,S125)。振り分け部14は、レジスター値がRGBデータ入力を示す値である場合、内部RAM12に格納されている色別の振り分けデータTA3を参照して色別のインク量データDA2を変換する振り分け処理を行う(S115)。従って、色別のインク量データDA2は、色別のドット振り分けデータTA31に従って色別のドット発生量データDA3に変換される。また、振り分け部14は、レジスター値がハーフトーン済データ入力を示す値である場合、色別の振り分けデータTA3を参照して共通の疑似インク量データDA21を変換する振り分け処理を行う(S125)。従って、共通の疑似インク量データDA21は、色別のドット有無振り分けデータTA32に従って色別の疑似ドット発生量データDA31に変換される。上述したように、疑似ドット発生量データDA31は、サイズに応じたインク36のドット38を生成するか否かを示す値(Z又は0)を有している。
次いで、マスク適用部15が内部RAM12に格納されているマスクデータMA1を適用するマスク適用処理を実行する(S116,S126)。
RGBデータ入力時、色別にドット発生量データDA3にディザマスクMA11を適用することによりドットパターンデータDA4に生成する処理が行われる(S116)。図6,9を参照して説明すると、例えば、マスク適用部15は、Sドット発生量SDiが対応箇所の閾値TH1よりも大きい場合にSドット発生と決定し、Sドット発生でない場合であってMドット発生量MDiが対応箇所の閾値TH1よりも大きい場合にMドット発生と決定し、Mドット発生でない場合であってLドット発生量LDiが対応箇所の閾値TH1よりも大きい場合にLドット発生と決定する。いずれのサイズもドット発生でない場合、マスク適用部15は、ドット無しと決定する。
ハーフトーン済データ入力時、色別に疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12を適用することによりドットパターンデータDA4に生成する処理が行われる(S126)。疑似ドット発生量データDA31に適用される特定値マスクMA12の閾値TH2は、第一の値(Z)に適用されるとサイズに応じたインク36のドット38が生成され、且つ、第二の値(0)に適用されるとインク36のドット38が生成されない値である。図8,9を参照して説明すると、例えば、マスク適用部15は、模擬的なSドット発生量(0又はZ)が閾値TH2よりも大きい場合にSドット発生と決定し、Sドット発生でない場合であって模擬的なMドット発生量(0又はZ)が閾値TH2よりも大きい場合にMドット発生と決定し、Mドット発生でない場合であって模擬的なLドット発生量が閾値TH2よりも大きい場合にLドット発生と決定する。いずれのサイズもドット発生でない場合、マスク適用部15は、ドット無しと決定する。
入力データDA1がRGBデータDA11である場合、図4,5,6,9に示すように、3次元対応関係データTA11、ドット振り分けデータTA31、及び、ディザマスクMA11が指定される。これにより、RGBデータDA11は、3次元対応関係データTA11に従って色別のインク量データDA2に変換され、ドット振り分けデータTA31に従って色別のドット発生量データDA3に変換される。色別にドット発生量データDA3にディザマスクMA11が適用されることにより、色別にドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4が正しく生成される。
入力データDA1が単色扱いのハーフトーン済データDA12である場合、図4,5,8,9に示すように、1次元対応関係データTA12、ドット有無振り分けデータTA32、及び、特定値マスクMA12が指定される。これにより、ハーフトーン済データDA12は、1次元対応関係データTA12に従って変換する処理が行われるもののハーフトーン済データDA12と同じ画素値を有する疑似インク量データDA21に変換される。単色扱いの疑似インク量データDA21は、ドット有無振り分けデータTA32に従って、サイズに応じたインク36のドット38を生成するか否かを示す値(Z又は0)を有する疑似ドット発生量データDA31に変換される。色別に疑似ドット発生量データDA31に特定値マスクMA12が適用されることにより、色別にドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4が正しく生成される。
ドットパターンデータDA4の生成後、並び替え部16がドットパターンデータDA4をインク36のドット38の形成順に並び替える並び替え処理、例えば、パス分解処理を行うことによりパスデータDA5を生成する(S132)。その後、並び替え部16は、パスデータDA5を駆動信号生成部27に送信する(S134)。
以上により、印刷制御処理が終了する。
駆動信号生成部27は、パスデータDA5から駆動信号SG1を生成し、記録ヘッド30の駆動回路31に駆動信号SG1を出力する。駆動信号SG1に従ってノズル34から記録媒体ME0に向かってインク滴37が吐出されることにより、インク滴37のドット38のパターンで表される印刷画像IM0が記録媒体ME0に形成される。このようにして、記録媒体ME0に印刷画像IM0が形成された印刷物が得られる。
以上説明したように、入力データDA1がハーフトーン済データDA12であっても、色別にドット38のパターンが表されたドットパターンデータDA4が正しく生成され、記録媒体ME0に印刷画像IM0が形成される。従って、本具体例は、色変換処理、振り分け処理、マスク適用処理、及び、並べ替え処理を含む一連の処理をSoC10で実行する印刷装置1であっても、入力データDA1がRGBデータDA11のみならずハーフトーン済データDA12であっても印刷を行うことが可能となる。本具体例は、色変換処理及びドット化処理を含む一連の処理を変換部U1で実行する印刷装置1であっても、入力データDA1がRGBデータDA11のみならずハーフトーン済データDA12であっても印刷を行うことが可能になるといえる。
また、ハーフトーン済データ入力に対応させるために1次元対応関係データTA12、ドット有無振り分けデータTA32、及び、特定値マスクMA12を用意すればよいので、SoCの回路を変更する必要が無い。このため、RGBデータ入力とハーフトーン済データ入力の両方が可能な高性能SoCを用意する必要が無く、低コストでハーフトーン済データ入力時の印刷を実現することができる。言い方を変えると、安価な印刷装置であっても、入力データDA1がRGBデータDA11のみならずハーフトーン済データDA12であっても印刷を行うことが可能になる。
(4)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、印刷装置は、シリアルプリンターに限定されず、記録媒体の幅方向のほぼ全体にわたってノズルが並べられたノズル列を有するラインプリンター等でもよい。また、印刷装置は、インクジェットプリンターに限定されず、色材としてトナーを使用するレーザープリンターといった電子写真方式のプリンター等でもよい。
3次元対応関係データは、入力階調データ(R,G,B)と、3次元の座標系で表される出力階調データ(C,M,Y)と、の対応関係を表すデータ等、出力座標系が3次元である対応関係データでもよい。また、3次元対応関係データは、出力座標系が5次元以上である対応関係データでもよい。
色材の色の組合せは、C、M、Y、及び、Kに限定されず、Cよりも低濃度のライトシアン(Lcとする。)、Mよりも低濃度のライトマゼンタ(Lmとする。)、Yよりも高濃度のダークイエロー、Kよりも低濃度のライトブラック(Lkとする。)、オレンジ、グリーン、ホワイト、無色、等を含んでもよい。例えば、色材の色の組合せがC、M、Y、K、Lc、及び、Lmである場合、3次元対応関係データは、入力階調データ(R,G,B)と、6次元の座標系で表される出力階調データ(C,M,Y,K,Lc,Lm)と、の対応関係を表すデータでもよい。あるいは、色材の色の組合せがKとLkであり、3次元対応関係データは、入力階調データ(R,G,B)と、2次元の座標系で表される出力階調データ(K,Lk)と、の対応関係を表すデータでもよい。
ハーフトーン済データDA12を変換するための1次元対応関係データは、単射変換が行われるデータであればよく、出力値が入力値の2倍等といった対応関係を有するデータでもよい。
ドットのサイズは、2種類以下でもよいし、4種類以上でもよい。例えば、ドットのサイズが2種類である場合、上述したように、制御部U3が1次元対応関係データTA12、ドット有無振り分けデータTA32、及び、特定値マスクMA12を指定することにより、変換部U1はハーフトーン済データDA12からドットパターンデータDA4を生成することができる。ドットのサイズが4種類以上である場合、ハーフトーン済データの画素値を例えば2バイトで表すことにより、同様にしてハーフトーン済データDA12からドットパターンデータDA4を生成することができる。
上述した処理は、順番を入れ替える等、適宜、変更可能である。例えば、図10の処理において、S111,S121の処理は、S114,S124の処理の前であれば、S112,S122以降でもよい。S112,S122の処理は、S115,S125の処理の前であれば、S113,S123以降でもよい。S113,S123の処理は、S116,S126の処理の前であれば、S114,S124以降でもよい。上述した実施形態に他の処理を追加してもよいし、一部の処理を省略してもよい。
さらに、上述した処理をどの部品で行うかも変更可能である。例えば、色変換部13、振り分け部14、マスク適用部15、並び替え部16と、それぞれ別のASICが担っていてもよい。さらに、これらの各部をそれぞれ複数のASICが連携して担っていてもよい。
(5)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、入力データに色変換処理及びドット化処理を実行可能な変換部を備える印刷装置において入力データが色変換前データのみならずハーフトーン済データであっても印刷を行うことが可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…印刷装置、10…SoC(プロセッサーの例)、11…CPU、12…RAM(メモリーの例)、13…色変換部、14…振り分け部、15…マスク適用部、16…並び替え部、30…記録ヘッド、36…インク(色材の例)、38…ドット、50…駆動部、DA1…入力データ、DA2…インク量データ(色材量データの例)、DA3…ドット発生量データ、DA4…ドットパターンデータ、DA5…パスデータ、
DA11…RGBデータ(色変換前データの例)、DA12…ハーフトーン済データ、DA21…疑似インク量データ(疑似色材量データの例)、DA31…疑似ドット発生量データ、HE1…ヘッダー(コマンド情報の例)、HE2…データ種情報、HO1…ホスト装置、IM0…印刷画像、MA1…マスクデータ、MA11…ディザマスク、MA12…特定値マスク、ME0…記録媒体、ST1…判断工程、ST2…制御工程、TA1…対応関係データ、TA2…ドット生成用データ、TA3…振り分けデータ、TA11…3次元対応関係データ、TA12…1次元対応関係データ、TA21…階調数変換データ、TA22…等価変換データ、TA31…ドット振り分けデータ、TA32…ドット有無振り分けデータ、U1…変換部、U2…ドット形成部、U3…制御部、U4…印刷エンジン(印刷部の例)。

Claims (9)

  1. 変換前後の対応関係を表す対応関係データを参照して入力データを色材量データに変換する色変換処理、及び、色材のドットを生成するためのドット生成用データを参照して前記色材量データを前記ドットのパターンが表されたドットパターンデータに変換するドット化処理を実行可能な変換部と、
    前記ドットパターンデータに基づいて前記色材のドットを形成するドット形成部と、
    前記入力データが色変換を要する色変換前データであるか前記色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データであるかを判断し、判断結果に応じて前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを指定し、前記変換部に前記色変換処理及び前記ドット化処理を実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記色材量データの代わりとして前記色材のドットの形成状態を表す疑似色材量データに前記ハーフトーン済データが変換される前記対応関係データを指定し、前記疑似色材量データが前記ドットパターンデータに変換される前記ドット生成用データを指定する、印刷装置。
  2. 前記対応関係データは、3次元の座標系で表される入力階調データと、前記色材の色に対応する4次元以上の座標系で表される出力階調データと、の対応関係を表す3次元対応関係データを含み、
    前記ドット生成用データは、前記出力階調データである前記色材量データを該色材量データよりも階調数が少ない前記ドットパターンデータに変換するための階調数変換データを含み、
    前記制御部は、前記入力データが前記色変換前データであると判断すると、前記対応関係データとして前記3次元対応関係データを指定し、前記ドット生成用データとして前記階調数変換データを指定する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記対応関係データは、出力値が入力値と同じ1次元対応関係データを含み、
    前記ドット生成用データは、前記ハーフトーン済データを前記ドットパターンデータに変換するための等価変換データを含み、
    前記制御部は、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記対応関係データとして前記1次元対応関係データを指定し、前記ドット生成用データとして前記等価変換データを指定する、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記ドット生成用データは、前記色材のドットのサイズに応じた発生量を表すドット発生量データを生成するための振り分けデータ、及び、前記ドット発生量データを前記ドットパターンデータに変換するためのマスクデータを含み、
    前記ドット化処理は、前記振り分けデータを参照して前記色材量データを前記ドット発生量データに変換する振り分け処理、及び、前記ドット発生量データに前記マスクデータを適用することにより前記ドットパターンデータに生成するマスク適用処理を含み、
    前記振り分けデータは、前記サイズに応じた前記色材のドットを生成することを示す第一の値と前記色材のドットを生成しないことを示す第二の値とを有する疑似ドット発生量データに前記疑似色材量データを変換するためのドット有無振り分けデータを含み、
    前記マスクデータは、前記第一の値に適用されると前記サイズに応じた前記色材のドットが生成され、且つ、前記第二の値に適用されると前記色材のドットが生成されない閾値を有する特定値マスクを含み、
    前記制御部は、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記ハーフトーン済データが前記疑似色材量データに変換される前記対応関係データを指定し、前記振り分けデータとして前記ドット有無振り分けデータを指定し、前記マスクデータとして前記特定値マスクを指定し、前記変換部に前記色変換処理、前記振り分け処理、及び、前記マスク適用処理を実行させる、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記入力データは、前記色変換前データであるか前記ハーフトーン済データであるかを示す情報が記述されたコマンド情報を含み、
    前記制御部は、前記コマンド情報を解釈することにより前記入力データが前記色変換前データであるか前記ハーフトーン済データであるかを判断する、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記判断結果に応じた前記対応関係データ及び前記ドット生成用データをメモリーに上書きすることにより前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを指定し、
    前記変換部は、前記メモリーに記憶されている前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを参照して前記色変換処理及び前記ドット化処理を実行可能であって前記色変換処理及び前記ドット化処理を行わずに前記ドットパターンデータを生成する機能を有していない一つのプロセッサーに含まれている、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  7. 前記ドット形成部は、インクジェット方式により前記色材のドットを形成する印刷部を含む、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  8. 前記ドット形成部は、
    前記ドットパターンデータを前記色材のドットの形成順に並び替える並び替え部と、
    前記並び替え部により得られるデータに基づいて前記色材のドットを形成する印刷部と、を含む、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  9. 変換前後の対応関係を表す対応関係データを参照して入力データを色材量データに変換する色変換処理、及び、色材のドットを生成するためのドット生成用データを参照して前記色材量データを前記ドットのパターンが表されたドットパターンデータに変換するドット化処理を実行可能な変換部を用い、前記ドットパターンデータに基づいて前記色材のドットを形成することにより印刷物を生産する印刷物生産方法であって、
    前記入力データが色変換を要する色変換前データであるか前記色材のドットの形成状態を表すハーフトーン済データであるかを判断する判断工程と、
    前記判断工程による判断結果に応じて前記対応関係データ及び前記ドット生成用データを指定し、前記変換部に前記色変換処理及び前記ドット化処理を実行させる制御工程と、を含み、
    前記制御工程では、前記入力データが前記ハーフトーン済データであると判断すると、前記色材量データの代わりとして前記色材のドットの形成状態を表す疑似色材量データに前記ハーフトーン済データが変換される前記対応関係データを指定し、前記疑似色材量データが前記ドットパターンデータに変換される前記ドット生成用データを指定する、印刷物生産方法。
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