JP2006271772A - 放出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エッセンシャルオイルの香りを楽しんだり、お香を燃焼させたときの香りや煙を、安全に楽しむことができる放出装置を提供する。
【解決手段】 底付きで、大気開放された放出口10を備えた収容室21の内圧を、連通孔25を介して繋がった圧力制御室26の振動板31を揺動させることにより脈動させ、放出口10から煙や香りを放出できる放出装置1を提供する。収容室21の内圧を脈動させることにより、放出口10を介して、外気9を取り込み、香りや煙5を放出する動作が繰り返される。これにより、クローズされた収容室21でお香7を継続して燃焼でき、安全である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、お香あるいは線香などから得られる香りや煙、水蒸気などの挙動を楽しむことができる放出装置に関するものである。
近年、お香あるいは線香を焚焼して香りを楽しむことが見直されている。また、アロマテラピーとして、エッセンシャルオイル(精油)の香りを楽しむことも盛んに行われている。たとえば、特開平10−137109号公報には、全体が横長形状で、内部で線香を横置きで燃焼する香炉が開示されている。
特開平10−137109号公報
お香を燃やす香炉、ランプの熱によりエッセンシャルオイルを加熱するアロマランプなど、香りや匂いを楽しむためのグッズは多種多様なデザインのものが市販されている。しかしながら、これらのグッズには基本的に、お香あるいはエッセンシャルオイルといった香りの発生源を保持する機能と、そこから発生した香りを大気に放出する機能の少なくとも2つの機能が要求され、それによりデザインは限定される。例えば、香りの発生源が外部に見えない密閉型の容器に近いデザインのものであれば、空気の流れを確保するために容器の上下に開口を設ける必要があり、下側の開口からオイルやお香の灰が漏れ出さないような構成を容器の内部に配置する必要がある。したがって、容器の構成は複雑になり、製造コストも高く、分解組立も容易ではなく、洗浄も容易ではない。
皿などに香りの発生源をおいて、発生源が外に現れたものは、構成はシンプルであり、洗浄も容易である。しかしながら、使用中は、燃焼中のお香が外にあり、あるいは、加熱されたオイルが外部にある状態なので、安全とは言えず、特に、ペットや子供がいる家庭では使用し難い。
そこで、本発明においては、エッセンシャルオイルやお香を用いて、安全に香りや煙の挙動を楽しむことができ、さらに、分解組立が容易で、洗浄も容易に行うことができる放出装置を提供することを目的としている。
このため、本発明においては、揺動することにより圧力制御室の内圧を変動させる振動板を備えた圧力制御手段と、圧力制御室と連通した連通孔と、吸排気を兼ねて大気開放になった放出口(放出孔)とを備えた収容室とを有し、収容室内で発生する成分を大気に放出可能な放出装置を提供する。収容室と圧力制御室とは適当な経路で接続されていても良い。すなわち、本発明の放出装置は、揺動することにより圧力制御室の内圧を変動させる振動板を備えた圧力制御手段と、吸排気を兼ねて大気開放になった放出口とを備えた収容室と、収容室と圧力制御室と連通する連通路とを有するものも含む。本明細書において連通孔あるいは連通路とは、流体的に接続されているか、あるいは収容室と圧力制御室の圧力とが連動して変わるものであれば良い。
この放出装置では、収容室と圧力制御室とが、連通孔を介して、あるいはパイプなどからなる連通路を通じて接続される。したがって、収容室の内圧は圧力制御室の圧力に連動して変動し、振動板の揺動により変動できる。このため、振動板の揺動により収容室の内圧を変えて、収容室で発生した煙、香り、さらには蒸気を放出口から断続的に吹き出すことができる。放出口から吹き出された煙あるいは蒸気は、断続したリング状になり、その動きを楽しむことができる。
そして、この放出装置においては、分離された圧力制御室と収容室とを連通孔あるいは連通路を介して接続するので、収容室のデザインの制限は、大気開放された放出口を少なくとも1つ設けることと、圧力制御室に繋がる連通孔を少なくとも1つ設けることだけとなり、放出口と連通孔とを設ける位置も問わない。連通路で繋がる場合は、放出口に加えて、連通路との接続を少なくとも1箇所設けることだけになる。このため、デザイン、特に収容室のデザインのフレキシビリティーの極めて高い放出装置を提供できる。
本発明の1つの形態は、収容室が底付きであり、放出口および連通孔が収容室の上方側に配置されている放出装置である。収容室の上方とは、収容室の天井を含み、それに限らず、側壁の上方も含むものである。連通路は収容室の上方に接続されていれば良い。この放出装置は、放出口および連通孔あるいは連通路が収容室の上方に配置されているので、収容室の底を完全にクローズにできる。したがって、お香や線香を安全に燃焼させることができ、さらに燃焼した灰を溜めて、その散逸を防止できる。また、大気開放されている部分は、上方に、数少ない、例えば1つの放出口が開いているだけなので、万一収容室を含むユニットを倒したときでも燃焼中のお香や灰の散逸を未然に防止できる。特に、放出口を収容室の天井に設けることにより、燃焼中のお香や、灰の散逸をほぼ完全に防止できる。
さらに、収容室を底付きにすることにより、液体を収容室に入れることができる。例えば、エッセンシャルオイルであり、香りを放出口から断続的に吹き出すことができる。さらに、収容室にお湯を入れて、加湿器として使用し、リング状の蒸気を放出口から断続的に吹き出させることができる。さらに、加湿器としては、収容室に水とヒータなどの発熱体とを入れて、継続的に蒸気を吹き出させることができる。収容室を、燃焼室あるいは湯沸室として使用する場合は、収容室は耐熱性容器であることが望ましい。また、本発明の放出装置は、収容室が圧力制御室と分離されているので、収容室のみを耐熱性容器にしたり、収容室のみを断熱したりすることが可能である。オイルを用いる場合は、収容室の底にオイルを溜めて、収容室の底をランプや適当なヒータにより加熱することも可能となる。そして、収容室を含むユニットが、万一倒れた場合でも、加熱されたオイルやお湯が外部に流出することを未然に防止できる。
収容室を燃焼室として使用する場合は、振動板を周期的に揺動することが好ましい。収容室の内圧を周期的に変動させることができ、振動板の揺動を停止すれば、収納室の内圧の変動も停止することができる。本発明において、内圧の周期的(サイクリック)な変動とは、必ずしも周期が一定であることは要求されないが、振動板の継続的な揺動により内圧が脈動し、大気開放になった放出口を介して外気が吸排気されるようになることを意味する。
この放出装置においては、振動板の揺動により収容室の内圧を周期的に変動すると、放出口から大気が収容室に吸排気されるため、収容室で発生した成分、例えば、煙および/または香りが断続的に収容室から大気に放出される。それと同時に、大気が収容室に断続的に取り込まれるので、収容室内の大気がリフレッシュされる。したがって、外部に向かって開いた孔あるいは開口としては放出口のみを設けることにより、煙や香りを外気に効率的に放出でき、さらに、お香を燃やすための燃焼用空気も確保できる。このため、香りや煙の発生源が見えない密閉型の放出装置において、空気の流れを確保するために上下に開口を設けるという従来の必須の要件を無くすことが可能となり、デザインをさらにフレキシブルにすることができる。
特に、この放出装置においては、収容室の内圧を強制的に脈動することにより共通の放出口により大気を吸排気する動作を繰り返す。したがって、収容室内の空気は乱流状態になる。また、連通孔は収容室の内圧を脈動させれば良いので、設置する場所は収容室の上下を問わない。このため、収容室の底でお香を燃焼している場合であっても、大気開放された放出口および連通孔の位置にほとんど左右されずに、リフレッシュされた空気が、お香が燃焼している場所に行き渡り、殆ど密閉状態の収容室内で燃焼を継続させることができる。オイルなどの香りの発生源を収容室の底に溜めておく場合も同様に、効率よく香りを発散させて放出口から放出できる。
さらに、本発明の放出装置は、収容室の内圧を周期的に変動させることにより、放出口を介して吸排気するので、お香あるいは線香を燃焼させることにより、線香やお香の煙を周知の空気砲と同じ原理でパルス的に出力できる。このため、従来とは異なる趣向の煙の挙動を得ることができる。また、脈動が停止すれば、吸排気も止まり、収容室内が脱酸素状態になるので、収容室内での燃焼が自動的に停止する。このため、燃焼時間を簡単に管理することができる。また、オイルを揮発させて香りを楽しむ場合も、水を沸騰させて蒸気を放出する場合も、収容室に溜め込まれた香りあるいは蒸気をパルス的に、従来のアロマランプとは比較にならないほど遠くに向けて、方向性を持って出力できるので、従来とは異なる趣向で香りを楽しむことが可能である。
収容室と圧力制御室とを異なるユニットで構成し、それらをプラスチック製のパイプなどからなる連通路によって接続しておくことも可能である。収容室と圧力制御室を1つのユニットで構成し内部に連結路または連通路を構成したり、壁に連通孔を開けることも可能である。収容室を備えた第1のユニットと、この第1のユニットに対して着脱可能で、圧力制御室を備えた第2のユニットとを有する放出装置は、第1のユニットを外すだけで、第1のユニットの収容室に溜まった灰や残存したオイルを除去したり、収容室を単独で洗浄できるので便利である。本発明の放出装置の収容室は、上述したように底付きの単純な容器で良いので、それを頻繁に清掃する煩わしさはない。したがって、種類の異なる匂いのお香やオイル、あるいは煙の異なるお香や線香を楽しむのに適している。収容室内でお香または線香を燃焼する放出装置においては、第1のユニットを耐熱性または耐火性の容器とすることができる。収容室の天井を着脱可能な蓋体とすることにより、お香やオイルを収容室内に入れたり、灰や残存したオイルを除去するのが便利になる。
第1のユニットおよび第2のユニットは横方向または水平方向に着脱できるものであっても良い。これらのユニットが上下方向に分離可能な放出装置は、第1のユニットを第2のユニットの上に置くだけで放出装置を組立できるので、構成がシンプルで、取り扱いが簡単である。これらのユニットが上下に分離される放出装置においては、第2のユニットに水平な面積を確保しやすいので、振動板は上下方向に振動するものを採用することにより、小さな振幅で大きな圧力変化を得ることができ、第2のユニットをコンパクトにできる。さらに、振動板により、第2のユニット内を上方の圧力制御室と下方の駆動源などが収まった機械室に分割できるので、仮に、収容室から灰やオイルが飛散して第2のユニット内に侵入するようなことがあっても、振動板によりその灰やオイルの進入を防止し機械室の汚染を防止できる。
また、本発明の放出装置においては、圧力制御室は収容室から分離されており、熱的にも分離される。したがって、収容室が燃焼室となる場合でも、振動板としては、金属板や不織布などの耐熱性あるいは耐火性に優れたものに加えて、ゴムなどの弾性板や紙などの一般的な部材を用いることが可能となる。ゴムあるいは紙などの振動板の上方に金属あるいはセラミック製などの耐熱性の高い多孔性の保護板を配置することも可能である。
第1のユニットおよび第2のユニットが上下に分離可能な放出装置のデザインの一形態は、第1のユニットが第2のユニットの上部に同心円状に配置されたデザインである。この上下の一体感のあるデザインの放出装置は、筒の上壁から上方に香り、煙、蒸気などを発射したり、筒の周壁から水平方向に香り、煙あるいは蒸気などを発射でき、従来とは趣きの異なる放出装置を提供できる。
振動板を駆動する駆動手段は、振動板と共に第2のユニットに収納できる。駆動手段としてはオルゴールの動力を用いたり、バッテリー駆動されるモータやソレノイドを用いることが可能である。オルゴールは音源ともなる。さらに、第2のユニットには、他の音源を収納して、その音源に連動した周波数で振動板を動かすことも可能である。音源の他に、光源を収納して光も同時に楽しむことができる放出装置を提供できる。
以下に図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。図1に本発明に係る放出装置の外観を斜視図により示してある。この放出装置1は、全体がほぼ筒形で、テーブル2などに置いて、上蓋13の中心の放出口10からお香の煙5を香りと共にパルス的に放出できる。この放出装置1は、下側で基礎となる円筒状の第2のユニット12と、この第2のユニット12の上に設置され、第2のユニット12に対して着脱可能な外観が円筒状の第1のユニット11とにより構成されている。第2のユニット12に第1のユニット11を装着すると、上下方向に、同心円状に重なり、1つの連続した円筒を形成し、一体感のあるデザインの放出装置1が構成されるようになっている。そして、第1のユニット11の上方は蓋13により塞がれており、蓋13を着脱することにより第1のユニット11の内部に容易にアクセスすることができる。
図2に放出装置1の概略構成を断面図により示してある。また、図3に、放出装置1を構成する第1のユニット11を第2のユニットから外した状態を断面図により示してある。第1のユニット11は、お香7を燃焼する、有底の収容室21を内部に備えた耐熱性部材、たとえばセラミックからなる容器になっている。この第1のユニット11は、上部14aが第2のユニット12と同じ径の円筒状で、下部14bが第2のユニット12の中に収まるように縮まった小さな径の円筒状を成す、2段の円筒形状で底付きの本体14と、この本体14の上部開口を塞ぐ蓋13とから構成されている。本体14により外周および底が形成される収容室21の上部は蓋13により塞がれており、その中央に円形の放出孔10が形成されている。したがって、本例の放出装置1においては、収容室21は、大気開放された1つの放出口10を備えている。蓋13は、本体14に着脱でき、蓋13を外して収容室21の底23にお香7を置いて火をつけたり、蓋13を外して収容室21の内部を洗浄したりすることができる。
第2のユニット12は、第1のユニット11の本体上部14aの外形と同じ外形の筒型形状であり、第1のユニット11の本体下部14bを受け入れられるようになっている。第2のユニット12の底側には、内部を2分割するように水平に設置されたゴム製の振動板31と、この振動板31を駆動する駆動機構32とを備えた圧力制御ユニット30が収納されている。駆動機構32は、振動板31の下方に配置されている。この駆動機構32はマグネット式であり、電磁石34を制御ユニット35によりオンオフすることにより、振動板31に取り付けられた鉄片33を電磁コイル34により下方に引き付けて振動板31を所望の周波数あるいは周期で揺動(振動)する。また、電源となるバッテリー36も第2のユニット12の底に収納されている。
図2に示すように、第2のユニット12の上部12aに、第1のユニット11がセットされると、第2のユニット12の振動板31の上方は密閉され、振動板31により内圧が周期的に変動される圧力制御室26が構成される。第1のユニット11の本体上部14aの下端14dが、第2のユニット12の上端12tに当たることにより、第2のユニット12の底部に振動板31が振動する空間が確保される。さらに、第1のユニット11の本体下部14bの外周には、半径方向に突き出た複数のリブ17が形成されている。これらのリブ17により、第1のユニット11の本体下部14bは第2のユニット12の内部に同心円状に納まり、第2のユニット12の内周面と第1のユニット11の本体下部14bの外面との間に空間が確保され、これらの空間により圧力制御室26が構成される。さらに、第1のユニット11の本体上部14aの下端14dの内側に収容室21と圧力制御室26とを連通する連通孔(または連通路27)25が形成されており、振動板31により形成される圧力制御室26の圧力変動は、連通孔25を介して収容室21に伝達される。
このため、この放出装置1においては、駆動手段32により振動板31を上下方向に振動すると、圧力制御室26の圧力が脈動し、その圧力変動が連通孔25を介して収容室21に伝達され、収容室21の内圧が脈動する。収容室21の内圧が変動することにより、大気開放された放出口10を介して、大気との間で吸排気が行なわれる。このため、収容室21の底23でお香7を燃焼していると、お香7から発生した煙5と香り6とが、放出口10から上方へ断続的に放出される。また、放出口10から外部の空気9が断続的に収容室21へ吸い込まれる。放出口10は、収容室21の上部に位置しているが、収容室21の内圧が脈動しているので、収容室21の内部の気流は乱れており、放出口10から吸い込まれた外気9は乱流化され、お香7に対して、燃焼を継続するための燃焼用空気として行き渡る。したがって、放出口10が上方に1つしかない、クローズドされた収容室21の内部でお香7を継続して燃焼させることが可能であり、安全にお香7を燃焼して香りを楽しむことができる。すなわち、この放出装置1においては、振動板31を駆動して収容室21の内圧が脈動されている限りは、脈動の周期に連動して外気9が断続的に吸気されるので、収容室21の内部ではお香7の燃焼が継続され、収容室21が燃焼室として機能する。一方、収容室21の内圧が変動しないと、外気9がお香7に届かない。このため、振動板31の揺動が止まると自然にお香7は消火する。
お香7が燃焼すると灰8が生成される。本例の放出装置1においては、灰8が溜まる底23に対して、収容室21のかなり上方に連通孔25が設けられており、連通孔25から給排気される空気により灰8が吹き上げられたり、巻き上げられたりして、連通孔25を通って灰8が第2のユニット12に入ることはない。したがって、収容室21の内部では、内圧を振動させることにより、空気が乱流化され、お香7の燃焼により発生した煙5と香り6とが、放出口10から吸引された酸素を含む外気9も含めて充満しているが、灰8が吹き出されたり、流出するような状態にはなっておらず、お香7の煙5と香り6だけが、振動板31の揺動に合わせたタイミングで放出口10から上方へ放出される。
万一、この放出装置1が倒れた場合でも、お香7は収容室21の内部で燃焼しており、外に向いて開いた孔は放出口10しかない。このため、燃焼している状態のお香7が放り出されることはなく安全である。また、灰8も、外部に開いた開口は、放出口10しかないので、放出装置1が転倒しても卓上2あるいは床などに飛散することはない。
図3に、放出装置1の第1のユニット11を、第2のユニット12の上部12aから外した状態を断面図により示してある。第1のユニット11の収容室21は、連通孔25を介して圧力変動だけが第2のユニット12の圧力制御室26から伝達されるだけであり、第1のユニット11は第2のユニット12から上方に引き抜くだけで分離できる。このため、蓋13を外して、収容室21の底23に溜まった灰8を簡単に廃棄でき、収容室21を水などにより洗浄できる。
このように、本例の放出装置1においては、収容室21と、収容室21とは独立した、あるいは分離された圧力制御室26とを連通孔(連通路)25で接続することにより、圧力制御室25の内圧に連動して収容室21の圧力を揺動させている。そして、収容室21の内圧の揺動により、大気との間で共通の放出口10を介して吸排気するようになっており、収容室21の床(底)23にお香7を置いて燃焼でき、灰8を底23に溜めることができる。そして、収容室21は圧力制御室26から分離されているので、収容室21を構成する第1のユニット11を、圧力制御室26を構成する第2のユニット12から分離して、灰8を捨てたり、第1のユニットを手軽に洗浄することができる。さらに、第2のユニット12においては、振動板31により、圧力制御室26と駆動機構32を納めた機械室39とに分離されているので、収容室21から煙5が連通孔25を介して圧力制御室26に流入したり、収容室21に溜まった灰8が連通孔25を介して漏れ出しても、制御回路や電磁コイルが配置された機械室39への侵入は未然に防止される。圧力制御室26に侵入した灰などは、第1のユニット11を外すことにより、第2のユニット12から容易に取り除くことができる。
放出装置1の放出口10から放出される煙5は、円形の放出口10から上方に向かって、周知の空気砲と同様にリング状の煙となって放出される。したがって、本例の放出装置1は、従来の香炉とは異なり、一定の周期で、あるいはランダムな周期でリング状の煙が放出されるので、香りに加えて、放出された煙5のその後の挙動を含めて楽しむことができる。第1のユニット11の本体上部14aを透明な部材で構成すれば、収容室21の内部の煙の挙動を楽しむことも可能である。
一方、収容室21の内圧の脈動が停止すると、外気9が吸気されなくなるので、収容室21の内部は脱酸素状態になり、お香7の火は自動的あるいは自律的に消える。このため、振動板31を振動させる時間を管理することにより、お香7の燃焼時間を制御できる。また、バッテリー切れになったり、何らかの要因により振動板31が上あるいは下に変形した状態でロックされてしまったときにもお香7の燃焼が自動的に停止するのでフェイルセーフな機能を本例の放出装置1は備えている。
なお、以上では、放出装置1により、お香7を燃焼する例を説明したが、同様に収容室21の内部で線香を燃焼することも可能である。また、蓋13あるいは本体上部14aの周壁に線香を差し込む孔を設けて、線香の先端を収容室21に差し込むようにして燃焼させても良い。
また、この放出装置1は、お香の代わりに、エッセンシャルオイルを入れて、香りを放出する放出装置としても利用できる。香りを効率よく発散させるために、オイルを数滴入れた熱湯を収容室21に注ぐことも可能である。また、適当なヒータによりオイルを加熱するような機構を収容室21に収納しても良い。あるいは、収容室21に水とヒータとを入れて加湿器として使用することも可能である。収容室21は、底23が完全に密閉された構造であり、収容室21の周囲には連通孔25と、上部の放出孔10しかない単純な容器であり、さらに耐熱性を備えているので、香りを放出したり、煙を放出したり、蒸気をだしたりする様々な発生源を収容室21に入れて、香りを楽しんだり、煙や蒸気の挙動を楽しむことができる。
振動板31はゴム以外に、耐熱性の樹脂板、耐熱性の不織布を採用したり、金属性の薄板を採用することも可能である。燃焼室ともなる収容室21と、圧力制御室26とが分離されているので、振動板31に燃焼熱が伝わることはなく、ゴム材や紙などを振動板として利用することができる。振動板を駆動する方式は、マグネット方式に限らず、アームを用いて機械的に振動板を駆動することも可能である。駆動源としては、オルゴールと同様にゼンマイ(渦巻きバネ)を用いることも可能であり、オルゴール自体を収納しても良い。さらに、駆動源がスピーカであっても良く、音楽に連動して振動板を揺動させることも可能である。
また、本発明の放出装置のデザインは上述したものに限定されない。第1のユニット11および第2のユニット12を着脱する方法は、ねじ込み式、はめ込み式など機械的な結合を行う適当な方式を採用できる。外観も円筒あるいは円柱状に限らず、多角形状であっても良く、その他の様々な外観の容器と同様の外観形状の放出装置を提供できる。また、放出口の数および位置も上記に限定されない。連通孔の位置および数も同様である。
図4に、圧力制御室26を備えた第2のユニット12と、収容室21を備えた第1のユニット11とをパイプからなる連通路27を介して接続した放出装置1aを示してある。この放出装置1aは、方形箱型の第1のユニット11の収容室21に、エッセンシャルオイルを数滴入れた熱湯7aを入れ香りを発生させている例である。第1のユニット11を耐熱性にして、収容室21の内部にヒータを入れてオイルを加熱することも可能である。オイルの代わりに水を入れて沸騰させて蒸気を発生することも可能であり、この場合、本発明の放出装置は加湿器として機能する。そして、放出口10からリング状に断続的に放出される蒸気の挙動を楽しみながら、室内の湿度を制御することができる。第1のユニット11をランプに乗せてアロマライトにしたり、加湿器にしたりすることも可能である。また、本発明の放出装置は、テーブルなどに置くタイプに限定されずに、壁掛けタイプ、ディスプレイあるいはテレビに採用されている薄型のパネルに引っ掛けるタイプなど様々なタイプの放出装置を提供できる。さらに、第1のユニット11および第2のユニット12の形状も上記に限定されずに、様々な形状とすることが可能である。
本発明に係る放出装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す放出装置の断面図である。 図1に示す放出装置を展開して示す断面図である。 異なる放出装置の断面図である。
符号の説明
1 放出装置、 7 お香、 10 放出口
11 第1のユニット、 12 第2のユニット
21 収容室、 25 連通孔、 26 圧力制御室、 27 連通路
30 圧力制御ユニット、 31 振動板

Claims (12)

  1. 揺動することにより圧力制御室の内圧を変動させる振動板を備えた圧力制御手段と、
    前記圧力制御室と連通した連通孔と、吸排気を兼ねて大気開放になった放出口とを備えた収容室とを有し、前記収容室内で発生する成分を大気に放出可能な放出装置。
  2. 揺動することにより圧力制御室の内圧を変動させる振動板を備えた圧力制御手段と、
    吸排気を兼ねて大気開放になった放出口とを備えた収容室と、
    前記収容室と前記圧力制御室と連通する連通路とを有する放出装置。
  3. 請求項1または2において、前記圧力制御手段は前記圧力制御室の内圧を周期的に変動し、
    前記放出口から前記収容室で発生された成分が周期的に大気に放出される、放出装置。
  4. 請求項1において、前記収容室は底付きであり、前記放出口および前記連通孔は前記収容室の上方に配置されている、放出装置。
  5. 請求項2において、前記収容室は底付きであり、前記放出口は前記収容室の上方に配置され、前記連通路は前記収容室の上方に接続されている、放出装置。
  6. 請求項4または5において、前記収容室は耐熱性容器である、放出装置。
  7. 請求項1または2において、前記収容室を備えた第1のユニットと、
    この第1のユニットに対して着脱可能で、前記圧力制御室を備えた第2のユニットとを有する放出装置。
  8. 請求項7において、前記第1のユニットは耐熱性容器であり、前記収容室の天井を構成する着脱可能な蓋体を備えている、放出装置。
  9. 請求項7において、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットは上下に分離可能である、放出装置。
  10. 請求項9において、前記振動板は上下に揺動する、放出装置。
  11. 請求項9において、前記第1のユニットは、前記第2のユニットの上部に同心円状に配置されている、放出装置。
  12. 請求項7において、前記第2のユニットは、前記振動板を駆動するための動力源を収納している、放出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008041611A1 (fr) 2006-10-03 2008-04-10 Kabushiki Kaisha Tominaga Jyushi Kogyosho Instrument de saisie de poisson d'aquarium
JP2010240616A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 気液搬送装置

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