JP2006268890A - 光情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源及び光スポットを照射する光学系、並びに光スポットの位置制御装置を有し、記録媒体に照射する光スポットの位置制御を行う光情報記録再生装置において、前記記録媒体6からの戻り光を2分割してそれぞれ収束させた、前記戻り光のそれぞれの焦点付近に配置されたピンホール9A,9Bと、これらのピンホールの後方に配置された光検出器10A,10A’,10B,10B’とを有し、前記2つのピンホール一方が前記戻り光の焦点位置の前に、他方が前記戻り光の焦点位置の後に、それぞれわずかに離れて配置され、これらの2つのピンホール後方の前記2個の検出器の差動出力より、光スポットの位置制御を行う。
【選択図】 図3
Description
このため、3次元光記録再生に適した、狭間隔の複数の反射層に対してそれぞれフォーカスサーボを印加することが可能である。さらに、戻り光の焦点位置のピンホールを通した信号は、戻り光の焦点位置の前後にわずかに離れて配置された2つのピンホールを通した信号に比べて、より周辺の層からの反射光,迷光が少なく、この信号のみを用いることにより信号の品質を向上させることができる。
図2(A),図3を用いて最初の実施例を説明する。図3において、光源1からの出射光は集光レンズ2,偏光ビームスプリッタ3,1/4波長板4を通って対物レンズ5により3次元記録媒体6中に集光する。ここからの反射光は対物レンズ5,1/4波長板4を通って偏光ビームスプリッタ3により反射され、ビームスプリッタ7により2分割され、2分割された光ビームは各集光レンズ8A,8B及び各ピンホール9A,9Bを通って各2分割光検出器10A、10A’及び10B,10B’上に照射される。
TE=(A−B)+(A’−B’)となる。
ここで、トラックの溝の中心に集光スポットの位置が来ているときに、TE=0となるように光学系及び光検出器を調整しておけば、プッシュプル法により、トラッキング誤差信号TEの符号で集光スポットの位置を判定でき、トラッキングが可能になる。
さらに、層間のカウント信号としてSをモニタし、その値の変動をカウントすれば、3次元記録媒体6の反射層を集光スポットが通過した層数を数えることができる。
図4を用いて次の実施例を説明する。この実施例は、実施例1の図3の構成において、各ピンホール9A,9Bと各光検出器10A,10A’及び10B,10B’の間に、それぞれ集光レンズ13A,13Bを設けたものである。それ以外の構成に関しては、実施例1と違いはない。
図2(B),図5を用いて第3の実施例を説明する。図5において、光源1からの出射光は集光レンズ2,偏光ビームスプリッタ3,1/4波長板4を通って対物レンズ5により3次元記録媒体6中に集光する。ここからの反射光は、対物レンズ5,1/4波長板4を通って偏光ビームスプリッタ3により反射され、ビームスプリッタ7A,7B,7Cにより3分割され、3分割された光ビームは各集光レンズ8A,8B,8C、各ピンホール9A,9B,9Cを通って各光検出器10A,10B,10C上に照射される。ここで、各ピンホール9A,9B,9Cはそれぞれ各集光レンズ8A,8B,8Cの概略焦点位置に来るように配置されている。各ピンホールの開口部は集光レンズの集光ビーム径とほぼ同等程度に小さいことが必要である。
すなわち、光検出器10Bの出力Bに比べて、光検出器10A,10Cの出力(これらをそれぞれA,Cとする)は小さくなる。各ピンホールのそれに対応する集光レンズの光軸方向に関する位置と、各光検出器の出力の関係を図2(B)に示す。
第4の実施例について説明する。図6は、図5で説明した実施例とほぼ同様の作用をする構成である。しかし、前述の実施例とは異なり、各ピンホール9A,9B,9Cは、その前面のピンホール開口部の周囲が遮光面ではなく反射面となっており、さらに、この実施例においては、各集光レンズ8A,8B,8Cの光軸に対して、やや傾けて配置されている。
なお、本実施例においては、前記反射面が、各集光レンズ8A,8B,8Cの光軸に対して、やや傾けて配置されているが、これに限定されるものではない。
図7を用いて別の実施例を説明する。図7は、第4の実施例の図6における、各ピンホール9A,9B,9Cの代わりに、開口部の周囲に突起型の反射ミラーを持つ各ピンホール9A,9B,9Cを用い、さらに各2分割光検出器11A,12A,11B,12B,11C,12Cの代わりに、開口部を持つ各2分割光検出器11A,12A,11B,12B,11C,12Cあるいは、各単独光検出器11A,12A,11B,12B,11C,12Cを用いている。
図8を用いて別の実施例を説明する。図8は、図5の第3の実施例とほぼ同様の構成であるが、図5における、2つのビームスプリッタ7A、7Cの代わりに、図8においてグレーティングビームスプリッタ7を用いている。グレーティングビームスプリッタ7は入射光を回折により、0次光、±1次光に3分割することができる。3分割したそれぞれの光束は各集光レンズ8A,8B,8C、各ピンホール9A,9B,9Cを通って各光検出器10A,10B,10C上に照射される。
図9を用いてさらに別の実施例を説明する。本実施例は、第6の実施例とほぼ同様であるが、図8におけるグレーティングビームスプリッタ7の代わりに図9に示したように、グレーティングビームスプリッタ7Bと、グレーティング7A,7Cの組み合わせを用いている。グレーティングビームスプリッタ7Bは、入射光を、回折により、0次光,±1次光に3分割する。
図10,図11を用いてさらに別の実施例8,9を説明する。これらの実施例は、第1,第6の実施例とほぼ同様な構成である。図3の第1の実施例では、2個の集光レンズ8A,8Bを用いているが、図10,図11に示す実施例8,9では、集光レンズ8がグレーティングビームスプリッタ7の前に1個配置されているところが異なる。
図12を用いてさらに別の実施例10を説明する。
この実施例は、実施例8,9とほぼ同様な構成である。図10,図11の第8,第9の実施例では、グレーティングビームスプリッタ7とスペーサ14を用いているが、図12に示す実施例10では、これらの代わりに複屈折結晶14Aが用いられているところが異なる。
これまでの実施例1ないし10において、光源1に高出力のパルスレーザ等を用い、3次元記録媒体6として、2光子記録材料層と部分反射層との2層構造の繰り返しからなる多層構造を用いることができる。この場合、フォーカシングあるいはトラキング信号の検出は、実施例1〜10の構成の方法が適用できる。
2 集光レンズ
3 偏光ビームスプリッタ
4 1/4波長板
5 対物レンズ
6 3次元記録媒体
7,7A,7B,7C ビームスプリッタ(グレーティングビームスプリッタ)
8A,8B,8C 集光レンズ
9A,9B,9C ピンホール
10A,10A’,10B,10B’,10C 光検出器
11A,11B,11C 光検出器
12A,12B,12C 光検出器
13A,13B 集光レンズ
14 スペーサ
14A 複屈折結晶(ビームスプリッタ)
15 基板
Claims (13)
- 光源及び光スポットを照射する光学系、並びに光スポットの位置制御装置を有し、記録媒体に照射する光スポットの位置制御を行う光情報記録再生装置において、
前記記録媒体からの戻り光を2分割してそれぞれ収束させた、前記戻り光のそれぞれの焦点付近に配置されたピンホールと、これらのピンホールの後方に配置された光検出器とを有し、
前記2つのピンホール一方が前記戻り光の焦点位置の前に、他方が前記戻り光の焦点位置の後に、それぞれわずかに離れて配置され、これらの2つのピンホール後方の前記2個の検出器の差動出力より、光スポットの位置制御を行うことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 光源及び光スポットを照射する光学系、並びに光スポットの位置制御装置を有し、記録媒体に照射する光スポットの位置制御を行う光情報記録再生装置において、
前記記録媒体からの戻り光を少なくとも3分割してそれぞれ収束させた、分割されたそれぞれの戻り光の焦点付近に配置されたピンホールと、これらのピンホールの後方に配置された光検出器とを有し、
前記ピンホールの1つは戻り光の焦点位置に、少なくとも他の2つのピンホールは戻り光の焦点位置の前後にそれぞれわずかに離れて配置され、これらの戻り光の焦点位置の前後に配置された2つのピンホール後方の前記2個の検出器の差動出力より、光スポットの位置制御を行うことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 前記各ピンホールの後方に配置された光検出器は、それぞれ2分割されており、これらの2分割された光検出器の出力の差動を取ることにより、トラッキング誤差信号を検出することを特徴とする、請求項1または2に記載の光情報記録再生装置。
- 前記各ピンホールとその後方の光検出器との間に、結像素子を設けることを特徴とする請求項3に記載の光情報記録再生装置。
- 前記構成に加えて、
前記各ピンホールの光入射側の開口部の周囲の少なくとも一部に光反射面が形成され、
また、前記各ピンホールの前記光入射側に2分割された光検出器が配置されてなり、
前記光スポットの位置制御を行うとともに、前記各ピンホールの前方にそれぞれ配置された光検出器の差動を取ることにより、トラッキング誤差信号を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報記録再生装置。 - 前記光反射面を、前記記録媒体からの戻り光の光軸に直交する面に対して角度をつけて配設したことを特徴とする請求項5に記載の光情報記録再生装置。
- 前記ピンホールの光入射側の開口部の周囲の少なくとも一部に形成された光反射面が、突起状の形状を有することを特徴とする請求項5に記載の光情報記録再生装置。
- 前記ピンホールの光入射側の2分割された光検出器は、前記戻り光の光路外に配置されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
- 前記記録媒体からの戻り光を分割する手段として、グレーティングを用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
- 前記記録媒体からの戻り光を分割する手段として、2段に配設されたグレーティングを用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
- 前記記録媒体からの戻り光を分割する手段として、複屈折性を有する光学結晶を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
- 前記複数のピンホールを一体化したことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
- 前記複数のピンホールをを一体化するとともに、前記記録媒体からの戻り光を分割する手段と、前記複数のピンホールとを一体化したことを特徴とする請求項12に記載の光情報記録再生装置。
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