JP2006267771A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間で露光が可能な露光装置を提供する。
【解決手段】 露光装置1は外箱3aを有し、外箱3aの内部には内箱3bが設けられている。
内箱3bには遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lおよび遮光板17が設けられている。
遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17の表面には、紫外線を吸収する皮膜が設けられており、ランプ9aから照射された紫外線は、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17に照射されると、大部分が皮膜に吸収される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、露光装置に関するものである。
近年、電子機器の小型化、細密化が進み、電子機器を構成する部品においても、精度の高い微細なパターンが求められている。
特に、携帯電話やノート型パーソナルコンピュータの普及により、これらの表示装置に求められるカラー液晶ディスプレイの精細さの向上には著しいものがある。
カラー液晶ディスプレイは、通常、赤、緑、青の三原色の着色パターンを備えたカラーフィルタを有しており、赤、緑、青のそれぞれの画素に対応する電極を流れる電流を入、切させることにより、液晶がシャッタとして作動し、それぞれの画素を光が通過してカラー表示を行う。
カラーフィルタの着色方法としては、基板を染色浴に浸漬する染色法や、顔料を分散した感光性樹脂層を形成して、これをパターニングする顔料分散法などがあるが、近年、インクジェット方式で着色インクを基板に吹きつける方法が提案されている。
インクジェット方式を用いる場合、基板表面には、あらかじめ感光剤を塗布し、その後暗箱内で紫外線等を用いて基板の一部を露光することにより、親インク面と撥インク面を形成しておく必要がある。
このような処理を行った面にインクを吹きつけると、親インク面にのみインクが定着するため、所望の着色層のパターンを形成することができる。このような方法としては、以下のようなものが知られている。
(特許文献1)。
特開2001-74928号公報
しかしながら、感光剤を露光する際に用いる紫外線は、暗箱の壁面等で反射するため、反射した紫外線が、基板内で本来露光しないはずの部分にまで照射されてしまうことがある。そのため、紫外線照射装置に対して遮光部の裏側となる感光層の露光されない部分にも紫外線が到達してしまうという問題があった。
また、反射を防ぐために紫外線の出力を落として照射する必要があり、露光に時間がかかっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は反射紫外線による裏露光が少ない短時間で露光が可能な露光装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、感光層を有する基板を露光する露光装置であって、暗箱と、前記暗箱の内面に設けられ、上方を搬送される前記基板の前記感光層に対して遮光部を介して紫外線を照射する紫外線照射装置と、を有し、前記暗箱の内面には、前記紫外線照射装置から照射された紫外線を吸収する皮膜が設けられていることを特徴とする露光装置である。
前記基板は、カラーフィルタ用の基板であってもよい。
前記暗箱の内面には、所定の角度で複数の反射防止板が設けられていてもよい。
前記反射防止版の表面には、前記紫外線照射装置から照射された紫外線を吸収する皮膜が設けられていてもよい。
前記皮膜の、紫外線領域における反射率が5%以下である。
前記皮膜は、少なくとも無電解黒色ニッケル−リンメッキ、もしくは無電解黒色ニッケル−ボロンメッキを含む皮膜であってもよい。
前記感光層を構成する感光剤は、酸化チタンゾル液と、フルオロアルキルシランの加水分解溶液とを含んでもよい。
本発明では、露光装置が、暗箱の内面に紫外線を吸収する皮膜を備えており、皮膜が紫外線を吸収することにより、露光装置内での紫外線の反射を防止する。
本発明によれば、露光装置が短時間で露光を行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態であるカラーフィルタの例を説明する。
最初に、図1を用いてカラーフィルタ用の基板71の着色工程の概略を説明する。
図1は、本実施形態に係るカラーフィルタ用の基板71の着色工程を示すフローチャートあって、図2は処理前の基板71を示す図であり、図3は感光層19を形成するための基板71への感光剤の塗布工程を示す図である。
また、図4は基板71に感光剤を塗布して形成した感光層19の乾燥工程を示す図、図5は基板71の水洗工程を示す図、図6は基板71の露光工程を示す図であり、図7は基板71へのインクの吹き付け工程を示す図である。
図2に示すように、カラーフィルタ用の基板71は、ガラス基板73上にブラックマトリクス75a、75b、75c、75dを配置した構造を有している。
まず、図1および図3に示すように、ダイヘッド77を用いて、感光剤を基板71上に塗布し、感光層19を形成する(ステップ101)。
感光層19の具体例については後述する。
次に、図1および図4に示すように、乾燥機81内で基板71上に塗布した感光層19を乾燥させる(ステップ102)。
なお、この状態では、感光層19の表面はインクを弾く撥インク性を有している。
次に、図1および図5に示すように、感光層19を塗布した基板71をシャワー83で水洗する(ステップ103)。
水洗を行う目的は、一つは基板71上に付着したゴミを除去するためであるが、もう一つは、感光層19の表面に水を付着させることにより、感光剤の反応が促進され、露光における時間を短縮させるためである。
次に、図1および図6に示すように、感光層19を塗布した基板71に紫外線89を照射し、感光層19の一部を露光する(ステップ104)。
この際、基板71の裏面、即ちガラス基板73側から紫外線89を照射するため、遮光部となるブラックマトリクス75a、75b、75c、75dの上部に塗布された感光層19には紫外線89が当たらず、この部分は撥インク性を有する撥インク部87a、87b、87c、87dのままである。
一方、ブラックマトリクス75a、75b、75c、75dが載置されていない部分に塗布された感光層19には紫外線89が当たるため、この部分は紫外線によって感光されて物性が変化し、親インク性を有する親インク部85a、85b、85cとなる。
次に、ノズル等を用い、カラーインク91a、91b、91cを基板71の表面に吹きつける(ステップ105)。
この際、図7に示すように、撥インク部87a、87b、87c、87dは撥インク性を有するためカラーインク91a、91b、91cはインクが広がらず、親インク部85a、85b、85cのみにカラーインク91a、91b、91cが塗布される。
このようにして、基板71上にインクが塗布される。
ここで、感光層19を構成する感光剤の成分について説明する。
感光剤は2種類の溶液を混合してなる溶液であり、一方の溶液は少なくとも酸化チタンとアルキルシリケートを含有する溶液であり、他方の溶液は少なくともポリシロキサンを含有する溶液である。
まず、酸化チタンについて説明する。酸化チタンは、紫外線を照射した際に光触媒として作用し、チタン表面に活性酸素を生じさせ、有機物を分解する。
本実施形態においては、光の照射により生じた活性酸素が撥インク性を発現させる有機物を分解するため、親インク性に変化させる。
酸化チタンにはアナタ−ゼ型とルチル型があり、本実施形態ではいずれも使用可能であるが、アナタ−ゼ型を使用するのが好ましい。
また、酸化チタンの粒径は小さいほど、光触媒反応が効果的に起こることから、平均粒径50nm以下であることが好ましく、特に20nm以下の酸化チタンを使用することが好ましい。
次に、アルキルシリケートについて説明する。アルキルシリケートは酸化チタンの分散安定剤として用いられる。
アルキルシリケートは一般式Sin−1 (OR)2n+2(ただしSiはケイ素、Oは酸素、Rはアルキル基を示す。)で表される化合物であり、nは1〜6の範囲内、Rは炭素数が1〜4のアルキル基であるものが好ましい。
アルキルシリケートの配合量としては、アルキルシリケート中のケイ素をSiOに換算した量と、酸化チタン中のチタンをTiOに換算した量との重量比(SiO/TiO)が0.2〜1.5であるのが好ましく、特に好ましくは0.2〜1.0である。
これは、アルキルシリケートの配合量が、上記範囲より少ないと分散安定性が低下しやすく、逆に上記範囲より多いと、酸化チタンの光触媒機能が低下するからである。
次にポリシロキサンについて説明する。本実施形態では、撥インク性を有する置換基がポリシロキサンを構成するSi原子に直接結合しているポリシロキサンが用いられる。
撥インク性を有する置換基としては、具体的には、アルキル基、フルオロアルキル基、ビニル基、アミノ基、フェニル基、またはエポキシ基等が挙げられる。
この撥インク性を有する置換基が、ポリシロキサンを構成するSi原子に直接結合していることから、感光剤を塗布して感光層19を形成した際に、感光層19の表面が撥インク性を発現する。
一方、濡れ性変化層に紫外線等を照射することにより、これらの置換基は分解され、感光層19の表面が親インク性を発現する。
なお、置換基が、ポリシロキサンを構成するSi原子に直接結合している状態とは、置換基が、O原子等を介さず、Si原子に直接結合していることをいう。
また、本実施形態で用いられるポリシロキサンは、通常、複数のアルコキシル基、アセチル基、またはハロゲンを置換基とし有するものである。
このようなポリシロキサンは、加水分解により縮合し、濡れ性変化層を形成した際に、主骨格が酸化チタンの光励起により分解されないような高い結合エネルギーを有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えばゾルゲル反応等により、加水分解、重縮合して大きな強度を発揮するもの等を挙げることができる。
この場合、一般式
SiX(4−n)
(ここでYはアルキル基、フルオロアルキル基、ビニル基、アミノ基、フェニル基、またはエポキシ基を示し、Xはアルコキシル基、アセチル基またはハロゲンを示す。nは0〜3までの整数である)で示されるケイ素化合物の加水分解縮合物もしくは共加水分解縮合物であることが好ましく、上記2種類以上のケイ素化合物同士の加水分解縮合物もしくは共加水分解縮合物であってもよい。
なお、ここでYで示される基の炭素数は1〜20の範囲内であることが好ましく、また、Xで示されるアルコキシル基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基であることが好ましい。
本実施形態においては、上記撥インク性を有する置換基の中でも、フルオロアルキル基であることが特に好ましい。
上記フルオロアルキル基を含むケイ素化合物としては、フルオロアルキルシランが挙げられ、一般にフッ素系シランカップリング剤として知られたものを使用することができ、例えば以下のようなものが挙げられる。
CF(CFCHCHSi(OCH
CF(CFCHCHSi(OCH
CF(CFCHCHSi(OCH
CF(CFCHCHSi(OCH
(CFCF(CFCHCHSi(OCH
(CFCF(CFCHCHSi(OCH
(CFCF(CFCHCHSi(OCH
CF(C)CSi(OCH
CF(CF(C)CSi(OCH
CF(CF(C)CSi(OCH
CF(CF(C)CSi(OCH
CF(CFCHCHSiCH(OCH
CF(CFCHCHSiCH(OCH
CF(CFCHCHSiCH(OCH
CF(CFCHCHSiCH(OCH
(CFCF(CFCHCHSiCH(OCH
(CFCF(CFCHCHSiCH(OCH
(CFCF(CFCHCHSiCH(OCH
CF(C)CSiCH(OCH
CF(CF(C)CSiCH(OCH
CF(CF(C)CSiCH(OCH
CF(CF(C)CSiCH(OCH
CF(CFCHCHSi(OCHCH
CF(CFCHCHSi(OCHCH
CF(CFCHCHSi(OCHCH
CF(CFCHCHSi(OCHCH;および
CF(CFSON(C)CCHSi(OCH
次に露光工程で用いられる露光装置1の構造について説明する。図8は露光装置1の構造を示す図である。
図8に示すように、露光装置1は外箱3aを有し、外箱3aの内部には内箱3bが設けられている。
内箱3bには、排熱口5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i、5j、5k、5lが設けられており、排熱口5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i、5j、5k、5lを覆うようにして、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lが所定の角度で設けられている。
ランプ9a、9bは、内箱3bの内部に設けられており、ランプ9a、9bの上部には、基板71を搬送する搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gが設けられている。
ランプ9a、9bは、紫外線を照射する光源21a、21bを有している。
搬送コロ11b、11c、11e、11fの周囲には3角カバー13a,13b、13c、13dが設けられ、搬送コロ11a、11d、11gの周囲には4角カバー15a、15b、15cが設けられている。
基板71は、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g上を搬送され、ランプ9a、9bから照射される紫外線によって露光される。
搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gの上部には遮光板17が設けられている。
次に、遮蔽板7g、遮光板17の構造について詳細に説明する。図9は図8の、遮蔽板7g付近をB方向から見た斜視図であり、図10は図8の遮光板17付近のC方向矢視図である。
まず、遮蔽板7gの構造について説明する。
図9に示すように、遮蔽板7g、7hは、「く」の字形状をしており、その一端は内箱3bにボルト8g、8h等を用いて接続されている。
なお、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7i、7j、7k、7lの構造も同様であるため、説明を省略する。
次に遮光板17の構造について説明する。
図10に示すように、遮光板17は平板状の形状を有しており、ランプ9a、9bの上部には開口部である露光部17a、17bが設けられている。
即ち、基板71は、露光部17a、17bの上部にある部分のみがランプ9a、9bによって露光される。
ここで、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17の表面には、紫外線を吸収する皮膜が設けられており、ランプ9a、9bから照射された紫外線は、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17に照射されると、大部分が皮膜に吸収される。
このような皮膜としては、黒色皮膜が用いられるが、200〜400nmの紫外線領域の反射率が5%以下、好ましくは1%以下であることが好ましい。
このような紫外線が照射された皮膜は紫外線のエネルギーを吸収して高温となるため、皮膜には耐熱性も要求される。
紫外線を吸収し、かつ耐熱性を具備する皮膜としては、無電解黒色ニッケルーリンメッキ、あるいは無電解黒色ニッケルーボロンメッキ等が用いられる。
また、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lは、所定の角度で内箱3bに設けられているため、仮に遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lの表面で紫外線が反射しても、反射した紫外線は基板に照射されることはない。
例えば図8に示すように、仮にランプ9aから照射された紫外線10a、10b、10cが遮蔽板7d、7e、7gの表面で反射した場合、反射光は隣接する遮蔽板7e、7fに照射される。
その後、反射光は、いずれかの遮蔽板に吸収されるまで、もしくは排熱口より外側に排出されるため、基板71に照射されることはない。
さらに、もし、反射光が迷光10d、10eとなって基板71側に照射されたとしても、その大部分は遮光板17に吸収されるため、迷光10d、10eが基板71に照射される量はほとんどない。
このように、本実施の形態では、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17の表面には、紫外線を吸収する皮膜が設けられ、かつ遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lは、所定の角度で内箱3bに設けられているため、露光装置1内で反射した紫外線が、基板71内で本来露光しないはずの部分にまで照射されてしまうことを防ぐことができる。
次に、ランプ9aの構造について詳細に説明する。図11はランプ9aの構造を示す断面図である。なお、ランプ9bの構造は、ランプ9aの構造と同様であるため、説明を省略する。
図11に示すように、ランプ9aは、光源21aを有し、光源21aの上部にはコールドフィルタ23が設けられている。
また、光源21aの周囲には反射板25a、25bが設けられている。
コールドフィルタ23と反射板25a、25bの間には排熱口27a、27bが設けられており、反射板25a、25bの間には排熱口29が設けられている。
これは、光源21aは紫外線照射時に高温となるため、外部に熱を排出する必要があるからである。
コールドフィルタ23は、ガラス31と、その表面に設けられた熱線吸収フィルタ33からなる。
熱線吸収フィルタ33は、光源21aから照射される紫外線の熱を吸収する。
熱線吸収フィルタ33の材料としては、例えば金属酸化物が用いられ、これをガラス31の表面に蒸着する。
コールドフィルタ23を設けることにより、光源21aから照射された紫外線の熱がコールドフィルタ23に吸収されるため、基板71等に照射される熱量が減少する。そのため、露光装置1内の温度上昇を防ぐことができる。
従って、遮蔽板上の皮膜の劣化を抑制し、耐久性を向上させることができる。
一方、反射板25a、25bは、ガラス35a、35bとその表面に設けられた反射膜37a、37bからなる。
反射膜37a、37bは、光源21aから照射される紫外線を光源21aの上面に反射する。
反射膜37a、37bの材料としては、例えば誘電体多層膜が用いられる。
図11に示すように、反射板25a、25bを設けることにより、光源21aの上面に照射された紫外線39b、39c、39dだけでなく、光源21aの側面や下面に照射された紫外線39a、39eも光源21aの上面に照射されるため、基板71に照射される紫外線量を増やすことができる。
従って露光時間を短縮することができる。
ところで、本実施形態では、図6に示したように、基板71の下面から紫外線を照射するが、この際、紫外線の波長によっては、ガラス基板73を透過することができず、ガラス基板73上に塗布されている感光層19を露光できない場合がある。
図12は、紫外線の波長と、紫外線のガラス基板73への透過率の関係を示したグラフである。
図12に示すように、紫外線の波長が短くなるほど、透過率が低くなっている。
そのため、本実施形態で使用する光源21aは、長波長紫外線、具体的には波長が280〜365nm、更に好ましくは300〜350nmの波長を主として照射する光源であることが好ましい。
このような光源としては、例えばメタルハライドランプが挙げられる。
なお、メタルハライドランプとは、発光管の中に、水銀等に加えて金属ハロゲン化物を封入した光源である。
次に、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gおよび3角カバー13a,13b、13c、13d、4角カバー15a、15b、15cの構造について詳細に説明する。
図13は、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gおよび3角カバー13a,13b、13c、13d、4角カバー15a、15b、15cの構造を示す図である。
また、図14は、図8の搬送コロ11b、11c付近の拡大図である。
図13に示すように、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gは円筒形状を有し、平面部は連結板16a、16bに軸支されている。
基板71を搬送する際は、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gは図示しないモータ等により回転し、基板71をA方向に搬送する。
また、ランプ9a、9bに隣接する搬送コロ11b、11c、11e、11fの周囲には、3角カバー13a,13b、13c、13dが設けられており、
それ以外の搬送コロ11a,11d、11gには、4角カバー15a、15b、15cが設けられている。
3角カバー13a,13b、13c、13dおよび4角カバー15a、15b、15cは、ランプ9a、9bから照射される紫外線の熱が、搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gに伝わらないようにするために設けられる。
ランプ9a、9bから照射される紫外線の熱が、搬送コロに伝わると、搬送コロが熱によって変形し、基板71の移動に支障が出る恐れがあるため、このようなカバーを設ける必要がある。
なお、全てのカバーを3角カバーにしてもよいが、少なくともランプ9a、9bに隣接する搬送コロ11b、11c、11e、11fの周囲には3角カバーを設けるのが望ましい。
これは3角カバーの方が、4角カバーよりも光源からの距離が遠くなるため、熱の影響を受けにくくなるからである。
例えば、図14に示すように、搬送コロ11b、11cの周囲に三角カバー13a,13b、もしくは4角カバー14a,14bを設ける場合を考えるとする。
この場合、三角カバー13a,13bを設けると、光源21aと三角カバー13a,13bとの距離51a、51bは、4角カバー14a,14bを設けた場合の距離53a、53bよりも長くなる。
そのため、三角カバー13a,13bは4角カバー14a,14bと比べて熱の影響を受けにくくなり、それに伴い、搬送コロ11b、11cも熱の影響を受けにくくなる。
このように、本実施の形態によれば、遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7l、内箱3bおよび遮光板17の表面には、紫外線を吸収する皮膜が設けられ、かつ遮蔽板7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7lは、所定の角度で内箱3bに設けられているため、露光装置1内で反射した紫外線が、基板71内で本来露光しないはずの部分にまで照射されてしまうことを防ぐことができる。
従って、ランプ9a、9bの出力を上げることができ、短時間で露光ができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明の装置は、カラーフィルタの着色層を設けるとき以外にも、有機ELの発光層を設けるとき、ディスプレイの電極を設けるとき、基板に電子回路を設けるとき等の微細なパターンを形成する際にも利用することができる。
また、基板上に遮光部を設けて、基板、遮光部、及び感光層が一体になった例について説明してきたが、感光層付基板と遮光部が別体となっていてもよく、また、遮光部はブラックマトリクス以外にも、ストライプ状でも曲線状であってもよい。
カラーフィルタ用の基板71の着色工程を示すフローチャート 処理前の基板71を示す図 感光層19を形成するための基板71への感光剤の塗布工程を示す図 基板71に感光剤を塗布した感光層19の乾燥工程を示す図 基板71の水洗工程を示す図 基板71の露光工程を示す図 基板71へのインクの吹き付け工程を示す図 露光装置1の構造を示す図 図8の、遮蔽板7g付近をB方向から見た斜視図 図8の遮光板17付近のC方向矢視図 ランプ9aの構造を示す断面図 紫外線の波長と、紫外線のガラス基板73への透過率の関係を示したグラフ 搬送コロ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11gおよび3角カバー13a,13b、13c、13d、4角カバー15a、15b、15cの構造を示す図 図8の搬送コロ11b、11c付近の拡大図
符号の説明
1…………露光装置
3a………外箱
3b………内箱
5a………排熱口
7a………遮蔽板
9a………ランプ
11a……搬送コロ
13a……3角カバー
15a……4角カバー
17………遮光版
17a……露光部
19………感光層
21a……光源
23………コールドフィルタ
25a……反射板
27a……排熱口
29………排熱口
31………ガラス
33………熱線吸収フィルタ
35a……ガラス
37a……反射膜
71………基板
73………ガラス基板
75a……ブラックマトリクス
77………ダイヘッド
81………乾燥機
83………シャワー
85a……撥インキ部
87a……親インキ部
89………紫外線
91a……カラーインク

Claims (6)

  1. 感光層を有する基板を露光する露光装置であって、
    暗箱と、
    前記暗箱の内面に設けられ、上方を搬送される前記基板の前記感光層に対して遮光部を介して紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    を有し、
    前記暗箱の内面には、前記紫外線照射装置から照射された紫外線を吸収する皮膜が設けられていることを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板は、カラーフィルタ用の基板であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記暗箱の内面には、所定の角度で複数の反射防止板が設けられ、
    前記反射防止版の表面には、前記紫外線照射装置から照射された紫外線を吸収する皮膜が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の露光装置。
  4. 前記皮膜は、紫外線領域における反射率が5%以下であることを特徴とする請求項1記載から請求項3のいずれかに記載の露光装置。
  5. 前記皮膜は、少なくとも無電解黒色ニッケル−リンメッキ、もしくは無電解黒色ニッケル−ボロンメッキを含む皮膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の露光装置。
  6. 前記感光層を構成する感光剤は、少なくとも酸化チタンゾル液と、フルオロアルキルシランの加水分解溶液とを含むことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
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