JP2006267038A - マイクロ総合分析システム - Google Patents

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Akihisa Nakajima
彰久 中島
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Abstract

【課題】
検体と試薬とが予め収容された検査チップを、検査装置内に組み込んで必要な情報を自
動的に検出するようにしたマイクロ総合分析システムにおいて、作動用の流体を供給するマイクロポンプとチップ側との接続部を密着させ、試料必要量の最小量化を図り、かつ解析精度を高めることを目的とする。
【解決手段】
積層体からなる一枚の検査チップ1内に検体と試薬とを予め収容し、別々の流路から合
流流路へと作動用の流体を用いて送液し、その後、微細流路6内で合流させて反応を促進し、検出部7で混合液の情報を自動的に検出するようにしたマイクロ総合分析システムにおいて、流体制御検出装置2と検査チップ1との接続部に加圧機構を介在させ、この加圧機構の作用により、液の漏洩を防止するとともに、温度制御を確実に行なうようにしたことを特徴としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、検体中に含まれる生体物質と試薬との混合などが微細流路内で行われる検査チップを流体制御検出装置内に着脱自在に組み込むことにより、検査チップ内の必要とされる情報を光学的手段などにより自動的に検知するマイクロ総合分析システムに関する。
近年、マイクロマシン技術および超微細加工技術を駆使することにより、従来の試料調製、化学分析、化学合成などを行うための装置、手段(例えばポンプ、バルブ、流路、セ
ンサーなど)を微細化して1チップ上に集積化したシステムが開発されている。
これは、μ−TAS(Micro Total Analysis System)、バイオリアクタ、ラブ・オン・
チップ(Lab-on-chips)、バイオチップなどとも呼ばれ、医療検査・診断分野、環境測定分野、農産物製造分野などでその応用が期待されている。
とりわけ遺伝子検査に見られるように、煩雑な工程、熟練した手技、機器類の操作などが必要とされる場合には、自動化、高速化および簡便化されたミクロ化分析システムとしての検査チップは、コスト、必要試料量、所要時間のみならず、時間および場所を選ばない分析を可能とすることができるので、その恩恵は多大と言える。
臨床検査を始めとする各種検査を行う現場では、場所を選ばず迅速に結果を出すこれらの検査チップにおける分析の定量性、解析の精度、経済性などが重要視される。一方、検査チップではそのサイズ、形態からの厳しい制約を受けるため、シンプルな構成で、高い信頼性の送液システムを確立することが要求される。そのため、精度が高く、信頼性に優れるマイクロ流体制御素子が求められている。これに好適なマイクロポンプシステムを本発明者らはすでに提案している(特許文献1および特許文献2)。
また、試料の必要量を極少量とし、必要とされる試薬量も少なくて済む分析の微量化を図ることは、検査チップに求められる最大課題である。これを実現するには、混合流路もしくは反応室で液体(検体および試薬)同士を効率良く混合する必要がある。加えて微量の反応生成物を高感度でしかも簡便に検出、または定量できる機構も必要とされている。
そこで、上記のマイクロポンプシステムを装置本体内に配置した検査装置内に検査チップをセットすることにより、情報の自動分析を可能としたマイクロ総合分析システムが提案されている。
このようなマイクロ総合分析システムにおいて、例えば、検査チップは、検査対象となる検体と、該検体の情報を検知するための試薬とが、予め別々の部位に収容され、さらに、これらの検体収容部と試薬収容部とが液通路で連通され、この連通路内で検体と試薬とが混合され、下流に向かって送液されながら効率良く反応される構造となっている。そして、検査チップには、検体と試薬との混合を促す作動流体を外部から導入するために、液通路の上流側に流路開口を備えたマイクロポンプ接続部が具備されている。
一方、検査チップを検査するための検査装置には、所定の作動流体を上記検査チップ側に供給するためのマイクロポンプが具備され、このマイクロポンプが配列されたマイクロポンプユニットの下流側が、上記検査チップのマイクロポンプ接続部に接続される。そして、検査装置には、マイクロポンプが配列されたマイクロポンプユニットの他、検査対象の情報を検知するための検出ユニット、および検査チップの所定部位における温度を所定
温度に設定する温度制御ユニットなどが具備されている。このような検査装置は、各ユニットにより流体の流れ速度や、検出部の温度などが制御されるので、流体制御検出装置とも称されている。
このように検査チップと流体制御検出装置とから構成され、必要な情報を自動的に検出するマイクロ総合分析システムでは、流体制御検出装置から適宜な作動流体がマイクロポンプを介して検査チップ側に導出され、この作動流体の送液に伴って検体と試薬とが混合され、所定温度に設定された反応部において反応が行われ、検出部において、例えば、光学的検知手段からなる検出ユニットで検体の情報が検出されている。
特開2001−322099号公報 特開2004−108285号公報
ところで、マイクロ総合分析システムでは、検査チップ側に具備されたマイクロポンプ接続部と、流体制御検出装置側に具備された検査チップ接続部とを互いにドッキングさせて液通路の連通などを図る必要がある。
しかしながら、このような接続部分は、検査チップが着脱自在に装着される部分でもあるため、液漏れが発生しやすい。仮に、この部分の接続が確実に行われていないと、必要試料量の減量化を図る上で支障となる。また、流体制御検出装置側の温度制御ユニットと検査チップとが確実に密着されていないと、検査チップにおける試薬収容部や反応部での温度にバラツキが生じ、不具合が生じる虞がある。しかも、時間当たりの検査チップの処理数をより一層多くするには、これまで以上に接続部分の密封性を高める必要があり、多量の検体の分析が見込まれる将来の必要を考慮すると、一層の改善が求められている部分でもある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、検査チップを流体制御検出装置に組み込んで必要な情報を自動的に検出するようにしたマイクロ総合分析システムにおいて、接続部分での液漏れの発生を可及的に防止し、温度制御などを一定に維持することを可能にするマイクロ総合分析システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るマイクロ総合分析システムは、
積層体から構成され、
検査対象となる検体が収容される検体収容部、前記検体に加えられる試薬が収容される試薬収容部、前記検体収容部に収容された検体と前記試薬収容部に収容された試薬とを混合する微細流路を備えるとともに、当該検査チップ本体における流体の流れ方向上流側にマイクロポンプ接続部を有し、前記検査チップ本体における流れ方向下流側に検査流体検出部を有する検査チップと、
前記検査チップが着脱自在に装着されることにより当該検査チップ内の情報を自動的に検知する流体制御検出装置とから構成されるマイクロ総合分析システムであって、
前記検査チップの前記マイクロポンプ接続部を、前記流体制御検出装置の前記検査チップ接続部に装着するにあたり、
液体の漏洩防止あるいは熱伝導効率を促すための加圧機構を具備させたことを特徴としている。
係る構成のマイクロ総合分析システムによれば、加圧手段が具備されることにより、液漏れの発生を積極的に防止することができるとともに、温度制御ユニットによる温度調整などを正しく行うことができる。
また、本発明では、前記流体制御検出装置は、
前記検査チップに作動流体を供給するための流路開口を有する検査チップ接続部と、前記検査チップ内の混合液中に含まれる情報を検知する検出ユニットと、前記検査チップの所定部位における温度を所定の温度に設定する温度制御ユニットと、前記検査チップの前記マイクロポンプ接続部に作動流体を供給するポンプユニットと、を備えており、
前記加圧機構は、前記流体制御検出装置の前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記検査チップを載置する搬送トレイのいずれかに具備されていることが好ましい。
さらに、本発明は、前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記搬送トレイの、いずれか自身が構成していても良い。
このような構成であれば、既設の部材を用いて効果的に加圧機構を構成することができる。
また、本発明は、前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記搬送トレイ、とは異なる別部材により構成されていても良い。
このような構成であっても加圧機構を構成することができる。
さらに、前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニットのいずれか一つと、前記搬送トレイとの間に構成されていても良い。
また、本発明では、前記加圧機構は、位置決め手段を有していることが好ましい。
このような構成であれば、常に正しい位置に検査チップを案内することができるので、加圧機構を良好に発揮させることができる。
また、前記加圧機構は、圧縮変形可能なシート部材が介装されていることが好ましい。
このような構成によれば、シート部材が締付けられることにより、液漏れを防止することができる。
また、本発明では、前記加圧機構は、前記流体制御検出装置における前記検査チップ接続部と、前記検査チップを載置するための前記チップ搬送トレイとの間が適宜な手段で挟持されることが好ましい。
このような構成であれば、両側からピンで押圧したり、電磁石を用いたりして外方からの操作で加圧手段を構成することも可能である。
さらに、本発明では、前記位置決め手段は、前記検査チップまたは前記流体制御検出装置のいずれか一方に形成された案内溝により移動が案内されることが好ましい。
このような構成による位置決め手段によれば、簡単な構成で所定位置に案内することができる。
また、本発明では、前記位置決め手段は、前記検査チップおよび前記流体制御検出装置に形成された孔と、これらの孔内に挿入されるピン部材とから構成されることが好ましい。
このような構成であれば、ピンを孔の内部に刺し通すことにより、位置決めを行うことができるとともに,ピンを引き抜くことにより位置決めの係合を解除することができる。
さらに、前記位置決め手段は、検査チップの側辺の一部に形成された切欠き部と、前記流体制御検出装置に設けた凸部と、から構成しても良い。
このような構成であっても比較的容易な構造で位置決め手段を構成することができる。
本発明に係るマイクロ総合分析システムによれば、特に流体制御検出装置側のポンプユニットと検査チップのマイクロポンプ接続部との間において、充分な密着性を確保することができる。したがって、流路からの液漏れは勿論のこと、ひいてはコンタミネーションの発生を防止することもできる。また、温度制御ユニットを加圧することにより検査チップの所定部位における温度調整を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るマイクロ総合分析システムを示したものである。
このマイクロ総合分析システム10は、樹脂製の一枚のチップからなる検査チップ1と、この検査チップ1を所定位置にセットして、必要な情報を検査する流体制御検出装置2とから構成されている。
検査チップ1は、例えば、血液または喀痰などから抽出された遺伝子検体を注入することにより、チップ内でICAN法などによる遺伝子増幅反応およびその検出を自動的に行い複数の遺伝子について同時に遺伝子診断ができるように構成されたものである。この検査チップ1は、縦横の長さが数センチのチップであり、このチップ内に例えば、2〜3μL程度の血液検体を滴下し、その後、流体制御検出装置2内に装着するだけで、自動的に増幅反応およびその検出ができる構成となっている。
検査チップ1は、プラスチック樹脂、ガラス、シリコーン、セラミックスなどの適宜な部材を組み合わせた積層体により形成されるもので、好ましくは、加工が容易で安価、かつ焼却廃棄が容易なプラスチック樹脂によって形成される。
例えばポリスチレン樹脂は、成型性に優れ、ストレプトアビジンなどを吸着する傾向が強く、微細流路上に検出部位を容易に形成することができる。また、蛍光物質または呈色反応の生成物などを光学的に検出するために、検査チップ1の表面は透明となっていることが必要である。
このような検査チップ1の構造を概略的に示せば、図2に示したように、形成されている。
すなわち、検査チップ1は、血液などの検体が収容される検体収容部3と、例えば遺伝子増幅反応に用いる試薬が収容される試薬収容部4と、この検体収容部3から分岐して接続された液通路3aと、試薬収容部4に一端が接続された液通路4aと、これら液通路3aおよび液通路4aとがY字流路を介して接続された微細流路6などを有しており、各微細流路6の途中に検査流体検出部7が構成されている。そして、この検査流体検出部7では、例えば、LEDなどの発光素子8aと受光素子8bなどからなる光学的検出装置8によって必要な情報が検出される。なお、検査流体検出部7の下流側には、検出後の混合流体を貯留するための廃液収容部9が形成されている。
このような検査チップ1は、ディスポーサブルとして用いられるが、検体収容部3内に検体あるいは作動用の流体を外部から供給できるように、検体収容部3に開口3bが形成されている。同様に、試薬収容部4も、外部から試薬あるいは作動用の流体を供給できるように、開口4bが形成されている。本実施例では、開口4bを介して外部から作動流体が供給される構造となっている。なお、検体収容部3から廃液収容部9までに至る各液通路には、エアー抜きなどのために小さな開口が形成されることにより、流体が流れるように構成されている。
このような検査チップ1には、後に詳述する流体制御検出装置2を介して検体収容部3および試薬収容部4内にそれぞれ作動流体が導入される。そして、検体収容部3内に導入された作動流体により、検体収容部3内の検体が分岐通路3a内に配送される。また、流体制御検出装置2を介して試薬収容部4内に作動流体が導入されると、その作動流体により、試薬が液通路4aからY字通路へ配送される。このようにして、液通路3aあるいは液通路4a内から供給されてくる検体と試薬とが1つの通路内で合流され、各微細流路6内で所定の反応が行われる。
一方、図1に示したように、検査チップ1が着脱自在に装着される検査装置としての流体制御検出装置2は、任意の場所で検査を行うことができるように、軽量小型化が達成されている。また、パネル面に検査チップ1を挿入するための入口14と、検出結果を外方に表示するための表示部18とが形成されている。入口14には、検査チップ1を載置して装置本体12の内方へ案内するための検査チップ搬送トレイ22が装置本体12の内方に向かって出没自在に配置され、この検査チップ搬送トレイ22を矢印方向に手で操作するか、あるいは図示しない制御盤からボタン操作を行うことにより、この搬送トレイ22の移動とともに検査チップ1が装置本体12の内方に案内される構造となっている。つまり、装置本体12の所定位置に配置された検査チップ接続部と、検査チップ1のマイクロポンプ接続部とがドッキングされ、そこから作動流体の供給が検査チップ1側に行われて、装置本体12内で検査対象の検出が行われるようになっている。
流体制御検出装置2の装置本体12内には、図3および図4に示したように、上記検査チップ1内に作動流体を供給するマイクロポンプを備えたポンプユニット26と、検査チップ1内の混合液の情報を検知する検出ユニット8と、検査チップ1の試薬収容部や反応部などの所定部位における温度を所定の温度に設定する温度制御ユニット38などからなる主要検出ユニット60が具備されている。また、ポンプユニット26の下流には、検査チップ接続部64が形成され検査チップ1側に作動用の流体が供給される。
さらに、ポンプユニット26の上流側には、マイクロポンプの駆動を制御するポンプ制御装置28と、作動流体31を貯留する作動流体貯留タンク30とが設けられている。
上記マイクロポンプとしてはピエゾポンプを用いることが好ましい。詳細については、上記特許文献1および2に記載されている。このようなピエゾポンプによれば、ポンプの駆動電圧および周波数を変えることにより液体の送液方向、送液速度を制御することができる。
主要検出ユニット60では、ポンプ制御装置28からの指令信号に従って、作動流体貯留タンク30から作動流体31がポンプユニット26に供給され、このポンプユニット26のマイクロポンプから、下流に設けられた検査チップ接続部64を介して検査チップ1側に作動流体31が供給され、検体収容部3または試薬収容部4へ供給される。
その後、図2に示したように、検体収容部3内の検体と、試薬収容部4内の試薬とがY字流路を介して合流して混合され、微細流路6内の温度制御ユニット38により所定の温度に昇温され、反応が促進され、しかる後、検出ユニット8により反応が検出される。
本発明の分析システムでは、特に、遺伝子または核酸の検査に好適に用いることができる。その場合、検査チップ1の微細流路は、PCR増幅に適した構成とされるが、遺伝子検査以外の生体物質についても基本的な流路構成は略同一になる。
遺伝子検査用の試薬類には、遺伝子増幅に用いられる各種試薬、検出に使用されるプローブ類、発色試薬とともに、必要であれば前処理試薬を含めても良い。
試薬と試薬との混合、および検体と試薬との混合は、単一の混合部で所望の比率で混合
してもよく、あるいは何れかもしくは両方を分割して複数の合流部を設け、最終的に所望の混合比率となるように混合しても良い。そうした反応部位の態様は特に限定されるものではなく、様々な形態および様式が考えられるので、図2に限定されるものではない。
いずれにしろ、本実施例によるマイクロ総合分析システム10では、検査チップ1を流体制御検出装置2内に組み込んだときに、液通路などを連通させるために、検査チップ1側のマイクロポンプ接続部1aと、流体制御検出装置2側の検査チップ接続部64とを密接に接続する必要がある。
このような密着は、例えば、マイクロポンプユニット26と検査チップ1との間に加圧機構を設けることによって行なうことができる。
この加圧機構としては、検査チップ1をどのように流体制御検出装置2に組み付けるかにより、様々な態様を考えることができる。なお、図1では、流体制御検出装置2に、検査チップ1を載置するための搬送トレイ22が具備されているが、勿論、この搬送トレイ22は必須のものではなく、後述するように、このような搬送トレイ22が無い流体制御検出装置2にも適用可能である。
ここで、加圧機構としては、風力装置、吸引装置、電磁石、などを利用することもできる。また、加圧機構は、ポンプユニット26、検出ユニット8、温度制御ユニット38、あるいは搬送トレイ22などに具備させることができる。
例えば、図1に示した検査チップ搬送トレイ22を装置本体12の入口14から内部に挿入して、装置本体12内の主要検出ユニット60まで搬送トレイ22を搬送して所定位置にセットする場合、主要検出ユニット60の所定位置に到達した時点で、下方から上方、あるいは上方から下方に向かって、適宜な手段、例えばシリンダーなどで若干押圧することで加圧機構を構成することもできる。風力装置、吸引装置などで行なっても良い。また、この加圧機構は、ポンプユニット26と、検査チップ1を載置する検査チップ搬送トレイ22との間に構成することもできる。検査チップ1の表面に他の部材を接触させる場合は、破損欠損などが生じないように、フェルトなどからなる弾性体を用いることが好ましい。ポンプユニット26と検査チップ搬送トレイ22との間に加圧機構を構成する場合、図5に示したように、互いの接続面に圧縮変形可能なシール部材66を介在させることもできる。 このようなシール部材66は、予め検査チップ接続部64側の接続面に交換
可能に取り付けることが好ましい。このような加圧機構は、ポンプユニット26を利用して構成することが一般的であるが、部材の配置、周囲の構成によっては、温度制御ユニット38あるいは検出ユニット8を利用することもできる。
なお、温度制御ユニット38は、試薬収容部4内に予め収容される試薬の温度を一定温度以下に設定するペルチェ素子40と、微細流路6内で検査と試薬との混合液の反応を促進するために加熱を行なうヒータ42などから構成されている。これらのペルチェ素子40とヒータ42とを検査チップ1に確実に密着させれば、試薬の品質を長時間にわたって良好な状態に保つことができ、また、試薬と検体とが合流した後には、反応を促進させ速やかに検出結果を得ることができる。
さらに、上記加圧機構は、位置決め手段が具備されていることが好ましい。
位置決め手段としては、図6に示したように、搬送トレイ22に溝46を形成し、この溝46に沿って検査チップ1を所定位置に案内する位置決め手段であっても良い。あるいは、図7に示したように、ポンプユニット26の検査チップ接続部64に少なくとも2つの孔68を形成し、かつチップ1にこれに対応する孔48,48を形成し、これらの孔68,48同士をセンサなどで合致させ、上方からピン70あるいは突起などを差し込むようにする位置決め手段であっても良い。
また、図8に示したように、検査チップ1の側辺部に切欠き34、34を形成し、これらの切欠き34、34に凸部70を合致させる構造でも良い。
さらに、検査チップ1と流体制御検出装置2との接続部に介在される加圧機構を、温度制御ユニット38にも適用すれば、検査チップ1とペルチェ素子40あるいは検査チップ1とヒータ42とが正しい状態で接するようになるので、検査チップ1における試薬収容部、反応部などの所定部位の温度制御を正しく行なうことができる。
このように位置決め手段は、様々な態様が考えられ、上記実施例に何ら限定されるものではない。
さらに、本発明では、流体制御検出装置2の内部にシリカゲルなどを搭載することもできる。このような乾燥剤を介在させれば、周囲の環境を積極的に乾燥させることができるので、空気中の塵埃などを吸着してしまうこともなく、解析精度の向上に寄与する。また、検査チップ1とポンプユニット26との接続部(マイクロポンプ接続部1aおよび検査チップ接続部64)における水分の付着に起因するこの接続部からの液漏れを防止できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されない。
例えば、上記実施例では、流体制御検出装置2に搬送トレイ22が具備されているが、流体制御検出装置2にこのような搬送トレイ22が具備されていない場合にも本発明は適用できる。
図9は、本発明の他の実施例を示したもので、特に、搬送トレイ22が具備されていない流体制御検出装置2の内部の構造を示したものである。なお、図9では、図3と同一要素を同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施例では、検査チップ1の下面にマイクロポンプ接続部1aが開口され、ポンプユニット26の上面に、検査チップ接続部64が開口して形成されている。そして、検査チップ1は、開口部を下方にした姿勢でポンプユニット26の上面に配置されている。
なお、この実施例では、ポンプユニット26の載置面下方に、バネあるいはゴムなどの弾性体52が介在されている。このような弾性体52を介在させることにより、検査チップ1とポンプユニット26との間の相対的な傾きを吸収することができ、これにより、両者の密着性が向上されている。
さらに、この実施例では、検査チップ1の上方に、油圧やばね力あるいはモーターの力による加圧機構50が設置されている。
このような加圧機構50が介在されることにより、図10に示したように、ポンプユニット26と検査検査チップ1との間の密着性が向上され、液漏れなどを可及的に防止することができる。
図11および図12は、さらに他の実施例を示したものである。この実施例でも、上記した図9の場合と同様に、流体制御検出装置2は搬送トレイ22が具備されていない。
この実施例の流体制御検出装置2では、装置本体12の前面に開閉自在なドア56が具備され、ドア56の内方に、ポンプユニット26が収容されている。そして、検査チップ1の検査を行う場合には、先ず、このドア56を図示したように開とし、内方に配置されたポンプユニット26上に、検査チップ1を直接、作業者の手操作により配置すれば良い。このような場合の加圧機構50としては、例えば、上下動可能な板材58を別部材として用意し、その別部材の板材58の上方から、油圧、バネ力、モーターなどの力を作用さ
せることもできる。勿論、風力であっても良い。板材58として、例えば、発泡スチロールやベークライトなどの断熱材を用いれば、加熱、冷却温度などが安定するため、精度良く検査を行うことができる。このような構成の加圧機構50であっても、上記実施例と同様に、検査チップ1とポンプユニット26との間の密着性を向上させることができる。
さらに、本発明に係る加圧機構は、搬送トレイ22、温度制御ユニット38、あるいはポンプユニット26自体であっても良い。これらの重力を利用して、加圧機構を構成することもできる。
図1は本発明の一実施例によるマイクロ総合分析システムの斜視図である。 図2は図1に示したマイクロ総合分析システムに使用される検査チップの検査方法の概略を説明する図である。 図3は図1に示した流体制御検出装置の内部に具備された主要検出ユニットに検査チップがドッキングされたときの概略断面図である。 図4は図3に示した主要検出ユニットの概略斜視図である。 図5は図3に示した主要検出ユニットに関連して具備された加圧機構の一例として、シール材を用いたときの断面図である。 図6は本発明のマイクロ総合分析システムの加圧機構に具備された位置決め手段の一例を示した説明図である。 図7は本発明のマイクロ総合分析システムの加圧機構に具備された位置決め手段の他の一例を示した説明図である。 図8は本発明のマイクロ総合分析システムの加圧機構に具備された位置決め手段の他の一例を示した説明図である。 図9は本発明のマイクロ総合分析システムの他の実施例において検査チップがポンプユニットにドッキングされたときの概略断面図である。 図10は、図9に示した他の実施例に具備された加圧機構の作用を示す概略図である。 図11は、本発明のさらに他の実施例によるマイクロ総合分析システムの斜視図である。 図12は、図11に示した流体制御検出装置の内部の構造を示した概略図である。
符号の説明
1 検査チップ
2 流体制御検出装置
3 検体収容部
3a 流路
4 試薬収容部
7 検査流体検出部
8 光学的検出装置
8a 発光素子
8b 受光素子
12 装置本体
14 入口
18 表示部
22 検査チップ搬送トレイ
26 ポンプユニット
28 ポンプ制御装置
30 作動流体貯留タンク
34 切欠き
38 温度制御ユニット
48 孔
50 加圧機構
64 検査チップ接続部
70 凸部

Claims (11)

  1. 積層体から構成され、
    検査対象となる検体が収容される検体収容部、前記検体に加えられる試薬が収容される試薬収容部、前記検体収容部に収容された検体と前記試薬収容部に収容された試薬とを混合する微細流路を備えるとともに、当該検査チップ本体における流体の流れ方向上流側にマイクロポンプ接続部を有し、前記検査チップ本体における流れ方向下流側に検査流体検出部を有する検査チップと、
    前記検査チップが着脱自在に装着されることにより当該検査チップ内の情報を自動的に検知する流体制御検出装置とから構成されるマイクロ総合分析システムであって、
    前記検査チップの前記マイクロポンプ接続部を、前記流体制御検出装置の前記検査チップ接続部に装着するにあたり、
    液体の漏洩防止あるいは熱伝導効率を促すための加圧機構を具備させたことを特徴とするマイクロ総合分析システム。
  2. 前記流体制御検出装置は、
    前記検査チップに作動流体を供給するための流路開口を有する検査チップ接続部と、前記検査チップ内の混合液中に含まれる情報を検知する検出ユニットと、前記検査チップの所定部位における温度を所定の温度に設定する温度制御ユニットと、前記検査チップの前記マイクロポンプ接続部に作動流体を供給するポンプユニットと、を備えており、
    前記加圧機構は、前記流体制御検出装置の前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記検査チップを載置する搬送トレイのいずれかに具備されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ総合分析システム。
  3. 前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記搬送トレイの、いずれか自身が構成していることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ総合分析システム。
  4. 前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニット、前記搬送トレイ、とは異なる別部材により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ総合分析システム。
  5. 前記加圧機構は、前記検出ユニット、前記温度制御ユニット、前記ポンプユニットのいずれか一つと、前記搬送トレイとの間に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ総合分析システム。
  6. 前記加圧機構は、位置決め手段を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロ総合分析システム。
  7. 前記加圧機構は、圧縮変形可能なシート部材が介装されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマイクロ総合分析システム。
  8. 前記加圧機構は、前記流体制御検出装置における前記検査チップ接続部と、前記検査チップを載置するための前記チップ搬送トレイとの間が適宜な手段で挟持されることにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ総合分析システム。
  9. 前記位置決め手段は、前記検査チップまたは前記流体制御検出装置のいずれか一方に形成された案内溝により移動が案内されることを特徴とする請求項6に記載のマイクロ総合分析システム。
  10. 前記位置決め手段は、前記検査チップおよび前記流体制御検出装置に形成された孔と、これらの孔内に挿入されるピン部材とから構成されることを特徴とする請求項6に記載のマイクロ総合分析システム。
  11. 前記位置決め手段は、検査チップの側辺の一部に形成された切欠き部と、前記流体制御検出装置に設けた凸部と、から構成されることを特徴とする請求項6に記載のマイクロ総合分析システム。
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