JP2006266948A - 容器入り可燃性液体の検査方法と装置 - Google Patents

容器入り可燃性液体の検査方法と装置 Download PDF

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弘 前田
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Abstract

【課題】ペットボトルやガラス瓶等の容器に入れた液体がガソリンやアルコール等の可燃性液体か否かを開封、開栓することなく迅速に且つ簡単な操作で検査し可燃性の有無を判定する方法と装置を提供する。
【解決の手段】液体を入れた容器を所定の姿勢で載せる検査台と検査台に載せられた容器に対し外側から容器内の液体に向けて光線を投射する投光手段と、容器と液体を透過して来る透過光または拡散透過光を容器の外側から受光する受光ヘッドを設けて受光し、受光ヘッドから光ファイバーを通じて分光手段に導き分光する。分光したスペクトルデータをデータ処理装置で分析し特定波長帯のデータを所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性か否かを判定し、ランプまたは液晶または音声等いずれかの表示手段で判定結果を知らせるようにした。
検査装置は、小型軽量でどこにでも設置したり携帯できるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機や船舶、列車などの乗物の他、多数の人が集まる場所など危険物液体の持込みをチェックする場所において、ペットボトルやガラスビン等光を透過する材質の容器に入った液体を開封することなく密閉、密封したままでその液体物が可燃性の危険物であるかどうか非破壊で検査する方法と装置に関する。
従来、光を透過する容器内に入れられた液体の成分を、容器を開封することなく非破壊で検査する方法と装置には液体を入れた可撓性容器を一対のスペーサ手段によって狭持し、スペーサ手段に設けた電磁放射用の通路を通して電磁波(光線)を照射し、容器及び液体を透過してきた電磁波を分析するための検出手段を設けて非経口栄養剤すなわち水、ぶどう糖注入液などの成分分析するものがある(例えば特許文献1)
特開平8‐210973号公報
上記特許文献1に記載の液体の成分分析装置と方法は、可撓性の透明容器に入れられた栄養剤等の液体の成分を分析するものであるが、可撓性容器をスペーサ手段を用いて両外側から挟み込んで支持すると共にスペーサ手段に設けた通路を通して容器内を横切る光路を決定し、容器内の液体成分を分析するものであるが、容器が可撓性でないものに使用できない問題があった。即ち容器がペットボトルやガラス瓶のように変形し難い容器入りの液体の成分分析はできない問題があった。
また、ペットボトルやガラス瓶のように外周面が平坦でない容器には、容器内を横切る光路を決定し難いため使用できない問題があった。
特にペットボトルは、生産者毎に各種各様のデザインで外周形状が凹凸したり、サイズも多様なものがあってこれらの容器に共通に使用することができない問題があった。
さらに容器をスペーサ手段に挟んで支持させなければ分析できないため装置へ装着し、分析結果が出るまでの手順に時間がかかり簡便に使用することができない問題があった。
このため、航空機や船舶、列車などの乗物の他、不特定多数の人が集まる場所など危険物液体の持込みをチェックする場所においてペットボトルやガラス瓶に入ったガソリンなどの可燃性危険物を簡単に短時間で迅速に検査することができない問題があった。
本発明の目的は、ペットボトルやガラス瓶などに入れて携帯される液体が可燃性危険物であるかどうかを簡単に迅速に検査できる方法と装置を提供するものである。
本発明は、ペットボトルやガラス瓶など光が透過する容器に入れた液体が可燃性の危険物液体であるかどうかを開封することなく蓋、キャップをしたまま検査台に載せてその容器の外側から内部の液体に向けて光線を投射し、その容器内の液体を透過して外側に出て来る透過光または拡散透過光を受光手段の受光ヘッドで受光し、光ファイバーを通じて分光手段に導き分光手段の分光スペクトルデータをスペクトル分析し、特定波長帯域の特性差を所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性の液体であるか否かを判定するデータ処理装置を設けて判定出力する。この判定結果の出力に基づいて警報またはパスのいずれかを出力表示手段のランプまたは液晶表示器またはブザー音や音声などいずれかの表示手段を設けて構成する。
前記特定波長帯と分光スペクトルデータの数値化は、波長900nm〜980nmのデータを所定の関数を用いて数値化し、この数値が正の数値か、負の数値かによって2値化して可燃性液体か否かを判定する。
本発明の検査装置は、液体を入れた容器を所定の姿勢で位置決めして載せる検査台を設け、この検査台に載せられた容器に対し、外側から容器の外周面を通して容器内の液体に向けて光線を投射する投光手段を設ける。この容器への投射位置と同軸または異なる位置の容器の外側に容器内の液体と容器とを透過して来た透過光または拡散透過光を受光する受光ヘッドを設ける。
受光ヘッドで受光した透過光を光ファイバーを用いて導くように接続した分光手段を設ける。
分光手段で分光したスペクトルデータを分析し、特定波長帯の特性差を所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性液体か否かを判定して判定結果を出力するデータ処理装置を設ける。
この判定出力に基づいて警報またはパスのいずれを出力表示する表示手段を設けて検査装置を構成したことを特徴とする。
前記検査装置は検査台の容器出し入れ口を除き周りを含む側方上部を囲う側壁を設け、この囲いの中に検査台上に載せる容器と、投光手段と受光ヘッドのそれぞれを配設し、透過光検出の妨げとなる外乱光の影響を受けないように囲いを設けて検査ボックスを構成する。
また、液体を入れ密閉した容器の蓋を下側に逆立ちさせて挿入する検査穴を設けて検査ヘッドとし、この検査穴に挿入された容器の肩から首までの径が細くなった部位に対し、穴の内周壁側から容器に向けて光線を投射する投光手段と容器内液体からの透過光または拡散透過光を受光する受光ヘッドを設け、受光ヘッドで受光した透過光または拡散透過光を光ファイバーを通じて分光手段に導き、分光手段で得た分光スペクトルデータを分析し、900〜980nm波長帯の特性差を所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性か否かの判定出力をするデータ処理装置とを本体内に収容して設け、警報またはパスの出力表示をするように構成する。
前記検査装置内にバッテリを内蔵させて設け、片手で掴み持つ形状に形成して携帯型の容器入り可燃性液体の検査装置を構成する。
前記受光ヘッドは、分光手段から接続する光ファイバーを2方向に分岐したそれぞれの先端に受光ヘッドを形成し、容器内の液体を透過して来た透過光を2個所で受光するように構成する。
以上のように構成した本発明の容器入り可燃性液体の検査方法と装置は、ペットボトルやガラス瓶等の容器に入れて持ち込まれる液体が、テロ行為や放火などに利用される可燃性危険物であるか、単なる飲料であるかを簡単に検査することができる。
容器に光線を投射して、その透過光または拡散透過光を受光するだけで検査するので容器は密封したままでも、開封したものでもまた液量の多少を問わず簡単に検査できる。特に容器の蓋を下側に逆立ちさせて検査穴に挿入して検査する装置は、容器の肩から首にかけて径が細くなった漏斗状の部分で検査するので、液量が少なくても光線は液体を透過してその透過光、拡散透過光を検査できる。
また、構造が簡単で光が透過すれば迅速に検査される。この装置は、小型軽量に構成したので、設置に場所をとらず手軽に移動、設置することができる。このため臨時の検査場などで活用される。
また、携帯用に構成した装置を用いれば、移動しながら不審を感じたとき、その場で検査することもできて、テロ行為や放火などを事前に予防することができる効果がある。また、装置自体は小型低価格化を実現するので容器内容物を検査する行為を広範な機会に対して提供することができる。
液体を入れた容器を所定の姿勢で位置決めして載せる検査台は、容器を安定させて載せられる台であればよいので、直立姿勢や傾斜させた姿勢で載せられる形態に形成する。もちろん容器内の液体がこぼれず光を透過させるのに充分な液量が入ったものであれば横倒しや逆立ちした姿勢で載せる台に形成したものであってもよい。
検査台に載せられた容器に対し、外側から容器の外周壁面を通して容器内の液体に向けて光線を投射する投光手段には、小型で高出力のハロゲンランプまたはLED光源を用いる。
投光ランプの取付位置と投光光軸の向きは容器を所定の姿勢で載せる検査台の構造によって決められるが、容器内の液体の量が少ない場合でも投射する光線が液体内を通るように低い位置に取付け、液体内に光線が入射するような向きで取付ける。
この投光ランプは、前方に向けて光線を集中投射するようになした放物面反射鏡を用いたハロゲンランプを用いるのが好ましく、高出力のLED光源を用いてもよい、また前面にレンズを設けて集中投射するように構成してもよい。
検査台に載せられた容器に対し、容器内の液体を透過して外側に出て来る透過光または拡散透過光を受光するように受光面を向けた受光ヘッドを設ける。この受光ヘッドは、無数の光ファイバー束を結束し入光端面を鏡面加工して受光面を形成した受光ヘッドを用いる。
この受光ヘッドの受光面は、上記投光ランプと容器を挟んで向い合うように設けるが、液体を透過した透過光または拡散透過光は液体内で拡散して容器の外側に向けて各方向へ出て来るので受光ヘッドの受光面は、この容器内の液体に向けて設ければよい。
即ちランプの投光光軸に対し、90°横方向やまたは投射位置から離れた位置で投射方向と同じ向きで設けてもよい。
この投光ランプと受光ヘッドの取付位置は、検査台に対して容器を載せ易くする形状と関連して決められる。即ち検査装置の設置形態などにより、容器を上方から垂直に降して載せるかまたは検査台上に横方向から搬入して載せるか等いろいろ形態がある。
この検査装置は、容器の出し入れ口を除き、検査台の周りと投光手段と受光ヘッドを外乱光の影響を受けないように囲いを設けて検査ボックスを構成するのが好ましい。
この囲いは、開閉自在に覆い被せる布またはシート状の遮光幕であってもよい。
受光ヘッドから光ファイバーで接続する分光手段は、光ファイバーの出光端部に光拡散体と連続可変干渉フィルター(VLF)と光電変換素子を組合せて密封した構造のパッケージ型分光センサーユニットを用いて透過光を分光しその分光スペクトルデータを出力する。
分光手段から出力した分光スペクトルデータをデータ処理装置でスペクトル分析し、所定の関数を用いて数値化しこの数値が正の値か負の値かをもって2値化し、可燃性液体か否かの判定をして警報かパスかの出力をする。
警報の表示は、視覚認識できるランプ(例えば赤)と聴覚認識できる音(ブザーまたは音声)を利用するのがよく、パスの表示はランプ(青)だけでもよいし音声出力でもよい。
分光手段とデータ処理装置は、容器を載せる検査台の側方または下部に収容部を設けて全体を一つのケースにまとめて検査装置を構成するのが好ましい。
このようにしてコンパクトに形成した検査装置は軽量小型で手軽にかかえて卓上等に設置し使用される。
また、容器を所定の姿勢で載せる検査台の代わりに容器を所定の姿勢で挿入する検査ヘッドに投光手段と受光ヘッドを設け、分光手段とデータ処理装置を取付け小型バッテリを収納した携帯用の検査装置を構成してもよい。
携帯用の検査装置は、検査場所を固定せず自由な場所で臨時の検査をすることもできる。
以下に本発明の第1実施例を図1から図4に基づいて詳細説明する。
図1は要部を破断して示す側面説明図、図2は図1の平面説明図、図3は透過光の吸光度の原スペクトル図、図4は所定の関数を用いて数値化した吸光度の微分スペクトル図である。
10は卓上型の検査装置であり、20は液体入りの容器、30は検査台である。検査台30は、容器20を安定姿勢で載置できるように形成している。安定姿勢とは検査する間、載せた姿勢を保って載ったままで動かない形であれば図1のように直立姿勢だけでなく、傾斜させたり横向きに倒した姿であってもよい。即ち検査台30は、容器20を載せる姿勢に対応した形状に形成される。
40は投光手段、50は受光ヘッドであり、光ファイバー60により分光手段70に接続している。
投光手段40は、検査台30に載置された液体入りの容器20に対し外側から容器20に向けて光線を投射するように設ける。この投光手段40の投光ランプ41は、小型で高出力のハロゲンランプまたはLED光源等を用いる。直径5〜6ミリ程度のミニハロゲンランプを用いれば小型に形成できる。この投光ランプ41は前方に向けて光線を集中投射するようになした放物面反射鏡を用いたランプを用いるのが好ましい。またランプの前面にレンズを設けて集中投射するように構成してもよい。
この投光ランプ41の取付位置と、投光光軸の向きは、検査台30上に所定の姿勢で載せられた容器20内の液体の量が少ない場合でも投射光線がその少ない液体内を通るように低い位置に向けて取付ける。
受光ヘッド50は、受光面51を容器20内の液体内を透過または拡散して容器の外側に出て来る透過光または拡散透過光を受光するように向けて設けている。この受光面51の前方に集光レンズ(図示せず)を設けてもよい。
この受光ヘッド50は、分光手段70に接続する無数の光ファイバー60を束ねて結束しその端面を鏡面加工して受光面51を形成している。
この受光ヘッド50の取付位置は容器20内の液体の量が少ない場合でも容器20の外側に出て来る透過光または拡散透過光が受光面51に入光するように取付ける。
この実施例1の図1では検査台30の上部側方を囲って形成した検査ボックスの側壁31に投光手段40と受光ヘッド50を向い合うように設けているが液体を透過して来た透過光または拡散透過光を受光面51に入光させるように構成するように取付ければよい。
受光面51から入光した透過光または拡散透過光は、光ファイバー60を通して分光手段に導かれる。この分光手段70は、入光した光線を波長毎に分光し、分光した光線を光電変換素子の受光面に入光させて波長に応じた出力を出す。
本発明の実施例では、分光手段70に国際公開されているWO03/091676A1号公報に開示された図10に示すような小型パッケージ分光センサーユニット71を用いる。図10の小型パッケージ分光センサーユニット71は光ファイバー60の出光側端面に光拡散体72を設け、その出光側に連続可変干渉フィルター(LVF)73を設け、続いて光電変換素子74の受光面を設けてパッケージ内で気密状態にシール保持したものである。光電変換素子74から前記受光面51から入光した光線の分光スペクトルデータをデータ処理装置80に出力する。
データ処理装置80は、データを処理するマイコンボードを有し、分光手段70からの分光スペクトルデータを分析し、所定の関数を用いて数値化し、この数値が正の値か負の値かをもって2値化する。例えば正の値を1、負の値を0として出力する。
図3は、分光手段70から得られた分光スペクトル図であり、液体を透過して来た透過光の吸光度の原スペクトル図である。この図中の81は液体として普通の水(水道水)を透過した原スペクトル、82はアルコール、83はガソリンを透過して来た原スペクトルである。
図4は上記の原スペクトルを特定の関数によって微分したスペクトルである。この図中84は、水道水の微分スペクトル、85はアルコール、86はガソリンの微分スペクトルである。
図4において波長910nm〜960nmの波長帯で水道水84は、負の値を示しており、アルコール85とガソリン86は正の値を示している。
正の値を示しているアルコール85とガソリン86は1として出力し、負の値を示している水道水は0として出力する。
即ち1は可燃性液体を示し、出力表示手段90の赤ランプ91を点灯させ、危険物である旨を表示させる。0の場合は可燃性ではない液体でありパスさせてよいのでグリーンランプ92を点灯させる。93は装置に電源がONされており検査装置10が作動中であることを示す電源ONを表示する白色ランプであり94はその起動スイッチである。
以上のように構成した検査位置10にペットボトル等に液体を入れた容器20を載せて起動スイッチ94をONさせると投光ランプ41は点灯し、容器20からの透過光を受光ヘッド50の受光面51で受光し、光ファイバー60を通じて分光手段70に導き分光手段70で分光する。そのスペクトルデータを微分した値を2値化し、1か0かを出力する1の場合は可燃性液体であり赤ランプ91を点灯させ、0の場合は水道水等の安全な水でありグリーンランプ92を点灯させる。
即ち可燃性液体の特徴である炭化水素成分を含むものと含まないものは波長900〜980nmの波長帯において微分スペクトルが正、負、明確に分離されるので可燃性液体か普通の飲料水かを判別することができる。
次に本発明の第2実施例を示す図5について説明する。つまり図5は、検査装置11の検査台32の上部側方を囲う側壁321の一側に投光ランプ42と受光ヘッド52の受光面53を容器21の一側に対し、同じ方向から投光し、拡散反射して来る拡散透過光を受光するように設けたものである。
この例は、容器に対し投光ランプ42と受光ヘッド52の受光面53が同じ側面にあるのでこの面が下側になるように容器を傾けて載せるかまたは横向きに寝かせて載せられるように検査台32を形成してもよい。
分光手段やデータ処理装置等、その他の構成は第1実施例と同様の構成であるので以下の構成説明は省略する。
次に本発明の第3実施例を示す図6について説明する。この実施例3は、検査装置12の容器22に対し投光ランプ43と受光ヘッド54の受光面55とを異なる横方向に設けたものである。
投光ランプ43と受光面55の配置の違い以外は実施例1、2と同じであるので以下の構成説明は省略する。
尚、前記実施例2の図5及び実施例3の図6では検査台の上面側方の囲いの一部を解放し、容器を横方向から検査台上に載せるように形成したので容器を受光ヘッドの受光面に接するように近づけて載せることができる。従って外乱光の影響が少ない検査ができる特徴がある。
次に本発明の第4実施例を示す図7について説明する。この実施例4は検査装置13の分光手段へ接続する光ファイバーを分光手段の外部で複数に分岐し、それぞれの入光端部を受光ヘッド56として、その受光ヘッド56の受光面57を容器の外周面に向けて個別に異なる位置から拡散透過光を受光するように形成したものである。投光ランプ44から投射された光線は容器23内の液体内で各方向へ向けて拡散し、容器23の外側に拡散透過光が出て来る。この拡散透過光を複数の受光ヘッド56の各受光面57で受光する。複数の受光面57から入光した拡散透過光は、光ファイバーにより寄り合されて分岐手段に接続される。
この複数の受光ヘッドは投光ランプのまわりに配置してもよい。また、受光ヘッドを1つとしその受光ヘッドのまわりに複数の投光ランプを配置して多灯型の投光手段を構成してもよい(図示せず)。
受光ヘッドを複数に分岐して設けたり、投光ランプを複数設ける(図示せず)こと以外は、他の実施例と同じであるので以下の構成説明は省略する。
次に本発明の第5実施例を示す図8、図9について説明する。この実施例5は、検査装置14を小型に形成して移動自在に携帯して検査できるようになしたものである。
36は検査ヘッドであり、蓋を下に逆立ちさせた容器24を挿入する検査穴37を設け、その上面に逆立ちした容器を安定させると共に外乱光の遮光を兼ねた挿入座38を設けている。この挿入座38は、クッション作用をなすゴム板や柔軟に変形する合成樹脂材を用いて形成される。
この検査穴37の周りに投光ランプ45と受光ヘッド58を容器24の首から肩までの外周面に向けて取付けている。この検査ヘッド36では容器24の径が小さくなった部分に対して光線を投射するので投光ランプ45は、直径が5〜6ミリのミニハロゲンランプを用いるのが好ましい。またLED発光ランプであってもよい。
99は電源バッテリである。検査ヘッド36の違い以外は他の実施例と同様であるので以下の構成説明は省略する。
このように本発明に係る容器入りの可燃性液体の検査方法と装置は、ペットボトルやガラス瓶に入れて携帯される液体が可燃性の危険物液体であるか否かを、蓋を開けずにそのままで簡単に迅速に検査判別できるので、航空機や船舶、列車などの乗物を利用するために多くの人が集まる場所においてテロ行為や放火等の不法な行為を防止するための所持品検査場などで広く利用される方法と装置である。
本発明の装置は、小型で軽量に構成されているのでどこへでも自由な位置、例えば通路の脇にテーブルや机などを置いて卓上型で使用できるので臨時に検査場を設けて検査するのに利用される。
また、本発明の容器を逆立ちさせて検査する携帯用のものは、場所を選ばず移動しながら現場で検査できるので不審者や不審物を見つけ次第検査するパトロールなどに利用される。
また容器に対して液体が少量しか入ってないものでも検査できるので外観上飲みかけの飲料水などに偽装した場合でも蓋を開けずにその液体が飲料水か可燃性危険物液体であるかを検査判別することができパトロールの有力な手段をすることができる。
要部を破断して示す側面説明図である。 要部を破断して示す図1の平面説明図である。 透過光の原スペクトル図である。 原スペクトルを所定の関数で数値化した分析スペクトル図である。 投光手段と受光ヘッドを同一方向に向けた側面説明図である。 投光手段と受光ヘッドの取付位置を変えた平面説明図である。 受光ヘッドを複数に分岐して設けた平面説明図である。 容器を逆立て検査する装置の側面説明図である。 図8の平面説明図である。 小型パッケージ分光センサーユニットの説明図である。
符号の説明
10、11、12、13、14・・検査装置
20、21、22、23、24・・容器
30、32、33・・・・・・・・検査台
31、321・・・・・・・・・・側壁
36・・・・・・・・・・・・・・検査ヘッド
37・・・・・・・・・・・・・・検査穴
38・・・・・・・・・・・・・・挿入座
40・・・・・・・・・・・・・・投光手段
41、42、43、44、45・・投光ランプ
50、52、54、56、58・・受光ヘッド
51、53、55、57、59・・受光面
60・・・・・・・・・・・・・・光ファイバー
70・・・・・・・・・・・・・・分光手段
71・・・・・・・・・・・・・・分光センサーユニット
72・・・・・・・・・・・・・・光拡散体
73・・・・・・・・・・・・・・連続可変干渉フィルター
74・・・・・・・・・・・・・・光電変換素子
80・・・・・・・・・・・・・・データ処理装置
81・・・・・・・・・・・・・・水の原スペクトル
82・・・・・・・・・・・・・・アルコールの原スペクトル
83・・・・・・・・・・・・・・ガソリンの原スペクトル
84・・・・・・・・・・・・・・水の微分スペクトル
85・・・・・・・・・・・・・・アルコールの微分スペクトル
86・・・・・・・・・・・・・・ガソリンの微分スペクトル

90・・・・・・・・・・・・・・出力表示手段
91・・・・・・・・・・・・・・赤ランプ
92・・・・・・・・・・・・・・緑ランプ
93・・・・・・・・・・・・・・電源ランプ
94・・・・・・・・・・・・・・検査スイッチ、起動スイッチ
99・・・・・・・・・・・・・・バッテリ

Claims (10)

  1. 液体を入れたペットボトルやガラス瓶等の容器の外側より容器内の液体に向けて液体成分を計測する為の光線を投射し、その投射位置と同軸又は異なる位置で容器内の液体を透過して来る透過光又は拡散透過光を受光ヘッドを用いて受光し、受光ヘッドから光ファイバーを通じて分光手段に導き、分光手段からの分光スペクトルをスペクトル分析し、特定波長帯のデータを数値化して数値の正負をもって2値化し、可燃性液体か否かの判定を行ないランプまたは液晶表示器またはブザーや音声等いずれかの表示手段で判定結果を知らせるようにしたことを特徴とする容器入り可燃性液体の検査方法。
  2. 上記特定波長帯とのデータの数値化は、900〜980nmのデータを専用関数によって数値化したものであることを特徴とする容器入り可燃性液体の検査方法。
  3. 液体を入れた容器を所定の姿勢で位置決めして載せる検査台と、検査台に載置された容器に対し外側から容器内の液体に向けて光線を投射する投光手段と、この容器への投射位置と異なる位置の容器の外側で容器と液体とを透過して来た透過光又は拡散透過光を受光する受光ヘッドとを設け、受光ヘッドにより受光した透過光を、光ファイバーを通じて接続する分光手段と、分光手段からの分光スペクトルデータを分析し、特定波長帯域の特性差を所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性か否かを判定して所定の出力をするデータ処理装置を設け、この判定出力に基づいて警報またはパスのいずれかを出力表示する表示手段を設けたことを特徴とする容器入り可燃性液体の検査装置。
  4. 前記検査装置は検査台の容器出し入れ口を除き周りを含む側方上部を囲う側壁を設け、該囲いの中に検査台上に載せる容器と、投光手段と受光ヘッドのそれぞれを配設し、透過光検出を妨げる外乱光の影響を受けないように囲いを設けて検査ボックスを構成したことを特徴とする請求項3に記載の容器入り可燃性液体の検査装置。
  5. 液体を入れ密閉した容器の蓋を下側に逆立ちさせて挿入する検査穴を設けた検査ヘッドと、この検査穴に挿入された容器の肩から首までの径が細くなった部位に対し穴の内周壁側から容器に向けて光線を投射する投光手段と、容器内液体からの透過光又は拡散透過光を受光する受光ヘッドを設け、受光ヘッドにより受光した透過光または拡散透過光を光ファイバーを通じて接続する分光手段と分光手段からの分光スペクトルデータを分析し特定波長帯の特性差を所定の関数を用いて数値化し、この数値に基づいて可燃性か否かを判定して所定の出力をするデータ処理装置とを収容して設け、判定出力に基づいて本体の一部に警報またはパスのいずれかを出力表示する表示手段を設けたことを特徴とする容器入りの可燃性液体の検査装置。
  6. 前記検査装置にバッテリを内蔵させて設け、片手で掴み持つ形状に構成し、移動自在に携帯して検査できるように構成したことを特徴とする請求項5項に記載の容器入り可燃性液体の検査装置。
  7. 前記投光手段は、複数の投光ランプを用いて容器に対してそれぞれ複数の異なる位置から容器に向けて光線を投射する如く構成したことを特徴とする請求項3ないし6項のいずれかに記載の容器入り可燃性液体の検査装置。
  8. 前記複数の投光手段を受光ヘッドのまわりに配設して容器の外面に対し、受光ヘッドと同じ方向に向けて設けたことを特徴とする請求項3ないし6項のいずれかに記載の容器入り可燃性液体の検査装置。
  9. 前記受光ヘッドは、分光手段に接続する光ファイバーを分光手段の外部で複数に分岐し、それぞれの入光側端部を個別に結束して、複数の受光ヘッドを形成し、この複数の受光ヘッドを容器に対しそれぞれ異なる位置及び角度からの透過光又は拡散透過光を受光するように配設したことを特徴とする請求項3ないし5項のいずれかに記載の容器入り可燃性液体検査装置。
  10. 前記複数の受光ヘッドを、投光手段のまわりに配設して容器の外面に対し、投光ヘッドと同じ方向に向けて設けたことを特徴とする請求項9に記載の容器入り可燃性液体の検査装置。
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