JP2006266651A - 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents

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信剛 米沢
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Takuji Saeki
卓治 佐伯
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剛史 池澤
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Abstract

【課題】ヒータの熱を水管内の水に対して効率良く伝達させることでき、凍結防止に際しての消費電力量の抑制やヒータの小サイズ化などを適切に図ることが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】複数の水管5と、これら複数の水管5に繋がったチャンバ61Aを内部に形成しているヘッダ6Aと、このヘッダ6Aに取り付けられるヒータ2と、を備えている、熱交換器であって、ヘッダ6Aに一体または別体に設けられ、かつヒータ2を内部に収容するヒータ収容部HSを備えており、このヒータ収容部HSは、ヘッダ6Aの外部側から内部側に進入している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、水管内の水をヒータを利用して加熱することにより、その凍結防止を図るようにされた熱交換器、およびこれを備えた給湯装置に関する。
周知のとおり、給湯装置としては、ガスバーナなどの燃焼器と、水管を備えた熱交換器とを組み合わせたものがある。このような給湯装置は、熱交換効率を高くすることが可能であり、種々の給湯用途に広く用いられている。ただし、このような給湯装置は、運転の停止時においても熱交換器の水管内に水が残存しているために、たとえば寒冷地に設置されている場合には、その運転停止時に水管内が凍結しないように配慮する必要がある。
そこで、従来の熱交換器としては、凍結防止用の電熱式のヒータを備えたものが提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。このような構成によれば、給湯装置の運転停止時において、水管内が凍結する虞れのある温度条件になった際に前記ヒータをオンにすると、前記水管内の水が加熱され、その凍結が防止される。
しかしながら、従来では、熱交換器にヒータを取り付ける場合、水管の外面、あるいはヘッダの外面に、ヒータを貼り付けるようにして装着しているのが実情であった。これでは、伝熱面積が非常に小さく、水管内の水を効率良く加熱することは難しい。従来では、ヒータから発せられた熱の多くが大気中に直接逃げたり、あるいは水管の表面部分を伝ってから大気中に逃げるといった現象を生じており、多くのロスが発生していた。その結果、従来では、凍結防止を図る際の消費電力量が多く、その電力コストが高くなる不具合を生じていた。また、ヒータとしても大きなサイズのものを用いる必要があり、その部品コストも高価となっていた。
特開2000−199648号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、ヒータの熱を水管内の水に対して効率良く伝達させることでき、凍結防止に際しての消費電力量の抑制やヒータの小サイズ化などを適切に図ることが可能な熱交換器、およびこれを備えた給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、複数の水管と、これら複数の水管に繋がったチャンバを内部に形成しているヘッダと、このヘッダに取り付けられるヒータと、を備えている、熱交換器であって、前記ヘッダに一体または別体に設けられ、かつ前記ヒータを内部に収容するヒータ収容部を備えており、このヒータ収容部は、前記ヘッダの外部側から内部側に進入していることを特徴としている。
このような構成によれば、ヒータを発熱させた場合、この熱はヒータ収容部を介してチャンバ内の水に伝わることとなるが、前記ヒータ収容部は、ヘッダの外部側から内部側に進入しており、このヒータ収容部をチャンバ内の水に直接接触させることができる。したがって、ヒータ収容部からチャンバ内の水への熱伝導は、直接行なわれる。しかも、前記ヒータ収容部とチャンバ内の水とが直接接触する面積、すなわち伝熱面積についても、大きくすることが可能である。さらに、前記ヒータは、ヒータ収容部に収容されているために、このヒータから発せられた熱が大気中などに直接逃げる割合を非常に少なくし、その多くをヒータ収容部からチャンバ内の水に伝わせることが可能となる。このようなことから、本発明によれば、チャンバ内および水管内の水をヒータによって効率良く加熱することが可能となり、凍結防止を図る際の消費電力量を少なくし、経済性に優れたものにすることができる。また、ヒータとしては、小型で廉価なものを用いることも可能となる。さらに、本発明によれば、ヒータがチャンバ内の水に直接晒されないようにすることが可能であり、ヒータとしては、防水加工などを施した特殊なものを用いる必要もない。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ヘッダは、前記各水管が接続されているベース部材と、このベース部材との間に前記チャンバが形成されるように前記ベース部材に接合されているヘッダカバーと、少なくとも一部分が前記チャンバ内に位置し、かつ前記ベース部材と前記ヘッダカバーとを互いに連結している連結部材と、を備えており、前記連結部材の内部には、前記ヒータを収容するための空間部が形成されており、前記連結部材が前記ヒータ収容部を構成している。
このような構成によれば、ヘッダのベース部材とヘッダカバーとを連結する役割を果たす連結部材が、ヒータ収容部として有効に利用されているために、その構造は合理的である。ヒータ収容部を前記連結部材とは別個に設ける必要がないため、全体の部品点数を少なくし、構造を簡素にするのに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記連結部材は、前記チャンバ内に位置して前記ベース部材および前記ヘッダカバーのそれぞれの内面に当接する第1および第2の段部と、これら第1および第2の段部のそれぞれから突出した第1および第2のネジ軸部と、を有しており、前記第1のネジ軸部は、前記ベース部材に設けられたネジ穴に螺合され、または前記第1の段部との間で前記ベース部材を挟み付けるためのナットが装着されることにより、前記ベース部材への固定が図られているとともに、前記第2のネジ軸部は、前記第2の段部との間で前記ヘッダカバーを挟み付けるためのナットが装着されることにより、前記ヘッダカバーへの固定が図られている。
このような構成によれば、連結部材を利用して単にベース部材とヘッダカバーとを連結するだけではなく、それらベース部材とヘッダカバーとの間隔を、所望の寸法に正確に規定することも可能となる。また、ベース部材およびヘッダカバーに対して連結部材を固定させる作業は、前記第1および第2のネジ軸部にナットを装着するなどして、容易かつ適切に行なうことが可能であり、その作業性も良い。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記連結部材は、前記ヒータを前記空間部に挿入するための開口部が形成された端面を有しており、かつ前記連結部材には、前記ヒータが前記空間部から外部に抜けることを防止するための抜け止め具が前記開口部の周縁部に係止されて取り付けられている。
このような構成によれば、ヒータを連結部材の外部に抜けないようにした構造が簡易な構成により実現され、またその組み立て作業も容易となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ベース部材およびヘッダカバーの双方または一方と前記連結部材との互いに対向する部分には、少なくとも前記連結部材よりも熱伝導率が低い断熱部が介装して設けられている。
このような構成によれば、連結部材からベース部材またはヘッダカバーに多くの熱が伝達しないこととなる。したがって、チャンバ内の水に対する加熱効率がより高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記連結部材は、その外周面が凹凸状とされ、または伝熱用のフィンを備えた構成とされている。
このような構成によれば、チャンバ内の水に対する連結部材の伝熱面積をより大きくすることができ、加熱効率がさらに高められる。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、燃焼器と、この燃焼器により発生された燃焼ガスから熱を回収する熱交換器と、を備えている、給湯装置であって、前記熱交換器として、本発明の第1の側面により提供される熱交換器が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明に係る給湯装置およびその要部の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態の給湯装置Aは、燃焼器3、1次熱交換器1、および2次熱交換器Bを具備している。この給湯装置Aは、2次熱交換器Bに特徴があり、それ以外の全体的な基本構造は、従来既知のものと同様である。
燃焼器3は、たとえば正燃式のガスバーナであり、缶体30内に配され、かつ燃料ガスが外部から供給されるように構成されている。缶体30内には、下方の送風ファン31から燃焼用空気が上向きに送風されるようになっている。1次熱交換器1は、燃焼器3で発生された燃焼ガスから顕熱を回収するためのものであり、複数のフィン12を有する水管11が缶体10に対して略水平方向に貫通した構造を有している。缶体10は、燃焼器3の缶体30上に載設されているが、これらの缶体10,30を一体に形成してもよい。
2次熱交換器Bは、前記燃焼ガスからさらに潜熱を回収するためのものであり、1次熱交換器1の上方に配され、かつ缶体10に対して補助缶体19を介して接続されている。この2次熱交換器Bは、複数の水管5、これら水管5の両端に設けられたヘッダ6A,6B、およびこれらを囲むケース(缶体)7を備えている。この2次熱交換器Bによって燃焼ガスから潜熱を回収すると凝縮水が発生するが、この凝縮水は燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収した強酸性となる。このため、好ましくは、2次熱交換器Bの各構成部材は、ステンレスなどの耐酸性を有する材質とされている。
図2に示すように、ケース7の後壁部70aおよび前壁部70bには、給気口71および排気口72が設けられている。1次熱交換器1を通過してその上方に進行した燃焼ガスは、給気口71からケース7内に進入して複数の水管5によりその潜熱が回収され、その後排気口72から外部に排出されるようになっている。ケース7の底壁部70cには、潜熱回収に伴って発生する凝縮水を外部に排出させて中和器(図示略)などに送るための凝縮水用の排出口73が設けられている。
図3に示すように、ヘッダ6Aは、入水口60aおよび出湯口60bを有する入水用および出湯用のチャンバ61A,61Bを内部に形成している。ヘッダ6Bは、1つの共通チャンバ61Cを内部に有している。ヘッダ6A,6Bには、凍結防止用のヒータ2を収容した複数のヒータ収容部HSが設けられている。この点については後述する。この2次熱交換器Bにおいては、ヘッダ6Aの入水口60aに水が供給されると、この水はチャンバ61A内に流入し、これに繋がった複数の水管5の第1グループG1を通過してヘッダ6Bの共通チャンバ61Cに流れ込む。次いで、前記水は、複数の水管5の第2グループG2を通過してヘッダ6Aのチャンバ61Bに流れ込み、出湯口60bから排出される。図1に示すように、出湯口60bから排出された水(湯)は、1次熱交換器1の入水口11aにさらに送られ、水管11を通過して出湯口11bから出湯し、所望の給湯先に送られる。なお、1次および2次の熱交換器に対する通水の順序は限定されず、たとえば先ず1次熱交換器1に入水がなされ、この1次熱交換器1を通過した湯水がその後2次熱交換器Bに供給される構成とすることもできる。
次に、ヘッダ6Aの詳細な構造について、図4および図5を参照して説明する。ヘッダ6Aのチャンバ61Aは、複数の水管5の長手方向一端が接続されたベース部材69に、ヘッダカバー68が組み付けられることにより形成されている。ヘッダカバー68は、椀状であり、前記した入水口60aはこのヘッダカバー68に形成されている。このヘッダカバー68の先端外周縁68aは、ベース部材69の外周縁に沿って形成された起立部69aに嵌合しており、かつこの嵌合部分は、たとえばロウ付けの手法により接合されている。ただし、この接合は、連結部材8を用いてベース部材69とヘッダカバー68との連結を予め図り、かつそれらの間隔s1を所定の寸法に規定した上でなされている。この連結部材8は、ヒータ2を内部に収容しており、ヒータ収容部HSを構成している。
連結部材8は、ヒータ2を収容するための空間部80が内部に形成された軸状であり、その先端寄り部分には、第1のネジ軸部81a、および第1の段部82aが形成されている。連結部材8のそれらよりも基端寄りの部分には、第2のネジ軸部81b、および第2の段部82bが形成されている。第1のネジ軸部81aは、ベース部材69のネジ孔69bに螺合して締め付けられている。この作用により、連結部材8は、第1の段部82aがベース部材69の内面に当接するようにしてこのベース部材69に固定されている。なお、連結部材8をベース部材69に固定させる手段としては、本実施形態の構造に代えて、たとえば第1のネジ軸部81aの先端にナット(図示略)を螺合させ、かつこのナットと第1の段部82aとによってベース部材69を挟み付ける手段を採用することもできる。
第2の段部82bは、ヘッダカバー68の内面に当接している。また、第2のネジ軸部81bは、ヘッダカバー68およびこのヘッダカバー68の外面に重ねられたケース7の側壁部70dに設けられた孔部を貫通している。この第2のネジ軸部81bには、ナット89が螺合しており、このナット89と第2の段部82bとによってヘッダカバー68と側壁部70dとが挟み付けられている。この構造により、連結部材8とヘッダカバー68との固定が図られ、第1および第2の段部82a,82bがベース部材69とヘッダカバー68との間隔s1を所定寸法に規定する作用が得られる。また、ヘッダ6Aは、連結部材8およびナット89を利用してケース7の側壁部70dに取り付けられることとなり、ヘッダ6Aをケース7に取り付けるための手段を別途設ける必要を無くし、または少なくすることができる利点も得られる。さらに、本実施形態では、ケース7内にヘッダ6Aが配置された構造となるが、このような構造によれば、ヘッダ6Aの表面に結露が生じ、かつその結露水がヘッダ6Aの下方に滴下した場合に、この結露水をケース7の底壁部70cによって受けることが可能となる。このようにすると、給湯装置Aのケース7以外の部分が、前記結露水によって汚されないようにする効果も得られる。
ヒータ2は、連結部材8の後端面(基端面)の開口部80aから空間部80内に挿入されている。このヒータ2は、配線コード20が接続された電熱式であり、たとえば略円柱状である。連結部材8には、このヒータ2の抜け止めを図るための抜け止め具9(クイックファスナ)が取り付けられている。この抜け止め具9は、薄肉金属板をプレス加工するなどして作製されたものであり、図6に示すように、基部90に一対の脚部91が連設され、かつこれら脚部91の先端部には先広がりの傾斜部91aが設けられたクリップ状である。一対の脚部91のそれぞれには、スリット92が形成されており、このスリット92の一側方(同図(a)の手前側)には、内幅D1の一対の円弧状部93Aが形成されている。これら一対の円弧状部93Aおよびその近傍部分は、後述するように、ヒータ2が空間部80から抜けないようにヒータ2の後端面に当接させるための部分である。内幅D1は、ヒータ2の後端部の直径よりも小寸法である。
抜け止め具9のスリット92の他側方には、内幅D2の一対の円弧状部93Bが形成されている。内幅D2は、内幅D1よりも大である。図4に示すように、連結部材8の基端部には、凸状の段部83が設けられており、抜け止め具9は、その段部83とナット89との間の部分を一対の円弧状部93Bがその両側から挟みつけるむようにして、連結部材8に装着されている。この装着は、一対の脚部91の先端の傾斜部91aを、連結部材8の装着対象部分に当接させてから、一対の円弧状部93Bの開口幅D3(図6(c)を参照)を強制的に広げるように、抜け止め具9を連結部材8の半径方向に押し付けることにより行なうことができる。一対の円弧状部93Bおよびその近傍部分は、段部83に係止しており、この係止作用により、抜け止め具9は連結部材8の後方に抜けないようになっている。ヒータ2の後方には、円弧状部93Aが位置しており、この円弧状部93Aにヒータ2の後端面が当接することにより、ヒータ2の抜け止めが図られている。
図4および図5においては、ヘッダ6Aの1つのチャンバ61Aのみが示されているが、ヘッダ6Aの他のチャンバ61Bについても、前記したチャンバ61Aと同様な構成である。また、共通チャンバ61Cも、その基本的な構成はチャンバ61A,61Bと同様である。したがって、それらの詳細な説明は省略する。図3において、チャンバ61B,61Cに関連する構成要素のうち、前述した構成要素と共通する構成要素には、同一の符号を付している。
次に、2次熱交換器B、およびこれを備えた給湯装置Aの作用について説明する。
まず、給湯装置Aは、1次熱交換器1および2次熱交換器Bの水管11,5に通水がなされると、運転が開始されて燃焼器3が駆動し、この燃焼器3によって発生された燃焼ガスからは1次熱交換器1および2次熱交換器Bによって顕熱および潜熱が回収される。この熱回収により生成された湯は、出湯口11bから所望の給湯先に供給される。一方、給湯装置Aは、その運転休止時(燃焼器3の非駆動時)においても、2次熱交換器Bの水管5内の水温、あるいは給湯装置Aの周辺の気温を温度センサ(図示略)により検出している。そして、冬季などにおいて、前記の検出温度が水管5内に凍結を生じさせる虞れのある所定温度に近づくと、各ヒータ2がオンとなる。これにより、2次熱交換器Bのヘッダ6A,6B内が加熱され、2次熱交換器B内に存在している水の凍結防止が図られる。
図4に示した構造において、ヒータ2が発熱すると、この熱は連結部材8の略全体に伝わるが、連結部材8はチャンバ61A内に挿入されており、第1および第2の段部82a,82b間の軸部の外周面88の全体がチャンバ61A内の水と直接接触している。したがって、チャンバ61A内の水に対する伝熱面積は大きく、またヒータ2の熱が大気中などに逃げる量も少なくなり、ヒータ2から発せられた熱はチャンバ61A内の水に効率よく作用する。もちろん、連結部材8は、熱伝導率の高い金属製(たとえばステンレス)である。このようなことから、チャンバ61A内および水管5内の凍結防止を図るために必要とされるヒータ2の消費電力量を少なくすることが可能となる。また、このようにヒータ2の加熱効率を高くすれば、ヒータ2としては、比較的小サイズで廉価なものを用いることも可能となる。さらに、ヒータ2は、連結部材8内に収容されて、チャンバ61A内の水には直接接触しないように設けられているために、このヒータ2自体には防水性をもたせる必要もない。
連結部材8は、ベース部材69とヘッダカバー68との間隔s1を所望寸法に規定してこれらを連結する役割を果たすものであるが、本実施形態では、この連結部材8を有効に利用してヒータ収容部HSが構成されている。したがって、たとえば連結部材8とは別にヒータ2を設ける場合と比較すると、その構成は合理的であり、ヘッダ6Aの構造を簡素にするのにも有利となる。また、ヒータ2の取り付けは、連結部材8内にヒータ2を挿入してから抜け止め具9を連結部材8の所定箇所に装着するだけでよく、しかもその抜け止め具9の装着はいわゆるワンタッチで行なうことが可能であるために、ヒータ2の装着作業も容易である。前記したような効果は、チャンバ61Aのヒータ収容部HSに限らず、他のチャンバ61B,61Cのヒータ収容部HSについても同様に得られる。
なお、1次熱交換器1については、ヘッダを有しない水管構造を採用しているために、本発明は適用されていないが、この1次熱交換器1においては、たとえば従来技術と同様に、水管11の外面にヒータを取り付けるなどしてその凍結防止が図られる構造とされている。この給湯装置Aのように、1つの給湯装置に2つの熱交換器が具備されている場合、本発明は、その一方の熱交換器のみに適用されていてもよい。1次熱交換器1についても、2次熱交換器Bと同様にヘッダを備えた水管構造として、本発明を適用することができることは勿論である。本発明とは異なり、ヒータを用いることなく、熱交換器の凍結防止を図る手段としては、熱交換器の水管から水を抜く手段もある。ところが、たとえば熱交換効率を高めることを目的として、水管が小口径の細管を用いて形成されている場合には、その内部に発生する水の表面張力に起因して水管内の水を適切に抜き取ることが困難な場合が多い。とくに、2次熱交換器においては、顕熱回収後の燃焼ガスから多くの熱を回収することを目的として細管を用いる場合が多い。したがって、ヒータ収容部HSを利用して凍結防止を図る構成は、細管が用いられてその水抜きが難しい2次熱交換器に最適である。
図7〜図10は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7(a)に示す構成においては、連結部材8の外周面88が凹凸状に形成されている。より具体的には、連結部材8の外周面88には、断面略三角形状、あるいは他の断面形状を有する環状の凸部88aと凹部88bとが交互に形成されている。同図(b)に示す構成においては、連結部材8の外周面88に、1または複数のフィン88cが取り付けられている。このフィン88cは、中空円板状あるいは中空矩形板状などの薄肉金属板により形成されており、これを連結部材8にロウ付けなどの手法により接合させたものである。
これらの実施形態によれば、チャンバ61A内の水に対する伝熱面積がさらに大きくなるために、前記水に対する加熱効率がより高められる。なお、連結部材8の外周面88を凹凸状に形成する場合、図7(a)に示したものとは異なる構成にすることが可能である。たとえば、ロレット溝、螺旋溝、あるいは連結部材8の軸長方向に延びる溝などを、連結部材の外周面に形成した構成とすることもできる。
図8に示す構成においては、連結部材8の第1の段部82aとベース部材69との間、および第2の段部82bとヘッダカバー68との間に、断熱部87a,87bが設けられている。これら断熱部87a,87bは、連結部材8よりも熱伝導率が低く、その材質はたとえばフッ素樹脂などの樹脂である。本実施形態によれば、連結部材8からベース部材69およびヘッダカバー68への熱伝達が抑制され、その分だけチャンバ61A内の水に対する加熱効率が高められることとなる。
図9に示す構成においては、ヒータ収容部HSが、連結部材8Aを利用することなく設けられている。より具体的には、連結部材8Aは、内部にヒータ2を収容する構造にはなっておらず、その基端部にはボルト890が螺合されている。この基端部とボルト890の頭部との間には、ヘッダカバー68およびケース7の側壁部70dが挟み込まれている。ヒータ収容部HSは、ヘッダ6Aとは別体に形成されたケーシング85内にヒータ2が収容された構成を有している。ケーシング85は、たとえば金属製であり、ヘッダカバー68および側壁部70dを貫通してヘッダ6Aの外部側から内部側に挿入されている。
本実施形態によれば、ケーシング85の外周面や先端面は、チャンバ61A内の水に直接接触しており、やはりチャンバ61A内の水に対する伝熱面積が大きく、加熱効率がよいものとなる。このように、本発明においては、連結部材とは別個に、ヒータ収容部を設けてもよい。
図10に示す構成においては、ヘッダ6Aのヘッダカバー68の一部分を、ベース部材69寄りに突出させていることにより、その突出部分の内部にヒータ2を収容する空間部が形成されたヒータ収容部HSが設けられている。なお、ヒータ2は、ケース7の側壁部70dを貫通している。
本実施形態においても、図9に示した実施形態と同様に、チャンバ61A内の水に対する伝熱面積を大きくし、加熱効率を高めることが可能である。加えて、ヒータ収容部HSがヘッダカバー68を利用して形成されているために、図9に示す実施形態と比較すると、部品点数を少なくできる利点が得られる。本実施形態のように、本発明では、ヒータ収容部をヘッダに一体的に設けた構成として、ヘッダ6Aの外部側から内部側に進入させてもかまわない。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る熱交換器、および給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明は、複数の水管を備えた種々の熱交換器に適用可能であり、水管の具体的な材質や形状など、およびヘッダの具体的な構造などは問わない。蛇腹状などの水管を用いたものにも適用可能である。また、水管の片側のみにヘッダを備えたいわゆる片ヘッダタイプの熱交換器にも適用可能である。ヒータの種類、形状、サイズなどもとくに限定されるものではない。
本発明に係る給湯装置においては、燃焼器として、ガスバーナ以外のものを用いてもよく、たとえばオイルバーナを用いた構成とすることもできる。また、燃焼器により発生された燃焼ガスが上方に進行する正燃式のものに代えて、燃焼ガスを下方に進行させる逆燃式として構成することもできる。本発明でいう給湯装置は、瞬間式給湯器以外として、たとえば床暖房用の給湯装置などとして構成することもでき、湯の具体的な供給先や用途を問うものではない。
本発明が適用された給湯装置の一例を示す概略正面断面図である。 図1のII−II要部断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1に示す給湯装置の要部断面図である。 図4に示す構造部分の分解断面図である。 (a)は、図4に示す構造部分に用いられている抜け止め具の斜視図であり、(b)は、(a)のVIb−VIb断面図であり、(c)は、(a)のVIc−VIc断面図である。 (a),(b)は、本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。
符号の説明
A 給湯装置
B 2次熱交換器
HS ヒータ収容部
1 1次熱交換器
2 ヒータ
3 燃焼器
5 水管(2次熱交換器の)
6A,6B ヘッダ
8 連結部材
9 抜け止め具
60a 入水口
60b 出湯口
61A〜61C チャンバ
68 ヘッダカバー
69 ベース部材
80 空間部(ヒータ収容用)
81a,81b 第1および第2のネジ軸部
82a,82b 第1および第2の段部
83 段部(係止用)
89 ナット

Claims (7)

  1. 複数の水管と、これら複数の水管に繋がったチャンバを内部に形成しているヘッダと、このヘッダに取り付けられるヒータと、を備えている、熱交換器であって、
    前記ヘッダに一体または別体に設けられ、かつ前記ヒータを内部に収容するヒータ収容部を備えており、
    このヒータ収容部は、前記ヘッダの外部側から内部側に進入していることを特徴とする、熱交換器。
  2. 前記ヘッダは、前記各水管が接続されているベース部材と、このベース部材との間に前記チャンバが形成されるように前記ベース部材に接合されているヘッダカバーと、少なくとも一部分が前記チャンバ内に位置し、かつ前記ベース部材と前記ヘッダカバーとを互いに連結している連結部材と、を備えており、
    前記連結部材の内部には、前記ヒータを収容するための空間部が形成されており、前記連結部材が前記ヒータ収容部を構成している、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記連結部材は、前記チャンバ内に位置して前記ベース部材および前記ヘッダカバーのそれぞれの内面に当接する第1および第2の段部と、これら第1および第2の段部のそれぞれから突出した第1および第2のネジ軸部と、を有しており、
    前記第1のネジ軸部は、前記ベース部材に設けられたネジ穴に螺合され、または前記第1の段部との間で前記ベース部材を挟み付けるためのナットが装着されることにより、前記ベース部材への固定が図られているとともに、
    前記第2のネジ軸部は、前記第2の段部との間で前記ヘッダカバーを挟み付けるためのナットが装着されることにより、前記ヘッダカバーへの固定が図られている、請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記連結部材は、前記ヒータを前記空間部に挿入するための開口部が形成された端面を有しており、かつ前記連結部材には、前記ヒータが前記空間部から外部に抜けることを防止するための抜け止め具が前記開口部の周縁部に係止されて取り付けられている、請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記ベース部材およびヘッダカバーの双方または一方と前記連結部材との互いに対向する部分には、少なくとも前記連結部材よりも熱伝導率が低い断熱部が介装して設けられている、請求項2ないし4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 前記連結部材は、その外周面が凹凸状とされ、または伝熱用のフィンを備えた構成とされている、請求項2ないし5のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 燃焼器と、この燃焼器により発生された燃焼ガスから熱を回収する熱交換器と、を備えている、給湯装置であって、
    前記熱交換器として、請求項1ないし6のいずれかに記載の熱交換器が用いられていることを特徴とする、給湯装置。
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