JP2006266152A - ハイブリッド車両の振動低減装置 - Google Patents

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Tomoyuki Ono
智幸 小野
Isao Matsumoto
功 松本
Genichi Murakami
元一 村上
Masahiro Nagae
正浩 長江
Taro Aoyama
太郎 青山
Hiroki Murata
宏樹 村田
Yoshinobu Hashimoto
佳宜 橋本
Akira Yamashita
晃 山下
Hiromasa Nishioka
寛真 西岡
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Abstract

【課題】ハイブリッド車両のエンジンの始動時の振動を低減するハイブリッド車両の振動低減装置を提供する。
【解決手段】エンジンと、前記エンジンをクランキングするモータジェネレータとを備えたハイブリッド車両の振動低減装置であって、前記エンジンの始動の際に前記モータジェネレータによる始動トルク103を、前記エンジンの複数の気筒のそれぞれの圧縮上死点TDCの前で減少させ、前記モータジェネレータによる始動トルクの反力を前記エンジンの回転方向に発生させる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、ハイブリッド車両の振動低減装置に関し、特に、ハイブリッド車両のエンジンの始動時の振動を低減するハイブリッド車両の振動低減装置に関する。
従来、ハイブリッド車両において、エンジン始動時にモータを最適制御することにより速やかな始動と振動低減を両立させることを目的としたものとして、下記特許文献1に記載された技術がある。
この特許文献1には、エンジン始動時に所期の回転域では振動トルクを相殺する方向にトルク制御し、前記以外の回転域では、回転数制御とすることにより振動を抑制しつつ速やかな始動性を得るものである。
特開2000−115911号公報
エンジンの始動時に圧縮上死点を境にしてエンジンに作用するロールモーメントが圧縮反力から爆発反力に切り替わるため、エンジン本体がロール振動する。
特にディーゼルエンジンは始動のために高い圧縮圧力が必要とされるため、エンジン始動時の振動が大きい。ディーゼルエンジンのハイブリッド車両において、エンジン始動時の大きな振動により違和感が生じるが、特に、モータ走行からのエンジン始動の際に違和感が大きい。
本発明の目的は、ハイブリッド車両のエンジンの始動時の振動を低減するハイブリッド車両の振動低減装置を提供することである。
本発明のハイブリッド車両の振動低減装置は、エンジンと、前記エンジンをクランキングするモータジェネレータとを備えたハイブリッド車両の振動低減装置であって、前記エンジンの始動の際に前記モータジェネレータによる始動トルクを、前記エンジンの気筒の圧縮上死点の前で減少させ、前記モータジェネレータによる始動トルクの反力を前記エンジンの回転方向に発生させることを特徴としている。
本発明のハイブリッド車両の振動低減装置において、前記モータジェネレータによる始動トルクを、前記エンジンの気筒の圧縮上死点の前で減少させる制御は、前記エンジンの回転数が所定の極低回転数であるときのみ実行されることを特徴としている。
本発明のハイブリッド車両の振動低減装置において、前記モータジェネレータによる始動トルクを受けて前記エンジンの回転速度が前記エンジンの始動が可能となる所定の回転速度以上になったとき、前記気筒の圧縮上死点の後で前記モータジェネレータによる始動トルクを増大させ、前記エンジンの膨張行程でのクランクスピードを上昇させることを特徴としている。
本発明によれば、ハイブリッド車両のエンジンの始動時の振動が低減される。
以下、本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
スタータモータによりエンジンを始動させる場合においては、スタータモータのトルク、出力は、スタータモータの回転数によって決まるため、エンジンの位相に合わせて、スタータモータのトルクを制御することができなかった。ガソリンエンジンのハイブリッド車両の場合、ガソリンエンジンは圧縮比が小さいために圧縮反力によるエンジンの振動が小さく、吸気量を制御することで始動時の発生トルクを制御できるため、スムーズに始動することができる。これに対して、ディーゼルエンジンのハイブリッド車両の場合、ディーゼルエンジンは始動のために高い圧縮圧力が必要とされるため、エンジン始動時の振動が大きく、始動時の振動低減のために特別の制御が必要である。
図1から図13を参照して、第1実施形態について説明する。
本実施形態は、ディーゼルエンジンのハイブリッド車両の振動低減装置である。
図13は、本実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図である。図13に示すように、車両には、動力源として、ディーゼルエンジン(DE)11と、電気モータとしてのモータジェネレータ(MG)12と、DE11の出力を受けて発電を行うモータジェネレータ(MG)13とが搭載されている。これらのDE11とMG12とMG13は、動力分割機構14によって接続されている。この動力分割機構14は、DE11の出力をMG13と駆動輪15とに振り分けると共に、MG12からの出力を駆動輪15に伝達したり、減速機16及び駆動軸17を介して駆動輪15に伝達される駆動力に関する変速機として機能する。
MG12は、交流同期電動機であり、交流電力によって駆動される。インバータ18は、バッテリ19に蓄えられた電力を直流から交流に変換してMG12に供給すると共に、MG13によって発電される電力を交流から直流に変換してバッテリ19に蓄えるためのものである。MG13も、基本的には上述したMG12とほぼ同様の構成を有しており、交流同期電動機としての構成を有している。MG13は、主としてDE11の出力を受けて発電するものである。
また、MG12は、主として駆動力を発生させるが、駆動輪15の回転を利用して発電(回生発電)することもでき、発電機として機能することも可能である。このとき、駆動輪15には、ブレーキ(回生ブレーキ)が作用するので、これをフットブレーキやエンジンブレーキと併用することにより、車両を制動させることができる。一方、MG13は、主として、DE11の出力を受けて発電をするが、インバータ18を介してバッテリ19の電力を受けて駆動する電動機としても機能することができる。
DE11のクランクシャフト20には、ピストン位置及びエンジン回転数を検出するクランクポジションセンサ21が設けられている。このクランクポジションセンサ21は、エンジンECU22に接続されており、検出結果を出力する。また、MG12及びMG13のそれぞれの駆動軸23,24には、それぞれの回転位置及び回転数を検出する回転数センサ25,26が設けられている。各回転数センサ25,26は、それぞれモータECU27に接続されており、検出結果を出力する。
上述した動力分割機構14は、プラネタリギヤユニットにより構成されている。即ち
、この動力分割機構(プラネタリギヤユニット)14は、サンギヤ41と、このサンギヤ41の周囲に配置された複数のプラネタリギヤ42と、これら複数のプラネタリギヤ42を保持するギヤキャリア43と、プラネタリギヤ42の更に外周に配置されたリングギヤ44とから構成されている。
DE11のクランクシャフト20が中心軸45を介してギヤキャリア43に結合されており、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14のギヤキャリア43に入力される。また、MG12は、内部にステータ46とロータ47を有しており、このロータ47が駆動軸23を介してリングギヤ44に結合され、ロータ47及びリングギヤ44は、図示しないギヤユニットを介して減速機16に結合されている。この減速機16は、MG12からプラネタリギヤユニット14のリングギヤ44に入力されたMG12の出力を駆動軸17に伝達するものであり、MG12は、駆動軸17と常時接続された状態となっている。
また、MG13は、上述したMG12と同様に、内部にステータ48とロータ49を有しており、このロータ49が駆動軸24及び図示しないギヤユニットを介してサンギヤ41に結合されている。つまり、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、サンギヤ41を介してMG13のロータ49に入力される。また、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、リングギヤ44などを介して駆動軸17にも伝達可能となっている。
MG13には、プラネタリギヤユニット14を作動状態と非作動状態に切り換える切換手段としてのロック機構50が設けられている。このロック機構50は、モータECU27により作動可能であり、MG13のロータ49の回転を停止することで、プラネタリギヤユニット14を非作動状態、つまり、ロック状態とし、MG13の駆動による電力消費を低減することができる。
上述した各種制御は、複数の電子制御ユニット(ECU)によって制御される。ハイブリッド車両として特徴的なDE11による駆動とMG12及びMG13による駆動とは、メインECU28によって総合的に制御される。即ち、メインECU28により、DE11の出力とMG12及びMG13による出力の配分が決定され、DE11、MG12及びMG13を制御すべく、各制御指令がエンジンECU22及びモータECU27に出力される。
また、エンジンECU22及びモータECU27は、DE11、MG12及びMG13の情報をメインECU28にも出力する。このメインECU28は、バッテリ19を制御するバッテリECU29やブレーキを制御するブレーキECU30にも接続されている。このバッテリECU29は、バッテリ19の充電状態を監視し、充電量が不足した場合には、メインECU28に対して充電要求指令を出力する。充電要求を受けたメインECU28は、バッテリ19に充電をするようにMG13を発電させる制御を行う。ブレーキECU30は、車両の制動を司っており、メインECU28と共にMG12による回生ブレーキを制御する。
図7は、DE11とMG12とMG13とプラネタリギヤユニット14との接続関係を示す概略斜視図である。図7に示すように、DE11のクランクシャフトは、ギヤキャリア43に結合されており、DE11の出力は、ギヤキャリア43に入力される。MG12のロータは、駆動軸23を介してリングギヤ44に結合され、リングギヤ44は、ギヤユニットを介してデフ機構に結合されている。このデフ機構は、MG12からリングギヤ44に送られた駆動力を駆動軸に伝達するものである。MG13のロータは、駆動軸24及び図示しないギヤユニットを介してサンギヤ41に結合されている。これにより、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、サンギヤ41を介してMG13のロータに入力される。また、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、リングギヤ44などを介して駆動軸にも伝達可能となっている。
図10及び図11は、ハイブリッド車両における発電機とエンジンと電気モータの駆動力を表す共線図である。図10は、車両停止からのエンジン始動時の状態を示しており、図11は、モータ走行からのエンジン始動時の状態を示している。
図10に示すように、車両が停止した状態からDE11を始動させるときには、メインECU28は、電気モータとしてのMG13を駆動させて、DE11を始動させる。図11に示すように、電気モータとしてのMG12のみを駆動させて車両を走行させているときにDE11を始動させるときには、電気モータとしてのMG13を駆動させて、DE11を始動させる。
ディーゼルエンジン(DE11)は、始動のために高い圧縮圧力が必要とされるため、始動時の振動に対して特別の対策が要求される。本実施形態では、DE11の始動時の振動を低減させることを目的としている。ここで、DE11の始動時には、車両が停止した状態からDE11を始動させるとき(図10参照)と、車両がモータのみで走行している状態からDE11を始動させるとき(図11参照)の両方が含まれる。
図8及び図9は、上述したDE11の始動時(図10及び図11)に、DE11のロール方向に作用する振動を説明するための図であり、図8は、DE11の圧縮行程を示し、図9は、DE11の膨張行程を示している。図8及び図9において、符号110は、DE11のピストンであり、矢印Y1は、DE11及びMG13の回転方向を示し、矢印Y2は、MG13の始動トルクの反力を示している。
図8及び図9に示すように、DE11の始動時には、圧縮行程のTDC(圧縮上死点)を境にして、圧縮反力101から膨張(爆発)反力102にDE11(エンジン本体)に作用するロールモーメントが急変する。さらに、膨張反力102と、MG13の始動トルクの反力(Y2)の向きが一致することで、DE11の始動時の振動レベルが悪化する。
そこで、本実施形態では、圧縮上死点前後において、DE11に作用する圧縮反力101から膨張反力102への切り換わりがスムーズになるように、MG13のトルクを調整する。以下、具体的に説明する。
図12の符号103に示すように、MG13の始動トルクを、DE11の各気筒の圧縮行程のTDC(圧縮上死点)付近(少なくとも圧縮上死点の直前を含む)で、一時的に減少させる。これにより、MG13の始動トルクの反力を、DE11の回転方向、即ち、図8及び図9中において時計回り方向(矢印Y2と反対方向)に発生させる。
これにより、DE11の始動時に、圧縮反力101から膨張反力102へとDE11に作用するロールモーメントが急変することが抑制される。圧縮上死点前後の圧縮反力101から膨張反力102への切り換わりがスムーズに行われ、始動時のDE11のロール振動が低減される。
上記において、DE11の始動時に、圧縮反力101から膨張反力102へとDE11に作用するロールモーメントが急変することによるDE11の振動が発生するのは、DE11の始動初期の極低回転域(例えば200〜300rpm)のみであり、DE11の回転数が上昇するに伴い、爆発1次の周波数が上昇して体感し難くなる。このことから、上記制御(図12の符号103)は、DE11の極低回転域のみ実行すればよい。なお、上記制御(図12の符号103)において、MG13の始動トルクを一時的に減少させる制御は、DE11の各気筒の圧縮上死点(TDC)の直前のみならず、圧縮上死点の後まで実行されることができる。
MG13によりDE11の回転数が十分に上昇し、燃料噴射を実行することでDE11の始動が可能な程度にDE11の回転数が高い場合、図12の符号104に示すように、各気筒の圧縮上死点(TDC)後に、MG13のトルクアシストを一時的に強めて、膨張工程のクランクスピードを上げるように制御する。これにより、DE11が受ける膨張反力102が小さくなり、DE11の燃焼室内の燃料が着火した瞬間の振動低減が図られる。
次に、図1から図6を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図1に示すように、まず、メインECU28により、DE11の始動要求の有無が判定される(ステップS1)。ここで、DE11の始動要求には、車両停止状態からのDE11の始動(図10)の要求と、モータ走行からのDE11の始動(図11)の要求のいずれもが含まれる。
上記ステップS1の判定の結果、DE11の始動要求がある場合(ステップS1−Y)には、クランクポジションセンサ21からの検出結果に基づいて、DE11の回転数が算出される(ステップS2)。エンジンECU22では、DE11の回転数の瞬時値と、その瞬時値の平均値(平均回転数)が算出され、その算出結果がメインECU28に送られる。
次いで、MG13の始動トルクの増減判定が行われる(ステップS3)。DE11の回転数の瞬時値は、圧縮上死点付近で小さくなり、膨張行程で大きくなることから、DE11の回転数の瞬時値に基づいて、圧縮上死点の前であるか、それとも圧縮上死点の後であるかは分る。上記ステップS3では、DE11の回転数の瞬時値に基づいて、圧縮上死点の前であると判定されれば、MG13の始動トルクは減判定とされ、サブルーチン1(図2)に進む(ステップS4)。一方、圧縮上死点の後であると判定されれば、MG13の始動トルクは増判定とされ、サブルーチン2(図4)に進む(ステップS5)。
図2及び図3を参照して、上記サブルーチン1について説明する。
まず、MG13の始動時のトルクTsが算出される(ステップSA1)。バッテリ19の充電状態や車両が走行状態であるか否かなどに基づいて、MG13の始動時のトルクTsが算出される。次いで、気筒判別処理(ステップSA2)及びクランク角算出処理(ステップSA3)が行われ、DE11の回転エネルギーEの算出が行われる(ステップSA4)。次いで、フリクショントルクTfrの推定処理が行われる(ステップSA5)。フリクショントルクTfrは、DE11の油温の関数である。
次いで、始動トルクの減算量Trが算出される(ステップSA6)。ここで、始動トルクの減算量Trは、図12の符号103に示すように、各気筒の圧縮上死点の付近でMG13のトルクを減少させる量である。始動トルクの減算量Trは、以下のように求められる。
Tr=(Ts−Tfr)*k1
上記において、k1は実験等により予め求められた適合値であり、Trは正の値である。
次いで、始動トルク抜きの制御開始クランク角、及び始動トルク抜きの制御終了クランク角が算出される(ステップSA7、ステップSA8)。ここで、始動トルク抜きの制御開始クランク角とは、図12の符号103に示した、各気筒の圧縮上死点の付近でMG13のトルクを減少させる制御が開始されるクランク角であり、始動トルク抜きの制御終了クランク角とは、同制御が終了するクランク角である。
図3において、符号(1)は、始動トルク抜きの制御開始クランク角を示し、符号(2)は、始動トルク抜きの制御終了クランク角を示している。図3の符号(1)に示すように、DE11の回転慣性力が小さく、回転エネルギーE(ステップSA4)が小さいときには、早い時期からMG13による始動トルクを抜くと、DE11の回転数が落ちてしまうため、圧縮上死点の直前にて初めてMG13による始動トルクを減少させる。一方、回転エネルギーEが大きいときには、早い時期からMG13による始動トルクを減少させても問題が無い。
図3に示すように、回転エネルギーEが小さいときには、(1)と(2)の間に対応する、図12の符号103に示した、各気筒の圧縮上死点の付近でMG13のトルクを減少させる制御を実行する期間(クランク角)が小さい。一方、回転エネルギーEが大きいときには、(1)と(2)の間に対応する、上記制御(図12の符号103)を実行する期間(クランク角)が大きく、上記制御(図12の符号103)は、圧縮上死点の極直前まで実行される。
次いで、MG13による始動トルクの減算処理、即ち、上記制御(図12の符号103)が実行される(ステップSA9)。次に、メインECU28により、DE11の始動が完了したと判定されると(ステップSA10−Y)、MG13による始動トルクをゼロにする(ステップSA11)。
次に、図4及び図5を参照して、上記サブルーチン2について説明する。
サブルーチン2は、上述したように、MG13の始動トルクによりDE11の回転速度が、燃料噴射が行われれば、DE11の始動が可能になる所定の回転速度(例えば130rpm)以上になっているときに行われる。
まず、上記サブルーチン1と同様に、MG13の始動時のトルクTsが算出され(ステップSB1)、次いで、気筒判別処理(ステップSB2)及びクランク角算出処理(ステップSB3)が行われる。次いで、始動トルクの増加量Taが算出される(ステップSB4)。ここで、始動トルクの増加量Taは、図12の符号104に示すように、各気筒の圧縮上死点の後でMG13のトルクを増加させる量である。始動トルクの増加量Taは、以下のように求められる。
Ta=(Tmax−Ts)*k2
上記において、Tmaxは、MG13のトルクの最大値であり、k2は、実験等により予め求められた適合値(1未満の値)であり、Taは正の値である。
次いで、始動トルク増加の制御開始クランク角、及び始動トルク増加の制御終了クランク角が算出される(ステップSB5、ステップSB6)。ここで、始動トルク増加の制御開始クランク角とは、図12の符号104に示した、各気筒の圧縮上死点の後でMG13のトルクを増加させる制御が開始されるクランク角であり、始動トルク増加の制御終了クランク角とは、同制御が終了するクランク角である。
図5において、符号(1)’は、始動トルク増加の制御開始クランク角を示し、符号(2)’は、始動トルク増加の制御終了クランク角を示している。図5に示すように、回転エネルギーEが小さいときには、(1)’と(2)’の間に対応する、図12の符号104に示した、各気筒の圧縮上死点の後でMG13のトルクを増加させる制御を実行する期間(クランク角)が大きく、MG13によるトルクのアシストが長い期間、行われる。
次いで、MG13による始動トルクの増加処理、即ち、上記制御(図12の符号104)が実行される(ステップSB7)。次に、メインECU28により、DE11の始動が完了したと判定されると(ステップSB8−Y)、MG13による始動トルクをゼロにする(ステップSB9)。
図6は、サブルーチン2の効果を説明するための図である。
従来技術の場合には、図6の下の図に示すように、DE11の燃焼室内での燃焼によるトルクが急に立ち上がるため、DE11の受ける膨張反力102が大きくなり、ロール振動が大きかった。これに対して、サブルーチン2では、圧縮上死点(TDC)の後に、MG13によるトルクが増加する分だけ、DE11の燃焼室内での燃焼によるトルクの急な立ち上がり(膨張反力102に対応)が抑制され、DE11の燃焼室内で燃料が着火した瞬間のロール振動が低減される。
(第1実施形態の変形例)
次に、図14から図16を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
上記第1実施形態では、DE11とMG13の回転方向が同一方向であったが、本変形例では、エンジンENGとMGの回転方向が逆方向である。
図14に示すように、外接ギヤにより、エンジンENGとモータジェネレータMGが逆回転する場合(図15の符号105及び106参照)には、上記第1実施形態においてDE11とMG13の回転方向が同一である場合(図8の符号Y1参照)と同様に、圧縮上死点の付近(少なくとも圧縮上死点の直前を含む)で、MGによる始動トルクを低減させる(上記第1実施形態のサブルーチン1に対応)。これにより、図15及び図16に示すように、エンジンENGに作用するロールモーメントが圧縮反力101から膨張反力102に急変することが抑制される。このことから、エンジンENGの始動時の振動が低減される。
本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の他の動作を示すフローチャートである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の動作を説明するためのグラフである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の更に他の動作を示すフローチャートである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の他の動作を説明するためのグラフである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の効果を説明するためのグラフである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の構成の一部を示す斜視図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態において、圧縮行程時のエンジンの状態を説明するための図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態において、膨張行程時のエンジンの状態を説明するための図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態において、車両停止状態からのエンジンを始動させる時の共線図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態において、モータ走行からのエンジンを始動させる時の共線図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態において、各気筒のクランク位置とMGによるトルクとの関係を示したグラフである。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態のハイブリッド車両の概略構成を示す図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の変形例のハイブリッド車両の一部の概略構成を示す図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の変形例において、圧縮行程時のエンジンの状態を説明するための図である。 本発明のハイブリッド車両の振動低減装置の第1実施形態の変形例において、膨張行程時のエンジンの状態を説明するための図である。
符号の説明
11 DE
12 MG
13 MG
14 プラネタリギヤユニット
18 インバータ
19 バッテリ
22 エンジンECU
27 モータECU
28 メインECU
29 バッテリECU
30 ブレーキECU
101 圧縮反力
102 膨張反力
103 MGトルク
104 MGトルク
110 ピストン

Claims (3)

  1. エンジンと、
    前記エンジンをクランキングするモータジェネレータとを備えたハイブリッド車両の振動低減装置であって、
    前記エンジンの始動の際に前記モータジェネレータによる始動トルクを、前記エンジンの気筒の圧縮上死点の前で減少させ、前記モータジェネレータによる始動トルクの反力を前記エンジンの回転方向に発生させる
    ことを特徴とするハイブリッド車両の振動低減装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の振動低減装置において、
    前記モータジェネレータによる始動トルクを、前記エンジンの気筒の圧縮上死点の前で減少させる制御は、前記エンジンの回転数が所定の極低回転数であるときのみ実行される
    ことを特徴とするハイブリッド車両の振動低減装置。
  3. 請求項1または2に記載のハイブリッド車両の振動低減装置において、
    前記モータジェネレータによる始動トルクを受けて前記エンジンの回転速度が前記エンジンの始動が可能となる所定の回転速度以上になったとき、前記気筒の圧縮上死点の後で前記モータジェネレータによる始動トルクを増大させ、前記エンジンの膨張行程でのクランクスピードを上昇させる
    ことを特徴とするハイブリッド車両の振動低減装置。
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