JP2006264926A - エレベータ及びエレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 エレベータ利用者に対して、乗りかご内のペットの存在を確実に報知することができるエレベータ及びエレベータシステムを提供する。
【解決手段】 エレベータにおいて、ペット情報発信部1から発信されるペット情報を受信する受信部2と、エレベータ乗り場に設けられる報知部4と、受信部2において受信されたペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を報知部2から報知する報知手段とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 エレベータにおいて、ペット情報発信部1から発信されるペット情報を受信する受信部2と、エレベータ乗り場に設けられる報知部4と、受信部2において受信されたペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を報知部2から報知する報知手段とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレベータ及びエレベータシステムに関し、特に、犬や猫などのペットを同伴して乗ることが許可されているエレベータ及びこのエレベータを含むエレベータシステムに関する。
近年、犬や猫などのペット飼育を許可する共同住宅が増加し、このような共同住宅では、ペットを同伴してエレベータを利用する機会が増えている。ペットを同伴してエレベータを利用する機会が増える場合、乗りかご内でペット同士が鉢合わせしないようにする工夫、又は、ペットの嫌いなエレベータ利用者が乗りかご内でペットに出合わないようにする工夫が必要となる。このような観点から、下記特許文献1には、乗りかご内にペットが乗っていることを報知する機能を備えたエレベータが提案されている。
このエレベータは、乗りかご内に設けられたペット同乗表示釦と、各階床のエレベータ乗り場に設けられたペット同乗表示ランプとを備えている。
このエレベータによれば、ペットを同伴して乗りかごに乗り込んだエレベータ利用者が、乗りかご内に設けられているペット同乗表示用釦を押し、ついで、乗りかご内に設けられている行先階床釦を押して行先階床を登録することにより、各階床のエレベータ乗り場に設けられているペット同乗表示ランプが点灯する。このペット同乗表示ランプが点灯することにより、各階床のエレベータ乗り場に居るエレベータ利用者に対して、乗りかご内にペットが乗っていることが報知される。なお、乗りかごが登録された行先階床に到達することにより、各階床のエレベータ乗り場に設けられているペット同乗表示ランプが消灯し、乗りかご内にペットが乗っていないことが報知される。
これにより、エレベータ乗り場に居るエレベータ利用者は、ペット同乗表示ランプの点灯状態又は消灯状態を見ることにより、現在走行している乗りかご内にペットが乗っているか乗っていないかを知ることができる。そして、ペットを同伴するエレベータ利用者は、ペット同乗表示ランプが点灯しているときには乗り場呼び釦を押さないことで乗りかごへの乗り込みを見送ることができ、乗りかご内あるいはエレベータ乗り場においてペット同士の鉢合わせを防止することができる。また、ペットの嫌いなエレベータ利用者にとっては、ペット同乗表示ランプが点灯しているときには乗り場呼び釦を押さないことで乗りかごへの乗り込みを見送ることができ、乗りかご内あるいはエレベータ乗り場においてペットに出合うことを防止することができる。
特開2001−322775号公報
しかしながら、前述のエレベータにおいては、以下の点について配慮がなされていない。
ペットを同伴して乗りかごに乗り込んだエレベータ利用者が、ペット同乗表示釦を押すことを忘れ、行先階床釦のみを押すことがある。このような場合には、各階床のエレベータ乗り場に設けられているペット同乗表示ランプは点灯されない。このため、エレベータ利用者は乗りかご内にペットが乗っていることを知らずに乗りかごに乗り込むことになり、乗りかご内やエレベータ乗り場でペット同士が鉢合わせすることや、ペットの嫌いなエレベータ利用者が乗りかご内やエレベータ乗り場でペットに出合うということが発生する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エレベータ利用者に対して、乗りかご内のペットの存在を確実に報知することができるエレベータ及びエレベータシステムを提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータにおいて、ペット情報を受信する受信部と、エレベータ乗り場に設けられる報知部と、前記受信部において受信された前記ペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を前記報知部から報知する報知手段とを備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータシステムにおいて、ペット情報を有しこのペット情報を発信するペット情報発信部と、ペット情報発信部から発信されるペット情報を受信する受信部と、エレベータ乗り場に設けられる報知部と、受信部において受信されたペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を報知部から報知する報知手段とを備える。
本発明によれば、エレベータ利用者に対し、乗りかご内のペットの存在を確実に報知することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータシステムは、図1に示すように、ペット情報発信部の一例であるICタグ1と、ICタグ1から発信されるペット情報を受信する受信部2と、各階床のエレベータ乗り場3に設けられる報知部の一例であるペット灯4と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、このエレベータシステムにおけるエレベータは、乗りかご6内に取付けられたかご内操作盤7を備え、かご内操作盤7には行先階床を登録するための行先階床釦8が設けられている。乗りかご6は、エレベータ昇降路(図示せず)内に昇降自在に配置され、乗りかご6を吊り下げているロープを巻き上げる巻上機(図示せず)がエレベータ昇降路の上部に設けられた機械室(図示せず)内に設置されている。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータシステムは、図1に示すように、ペット情報発信部の一例であるICタグ1と、ICタグ1から発信されるペット情報を受信する受信部2と、各階床のエレベータ乗り場3に設けられる報知部の一例であるペット灯4と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、このエレベータシステムにおけるエレベータは、乗りかご6内に取付けられたかご内操作盤7を備え、かご内操作盤7には行先階床を登録するための行先階床釦8が設けられている。乗りかご6は、エレベータ昇降路(図示せず)内に昇降自在に配置され、乗りかご6を吊り下げているロープを巻き上げる巻上機(図示せず)がエレベータ昇降路の上部に設けられた機械室(図示せず)内に設置されている。
ICタグ1は、各種の情報が記録されたICチップと、ICチップの情報を送信するためのアンテナとを有している。ICチップには、少なくとも、ペットが存在する旨の情報が記録されており、ICタグ1から発信されるペット情報を受信部2で受信することにより、ペットの存在が検知される。このように、ICタグ1はペットの存在を検知するために用いられるものであり、ペットの首輪9、ペットの引き紐、ペットの衣類に取付けられていることが望ましく、あるいは、ペットの飼い主が携帯するカードやキーホルダに取付けられていてもよい。また、ペットの皮膚下に外科的手段によりICタグ1を埋め込んでもよい。
また、ICタグ1から発信されるペット情報は、数センチメートル〜数メートルの近距離範囲内において受信可能であればよく、このような近距離範囲内で通信する方式としては、ICタグ1を用いる方式に代えて、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信を利用してもよい。
受信部2は、エレベータの乗りかご6内と、各階床のエレベータ乗り場3とのいずれか一方、又は、両方に設けられていればよい。ここでは、説明の簡単化を図るため、受信部2が乗りかご6内にのみ設置されている場合を例に挙げて説明する。受信部2は、図2に示すように、乗りかご6内のかご内操作盤7の下方に配置されている。
受信部2は、ICタグ1から発信されるペット情報を受信し、ICタグ1のICチップに記録されている情報を読取る。ICチップに記録されている情報を受信部2により読取る技術は周知であるので詳しい説明は割愛するが、その一例としては、以下の方式が知られている。受信部2のアンテナから電波が発信され、発信された電波がICタグ1のアンテナで受信されることによりアンテナの周囲に磁界が発生し、この磁界が発生することによりICタグ1に電力が発生する。ICタグ1に電力が発生することにより、ICチップに記録されているペット情報を含む電波がICタグ1から発信され、この電波が受信部2により読取られる。これにより、ICタグ1から発信された電波(ペット情報)が受信部2により受信され、ICチップに記録されている情報が受信部2により読取られる。
ペット灯4は、図3に示すように、各階床のエレベータ乗り場3におけるエレベータ入口の上部に設けられている。ペット灯4は、アクリルなどの透明な板の上に「ペット」の文字が描かれ、内蔵したLEDやランプにより照明される。
エレベータ制御部5は、CPU、ROM、RAM等を備え、受信部2、ペット灯4、かご内操作盤7等が接続されている。エレベータ制御部5は、エレベータ制御部5に入力される各種の情報に基づいて各種の処理を実行する部分である。エレベータ制御部5において実行される処理の一つとして、報知手段が設けられている。
報知手段は、ICタグ1から発信されるペット情報を受信部2が受信することにより各階床のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4を点灯させ、乗りかご6内へのペットの乗り込みを報知する。この報知手段は、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。
このような構成において、首輪9にICタグ1を取付けたペットがエレベータ利用者に同伴されて乗りかご6内に乗り込むと、ICタグ1から発信されたペット情報が受信部2において受信され、乗りかご6内へのペットの乗り込みが検知される。したがって、乗りかご6内にペットが乗り込んだことを確実に検知することができる。ペットを同伴したエレベータ利用者がかご内操作盤7の行先階床釦8を押すことにより行先階床が登録され、ペットが乗り込んだ乗りかご6は登録された行先階床に向けて走行する。この行先階床の登録は、エレベータ制御部5のRAM内に設けられた登録領域に行われる。
なお、受信部2が各階床のエレベータ乗り場3に設けられている場合には、ICタグ1を付けたペットがエレベータ利用者に同伴されてエレベータ乗り場3に来た場合に、ICタグ1から発信されるペット情報が受信部2に受信され、その受信結果に基づいて各階床(但し、ICタグ1からのペット情報を受信した階床は除く)のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯される。
乗りかご6内へのペットの乗り込みが検知されると、その検知結果に基づいて各階床のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が報知手段により点灯され、各階床のエレベータ乗り場3に居るエレベータ利用者に対し、現在走行中の乗りかご6内にペットが乗っていることが報知される。しかも、このペット灯4を点灯させることによる報知は、ペットを同伴して乗りかご6内に乗り込んだエレベータ利用者が何の操作を行わなくても自動的に行われる。このため、ペットを同伴してエレベータ利用者がペット灯4を点灯させるために必要な操作を忘れ、それが原因となってペット灯4が点灯されないという事態が発生しない。
ペットを同伴して乗りかご6に乗り込もうとするエレベータ利用者は、ペット灯4が点灯していることを見た場合には、現在走行している乗りかご6内への乗り込みを見送ることができ、それにより、乗りかご6内あるいはエレベータ乗り場3におけるペット同士の鉢合わせを防止することができる。また、ペットが嫌いなエレベータ利用者は、ペット灯4が点灯していることを見た場合には、現在走行している乗りかご6内への乗り込みを見送ることができ、それにより、乗りかご6内やエレベータ乗り場3においてペットに出合うことを防止することができる。
なお、第1の実施の形態では、報知部の一例としてペット灯4を例に挙げて説明したが、報知部としてはペット灯4に限定されない。報知部の他の一例として、例えば、音声による報知を行うスピーカを用いることができる。この場合には、乗りかご6内へのペットの乗り込みが受信部2によって検知されると、各階床のエレベータ乗り場3に設けられているスピーカから、「現在、ペットがのっています」等のアナウンスが流され、乗りかご6内にペットが乗っていることが報知される。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、先行して説明した他の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、先行して説明した他の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態のエレベータシステムの基本的構成は、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じである。第2の実施の形態と第1の実施の形態との異なる点は、第2の実施の形態には、行先階床情報記憶部11と報知終了手段とが設けられている点である。
行先階床情報記憶部11は、ICタグ1から発信されるペット情報を受信部2が受信した後に登録された行先階床を、ペット情報に対応する行先階床情報として記憶する部分である。
報知終了手段は、乗りかご6が行先階床情報記憶部11に記憶された行先階床情報の行先階床に到着することによりペット灯4を消灯させ、ペット灯4を点灯させることにより行う乗りかご6内へのペットの乗り込みの報知を終了させる。報知終了手段は、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、この報知終了手段は、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。
このような構成において、第2の実施の形態のエレベータシステムにおける制御は、図5のフローチャートに示すように行われる。
まず、ペット用のICタグ1から発信されたペット情報を受信部2が受信したか否かが判断される(S1)。受信部2がICタグ1から発信されたペット情報を受信した場合は、ICタグ1を付けたペットがエレベータ利用者に同伴されて乗りかご6内に乗り込んだことを意味する。
受信部2がICタグ1から発信されたペット情報を受信した後は、乗りかご6内の行先階床釦8が押されたか否かが判断される(S2)。行先階床釦8が押されないうちは、受信部2がICタグ1から発信されたペット情報を受信した後に所定時間(例えば、5秒)経過したか否かが判断される(S3)。
行先階床釦8が押されない状態で所定時間が経過した場合には(S3のYES)、スタートに戻る。ここで、受信部2がICタグ1から発信されたペット信号を受信した後、所定時間が経過しても行先階床釦8が押されない状態の一例としては、ペットを同伴したエレベータ利用者が一旦乗りかご6内に乗り込んだが、行先階床釦8を押す前に乗りかご6から降車した場合が挙げられる。
行先階床釦8が押された場合には(S2のYES)、行先階床釦8を押すことにより登録された行先階床の情報(行先階床情報)が行先階床情報記憶部11に記憶される(S4)。ついで、各階床のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯され(S5)、ここに、報知手段が実行される。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯していることを見たエレベータ利用者は、現在走行している乗りかご6内にペットが乗っていることを知ることができる。ペット灯4が点灯された後、乗りかご6は登録された行先階床に向けて走行する(S6)。
乗りかご6が登録された行先階床に向けて走行を開始した後は、行先階床記憶部11に行先階床情報として記憶された行先階床に乗りかご6が到着したか否かが判断される(S7)。
乗りかご6が行先階床に到着した場合には、行先階記憶部11に記憶されている行先階床情報が消去される(S8)。ついで、ペット灯4が消灯され(S9)、ここに、報知終了手段が実行される。ペット灯4が消灯された後、スタートに戻る。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が消灯していることを見たエレベータ利用者は、現在の乗りかご6内にはペットが乗っていないことを知ることができる。
第2の実施の形態によれば、ペットを同伴したエレベータ利用者が乗った乗りかご6が登録された行先階床に到着した場合、直ちにペット灯4が消灯されるので、ペットを同伴した他のエレベータ利用者や、ペットが嫌いなエレベータ利用者が、必要以上に乗りかご6への乗り込みを待たされるという事態の発生を防止することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。第3の実施の形態のエレベータシステムの基本的構成は、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じである。第3の実施の形態と第1の実施の形態とは、以下の点で異なる。まず、第3の実施の形態においてペット情報発信部の一例として使用されるICタグ1Aから発信されるペット情報には、各ペットを特定するためのID情報が含まれている。また、第3の実施の形態には、ID情報記憶部21と第2行先階床情報記憶部22とが設けられている。さらに、第3の実施の形態には、行先階床情報削除手段と第2報知終了手段とが設けられている。
本発明の第3の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。第3の実施の形態のエレベータシステムの基本的構成は、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じである。第3の実施の形態と第1の実施の形態とは、以下の点で異なる。まず、第3の実施の形態においてペット情報発信部の一例として使用されるICタグ1Aから発信されるペット情報には、各ペットを特定するためのID情報が含まれている。また、第3の実施の形態には、ID情報記憶部21と第2行先階床情報記憶部22とが設けられている。さらに、第3の実施の形態には、行先階床情報削除手段と第2報知終了手段とが設けられている。
ID情報記憶部21は、ICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信したとき、そのペット情報に含まれるID情報を記憶する部分である。
第2行先階床情報記憶部22は、受信部2がICタグ1Aから発信されるペット情報を受信した後に登録される行先階床の行先階床情報を、ID情報と1対1に関連付けて記憶する部分である。例えば、乗りかご6内に2匹のペットが乗り込み、それらのペットが付けているICタグ1Aから発信されるペット情報に含まれるID情報がA、Bであり、それらのペットが乗りかご6内に乗り込んだ後に行先階床釦8を押すことにより登録された行先階床が5階、10階である場合には、第2行先階床情報記憶部22には、A−5、B−10のようにID情報と行先階床情報とが1対1に関連付けて記憶される。このように、ID情報と行先階床情報とが1対1に関連付けて記憶されることにより、乗りかご6内に2匹のペットが乗り込んだ場合にも、全てのペットの行先階床情報を記憶することができる。
行先階床情報削除手段は、乗りかご6が第2行先階床情報記憶部22に行先階床情報として記憶されている行先階床に到着すると、第2行先階床情報記憶部22に記憶されている行先階床情報のうちの到着した行先階床の行先階床情報を、関連付けられたID情報と共に削除する。例えば、第2行先階床情報記憶部22にA−5、B−10の2つの情報が記憶されている場合において、乗りかご6が5階に到着した場合にはA−5の情報が削除される。
第2報知終了手段は、第2行先階床情報記憶部22に記憶されている全ての行先階床情報が削除されることにより各階床のペット灯4を消灯させ、ペット灯4を点灯させることにより行う乗りかご6内のペットの存在の報知を終了させる。
これらの行先階床情報削除手段と第2報知終了手段とは、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。
このような構成において、第3の実施の形態のエレベータシステムにおける制御は、図7のフローチャートに示すように行われる。
まず、ペット用のICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信したか否かが判断される(S11)。受信部2がICタグ1Aから発信されるペット情報を受信した場合は、エレベータ利用者に同伴されたICタグ1Aを付けたペットが乗りかご6内に乗り込んだことを意味する。
受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後は、受信したペット情報に含まれるID情報がID情報記憶部21に記憶され(S12)、ついで、乗りかご6内の行先階床釦8が押されたか否かが判断される(S13)。行先階床釦8が押されないうちは、受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後に所定時間(例えば、5秒)経過したか否かが判断される(S14)。
行先階床釦8が押されない状態で所定時間が経過した場合には(S14のYES)、ID情報記憶部21に記憶されたID情報が削除され(S15)、スタートに戻る。ここで、受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後、所定時間が経過しても行先階床釦8が押されない状態の一例としては、ペットを同伴したエレベータ利用者が一旦乗りかご6内に乗り込んだが、行先階床釦8を押す前に乗りかご6から降車した場合が挙げられる。
行先階床釦8が押された場合には(S13のYES)、行先階床釦8を押すことにより登録された行先階床の情報(行先階床情報)とID情報記憶部21に記憶されているID情報とが1対1に関連付けて第2行先階床情報記憶部22に記憶される(S16)。なお、ID情報記憶部21に記憶されているID情報が第2行先階床情報記憶部22に記憶されることに伴い、そのID情報はID情報記憶部21から消去される。
ID情報と行先階床情報とが1対1に関連付けて第2行先階床情報記憶部22に記憶された後、各階床のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯され(S17)、ここに、報知手段が実行される。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯していることを見たエレベータ利用者は、現在走行している乗りかご6内にペットが乗っていることを知ることができる。ペット灯4が点灯された後、乗りかご6は登録された行先階床に向けて走行する(S18)。
乗りかご6が登録された行先階床に向けて走行を開始した後は、第2行先階床記憶部11に行先階床情報として記憶された行先階床に乗りかご6が到着したか否かが判断される(S19)。
乗りかご6が行先階床に到着した場合には、第2行先階床情報記憶部22に記憶されている行先階床情報のうち、到着した行先階床の行先階床情報が関連付けられて対となっているID情報と共に削除され(S20)、ここに、行先階床情報削除手段が実行される。
ステップS20の行先階床情報削除手段が実行された後、第2行先階床情報記憶部22に他の行先階床情報が残っているか否かが判断され(S21)、第2行先階床情報記憶部22に他の行先階床情報が残っている場合には(S21のYES)、乗りかご6が残っている行先階床情報の行先階床に向けて再び走行する(S18)。
ステップS21の判断において、第2行先階床情報記憶部12には他の行先階床情報が残っていないと判断された場合には(S21のNO)、ペット灯4が消灯され(S22)、ここに、第2報知終了手段が実行される。ペット灯4が消灯された後、スタートに戻る。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が消灯していることを見たエレベータ利用者は、現在の乗りかご6内にはペットが乗っていないことを知ることができる。
第3の実施の形態によれば、乗りかご6内に複数のペットが乗り込んだ場合には、第2行先階床情報記憶部22に各ペット毎の行先階床情報が記憶されるので、ペット灯4の消灯を全てのペットが乗りかご6から降車した後に行うことができる。これにより、乗りかご6内にペットが乗っているうちにペット灯4を消灯させるという誤制御を防止することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図8及び図9に基づいて説明する。第4の実施の形態のエレベータシステムは、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、ペット灯4と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、第4の実施の形態は、行先階床自動登録用記憶部31と自動登録手段とを備えている。
本発明の第4の実施の形態を図8及び図9に基づいて説明する。第4の実施の形態のエレベータシステムは、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、ペット灯4と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、第4の実施の形態は、行先階床自動登録用記憶部31と自動登録手段とを備えている。
行先階床自動登録用記憶部31には、各ICタグ1Aから発信されるペット情報に含まれるID情報と、そのICタグ1Aを有するペッドが最も行く頻度の高い行先階床、例えば、居住している階床である自動登録行先階床情報とが1対1に関連付けて記憶されている。例えば、3匹のペットの居住階床がそれぞれ5階、10階、15階であるとし、これらの3匹のペットが付けているICタグ1Aから発信されるペット情報に含まれるID情報がA、B、Cであるとすれば、行先階床自動登録用記憶部31には、A−5、B−10、C−15のように、ID情報と自動登録行先階床情報とが1対1に関連付けて記憶されている。行先階床自動登録用記憶部31への情報の記憶は、エレベータシステムを管理するサービスマンにより予め行われ、及び、サービスマンにより適宜変更される。
自動登録手段は、ペットを同伴するエレベータ利用者が乗りかご6に乗り込んだ場合、そのエレベータ利用者が乗りかご6内の行先階床釦8を押さなくても、乗りかご6の行先階床を自動的に登録する。具体的には、受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信することにより、受信部2が受信するペット情報に含まれるID情報に関連付けて行先階床自動登録用記憶部31に記憶されている自動登録行先階床情報が呼び出される。そして、その自動登録行先階床情報の行先階床が、乗りかご6の行先階床として自動的に登録される。この自動登録手段は、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。
このような構成において、第4の実施の形態のエレベータシステムにおける制御は、図9のフローチャートに示すように行われる。なお、この第4の実施の形態に関して、行先階床自動登録用記憶部31には、上述したA−5、B−10、C−15のように、ID情報と自動登録行先階床情報とが1対1に関連付けて予め記憶されている。
まず、ペット用のICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信したか否かが判断される(S31)。受信部2がICタグ1Aから発信されるペット情報を受信した場合は、ICタグ1Aを付けたペットがエレベータ利用者に同伴されて乗りかご6内に乗り込んだことを意味する。
受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後は、受信したペット情報に含まれるID情報に関連付けて行先階床自動登録用記憶部31に記憶されている自動登録行先階床情報が取得され、取得された自動登録行先階床情報の行先階床が乗りかご6の行先階床として自動的に登録され(S32)、ここに、自動登録手段が実行される。
乗りかご6の行先階床が自動的に登録された後は、各階床のエレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯され(S33)、ここに、報知手段が実行される。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が点灯していることを見たエレベータ利用者は、現在走行している乗りかご6内にペットが乗っていることを知ることができる。ペット灯4が点灯された後、乗りかご6は登録された行先階床に向けて走行する(S34)。
乗りかご6が登録された行先階床に向けて走行を開始した後は、乗りかご6が登録された行先階床に到着したか否かが判断される(S35)。
乗りかご6が登録された行先階床に到着した場合には、ペット灯4が消灯され(S36)、スタートに戻る。エレベータ乗り場3に設けられているペット灯4が消灯していることを見たエレベータ利用者は、現在の乗りかご6内にはペットが乗っていないことを知ることができる。
第4の実施の形態によれば、ペットを同伴したエレベータ利用者が乗りかご6に乗り込んだ場合、ICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信することにより、そのペット情報に含まれるID情報と関連付けて行先階床登録用記憶部31に記憶されている行先階床情報の行先階床が自動的に登録される。したがって、ペットを同伴して乗りかご6に乗り込んだエレベータ利用者が行先階床釦8を押さなくても、乗りかご6はエレベータ利用者が行きたい行先階床に向けて自動的に走行する。これにより、両手が塞がって行先階床釦8を押すことが困難な状態であっても、行きたい行先階床へスムーズに行くことができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図10に基づいて説明する。第5の実施の形態のエレベータシステムは、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、第5の実施の形態は、各階床のエレベータ乗り場3に、報知部の一例としてLCDやCRTなどのディスプレイ装置41を備えている。また、乗りかご6内には、乗りかご6内を撮影するカメラ42が設けられ、このカメラ42は画像制御部43を介してエレベータ制御部5とディスプレイ装置41とに接続されている。カメラ42で撮影された乗りかご6内の映像が、ディスプレイ装置41に表示される。
本発明の第5の実施の形態を図10に基づいて説明する。第5の実施の形態のエレベータシステムは、第1の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5とを備えている。さらに、第5の実施の形態は、各階床のエレベータ乗り場3に、報知部の一例としてLCDやCRTなどのディスプレイ装置41を備えている。また、乗りかご6内には、乗りかご6内を撮影するカメラ42が設けられ、このカメラ42は画像制御部43を介してエレベータ制御部5とディスプレイ装置41とに接続されている。カメラ42で撮影された乗りかご6内の映像が、ディスプレイ装置41に表示される。
このような構成において、エレベータ利用者に同伴されたペットが乗りかご6内に乗り込むと、ペットに付けられたICタグ1から発信されるペット情報が受信部2により受信され、乗りかご6内へのペットの乗り込みが検知される。
乗りかご6内へのペットの乗り込みが検知されると、カメラ42による乗りかご6内の撮影が開始され、各階床のエレベータ乗り場3に設置されているディスプレイ装置41にカメラ42により撮影された画像が表示され、ここに、乗りかご6内へのペットの乗り込みを報知する報知手段が実行される。ディスプレイ装置41に画像が表示されていることを見たエレベータ利用者は、現在走行している乗りかご6内にペットが乗っていることを知ることができる。
なお、ペットの位置をカメラ42による撮影アングル内に入れることにより、ペットの画像がディスプレイ装置41に表示されるので、乗りかご6内に乗っているペットの種類、ペットの大きさをエレベータ利用者に報知することができる。これにより、ディスプレイ装置41の表示を見たエレベータ利用者は、ペットの種類や大きさを知ることができ、ペットの種類や大きさに応じてペットが乗っている乗りかご6に同乗するか否かを選択することができる。
なお、この第5の実施の形態では、カメラ42で撮影した乗りかご6内の画像をディスプレイ装置41に表示する場合を例に挙げて説明したが、ディスプレイ装置41に文字表示をしてもよい。例えば、乗りかご6内にペットが乗っている場合には、ディスプレイ装置41に、「現在、ペット運転中です」等のメッセージを文字表示してもよい。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態を図11及び図12に基づいて説明する。第6の実施の形態のエレベータシステムは、第5の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5と、各階床のエレベータ乗り場3に位置付けられたLCDやCRTなどのディスプレイ装置41とを備えている。さらに、この第6の実施の形態は、表示情報記憶部51と表示手段とを備えている。
本発明の第6の実施の形態を図11及び図12に基づいて説明する。第6の実施の形態のエレベータシステムは、第5の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5と、各階床のエレベータ乗り場3に位置付けられたLCDやCRTなどのディスプレイ装置41とを備えている。さらに、この第6の実施の形態は、表示情報記憶部51と表示手段とを備えている。
表示情報記憶部51は、受信部2が受信するICタグ1Aから発信されるペット情報に含まれるID情報と、ディスプレイ装置41に表示する表示情報とを1対1に関連付けて記憶する部分である。表示情報としては、ペットをデジタルカメラで撮影した画像情報、ペットの名前等を表わした文字情報、ペットをデジタルカメラで撮影した画像にペットの名前等を編集した編集画像情報などが含まれる。
表示手段は、受信部2がICタグ1Aから発信されるペット情報を受信し、そのペット情報に含まれるID情報を検知した場合に、検知したID情報と関連付けて表示情報記憶部51に記憶されている表示情報を呼び出し、呼び出した表示情報をディスプレイ装置41に表示する。表示手段は、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、この表示手段は、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。
このような構成において、第6の実施の形態のエレベータシステムにおける制御は、図12のフローチャートに示すように行われる。なお、この第6の実施の形態に関して、表示情報記憶部51には、ICタグ1Aから送信されたペット情報に含まれるID情報とディスプレイ装置41に表示する表示情報とが、1対1に関連付けて予め記憶されている。
まず、ペット用のICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信したか否かが判断される(S41)。受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した場合は、ICタグ1Aを付けたペットがエレベータ利用者に同伴されて乗りかご6内に乗り込んだことを意味する。
受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後は、受信したペット情報に含まれるID情報と関連付けられた表示情報が表示情報記憶部51から呼び出して取得され、エレベータ制御部5のRAM内に格納される(S42)。
ついで、乗りかご6内の行先階床釦8が押されたか否かが判断される(S42)。行先階床釦8が押されないうちは、受信部2がICタグ1から発信されたペット情報を受信した後に所定時間(例えば、5秒)経過したか否かが判断される(S44)。
行先階床釦8が押されない状態で所定時間が経過した場合には(S44のYES)、取得された表示情報が削除され(S45)、スタートに戻る。ここで、受信部2がICタグ1Aから発信されたペット情報を受信した後、所定時間が経過しても行先階床釦8が押されない状態の一例としては、ペットを同伴したエレベータ利用者が一旦乗りかご6内に乗り込んだが、行先階床釦8を押す前に乗りかご6から降車した場合が挙げられる。
行先階床釦8が押された場合には(S43のYES)、取得した表示情報がディスプレイ装置41に表示され(S46)、ここに、表示手段が実行される。エレベータ乗り場3に設けられているディスプレイ装置41に表示情報が表示されていることを見たエレベータ利用者は、現在走行している乗りかご6内にペットが乗っていることを知ることができる。さらに、表示された表示情報の範囲内でどのようなペットが乗っているのかを知ることができる。
表示情報が表示された後、乗りかご6は登録された行先階床に向けて走行する(S47)。
乗りかご6が登録された行先階床に向けて走行を開始した後は、乗りかご6が登録された行先階床に到着したか否かが判断される(S48)。
乗りかご6が登録された行先階床に到着した場合には、ディスプレイ装置41の表示が終了され(S49)、取得された表示情報が削除され(S45)、スタートに戻る。
この第6の実施の形態によれば、ディスプレイ装置41の表示を見ることによりどのようなペットが乗りかご6内に乗っているかを知ることができ、エレベータ利用者は乗りかご6内に乗り込んでもよいか、乗り込みを見送るべきかを適宜判断することができ、乗りかご6への乗り込みを見送ることよる不必要な時間の無駄を防止することができる。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態を図13及び図14に基づいて説明する。第7の実施の形態のエレベータシステムは、第5の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5と、各階床のエレベータ乗り場3に位置付けられたLCDやCRTなどのディスプレイ装置41とを備えている。なお、この第7の実施の形態における受信部2は、各階床のエレベータ乗り場3に設けられている。さらに、この第7の実施の形態は、相関関係用記憶部61と、相関関係取得手段と、第2表示手段とを備えている。
本発明の第7の実施の形態を図13及び図14に基づいて説明する。第7の実施の形態のエレベータシステムは、第5の実施の形態のエレベータシステムと同じように、受信部2と、エレベータ制御部5と、各階床のエレベータ乗り場3に位置付けられたLCDやCRTなどのディスプレイ装置41とを備えている。なお、この第7の実施の形態における受信部2は、各階床のエレベータ乗り場3に設けられている。さらに、この第7の実施の形態は、相関関係用記憶部61と、相関関係取得手段と、第2表示手段とを備えている。
相関関係用記憶部61は、各ペット毎に、そのペットのID情報と、そのペットの相関関係用情報とを関連付けて記憶する部分である。記憶されている相関関係用情報としては、例えば、ペットの種類(犬、猫等)、ペットの大きさ(大型犬、小型犬等)、他のペットとの関係(ID情報○×のペットとは不仲等)である。
相関関係取得手段は、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、この相関関係取得手段は、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。相関関係取得手段は、或るペットが既に乗りかご6内に乗り込んでいる状態において、ある階床のエレベータ乗り場3の受信部2で他のペットのICタグ1Aから発信されたペット情報が受信された場合、乗りかご6に既に乗り込んでいるペットのID情報と、エレベータ乗り場3で検知されたペッドのID情報とに基づき、相関関係用記憶部61に記憶されている相関関係用情報の中から2匹のペットの相関関係が取得される。相関関係取得手段により取得される相関関係の例としては、「2匹のペットは犬と猫であるので、乗り合わせないほうがよい。」、「2匹のペットは共に小型犬であって不仲ではないので、乗り合わせてもよい。」等である。
第2表示手段は、エレベータ制御部5において実行される処理の一つであり、この第2表示手段は、エレベータ制御部5のROMに格納されているプログラムに基づいて実行される。第2表示手段は、相関関係取得手段により取得された相関関係に対応する内容をディスプレイ装置41に表示する。第2表示手段によりディスプレイ装置41に表示される内容としては、例えば、「犬が乗っていますので、お待ち下さい。」、「小型犬が乗っていますが、同乗してもかまいません。」等である。
相関関係取得手段により取得された相関関係の内容を表示するディスプレイ装置41は、乗りかご6内に乗り込もうとするペットが検知されたエレベータ乗り場3に設けられているディスプレイ装置41のみでよく、他の階床のエレベータ乗り場3に設けられているディスプレイ装置41には、乗りかご6内にペットが乗っていることを表示するだけでよい。
このような構成において、第7の実施の形態のエレベータシステムにおける制御は、図14のフローチャートに示すように行われる。なお、この図14のフローチャートの説明では、スタート時点でICタグ1Aを付けたペットが既に乗りかご6に乗り込んでものとする。そして、各階床のディスプレイ装置41には、乗りかご6内にペットが乗っていることが表示されているものとする。
まず、ペット用のICタグ1Aから発信されるペット情報を受信部2が受信したか否かが判断される(S51)。受信部2がICタグ1Aから発信されるペット情報を受信した場合は、既に乗りかご6内に乗っているペットのID情報に関連付けて相関関係用記憶部61に記憶されている相関関係用情報と、エレベータ乗り場3に来たペットのID情報に関連付けて相関関係用記憶部61に記憶されている相関関係用情報とから、2匹のペット間の相関関係が取得され(S52)、ここに、相関関係取得手段が実行される。
取得された2匹のペット間の相関関係は、ペットが検知された階床のエレベータ乗り場3にあるディスプレイ装置41に表示される(S53)。
取得された相関関係がディスプレイ装置41に表示された後は、相関関係が表示されたディスプレイ装置41が設置されている階床を乗りかご6が通過したか否かが判断され(S54)、通過した場合には相関関係の表示が終了し(S55)、スタートに戻る。
この第7の実施の形態によれば、ディスプレイ装置41に表示された相関関係を見ることにより、乗りかご6内に乗り込んでよいのか乗り込みを見送るべきかを容易に判断することができ、不必要に乗りかご6への乗り込みを見送ることよる時間の無駄を防止することができ、又は、乗りかご6内やエレベータ乗り場3で鉢合わせしたペット同士が騒ぎを起こすということを防止できる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは勿論である。
1、1A ICタグ(ペット情報発信部)
2 受信部
3 エレベータ乗り場
4 ペット灯(報知部)
6 乗りかご
11 行先階床情報記憶部
21 ID情報記憶部
22 第2行先階床記憶部
31 行先階床登録用記憶部
41 ディスプレイ装置(報知部)
51 表示情報記憶部
61 相関関係用記憶部
2 受信部
3 エレベータ乗り場
4 ペット灯(報知部)
6 乗りかご
11 行先階床情報記憶部
21 ID情報記憶部
22 第2行先階床記憶部
31 行先階床登録用記憶部
41 ディスプレイ装置(報知部)
51 表示情報記憶部
61 相関関係用記憶部
Claims (10)
- ペット情報を受信する受信部と、
エレベータ乗り場に設けられる報知部と、
前記受信部において受信された前記ペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を前記報知部から報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 前記受信部は、前記乗りかご内又は前記エレベータ乗り場に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
- 前記受信部において受信されたペット情報に対応する前記乗りかごの行先階床情報を記憶する行先階床情報記憶部と、
前記乗りかごが前記行先階床情報記憶部に記憶された行先階床情報の行先階床に到着すると前記報知部からの前記ペットの存在の報知を終了させる報知終了手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ。 - 前記ペット情報には、前記ペットを識別するID情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のエレベータ。
- 前記受信部が受信するペット情報に含まれるID情報を記憶するID情報記憶部と、
前記行先階床情報を前記ID情報と関連付けて記憶する第2行先階床情報記憶部と、
前記乗りかごが前記行先階床に到着すると前記第2行先階床情報記憶部に記憶されている前記行先階床情報のうちの到着した行先階床の前記行先階床情報を削除する行先階床情報削除手段と、
前記第2行先階床情報記憶部に記憶された全ての行先階床情報が削除されると前記報知部からの報知を終了させる第2報知終了手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項4記載のエレベータ。 - 前記ID情報と自動登録行先階床情報とを関連付けて記憶する行先階床自動登録用記憶部と、
前記受信部において受信された前記ペット情報に含まれる前記ID情報に関連付けて前記行先階床自動登録用記憶部に記憶されている前記自動登録行先階床情報の行先階床を前記乗りかごの行先階床として自動的に登録する自動登録手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項4又は5記載のエレベータ。 - 前記報知部は、ディスプレイ装置であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載のエレベータ。
- 前記ID情報と表示情報とを関連付けて記憶する表示情報記憶部と、
前記受信部において受信された前記ペット情報に含まれる前記ID情報に関連付けて前記表示情報記憶部に記憶されている前記表示情報を前記ディスプレイ装置に表示させる表示手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項7記載のエレベータ。 - ペットの相関関係用情報と前記ID情報とを関連付けて記憶する相関関係用記憶部と、
前記受信部において2以上の前記ペット情報が受信されると、受信された前記ペット情報に含まれる前記ID情報と関連付けて前記相関関係用記憶部に記憶されている前記相関関係用情報に基づいてペット間の相関関係を取得する相関関係取得手段と、
取得した相関関係を前記ディスプレイ装置に表示させる第2表示手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項7又は8記載のエレベータ。 - ペット情報を有しこのペット情報を発信するペット情報発信部と、
前記ペット情報発信部から発信される前記ペット情報を受信する受信部と、
エレベータ乗り場に設けられる報知部と、
前記受信部において受信されたペット情報に基づきエレベータの乗りかご内のペットの存在を前記報知部から報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005087010A JP2006264926A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | エレベータ及びエレベータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005087010A JP2006264926A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | エレベータ及びエレベータシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006264926A true JP2006264926A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37201290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005087010A Pending JP2006264926A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | エレベータ及びエレベータシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006264926A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008230811A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータの指紋認証システム |
-
2005
- 2005-03-24 JP JP2005087010A patent/JP2006264926A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008230811A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータの指紋認証システム |
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